JPH0759852B2 - 鉄筋結束装置 - Google Patents

鉄筋結束装置

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JPH0759852B2
JPH0759852B2 JP63067740A JP6774088A JPH0759852B2 JP H0759852 B2 JPH0759852 B2 JP H0759852B2 JP 63067740 A JP63067740 A JP 63067740A JP 6774088 A JP6774088 A JP 6774088A JP H0759852 B2 JPH0759852 B2 JP H0759852B2
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義久 鶴巻
博光 小林
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東京精密発条株式会社
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、一般に物品を針金で結束する装置に関し、殊
に鉄筋コンクリートの施工現場において、交差配置され
た鉄筋の交叉部又は長手方向に部分的に重複配置された
重複部を針金で結束する装置に関する。
従来技術の問題点 鉄筋コンクリートの施工現場においては、コンクリート
の流し込みに先立って、鉄筋を縦横に交差配置する。配
置された鉄筋は、各鉄筋の両端部を建設物の骨組み構造
に固定すると共に、各交叉部における鉄筋どうしをも固
定する必要が有る。また、鉄筋を長手方向に継ぎ足す場
合に、2本の鉄筋を長手方向に部分的に重複させて、重
複部における鉄筋どうしを複数箇所で結束することが行
われている。
この交叉部,重複部の固定方法には、現場で鉄筋を交差
配置し,あるいは重複配置した後に固定する方法と、配
置された鉄筋の交叉部,重複部を工場で予め固定して鉄
骨組み立て体とする方法とが有った。これらの交差部及
び重複部の固定は、固定されるべき2本の鉄筋の配向が
異なるのみで、固定方法自体は実質的に同等であるの
で、以下冗長を避けるために、交叉部の結束のみについ
て説明する。
鉄筋組み立て体を工場生産する場合、同一形状寸法の組
み立て体を多数使用する場合には、工期の短縮にメリッ
トがあるが、組み立て体が嵩ばるので、輸送効率が問題
となる。特に小規模の建設現場では、異なった形状寸法
の組み立て体を、所定の場所に設置する必要が有るため
に、組み立て体の生産,輸送,設置に際して、それらを
効率良く取り扱うための配慮が煩わしく、従って、小規
模の建設現場では、工場で予め組み立てられた鉄筋組み
立て体は用いられていなかった。
また交叉部の固定方法には、針金,金具等の結束材料を
用いて人手によって結束する方法と、溶接による方法と
が有った。
溶接による固定方法は、組み立て体の工場生産に適して
いるが、現場での溶接は、一般に建設現場では足場が悪
いので、溶接装置の移動に問題が多い。更に、溶接によ
る固定は、鉄筋の溶接部の強度を損なう可能性が有り、
溶接の質が問題となる。良質な溶接は技術的には可能で
あるが、コストが高くつくので、特殊な場合にしか適用
できない。従って、溶接による固定は総ての場合に適用
できるわけではなかった。
従って、一般的には、現場で網目場に鉄筋を組み付け、
固定することが行われている。その典型的な方法として
は、二つ折に折り曲げた針金を用意し、鉄筋の交叉部に
二つ折になった針金をかけ回して、四つ折りの状態に
し、ループ状になった部分に鈎状の治具を引っ掛けて、
治具の柄を回転させることにより、鈎状の治具の先端の
回転により針金をより合わせて締め付ける方法が有っ
た。この方法では、一人の熟練作業者が1日のうちに平
均3000カ所の結束ができると言われている。結束に用い
る材料が廉価であるので、1カ所の結束のコストは、結
束材料の費用をも含めて、およそ5円程度であると言わ
れている。しかしながら、この結束作業は、特に床,天
井などの水平面を施工する場合には、作業者はかがみ込
んで作業する必要が有り、作業が苦痛であるために、日
当が高くつくばかりでなく、また十分な人数の作業者が
得られない場合が有る。この結束作業は単純な作業では
有るが、結束が行われていないか,結束が不十分である
と、仕上がった鉄筋コンクリートの強度に影響するの
で、ある程度の熟練を要する。従って、熟練を要するこ
となく,簡単,確実,廉価に結束作業を行う方法、装置
の開発が望まれていた。
今日では、針金を用いて何物かを結束する装置は知られ
ているが、それらは、装置を固定して設置し、結束され
るべきものを結束位置に運んで結束するのが一般であ
り、またそのような装置は一般に重量が大きい。鉄筋コ
ンクリートの施工現場では、予め多数の鉄筋を縦横に交
叉,あるいは重複配置し、それらの交叉部,あるいは重
複部を結束するので、結束装置を多数の交叉部の間で移
動する必要が有る。例えば、天井のように水平な鉄筋コ
ンクリート構造を施工する場合には、水平に配置された
コンパネ(型枠板)の上に間隔をあけて鉄筋が縦横に交
差配置されており、装置を移動するのに足場が悪い。従
って、装置の重量が大きいと、作業者の手作業によって
装置を移動することは困難であり、また吊り揚げ装置を
用いて移動すると能率が低下する。また、コンパネと鉄
