JPH0757669B2 - 鍔拡がりボビンの巻取制御方法 - Google Patents

鍔拡がりボビンの巻取制御方法

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JPH0757669B2
JPH0757669B2 JP63033723A JP3372388A JPH0757669B2 JP H0757669 B2 JPH0757669 B2 JP H0757669B2 JP 63033723 A JP63033723 A JP 63033723A JP 3372388 A JP3372388 A JP 3372388A JP H0757669 B2 JPH0757669 B2 JP H0757669B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、鍔拡がりボビンに線条体を具合よく巻取るた
めの鍔拡がりボビンの巻取制御方法に関するものであ
る。
[従来の技術と問題点] エナメル線のような細別線条体は、エナメル塗装後ボビ
ンに巻取られ市場に供給される。
そのような線条体を巻取るボビンは、従来は第5図に示
すような平行な鍔21′,22′をもって構成するのが通常
であり、ボビン20′への線条体40の巻付けにはトラバー
ス機構が使用される。以下にそのような従来の巻取り操
作について第4および5図を参照して説明する。
線条体40は、引取機7の引取キャプスタン8により引取
られ、トラバーサ11を介して巻取機10のボビン20′に巻
取られる。図において 1′はボビン20′を回転させ線条体40の張力を一定範囲
に収めつつ巻取るための巻取用モータである。
トラバーサ11は、トラバース移動用モータ13により回転
されている螺旋軸12に嵌合され、螺旋軸12の正逆回転に
より図中左右に往復移動して線条体40をボビン20′に整
然と巻きそろえる。14および15はリミットスイッチであ
り、トラバーサ11が線条体40をトラバースしつつ移動し
て行き、鍔21′あるいは22′まで達したところでモータ
13の回転を逆転させ線条体を反対方向に移動させるため
のものである。
しかしながら、上記従来構造のボビン20′は、鍔21′,2
2′が平行に取付けられているために、巻取りや巻ほぐ
しの際にボビンの両端部分の線条体が鍔の内面と摩擦を
生ずることは避けられない。線条体の線径が比較的太い
ものであれば、エナメル塗装の肉厚もあり、鍔の内面と
の多少の摩擦があったとしてもさして問題とはしない。
しかし、エレクトロニクス用精密エナメル線のように線
径が細くしかもエナメル塗膜の健全性が強く要求される
ものにおいては、上記鍔との摩擦は表面を不健全としま
た円滑な巻取り巻ほぐしを阻害して線条体の品質を劣化
させる原因となりかねない。
そこで、上記のような精密細物線条体を巻取るためのボ
ビンとして、第6図に示すような鍔角度(実施例では45
゜)を有する鍔拡がりボビン20が使用されるようになっ
た。このように鍔21,22が外方に拡がり角を有していれ
ば、線条体40が鍔の内面で擦られたりするおそれはな
い。
上記によって、鍔内面による摩擦の問題は解消された
が、ここに新たな難問が生じた。それは、鍔拡がりボビ
ン20に線条体40を巻取る際の巻取り手段における問題で
ある。鍔拡がりボビン20を用い、第6図に示すようにし
て従来構成のトラバーサ11により線条体40を巻取った場
合、従来通りにリミットスイッチ13,14,で反転を行なわ
せると、鍔21,22部分における巻取状態が均一になら
ず、例えば第7図に示したような谷Vが発生して巻取不
良となる。このような巻取不良を最少限とするには、線
条体の巻取り進行に伴い作業者がリミットスイッチの位
置を逐一調整してやる必要があり、作業が非常に煩雑化
するばかりでなく、人と時間の浪費ともなり、コスト高
につながる大きな原因ともなっていた。
[発明の目的] 本発明は、上記したような実情にかんがみてなされたも
のであり、鍔拡がりボビンを用いて線条体を巻取るに当
り、人手による前記調整作業を解消し、自動的に健全な
巻取りを行なわせ得る新規な鍔拡がりボビンの巻取制御
方法を提供しようとするものである。
[発明の概要] 本発明は、ボビンの回転速度を例えばパルス発信により
演算制御装置に入力可能とし、その回転に対して必要な
