JPH0758087A - プラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理装置

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JPH0758087A
JPH0758087A JP22213293A JP22213293A JPH0758087A JP H0758087 A JPH0758087 A JP H0758087A JP 22213293 A JP22213293 A JP 22213293A JP 22213293 A JP22213293 A JP 22213293A JP H0758087 A JPH0758087 A JP H0758087A
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Yasuhiro Horiike
靖浩 堀池
Takayuki Fukazawa
孝之 深沢
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高エッチング速度、高選択比でかつ下地層に
ダメージの少ないプラズマ処理装置を提供する。 【構成】 本装置は、所定の減圧雰囲気に調整可能な処
理室2と、処理室内に所定の処理ガス、例えばCHF3
ガスを供給するガス供給手段8と、処理室内を排気する
排気手段9と、被処理体Wを載置するサセプタ手段10
と、処理室外側上部に設置されて被処理体の処理面より
も上方に例えば誘導結合プラズマを発生させるプラズマ
発生手段5とを備え、プラズマ発生手段の下面から記被
処理体の処理面までの距離を50mm以上200mm以
下、好ましくは50mm超125mm未満に設定してい
る。かかる構成により例えばシリコン酸化膜のエッチン
グを実施すると、高密度プラズマから離れた領域におい
て、高エッチング速度、高選択比でかつ下地層にダメー
ジの少ない処理を行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプラズマ処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば半導体素子の製造プロ
セスにおいて、処理室内にプラズマを発生させて、この
プラズマ雰囲気中で、被処理体例えば半導体ウェハに対
してエッチング処理を始めとした各種のプラズマ処理が
行われているが、近年はこの種の被処理体に施すパター
ンの微細化が進むにつれて、サブハーフミクロン単位の
下でより高精度のプラズマ処理を行うことが要求されて
いる。
【0003】かかる要求に応えるため、高密度のプラズ
マを発生させるためのプラズマソースについて開発が進
められ、最近では、ヘリコン波、ECR、TCP、HD
P等による高密度プラズマを用いて、例えば半導体ウェ
ハの酸化膜を高選択比でエッチング処理することが試み
られている。
【0004】しかしながら、ヘリコン波やECRによる
プラズマでは、シリコンに対する選択比が現状では10
程度と低く、サブハーフミクロン時代のニーズには応え
られないものである。またTCPにより、高エッチング
速度、高選択比で良好な形状のエッチングを行うことが
できることが報告されているが、未だそのメカニズムに
不明な点が多く、制御が困難である。さらにまた、従来
のプラズマ処理装置では、高エッチング速度、高選択比
を得るために、高密度プラズマ領域で処理を行っていた
ため、シリコン基板へのダメージも無視できないもので
あった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来のプラズマ処理装置では、サブハーフミクロン時代
に要求されるような、高エッチング速度、高選択比でし
かもシリコン基板へのダメージの少ないエッチング処理
を実施することはできなかった。したがって、本発明は
かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは、高エッチング速度、高選択比
で、しかもシリコン基板へのダメージの少ない新規かつ
改良されたプラズマ処理装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1また2に記載の発明によれば、所定の減圧
雰囲気に調整可能な気密に構成された処理室と、その処