筋との間に十分な隙間がない(通常は20〜30cm)うえ
に、鉄筋の弛みのために,コンパネと鉄筋との間隔,鉄
筋同志の間隔が変化する。従って、従来の一般的な結束
装置はこのような条件下で用いるには適さず、また、こ
のような状況下において使用可能な結束装置は知られて
いなかった。
また、弾性材料の板状体から打ち抜かれた、2カ所の係
止部をもった様々な形状の係止片(例えば、ばね鋼から
形成されたS字状,E字状,X字状の金具)が提案されてい
るが、これらは何れも作業者の手作業によって装着する
必要があり、作業の多少の効率化が可能であったとして
も、それらの係止片の製造単価は効率化のメリットでは
賄いきれないほど高くつく(例えば、係止片の単価が5
円を越えれば、それを採用するメリットはなくなる)。
また、係止片の結束力が弱いと、望ましい結束ができ
ず、係止片に強い結束力を与えると、作業者が手作業で
装着するための労力が増大する。
問題点を解決する手段 従って、本発明の目的は、結束材料として廉価な針金を
用い、軽量な装置によって、作業者が過剰な労力を要す
ることなく、簡単に,効率良く,且つ確実に結束作業を
行うことができる装置を提供することである。
この目的を達成するために創案された本発明による鉄筋
結束装置は、複数のU字状の針金を収容する針金収納手
段と、針金収納手段に収容された針金を1本ずつ排出す
る押し出し手段と、押し出し手段によって針金収納手段
から排出された針金の一対の先端部をそれぞれ係合しつ
つより合わせることにより針金の内方に挟持した鉄筋を
結束するより合わせ手段と、を有してなるものであっ
て、より合わせ手段が、押し出された針金の一対の先端
部の延長方向と直交する平面に沿って回転する回転板
と、押し出された針金の一対の先端部をそれぞれ受け入
れるべく回転板の所定位置に設けられる一対の挿入口
と、を有してなり、更に、挿入口に近接して配置され、
針金拘束位置と針金釈放位置との間を移動可能とされる
針金係止手段と、針金係止手段を常態的に針金拘束位置
に向けて偏倚させて、挿入口に挿入された針金の一対の
先端部に対してそれぞれ所定の係止力を与える偏倚手段
と、を有してなる。
かくて、鉄筋の交叉部をより合わせ手段と針金収納手段
との間に配置して、U字状の針金を押し出し、挿入口に
受け入れられた針金の一対の脚部をより合わせて締め付
け固定することができる。また、より合わせ手段により
針金の一対の先端部のより合わせが進行するにつれて一
対の先端部を引き寄せる方向に働く力が、針金係止手段
による係止力を上回ったときに、針金係止手段が偏倚手
段に抗して針金釈放位置に移動して、針金の一対の先端
部を釈放する。
本発明の結束装置の基本的構成では挿入口は、回転板の
回転面に対して直交する方向に配向されている。この方
向と針金収納手段からの針金の排出方向とを一致させる
ことにより、針金の先端を挿入工に挿入するのが容易に
なる。挿入工の開口部を拡大して案内傾斜面を設けるこ
とにより、挿入口への針金の先端の挿入が更に確実にな
る。より合わせ動作の開始と同時に、挿入口開口部の針
金部分と,より合わせられつつある針金のより合わせ部
分との間の針金部分(以下、中間部分と言う)は回転板
の回転面に対して傾斜し始める。この傾斜は、より合わ
せが進行するに従って角度が小さくなり、またそれに連
れて針金のより合わされていない部分の長さが短くな
る。即ち、針金の先端部分は挿入口の開口部で折り曲げ
られると同時に、鉄筋の方向に引っ張られる。もしも針
金の先端部が挿入口から容易に抜け出すとすれば、より
合わせが十分に行われない。しかしながら、この折り曲
げ部分は次第に針金の先端部分に向かって移動する。か
くて、針金の塑性変形に対する抵抗力と、針金と挿入口
との間の摩擦とが、針金の抜けだしを防止する。抜け出
し防止の為に必要な力は、挿入口と回転面とのなす角度
を変更することによって調整できる。この角度の選定
は、用いられる針金の材質及び挿入口の開口部と結束さ
れる鉄筋との離隔距離,針金と挿入口との摩擦係数によ
って定まる。
更に、挿入口に挿入された針金の先端部を一時的に係止
し、所望の強度のより合わせが完了したとき、針金の先
端を釈放するための一時係止手段を設けるのが望まし
い。一時係止手段は様々な態様が有り得るが、上述の、
摩擦を助長する弾性偏倚された圧接部材を設けて挿入口
と圧接部材との間に針金の先端部を係止させても良い。
本発明の好ましい実施例では、一時係止手段としてボー
ルロックが用いられている。ボールロックを用いるとき
は、針金の先端部が、より合わせの進行に従って、引き
抜かれようとする力を利用してボールを移動させるの
で、より確実な係止が可能となる。
また、一般に被結束物に針金をかけ回して、両端を互い
により合わせる場合に、両端部間の距離が離れていれば
いるほど、被結束物により近接した部分から針金をより
合わせることができる。従って、本発明の好ましい実施
例では、より合わせ手段に設けた一対の挿入口は、上記
回転面に沿って相対的に移動可能に設けた一対の部材上
に形成され、それらは針金の両端がより合わされるに従
って、次第に接近するように案内されている。
更に、一時的に係止された針金の両端部は、より合わせ
が完了したときにそれらの挿入口から抜け出す必要があ
る。より合わせが完了した後に、もしも針金の先端部が
挿入口から抜け出さなかった場合には、より合わせ手段