トラバース移動量を算出し、算出された1回転当りの移
動量を積算しつつトラバースを行ない、積算が必要数に
達したところでトラバースを反転させ、これをN回繰返
したところで、トラバースの移動量を1つ加算させるよ
うにし、以下N回ごとに加算をするようにした制御方法
ならびにそれを行ない得る装置にあり、このNの値を演
算装置で最適なものに演算し、これをトラバース機構に
出力指令し得るようにすることで、あらゆる線径あらゆ
る鍔拡がり角に対してつねに健全な巻取りを確立せしめ
得るようにしたものである。
[実施例] 以下に、本発明について実施例に基づいて順次説明す
る。
第1図は、本発明の鍔拡がりボビンの巻取制御方法の概
略を示す説明図である。1は鍔拡がりボビン20を回転す
るモータであって、線条体の振力を一定に保持する意味
でトルクモータを使用するのが適当である。モータ1は
その回転に伴ない回転信号例えばパルス信号を発信し演
算制御装置30に前記回転パルス信号Aを入力し得るよう
に構成される。上記パルス信号Aによりモータ1の回転
すなわちそれによるボビン20の回転速度がわかるから、
巻取られる線条体40の外径やボビン20の巻付け径などを
考慮した上、ボビン20の1回転当りの必要トラバース移
動量を演算制御装置30において算出することができる。
その算出結果によりトラバース駆動モータ3に駆動信号
Bを出力し、駆動指令を与える。
本実施例においては、ボビン回転用モータ1を固定台2
に固定し、トラバース駆動用モータ3の駆動によりトラ
バース移動台4が図中矢印のように往復移動するものと
する。このように構成し線条体40のガイド9を固定状態
におけば、ボビン20が軸方向に往復移動してボビン巻付
けにおけるトラバースが行なわれる。しかし、これは一
例を示すものであり、すでに説明した従来例のようにガ
イド9が往復移動するようにしてもよく、その構成上の
選択にはとくにとらわれるものではない。しかしなが
ら、トラバース駆動用モータ3についてはその駆動量す
なわちトラバース移動量を制御装置30の指令に従った正
確なものに制御し得る必要があり、パルスモータのよう
に回転数を正確に制御できるものである必要がある。
第1図において、5および6はトラバース位置検知セン
サであり、本実施例ではニードル5および6によりトラ
バースの中心点および該中心点よりの離間長さがわかる
ように構成され、その検知結果は信号Dとして制御装置
30に入力される。
7は引取機であり、8は引取キャプスタンであって、こ
れらは従来例ととくに変るところはない。
つぎに、本発明に係る制御方法により線条体を巻取る場
合について第2および3図を参照して説明する。
前記ボビン回転用モータ1の回転に伴い回転パルス信号
Aが制御装置30に入力されると、制御装置30はそれによ
りボビン20の回転速度を検知し、予め与えられているプ
ログラムに従いそのときのボビン巻付け径や巻付けられ
る線条体の径などに応じた最適トラバース移動量を算出
して、前記トラバース駆動用モータ3に駆動指令Bを発
する。
第2図においてX0はそのようにして算出されたボビン1
回転当りのトラバース移動量である。X0の値は当然のこ
とながら巻取られる線条体の直径が太ければ大きくなり
細ければ小さくなる。
先に示したトラバース位置検知センサ5および6により
信号Dをもって全トラバース長さの中心点Pが与えら
れ、制御装置30は当該中心点Pか鍔21に向っての単位ト
ラバース移動量X0を積算しつつ前記トラバース駆動指令
Bを出しつづける。そして、X0の積算数が予め与えられ
ている値X1に到達したときに、制御装置30は反転指令C
を発しトラバース移動を反転せしめる。このようにして
中心点Pを通過し、反対側の鍔(第6図の22)までトラ
バースし積算数X1に達したら再反転指令Cを発して再び
鍔21に向ってトラバースさせる。
上記X1のトラバースをN回繰返す。この値Nについて
は、鍔の拡がりの角の大小や線条体の外径に基づき、演
算制御装置が演算し、それぞれに最適なN値を算出する
ようにしておけばよい。
上記トラバース長さX1をもってN回のトラバースを行な
ったら、1回のトラバースにおいて積算するX0の値を1
つ増やしX2とする。すなわち、X2=X1+X0として、つぎ
はX2でN回トラバースし、N回後にさらにX0を1つ加算
