JPH075975Y2 - ワ−ク端面の振れ防止ホ−ニング装置 - Google Patents

ワ−ク端面の振れ防止ホ−ニング装置

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JPH075975Y2
JPH075975Y2 JP36787U JP36787U JPH075975Y2 JP H075975 Y2 JPH075975 Y2 JP H075975Y2 JP 36787 U JP36787 U JP 36787U JP 36787 U JP36787 U JP 36787U JP H075975 Y2 JPH075975 Y2 JP H075975Y2
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JP36787U
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脩二 山根
透 藤村
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Nissin Manufacturing Co Ltd
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Nissin Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案はワーク端面の振れ防止ホーニング装置に関
し、ワークの軸穴内周面のホーニング加工をワークの基
準端面に対して直角方向に行なうのに用いられる。
(従来の技術) 従来、ホーニング装置に装着された歯車など(ワーク)
の穴の加工は、押え部材によってワーク上面にわずかな
隙間(0.1〜0.3mm程度)を持たせ、その状態で砥石が取
り付けられたホーニングツールを回転しながら長さ方向
に移動することにより行なわれていた。
(考案が解決しようとする問題点) 一般に工作機械によって加工される歯車の歯幅やボス幅
などは、加工時にバラツキがあるため、平行度の精度は
余り良くない。このため、厚さ方向の精度が余り出てい
ないワーク上面を、従来のように揺動しない押え部材に
よって押え、穴内周面をホーニング加工する場合には、
ワーク上面と押え部材との間に形成されるわずかの隙間
によりホーニングツールが回転したり長さ方向に移動す
るときにワークが踊るようになり、ワークの基準端面に
対して軸穴内周面のホーニング加工を直角方向に行なう
ことができず、軸穴に対するワーク端面の振れを小さく
押えることができなかった。
(問題点を解決するための手段) この考案は前記問題点を解決すべくなされたもので、機
台ベースに取り付けの治具に対し、ワークを若干揺動可
能に保持する中央部に穴が設けられ保持部内周に廻り止
め部が形成された揺動体と、該揺動体の上方に水平に配
設され、機台ベースに摺動可能に保持されるガイド部材
によって機台ベースと直角な方向に移動可能に保持され
る押え板部材と、該押え板部材の揺動体と対向する位置
に揺動可能に保持される球面座受け部材に対して、あら
ゆる方向に若干回転自在に保持される下面が水平で中央
部に貫通穴が設けられた押えアンビル部材と、前記押え
板部材がガイド部材によって所定位置まで移動されたと
きに、押え板部材をその位置に保持する保持手段とによ
り、ワーク端面の振れ防止ホーニング装置を構成したも
のである。
(作用) この考案では、ワークを保持する揺動体は治具に対して
若干揺動可能であって軽く移動できる上に、押え板部材
の上下方向の移動によってワーク上面を押える押えアン
ビル部材は、押え板部材の球面受け座によってあらゆる
方向に揺動し得るように保持されているから、押えアン
ビル部材の水平な下面は、ワーク端面の厚さ精度が余り
出ていないときにもワーク上面を密着した状態で押圧
し、穴内周面のホーニング加工は、ワークの基準端面に
対して直角な方向に行なわれる。
(実施例) 以下図面に基づいて、この考案の一実施例を説明する。
第1図において、1はホーニング盤の機台ベースで、こ
の機台ベース1に取り付けられた治具2の上面には、揺
動体3が水平な面内で若干揺動運動が可能になるよう保
持されている。揺動体3の保持は、治具2の上面と揺動
体3の下側の環状凹穴3aの底面との間に配設された環状
の角ゴマ受け4に保持された多数のボール5によって行
なわれる(第2図)。この角ゴマ受け4は、互に直角を
なす直径方向の外周部に4個の切り欠き4aが形成されて
いる。これらの各切り欠き4aには、若干の隙間を介して
直径方向にそれぞれ一対の角ゴマ6、7が係合され、各
一対の角ゴマ6、7は、治具2の上面と揺動体3の下面
とに固定されてそれぞれ上側と下側とに突出する廻り止
めピン8、9により固定されている(第1図では角ゴマ
7と廻り止めピン9は90°回転して示されている)。こ
のため、治具2に連結される揺動体3は、角ゴマ6、7
と角ゴマ受け4の各切り欠き4aとの係合部に形成される
隙間により、治具2に対して若干の揺動運動が可能とな
る。