理室内に所定の処理ガスを供給するガス供給手段と、そ
の処理室内を排気するための排気手段と、前記処理室内
に被処理体を載置固定するためのサセプタ手段と、その
処理室の外側上部に設置されて前記処理室内において前
記被処理体の処理面よりも上方にプラズマを発生させる
ためのプラズマ発生手段と、を備えたプラズマ処理装置
において、前記プラズマ発生手段の下面から前記被処理
体の処理面までの距離を50mm以上200mm以下、
さらに好ましくは、50mm超125mm未満に設定し
たことを特徴とする、プラズマ処理装置が提供される。
【0007】また請求項3に記載のように、本発明装置
に用いられるプラズマ発生手段としては、誘導結合プラ
ズマ発生手段またはヘリコン波プラズマ発生手段である
ことが好ましい。
【0008】さらにまた請求項4に記載のように、本発
明装置においては、処理ガスとして、炭素(C)、フッ
素(F)または水素(H)からなる群から選択された任
意の元素の組合わせからなる単体ガスまたは化合物ガス
であってかつ前記群を構成する全ての元素が前記処理室
内に導入されるように選択された1または2以上の単体
ガスまたは化合物ガスを用い、シリコン基板またはシリ
コン窒化膜(Si34)上に形成されたシリコン酸化膜
(SiO2)をエッチングすることが好ましい。
【0009】
【作用】請求項1または2に記載のプラズマ処理装置に
よれば、処理室の外側上部に設置されたプラズマ発生手
段の下面から被処理体の処理面までの距離を50mm以
上200mm以下、好ましくは50mm超125mm未
満に設定するので、被処理体の処理面がプラズマの高密
度領域から遠ざけられるため、イオン衝撃による結晶構
造へのダメージやエッチングガス中の水素やカーボンの
ような物質が基板中に注入されるような事態を緩和する
ことができる。さらに、処理ガスの種類やその供給排気
量を適当に選択することにより、処理面にエッチング成
分が到達する間に、下地基板をエッチングする成分を他
の化合物に変換し、しかもこの化合物はプラズマの生成
領域から離れているため再分解されにくいため、高選択
比のエッチングを達成できる。また、その際に、処理対
象膜をエッチングする成分の消費は抑えられるので、高
いエッチング速度も保持することができる。
【0010】また請求項3に記載の装置のように、プラ
ズマ発生手段として誘導結合プラズマ発生手段やヘリコ
ン波プラズマ発生手段を用いれば、上記効果を得やすい
処理面に対して略平行な層状またはシート状の高密度プ
ラズマを容易に発生させることができるので、本発明装
置の性能を高めることができる。
【0011】さらにまた請求項4に記載のように、シリ
コン酸化膜に対してC、HおよびFを含む処理ガス、例
えばC48ガスにH2ガスを添加したものによりエッチ
ングを行った場合には、本発明装置によれば、高密度プ
ラズマ領域から処理面に到達する間に、シリコン基板あ
るいはシリコン窒化膜にダメージを与えるFがHと反応
して排気され、処理領域においてCの存在がFよりも遥
かに多くなるので、高エッチング速度、高選択比のエッ
チング処理を達成できる。
【0012】
【実施例】以下に本発明に基づいて構成されたプラズマ
処理装置を誘導結合プラズマエッチング装置に適用した
例について詳細に説明する。本実施例の高周波誘導結合
型プラズマ処理装置1の略断面図および略平面図を、そ
れぞれ図1および図2に示す。図示のように、略円筒形
状の処理室2は、例えばステンレス等の導電性材料から
気密に構成されており、その処理室2の上面は、中央部
3が石英やアルミナなどの絶縁材料により形成され、そ
の周縁部4が処理室2と同様の導電性材料により形成さ
れている。なお、本実施例においては、中央部3とし
て、外径約230mm、厚さ約10mmの寸法の石英板
を使用したが、寸法および材質はこれに限定されない。
【0013】上記処理室2の絶縁中央部3の外側上面に
は、例えば厚み0.5mmの薄い銅板などから形成され
た、例えば1ターンのアンテナ手段5が設置されてい
る。このアンテナ手段5はマッチング回路6を介して高
周波電源7に接続されている。処理時には、このアンテ
ナ手段5を介して高周波を処理室2内の処理ガス中に発
信し、この高周波の電磁エネルギーによって処理ガスを
プラズマ化して、例えば1011cm-3台の高密度プラズ