する。以下、N回ごとに順次 Xn=X(n−1)+X0(nはX0を加算する回数) なる操作を行ないつつトラバースして行けば、鍔拡がり
ボビンに谷を形成したりすることなく整然とした巻付け
を行なうことができる。しかも、上記X0の加算は制御装
置により自動的に計算付与されNについても同様に自動
的に選択されるから、作業者による操作は一切不要とな
り、人的かつ時間的な面においても大巾な省力化が達成
される。
なお、張力一定状態を保持しようとすれば、線条体がボ
ビンに巻取られるにつれて巻取回転数も低下する。それ
に伴い、X0も比例して小となる。
この場合、本来ならNもその回数を低減させる必要があ
ることになるが、巻初めと巻終りの径比が2.0〜2.5程度
の通常の範囲以下での巻取りであれば、N値を変更せず
とも外観上余り差はみられない。
また、巻取る線条体の外径については特に限定はしない
が、0.3mm径以下の細物に対しては、本発明の効果はと
くに顕著である。さらに適用対象となるボビンの鍔拡が
り角度についても、上記実施例に示した45゜に限定され
ないことはいうまでもない。
[発明の効果] 以上の通り、本発明に係る鍔に拡がりボビンの巻取制御
方法によれば、鍔拡がりボビンに線条体をつねに整然と
巻付けることができ、しかも反転用リミットスイッチを
排除して従来におけるトラバース長さ調整のための作業
者の配置を一切不要となし得たことで人的かつ時間的省
力化が達成され、大巾なコスト低減を図ることができる
など、その工業上の価値はまことに大きなものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の鍔拡がりボビンの巻取制御方法を示す
説明図、第2および第3図は本発明に係るトラバース制
御状況を示す説明図、第4図は線条体の巻取部近傍の説
明見取図、第5図は従来のボビンにおけるトラバース状
況を示す説明図、第6は鍔拡がりボビンに従来のトラバ
ース方法を適用した場合を示す説明図、第7図は第6図
の方法により巻取った状態を示す説明図である。 1:ボビン回転用モータ、 2:固定台、 3:トラバース駆動用モータ、 4:トラバース移動台、 5,6:トラバース位置検知センサ、 7:引取機、 8:引取キャプスタン、 9:ガイド、 10:巻取機、 20:ボビン、 30:演算制御装置、 40:線条体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 和行 茨城県日立市助川町3丁目1番1号 日立 電線株式会社豊浦工場内 (72)発明者 滑川 修一 茨城県日立市助川町3丁目1番1号 日立 電線株式会社豊浦工場内 (56)参考文献 特開 昭61−273470(JP,A) 特開 昭59−223660(JP,A) 特開 昭60−258073(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】演算制御装置に鍔拡がりボビンの回転数を
    入力して演算させたボビン1回転当りの最適トラバース
    移動量をX0、トラバースの中心点Pから鍔拡がりボビン
    の両端の鍔までのトラバース積算移動量をX1としたと
    き、トラバースが前記鍔拡がりボビンの一方側鍔部に向
    かってトラバース積算移動量がX1に達したとき前記演算
    制御装置を介して反転指令を出し、且つトラバースが前
    記鍔拡がりボビンの他方側鍔部に向かってトラバース積
    算移動量がX1に達したとき前記演算制御装置を介して反
    転指令を出し、しかもこのX1のトラバース操作を鍔拡が
    り角度、巻き取られる線状体の直径等から定められるN
    回繰返し、然る後次の2次のトラバース積算移動量X2を X2=X1+X0 ……式(1) として同様にしてトラバース操作をN回繰返し、 以下同様にして、n次のトラバース積算移動量Xnを Xn=X(n−1)+X0 ……式(2) (nはX0を加算する回数) として同様にしてトラバース操作をN回繰返すようにし
    てボビンの中心点とトラバースの中心点とのずれが自動
    的に修正されるように線状体を巻き取ることを特徴とす
    る鍔拡がりボビンの巻取制御方法。
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