JPH0757924B2 - 鉄道用レール固定装置 - Google Patents

鉄道用レール固定装置

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JPH0757924B2
JPH0757924B2 JP63202805A JP20280588A JPH0757924B2 JP H0757924 B2 JPH0757924 B2 JP H0757924B2 JP 63202805 A JP63202805 A JP 63202805A JP 20280588 A JP20280588 A JP 20280588A JP H0757924 B2 JPH0757924 B2 JP H0757924B2
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ウド・ビルトバイン
フリートヘルム・ベーバー
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フォスロー − ベルケ・ゲーエムベーハー
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、鉄道用レールを路盤により形成された堅い
道床に固定する為の鉄道用レール固定装置に関係してお
り、換言すれば砂利等のバラストを使用せずに例えばコ
ンクリートで形成された固定直床に鉄道用レールを固定
する為の鉄道用レール固定装置に関係している。
(従来の技術及び発明が解決しようとする課題) 固定道床上に設けられる鉄道用レール固定装置の重要性
は列車の車軸重量及び最大速度が増大するにつれて益々
増大して来ている。
固定道床上に設けられる鉄道用レール固定装置において
は、路盤と鉄道用レールとの間に弾性材料の中間板また
は中間層を配置することによって創出される道床弾性の
必要とする程度が重要である。これに関係した種々の提
案が今までに成されており、これらの中のいくつかは、
少なくとも実験目的の為に、既に実施されている。
既に実用化されているこの種の鉄道用レール固定装置の
一例は、レール軸に比べると非常に幅広である鋼製の支
持板を有しており、鋼製の支持板には鉄道用レールの基
部に作用する2つのクランプにより鉄道用レールが固定
され、そしてこれらのクランプはナット付きのフックボ
ルトにより固定される。支持部材自身は、両側に配置さ
れた山形案内板により、コンクリート道床中の対応して
いる幅広のV字形凹所中の弾性中間板の上の所定の位置
に共に保持される。個々の案内板は鉄道用レールから遠
ざかる方向を向いている端に傾斜表面を有していて、こ
の傾斜表面は路盤中に対応して形成されている傾斜表面
に接触している。
山形案内板及び支持板の夫々は、一方では支持板上に作
用し他方では山形案内板を下方に押圧する1つの弾性ク
ランプによって固定されている。山形案内板の個々のク
ランプには、動作状態において鉄道用レールから支持板
へと伝達されるとともに支持板から山形案内板へと伝達
される水平方向の力から得られる力、及びボルト締結力
から得られる力、が山形案内板及び路盤の両者の傾斜表
面を介して路盤の内部へと向かうよう、ボルトによって
予め引張力が付与されている。上述した如き鉄道用レー
ル固定装置は名称Ioarv180(TM)として知られており、
使用されている山形案内板は西ドイツ国特許第1257817
号の主題である。使用されているクランプは実質的にW
形状をしている。これらのクランプの基本的な形状は西
ドイツ国特許第1261151号の主題である。
上述した如き構造の故に従来知られている鉄道用レール
固定装置は、3段階の隙間を生じさせている。即ち、一
方では道床と山形案内板との間の接触表面であり、他方
では山形案内板とリブ付き板との間の接触表面であり、
また鉄道用レールとリブ付き板との間のクランプ取り付
けもまたそうである。この結果として、鉄道用レールの
位置決めに必要とされる正確性が損われる可能性が存在
している。さらには、音響周波数信号回路の為に要求さ
れる必要な土台抵抗を達成するのが非常に難しいことが
