JPH0760006A - エマルションの溶剤回収方法 - Google Patents

エマルションの溶剤回収方法

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Publication number
JPH0760006A
JPH0760006A JP24033393A JP24033393A JPH0760006A JP H0760006 A JPH0760006 A JP H0760006A JP 24033393 A JP24033393 A JP 24033393A JP 24033393 A JP24033393 A JP 24033393A JP H0760006 A JPH0760006 A JP H0760006A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solvent
emulsion
sent
water
vapor
Prior art date
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Pending
Application number
JP24033393A
Other languages
English (en)
Inventor
Sueo Umemoto
末夫 梅本
Tetsuo Aihara
哲夫 相原
Shinobu Kobayashi
忍 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kansai Paint Co Ltd filed Critical Kansai Paint Co Ltd
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Publication of JPH0760006A publication Critical patent/JPH0760006A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)
  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 溶剤を含有するカチオン性のエマルションを
溶剤回収する方法において、(A)エマルションと水蒸
気とを接触させ溶剤を含む水蒸気と脱溶剤されたエマル
ションを分離する工程、(B)溶剤を含む水蒸気を凝縮
させ液化させる工程及び(C)凝縮させた液体にカチオ
ン性の分離剤を混合し、溶剤と水とに分離する工程を含
むエマルションの溶剤回収方法。 【効果】 カチオン性エマルションから溶剤を短時間で
分離し、且つ分離したものは不純物の少ない溶剤を回収
できるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエマルションの溶剤回収
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、電着塗料等で使用されているカチ
オン性のエマルションには、一般的に溶剤が含まれてい
るが、このような溶剤は塗料の安定性及び電着特性等に
悪影響を及ぼし、且つ燃焼性のある危険物であるため、
塗料から除去される必要があることは言うまでもない。
【0003】従来からエマルション中の溶剤を除去する
方法としては、ウルトラフィルトレーション及び逆浸透
透過膜等による方法がある。しかしながら、このような
方法はエマルション中の溶剤を除去するのに多くの時間
を必要とするため能率が悪いといった欠点があった。ま
た、上記以外の方法として、抽出塔中でエマルションを
水蒸気と接触させて、脱溶剤されたエマルションと溶剤
を含む水蒸気とに分離し、分離された溶剤を含む水蒸気
をコンデンサーで凝縮・液化させたものを焼却により廃
棄させることも考えられるが、このような方法は、資源
保護、エネルギー損失等の点で問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、エマルショ
ンに含まれる溶剤を短時間で除去でき、且つ溶剤を回収
できる方法を開発することを目的としてなされたもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記した
問題点を解消するために鋭意研究を重ねた結果、エマル
ションから溶剤を含む水蒸気に分離する工程、該水蒸気
を凝縮させ液化させる工程及び溶剤と水とに分離する工
程を組み合わせた方法を採用することによって、上記し
た問題点を全て解決することを見出し、本発明を完成す
るに至った。即ち、本発明は、溶剤を含有するカチオン
性のエマルションを溶剤回収する方法において、(A)
エマルションと水蒸気とを接触させ溶剤を含む水蒸気と
脱溶剤されたエマルションとに分離する工程、(B)溶
剤を含む水蒸気を凝縮させ液化させる工程及び(C)凝
縮させた液化物にカチオン性の分離剤を混合し、溶剤と
水とに分離する工程を含むことを特徴とするエマルショ
ンの溶剤回収方法に係わる。
【0006】本発明で用いるカチオン性の分離剤は、