の回転によって針金が捩切られる。捩切れるのを避けよ
うとして、より合わせ手段の回転数を少なめに設定する
と、より合わせが不十分になる可能性がある。従って本
発明の好ましい実施例では、巻き締め力が予め定められ
た値を越えたとき、自動的に針金の先端を釈放するよう
にしている。それによって、より合わせ手段の回転数を
締め付けに要する回転数よりも多めに設定しておき、よ
り合わせによって針金の両端に働く引張力が予め定めら
れた値を越えたとき、自動的に釈放されるようにしてい
る。
かくて、本発明の結束装置によれば、熟練を要せずに、
誰にでも簡単,確実に作業でき、しかも、結束材料とし
て、安価な針金を用いるので、結束コストは極めて安く
つく。以上に、本発明の概要を説明したが、以下に本発
明の好ましい実施例を通じて、本発明を更に詳述する。
実施例 第1図は、本発明の結束装置の側面図、第2図は第1図
の結束装置の一部を除去した正面図である。
結束装置は、細長い支持手段10の第1の端部に近接して
配置されたより合わせ手段20と、上記より合わせ手段か
ら支持手段10の第2の端部に向かって予定距離離隔して
配置された針金収納手段30と、上記針金収納手段に近接
して配置された押し出し手段40と、上記支持手段の第2
の端部に近接して配置された駆動手段Dとを有する。
支持手段10は、図示の実施例では矩形状の断面を有する
中空の支柱部材11として示されている。支柱部材11の長
さは、作業者が屈み込まずに操作できる長さとするのが
望ましい。
より合わせ手段20は、後に詳述する針金収納手段30から
押し出し手段40によって1本ずつ押し出されたU字状の
針金の一対の先端部U1の延長方向と直交する平面に沿っ
て回転する回転板21を有する。より合わせ手段20の詳細
は、第3図に示されている。第3図には、二つの実施例
が左右に分けて示されている。何れの実施例においても
回転板21は、回転軸22に例えばねじ止めなどの適切な固
定手段(図示せず)により一体的に回転するよう固定さ
れている。回転軸22は、後述の駆動手段Dの説明におい
て詳述するギア84に固定されて、回転駆動力を受ける。
押し出し手段40によって1本ずつ押し出されたU字状の
針金の一対の先端部を受け入れる一対の挿入口21aは、
回転板21自体に設けられていて良い。一対の挿入口21a
は、回転板の回転中心に関して点対称の位置に配置する
事が望ましい。それにより針金の均等なより合わせが保
証される。
第3図の右半分の実施例では、挿入口21aは、回転板21
の回転面に対して直交する方向に設けられている。これ
は、針金収納手段30からの針金の押し出し方向と一致し
ており、従って挿入口21aへの針金の先端U1の挿入が確
実に行われる。挿入口21aの開口部は拡大されて傾斜案
内面が形成されている。それにより、針金収納手段から
押し出された針金の先端部と挿入口との整列の誤差を許
容する。回転板21が回転したとき、針金の一対の先端部
U1は、挿入口の開口部で折れ曲がり(塑性変形を受け
る),その上方で交差する。より合わせの進行と共に針
金の交差部分の延長方向と挿入口の延長方向とは、角度
が変化し、また,針金の先端部U1が挿入口21から抜け出
す方向に引っ張られる。それによって、針金の先端部U1
は、挿入口21aの開口部において、しごかれながら(即
ち塑性変形を受ける部分が移動しながら)滑り出す。即
ち、この折れ曲がりによる針金の塑性変形に対する抵抗
力と、針金の先端部U1と挿入口21との表面の摩擦とが、
針金の先端部U1の挿入口21からの抜け出しに対して係止
力を与える。
第3図の左側の実施例においては、挿入口21aの延長方
向の少なくとも一部分に沿って挿入口と連通する案内空
隙もしくは案内溝21bが設けられ、案内溝21b内には、挿
入口21aに挿入された針金の先端部を一時的に係止する
係止手段90が配置されている。係止手段90は、案内溝21
b内に摺動可能に配置された概してU字状のプロフィル
を有する係止部材91と、上記係止部材91を挿入口21aに
向かって押しやる偏倚手段92とを有するものとして示さ
れている。
詳述すれば、各係止部材91は、各挿入口の延長方向にそ
って延長する圧接面91aを有し,その上端部は針金の先
端部を案内するために傾斜案内面が設けられている。挿
入口21aの上端部はアールが付けられている。このアー
ルを付けられた部分は、傾斜案内面とともに針金の先端
U1を挿入口21aと係止部材91の圧接面91aとの間に案内す
る。案内溝21bの挿入口21aに対向する端部と係止部材91
の凹部91bとの間にはコイルスプリングのような偏倚手
段92が配置されて、係止部材91を挿入口21aに向かって
押しやっている。係止部材91が案内溝21bから脱出する
のを防止するために、蓋板23が設けられ、蓋板23は回転
板21に適切な固定手段によって固定されている。
かくて、挿入された針金の先端部U1は挿入口21aと係止
部材91の圧接面91aとの間で挟み付けられて係止され
る。回転板が、駆動手段D(後に詳述)によって回転さ
れるとき、針金の先端部U1はより合わされ、そのとき一
対の先端部U1は互いに引き寄せられる方向の力を受け
る。しかしながら、挿入口21aの傾斜による針金の先端
部U1の曲がりと,係止部材91による挟みつけとによっ
て、針金の先端部U1は係止されたままに止どまる。より
合わせが進行するに連れて、針金の一対の先端部U1が引