分かっている。また上述した従来の鉄道用レール固定装
置は1つの固定地点当り4つのクランプを使用すること
が必要なので、鉄道敷設費用が割高になる。
固定道床の為の既にテストされたもう1つの鉄道用レー
ル固定装置においては、リブ付き板が路盤中のV字形凹
所中に配置されている。このリブ付き板は、路盤中の対
応傾斜表面に接触した傾斜表面を有しているリブ付きく
さびによって両側に保持されている。鉄道用レールは、
リブ付き板及びリブ付きくさびとともに、鉄道用レール
の両側に配置された2つのクランプにより下方に保持さ
れている。これらのクランプは、対応するボルトによっ
て、リブ付き板とリブ付きくさびとの間に固定されてい
る。この種の従来の鉄道用レール固定装置はIoarv207
(TM)と名付けられている。これに使用されるクランプ
は前述した鉄道用レール固定装置Ioarv180(TM)中で使
用されているクランプと実質的に対応している。
この鉄道用レール固定装置もまた3箇所の隙間を有して
おり、その第1はリブ付きくさびと路盤との間の接触表
面であり、第2はリブ付きくさびとリブ付き板との間の
接触表面であり、第3はリブ付き板と鉄道用レールとの
間の接触表面である。リブ付きくさびは路盤上において
下方にむけて保持されているだけであって所定の位置に
固定されていないので、ボルトが締められた時にはリブ
付きくさびが水平軸の回りにひねられ、その結果として
リブ付き板の位置が変化することにより鉄道用レールの
一方の側において位置ずれが生じてしまう可能性があ
る。さらには、クランプボルトの締付け力がリブ付き板
を介して弾性中間層上に作用するので、もしもクランプ
ボルトが異なって締付けられたとしたら鉄道用レールの
長手方向軸を横切る方向における弾性中間層の振れが異
なり、この結果として2つの鉄道用レールのカントが異
なってしまう可能性がある。結局の所、クランプボルト
が締付けられた時には、使用されているクランプの中央
ループの形状が鉄道用レールの方向においてボルトの頭
部とクランプとの間で相対的な移動を生じさせるように
なり、その結果としてボルトの軸が曲がってしまう可能
性がある。
文献(西ドイツ国特許第1261151号公報,第7図)は、
固定道床の為の鉄道用レール固定装置について言及して
いる。それは、コンクリート道床上に置かれた支持板を
有しており、この支持板上には支持板と鉄道用レールと
の間に弾性中間層を介在させた状態で鉄道用レールが載
置される。案内板が鉄道用レールのいずれかの側に配置
されており、案内板上の突起が水平方向において支持板
中の対応凹所に係合している。鉄道用レールの基部と案
内板とは、ボルトによって予め引張り荷重が負荷されて
いるクランプによって、個々の場合において強制的に支
持板上に付勢されている。この鉄道用レール固定装置に
おいてはまた、鉄道用レールの基部と略同じ幅の弾性中
間層の抵抗が不足している故に鉄道用レールが水平方向
にねじれてしまうという危険も存在している。さらに
は、もしクランプボルトが異なって締付けられたならば
弾性中間層が不均一に圧縮され、その結果として鉄道用
レールのカントに誤りが生じてしまうという危険性も除
外することが出来ない。
前述した西ドイツ国特許第1257817号公報に従った山形
案内板はコンクリート製枕木を使用したバラスト道床中
における長寿命を彼等の価値としている。この種の鉄道
用レール固定装置の利点は、コンクリート製枕木と鉄道
用レールとの間に水平方向の力を伝達する為に一側当り
たった1つの要素しか必要としないことである。その要
素は山形案内板であり、山形案内板により水平方向の力
は確実にコンクリート製枕木へと伝達される。
(課題を解決する為の手段) この発明の目的は、バラスト道床において使用されてい
る案内板において良く試験され証明された概念を使用
し、これを堅い道床に鉄道用レールを固定する鉄道用レ
ール固定装置に適用し、重い軸荷重及び高速度の場合で
も鉄道用レールの位置を正確に保持することが出来る鉄
道用レール固定装置を提供することである。
概略するとこの発明は、鉄道用レールの軸方向に対して