マを処理室中に発生させることができるように構成され
ている。なお、アンテナ手段5としては、所定の高周波
を処理室2内に供給できればよく、その材質および形
状、特に巻き数は上記例に限定されない。
【0014】上記処理室2の側面上方および上面中央部
には、図示しないガス源から所定の処理ガス、例えばC
HF3ガスを供給するためのガス供給部8が設置されて
いる。このガス供給部8は、図2に示すように、処理室
2の周面上方で周方向に等間隔で放射状に配設された4
つのガス供給管路8A、8B、8Cおよび8Dと、処理
室の上面中央に配置された1つのガス供給管路8Eから
なり、処理室2内に処理ガスを均等に供給することがで
きるように構成されている。
【0015】また上記処理室2の側面下方には、図示し
ない真空ポンプなどの排気手段により処理室2内を減圧
することが可能な排気管路9が設置されている。この排
気管路9は、図2に示すように、処理室2の周面下方で
周方向に等間隔で放射状に配設された4つの排気管路9
A、9B、9C、9Dからなり、各排気管路から処理室
2内のガスを偏りなく外部へ排気することができるよう
に構成されている。
【0016】さらに上記処理室2内には被処理体、例え
ば半導体ウェハWを載置するためのサセプタ10が設置
されている。このサセプタ10にはブロッキングコンデ
ンサ11を介して高周波電源12が接続されており、サ
セプタ10にバイアス電位をかけることができるように
構成されている。さらに、サセプタ10には図示しない
冷媒循環路が形成されており、冷媒供給管路13から供
給された冷媒によりサセプタ10を介して被処理体Wを
所望の温度に冷却した後、冷媒排出管路14から排出す
ることができるように構成されている。
【0017】また上記サセプタ10は、図示しない昇降
装置により、処理室2内を昇降させることが可能であ
り、被処理体Wの処理面とプラズマを発生するためのア
ンテナ手段5の下面との間の距離Zを所望に調整するこ
とができる。このアンテナ手段5の下面から被処理体の
処理面までの距離Zは、本実施例によれば、50mm以
上200mm以下、好ましくは50mm超125mm未
満に設定することが可能である。このように、本発明の
要旨は、本願発明者らが知見したプラズマ特性のアンテ
ナからの距離依存性を応用し、高エッチング速度、高選
択比のエッチング処理を行うことにあり、そのために、
以下に詳細に説明するように、アンテナ下面から被処理
体の処理面までの距離Zが最適に調整される。
【0018】かかる原理を理解するために、まず、本発
明を適用可能なプラズマ処理装置1の処理室2内の電子
密度(Ne)およびイオン電流密度(Ji)の密度分布
について考察することにする。なお、本明細書中におい
ては、プラズマ発生手段、すなわちアンテナ5側を上流
と称し、被処理体Wが載置されたサセプタ10側を下流
と称することにする。
【0019】上記のように構成されたプラズマ処理装置
1の石英板3上の1巻きアンテナ5に高周波電源7より
マッチング回路6を介して、例えば13.56MHz、
12KWの高周波を印加する。処理ガスとしてCHF3
ガスを用い、20mTorrの処理圧力でプラズマを発
生させた場合の電子密度(Ne)とイオン電流密度(J
i)のアンテナ5からの下流方向分布をラングミュアー
プローブにより測定した。その結果を図3に示す。図示
のように、電子密度(Ne)は石英板3付近では低く、
一旦上昇後減衰する。これに対して、イオン電流密度
(Ji)はアンテナ5より90mmまでは一定で、その
後減衰していく。以上の結果より、高密度プラズマ生成
がアンテナ5付近で行われており、そのプラズマは、下
流に向かって急激に減衰するシート状、すなわち処理面
に対して略平行な層状の空間構造を有していることが分
かる。またイオン電流密度(Ji)の下流での比較的穏
やかな減少に対し、電子密度(Ne)のアンテナ近傍と
下流での急激な減少は、おそらく処理室2の壁部へのプ
ラズマの損失とFの負イオンの生成による電子数の減少
によるものと考えられる。
【0020】次に、CHF3プラズマ中のC2(5165
オングストローム)とF(6856オングストローム)
の発光の強度比のアンテナからの距離依存性を測定し
た。なお、実験はアンテナ5から対向電極までの距離
(Z)を300mm、圧力を20mTorrと設定して
