JPH0759260A - 電力デマンド制御装置 - Google Patents

電力デマンド制御装置

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JPH0759260A
JPH0759260A JP5206051A JP20605193A JPH0759260A JP H0759260 A JPH0759260 A JP H0759260A JP 5206051 A JP5206051 A JP 5206051A JP 20605193 A JP20605193 A JP 20605193A JP H0759260 A JPH0759260 A JP H0759260A
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sum
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Shigeo Kawabata
繁雄 川端
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    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/70Smart grids as climate change mitigation technology in the energy generation sector

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 人手を介することなく、全ての稼動中機器の
使用電力値の総和を、電力使用料の安価なデマンド契約
電力未満に確実に抑えることのできる電力デマンド制御
装置の提供。 【構成】 電力デマンド制御装置1では、外部の記録型
電力計量器11により検出され入力された全ての稼動中
機器の電力値がCPU2の演算部3により総和される。
そして、この全ての稼動中機器の電力値の総和と、デマ
ンド契約電力値未満に予め設定された最大電力値とが比
較部4により比較される。そこで、全ての稼動中機器の
電力値の総和が、最大電力値を上回ったとき、稼動中機
器のうちの停止可能機器(A1 〜An のいずれか)が演
算部3により自動的に停止される。従って、全ての稼動
中機器の使用電力値の総和を、人手を介することなく、
例えば電力使用料の安価なデマンド契約電力未満に確実
に抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば人手を介するこ
となく、全ての稼動中機器の使用電力値の総和をデマン
ド契約電力未満に確実に抑えることのできる電力デマン
ド制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、高圧電力を使用する電力需要家
の工場等では、電力会社と協議して、これから使用する
電力の最大許容値(以下、デマンド契約電力と称する)
に係る契約を結ぶようになっている。このデマンド契約
電力の決定方式としては、工場等に設置される受電用ト
ランスの容量や電力負荷機器の容量合計に基づいて決定
する方式や、電力会社の記録型電力計量器(いわゆる、
デマンドメータ)を工場等に取り付けて、特に電力需要
のピークを迎える夏場に計量された最大電力の実績値に
基づいて自動的に決定する方式がある。
【0003】これらのようにして決定されたデマンド契
約電力は、一年間を通じて適用されるものであって、操
業コスト面で極めて重要な値である。例えば、工場の使
用電力が瞬時でもデマンド契約電力を超えると、そのと
きの契約月の基本料金は、例えば約4割増に高騰し、電
力使用料の単価(円/KWH)自体も高くなる。そし
て、上記のように工場に設置される記録型電力計量器
は、例えばデマンド契約電力,各機器で使用している電
力の総和値,力率,積算電力量をディジタル表示できる
ようになっている。
【0004】そこで、工場側では、デマンド契約電力を
下回る値としての最大電力値を予め設定しておき、記録
型電力計量器から入力された各機器の使用電力値の総和
が最大電力値を超えたとき、更にデマンド契約電力を超
えることのないように、警告灯を点灯させたり或いは警
報を鳴らせるといったアラーム出力を発する方式を採用
している。
【0005】そして、アラーム出力が発せられると、工
場の監視者は、稼動中の機器のうちから、停止させても
構わない機器(例えば、大容量の冷蔵庫や空気調和装置
等)を適宜選び出して、その機器をマニュアルで切電す
ることにより、使用電力値の総和が最大電力値を下回る
ようにしていた。こうして、監視者は使用電力値の総和
を監視しつつ、先程停止させた機器を仮に起動した場合
でも、使用電力値の総和が最大電力値を超えることのな
い程度まで低下したと判断したとき、この停止機器を再
