JPH0757620B2 - ウレタンゴムクローラ及びその製造方法 - Google Patents

ウレタンゴムクローラ及びその製造方法

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JPH0757620B2
JPH0757620B2 JP2023234A JP2323490A JPH0757620B2 JP H0757620 B2 JPH0757620 B2 JP H0757620B2 JP 2023234 A JP2023234 A JP 2023234A JP 2323490 A JP2323490 A JP 2323490A JP H0757620 B2 JPH0757620 B2 JP H0757620B2
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urethane rubber
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rubber
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祐作 加藤
剛 内山
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Fukuyama Rubber Industry Co Ltd
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Fukuyama Rubber Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はウレタンゴムクローラ及びその製造方法に関す
る。
(従来の技術) 第1図は従来のゴムクローラ(但し、巾方向断面図)を
示すものであつて、その製造方法は第2図A、B(何れ
も断面図)に示す如くなして実施される。
即ち、図Aに示す如く上型1と下型2とからなる長尺金
型のキヤビテイ内に末加硫ゴム3、芯金4、スチールコ
ード5等を図示例の如く配置し、次に図Bに示す如く押
圧加熱してプレス加硫を行うものである。
(発明が解決しようとする課題) ゴムクローラは鉄キヤタピラと比べて数々の利点が認め
られており、特に接地面側のラグがゴム質であるため舗
装路面を損傷しない特長を有するものゝ、耐摩耗性がや
ゝ不足しており、悪路に於けるラグ面の損傷が激しいこ
とが欠点とされている。又、ゴムクローラ本体の剛性を
補強するため、多数の芯金及びスチールコードなどを埋
設したりするが、重量が大となるほか、芯金のない部分
ではなお剛性が不足するためクローラ外れが起る欠点も
ある。
本発明は上記欠点を解消せんとするものであり、接地ラ
グを含むクローラ本体を耐久性に優れしかも高剛性であ
るウレタンゴムで構成することが考えられる。このさ
い、ウレタンゴムの原料としては2成分混合型の液状タ
イプ及び熱可塑性プラスチツクタイプの2種類が考えら
れ、夫々れのタイプで製造したゴムクローラの耐久性に
も差を生ずるのであつて、同一条件で悪路走行による実
施試験を行つた結果は、熱可塑性プラスチツクタイプの
ものが優れる。
この理由は熱可塑性プラスチツクタイプのものが工場管
理のもとで合成されたものであり、平均分子量が大であ
つてしかも比較的分子量分布が狭いため、耐カツト性も
しくは耐欠け性及び耐摩耗性に優れるため、悪路におけ
る耐久性が良好となるのであり、これに対し液状タイプ
は製造現場において比較的少量づつ混合された後、モー
ルドの中で分子鎖延長及び架橋反応が行われるものであ
るため、耐カツト性等が劣るものと思われる。
但し、液状タイプは低粘度液状であつて注型が容易であ
り、又分子中にイソシアネート基を有しているため、他
の成型物の表面に良くなじんだ後硬化して強力に接着す
るという特性がある。
本発明はクローラ本体の接地側を熱可塑性プラスチツク
タイプのウレタンゴムで構成して耐久性に優れる接地ラ
グを形成せしめ、その他液状タイプウレタンゴムの特性
を生かした特殊な製造方法により、耐久性に優れ、しか
も高剛性のウレタンゴムクローラを提供せんとするもの
である。
(課題を解決するための手段) 本発明はウレタンゴムクローラの接地ラグを含むクロー
ラ本体の接地側を熱可塑性プラスチツクタイプのウレタ
ンゴムで構成し、外れ止め突起を含む非接地側のクロー
ラ本体を液状タイプウレタンゴムで構成することを特徴
とする。
而して、その製造方法は予め圧縮成型法等により熱可塑
性ウレタンゴムによる接地側クローラ本体を成型し、次
に該接地側クローラ本体の非接地側となる部分に適当な
モールドを取り付ける等により、非接地側クローラ本体
となる密閉した空間を形成せしめ、該空間に液状タイプ
ウレタンゴムを注入硬化せしめて、接地側及び非接地側
の合体したクローラ本体を形成せしめるのである。
又、この場合非接地側クローラ本体を天然ゴム等からな
る加硫ゴムの内部に芯金及びスチールコードを埋設した