直交するよう配置された弾性中間板を使用し、弾性中間
板は鉄道用レールの基部よりも幅広であって、鉄道用レ
ールの両側において適切な量を保護する。この目的の為
に、個々の案内板は鉄道用レールの基部に向かって開口
した凹所を有しており、この凹所中に弾性中間板が突出
している。
(発明の作用及び効果) この発明に従った鉄道用レール固定装置は、水平方向の
力に対する高度な抵抗を創出することが出来るような十
分大きな寸法を弾性中間板に与えることが出来る。弾性
中間板の十分に大きな寸法は、この発明によれば、弾性
中間板が突出することが出来る開口を有した凹所を備え
るよう適切に形作られた案内板によって創出されてい
る。同時に、案内板のこのような形状は、クランプによ
って案内板上に負荷される力をこの板によって直接枕木
(路盤)へと伝達し、この結果として弾性中間板に上記
力によるどのような不均一な予引張り荷重が負荷されな
いようにしている。この不均一な予引張り荷重は従来の
鉄道用レール固定装置においては弾性中間板の異なった
圧縮を生じさせ、従って鉄道用レールのカントに誤りを
生じさせている。これに対しこの発明に従った鉄道用レ
ール固定装置は鉄道用レールの精密なカントを保障して
いる。
案内板間における鉄道用レールに必要な正確な固定は、
水平方向力に関係した枕木中への後者の積極的な装着の
結果としてクランプボルトの締付けが所定位置への案内
板の確実な固定を生じさせるという事実によって保障さ
れている。
この発明に従った鉄道用レール固定装置は、従来の鉄道
用レール固定装置、特にIoarv180(TM)、と比べると構
成部材の数が少ないので製造費用が安い。
さらにこの発明に従った鉄道用レール固定装置は、鉄道
用レールの高さと方向の調整を簡単にしている。鉄道用
レールの側方調整は適切な幅の案内板を使用することに
より可能であり、高さ調整は鉄道用レールと枕木との間
に適切な厚さの中間層を介在させることにより可能であ
る。
この発明に従った鉄道用レール固定装置を使用した時に
は、水平方向の力の吸収と鉄道用レールのカントの誤り
の防止との両者が、堅い圧力分散板を鉄道用レールの脚
と弾性中間板との間に配置することにより同時に達成さ
れる。この結果、水平方向の力に対する抵抗がさらに増
大され、そしてその力が非常に均一に弾性中間板に伝達
され、後者はその主表面全体を均一に圧縮される。圧力
分散板は平坦であり、それ故に形状が単純なのでロール
状の鋼板から安価に製造することが出来る。従来の鉄道
用レール固定装置においては比較的高価なリブ付き板が
使用されており、これは鍛造によって形作られている。
この発明の別の実施例に従えば、圧力分散板の長さ及び
/又は幅は弾性中間板の対応する寸法よりも大となって
いる。このことは、弾性中間板が変形している時、それ
が圧力弾性板を超えて突出出来ず、従って大きく摩耗し
ないことを意味する。
さらなる中間層を鉄道用レールの基部と圧力分散板との
間に介在させ、この中間層の幅を鉄道用レールの基部の
幅と実質的に等しくすることがさらに望まれている。こ
の中間層は例えば電気絶縁材料であることが出来る。
この発明に従った鉄道用レール固定装置においてさらに
好ましい形態は、案内板が鉄道用レールの基部における
凹所の開口の領域において、支持要素を有していること
であり、支持要素は枕木と接触し、そして少なくともこ
れを介してクランプの力が案内板から枕木へと実質的に
伝達されなければならない。このような形態であれば、
案内板に非常に過大な力を負荷するという危険を犯すこ
となしに非常に大きな力をクランプから案内板を介して
枕木へと伝達することが出来る。このような形態は、案
内板を適切なプラスチックにより形成することを可能に
し、その結果としてこの発明に従った鉄道用レール固定
装置の製造コストのさらなる軽減を達成させる。
この発明に従った鉄道用レール固定装置において使用さ
れる案内板のさらに好ましい形態は、少なくとも鉄道用
レールの側にボルトの軸の為の接触表面を有しているこ
とである。これはクランプボルトの軸のどのような曲げ
