JPH0759597A - 血小板活性化因子アセチルヒドロラーゼ活性測定方法 - Google Patents

血小板活性化因子アセチルヒドロラーゼ活性測定方法

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JPH0759597A
JPH0759597A JP20782493A JP20782493A JPH0759597A JP H0759597 A JPH0759597 A JP H0759597A JP 20782493 A JP20782493 A JP 20782493A JP 20782493 A JP20782493 A JP 20782493A JP H0759597 A JPH0759597 A JP H0759597A
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paf
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acetylhydrolase
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Masao Miwa
匡男 三輪
Yasuo Suzuki
康夫 鈴木
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SHINOTESUTO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非放射性基質を用いる操作が安全、迅速、簡
便、かつ高精度な血小板活性化因子アセチルヒドロラー
ゼの直接測定法を提供する。 【構成】 PAF類縁体化合物を基質とし、これに試料
中の血小板活性化因子アセチルヒドロラーゼを作用さ
せ、生成されるジカルボン酸を測ることにより、血小板
活性化因子アセチルヒドロラーゼ活性の測定を行う方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、臨床的に重要な血小板
活性化因子アセチルヒドロラーゼ活性を測定する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】血小板活性化因子(PAF)〔1−アル
キル−2−アセチル−sn−グリセロ−3−ホスホコリ
ン〕は、炎症やアレルギー反応等広範囲の各種病態発症
に関与するメディエーターである。また、血小板活性化
因子アセチルヒドロラーゼ(PAFアセチルヒドロラー
ゼ)は、PAFの持つ強力な生物活性を消去する機能を
有しており、生体内のPAFレベルを調節し、生体の恒
常性維持に関与している。そして、川崎病、全身性エリ
トマトーデス及び溶血性尿毒症症候群等の疾患時に、病
態の進行に伴い、健康時には認められない血清中のPA
Fアセチルヒドロラーゼ活性の変動が観察されている。
【0003】このように、血清または血漿中のPAFア
セチルヒドロラーゼ活性は各種炎症性患者の発症、病態
変化を反映しているので、PAFアセチルヒドロラーゼ
活性の測定は、これらの疾患の診断に有用な情報をもた
らす新規な臨床検査法として重要なものである。また血
清PAFアセチルヒドロラーゼ欠損者が存在し、この酵
素欠損が重篤な小児喘息のリスクファクターと見なされ
ており、PAFアセチルヒドロラーゼ活性の測定は予防
医学の面からも有用性が示されている。
【0004】更に、本発明者らの研究によると、PAF
アセチルヒドロラーゼには血清型と組織細胞型が存在す
るが、炎症疾患時に細胞外に漏出してくると考えられる
組織細胞型PAFアセチルヒドロラーゼは特にこれらの
疾患との関連が想起され、組織細胞型PAFアセチルヒ
ドロラーゼ活性の測定は疾患の診断に重要であると推察
される。
【0005】従来PAFアセチルヒドロラーゼ活性は、
放射性同位元素である3Hあるいは1 4Cでアセチル基又
はアルキル基を標識したPAFを用いたり、あるいは残
存する未反応基質であるPAFをバイオアッセイで定量
し、測定していた。しかしながら、放射性同位元素標識
PAFを用いる従来のPAFアセチルヒドロラーゼ活性
測定法では、使用者および使用施設が限定され、また安
全性あるいは放射性試薬の廃棄等の問題があり、一方標
識を行っていないPAFを基質として反応生成物のリゾ
PAFあるいは未分解のPAFを測定するには有機溶媒
による抽出や、混在する脂質を除去するためのクロマト
グラフィーによる精製操作等煩雑な操作が必要であり、
さらに未反応のPAFをバイオアッセイあるいはRIA
で測定するには、それぞれ血小板の使用時調製あるいは
高価な試薬が必要となるなど、一般の検査法として利用
するには困難な問題が存在した。
【0006】また、本発明者らはチオPAF及びチオP
