JPH075879A - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JPH075879A
JPH075879A JP5168657A JP16865793A JPH075879A JP H075879 A JPH075879 A JP H075879A JP 5168657 A JP5168657 A JP 5168657A JP 16865793 A JP16865793 A JP 16865793A JP H075879 A JPH075879 A JP H075879A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、楽音発生中の制御パラメータの変更
に伴うノイズの発生を抑止できると共に、押鍵時に演奏
者が意図した楽音を発生できる電子楽器を提供すること
を目的とする。 【構成】楽音制御情報の現在値記憶手段51A,51B
と、楽音制御情報の目標値記憶手段52A,52Bと、
前記現在値を目標値に漸近させるべく補間演算を行って
前記現在値記憶手段に書き込む補間演算手段53A,5
3Bと、楽音制御情報を設定する設定手段13と、該設
定手段で設定された楽音制御情報を前記目標値記憶手段
に書き込む第1の制御手段10と、楽音の発音開始を指
示する発音指示手段14と、該発音指示手段で設定され
た楽音制御情報を前記目標値記憶手段及び前記現在値記
憶手段に書き込む第2の制御手段10と、前記現在値記
憶手段の内容に基づき楽音を発生する楽音発生手段1
5、を備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、操作パネルや鍵盤等の
操作に対する応答特性を改善した電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、マイクロプロセッサの普及に伴い
各種電子機器のデジタル化が進展し、例えば電子キーボ
ード、電子オルガン、電子ピアノ、シンセサイザ等とい
った電子楽器の分野においても例外ではない。
【0003】このような電子楽器のデジタル化は、各種
制御パラメータの入力方法にも変革をもたらしている。
即ち、電子楽器を制御するための各種制御パラメータ
(例えば音量値、パンポット値、フィルタのカットオフ
値、ピッチベンド値、ポルタメント値等)は、マイクロ
プロセッサが扱うことができるように、デジタル値とし
て入力される必要がある。以下、制御パラメータの1つ
の代表として、音量値を制御する場合を例にとって説明
する。
【0004】上記音量値をデジタル値で入力する場合
に、現在の音量値から大きくかけ離れた値が新しい音量
値として入力される場合がある。例えばテンキー等のよ
うに任意の値が設定可能なボリューム設定スイッチを用
いて音量を変更する場合は、現在の音量値から大きくか
け離れた音量値に変化させることは容易であり、また、
演奏中においてかかる音量変更はしばしば発生する。
【0005】このように音量値が大きく変化すると次の
ような不具合が発生する。即ち、或る音量で楽音を発生
中に、テンキー等でなるボリューム変更スイッチを用い
て音量を大きく変化させると、その変化点において楽音
波形の振幅が急激に変化する。これにより、通常は発生
しない周波数成分の音が発生してクリックノイズとな
り、耳障りな音となってしまう。
【0006】かかる不具合を解消するために、従来は、
新たに入力された音量値を目標値とし、現在の音量値か
ら目標値に向けて漸近するように補間をとりつつ音量を
変化させることにより、上記クリックノイズの発生を抑
止している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したような音量の
変更に伴うクリックノイズは、楽音発生中のみに発生す
るものである。従って、楽音が発生されていない状態で
はクリックノイズの発生は問題とならず、上記のよう
に、音量値を現在値から目標値に向かって漸近させる補
間処理を行う必要はない。むしろ、かかる補間処理を行
うことにより以下のような不具合が生じる。
【0008】即ち、演奏者が音量を変更しようとしてボ
リューム設定スイッチを操作すると補間処理が開始され
るが、この補間処理の途中で押鍵されると、補間途中の
音量で楽音が放音され始め、その後徐々に操作者が設定
した音量に近づいていくという状態になる。このこと
は、演奏者が意図した音量と異なる音量で楽音が放音開
始されることになり、所望の演奏ができないという問題
があった。この問題は、上記音量値以外の他の制御パラ
メータを変更する場合もまったく同様に発生していた。
【0009】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
ので、その目的は、楽音発生中の制御パラメータの変更
に伴うノイズの発生を抑止できると共に、押鍵時に演奏
者が意図した楽音を発生できる電子楽器を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の電子楽器は、上
記目的を達成するために、楽音制御情報の現在値を記憶
する現在値記憶手段と、楽音制御情報の目標値を記憶す
る目標値記憶手段と、前記現在値記憶手段に記憶されて
いる楽音制御情報の現在値を前記目標値記憶手段に記憶