に対しても有効に対抗する。この接触表面は、案内板の
製造の為に使用されているダイキャスト工具を適切に設
計することにより、案内板のコストを上昇させることな
くプラスチックから製造することが出来る。これは、ボ
ルト軸の為の接触表面を支持要素上に形成することによ
り特に簡単に達成することが出来る。
この発明に従った鉄道用レール固定装置のさらに好まし
い形態は、案内板中に設けられている凹所が枕木の方に
向いて開口したU字形状に形成されていることであり、
そしてこの凹所の隙間高さが弾性中間板の厚さと堅い圧
力分散板の厚さとの合計よりも大であることである。こ
のようであれば弾性中間板は案内板に関して垂直方向に
おいて十分な量の遊びを有する。
もし圧力分散板または中間層が鉄道用レールの軸に対し
て直交する方向に延出しボルトの通過を許容する長手方
向孔を有していることはさらに好ましいことである。こ
れによって対応する寸法を維持することが簡単になり、
そしてまた鉄道用レール固定装置の組立てを容易にす
る。
もし案内板が鉄道用レールから遠ざかる方向に向いた端
において傾斜表面を有しており、この傾斜表面が枕木中
の対応する傾斜表面と接触するのであれば、さらに好ま
しいことである。このようにして、堅い道床に対して上
部構造物を取付ける為の西ドイツ国特許第1257817号に
従った、試みられ証明された概念は、非バラスト鉄道用
レール固定装置の場合にも適応することが出来る。
枕木に関する案内板の非常に精密な固定と、それによる
軌間ゲージの精密な維持とは、鉄道用レールの軸に対し
て平行に延出し枕木中の対応した凹所中に係合する突起
を案内板が有していることにより達成される。
結局の所、広く知られているクランプを使用することが
好ましい。これらのクランプは実質的にW字形状をして
おり、中央の湾曲部が部分的にボルトの軸の回りに係合
し、その支持要素の領域において案内板の上に載置され
る。この基本的な概念においては、このクランプは西ド
イツ国特許第1261151号公報の主題である。
(実施例) 以下この発明の実施例を添附の図面を参照して説明す
る。
第1図及び第2図は、道床上に作り上げられた1対の鉄
道用レール中の鉄道用レール1を固定する為の対称に形
成されている鉄道用レール固定装置を示している。この
鉄道用レール固定装置は、鉄道用レール1の基部または
脚2の両側において鉄道用レール1を保持しており、枕
木3上の所定の位置にそれを固定している。この実施例
における枕木3は一般には「支持要素」と呼ばれてい
る。第1図の左半分は、最終的に組立てられた、即ち締
付けられた、鉄道用レール固定装置を鉄道用レールの長
手方向軸に対して直交する垂直断面において示してお
り、右半分は、予備組立てられただけの、即ち締付けら
れる前の、状態を示している。
コンクリートにより形成されていることが好ましい枕木
3は鉄道用レール1が枕木3に取り付けられている領域
において枕木3の長手方向軸に対して直交する方向に延
出している長手方向凹所4を有している。この長手方向
凹所4は平坦な着座表面5を有しており、またその両端
には傾斜表面8,9に没入された2つの溝形状凹所6,7を有
している。
枕木3中を鉄道用レール1に対して直交する方向に延出
した長手方向凹所4の端領域には個々の場合において、
いわゆる「山形案内板」10,11が装着されている。山形
案内板10,11は鉄道用レール1から遠ざかる方向に向い
ている端において横断面形状12,13を有しており、この
横断面形状12,13は溝形状凹所6,7に合致しているばかり
でなく、枕木3中の傾斜表面8,9にも合致している。山
形案内板10,11のこれらの端は、それ故に、溝形状凹所
6,7の表面と全面的に接触するばかりでなく、傾斜表面
8,9とも部分的に接触し、これによって枕木3と係合し
ている。
鉄道用レール1の長手方向軸に対して平行な垂直横断面
を見ると、山形案内板10,11は鉄道用レール1に向かっ
て面している側においてU字形状をしている。このU字
形状の形態は枕木3の方に向かって開口しており、この
形態の側方足は枕木3中の長手方向凹所4中で着座表面