揺動体3の上面には、歯車のようなワーク10を保持する
円形凹部3bが設けられ、この円形凹部3bの中心部には、
凹部底面より若干突出するボス部3cが形成されている。
揺動体3の下側ボス部3dは、治具2の上面に設けられた
円形の端面開口2a内に挿入され、複数個のねじ11でボス
部3d端面に固着された端面開口2aより径の大きな円板12
により、端面開口2aの内側に係止されている。10aはワ
ーク10の中心部に設けられた軸穴で、揺動体3のボス部
3c、3dには、ワーク10の軸穴10aより径の大きな貫通穴3
eが設けられている。揺動体3は円形凹部3bの一番上側
内周面にワーク10の周側面中央部に形成された凹穴10b
と係合するワーク廻り止め部3fが突出されている。
機台ベース1の一部は、治具2と揺動体3より側方に突
出するように形成されている。この突出部1aの水平方向
両端部には、垂直方向にガイド穴13aを有する保持部材1
3が固着されている。各保持部材13の上部は、それぞれ
外方に突出したのち上側に折り曲げられており、これら
の折り曲げ部13bの外側面には、折り曲げ部13bに設けら
れた水平方向の貫通穴13cを通してシリンダーロッド15
を進退させるクランプシリンダー14、14が固着されてい
る。
16はガイド穴13a内に摺動可能に保持されたガイド部材
で、このガイド部材16は、下端部に小径の下側ねじ部16
aが形成されていて、該下側ねじ部16aと螺合するばね座
付きのチャック圧調整ナット17と機台ベース1の突出部
1aとの間に装着されたチャック圧用ばね18により、下向
きに付勢されている。各ガイド部材16は、上端部にそれ
ぞれ小径の軸部16bが形成されていて、これらの軸部16
b、16bには、揺動体3の上方に達する押え板部材19が各
軸部16bに形成された上側ねじ部16cと螺合するナット20
により、揺動体3と水平になるように保持されている。
押え板部材19は、揺動体3の上方に円形穴19aが設けら
れている。この円形穴19aには、中央部にホーン21を挿
通させる貫通穴22aを有するボール受け部材22がフラン
ジ部をねじ23により押え板部材19の上面に固定されてい
る。円形穴19aの内周面とこの円形穴19a内に挿入される
ボール受け部材22の円筒部外周面との間には、フランジ
を備えた環状の球面座受け部材24が多数のボール25を介
して嵌合されている。球面座受け部材24は、ねじ26によ
り押え板部材19の下面に取り付けられる円形凹穴の底面
に円形開口を有する第1保持部材27に回動自在に保持さ
れる。28は上部に球面座受け部材24の球面部と密接する
球面28aを有する押えアンビル部材で、この押えアンビ
ル部材28は、球面下側の円筒部28bより水平方向に突出
している環状平面部を、球面座受け部材24の下面に取り
付けられる第2保持部材29により、あらゆる方向の若干
揺動自在に保持されている。第2保持部材29は第1保持
部材27と同じ構成であり、複数のねじ30により球面座受
け部材24に固着される。28cは押えアンビル部材28に設
けられたワーク10の軸穴10aより若干大きな貫通穴であ
る。
押え板部材19の上方には、ばね18の付勢力に抗して押え
板部材19をガイド部材16とともに上側に移動する押し上
げシリンダー31が結合されている。各保持部材13の上面
には、ガイド部材16を挿通させる穴33と、折り曲げ部13
bに平行で穴33に達する割り溝34を備えたクランプ金具3
2が、それぞれ3個のねじ35により第4図に示すように
取り付けられている。前記クランプシリンダー14のシリ
ンダーロッド15は、ねじ35が取り付けられていないクラ
ンプ金具32の割り溝34側の側面に配設され、クランプシ
リンダー14によりクランプ金具32の側面を押圧したと
き、クランプ金具32によってガイド部材16を把持させ、
チャック圧用ばね18によって所定の位置に移動された押
え板部材19を位置決めされた位置に保持する。
この実施例では、押え板部材19の移動をチャック圧用ば
ね18と押し上げシリンダー31とで行ない、押え板部材19
の位置決めをクランプ金具32とクランプシリンダー14と
からなる保持部材を用いて行なわせる場合について説明
したが、押え板部材19の移動や位置決めは、他の手段に
よって行なってもよい。
この実施例のものは以上のように構成されているので、
押え板部材19を押し上げシリンダー31により上方に移動
させ、その状態で揺動体3と押えアンビル部材28との間
から周面に廻り止め用の凹穴10bを形成された歯車(ワ
ーク)10を、凹穴10bがワーク廻り止め部3fと係合する
よう基準面を下にして揺動体3の凹穴10b内のボス部3c
上に載置する。
次いで、押し上げシリンダー31による押え板部材19の引
き上げ力を徐々に小さくしていくと、押え板部材19はチ
ャック圧用ばね18の付勢力により下方に移動される。押
えアンビル部材28の下側平面が歯車10のボス部上面を調
整された圧力で押さえたときに、クランプシリンダー14
のシリンダーロッド15を押し出してクランプ金具32を押
圧すると、割り溝34の間隔を狭められたクランプ金具32