されている楽音制御情報の目標値に漸近させるべく補間
演算を行って前記現在値記憶手段に書き込む補間演算手
段と、楽音制御情報を設定する設定手段と、該設定手段
において新たな楽音制御情報が設定されたことを検出す
る第1の検出手段と、該第1の検出手段の検出動作に応
答して前記設定手段で設定された楽音制御情報を前記目
標値記憶手段に書き込む第1の制御手段と、楽音の発音
開始を指示する発音指示手段と、該発音指示手段におい
て新たな発音開始が指示されたことを検出する第2の検
出手段と、該第2の検出手段の検出動作に応答して前記
設定手段で設定された楽音制御情報を前記目標値記憶手
段及び前記現在値記憶手段に書き込む第2の制御手段
と、前記現在値記憶手段に記憶されている楽音制御情報
の現在値に基づき楽音を発生する楽音発生手段、とを具
備したことを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明においては、設定手段を用いて楽音制御
情報としての制御パラメータ(例えば音量値、パンポッ
ト値、フィルタのカットオフ値、ピッチベンド値、ポル
タメント値等)が設定された場合に、その時点における
楽音制御情報(現在値)から設定された楽音制御情報
(目標値)にいきなり変化させるのではなく、所定時間
かけて補間処理を行うことにより徐々に変化させる。
【0012】即ち、設定手段で設定された楽音制御情報
は目標値記憶手段に記憶され、その時点で現在値記憶手
段に記憶されている現在値との間に差があれば、補間演
算手段を用いて現在値を目標値に漸近させるべく補間演
算を行って再び現在値記憶手段に記憶すると同時に、楽
音発生手段に送出する。かかる処理を繰り返すことによ
り、補間演算手段で補間された楽音制御情報(現在値記
憶手段に記憶される楽音制御情報と同じ)が所定時間を
かけて順次出力されるので、楽音制御情報が徐々に変化
される。この補間演算は上記差がなくなるまで継続され
る。
【0013】しかし、設定手段で楽音制御情報が設定さ
れることにより補間処理が開始され、その補間処理中
に、例えば鍵盤等の発音指示手段により発音指示があれ
ば、設定手段で設定された新たな楽音制御情報に基づく
楽音の発生を開始させるようにしている。
【0014】即ち、補間処理中に発音指示があれば、設
定手段で設定された楽音制御情報を目標値記憶手段及び
現在値記憶手段の双方に書き込む。これにより、目標値
と現在値との差がなくなるので実行中の補間処理は終了
する。また、楽音の発生に使用される楽音制御情報とし
ては現在値記憶手段の内容(目標値記憶手段も同じ)、
つまり設定手段で設定された楽音制御情報が用いられ、
直ちに設定された楽音制御情報に応じた楽音が発生され
る。
【0015】従って、楽音発生中に楽音制御情報の変更
があった場合は、設定手段で設定された楽音制御情報を
目標情報記憶手段のみに記憶することにより、従来のよ
うに補間処理を行って楽音制御情報を徐々に変化させる
のでノイズの発生を抑止できる。一方、補間処理が終了
する前に例えば押鍵等により新たに発音が指示された場
合は、設定手段で設定された楽音制御情報を目標値記憶
手段及び現在値記憶手段の双方に記憶することにより、
直ちに設定手段で設定された楽音制御情報に基づく発音
が行われるので、演奏者が意図した通りの演奏を実現で
きるものとなっている。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例につき図面を参照しな
がら詳細に説明する。図1は、本発明の電子楽器の実施
例の概略的な構成を示すブロック図である。なお、説明
を簡単にするために、本実施例の電子楽器はモノフォニ
ック、つまり同時発音数が「1」で動作するものとす
る。
【0017】本電子楽器においては、システムバス30
を介して、中央処理装置(以下、「CPU」という)1
0、リードオンリメモリ(以下、「ROM」という)1
1、ランダムアクセスメモリ(以下、「RAM」とい
う)12、パネルスイッチ群13、キースイッチマトリ
ックス14及び楽音発生回路15が相互に接続されてい
る。システムバス30は、例えばアドレスバス、データ
バス及び制御信号バス等で構成されており、上記各要素
間のデータの送受を行うために使用されるものである。
【0018】CPU10は第1、第2の検出手段、及び
第1、第2の制御手段に対応するものであり、ROM1
1に記憶されている制御プログラムに従って当該電子楽
器の各部を制御するものである。例えば、CPU10
は、押鍵又は離鍵に伴って発生する種々のデータに所定
の変換を施し、発音パラメータ(波形アドレス、周波数
データ、エンベロープデータ、フィルタ係数等)として
楽音発生回路15に送ることにより発音又は消音処理を
行う。また、パネル操作に伴う音色やリズム等の変更処
理、その他種々の処理を行う。
【0019】上記ROM11には、上述したように、C
PU10の制御プログラムが格納される他、CPU10
が使用する種々の固定データが記憶されている。また、
後述するボリューム設定スイッチを形成する各スイッチ
とボリューム値との対応を記憶したボリュームテーブ
ル、パンポット設定スイッチを形成する各スイッチとパ
ンポット値との対応を記憶したパンポットテーブル等も
このROM11に記憶されている。