AF類縁体化合物を基質とするPAFアセチルヒドロラ
ーゼ活性測定方法を発明し、先に出願を行ったが(特願
平3-120286号)、この測定方法においてSH基検出試薬
としてDTNBを用いる場合には、組織細胞型PAFア
セチルヒドロラーゼはDTNBにより阻害を受けてしま
う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような現状に鑑
みて本発明者らは、PAFアセチルヒドロラーゼ活性の
測定方法として、組織細胞型PAFアセチルヒドロラー
ゼが阻害を受けることのない測定方法であって、非放射
性基質を用いる安全でかつ操作が簡便な直接測定方法の
開発を課題とし、鋭意研究を行い本発明を完成するに至
った。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、血小板活性化
因子アセチルヒドロラーゼ活性の測定において、基質と
して一般式〔I〕
【0009】
【化2】
【0010】(式中、R1 は炭素数が4から9の脂肪族
ジカルボン酸基を示し、R2 はモノメチルアミノエチル
基、ジメチルアミノエチル基又はトリメチルアミノエチ
ル基を示し、R3 はアシル基又はアルキル基を示す)で
表されるPAF類縁体化合物を用いることを特徴とする
血小板活性化因子アセチルヒドロラーゼ活性測定方法に
ある。
【0011】本発明における一般式〔I〕のR1 は炭素
数が4から9の脂肪族ジカルボン酸基を示し、この脂肪
族ジカルボン酸基は飽和または不飽和いずれでもよく、
例えば、スクシニル基、グルタリル基、アジポイル基又
はスベロイル基等が挙げられる。R2 はモノメチルアミ
ノエチル基、ジメチルアミノエチル基又はトリメチルア
ミノエチル基を示す。
【0012】R3 はアシル基又はアルキル基を示し、特
に炭素数が10から18の飽和若しくは不飽和のアシル
基又はアルキル基が好ましく、例えば、アシル基として
は、ラウロイル基、パルミトイル基、ステアロイル基又
はオレオイル基等が、アルキル基としてはデシル基、ウ
ンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル
基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル
基、又はオクタデシル基等が挙げられる。
【0013】そして、一般式〔I〕で表されるPAF類
縁体化合物の例としては、1−O−ヘキサデシル−2−
スクシニル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン、1−
O−ヘキサデシル−2−グルタリル−sn−グリセロ−
3−ホスホコリン、1−O−ヘキサデシル−2−アジポ
イル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン、1−O−ヘ
キサデシル−2−スベロイル−sn−グリセロ−3−ホ
スホコリン、1−O−オクタデシル−2−スクシニル−
sn−グリセロ−3−ホスホコリン、1−O−オクタデ
シル−2−グルタリル−sn−グリセロ−3−ホスホコ
リン、1−O−オクタデシル−2−アジポイル−sn−
グリセロ−3−ホスホコリン、1−O−オクタデシル−
2−スベロイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン又
は1−O−ヘキサデカノイル−2−スクシニル−sn−
グリセロ−3−ホスホコリン等が挙げられる。
【0014】本発明における一般式〔I〕で表されるP
AF類縁体化合物は、PAFアセチルヒドロラーゼによ
り加水分解され、一般式〔I〕のR1 に相当するジカル
ボン酸とリゾPAF又はリゾPAF類縁体化合物を生成
する。この生成したジカルボン酸の生成速度又は生成量
を測ることにより、PAFアセチルヒドロラーゼ活性を
測定することが出来る。
【0015】これは生成したジカルボン酸に特異的に反
応する酵素を作用させ、場合によっては更に連続する酵
素反応系を組み合わせて、NAD+ 、NADP+ 、NA
DH、NADPH又は過酸化水素等の繁用されているマ
ーカー物質を生成させる。そして、これらのマーカー物
質を公知の方法により測定することにより、ジカルボン
酸の生成速度又は生成量を求め、これよりPAFアセチ
ルヒドロラーゼ活性値を得ることができる。
【0016】ジカルボン酸に特異的に反応する酵素とし
ては、スクシニル−CoAシンテターゼ〔GDP生成〕
(EC6.2.1.4)、スクシニル−CoAシンテタ
ーゼ〔ADP生成〕(EC6.2.1.5)、コハク酸
デヒドロゲナーゼ(EC1.3.99.1)、コハク酸
セミアルデヒドデヒドロゲナーゼ(EC1.2.1.1
6)、又はグルタリル−CoAシンテタ−ゼ(EC6.