行った。その結果、図4に示すように、C2のF原子に
対するピーク相対強度がアンテナ5から遠ざかるに従い
増加していき、前述の結果と一致している。これは、F
が処理ガス中に存在するHと反応しHFガスとして、漸
次排気されていくために生じたものと考えられる。ここ
で、一般に、Cの存在はシリコン酸化膜の表面でC−O
を作り、Si−Oの結合を切ったり、弱めたりする作用
があり、Cの存在はシリコン酸化膜をエッチングする上
で重要であることが知られている。これに対して、シリ
コンはシリコン酸化膜以上にフッ素イオンと反応しやす
いことから、エッチング表面においてFの存在量をCに
相対して少なくすることは、下地シリコンに対するシリ
コン酸化膜の選択比を高める上で重要である。以上の結
果より、プラズマによるエッチング特性がプラズマ発生
手段から被処理体の処理面までの距離に大きく依存して
いることが分かる。
【0021】次いで、このプラズマによるエッチング特
性のアンテナからの距離依存性を調べるために、同じプ
ラズマ処理装置を用い、処理ガスとしてC48にH2
付加して、アンテナから処理面までの距離(Z)をZ=
50mm(図5)、Z=75mm(図6)、Z=100
mm(図7)、Z=125mm(図8)として、シリコ
ン(Si)および酸化シリコン(SiO2)のエッチン
グ速度と選択比を測定した。なお実験は圧力10mTo
rr、Vdc=200Vで行い、試料としてレジストマ
スクの熱酸化膜を使用した。
【0022】その結果、Z=50mm(図5)付近の高
密度プラズマ領域ではSi、SiO2共にエッチング速
度は早いが、選択性は低く、H2の付加量を増やしてい
くと、急激にSiO2のエッチング速度が減少してい
る。しかし、下流側、Z=75mm(図6)またはZ=
100mm(図7)においては、SiO2のエッチング
速度は緩やかに減少し、かつSiのエッチング速度も単
調に減少し、さらにH2の付加量が30%以上ではSi
のみに選択的に堆積を生じ選択比が無限大になる。しか
しながら、さらに下流側、Z=125mm(図8)で
は、エッチング速度の低下が見られる。この原因は、プ
ラズマの生成源から離れるにしたがい、SiO2をエッ
チングする化学種も減少していくため、あまり下流では
十分なエッチングを達成できないことを示している。こ
のため、処理面とアンテナまたはプラズマ生成領域から
の距離を最適化することができる。
【0023】上記結果より、本発明に基づいて構成され
たプラズマ処理装置1のように、処理室2の外側上部に
設置されたプラズマ発生手段、すなわちアンテナ5の下
面から被処理体Wの処理面までの距離(Z)を50mm
以上200mm以下、好ましくは50mm超125mm
未満に設定することにより、被処理体の処理面がプラズ
マの高密度領域から遠ざけられるため、高エッチング速
度、高選択比で、しかもシリコン基板へのダメージの少
ないエッチングを行うことができる。
【0024】次にガス流量の増大が選択比に与える影響
について図9を参照しながら説明する。図示のように、
ガス流量の大きさはSiおよびSiO2のエッチング速
度、すなわち選択比に大きな影響を与える。すなわち、
本発明装置によれば、プラズマ発生手段、すなわちアン
テナ5の下面から被処理体Wの処理面までの距離(Z)
が大きくとられるので、処理室2内のFがHと反応して
HFが形成されるが、ある程度ガス流量を大きくとり、
形成されたHFを処理室2内より速やかに除去せねば、
HFが再分解し、再びFによる下地シリコンのエッチン
グが開始され、選択比が低下してしまう。したがって、
本発明装置により処理を行う場合にはガス流量を大きく
とることが必要であり、少なくとも全流量を40SCC
M以上とすることが好ましい。なおこのガス流量が大き
すぎて問題を生じることは考えにくく、流量は大きけれ
ば大きいほどシリコン酸化膜のエッチング速度が向上
し、下地シリコンのエッチング速度は低下するため、本
発明装置によれば、高い選択比の処理を実施可能であ
る。
【0025】上記実施例では誘導結合プラズマ処理装置
に即して、本発明に基づいて構成されたプラズマ処理装
置を説明したが、本発明装置はかかる構成に限定され
ず、例えば図9に示すようなヘリコン波プラズマ処理装
置などにも適用することが可能である。図示のヘリコン
波プラズマ処理装置20は、処理ガスGを供給するガス