【0020】RAM12は、CPU10が取り扱う種々
のデータを一時的に記憶するものであり、本電子楽器を
制御するための各種バッファ、レジスタ、カウンタ、フ
ラグ等が定義されている。
【0021】上記パネルスイッチ群13は、本電子楽器
を制御するための操作パネルに搭載される各種スイッチ
である。操作パネルには、各パネルスイッチのオン又は
オフ状態を表示するためにLED表示器が搭載されてい
る。このパネルスイッチ群13には、本実施例で使用す
るボリューム設定スイッチ及びパンポット設定スイッチ
の他、リズム選択スイッチ、音色選択スイッチ、効果選
択スイッチ、その他各種スイッチが含まれている。
【0022】ボリューム設定スイッチは設定手段に対応
するものであり、例えば図2に示すように、最小音量
「0」から最大音量「9」までの10段階の音量に対応
する10個のスイッチ(符号130で代表して示してい
る)で形成されている。また、各スイッチに対応してL
ED表示器(符号131で代表して示している)が設け
られている。演奏者が何れかのスイッチを押すと、その
スイッチに対応するLED表示器が点灯すると共に、発
音中の楽音の音量又はこれから発音しようとする楽音の
音量が、そのスイッチに対応する音量に変更される。か
かる構成により、演奏者は所望の音量をワンタッチで設
定することができるようになっている。
【0023】なお、上記実施例では音量を10段階に分
けて設定できる構成としたが、これに限定されるもので
なく、必要な音量精度に応じて任意のN段階に分けるこ
とができる。この場合N個のスイッチ及びLED表示器
の対が必要となる。
【0024】また、本発明に適用できるボリューム設定
スイッチは、図2に例示した方式のスイッチに限定され
ない。ボリューム値をデジタル値で発生できるものであ
れば、例えばテンキー、ダイヤル、スライド式又は回転
式スイッチ、その他の種々の方式のスイッチを用いるこ
とができる。
【0025】パンポット設定スイッチは設定手段に対応
するものであり、例えば図2に示すように、最左端の
「L5」から最右端の「R5]までの10段階の音像定
位に対応して10個のスイッチで形成されている。ま
た、各スイッチに対応してLED表示器が設けられてい
る。演奏者が何れかのスイッチを押すと、そのスイッチ
に対応するLED表示器が点灯すると共に、音像定位が
そのスイッチに対応する位置に変更される。かかる構成
により、演奏者は所望の音像定位をワンタッチで設定す
ることができるようになっている。
【0026】なお、上記実施例では音像定位を、10段
階に分けて設定できる構成としたが、これに限定される
ものでなく、上記ボリューム設定スイッチの場合と同様
に、必要な音像定位精度に応じて任意のM段階に分ける
ことができる。この場合M個のスイッチ及びLED表示
器の対が必要となる。
【0027】また、本発明に適用できるパンポット設定
スイッチは、図2に例示した方式のスイッチに限定され
ない。パンポット値をデジタル値で発生できるものであ
れば、例えばテンキー、ダイヤル、スライド式又は回転
式スイッチ、その他の種々のスイッチを用いることがで
きる。
【0028】なお、上述したリズム選択スイッチ、音色
選択スイッチ、効果選択スイッチ、その他各種スイッチ
は何れも図示しないが、以下のように使用される。即
ち、リズム選択スイッチは、複数のリズムの中から所望
のリズムを選択するために使用される。また、音色選択
スイッチは、複数の音色の中から所望の音色を選択する
ために使用される。効果選択スイッチは、例えばリバー
ブやコーラス等といった複数の音響効果の中から所望の
音響効果を選択するために使用される。
【0029】このパネルスイッチ群13は、システムバ
ス30を介してCPU10に接続されている。このパネ
ルスイッチ群13の各スイッチの設定状態は、各スイッ
チのオン/オフ状態を示すビット列でなるパネルデータ
としてCPU10に送られる。また、操作パネルのLE
D表示器は、CPU10から送られてくる所定のデータ
により点灯又は消灯が制御されるようになっている。
【0030】上記キースイッチマトリックス14は発音
指示手段に対応するものであり、図示しない鍵盤装置の
各鍵に設けられ、押鍵又は離鍵に伴って開閉するキース
イッチをマトリックス状に配列してなるキースイッチ群
である。このキースイッチマトリックス14は、各鍵の
オン/オフ状態を示すビット列から成るキーデータ出力
する。このキースイッチマトリックス14は、システム
バス30を介してCPU10に接続されている。
【0031】CPU10は、後述するように、キースイ
ッチマトリックス14から受け取ったキーデータからキ
ーイベントの有無及びキーイベントの種類(オンイベン
ト又はオフイベント)を判断し、イベントのあった鍵に
対する発音又は消音処理を行うことになる。
【0032】楽音発生回路15は楽音発生手段に対応す
るものであり、CPU10からの発音パラメータ(波形
アドレス、発音周波数データ、エンベロープデータ係数
等)を受けてデジタル楽音信号を生成するものである。
【0033】この楽音発生回路15は、補間演算手段と
しての補間回路20A及び補間回路20B、エンベロー
プ発生器22、乗算器23、波形発生回路24及び乗算
器25から構成されている。なお、補間回路20Aと補
間回路20Bとは同じ構成であり、且つ同じ動作をする