5上に着座している。この結果として、ポケット状凹所
16,17がU字形状14,15の内表面と枕木3中の着座表面5
との間に形成されている。
鉄道用レール1に向かって山形案内板10,11は、鉄道用
レール1の長手方向軸に対して平行に向いていて水平方
向の力に関して鉄道用レール1の基部の為の案内を形成
している端表面18,19を有している。
さらに、これらの上表面において、山形案内板10,11
は、個々にリブ20または21と2つの適切に方向付けされ
た溝22,23又は24,25を有している。溝22,23又は24,25は
鉄道用レール1の長手方向軸に対して平行に延出してい
る。
ポケット状凹所16,17の領域において、山形案内板10,11
には締付けボルト28が挿通される貫通孔26,27が設けら
れている。これら後者の締付けボルト28は、四角形状の
頭部29,ワッシャー板30,軸31,そしてねじ領域32を有し
ており、ねじ領域32は個々の山形案内板10,11の近傍に
おいて枕木3中に配置されているダボ33中にねじ込まれ
ている。
さらに山形案内板10,11の個々は、鉄道用レール1の基
部においてポケット状凹所16,17の開口領域中に個々の
場合において配置されている支持要素48,49を有してお
り、この支持要素48,49を介して山形案内板10,11は枕木
3中の着座表面5上に追加的に支持されている。
既に述べた様に、鉄道用レール1はその基部2が山形案
内板10,11の端表面18,19間に挿入されている。鉄道用レ
ール1の基部2は山形案内板10,11と中間層との組合わ
せ上に載置されている。この組合わせは、即ち、枕木3
中のコンクリート製着座表面5に接触した弾性中間板34
と、堅い圧力分散板35と、非弾性であるが電気絶縁性で
あるプラスチック製の中間層36と、によって構成されて
いる。弾性中間板34と圧力分散板35とは両側において鉄
道用レール1の基部2の幅を超えて枕木3の長手方向軸
の方向に延出しており、そしてこれらの端領域において
山形案内板10,11のポケット状凹所16,17中に係合し、相
互に固定された状態を創出する為にこれら山形案内板1
0,11の長手方向壁と接触させる。ポケット状凹所16,17
の隙間高さは弾性中間板34の厚さと圧力分散板35の厚さ
との合計よりも大である。締付けボルト28を挿通させる
為に、弾性中間板34及び圧力分散板35の個々は枕木3の
長手方向軸に沿って向かっている長手方向孔37を有して
いる。
山形案内板10,11の夫々はクランプ38を有している。こ
れは丸い横断面形状の棒鋼により形成されていて、W字
形状をしている。これは締付けボルト28の軸31の回りに
係合した中央湾曲部39と2つの連続していない側片40,4
1とを備えており、側片40,41は上方に突出するよう湾曲
されていて、両端は共通軸上で相互に対向するよう内方
に折り曲げられている。平坦領域42,43が中央湾曲部39
上に設けられており、締め付けられた状態においてこれ
らの平坦領域42,43は締付けボルト28のワッシャー板30
の下側に係合する。
第1図及び第2図の左半分においてクランプ38は、鉄道
用レール1が枕木3上で最終的に固定された位置に配置
されている時の所定の位置に示されている。この位置に
おいてクランプ38はその側片40,41を鉄道用レール1の
基部2上に下方に向かい押し付けており、この間に、2
つの側片40,41と中央湾曲部39との間に位置したその湾
曲領域44は山形案内板10,11上に下方に向かい押し付け
られている。クランプ38が所定の位置から回転して逃げ
てしまうのを防止する為、クランプ38の湾曲領域44は山
形案内板10中の溝23,24中に係合している。同じ目的の
為に、そしてクランプ38の中央湾曲部39の接触表面を増
大させる為に、山形案内板10,11は中央湾曲部39の領域
内にリブ20,21の領域と一致する溝45を有している。既
に上述されている支持要素48,49は、クランプ38の中央
湾曲部39が山形案内板10または11上で下方に向かい押圧
される領域の近傍に配置されている。このようにして、
