JPH076003U - スプレー式洗車装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 周囲の環境を損なわなず、利用客の使い勝手
を考慮したスプレー式洗車装置を提供する。 【構成】 音声を出力して操作手順等を案内する機能を
持ったスプレー式洗車装置において前記音声の音量を時
間帯により大小２段階に自動的に出力するようにしたス
プレー式洗車装置。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、選択された洗車コースに応じた所定の洗車料金を受け付けて洗車動 作し、洗車コース毎に与えられる所定のシーケンスでスプレー銃より洗浄水を噴 射させて洗車に供するタイプのスプレー式洗車装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年、この種の洗車装置においては、他メーカーとの差別化等のため、様々な 付加機能が備えられ、操作手順が複雑になってきている。このため、使い慣れな い顧客にも対応できるように音声を出力することにより操作手順等を案内してい た。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながらこの音声は周囲の騒音（車両の往来による騒音、洗車装置が複数 設置されている場合には他の洗車装置の使用音）を考慮してかなりの音量で、且 つ昼夜を問わず一定に出力されていた。

【０００４】 本考案は前記の様な問題点を解消できるスプレー式洗車装置を提供することを 目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、前記の目的を達成するため、スプレー銃より洗浄水を噴射させて洗 車に供するタイプの洗車装置であって、洗車料金を受け付ける料金受付装置と、 使用する洗浄水や洗車時間の長短等に応じて複数設定された洗車コースの内いず れかを選択する洗車コース選択手段と、各操作手順を音声にて案内するための音 声出力装置とを備え、前記洗車コース選択手段で選択された洗車コースに応じた 所定の洗車料金を受け付けて洗車連動するスプレー式洗車装置において、前記音 声音量を適宜切り換える音量切換手段と、前記音量切換手段を時間帯により自動 切換制御する制御手段とを備えたことを要旨とするものである。

【０００６】

【作用】

本考案によれば、案内音声の音量を周囲の環境に合わせ、時間帯により自動的 に適宜切り換えることができる。

【０００７】

【実施例】

以下、図面を用いて本考案の実施例を詳細に説明する。

【０００８】 図１は本考案の一実施例であるスプレー式洗車装置の全体構成図で、本体と複 数の端末とに分離したタイプの装置を示し、１は本体装置、２、２’は端末装置 である。

【０００９】 ３、３’は洗浄水管路、４は電源線、５は信号線で、それぞれに本体装置１と 端末装置２、２’とを接続しており、管路３、３’を介しての送水、電源線４を 介しての送電、及び信号線５における信号の送受は全て本体装置１で制御する。 端末装置２、２’にはそれぞれ放水手段たるスプレー銃６、６’がホース７、７ ’を介して設けられており、各端末位置で高圧スプレーによる洗車作業を行なえ るよう構成されている。

【００１０】 尚、ここでは、本体装置１に対し２台の端末装置２、２’を接続した例を示し たが、勿論これより多数の端末を接続して本体装置１で同時制御することが可能 であるし、いうまでもなく、本体と端末が一体となった装置であってもよい。

【００１１】 図２は本体装置１における中央制御装置８の制御系を示すブロック図で、９は マイクロコンピューターを含む中央制御ボード、１０は中央制御ボード９からの 信号に応じて洗車機能部を動作させるためのリレーボード、１１は中央操作ボー ドで、現在の洗車装置の状態や各スイッチ類を操作した時の内容を表示するＬＣ Ｄ表示装置１２、動作条件、料金設定等を行なうための各モードスイッチ１３、 テンキーや設定内容を登録するための各入力スイッチ１４、その他オプション装 備時等に使用する各スイッチ１５等を備えたものであり、１６は電源である。

【００１２】 中央制御ボード９は信号線５を介して端末装置２、２’と常時通信を行ない、 端末装置から洗車要求が入力されると、要求のあった端末装置と接続する側の洗 車機能部をリレーボード１０を介して動作させ、洗車を開始する。

【００１３】 図３は端末装置２、２’における端末制御装置１７の制御系を示すブロック図 で、１８はマイクロコンピューターを含む端末制御ボード、１９は端末操作ボー ド、２０は人や車の存在を検出する検出センサー、２１は音声発生装置、２２は 領収書発行用の印字装置である。端末制御ボード１８は本体装置１の中央制御ボ ード９と常時通信を行ない、端末操作ボード１９における洗車入力に応じて本体 装置１へ洗車要求をしたり、印字装置２２を作動し領収書を発行したり、検出セ ンサー２０や端末操作ボード１９からの入力に応じて音声発生装置２１に音声を 出力して、使用者への音声案内を行なったりする。

【００１４】 端末操作ボード１９には現金を受け付けるコイン装置２３、プリペイドカード を受け付けるカードリーダーライター２４、７セグメントにて投入金額を表示す る金額表示部２５、印字装置２２の紙切れ、釣銭切れ等を洗車装置オーナーに知 らせる管理用ＬＥＤ２６、各洗車コースを選択するための洗車コース選択手段た るコース選択スイッチ２７、投入金額に対応して選択可能コースを表示する選択 可ＬＥＤ２８、洗車開始手段と領収書要求手段とを兼ねたスタートスイッチ２９ 、スタートスイッチ２９を押すタイミングを使用者に指示するスタートＬＥＤ３ ０、実行中の洗車を一時中断させる一時停止スイッチ３１、実行中のコースの残 り時間を表示するコース残時間表示部３２、一時停止している時の残り時間を表 示する一時停止残時間表示部３３、実行中のコースの工程を順次消灯表示してい く工程進行表示ＬＥＤ３４、投入したカードの残点が洗車を実行するに満たない 場合に別のカードを追加するためのカード追加スイッチ３５、硬貨及びカードを 返却させる返却レバー３６、硬貨の返却口と領収書の発行口とを兼ねた返却口３ ７が備えられている。