ものであるので、以下では、補間回路20Aの構成及び
動作について説明する。
【0034】補間回路20Aとしては、例えば本出願人
が先に出願した特願平4−203936号に示されてい
るものを用いることができる。補間回路20Aの詳細な
構成及び動作については、上記特願平4−203936
号に譲り、ここでは簡単に説明するに止める。即ち、補
間回路20Aは、セレクタ50A、現在値メモリ51
A、目標値メモリ52A及び補間演算回路53Aで構成
されている。
【0035】セレクタ50Aは、CPU10からシステ
ムバス30を介して送られてくる制御パラメータ又は補
間演算回路53Aから送られてくるデータの何れかを択
一的に選択して出力するものである。このセレクタ50
Aは、CPU10が現在値メモリ51Aにデータを書き
込む時にシステムバス30からのデータを選択し、その
他の場合は補間演算回路53Aからのデータを選択して
通過させるように制御される。このセレクタ50Aの出
力は現在値メモリ51Aに送られるようになっている。
【0036】現在値メモリ51Aは現在値記憶手段に対
応するものであり、制御パラメータの現在値を制御パラ
メータの種類毎に記憶するものである。この現在値メモ
リ51Aには、CPU10からシステムバス30及びセ
レクタ50Aを介して送られてくる制御パラメータの初
期値、又は補間演算回路53Aから送られてくる更新さ
れた制御パラメータが、それぞれ制御パラメータの現在
値として記憶される。
【0037】この現在値メモリ51Aの出力は、補間回
路20Aの出力として外部(図1に示す例ではパンポッ
ト制御回路26)に送られると共に、次の補間処理に供
するために補間演算回路53Aに送られる。
【0038】目標値メモリ52Aは目標値記憶手段に対
応するものであり、制御パラメータの目標値を制御パラ
メータの種類毎に記憶するものである。この目標値メモ
リ52Aには、CPU10からシステムバス30を介し
て送られてくる制御パラメータが、目標値として記憶さ
れる。この目標値メモリ52Aの出力は、補間演算回路
53Aに送られる。
【0039】補間演算回路53Aは、現在値メモリ51
A及び目標値メモリ52Aからそれぞれ制御パラメータ
の現在値及び目標値を入力し、現在値を目標値に漸近さ
せるための所定の補間演算を行って出力するものであ
る。この補間演算回路53Aの出力は、セレクタ50A
を介して現在値メモリ51Aに送られる。
【0040】次に、上記構成の補間回路20Aにおい
て、パンポット値の設定が変更された場合の補間動作に
ついて説明する。先ず、パネルスイッチ群13のパンポ
ット設定スイッチが押されると、押されたスイッチに対
応するパンポット値が、目標値メモリ52Aのパンポッ
ト値記憶領域に記憶される。
【0041】次いで、補間回路20Aの図示しないタイ
ミング制御回路の動作が開始される。これにより、補間
演算回路53Aは、目標値メモリ52Aに記憶されてい
るパンポット値の目標値と現在値メモリ51Aに記憶さ
れているパンポット値の現在値の差の有無を調べ、差が
ある場合に現在値を目標値に所定値分だけ近づけるため
の演算を行って出力する。
【0042】この補間演算回路53Aから出力されたデ
ータはセレクタ50Aを介して現在値メモリ51Aに供
給され、そのパンポット記憶領域に記憶される。これに
よりパンポット値の現在値が更新され、1演算サイクル
が完了する。以下同様にして次々に演算サイクルを実行
する。かかる演算サイクルの繰り返し実行により、現在
値が徐々に目標値に漸近するパンポット値が補間回路2
0Aから順次出力され、パンポット制御回路26に供給
される。パンポット制御回路26は、上記補間回路20
Aから送られてきたパンポット値を定位データとして音
像定位を移動させる制御を行う。そして、かかる繰り返
し実行の結果、補間回路20Aにおいて、現在値が目標
値に一致したことが検出されると補間処理が終了する。
【0043】かかる補間動作の途中で(補間処理が終了
する前に)、例えば押鍵に基づきキースイッチマトリッ
クス14を介して発音指示があると、その直前にパンポ
ット設定スイッチで設定された値(後述するRAMのパ
ンポットバッファレジスタに格納されている)が目標値
メモリ52A及び現在値メモリ51Aの各パンポット値
記憶領域に書き込まれる。
【0044】これにより、目標値と現在値とが一致する
ことになるので、補間処理は中止され、パンポット設定
スイッチで設定されたパンポット値が補間回路20Aか
ら出力される。従って、新たな発音指示に対しては、演
奏者が設定した音像定位で発音されることになる。
【0045】補間回路20Bは、ボリューム値を変更の
対象とすることを除けば、上記補間回路20Aの動作と
全く同じであるので、説明は省略する。この補間回路2
0Bが出力するボリューム値は、乗算器23に供給され
るようになっている。
【0046】エンベロープ発生器22は、後述する波形
発生回路24が出力する波形データにエンベロープを付
加するためのエンベロープ信号を発生するものである。
このエンベロープ発生器22が発生するエンベロープ信
号は、CPU10から送られてくるエンベロープデータ
に応じて、その形状及びレベルが決定される。このエン
ベロープ発生器22で発生されたエンベロープ信号は乗
算器23に供給される。