2.1.6)等が挙げられる。
【0017】NAD+ 、NADP+ 、NADH又はNA
DPHの測定は、340nmにおける吸光度の減少又は
増加を測るか、電子伝達体とテトラゾリウム塩等の組み
合わせによる発色を測定することにより行う。過酸化水
素の測定は、パーオキシダーゼによりフェノール誘導体
若しくはアニリン誘導体等と4−アミノアンチピリン等
を縮合させて生成した色素を測定することにより行う。
【0018】本発明のPAFアセチルヒドロラーゼの活
性測定方法における吸光度の測定は、エンド法でもレー
ト法でも行うことができる。エンド法の場合には、まず
本発明の一般式〔I〕で示される基質のみを除いた測定
試薬と試料を反応させて、試料中に含まれる一般式
〔I〕のR1 に相当するジカルボン酸や測定反応系に影
響を与える物質を除去しておく必要がある。
【0019】レート法の場合には、定量的に測定が行え
る時間内に吸光度の測定を行えば良い。なお、PAFア
セチルヒドロラーゼの活性値の算出は、NADH、NA
DPH又は生成する色素等の分子吸光係数より行うか、
一般式〔I〕のR1 に相当するジカルボン酸等を標準物
質として用いることにより行う。
【0020】また、本発明のPAFアセチルヒドロラー
ゼの活性測定方法は、用手法でも自動分析装置を用いて
も行うことができる。例えば、本発明の一般式〔I〕の
1 がスクシニル基の基質を用いる場合には、PAFア
セチルヒドロラーゼ活性を測りたい試料をこの基質に作
用させ、生成してきたコハク酸を補酵素A(CoA)と
グアノシン5’−三リン酸(GTP)の存在下スクシニ
ル−CoAシンテターゼ(GDP生成)に作用させる。
【0021】ここで生成したGDP(グアノシン5’−
二リン酸)をホスホエノールピルビン酸とともにピルビ
ン酸キナーゼに作用させる。そして、生じたピルビン酸
をNADHの存在下乳酸脱水素酵素(LDH)に作用さ
せると、NADHはNAD+ に変化する。この時に、N
ADHの減少に伴ってNADHの吸収波長である340
nmにおける吸光度も定量的に減少するので、340n
mにおける吸光度の減少速度又は減少量よりNADHの
減少速度又は減少量が算出される。
【0022】そして、このNADHの減少速度又は減少
量はPAFアセチルヒドロラーゼによるコハク酸の生成
速度又は生成量と一対一の対応をなすので、これより試
料中のPAFアセチルヒドロラーゼの活性値を算出する
ことができる。以上の反応系を図式化すると下記のよう
になる。
【0023】
【化3】
【0024】また、PAFアセチルヒドロラーゼ活性測
定時には、キレート試薬を共存させることが好ましい。
キレート試薬を共存させることにより、Ca2+依存性の
ホスホリパーゼA2 活性による本発明のPAF類縁体化
合物の分解反応を抑制することができ、PAFアセチル
ヒドロラーゼ活性を特異的に測定することができるよう
になる。このキレート試薬としては、EDTAあるいは
EGTA等公知のものを使用することができる。
【0025】本発明のPAFアセチルヒドロラーゼ活性
測定方法は、組織細胞型PAFアセチルヒドロラーゼを
阻害することなく、組織細胞型PAFアセチルヒドロラ
ーゼ活性、血清型PAFアセチルヒドロラーゼ活性及び
総PAFアセチルヒドロラーゼ活性を正確に測定するこ
とができる方法である。なお、本測定方法においては、
測定時に組織細胞型PAFアセチルヒドロラーゼ阻害物
質を作用させることにより、血清型PAFアセチルヒド
ロラーゼと組織細胞型PAFアセチルヒドロラーゼとを
分別定量することが可能となる。なお、組織細胞型PA
Fアセチルヒドロラーゼ阻害物質としては、トリプシン
等のプロテアーゼやフッ化ナトリウム、ジイソプロピル
フルオロリン酸又はジエチルピロカーボネート等が挙げ
られる。