き寄せられる力が上述の係止力を上回るまでに増大した
とき、挿入口21aと係止部材91との間から釈放される。
偏倚手段92の偏倚力を調整することにより、係止力が調
整できる。また、挿入口の延長方向を変更することによ
って、折れ曲がり角度を変化させ、それによって係止力
を調整することもできる。
針金収納手段30は、複数のU字状の針金Uを収納するケ
ース31と,ケース31の一端に配置されてケースに針金を
供給する供給口31aと,ケース31の他端に配置されて上
記より合わせ手段に向かってU字状の針金を1本ずつ送
り出す排出スリット31bと,上記ケースの他端において
上記排出スリットと対向して配置された案内スリット31
cと,上記ケースに収納された複数のU字状の針金を上
記供給口から上記排出スリットに向かって押しやる偏倚
手段32とを有する。簡潔に表現すれば、針金収納手段20
の構造は、事務機において周知のホッチキスにおけるス
テイプル収納部の構造とほぼ同様である。詳述すれば、
ケース31は上方が開放したU字状のケースであって、そ
の基端部は支柱部材11に例えばリベット33のような適切
な固定手段によって固定されている。ケース31内にU字
状の針金の連接体が、一対の脚部を下に向けて収納され
る。ケース31の基端部に近接した側においては、針金の
連接体が上方に抜け出さないよう連設体の上方部分を押
さえる押さえ板31dが形成されている。押さえ板31dはケ
ース31の一対の側壁を内側に折り曲げて形成することが
できる。連接体は、例えば100本のU字状の針金がホッ
チキスのステイプルのように連接された針金連接体であ
って良い。偏倚手段32は、ケース31の底壁に植立された
係止ピン32aに一端が係止され,他端が押し部材32bの一
対の側壁間に装着されたスライドピン32cに係止された
コイルスプリング32dとして示されている。押し部材32b
は、U字状の針金の連接体に当接される押し面を有し、
ケース31内で第1図において左右方向に摺動可能に案内
されており、その一対の側壁間に装着されたスライドピ
ン32cはケース31の一対の側壁に設けた案内スロット31e
内で摺動可能に案内されている。押し部材32bは、第1
図においてケース31の右端に移動されたとき、スライド
ピン32cを回転軸として回転可能であり、供給口31aから
針金の連接体を供給できる。
押し出し手段40は、針金収納手段30の案内スリット31c
に沿ってケース31に収納されたU字状の針金を1本ずつ
供給スリット31bから押し出す押し出し部材41を有す
る。第2図から判るように、押しだし部材41の下端部に
は、U字状の針金の弯曲部分と相補的な弯曲をもった押
し面41aが形成されており、その厚さは針金の直径と等
しい。押し出し部材41の上端部41bは、後述の駆動手段5
0と連結されて、第1,2図において上下方向に運動可能で
ある。かくて押し出し部材41が下方に駆動されるとき、
押し出し部材の押し面41aは、針金収納手段30の案内ス
リット31cに案内されてU字状の針金の1本を排出スリ
ット31bから押し出す。U字状の針金の一対の脚部は、
回転板21の回転面と排出スリット31bとの間のギャップ
よりも十分に長いので、U字状の針金は挿入口21aの拡
大された入り口の面積内に間違いなく押し出される。
駆動手段Dは、図示の実施例では、押し出し手段40に直
線的な駆動力を与える駆動手段50と,上記回転板21に回
転駆動力を与える駆動手段60との2系統の駆動手段を有
するものとして示されている。
直線運動を与える駆動手段50は、支柱部材11の上端に固
定されたケース51から垂下する支持部材52に枢着された
ハンドル53と、支柱部材11に設けた案内部材54,55によ
って上下方向に運動可能に案内された駆動ロッド56と、
駆動ロッド56とハンドル53とを連結するリンク57と、ハ
ンドル53を点線で示された位置に向かって偏倚するスプ
リング58とよりなるものとして示されている。駆動ロッ
ド56の下端には、先に説明した押し出し部材41が固定さ
れている。かくて、ハンドル53は、常態的には、第1図
に点線で示した位置にあり、作業者がハンドル53を実線
で示した位置に作動させたとき、押し出し部材41がU字
状の針金を押し出す。ハンドル53は、作業者の手が離れ
たとき、スプリング58によって自動的に点線位置に復帰
する。
回転運動を与える駆動手段60は、支柱部材11の上端に固
定されたケーシング51に軸61で軸支され,ケーシング外
に設けたハンドル62、ケーシング内で軸61に固定されて
ハンドル62と一体的に回転するギア63を有する。ギア63
と噛合するギア64とゼネバクラッチ65とは、軸66上に固
定されて一体的に回転する。ゼネバ67とギア68とは軸69
上で一体的に回転する。
よく知られているように、ゼネバクラッチ65は、ゼネバ
67の溝67aに噛合する爪もしくはピン又はローラ65aと、
ゼネバ67のカム面67bと滑り係合する三日月型のカム65b
とを有し、図示の実施例では、ゼネバクラッチ65の1回
転の間の1/4の部分で爪65aと溝67aとの噛合によりゼネ
バ67を1/4回転させ、しかる後にゼネバクラッチ65の3/4
回転の間は三日月型のカム65bとカム面67bとの滑り係合
によってゼネバクラッチ67の回転を阻止する。
ギア68と噛合するギア71と,ギア72とは、軸73上に固定
されて一体的に回転する。ギア72と噛合するギア74と,