【0047】乗算器23は、上記補間回路20Bが出力
するボリューム値とエンベロープ発生器22が出力する
エンベロープ信号とを乗算するものである。この乗算に
より、ボリューム値に応じてエンベロープ信号のレベル
が増減される。この乗算器23の出力は、乗算器25に
供給される。
【0048】波形発生回路24は、デジタル楽音信号を
発生するものである。この波形発生回路24には、図示
しない波形メモリが接続されている。この波形メモリ
は、例えばROMで構成されている。この波形メモリに
記憶される波形データは、例えば、放音された楽音を電
気信号に変換し、これをパルスコード変調(PCM)し
て作成される。この波形メモリには、複数種類の音色を
実現するべく、各音色と各音域に対応した複数種類の波
形データが記憶されている。この波形メモリに記憶され
ている波形データは、波形発生回路24により読み出さ
れる。
【0049】波形発生回路24は、CPU10から送ら
れてくる発音パラメータに含まれる波形アドレスが示す
波形メモリの位置から、同じく発音パラメータに含まれ
ている周波数データに応じた速度で波形データを読み出
す。読み出された波形データは乗算器25に送られる。
【0050】乗算器25は、上記乗算器23から送られ
てくるレベルが制御されたエンベロープ信号と波形発生
回路24から送られてくる波形データとを乗算して出力
するものである。以上により、波形アドレス及びエンベ
ロープデータで決定される音色、周波数データで指定さ
れる音高、及びボリューム値で指定された音量を有する
デジタル楽音信号が生成されることになる。この乗算器
25の出力はパンポット制御回路26に供給される。
【0051】パンポット制御回路26は、発音される楽
音の音像定位を制御するものである。このパンポット制
御回路26としては、例えば本出願人が先に出願した特
願平4−188959号に示されているものを用いるこ
とができる。パンポット制御回路26の詳細な構成及び
動作については、上記特願平4−188959号に譲
り、ここでは簡単に説明するに止める。
【0052】即ち、パンポット制御回路26は、乗算器
25から送られてくるデジタル楽音信号の振幅レベル
を、補間回路20Aから送られてくる定位データに応じ
て、左チャンネル用及び右チャンネル用のそれぞれにつ
いて制御して出力するものである。このパンポット制御
回路26が出力する左チャンネル用のデジタル楽音信号
は、D/A変換器16Lに供給され、右チャンネル用の
デジタル楽音信号はD/A変換器16Rにそれぞれ供給
される。
【0053】D/A変換器16L又は16Rは、パンポ
ット制御回路26が出力するデジタル楽音信号をアナロ
グ楽音信号に変換するものである。このD/A変換器1
6L又は16Rの出力は、それぞれサウンドシステム1
7L又は17Rに供給される。
【0054】サウンドシステム17L又は17Rは、増
幅器、スピーカ等で構成されるものである。サウンドシ
ステム17L又は17Rは、入力された左右両チャンネ
ル用のアナログ楽音信号を所定の利得で増幅してスピー
カに送ることにより、スピーカにおいて電気信号として
のアナログ楽音信号を音響信号に変換して出力する周知
のものである。
【0055】次に、上記構成において、図3〜図7に示
したフローチャートを参照しながら、本実施例の動作に
つき説明する。
【0056】図3は、本電子楽器のメインルーチンを示
すフローチャートであり、電源の投入により起動され
る。即ち、電源が投入されると、先ず、初期化処理が行
われる(ステップS10)。この初期化処理は、CPU
10の内部状態を初期状態に設定すると共に、RAM1
2に定義されているバッファ、レジスタ、カウンタ或い
はフラグ等を初期状態に設定する処理である。また、こ
の初期化処理では、楽音発生回路15に所定のデータを
送り、電源投入時に不要な音が発生されるのを防止する
処理も行われる。
【0057】この初期化処理が終了すると、次いで、キ
ースキャン処理が行われる(ステップS11)。このキ
ースキャン処理は、キースイッチマトリックス14から
キーデータを取り込んでキーイベントマップを作成する
処理である。
【0058】即ち、キースキャン処理では、キースイッ
チマトリックス14がスキャンされ、各鍵のオン/オフ
を示すビット列でなるキーデータ(以下、これらを「新
キーデータ」という)が読み込まれる。
【0059】次いで、上記と同様にして前回キースイッ
チマトリックス14から読み込んで既にRAM12に記
憶されているキーデータ(以下、「旧キーデータ」とい
う)と上記新キーデータとが比較され、相違するビット
をオンにしたキーイベントマップが作成される。このキ
ーイベントマップ中にオンになっているビットが存在す
る場合に、キースイッチベントがあった旨が判断される
ことになる。
【0060】次いで、キースイッチイベントがあるか否
かが調べられる(ステップS12)。これは上記キーイ
ベントマップを参照することにより行われる。ここで、
何れかのキースイッチのイベントがあったことが判断さ
れると、キーイベント処理が行われる(ステップS1
3)。このキーイベント処理は、押鍵に伴う発音処理、
又は離鍵に伴う消音処理を行うものである。このキーイ
ベント処理の詳細については後述する。
【0061】次いで、パネルスキャン処理が行われる