【0026】PAFアセチルヒドロラーゼ活性を測定す
る試料としては、ヒト又は動物の血液、血清、血漿、尿
若しくは羊水等の体液、そして、ヒト又は動物の細胞、
臓器若しくは細胞及び臓器の抽出液等が対象となる。本
発明におけるPAFアセチルヒドロラーゼの活性測定方
法においては、一般式〔I〕で表されるPAF類縁体化
合物の基質並びに生成されるジカルボン酸をマーカー物
質に導きこれを測定するための酵素及び試薬は必須であ
るが、前記のキレート試薬又は組織細胞型PAFアセチ
ルヒドロラーゼ阻害物質の他に、緩衝剤、安定化剤、活
性化剤又は賦形剤等の酵素の活性測定に一般に用いられ
ているものを使用しても良い。
【0027】そして、本発明におけるPAFアセチルヒ
ドロラーゼの活性測定方法においては、活性測定時、一
般式〔I〕で表されるPAF類縁体化合物の基質は0.
01〜10mMの濃度範囲で使用するのが好ましい。他
の成分は反応系の至適濃度で使用すればよいが、例え
ば、GTPは0.01〜5mM、CoAは0.01〜5
mM、スクシニル−CoAシンテターゼ等のジカルボン
酸と反応する酵素は0.01〜25U/l,ホスホエノ
ールピルビン酸は1〜50mM、ピルビン酸キナーゼは
0.1〜50U/l、NADHは0.01〜10mM、
LDHは0.1〜100U/l及びキレート試薬は0.
5〜20mMの濃度範囲で使用するのが好ましい。ま
た、緩衝剤はpH6.5からpH8.0の間に緩衝能を
持つものならいずれも使用することができる。
【0028】なお、本発明の一般式〔I〕で表されるP
AF類縁体化合物は、リゾPAFと無水ジカルボン酸を
出発物質として、公知の合成方法により調製を行うこと
ができる〔A.Tokumura et al.,Biochem.Biophys.Res.Co
mmun., 155,863-869(1988)〕。例えば、50mgのリゾ
PAFと50mgの無水コハク酸を1mlのピリジン
中、40℃で6時間加温し、反応終了後、調製用薄層ク
ロマトグラフィープレート(Analtech silica gel G pl
ate)で精製することにより、本発明の一般式〔I〕のR
1 がスクシニル基のPAF類縁体化合物を調製すること
ができる。
【0029】
【実施例】以下実施例により本発明をより具体的に詳述
するが、本発明はこの実施例によって何等限定されるも
のではない。 PAFアセチルヒドロラーゼ活性の測定 〔測定試薬〕 基質試薬 2.0mM 1−O−ヘキサデシル−2−スクシニル−
sn−グリセロ−3−ホスホコリン及び0.1% BS
Aを含む2.0M HEPES緩衝液(pH7.5)。 酵素試薬 0.5mM GTP、0.5mM CoA、25mM
塩化マグネシウム、135mM 塩化カリウム、7.8
mM ホスホエノールピルビン酸、2.0mMNAD
H、スクシニル−CoAシンテターゼ(GDP生成)
0.15U/l、ピルビン酸キナーゼ 1U/l及びL
DH 4U/lを含む0.3M HEPES緩衝液(p
H7.4)。 〔試料〕3種類の血清より調製した試料S1、S2及び
S3 〔操作〕前記の酵素試薬1.35mlに試料200μl
を添加し、撹拌した後37゜Cで5分間インキュベーシ
ョン(加温)し、その後基質試薬0.45mlを添加し
て撹拌した後、37゜C恒温装置を備えた分光光度計を
用いて、5分間1分毎に340nmにおける吸光度を測
定した。なお、試料のかわりに精製水を添加したものを
対照とした。
【0030】この測定操作は、3種類の試料それぞれに
ついて3回ずつおこない、3回の1分間当たりの吸光度
変化量の平均を測定値とした。反応が定量的に進行して
いた2分目から3分目にかけての単位時間(1分間)当
りの吸光度の変化量(ΔAbs.)とNADHの分子吸
光係数ε=6500から各試料のPAFアセチルヒドロ