【００１５】 次に図４を基に実施例の使用法及び動作について説明する。

【００１６】 本装置設置時、電源投入後、中央操作ボード１１にて動作条件、料金設定等の 登録を行なうわけであるが、ここでは本考案の音声の音量設定についてのみ説明 し、その他は省略する。

【００１７】 ところで、電源投入時には中央操作ボード１１のＬＣＤ表示装置１２には何も 表示されておらず（ステップ１）、この状態から設定を開始する。まずモードス イッチ１３の管理スイッチを押すと（ステップ２）、ＬＣＤ表示装置１２は各設 定項目画面となるので（ステップ３）、入力スイッチ１４のテンキーを操作して 時刻を選択する（ステップ４）。すると現在時刻の設定画面となるので（ステッ プ５）、現在時刻をテンキーにて入力し（ステップ６）、登録キーを押して現在 時刻の設定を終了する（ステップ７）。この後、同様にして音声音量設定画面を 表示するまで各種の時刻設定登録を行なう（ステップ８）。この音声音量設定画 面では上段が音声が大となる時間、下段が小となる時間が設定できるようになっ ており、例えばテンキーにて上段「０９ジ００フン」、下段「２０ジ３０フン」 と入力し（ステップ９）、登録キーを押して登録すれば（ステップ１０）、９時 から２０時２９分５９秒までは音声が大となる時間帯、２０時３０分から８時５ ９分５９秒までは音声が小となる時間帯となる。

【００１８】 以上のようにして全項目を設定した後、モードスイッチ１３の洗車受付キーを 押し（ステップ１１）、洗車受付状態とすれば（ステップ１２）、端末制御ボー ド１８に予め録音されていた「コースを選択して下さい」「スタートスイッチを 押して下さい」等の音声が音声発生装置２１から出力されるわけであるが、その 出力時間帯が９時から２０時２９分５９秒までであれば、周囲の騒音に掻き消さ れることなく、確実に利用客に対して音声にて案内することができ、また、２０ 時３０分から８時５９分５９秒までであれば、端末制御ボード１８内の音量切換 手段により、大の音量の１／２程度の音量に切り換わり、音声発生装置２１から 出力する。よって周囲の騒音が小さい時間帯は音声の音量は小さくなるので周辺 住民への影響を極力少なくできる。

【００１９】 さらに、本洗車装置の端末制御ボード１８内には音声切換手段の他にアナログ 的に手動にて音量を無段階に調整できるボリュームを装備しているので、最大音 量を周囲の状況に合わせ細かく調整できるようになっている。但し、このボリュ ームで音量を調整しても、大と小の音量の関係は常に１／２程度である。

【００２０】 尚、本実施例では音量を大と小の２段階で切り換えるようにしてあるが、３段 階以上にして、よりきめ細かく切り換えるようにしてもよい。

【００２１】

【考案の効果】

以上のように、本考案は、スプレー銃より洗浄水を噴射させて洗車に供するタ イプの洗車装置であって、洗車料金を受け付ける料金受付装置と、使用する洗浄 水や洗車時間の長短等に応じて複数設定された洗車コースの内いずれかを選択す る洗車コース選択手段と、各操作手順を音声にて案内するための音声出力装置と を備え、前記洗車コース選択手段で選択された洗車コースに応じた所定の洗車料 金を受け付けて洗車連動するスプレー式洗車装置において、前記音声音量を適宜 切り換える音量切換手段と、前記音量切換手段を時間帯により自動切換制御する 制御手段とを備えたため、案内音声の音量を周囲の環境に合わせ、時間帯により 自動的に適宜切り換えることができ、案内音声の利点を十分にいかすことができ る。また周辺住民の住環境を損なうことが少なくなるので、従来、洗車装置が設 置できなかったような場所にも設置できる可能性がでてくる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例であるスプレー式洗車装置の
全体構成図である。

【図２】同装置の中央制御装置の制御系を示すブロック
図である。

【図３】同装置の端末制御装置の制御系を示すブロック
図である。

【図４】同装置の音声出力設定動作示す説明図である。

【符号の説明】

６、６’ スプレー銃 １４ 端末制御ボード １９ コイン装置 ２０ カードリーダーライター ２１ 音声出力装置 ２３ コース選択スイッチ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 スプレー銃より洗浄水を噴射させて洗車
   に供するタイプの洗車装置であって、洗車料金を受け付
   ける料金受付装置と、使用する洗浄水や洗車時間の長短
   等に応じて複数設定された洗車コースの内いずれかを選
   択する洗車コース選択手段と、各操作手順を音声にて案
   内するための音声出力装置とを備え、前記洗車コース選
   択手段で選択された洗車コースに応じた所定の洗車料金
   を受け付けて洗車連動するスプレー式洗車装置におい
   て、前記音声音量を適宜切り換える音量切換手段と、前
   記音量切換手段を時間帯により自動切換制御する制御手
   段とを備えたことを特徴とするスプレー式洗車装置。