(ステップS14)。このパネルスキャン処理は、パネ
ルスイッチ群13からパネルデータを取り込んでパネル
イベントマップを作成する処理である。これは、次のよ
うにして行われる。即ち、先ず、パネルスイッチ群13
がスキャンされ、各スイッチのオン/オフを示すパネル
データ(以下、これらを「新パネルデータ」という)が
読み込まれる。
【0062】次いで、上記と同様にして前回パネルスイ
ッチ群13から読み込んで既にRAM12に記憶されて
いるパネルデータ(以下、「旧パネルデータ」という)
と上記新パネルデータとが比較され、相違するビットを
オンにしたパネルイベントマップが作成される。このパ
ネルイベントマップ中にオンになっているビットが存在
する場合に、パネルスイッチイベントがあった旨が判断
されることになる。
【0063】次いで、パネルスイッチのイベントがある
か否かが調べられる(ステップS15)。これは、上記
パネルイベントマップを参照することにより行われる。
ここで、何れかのパネルイッチのイベントがあったこと
が判断されると、パネルイベント処理が行われる(ステ
ップS16)。このパネルイベント処理は、操作パネル
のスイッチ操作に応じた処理を行ったり、又はLED表
示器の点灯又は消灯処理を行う。このパネルイベント処
理の詳細については後述する。
【0064】上記パネル処理が終了すると、又は上記ス
テップS15でパネルスイッチイベントがないことが判
断されると、上記ステップS11に戻って再度同様の処
理を繰り返す。このように、メインルーチンの上記ステ
ップS11〜S16の繰り返し実行の過程で、パネル操
作又は鍵盤操作に応じたイベントが発生すると、そのイ
ベントに対応する処理を行うことにより電子楽器の各種
機能が実現されている。
【0065】次に、パネルイベント処理の詳細につい
て、図4及び図5に示したフローチャートを参照しなが
ら説明する。このパネルイベント処理ルーチンは、メイ
ンルーチンでパネルスイッチのイベントがあったことが
判断された場合にコールされるものである。
【0066】パネルイベント処理では、先ず、ボリュー
ム設定スイッチのオンイベントがあるか否かが調べられ
る(ステップS20)。これは上記パネルイベントマッ
プ中のボリューム設定スイッチに対応するビットがオン
になっており、且つ、新パネルデータ中のボリューム設
定スイッチに対応するビットがオンになっているか否か
を調べることにより行われる。
【0067】ここで、ボリューム設定スイッチのオンイ
ベントがあることが判断されると、ボリューム変更処理
が行われる(ステップS21)。このボリューム変更処
理の詳細は図5(A)のフローチャートに示されてい
る。
【0068】上記ボリューム変更処理では、先ず、ボリ
ューム設定スイッチで設定されたボリューム値を算出す
る(ステップS30)。即ち、ボリューム設定スイッチ
中の押下されたスイッチを認識し、そのスイッチに対応
するボリューム値を算出する。このボリューム値の算出
は、予めROM11に格納されているボリュームテーブ
ル(ボリューム設定スイッチ中の各スイッチとボリュー
ム値とが対応付けて記憶されている)から押されたスイ
ッチに対応するボリューム値を読み出すことにより行わ
れる。
【0069】次いで、算出されたボリューム値をボリュ
ームバッファレジスタに格納する(ステップS31)。
ここでボリュームバッファレジスタは、RAM12に設
けられているレジスタである。このボリュームバッファ
レジスタの内容は、後述するキーイベント処理において
発音開始処理を行う際にも参照される。
【0070】次いで、ボリュームバッファレジスタの内
容、つまりボリューム設定スイッチで設定されたボリュ
ーム値を補間回路20B内の目標値メモリ52Bにセッ
トする(ステップS32)。これにより、補間回路20
Bでは、その時点で現在値メモリ51Bのボリューム値
格納領域に記憶されているボリューム値を現在値とし、
目標値メモリ52Bのボリューム値格納領域に格納され
たボリューム値を目標値として補間処理を開始する。
【0071】次いで、押下されたスイッチに対応するL
ED表示器を点灯する(ステップS33)。その後、こ
のボリューム変更処理ルーチンからリターンしてパネル
イベント処理ルーチンに戻る。
【0072】パネルイベント処理ルーチンでは、次い
で、パンポット設定スイッチのオンイベントがあるか否
かが調べられる(ステップS22)。これは上記パネル
イベントマップ中のパンポット設定スイッチに対応する
ビットがオンになっており、且つ、新パネルデータ中の
パンポット設定スイッチに対応するビットがオンになっ
ているか否かを調べることにより行われる。
【0073】ここで、パンポット設定スイッチのオンイ
ベントがあることが判断されると、パンポット変更処理
が行われる(ステップS23)。このパンポット変更処
理の詳細は図5(B)のフローチャートに示されてい
る。
【0074】上記パンポット変更処理では、先ず、指定
されたパンポット値を算出する(ステップS40)。即
ち、パンポット設定スイッチ中の押下されたスイッチを
認識し、そのスイッチに対応するパンポット値を算出す
る。このパンポット値の算出は、予めROM11に格納
されているパンポットテーブル(パンポット設定スイッ
チ中の各スイッチとパンポット値とが対応付けて記憶さ