ラーゼ活性値を算出した。
【0031】その結果は、S1=1.23(nmol/
min/試料50μl)、S2=1.03(nmol/
min/試料50μl)、S3=0.64(nmol/
min/試料50μl)であった。前記の試料のPAF
アセチルヒドロラーゼ活性を測定した時のタイムコース
を図1に示した。
【0032】横軸は基質試薬を添加した後のインキュベ
ーション時間、縦軸は基質試薬を添加した時の340n
mにおける吸光度を0とした場合の吸光度の減少量を示
す。なお、340nmにおける吸光度の減少量、即ちN
ADHの減少量は、PAFアセチルヒドロラーゼにより
生成されるコハク酸の生成量、即ちPAFアセチルヒド
ロラーゼ活性と一対一の対応をなしている。
【0033】この図より、インキュベーション初期に
は、試料中のPAFアセチルヒドロラーゼにより生成さ
れるコハク酸が反応時間に比例して定量的に増加してい
ることが示されている。よって、本発明のPAFアセチ
ルヒドロラーゼ活性測定方法においては、測定反応が定
量的に進行することが確かめられた。
【0034】また、本発明の測定方法と従来のチオPA
Fを基質として用いるPAFアセチルヒドロラーゼ活性
測定方法との相関を図2に示した。チオPAFを基質と
して用いる測定方法(Y)と本測定方法(X)との相関
は、回帰式:Y=1.462X+0.237、相関係
数:r=0.9997と良い相関を示し、本測定方法は
充分実用性があることが実証された。
【0035】なお、従来のチオPAFを基質として用い
るPAFアセチルヒドロラーゼ活性測定方法の操作は、
特開平4−346797号公報の記載に従って行った。
【0036】
【発明の効果】本発明によるPAFアセチルヒドロラー
ゼ活性測定方法は、試料中のPAFアセチルヒドロラー
ゼ活性を放射性標識基質を用いることなく直接測定する
ことが可能となるので、日常の検査に安全、迅速、簡便
かつ高精度の測定方法として充分利用できる。
【0037】また、従来の方法より測定時間が短縮され
たことにより疾患の検定、予後の経過を短時間で診断で
きるため有用性が高い。さらに、本発明のPAFアセチ
ルヒドロラーゼ活性測定方法は、組織細胞型PAFアセ
チルヒドロラーゼを阻害することなく、組織細胞型PA
Fアセチルヒドロラーゼ活性、血清型PAFアセチルヒ
ドロラーゼ活性及び総PAFアセチルヒドロラーゼ活性
を正確に測定することができる方法であり、各種炎症疾
患の病態の診断にとって有用な方法である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の測定方法により試料中のPAFアセチ
ルヒドロラーゼ活性を測定した時のタイムコースを示し
た図である。
【図2】本発明の測定方法とチオPAFを基質として用
いる測定方法との相関を示した図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 血小板活性化因子アセチルヒドロラーゼ
    活性の測定において、基質として一般式〔I〕 【化1】 (式中、R1 は炭素数が4から9の脂肪族ジカルボン酸
    基を示し、R2 はモノメチルアミノエチル基、ジメチル
    アミノエチル基又はトリメチルアミノエチル基を示し、
    3 はアシル基又はアルキル基を示す)で表されるPA
    F類縁体化合物を用いることを特徴とする血小板活性化
    因子アセチルヒドロラーゼ活性測定方法。
JP20782493A 1993-08-23 1993-08-23 血小板活性化因子アセチルヒドロラーゼ活性測定方法 Withdrawn JPH0759597A (ja)

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