稼動させていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
の方式によれば、各機器の使用電力値の総和が最大電力
値を超えたときに、単にアラーム出力されるだけである
ので、アラーム出力に対処するための監視者が少なくと
も一人は常時ついていなければならなかった。
【0007】一方、監視者がついていたとしても、その
不注意や特別の事情によりアラーム出力への対応が遅れ
たりして、稼動中機器の使用電力値の総和がデマンド契
約電力を超える場合があった。そのため、確実かつ自動
的に稼動中機器の使用電力値の総和をデマンド契約電力
未満に抑える手法が嘱望されていた。
【0008】本発明は、上記したような従来の問題点に
鑑みてなされたものであって、全ての稼動中機器の電力
値の総和が、デマンド契約電力未満に設定された最大電
力値を上回ったとき、稼動中機器のうちの停止可能機器
を自動的に停止させることにより、人手を介することな
く、全ての稼動中機器の使用電力値の総和を電力使用料
の安価なデマンド契約電力未満に確実に抑えることので
きる電力デマンド制御装置の提供を目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る電力デマンド制御装置は、全ての稼動
中機器の電力値を検出する電力値検出手段と、この検出
された全ての稼動中機器の電力値の総和を演算する電力
値総和演算手段と、稼動中機器の電力値の総和と、使用
許容電力値未満に予め設定された所定の電力値とを比較
する電力値比較手段と、稼動中機器の電力値の総和が所
定の電力値を超えたとき、稼動中機器のうちから、予め
停止可能に設定されている停止可能機器を稼動停止させ
て、稼動中機器の電力値の総和を所定の電力値以下にす
る第1の制御手段とを具備してなることを特徴として構
成したものである。
【0010】ここで、使用許容電力値とは、電力会社と
電力需要家との間の契約により予め定められる、例えば
デマンド契約電力の値をいう。
【0011】また、全ての稼動中機器の電力値を検出す
る電力値検出手段とこの検出された全ての稼動中機器の
電力値の総和を演算する電力値総和演算手段と、稼動中
機器の電力値の総和と、使用許容電力値未満に予め設定
された所定の電力値とを比較する電力値比較手段と、予
め停止可能に設定されている停止可能機器に、稼動停止
に係る優先順位を設定する優先順位設定手段と、稼動中
機器の電力値の総和が所定の電力値を超えたとき、稼動
中機器のうちから、停止可能機器を優先順位に基づいて
選出する停止可能機器選出手段と、上記選出された停止
可能機器を稼動停止させて、稼動中機器の電力値の総和
を所定の電力値以下にする第2の制御手段とを具備して
なることを特徴とする構成であってもよい。
【0012】
【作用】本発明に係る電力デマンド制御装置において
は、電力値検出手段により検出された全ての稼動中機器
の電力値の総和と、使用許容電力値未満に予め設定され
た所定の電力値とが電力値比較手段により比較される。
そして、全ての稼動中機器の電力値の総和が、所定の電
力値を上回ったとき、第1の制御手段は稼動中機器のう
ちの停止可能機器を自動的に停止させる。従って、全て
の稼動中機器の電力値の総和が使用許容電力値に達する
ことを防止できる。その結果、全ての稼動中機器の使用
電力値の総和を、人手を介することなく、例えば電力使
用料の安価な使用許容電力値未満に確実に抑えることが
できる。
【0013】また、例えば稼動中機器の操業上の重要度
や容量を考慮して優先順位設定手段により設定された優
先順位に基づいて、停止可能機器選出手段が停止すべき
停止可能機器を選出するようにした場合には、当該優先
順位に従って選出された停止可能機器が第2の制御手段
により順番に停止される。従って、停止可能機器の停止
による操業面への影響が極めて小さくなる。また、全て
の稼動中機器の電力値の総和を最大電力値以下に一層確
実に保持することができる。
【0014】
【実施例】本発明の一実施例となる電力デマンド制御装
置につき、添付図面を参照しつつ以下説明する。ここ
に、図1は本発明を具体化した一実施例に係る電力デマ
ンド制御装置の概略回路構成を示すブロック図である。
【0015】図において、1はこの実施例に係る電力デ
マンド制御装置、2は演算部3と比較部4とより主とし
て構成される演算処理装置(以下、CPUと略称す
る)、5は主にCPU2との間でデータ書換え・更新可
能に記憶データのやりとりを行うメモリ、6はCPU2
及びメモリ5に対して外部のデータを入出力可能に変換
する入出力ポート、7はキーボード等に代表される入力
部、8はCRT,液晶ディスプレイ,警告ランプ等の表
示部、9はプリンタ等に代表される印字部、10は記録
型電力計量器11からの出力信号(例えば、アンペア出
力)をCPU2その他に取り込み可能に同期したパルス
信号に変換するパルス変換器である。
【0016】一般に、電力需要家にて電力を使用する機