れている)から押されたスイッチに対応するパンポット
値を読み出すことにより行われる。
【0075】次いで、算出されたパンポット値をパンポ
ットバッファレジスタに格納する(ステップS41)。
ここでパンポットバッファレジスタは、RAM12に設
けられているレジスタである。このパンポットバッファ
レジスタの内容は、後述するキーイベント処理において
発音開始処理を行う際にも参照される。
【0076】次いで、パンポットバッファレジスタの内
容、つまりパンポット設定スイッチで設定されたパンポ
ット値を補間回路20A内の目標値メモリ52Aにセッ
トする(ステップS42)。これにより、補間回路20
Aでは、その時点で現在値メモリ51Aのパンポット値
格納領域に記憶されているパンポット値を現在値とし、
目標値メモリ52Aのパンポット値格納領域に格納され
たパンポット値を目標値として補間処理を開始する。
【0077】次いで、押下されたスイッチに対応するL
ED表示器を点灯する(ステップS43)。その後、こ
のパンポット変更処理ルーチンからリターンしてパネル
イベント処理ルーチンに戻る。
【0078】パネルイベント処理ルーチンでは、次い
で、「その他の処理」が行われる。即ち、この「その他
の処理」では、リズム選択スイッチのイベントに対する
リズム変更処理、音色選択スイッチのイベントに対する
音色変更処理、効果選択スイッチのイベントに対する効
果変更処理等が行われるが、本発明とは直接関係しない
ので説明は省略する。その後、このパネルイベント処理
ルーチンからリターンしてメインルーチンに戻る。
【0079】次に、キーイベント処理の詳細について、
図6及び図7に示したフローチャートを参照しながら説
明する。このキーイベント処理ルーチンは、メインルー
チンでキースイッチのイベントがあったことが判断され
た場合にコールされるものである。
【0080】キーイベント処理では、先ず、キーオンイ
ベントがあるか否かが調べられる(ステップS50)。
これは上記キーイベントマップ中のオンになっているキ
ーに対応する新キーデータ中のビットがオンになってい
るか否かを調べることにより行われる。
【0081】ここで、キーオンイベントがあることが判
断されると、トランケート処理が行われる(ステップS
51)。トランケート処理は、発音中の音を消音させる
処理である。次いで、発音開始処理が行われる(ステッ
プS52)。この発音開始処理の詳細は図7のフローチ
ャートに示されている。
【0082】上記発音開始処理では、先ず、キーデータ
から周波数データを求め、波形発生回路24に転送する
処理が行われる(ステップS60)即ち、キーオンイベ
ントのあったキーに対応する音高を発生するための周波
数データが算出され、波形発生回路24に送られる。こ
れにより、波形メモリから波形データを読み出す速度が
決定される。
【0083】次いで、その時点で選択されている音色番
号から波形アドレスを求め、波形発生回路24に転送す
る処理が行われる(ステップS61)即ち、指定されて
いる音色の楽音を発生するための波形データが記憶され
ている波形メモリのアドレスが算出され、波形発生回路
24に送られる。これにより、波形メモリから読み出す
べき波形データの種類が決定される。
【0084】次いで、ボリュームバッファレジスタの内
容を目標値メモリ52Bと現在値メモリ51Bの双方に
書き込む(ステップS62)。次いで、パンポットバッ
ファレジスタの内容を目標値メモリ52Aと現在値メモ
リ51Aの双方に書き込む(ステップS63)。このス
テップS62及びS63の処理により、補間回路20
A、20Bが補間処理中であると否とに拘らず、キーオ
ンされたキーの発音は、ボリューム設定スイッチ及びパ
ンポット設定スイッチで設定されたボリューム値及びパ
ンポット値でそれぞれ発音されることになる。
【0085】次いで、エンベロープデータをエンベロー
プ発生器22に転送し、発音を開始させる(ステップS
64)。即ち、その時選択されている音色番号や押鍵さ
れた鍵の鍵域等に応じたエンベロープがエンベロープ発
生器22に送られる。以上の各発音パラメータがセット
されることにより、上述したように所定の音色、音高及
び音量の楽音の発生が開始される。その後、この発音開
始処理ルーチンからリターンしてキーイベント処理ルー
チンに戻り、更にキーイベント処理ルーチンもリターン
してメインルーチンに戻る。
【0086】一方、キーイベント処理ルーチンのステッ
プS50でキーオンイベントでないことが判断される
と、次いで、キーオフイベントであるか否かが調べられ
る(ステップS53)。これは上記キーイベントマップ
中のオンになっているキーに対応する新キーデータ中の
ビットがオフになっているか否かを調べることにより行
われる。
【0087】ここで、キーオフイベントであることが判
断されると、発音終了処理が行われる(ステップS5
4)。これは、楽音発生回路15に所定のデータを送る
ことにより実現されている。その後、このキーイベント
処理ルーチンからリターンしてメインルーチンに戻る。
【0088】本発明の動作の理解を深めるために更に説
明を加えると、本実施例によれば、図8に示すように、
例えばボリューム設定スイッチでボリューム値が設定さ
れた時(時刻T1)に、その時点におけるボリューム値