は、ガイド部材16を把持して押え板部材19を位置決めさ
れた高さ位置に保持する。
歯車10の上側ボス部を押圧している押えアンビル部材28
は、球面座受け部材24によって若干ではあるがあらゆる
方向に揺動自在に保持されているから、歯車10の端面の
厚さ精度が余り出ていないときにも、押えアンビル部材
28の下面は、歯車10の上面にピッタリと密着する。それ
故、ボール受け部材22と押えアンビル部材28の各貫通穴
22a、28cを通してホーン21を下降し、歯車10の軸穴10a
内周面をホーニング下降すると、歯車10は押えアンビル
部材28により加工中も一定の押圧力で踊りを防止される
ため、軸穴10aの内周面は、歯車10の下側基準面に対し
て直角方向に加工され、歯車10の軸穴10aに対する端面
振れを最小にすることができる。
しかも、歯車10は角ゴマ受け4のボール5で保持された
揺動体3と、球面座受け部材24を介してボール25で保持
された押えアンビル部材28とにより押えられた状態で加
工されるから、ホーニング加工に最適のフリーフロアー
を形成し、軽く移動することができる。
その上、揺動体3の廻り止めは、治具2と揺動体3との
間に置いた角ゴマ受け4をそれぞれ治具2と揺動体3か
ら突出させた廻り止めピン8、9に固定の角ゴマ6、7
によって行なわれるから、歯車10がホーン21から受ける
トルクは平均化され、ホーニング加工を能率良く円滑に
行なうことができる。
上記実施例では、ワークとして歯車を用いる場合につい
て説明したが、ワークは歯車の場合に限定されず、ロー
ラや円板のような回転部材にも適用し得ることは勿論で
ある。
(考案の効果) この考案は、機台ベースに取り付けの治具に対し、ワー
クを若干揺動可能に保持する中央部に穴が設けられ保持
部内周に廻り止め部が形成された揺動体と、該揺動体の
上方に水平に配設され、機台ベースに摺動可能に保持さ
れるガイド部材によって機台ベースと直角な方向に移動
可能に保持される押え板部材と、該押え板部材の揺動体
と対向する位置に揺動可能に保持される球面座受け部材
に対して、あらゆる方向に若干回転自在に保持される下
面が水平で中央部に貫通穴が設けられた押えアンビル部
材と、前記押え板部材がガイド部材によって所定位置ま
で移動されたときに、押え板部材をその位置に保持する
保持手段とからなっているから、ワークの端面厚さやボ
ス部幅の精度が余り出ていないときにも、ワークの軸穴
内周面のホーニング加工をワークの基準端面に対して直
角な方向に行ない、ワークの軸穴に対する端面の振れを
最小にすることができる。
しかも、ワークを保持する揺動体と押えアンビル部材は
フリーフロアーを形成して軽く移動することができ、ワ
ークを保持する揺動体はホーンから受けるワークのトル
クを平均化するから、ワークに対するホーニング加工
は、最適条件のもとで能率良く円滑に行なうことができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例の縦断面図(第4図I−I
断面図)、第2図は角ゴマ受けと角ゴマの係合関係を示
す平面図、第3図は第1図と異なる方向からみた揺動体
の保持状態を示す要部断面図、第4図は第1図IV-IV断
面平面図である。 1……機台ベース、2……治具、3……揺動体、3e……
貫通穴、3f……ワーク廻り止め部、10……ワーク、16…
…ガイド部材、19……押え板部材、24……球面座受け部
材、28……押えアンビル部材、28a……球面、28c……貫
通穴、14……クランプシリンダー(保持部材)、32……
クランプ金具(保持部材)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】機台ベースに取り付けの治具に対し、ワー
    クを若干揺動可能に保持する中央部に穴が設けられ保持
    部内周に廻り止め部が形成された揺動体と、 該揺動体の上方に水平に配設され、機台ベースに摺動可
    能に保持されるガイド部材によって機台ベースと直角な
    方向に移動可能に保持される押え板部材と、 該押え板部材の揺動体と対向する位置に揺動可能に保持
    される球面座受け部材に対して、あらゆる方向に若干回
    転自在に保持される下面が水平で中央部に貫通穴が設け
    られた押えアンビル部材と、 前記押え板部材がガイド部材によって所定位置まで移動
    されたときに、押え板部材をその位置に保持する保持手
    段とを備えたことを特徴とする ワーク端面の振れ防止ホーニング装置。
JP36787U 1987-01-06 1987-01-06 ワ−ク端面の振れ防止ホ−ニング装置 Expired - Lifetime JPH075975Y2 (ja)

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JPS63110368U JPS63110368U (ja) 1988-07-15
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