器は、操業中には停止することができない停止不可機器
と、操業中であっても停止できる停止可能機器とに大別
される。図1においては、A1 〜An が後者の停止可能
機器を示している。これらの停止可能機器A1 〜A
n は、電力を使用する全ての機器のうちから、電力需要
家において予め選定されており、稼動停止に係る優先順
位が操業上の重要度や容量に応じてそれぞれに設定され
ている。この優先順位は符号Aの添字n(n=1〜n)
の若い番号順で表される。
【0017】上記のように選定された停止可能機器に係
るデータ及びそれぞれの優先順位に係るデータは、予め
入力部7から設定・入力され入出力ポート6を介してメ
モリ5に記憶されている。即ち、入力部7,入出力ポー
ト6,及びメモリ5よりなる構成が、本発明にいう優先
順位設定手段の一例である。また、メモリ5には、稼動
中の停止可能機器に係るデータを記憶するための稼動機
器データエリアが確保されている。
【0018】一方、記録型電力計量器11は、電力会社
が大口の電力需要家に設置したものであって、電力を使
用する全ての機器に対しそれぞれからの電力値データを
入力可能に接続されている。そして、この記録型電力計
量器11は、稼動中の全ての機器からの電力値データを
周期的に取り込んで、それらの電力値データの総和を演
算し記録するようになっている。
【0019】また、記録型電力計量器11は、電力会社
と電力需要家との間で契約されたデマンド契約電力(使
用許容電力値),稼動中の各機器の電力値,それらの電
力値の総和等を表示するディスプレイ(不図示)等を備
えている。そして、記録型電力計量器11側の電力値デ
ータの出力端子と、パルス変換器10側の入力端子と
は、電力デマンド制御装置1の設置時に接続される。
【0020】本実施例の電力デマンド制御装置1は、上
記したように構成されている。引続き、この電力デマン
ド制御装置1のCPU2による制御動作の一例につき、
図2のフローチャートを併用しつつ、以下に説明する。
尚、同図中のS1,S2,S3,・・・は、それぞれC
PU2による処理ステップを示す。CPU2によるフロ
ーチャートの内容は、プログラムデータとして予めメモ
リ5に記憶されている。また、デマンド契約電力は、こ
こでは500KWに予め設定されメモリ5に記憶されて
いる。
【0021】電力デマンド制御装置1の図示せぬ電源が
オンされると、CPU2による演算処理がスタートす
る。先ず、ステップS1では、メモリ5における稼動機
器データエリアの内容,電力値データ等のクリア処理、
演算周期を司る演算クロックの計時クリア処理等の初期
設定が行われる。続いて、デマンド契約電力に近づいた
ことを前もって知らせるために電力需要家によりデマン
ド契約電力未満に設定される最大電力値(本発明にいう
所定の電力値であって、ここでは例えば490KWとす
る)が、使用者によって入力部7及び入出力ポート6を
介して設定・入力されメモリ5に記憶される(S2)。
【0022】そして、停止不可機器,停止可能機器を問
わず、全ての稼動中機器の使用電力値が記録型電力計量
器11により検出される。これらの使用電力値はアンペ
アに係る出力としてパルス変換器10に入力され、ここ
でCPU2に取込み可能の演算周期と同期したパルス出
力に変換された後、入出力ポート6を介してCPU2に
入力される(S3)。尚、ここでは既設の記録型電力計
量器11を本発明の電力値検出手段として用いるが、こ
の電力値検出手段としては、例えば全ての稼動中機器と
入出力ポート6とを直結し、それぞれの使用電力値を電
力デマンド制御装置1に直接取り込んで検出する構成に
することも可能である。
【0023】次に、CPU2に入力された全ての稼動中
機器の使用電力値は演算部3により総和されて(S
4)、メモリ5に記憶される。即ち、演算部3によりス
テップS4の機能を実現する手段が、本発明にいう電力
値総和演算手段の一例である。ここで、停止可能機器A
1 〜An のうち、稼動中の停止可能機器を特定するデー
タとそれぞれに付された優先順位に係るデータとが、入
出力ポート6を介して入力されメモリ5の稼動機器デー
タエリアに記憶される(S5)。
【0024】一方、ステップS6では、全ての稼動中機
器の使用電力値の総和が最大電力値を超えているか否か
が比較部4により比較判断される。即ち、比較部4によ
りステップS6の機能を実現する手段が、本発明にいう
電力値比較手段の一例である。ここで、使用電力値の総
和が最大電力値を超えている場合(S6,Yes)、演
算部3は、メモリ5の稼動機器データエリアに記憶され
ている稼動中の停止可能機器のうち、稼動停止に係る優
先順位が最高位の停止可能機器を選出する(S7)。即
ち、演算部3によりステップS7の機能を実現する手段
が、本発明にいう停止可能機器選出手段の一例である。
【0025】そして、演算部3は、この選出した停止可
能機器に切電停止命令を出力し、当該停止可能機器を停
