JPH0759513A - 茶飲料 - Google Patents

茶飲料

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JPH0759513A
JPH0759513A JP20928893A JP20928893A JPH0759513A JP H0759513 A JPH0759513 A JP H0759513A JP 20928893 A JP20928893 A JP 20928893A JP 20928893 A JP20928893 A JP 20928893A JP H0759513 A JPH0759513 A JP H0759513A
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JP
Japan
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tea
tea beverage
beverage
residue
amount
Prior art date
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Pending
Application number
JP20928893A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Takemura
安弘 竹村
Yoshito Saito
義人 斉藤
Yoshiyuki Sugiura
美幸 杉浦
Toshimi Hoshino
聡美 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Freund Corp
Original Assignee
Freund Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 茶飲料の保存性を向上させる。 【構成】 茶飲料に常在量を超える1〜50mg/ml 程度
の抽出残渣を混在させることにより、抽出残渣中に含ま
れる有効成分によって風味の劣化を防止するものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、保存性を向上させた茶
飲料に関する。
【0002】
【従来の技術】缶入りあるいビン入りの清涼飲料は、生
活様式の変化や自動販売機の普及に伴ってその需要が急
速に増加している。
【0003】従来の清涼飲料は、果汁飲料や炭酸飲料な
どが主流であったが、最近は糖分の過剰摂取による健康
上の弊害の社会問題化や美容上の要求によるダイエット
志向により、これらの加糖飲料に代わって、緑茶やウー
ロン(烏竜)茶などの無糖飲料が注目されるようになっ
た。
【0004】ところが、緑茶すなわち煎茶や玉露などの
茶葉の抽出液は、抽出後急速に変色し、かつ風味も劣化
してしまうので、そのままでは長期間の保存を前提とす
る缶入り飲料には適しないという問題がある。この風味
の劣化は、主として成分の酸化に基づくものと考えられ
ているため、現在の缶入り緑茶飲料は、滅菌処理の他、
窒素ガスの封入、アスコルビン酸やpH調節剤の添加な
どによって劣化の防止を図っているのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述した従
来の劣化防止方法は、アスコルビン酸やpH調節剤の
添加によって緑茶本来の風味が損なわれてしまう、劣
化の防止効果が充分でない、などの欠点を有しているた
め、現在の缶入り緑茶飲料は、家庭で普通に飲用する緑
茶に特有の風味を欠き、飲用者に満足感を与えるもので
はなかった。
【0006】また、ウーロン茶や紅茶の缶入りあるいは
ビン入り飲料においても、緑茶ほどではないにしても同
様の問題があることから、茶飲料全般についてその解決
が要望されていた。
【0007】本発明の目的は、茶本来の風味を長期間に
わたって保持することのできる茶飲料を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の茶飲料は、常在
量を超える茶飲料抽出残渣を混在させることによってそ
の保存性を向上させ、茶本来の風味を長期間にわたって
保持することができるようにしたものである。ここで、
茶飲料抽出残渣の「常在量」とは、通常の茶飲料製造工
程により製造された茶飲料に混在している程度の量を意
味する。
【0009】茶飲料に混在する抽出残渣の常在量は、使
用する茶の種類や製造方法によっても異なるが、0.01
〜0.02mg/ml 程度であり、この程度の量では前述した
劣化が避けられない。本発明は、茶飲料中にこの常在量
を遙に超える量の抽出残渣を混在させることを必須とす
るものであり、その量は1〜50mg/ml が好適とされ
る。抽出残渣の混在量が1mg/ml 未満では劣化防止効果
が低下し、50mg/ml より多くてもこの効果はそれ程向
上しない。また、抽出残渣の混在量が50mg/mlを超え
ると、濁りや飲用時の違和感など好ましくない現象が生
起する。
【0010】本発明で使用する茶飲料抽出残渣は、茶飲
料の製造時に残ったもの(いわゆる茶殻)をそのまま添
加してもよいが、これを微粉化して添加するのがより好
ましい。また、この抽出残渣は、そのままでは茶葉中に
残留する未抽出の水溶性成分によって着色や、苦味ある
いは渋味などの異味を生じ、かつ保存効果にも悪影響を
及ぼすので、残存している水溶性成分を出来るだけ除去
したものを使用するのがよい。抽出残渣は、茶飲料の液
中に混在していればよく、例えば容器の底部に沈積して