クランプ38により山形案内板10,11上に負荷されている
力は実質的に枕木3へと伝達され、ここにおいては既に
従来例の説明において前述した如く鉄道用レール1のカ
ントに誤りを生じさせるような不均一な圧縮状態のもと
に弾性中間板34がおかれることがない。
第1図及び第2図の右側には、所定の位置において最終
的な組立てが行なわれる前のクランプ38′が示されてい
る。
ここにおいて最終組立て位置でクランプ38が180度回転
すると、一方では山形案内板10,11に接触し、また他方
では鉄道用レール1から遠ざかる方向を向いている枕木
3の領域に接触している。予備組立て状態においてさえ
所定の位置からクランプ38′が回転離脱してしまうのを
防止する為に、その湾曲領域44がリブ21と反対に配置さ
れている爪46との間に保持されている。
1対の鉄道用レール1を横たえる為に、図示されている
如き枕木3のパターンに従って枕木製造プラントによっ
て製造された枕木3は、右側の全てのクランプ38が第1
図及び第2図の右半分に示されている如き位置38′にあ
り、左側においては横方向に逆の位置にあるように、供
給される。この時期において締付けボルト28はそれらの
ワッシャー板30をクランプ38の中央湾曲部39と柔らかに
接触させるのに十分なだけしか締付けられず、これによ
って山形案内板10,11は対応する枕木3上の弾性中間板3
4や圧力分散板35やクランプ38とともに、現場へ運搬さ
れる間や道床の路盤の上に配列されている間に失なわれ
ることがない。
枕木3が道床の路盤の上に配列された時には、軌道を構
成している1対の鉄道用レールの鉄道用レール1は山形
案内板10,11の端表面18,19の間に置かれ、この時にプラ
スチック製の中間層36もまた挿入される。
鉄道用レール1の基部2を板34,35,36の固まりの上に挟
持する為に、そしてまた最終的には山形案内板10,11を
枕木3上の所定の位置に挟持する為に、締付けボルト28
は最初僅かに緩められ、次に対応する締付けボルト28の
軸31の回りで、例えば第1図及び第2図の右半分におい
て予備組立ての位置に示されているクランプ38がその位
置38′から第1図及び第2図の左半分において最終組立
て位置に示されているクランプ38の位置へと移動するま
で、180度回転される。次に締付けボルト28は、ワッシ
ャー板30がクランプ38の中央湾曲部39の平坦な表面42,4
3と接触することにより、クランプ38の中央湾曲部39の
頂点が山形案内板10または11のリブ20または21に対して
強制的に下降される程度にまで、締付けられる。この結
果として、山形案内板10,11は枕木3上の所定の位置に
強固に下降保持され、そして鉄道用レール1の基部2は
板34,35,36の集りを介して枕木3上に強固に挟持され
る。
ここに記載した鉄道用レール固定装置は以下に詳細に説
明す如き多数の利点を有している。
山形案内板10,11が枕木3上に強制的に下降された時の
弾性中間板34の端領域の圧縮は、これらの端片が山形案
内板10,11のポケット状凹所16,17中に位置していること
により本質的に避けることが出来る。その代わり、クラ
ンプ38により負荷された力は山形案内板10,11を介して
枕木3へと実質的に直接伝達される。このことは、例え
もし特定の固定位置における2つのクランプが不均一に
締付けられたとしても、鉄道用レールのカント角を所望
の正確さで維持出来ることを保障する。
さらには、弾性中間板が鉄道用レールの基部の幅を超え
て枕木の軸に沿って延出し、この結果としてこれが以前
は鉄道用レールに許容することが出来ない程の傾きを生
じさせていた鉄道用レール上に作用する水平方向の力に
対する大きな量の抵抗を生じさせる。特に圧力分散板35
がこの結果に対して大きな貢献を成す。リブ付き板に比
べると、この板は平坦な形状をしており、それ故にロー
ル状の鋼板から容易に製造することが出来る。
鉄道用レール1の長手方向軸を横切るように鉄道用レー
ル1上に作用している水平方向の力は山形案内板10,11
により枕木3の傾斜表面8,9に伝達され、そして枕木3
のコンクリート製本体へと伝達される。枕木3の溝形状