止させる(S8)。即ち、演算部3によりステップS8
の機能を実現する手段が、本発明にいう第1又は第2の
制御手段の一例である。また、演算部3は、停止させた
停止可能機器に係るデータをメモリ5の稼動機器データ
エリアから消去した後(S9)、処理手順をステップS
3の処理に戻す。こうして、全ての稼動中機器の使用電
力値の総和が最大電力値を超えなくなるまで(S6,N
o)、ステップS3〜S9の処理が繰り返される。
【0026】このように、電力デマンド制御装置1は、
全ての稼動中機器の使用電力値の総和が最大電力値を超
えたとき、稼動中機器のうちから停止可能機器を強制的
に稼動停止させるので、人手を介することなく自動的
に、前記使用電力値の総和を最大電力値以下に保持する
ことができる。また、強制的に稼動停止される停止可能
機器は、操業上の重要度の低いものや容量の大きなもの
から順に停止されるので、稼動中の停止可能機器を停止
することによる操業面に及ぼす影響が極めて小さく、ま
た、前記使用電力値の総和を最大電力値以下に保持する
制御の確実性が高くなる。
【0027】他方、ステップS6において、使用電力値
の総和が最大電力値を超えていない場合は(S6,N
o)、そのとき停止中の停止可能機器が有るか否かを、
メモリ5の稼動機器データエリアを検索することにより
判断する(S10)。このとき、停止中の停止可能機器
がなければ(S10,No)、処理手順をステップS3
の処理に戻し、該当する停止可能機器が有れば(S1
0,Yes)、そのなかから稼動停止に係る優先順位が
最低位の、即ち最も優先的に稼動させるべき停止可能機
器を選出する(S11)。
【0028】続いて、この選出された停止可能機器の過
去一定期間における電力実績値(例えば、過去一定期間
の平均データとして、メモリ5に書換え・更新可能に記
憶されている値)と、そのときの使用電力値の総和との
仮合計を演算する(S12)。
【0029】そして、ステップS13では、前記のよう
に演算された仮合計が最大電力値を超えているか否かが
比較部4により比較判断される。仮合計が最大電力値を
超えている場合は(S13,Yes)、この停止可能機
器の適用を断念し、この停止可能機器の次に優先順位の
高い停止可能機器を稼動機器データエリアから選出し
(S14)、仮合計が最大電力値を超えなくなるまで
(S13,No)、ステップS12〜S14の処理を繰
り返す。
【0030】こうして、仮合計が最大電力値を超えなく
なった時点で選出されている停止可能機器に対し、演算
部3は起動命令を出力して駆動を開始させた後(S1
5)、処理手順をステップS3の処理に戻す。
【0031】このように、電力デマンド制御装置1は、
使用電力値の総和を最大電力値以下に保持するために稼
動中機器の停止制御のみを行うだけではなく、使用電力
値の総和が最大電力値を超えていない状況であって強制
停止中の停止可能機器が存在する場合には、最大電力値
以上とならない範囲内で、強制停止中の停止可能機器を
適宜起動させるので、できるだけ強制停止中の停止可能
機器を少なくすることができるのである。
【0032】ここで、本実施例装置による経済的な効果
を考察してみる。例えば、ある需要家において、全ての
電力使用機器の合計最大容量が700KWであり、その
うち、操業中には常に稼動していなければならないもの
の合計最大容量が550KWであって、例えば空気調和
装置や冷凍機等の停止可能機器の合計最大容量が150
KWであるとする。そして、ある月間の電力使用量が1
00000KWH(従来方式により電力値総和が550
KWのとき)又は85000KWH(本実施例方法によ
り電力値総和が480KWのとき)であったとする。ま
た、デマンド契約電力は500KWであり、電力需要家
により設定された最大電力値は490KWであったとす
る。
【0033】この場合、稼動中機器の電力合計がデマン
ド契約電力未満のとき、基本料金は例えば1260円に
基づく価格が適用され、電力使用料の単価(円/KW
H)は例えば10.94円が適用される。一方、稼動中
機器の電力合計がデマンド契約電力以上になると、基本
料金は例えば1780円に基づく高価格が適用され、電
力使用料の単価(円/KWH)は例えば11.09円が
適用される。
【0034】そこで、従来方式にたよって稼動中機器の
合計容量がデマンド契約電力を超えた場合の総電力料金
と、本実施例の電力デマンド制御装置1を用いて制御し
た場合の総電力料金とを比較した一例を以下に示す。
【0035】 〔稼動中機器の電力合計=550KW≧500KW〕 ・基本料金(イ)=1780×550×0.85= 832150円/月 ・使用料金(ロ)=100000×11.09 =1109000円/月 ・総電力料金 =(イ)+(ロ) =1941150円/月 〔稼動中機器の電力合計=480KW<500KW〕 ・基本料金(ハ)=1260×480×0.85= 514080円/月 ・使用料金(ニ)= 85000×10.94 = 929900円/月 ・総電力料金 =(ハ)+(ニ) =1443980円/月 〔差引総電力料金〕 ・−=497170円/月