供給部21および処理後のガスを排気するガス排気部2
2を有し、かつ所定の真空度に保持可能な処理室23
と、この処理室23の一部を形成する印加部23Aを囲
むヘリコン波プラズマ発生手段24とを備え、このヘリ
コン波プラズマ発生手段24によるヘリコン波プラズマ
により、サセプタ25に保持された半導体ウェハWをプ
ラズマ処理するように構成されている。
【0026】さらに上記処理室23の印加部23Aは、
石英等の電磁波を透過する絶縁材料によって形成され、
この印加部23Aの下端開口に連設された本体23Cは
ステンレス等の導電性材料によって形成されている。ま
た、上記ヘリコン波プラズマ発生手段24は、上記印加
部23Aの外周面に配設されたアンテナ24Aと、この
アンテナ24Aのさらに外側で印加部23Aを囲む電磁
コイル24Bとを備え、この電磁コイル24Bで形成さ
れた磁場に対して、アンテナ24Aからの電磁波が平行
して進行し、この電磁波がプラズマ中を伝搬する間に、
この磁場の作用を受けてヘリコン波を発生し、このヘリ
コン波がプラズマ中を伝搬する間にヘリコン波プラズマ
を発生するように構成されている。なお、図中、26は
ブロッキングコンデンサ、27は高周波電源である。
【0027】したがって、CHF3ガスを用いて半導体
ウェハWを物理的にエッチングする際には、まず半導体
ウェハWをサセプタ25で保持した状態で、ガス供給部
21からCHF3ガスを供給して、そのガス圧を例えば
10mTorrに調整する。この状態でアンテナ24A
に高周波電圧を印加し、このアンテナ24Aから処理容
器23内で軸芯方向に進行する電磁波を発生すると、こ
の電磁波からCHF3ガスが活性化エネルギーを得てプ
ラズマ化してプラズマを発生する。またこの電磁波に電
磁コイル24Bによる平行磁場が作用して電磁波から低
周波のヘリコン波が発生して高密度プラズマを形成す
る。
【0028】その際、本発明によれば、上記アンテナ2
4Aの下面から上記サセプタ25に載置された半導体ウ
ェハWの処理面までの距離Zが、50mm以上200m
m以下、好ましくは50超125未満に設定されている
ので、エッチング処理を高密度プラズマ領域から離れた
場所で行うことが可能となり、上述したものと同じ原理
により、高エッチング速度、高選択比でかるシリコン層
へのダメージの少ないエッチング処理を行うことが可能
である。
【0029】上記実施例においては、シリコン酸化膜
(SiO2)にCHF3ガスまたはC48ガスにH2を添
加したガスによりエッチングした例を挙げて説明を行っ
ているが、本発明はこれに限定されず、例えばシリコン
窒化膜(Si34)に対しても適用することが可能であ
る。さらにまた、処理ガスとしては、炭素(C)、フッ
素(F)または水素(H)からなる群から選択された任
意の元素の組合わせからなる単体ガスまたは化合物ガス
であってかつ前記群を構成する全ての元素が前記処理室
内に導入されるように選択された1または2以上の単体
ガスまたは化合物ガスを用いることが可能であり、例え
ば主ガス成分として、CF系ガス、例えばCF4、CH
3、CH32、C26、C222、C38、C48
使用し、混合ガス成分として、H2、CO、CH4、C2
4ガスを使用することが可能である。
【0030】さらにまた本発明は、上記実施例で説明し
た誘導結合プラズマ処理装置、あるいはヘリコンはプラ
ズマ処理装置に限定されず、他のタイプのプラズマ処理
装置にも適用することが可能である。さらにまた本発明
に基づいて構成されたプラズマ処理装置は、エッチング
装置に限定されず、CVD装置、アッシング装置などに
も適用することが可能である。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に基づいて
構成されたプラズマ処理装置によれば、高密度プラズマ
領域から離れた下流領域でプラズマ処理を行うので、高
エッチング速度、高選択比でかつ下地層に対するダメー
ジの少ないプラズマ処理を行うことが可能である。ま
た、本発明装置によれば、プラズマ発生手段から処理面
までの空間を大きくとることが可能なので、その空間部
分に被処理体の搬入搬出用のゲートバルブを設置し、処
理領域に直接被処理体を載置することが可能となるの
で、従来のように別位置にて被処理体を載置したサセプ
タを昇降させてプラズマ発生領域にまで被処理体を移動