ギア75とは、軸76上に固定されて一体的に回転する。ギ
ア75と噛合するギア77とベベルギア78とは、軸79上に固
定されて一体的に回転する。ベベルギア78と噛合するベ
ベルギア81は、回転ロッド82に固定されて一体的に回転
する。回転ロッド82は、支柱部材11内に収容されてい
る。支柱部材11には必要に応じて一つ以上のロッド支持
部材(図示せず)を設けることができる。
回転ロッド82の下端には、ギア83が固定されて一体的に
回転する。ギア83と噛合するギア84は、より合わせ手段
20の回転板の回転軸22に固定されて一体的に回転する。
ギア83,84は支柱部材11の下端に固定されたケース85内
に収納されて軸支されている。かくて、ゼネバクラッチ
65の1回転の間にゼネバ67を1/4回転させ、噛合するギ
ア群のギア比によって定まる回転数の回転運動を回転板
21に与える。
もはや明らかなように、回転板21とスリット31bとの間
に鉄筋の交叉部を位置付けるように結束装置を移動さ
せ、ハンドル53を操作して、U字状の針金の一対の脚部
を交叉部をまたぐようにして下方に押し出し、一対の脚
部の先端を回転板の一対の挿入口21aに挿入した後、ハ
ンドル62を回転すると、ゼネバクラッチ,ゼネバ,複数
のギア(68,71,72,74,75,77,78,81)を介して回転ロッ
ド82が予め設定した回数だけ回転され、それは回転ロッ
ド82の下端に設けたギア83,84を介して、回転板21を予
め設定された回数だけ回転させる。
この回転の間に、より合わせ手段20に関して先に説明し
たように、回転板21が回転し、U字状の針金の先端部U1
がより合わされる。
回転板21の一対の挿入口21aは、ゼネバのカム面とゼネ
バクラッチの三日月型カムとの滑り係合の間、針金収納
手段30の排出スリット31bと整列される。必要ならば、
回転板21を排出スリット31bに整列させる手段(図示せ
ず)を設けても良い。回転体の停止位置決め機構自体
は、様々な形式のものが知られており、それらは機械技
術において周知であるので詳述しない。そのような手段
としては、例えばラチェット機構,クリックストップな
どがある。
第4図には、より合わせ手段20の他の実施例の断面図が
示されている。回転板21は、押し出し手段40によって押
し出されたU字状の針金の一対の先端部U1と整列し,且
つそれらの押し出し方向に配向された一対の挿入口21a
と,各挿入口の延長方向の少なくとも一部分に夫々連通
している一対の案内スリット21bとを有する。第4図の
実施例では案内スリット21bは、挿入口21aの全長に亙っ
て連通している。
係止手段90は、案内スリット21b内に揺動可能に収納さ
れたボールロック部材93と、上記ボールロック部材を常
態的にロック位置にむかって偏倚させる偏倚手段94とを
有する。
詳述すれば、挿入口21aは、針金の先端U1を案内するた
めに、上方が拡径されている。ボールロック93は、スプ
リング93aとボール93bとを収納する窓付きケーシング93
cとを有する。ケーシング93cの外形は、概して直方体形
状であり、そのケーシングの下端部には外側に突出する
尾部93dをもっている。回転板21には挿入口21aの延長方
向の全長に亙って連接している直方体形状のケーシング
93cを受け入れる直方体形状の案内スリット21bが設けら
れている。案内スリット21bに連接して、ケーシング93c
の尾部93dを受け入れる浅い切り欠き21cが回転板21の下
側面に設けられている。回転板21の上面には、蓋板23
が、ねじ止め(図示せず)などの適切な固定手段によっ
て固定されている。蓋板23は、回転板21の挿入口の領域
に対応した一対の窓23aを有し、その窓は挿入口21a及び
スリット21bの一部分を露出させている以外は、回転板2
1の全表面を覆っている。ボールロック93は回転板21の
下側からスリット21b内に挿入される。尾部93dの下側面
はクッション94を介して回転軸22の拡大部分の上面に支
持されて、ボールロック93はスリット21b内において、
実線で示された拘束位置と、2点鎖線で示された釈放位
置との間で揺動可能に,且つ抜け出し不能に拘束されて
いる。図示の実施例では、回転軸22の拡径部の上面に軸
を貫通する直径方向の角溝22aを設け、その各溝に立方
形の弾性材料でできたクッション部材94を挿入している
ものとして示されている。クッション94は、回転軸22の
回りに嵌合したリング状のクッションであっても良く、
また板ばねその他の偏倚手段であっても良い。ボールロ
ック(一時係止手段)93は、クッション94によって常態
的に係止方向に偏倚されている。回転軸22はギア84に適
切な手段によって結合されて一体的に回転する。
第4図の実施例では、回転軸22の拡径部分にカッタ部材
22bが交換可能に取り付けられている。カッタ部材22b
は、ケース85の蓋板86におけるカッタ開口86aと共働し
て針金の余剰な先端をカットするようになっている。こ
れは、結束されるべき鉄筋の直径に応じて、結束装置及
びU字状の針金の長さを変更する煩わしさを解消する。
回転軸22及び蓋板86に設けるカッタ部材22b及びカッタ
開口86aとの形状は針金の先端U1を受け入れる円形の穴
であるのが望ましい。それらの整列関係を厳密に調整す
る必要を排除するために、一方を円弧状の長穴にするこ
ともできる。また両方を長穴にしても良い。その際、そ