いてもその効果に変りはないが、缶入りあるいはビン缶
入りの茶飲料とする場合は、液中に均一に分散している
方がよい。
【0011】本発明の茶飲料は、他の手段を付加しなく
とも空気中で充分な保存効果を発揮するが、保存効果を
さらに高める必要のあるときや抽出残渣の混在量を低減
したいときには、容器内の空気を窒素ガスで置換した
り、アルコルビン酸を添加したりするなど、公知の方法
を併用しても差し支えない。この他、茶本来の風味を損
ねない範囲で、あるいは他の風味を付与するために、p
H調節剤、防腐剤、着色剤、着香料、酸味料、蔗糖など
の甘味料、果汁、ミルクまたはミルク状物などを添加し
てもよい。
【0012】本発明の茶飲料は、煎茶、玉露、番茶、ほ
うじ茶などの緑茶類はもとより、ウーロン茶や紅茶など
茶葉を原料とする各種の茶飲料に適用することができ
る。また、アルコール系飲料のような他の飲料と混合し
た飲料とすることもできる。
【0013】本発明の茶飲料は、缶入り飲料、ビン缶入
り飲料など長期間の保存を前提とする茶飲料に適用して
有効なばかりでなく、飲食店などにおいて茶飲料を一度
に大量に用意して省力化を図りたいときや、駅や車内で
販売したり、行楽地の売店で販売したりする茶飲料に応
用することができるので、非常に利用価値が高い。
【0014】なお、本発明の作用機序については、抽出
残渣中に含まれる未抽出の非水溶性成分であるポリフェ
ノール類やビタミンEなどの抗酸化作用に依るものと推
定されるが、確定的な作用機序は不明である。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。
【0016】−茶飲料の調製− 緑茶葉(やぶきた茶)3gをお茶パック(Mサイズ)に
入れ、500mlビーカー中で80℃の精製水300mlに
10分間浸した後、お茶パックごと上下に5回振盪して
抽出液を得た。次に、遠心沈降器(3000rpm,5分)を使
って抽出液から固形分を完全に分離し、上澄み液をサン
プルとした。また、分離した抽出残渣に水を加えて煮沸
し、水を数回取り替えて液中に色が出なくなるまで抽出
した後、水から分離した残渣を80℃で1夜乾燥し、こ
れを粉砕して微粉とした。
【0017】−保存試験− 上記サンプル(上澄み液)25mlを50ml共栓付き三角
フラスコに入れ、微粉にした残渣0.25gを添加して鮮
度保持試験用サンプルとした。また、対照として、残渣
無添加のサンプルも調製した。これらのサンプルを80
℃で2日間保存した後、残渣を添加したサンプルから遠
心沈降器を使って残渣を除去し、両サンプルの色を色差
計(日本電色工業製 SZ−Σ90)により比較した。結
果を図1(Lab表色系)に示す。図中、 1 は茶飲料
抽出残渣を添加したサンプル、 2は無添加のサンプル
(対照)である。
【0018】同図に示すように、茶飲料抽出残渣を添加
したサンプルは、劣化の程度を示す変色の度合いが無添
加のサンプルに比べて小さいことが判明した。
【0019】
【発明の効果】常在量を超える茶飲料抽出残渣を混在さ
せた本発明の茶飲料は、茶本来の風味を長期間にわたっ
て保持することができるので、缶入りやビン入りの茶飲
料などに用いて好適なものである。
【0020】また、本発明の茶飲料は、茶飲料抽出残渣
中に含有される食物繊維や、ビタミンE、カロチンなど
の非水溶性栄養素を含んでいるので、健康飲料としても
好適なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である茶飲料の保存効果を示
すLab表色系である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星野 聡美 東京都新宿区高田馬場2丁目14番2号 フ ロイント産業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常在量を超える茶飲料抽出残渣を混在さ
    せたことを特徴とする茶飲料。
  2. 【請求項2】 前記茶飲料抽出残渣の混在量が1〜50
    mg/ml であることを特徴とする請求項1記載の茶飲料。
  3. 【請求項3】 前記茶飲料抽出残渣は、実質的に水溶性
    成分を含有しないものであることを特徴とする請求項1
    または2記載の茶飲料。
  4. 【請求項4】 緑茶飲料であることを特徴とする請求項
    1、2または3記載の茶飲料。
  5. 【請求項5】 紅茶飲料またはウーロン茶飲料であるこ
    とを特徴とする請求項1、2または3記載の茶飲料。
JP20928893A 1993-08-24 1993-08-24 茶飲料 Pending JPH0759513A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010011835A (ja) * 2008-07-04 2010-01-21 Koumura Techno:Kk 緑色茶ペースト及び緑色茶飲料の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010011835A (ja) * 2008-07-04 2010-01-21 Koumura Techno:Kk 緑色茶ペースト及び緑色茶飲料の製造方法
JP4692909B2 (ja) * 2008-07-04 2011-06-01 有限会社コウムラテクノ 緑色茶ペースト及び緑色茶飲料の製造方法

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