凹所6,7中への山形案内板10,11の係合はまた同時に山形
案内板10,11が枕木3上で締付けられた時に山形案内板1
0,11が所定の位置から捻り出されてしまうのを確実に防
止する。山形案内板10,11の使用は、水平方向の力を吸
収する枕木3の傾斜表面8,9と鉄道用レール1の基部2
との間の道床の夫々の側においてたった1つの要素しか
必要としていないことを意味する。これは、構造を簡易
にしかも安価にし、また寸法精度を低下させる。
締付けボルト28の締付け中は、これらの軸31は山形案内
板10,11中の貫通孔26,27によって精密に位置決めされ、
この結果として鉄道用レール1が枕木3上に固定される
間に締付けボルト28がどのように曲げられることも防止
する。このことは特に、山形案内板10,11の支持要素48,
49上において、鉄道用レール1から遠ざかる方向に向い
ている表面が締付けボルト28の軸31の為の接触表面47を
形成していることにより達成することが出来る。
当然のことながら、上述した実施例はこの発明の概念の
範囲内で変形及び改造することが出来る。
例えば、その傾斜表面12,13が枕木3中の対応する傾斜
表面8,9に対して載置されている山形案内板10,11は、水
平方向の力に関して他の方法により枕木3中に相互に固
定されるよう装着されるような案内板に取り替えること
も出来る。
W字形状のクランプ38の代わりに、同じ機能を有した他
の形状のクランプを使用することも出来る。
さらには、この発明に従った鉄道用レール固定装置はそ
れがその上にに設けられる枕木とともにのみ使用されな
ければならないことはなく、例えば適切に設計された支
持板の如き他の支持要素とともに使用することが出来
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明に従った鉄道用レール固定装置の横
断面図であり、左半分には最終的に組立てられた状態が
示されており、右半分には予備組立てされた状態が示さ
れている; 第2図は、第1図の鉄道用レール固定装置の平面図であ
り、左半分には最終的に組立てられた状態が示されてお
り、右半分には予備組立てされた状態が示されている; 第3図は、第1図のIII−III線に沿った断面図; 第4図は、この発明に従った鉄道用レール固定装置中で
使用される山形案内板の上面図である。 1……鉄道用レール、2……脚、3……枕木、4……長
手方向凹所、5……着座表面、6,7……溝形状凹所、8,9
……傾斜表面、10,11……山形案内板、12,13……横断面
形状、14,15……U字形状、16,17……ポケット状凹所、
18,19……端表面、20,21……リブ、22,23,24,25……
溝、26,27……貫通孔、、28……締付けボルト、29……
頭部、30……ワッシャー板、31……軸、32……ねじ領
域、33……ダボ、34……弾性中間板、35……圧力分散
板、36……中間層、37……長手方向孔、38……クラン
プ、39……中央湾曲部、40,41……側片、42,43……平坦
領域、44……湾曲領域、45……溝、46……爪、48,49…
…支持要素。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウド・ビルトバイン ドイツ連邦共和国、デー‐6993 クレクリ ンゲン、インドウストリーシュトラーセ 42‐46 (72)発明者 フリートヘルム・ベーバー ドイツ連邦共和国、デー‐5982 ノイエン ラーデ、ラントベール 18

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄道用レールを路盤により形成された堅い
    道床に固定する為のものであって: 鉄道用レールの個々の取付位置において鉄道用レールの
    脚の両側に配置され鉄道用レールの側方案内を創出する
    2つの案内板と; 2つの案内板の夫々に設けられ、ボルトによって締め付
    けられることにより一方では案内板を、そして他方では
    鉄道用レールの脚を、路盤上に押し付けるクランプと;