れらの長穴を互いに偏心させて、剪断時のショックを弱
めることもできる。カッタ開口86aはプレス装置のダイ
スにおけるニバンのように、下方を拡径させてある。ギ
ア84にはカッタ開口86aの拡径された開口に等しいかそ
れよりも大きい開口84aが設けられて、切断された針金
を下方に落下させる。ギアの開口84aは回転板21の回転
軸を中心とした円弧状の開口とするのが望ましい。それ
により、切断された針金を、確実に落下させることがで
きる。ケース85の下側面には切断された針金を落下させ
る円弧状の開口85aが設けられている。ギア84の開口84a
とケースの開口85aとは、針金の落下速度を考慮して、
互いに位置をずらせておくのが良い。
更に第4図の実施例では、より合わせ手段の回転板21に
近接して配置された支持部材101と、支持部材101を回転
板21の回転面から遠ざかる方向に偏倚して離隔支持する
偏倚手段102とを更に設け、より合わせの初期段階にお
いて結束されるべき鉄筋を上記回転板の回転面から離隔
させて支持し、より合わせが進行するに連れて、鉄筋が
回転板21の回転面に接近するのを許す離隔手段100が設
けられている。離隔手段100の概要が、第5図に斜視図
で示されている。
詳述すれば、支持部材101は、U字状の部材であって、
その一対の脚部の間に回転板21を受け入れる。支持部材
101の支柱部材から遠い端部は、前下がりの傾斜面101a
をもっており、結束装置を鉄筋の交叉部に位置付ける際
に、もしも回転板21の回転面に接触するほどに鉄筋が弛
んでいるような場合に、鉄筋の交叉部を上方に持ち上げ
ることができる。偏倚手段102は、蓋板86のピン穴86bか
ら挿通され,支持部材101に捩込まれた案内ピン102aと
その回りに配置されたスプリング102bとの複数組(好ま
しくは4組)によって支持されている。この離隔手段10
0の主たる目的は、鉄筋が回転板に密接していると針金
の最初のより合わせが困難になるので、回転板21と鉄筋
との間に隙間を持たせてより合わせを容易にさせること
である。また、離隔手段100は、回転板21を鉄筋との接
触から保護し、より合わせが不十分な状態で一時係止手
段(ボールロック)93からの針金の釈放を防止し、また
より合わせが完了したとき一時係止手段93からの針金の
釈放を確実に行わせる。
図示の実施例においては、回転板21の表面に蓋板23を設
けているが、これは一時係止手段93の周辺に異物が侵入
して一時係止手段の動作を阻害するのを防止する。防塵
効果を高めるために、ゴム.樹脂などの弾性材料ででき
た蓋板23を用いても良く、あるいは金属製の蓋板と弾性
材料のシートとを組み合わせて用いても良い。弾性材料
のシートを用いる場合には、窓23aを設ける必要はな
く、針金の先端でシートを刺し通すことができる。これ
により、塵埃が一時係止手段93の周辺に侵入するのをほ
ぼ完全に防止できる。しかしながら、かかる蓋板23は、
回転板21と一体に形成することもできる。針金の一対の
先端部がより合わされるに連れて上記一対の先端部を引
き寄せる方向に働く力が働くが、一時係止手段は、確実
に針金の先端を保持し、従って、鉄筋の周囲における針
金が引き締められつつより合わされる。針金の先端にか
かる引張力が、偏倚手段94の偏倚力を上回ったとき、一
時係止手段93が回動して、針金の先端が釈放される。
第6〜9図には、より合わせ手段20の更なる変形例が示
されている。この実施例のより合わせ手段20もまた、回
転板21の頂面に蓋板23が固定されている。第6図は、蓋
板を除去した状態での平面図、第7図は第6図のA−A
線における断面図、第8図は蓋板を伴ったより合わせ手
段20の平面図、第9図は第8図のB−B線における断面
図である。
この変形例においては、回転板21は、その回転中心の両
側に並列配置された一対の細長い並列溝21dと、回転板2
1の回転中心に近接して各並列溝の対向する側面に互い
に他の並列溝に向かって突出する逃がし溝21eとを設け
ている。この実施例では、一対の並列溝の逃がし溝21e
は互いに連通して一つの逃がし溝になっている。かくて
並列溝21dと,一つの逃がし溝21eとはH字状の溝を形成
している。
並列溝21dの各々には、長手方向に移動可能に配置され
た移動部材24と、上記並列溝の一端に配置されて上記移
動部材を互いに遠ざける方向に向かって押しやる偏倚手
段25とが設けられている。移動部材24の各々は針金の一
対の先端の一方を受け入れる一つの挿入口24aと,挿入
口24aに挿入された針金の先端を一時的に係止する係止
手段90とを有する。
係止手段90は、挿入口24aの延長方向の少なくとも一部
分と連通して窓24cを形成し,且つ挿入口24aの延長方向
と予め定められた角度で傾斜する方向に延長する空洞24
bと,空洞24b内に配置されたボール93bと,上記ボール
を上記窓24cに向かって押しやるスプリング93bと,上記
窓及び上記挿入口の長手方向の少なくとも一部分に連通
して逃がし溝21eに面する上記移動部材の側面に開口す
る逃がし窓96とを有する。
かくて、より合わせ動作において、針金の一対の先端部
U1がより合わされるとき、一対の先端部を引き寄せる方
向に働く力によって一対の移動部材24が偏倚手段25に抗
して回転板21の中心方向に移動され、移動部材24の逃が
し窓96が逃がし溝21eを通過するとき,針金の先端部が
上記逃がし窓及び逃がし溝内で傾斜してボールロックか