【0036】これらの比較結果からも明らかなように、
本実施例の電力デマンド制御装置1を用いることにより
稼動中機器の使用電力値の総和(電力合計)がデマンド
契約電力を超えないように自動的に制御した場合には、
極めて大きな経済的効果を奏することがわかる。
【0037】尚、上記したフローチャートには図示して
いないが、本実施例装置は、稼動中機器の使用電力値の
総和が、デマンド契約電力(500KW)直近の、例え
ば499KWに達したとき、同時に全ての停止可能機器
を緊急停止させるようにも構成されている。これによっ
て、稼動中機器の使用電力値の総和がデマンド契約電力
を超える機会を少しでもなくすように工夫している。
【0038】また、上記した実施例では、記録型電力計
量器11を用いて既に契約設定されたデマンド契約電力
を超えないように、電力デマンド制御装置1を用いて停
止可能機器を選出・停止させるようにしたが、この使用
態様に限定されるものではなく、例えば電力会社との間
でデマンド契約電力を契約設定する際に、電力需要家側
の所望する比較的小さめの最大電力値を電力デマンド制
御装置1に設定しておいて、この電力デマンド制御装置
1を用いて停止可能機器を選出・停止させることによ
り、デマンド契約電力を比較的低いものに抑えて契約す
ることができる。それにより、低価格の電力料金体系を
享受することも可能である。
【0039】
【発明の効果】本発明に係る電力デマンド制御装置によ
れば、全ての稼動中機器の電力値の総和が、使用許容電
力未満に予め設定された最大電力値を上回ったとき、稼
動中機器のうちの停止可能機器を自動的に停止させるこ
とができる。その結果、全ての稼動中機器の電力値の総
和を、人手を介することなく、例えば電力使用料の安価
な使用許容電力未満に確実に抑えることができる。
【0040】また、例えば稼動中機器の操業上の重要度
や容量を考慮した優先順位に基づいて、すなわち操業上
の重要度の低いものや容量の大きなものから順に停止す
べき停止可能機器を選出するように構成した場合には、
当該優先順位に従って選出された停止可能機器が順番に
停止される。従って、停止可能機器の停止による操業面
への影響を極力小さくでき、かつ、全ての稼動中機器の
電力値の総和を最大電力値以下に保持する制御の確実性
を高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る電力デマンド制御装置
の概略回路構成を示すブロック図である。
【図2】この実施例による電力デマンド制御装置の演算
処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 電力デマンド制御装置 2 演算処理装置(CPU) 3 演算部 4 比較部 5 メモリ 6 入出力ポート 7 入力部 10 パルス変換器 A1 〜An 停止可能機器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全ての稼動中機器の電力値を検出する電
    力値検出手段と、 この検出された全ての稼動中機器の電力値の総和を演算
    する電力値総和演算手段と、 稼動中機器の電力値の総和と、使用許容電力値未満に予
    め設定された所定の電力値とを比較する電力値比較手段
    と、 稼動中機器の電力値の総和が所定の電力値を超えたと
    き、稼動中機器のうちから、予め停止可能に設定されて
    いる停止可能機器を稼動停止させて、稼動中機器の電力
    値の総和を所定の電力値以下にする第1の制御手段とを
    具備してなることを特徴とする電力デマンド制御装置。
  2. 【請求項2】 全ての稼動中機器の電力値を検出する電
    力値検出手段と、 この検出された全ての稼動中機器の電力値の総和を演算
    する電力値総和演算手段と、 稼動中機器の電力値の総和と、使用許容電力値未満に予
    め設定された所定の電力値とを比較する電力値比較手段
    と、 予め停止可能に設定されている停止可能機器に、稼動停
    止に係る優先順位を設定する優先順位設定手段と、 稼動中機器の電力値の総和が所定の電力値を超えたと
    き、稼動中機器のうちから、停止可能機器を優先順位に
    基づいて選出する停止可能機器選出手段と、 上記選出された停止可能機器を稼動停止させて、稼動中
    機器の電力値の総和を所定の電力値以下にする第2の制
    御手段とを具備してなることを特徴とする電力デマンド
    制御装置。
JP5206051A 1993-08-20 1993-08-20 電力デマンド制御装置 Pending JPH0759260A (ja)

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