(現在値)から設定されたボリューム値(目標値)にい
きなり変化させるのではなく、所定時間(T3−T1時
間)かけて補間処理を行うことにより、図8(A)又は
(B)のP→R1→Qのように、徐々に変化させる。
【0089】かかる補間処理中に、時刻T2で、例えば
キーオン等により発音指示があれば、図8(A)又は
(B)のP→R1→R2→Qのように、補間処理を中止
すると共に、ボリューム設定スイッチで設定されたボリ
ューム値(目標値)に基づく楽音の発生を直ちに開始さ
せるようにしている。
【0090】これにより、楽音発生中にボリューム値の
変更があった場合は、補間処理によりボリューム値を徐
々に変化させるのでノイズの発生を抑止できると共に、
例えばキーオン等により新たに発音が指示された場合
は、最初から意図したボリューム値に基づく発音が行わ
れるので、演奏者が意図した通りの演奏を実現できるも
のとなっている。
【0091】なお、上記実施例では、モノフォニックで
動作する電子楽器について説明したが、ポリフォニック
で動作する電子楽器に適用できることは勿論である。
【0092】また、上記実施例では、ボリューム値及び
パンポット値を変更する場合を例にとって説明したが、
その他の制御パラメータ、例えば、フィルタのカットオ
フ値、ピッチベンド値、ポルタメント値等の種々の制御
パラメータの変更にも適用できる。
【0093】更に、上記実施例では、制御パラメータの
設定スイッチが押下された場合に補間処理を開始し、補
間処理中に鍵盤から新しい発音指示があった場合に、補
間処理を中止して直ちに新しい制御パラメータに基づく
発音を行うように構成したが、例えばMIDIインタフ
ェース回路から制御パラメータが入力された場合に補間
処理を開始し、補間処理中にノートオンメッセージが入
力された場合に、補間処理を中止して直ちに直前に入力
された制御パラメータに基づく発音を行うように構成す
ることもできる。
【0094】かかる構成によれば、当該電子楽器自体の
操作による場合と、MIDIデータによる場合とを統一
的に扱うことができ、より操作性に優れた電子楽器を提
供できる。
【0095】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
楽音発生中の制御パラメータの変更に伴うノイズの発生
を抑止できると共に、押鍵時に演奏者が意図した楽音を
発生できる電子楽器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動演奏装置を適用した電子楽器の実
施例の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の自動演奏装置を適用した電子楽器の操
作パネルの一例を示す図である。
【図3】本発明の実施例の動作を示すフローチャート
(メインルーチン)である。
【図4】本発明の実施例の動作を示すフローチャート
(パネルイベント処理ルーチン)である。
【図5】本発明の実施例の動作を示すフローチャート
(ボリューム変更処理ルーチン及びパンポット変更処理
ルーチン)である。
【図6】本発明の実施例の動作を示すフローチャート
(キーイベント処理ルーチン)である。
【図7】本発明の実施例の動作を示すフローチャート
(発音開始処理ルーチン)である。
【図8】本発明の実施例の動作の一例を説明するための
説明図である。
【符号の説明】
10 CPU 11 ROM 12 RAM 13 パネルスイッチ群 14 キースイッチマトリックス 15 楽音発生回路 16L、16R D/A変換器 17L、17R サウンドシステム 20A、20B 補間回路 22 エンベロープ発生器 23、25 乗算器 24 波形発生回路 26 パンポット制御回路 30 システムバス 50A、50B セレクタ 51A、51B 現在値メモリ 52A、52B 目標値メモリ 53A、53B 補間演算回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楽音制御情報の現在値を記憶する現在値
    記憶手段と、 楽音制御情報の目標値を記憶する目標値記憶手段と、 前記現在値記憶手段に記憶されている楽音制御情報の現
    在値を前記目標値記憶手段に記憶されている楽音制御情
    報の目標値に漸近させるべく補間演算を行って前記現在
    値記憶手段に書き込む補間演算手段と、 楽音制御情報を設定する設定手段と、 該設定手段において新たな楽音制御情報が設定されたこ
    とを検出する第1の検出手段と、 該第1の検出手段の検出動作に応答して前記設定手段で
    設定された楽音制御情報を前記目標値記憶手段に書き込
    む第1の制御手段と、 楽音の発音開始を指示する発音指示手段と、 該発音指示手段において新たな発音開始が指示されたこ
    とを検出する第2の検出手段と、 該第2の検出手段の検出動作に応答して前記設定手段で
    設定された楽音制御情報を前記目標値記憶手段及び前記
    現在値記憶手段に書き込む第2の制御手段と、 前記現在値記憶手段に記憶されている楽音制御情報の現
    在値に基づき楽音を発生する楽音発生手段とを具備した
    ことを特徴とする電子楽器。
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