ら外れる。空洞24b内にボール93bとスプリング93aとを
組み込むために、回転板の下側面に開口が設けられ、キ
ャップ97が螺合されている。
蓋板23には上記のより合わせ動作における針金の先端部
U1が運動する経路に沿ってZ字状のスリット23aが形成
されている。蓋板23は、複数のねじ23bなどの適切な固
定手段によって、回転板21に固定されている。蓋板23の
Z字状のスリット23aから塵埃が侵入するのを更に完全
に防止するために、弾性材料で形成されたシートを用い
ることができる。この実施例において弾性材料のシート
を設ける場合には、そのシートにZ字状の切れ目を予め
入れておくことが必要である。また蓋板23は、回転板21
と一体に形成しても良い。
更にこの実施例では、並列溝21dの長手方向の一端に、
回転板の側面から偏倚手段25を挿入するための挿入口21
gが設けられ、挿入口21gの開口部にはキャップ21hが捩
込まれるようになっている。並列溝21dの他端部には回
転板の側面からねじ21iを捩込むためのねじ穴が切られ
ている。ねじ21iは、移動部材24の位置調整に用いられ
る。しかしながら、この節で述べた偏倚手段の挿入口及
び位置調整ねじの構造は必須ではない。しかしながら、
蓋板23を回転板21と一体に形成した場合には、移動部材
及び偏倚手段を回転板に組み付けるために並列溝の少な
くとも一端に開口を設ける必要がある。
この実施例では、針金の余分な先端部分を切断するカッ
タは図示されていないが、第4図に関して説明したのと
同様なカッタが組み込まれ得ることは明らかである。
以上に、本発明の若干の実施例について詳述したが、本
発明は、上述の実施例に限定されるものではなく、本発
明の技術思想を逸脱する事なく、様々な変形が可能であ
る。
例えば、支持手段10は、必ずしも矩形状断面をもつ必要
はなく、また筒状体でなくても良い。
押しだし手段40に直線的な駆動力を与える駆動手段50と
より合わせ手段に回転駆動力を与える駆動手段60とを別
個に設けるのではなしに、上述のゼネバクラッチ65の遊
び領域を利用して、それと係合する更なるゼネバを設
け、その駆動力を直線駆動力に変換し、それによって押
しだし手段40を駆動するようにしても良い。かかる設計
変更は、上述の説明から当業技術の熟達者には明らかで
あると確信するので、図示せず、また更に詳述しない。
一時係止手段の実施例としてボールロックを例示した
が、ボールロックのボールの変わりにローラを用いたロ
ーラロックを用いることができる。また、カム,ラチェ
ットなどの係止手段を用いることもできる。
更に、駆動手段Dにおいて、ハンドル62を手動操作して
回転軸61を回転駆動させる代わりに、電力その他の駆動
源によって回転軸61を回転駆動させても良い。また、図
示の実施例では、回転板上の一対の挿入口を、針金収納
手段30の排出スリット31bと整列させるためにゼネバと
ゼネバクラッチとを用いているが、かかる整列を実現さ
せる駆動力伝達手段は様々なものが知られており、それ
らに変更しても良い。更に、図示の実施例では多数のギ
アによって動力を伝達しているが、ギアの数は、適宜変
更することができ、また必ずしもギアを用いる必要はな
い。必要なことは、駆動力発生手段の間欠的運動量と回
転板の所望の回転数とを関連付けて伝達することであ
る。
本明細書において、U字状の針金を用いるものとして記
載したが、針金は必ずしもU字状である必要はなく、例
えばコの字状の針金を用いることもできる。しかしなが
ら。断面が円形である鉄筋の結束を行うにはU字状の針
金を用いるのが望ましいことは明らかである。
針金収納手段30において、排出スリット31bを支柱部材1
1に近接した側に設けるものとして説明したが、排出ス
リットの位置は、支柱部材11から遠い側に設けても良
い。この場合には、押し出し手段もまた、支柱部材11か
ら離隔して配置しなければならない。
更に、駆動手段Dを支持手段10の第2の端部に近接して
配置しているが、動力源として電力等を用いる場合に
は、そのスイッチのみを支持手段の第2の端部に近接し
て配置し、駆動手段D自体は、支持手段10の他の適切な
位置に設けることができる。
本発明の結束装置によれば、第10図のa,b,に示すように
確実に好ましい結束が行える。第10図のaは、第3図及
び第4図に示したより合わせ手段を用いた場合の結束状
態を示し、第10図のbは、第6〜9図のより合わせ手段
を用いた場合の結束状態を示す。
第11図に示すように、多数の鉄筋(太い実線で簡略に示
してある)が交差配置された升目の中に本発明の結束装
置を配置し(丸印で示してある)、その回りの4カ所の
交叉部を順次結束することができる。従って4カ所の結
束を完了した後、ひとつ置きの升目に結束装置を移動す
れば良いので、効率的に結束が行い得る。更に隣接する
結束部における針金のかけ回し方向が、互いに90度の角
度配置(細い実線で簡略に示してある)となり、鉄筋の
配向が安定し、また結束位置がずれにくいと言う利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例による結束装置の側面図、 第2図は、第1図の装置の一部分を除去した正面図、 第3図は、より合わせ手段の二つの実施例を左右に振り
分けて示した断面図、 第4図は、より合わせ手段の他の実施例の断面図、 第5図は、離隔手段の概要を示す斜視図、 第6〜9図は、より合わせ手段の更に他の実施例を示す