    そして 鉄道用レールの脚と床部材との間に配置される少なくと
    も一つの弾性中間板と; を備えており、 弾性中間板が鉄道用レールの長手方向軸に対して直交す
    る平面内において鉄道用レールの幅よりも大きな幅を有
    しており、そして 2つの案内板の夫々が鉄道用レールの基部に向かって開
    口した凹所を有しており、この凹所中に弾性中間板が突
    出している、 ことを特徴とする鉄道用レール固定装置。
  2. 【請求項2】鉄道用レールの脚と弾性中間板との間には
    堅い圧力分散板が配置されている、ことを特徴とする特
    許請求の範囲第1項に記載の鉄道用レール固定装置。
  3. 【請求項3】圧力分散板の長さ及び/又は幅がこれらに
    対応する弾性中間板の寸法よりも大である、ことを特徴
    とする特許請求の範囲第2項に記載の鉄道用レール固定
    装置。
  4. 【請求項4】鉄道用レールの脚と圧力分散板との間には
    もう1つの中間層が配置されていて、この中間層の幅は
    鉄道用レールの基部の幅に実質的に対応している、こと
    を特徴とする特許請求の範囲第2項に記載の鉄道用レー
    ル固定装置。
  5. 【請求項5】個々の案内板が鉄道用レールの脚における
    凹所の開口の領域中に支持要素を有しており、この支持
    要素は路盤に接触し、クランプによって負荷される力が
    支持要素を介して案内板から路盤へと少なくとも実質的
    に伝達される、ことを特徴とする特許請求の範囲第1項
    乃至第3項のいずれか1項に記載の鉄道用レール固定装
    置。
  6. 【請求項6】少なくとも鉄道用レールに対向している側
    においてボルトの軸の為の接触表面が案内板に設けられ
    ている、ことを特徴とする特許請求の範囲第1項乃至第
    3項のいずれか1項に記載の鉄道用レール固定装置。
  7. 【請求項7】少なくとも鉄道用レールに対向している側
    においてボルトの軸の為の接触表面が案内板に設けられ
    ており、この接触表面が支持要素上にも形成されてい
    る、ことを特徴とする特許請求の範囲第1項乃至第3項
    のいずれか1項に記載の鉄道用レール固定装置。
  8. 【請求項8】個々の案内板に設けられている凹所が路盤
    に向かって開口したU字形状に形作られており、この凹
    所の隙間高さが弾性中間板の厚さと堅い圧力分散板の厚
    さとの合計よりも大である、ことを特徴とする特許請求
    の範囲第1項乃至第3項のいずれか1項に記載の鉄道用
    レール固定装置。
  9. 【請求項9】圧力分散板または弾性中間板が鉄道用レー
    ルの長手方向軸に対して直交する方向に延出した長孔を
    有しており、この長孔中をボルト及び案内板の支持要素
    が延出する、ことを特徴とする特許請求の範囲第1項乃
    至第3項のいずれか1項に記載の鉄道用レール固定装
    置。
  10. 【請求項10】個々の案内板が鉄道用レールから遠ざか
    る方向を向いている端上に傾斜表面を有しており、この
    傾斜表面に対応して路盤上に形成された傾斜表面上に案
    内板の傾斜表面が載置されている、ことを特徴とする特
    許請求の範囲第1項乃至第3項のいずれか1項に記載の
    鉄道用レール固定装置。
  11. 【請求項11】個々の案内板が鉄道用レールの長手方向
    軸に対して平行に延出し路盤中の凹所に係合する突起を
    有している、ことを特徴とする特許請求の範囲第1項乃
    至第3項のいずれか1項に記載の鉄道用レール固定装
    置。
  12. 【請求項12】クランプが実質的なW字形状をしてお
    り、その中心の湾曲部がボルトの軸に係合し、その支持
    要素の領域中で案内板上に着座する、ことを特徴とする
    特許請求の範囲第1項乃至第3項のいずれか1項に記載
    の鉄道用レール固定装置。
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