させる必要がなくなる。さらにまた、本発明装置によれ
ば、その空間部分にシャワーヘッドなどの処理ガスを均
一に拡散させるための装置を設置することが可能なので
エッチング精度を高める装置構成を採用することも可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づいて構成された誘導結合プラズマ
処理装置の一実施例を示す概略的な断面図である。
【図2】図1の装置の平面図である。
【図3】処理室内の電子密度(Ne)とイオン電子密度
(Ji)のアンテナからの下流方向分布を示すグラフで
ある。
【図4】CHF3プラズマ中のC2とFの発光強度比のア
ンテナからの距離依存性を示すグラフである。
【図5】Si、SiO2エッチング速度および選択比の
水素濃度依存性を示すアンテナからの距離Z=50mm
の場合のグラフである。
【図6】Si、SiO2エッチング速度および選択比の
水素濃度依存性を示すアンテナからの距離Z=75mm
の場合のグラフである。
【図7】Si、SiO2エッチング速度および選択比の
水素濃度依存性を示すアンテナからの距離Z=100m
mの場合のグラフである。
【図8】Si、SiO2エッチング速度および選択比の
水素濃度依存性を示すアンテナからの距離Z=125m
mの場合のグラフである。
【図9】Si、とSiO2のエッチング速度と総ガス流
量との関係を示すグラフである。
【図10】本発明に基づいて構成されたヘリコン波プラ
ズマ処理装置の一実施例を示す概略的な断面図である。
【符号の説明】
1 プラズマ処理装置 2 処理室 3 中央部(石英板) 4 周縁部 5 アンテナ 6 マッチング回路 7 高周波電源 8 ガス供給部 9 排気部 10 サセプタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/31 // C23F 4/00 E 8417−4K A 8417−4K

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の減圧雰囲気に調整可能な気密に構
    成された処理室と、その処理室内に所定の処理ガスを供
    給するガス供給手段と、その処理室内を排気するための
    排気手段と、前記処理室内に被処理体を載置固定するた
    めのサセプタ手段と、その処理室の外側上部に設置され
    て前記処理室内において前記被処理体の処理面よりも上
    方にプラズマを発生させるためのプラズマ発生手段と、
    を備えたプラズマ処理装置において、前記プラズマ発生
    手段の下面から前記被処理体の処理面までの距離を50
    mm以上200mm以下に設定したことを特徴とする、
    プラズマ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記プラズマ発生手段の下面から前記被
    処理体の処理面までの距離を50mm超125mm未満
    に設定したことを特徴とする、請求項1に記載のプラズ
    マ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記プラズマ発生手段が、誘導結合プラ
    ズマ発生手段またはヘリコン波プラズマ発生手段である
    ことを特徴とする、請求項1または2に記載のプラズマ
    処理装置。
  4. 【請求項4】 前記処理ガスとして、炭素(C)、フッ
    素(F)または水素(H)からなる群から選択された任
    意の元素の組合わせからなる単体ガスまたは化合物ガス
    であってかつ前記群を構成する全ての元素が前記処理室
    内に導入されるように選択された1または2以上の単体
    ガスまたは化合物ガスを用い、シリコン(Si)基板ま
    たはシリコン窒化膜(Si34)上に形成されたシリコ
    ン酸化膜(SiO2)をエッチングすることを特徴とす
    る、請求項1、2または3のいずれかに記載のプラズマ
    処理装置。
JP22213293A 1993-08-12 1993-08-12 プラズマ処理装置 Expired - Lifetime JP3172340B2 (ja)

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