(B)工程から送られてきた凝縮・液化物が乳化状態に
なっているため、この物を溶剤と水とに分離するために
は1日以上静置が必要となるが、該分離剤によって短時
間で分離を可能としたものである。該分離剤としては例
えばアミン類、アンモニア、アルカリ金属等が挙げられ
るが、これらの中でも取扱いが容易で、分離性に優れた
アンモニアが特に好ましい。また、pHとしては、7.5
〜11.0の範囲が特に好ましい。pHが上記した範囲を
はずれると分離性が悪くなるので好ましくない。
【0007】
【実施例】本発明方法について、工程図に基づいて説明
する。なお、本発明はこの図に限定されるものではな
い。
【0008】図1において、(A)はエマルションと水
蒸気とを接触させ溶剤を含む水蒸気と脱溶剤されたエマ
ルションとに分離する工程、(B)は溶剤を含む水蒸気
を凝縮させ液化させる工程及び(C)は凝縮させた液化
物にカチオン性の分離剤を混合し、溶剤と水とに分離す
る工程を示す。
【0009】(A)の工程において、(1)は抽出塔、
(2)は水蒸気発生器である。(1)の抽出塔の上方向
から下方向に溶剤を含むエマルションを噴霧し、且つ該
抽出塔の下方向から上方向に水蒸気を送ってエマルショ
ンと水蒸気とを接触させる。抽出塔の下部からは脱溶剤
されたエマルションが回収される。また、抽出塔内は
(5)真空ポンプによって減圧され、抽出塔の上部から
溶剤を含む水蒸気が取り出される。取り出された溶剤を
含む水蒸気は(B)の工程に送られる。
【0010】(B)の工程において、(6)はコンデン
サー、(7)は液化物受槽である。(A)工程から送ら
れてきた溶剤を含む水蒸気はコンデンサーを通る間に凝
縮・液化される。次に、凝縮された液化物は(C)の工
程に送られる。
【0011】(C)の工程において、(8)は混合槽、
(9)はカチオン性の分離剤、(10)は分離槽、(1
1)は貯蔵槽である。(B)の工程から送られてきた液
化物は(8)の混合槽に送られる。また、該混合槽には
(9)のカチオン性の分離剤槽から分離剤が送られ、こ
こで混合・中和され、次いで分離槽に送られ溶剤と水と
に分離される。更に、分離された溶剤及び水は別の貯蔵
槽に送られる。
【0012】溶剤を含むエマルションを用いて上記方法
で実施したものの結果について述べる。溶剤を含むエマ
ルションを(A)工程によって脱溶剤したエマルション
及び溶剤を含む水蒸気の液化物(乳化状)(B工程によ
って得られたもの)に分離したものの特定及び組成を表
1及び2に示した。なお、水蒸気の温度は約70℃で行
った。
【0013】液化物に0.25重量%アンモニア水のカ
チオン性分離剤をpHが9〜10になるまで添加した時の
分離状態及び添加してから分離するまでの時間を表3に
示した。また、表4に分離したものの組成を示した。な
お、比較例として0.25%アンモニア水のカチオン性
分離剤に代えて添加しないもの及び0.25%の酢酸水
を添加し、その結果を表3に示した。
【0014】
【発明の効果】本発明方法によると、(A)の工程はエ
マルションが凝集破壊することなく安定に、且つ短時間
でエマルション中の溶剤を分離することができる、
(B)の工程は(C)の工程を容易にすることができ
る、(C)の工程はカチオン性の分離剤によって溶剤と
水とに短時間で分離し、且つ分離したものは不純物の少
ない溶剤及び水が回収できるものである。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】
【表3】
【0018】
【表4】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエマルションの溶剤回収方法の1態様
を示す工程図である。
【符号の説明】
A エマルションと溶剤を分離する工程 B 液化工程 C 水と溶剤に分離する工程 1 抽出塔 2 水蒸気発生器 2´ ヒーター 3 溶剤を含むエマルション 4 脱溶剤されたエマルション 5 真空ポンプ 6 コンデンサー 7 液化物受槽 8 混合槽 8´ 混合機 9 カチオン性の分離剤 10 分離槽 11 貯蔵槽 12 水槽 13 溶剤槽 14 ポンプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶剤を含有するカチオン性のエマルショ
    ンを溶剤回収する方法において、 (A)エマルションと水蒸気とを接触させ溶剤を含む水
    蒸気と脱溶剤されたエマルションとに分離する工程、 (B)溶剤を含む水蒸気を凝縮させ液化させる工程及び (C)凝縮させた液化物にカチオン性の分離剤を混合
    し、溶剤と水とに分離する工程を含むことを特徴とする
    エマルションの溶剤回収方法。
  2. 【請求項2】 カチオン性の分離剤がアンモニア水であ
    ることを特徴とする請求項1記載の方法。
JP24033393A 1993-08-31 1993-08-31 エマルションの溶剤回収方法 Pending JPH0760006A (ja)

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