図であって、 第6図は、蓋板を除去した状態での平面図、 第7図は、第6図のA−A線における断面図、 第8図は、蓋板を伴った状態での平面図、 第9図は、第8図のB−B線における断面図、 第10図は、本発明の結束装置を用いた場合の結束状態を
示す側面図であり、 第11図は、多数の鉄筋の交叉部を、結束した場合の状態
を説明する模式的平面図である。 符号の説明 10:支持手段、11:支柱部材、20:より合わせ手段、21:回
転板、21a:挿入口、21b:案内溝,案内スリット、21c:切
り欠き、21d:並列溝、21e:逃がし溝、21g:挿入口、21h:
キャップ、21i:ねじ、22:回転軸、22b:カッタ部材、23:
蓋板、23a:窓,スリット、23b:ねじ、24:移動部材、24
a:挿入口、24b:空洞、24c:窓、25:偏倚手段、30:針金収
納手段、31:ケース、31a:供給口、31b:排出スリット、3
1c:案内スリット、31d:押さえ板、31e:案内スロット、3
2:偏倚手段、32a:係止ピン、32b:押し部材、32c:スライ
ドピン、32d:コイルスプリング、33:リベット、40:押し
出し手段、41:押し出し部材、41a:押し面、D:駆動手
段、50:直線駆動手段、51:ケース、52:支持部材、53:ハ
ンドル、54,55:案内部材、56:ロッド、57:リンク、58:
スプリング、60:回転駆動手段、61,66,69,73,76,79:
軸、62:ハンドル、63,64,68,71,72,74,75,77,83,84:ギ
ア、78,81:ベベルギア、82:回転ロッド、65:ゼネバクラ
ッチ、65a:爪、65b:三日月型カム面、67:ゼネバ、67a:
溝、67b:カム面、U:U字状の針金、U1:U字状の針金の一
対の先端部、84:ギア、84a:開口、85:ケース、86:蓋
板、86a:カッタ開口、86b:ピン穴、90:係止手段、91:係
止部材、91a:圧接面、91b:凹部、92:偏倚手段、93:ボー
ルロック部材、93a:スプリング、93b:ボール、93c:ケー
シング、93d:尾部、94:偏倚手段,クッション部材、93
a:スプリング、96:逃がし窓、97:キャップ、100:離隔手
段、101:支持部材、102:偏倚手段、101a:傾斜面、102a:
案内ピン、102b:スプリング、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実願昭61−125862号(実開昭63−34248 号)の願書に添付した明細書及び図面の内 容を撮影したマイクロフィルム(JP, U) 実願昭61−125861号(実開昭63−34247 号)の願書に添付した明細書及び図面の内 容を撮影したマイクロフィルム(JP, U)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のU字状の針金を収容する針金収納手
    段と、上記針金収納手段に収容された針金を1本ずつ排
    出する押し出し手段と、上記押し出し手段によって上記
    針金収納手段から排出された針金の一対の先端部をそれ
    ぞれ係合しつつより合わせることにより針金の内方に挟
    持した鉄筋を結束するより合わせ手段と、を有してなる
    鉄筋結束装置において、 上記より合わせ手段が、上記押し出された針金の一対の
    先端部の延長方向と直交する平面に沿って回転する回転
    板と、上記押し出された針金の一対の先端部をそれぞれ
    受け入れるべく上記回転板の所定位置に設けられる一対
    の挿入口と、を有してなり、 更に、上記挿入口に近接して配置され、針金拘束位置と
    針金釈放位置との間を移動可能とされる針金係止手段
    と、 上記針金係止手段を常態的に上記針金拘束位置に向けて
    偏倚させて、上記挿入口に挿入された上記針金の一対の
    先端部に対してそれぞれ所定の係止力を与える偏倚手段
    と、を有してなり、 上記より合わせ手段により上記針金の一対の先端部のよ
    り合わせが進行するにつれて上記一対の先端部を引き寄
    せる方向に働く力が、上記針金係止手段による係止力を
    上回ったときに、上記針金係止手段が上記偏倚手段に抗
    して上記針金釈放位置に移動して、上記針金の一対の先
    端部を釈放するよう構成されてなることを特徴とする、
    鉄筋結束装置。
  2. 【請求項2】上記針金係止手段が、上記回転板(21)の
    上記挿入口(21a)に連通して形成される一対の案内ス
    リット(21a)内にそれぞれ揺動可能に配置される一対
    のボールロック部材(93)よりなり、 上記偏倚手段が、上記ボールロック部材の一端部(93
    d)を常態的に係止して上記ボールロック部材を上記針
    金拘束位置に保持し、その弾性変形により上記ボールロ
    ック部材を上記針金釈放位置に移動可能である弾性部材
    (94)よりなることを特徴とする、特許請求の範囲第1
    項記載の鉄筋結束装置。
JP63067740A 1988-03-22 1988-03-22 鉄筋結束装置 Expired - Lifetime JPH0759852B2 (ja)

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