構成とし、接地側クローラ本体は上記熱可塑性プラスチ
ツタイプのウレタンゴムより構成し、両者の中間層を液
状タイプのウレタンゴムで構成することにより、種々の
形状の芯金及び伸長防止体としてのスチールコードをク
ローラ本体内部に整然と埋設することが可能となり、ま
た中間層の液状タイプのウレタンゴムにより接地側及び
非接地側のクローラ本体両者が強力に一体化したものと
なる。
而して、その製造方法は非接地側クローラ本体を通常の
ゴムクローラの製造方法と同様にして成型し、別に接地
側クローラ本体を圧縮成型等により成型し、両者を合わ
せて適当なモールドに挿入する等により、両者の中間に
薄い層を形成せしめる空間を設け、該空間に液状タイプ
ウレタンゴムを注入硬化せしめて、接地側及び非接地側
の合体したクローラ本体を形成せしめるのである。
本発明の作用は以下の実施例により明らかにされる。
(実施例) 本発明のウレタンゴムクローラ10は第3図(巾方向断面
図)に示す通りであつて、接地側クローラ本体10aが接
地ラグsを含め熱可塑性ウレタンゴムで構成され、これ
に対し非接地側クローラ本体10bが外れ防止突起pを含
め液状タイプウレタンゴムで構成される。
而して、その製造方法は第4図に示す如く予め圧縮成型
法によつて成型した接地ラグを含む接地側クローラ本体
10aを、上型11a、下型11bよりなる注型用金型11の下型1
1b内に挿入配置し、該下型と上型とを合体した状態に於
て上型11aの注入孔kより液状ウレタンゴムを注入し
て、エンドレス状のウレタンゴムクローラ10の全周を一
工程で成型する。このさいgは空気抜穴である。
上記に於いて接地側クローラ本体10aとの間に補強布或
いは補強芯等を配置して液状ウレタンゴムを注入するこ
とにより、非接地側クローラ本体内部に補強布や補強芯
等を埋設することができる。又非接地側を高硬度とする
必要のある場合においても、注入成型によるものである
ため成型の容易さには変わりがない。
第5図(巾方向断面図)は他の例を示すものであつて、
該ウレタンゴムクローラ10′は接地側クローラ本体10′
aは接地ラグsを含め熱可塑性ウレタンゴムで構成され
るのに対し、非接地側クローラ本体10′bは従来通り天
然ゴム等からなる加硫ゴム内部に芯金12及びスチールコ
ード13を埋設した構成であつて、且つ両クローラ本体1
0′a、10′b間に液状タイプのウレタンゴムよりなる
中間層10cを設けて接地側クローラ本体10′aと非接地
側クローラ本体10′bとを強力に接着一体化せしめるの
である。
而して、その製造方法は第6図に示す如く従来のゴムク
ローラと同様にして製造した内部に芯金12及びスチール
コード13を埋設して構成した非接地側クローラ本体10′
bと、前記実施例と同様に圧縮成型法により成型した接
地側クローラ本体10′aとを上型11′bと下型11′aよ
りなる注型用金型11′内へそれぞれ挿入配置し、両金型
を合体させると共に合体のさい両クローラ本体10′a、
10′b間に一定間隔の隙間eが形成されるようになし、
該隙間eに対して注入口kより液状ウレタンゴムを注入
するようになさしめる。
上記製造方法のさい、接地側クローラ本体10′aの接着
面mに対し予め有機塩素系プライマーを塗布しておく
と、該接着面上において液状ウレタンゴムが硬化した
後、更に強力な接着が図られるものとなるのである。
(発明の効果) 本発明になるウレタンゴムクローラは、接地側クローラ
本体を熱可塑性プラスチックタイプのウレタンゴムとす
るため、耐カッと性、耐欠け性、耐摩耗性に優れたラグ
が形成されることとなって、悪路作業に於ても耐久性の
優れたゴムクローラとなる。又非接地側クローラ本体は
液状タイプのウレタンゴムとして注入成型によるものと
するため、外れ防止突起等の複雑な形状であっても容易
に成型出来、又非接地側の熱可塑性ウレタンとの接着も
良好で、更に該非接地側クローラ本体を高硬度とするこ
とも容易であって、この場合クローラ本体の剛性を高め
てクローラ外れの少ないものとなるのであり、又内部に
補強布或は補強芯等を埋設することができるため、クロ
ーラ外れ等に対して更に好ましいものとすることができ
るのである。
他方、接地側は熱可塑性プラスチックタイプのウレタン
ゴムで、非接地側は天然ゴム等の加硫ゴムで構成し、そ
の中間に液状タイプのウレタンゴムを介在させたもの
は、液状タイプのウレタンゴムの強力な接着力で両者を
強固に接着させ、且つ種々の形状の芯金及びスチールコ
ード等を所定の位置に整然と配置して埋設することが出
来るため、従来のゴムクローラと同様に各種のゴムクロ
ーラ装置に装着されるものとすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のゴムクローラ(但し、巾方向断面図)を
示すもの、第2図A、Bはその製造状態説明図、第3図
は本発明になるウレタンゴムクローラ(但し、巾方向断
面図)を示すもの、第4図はその製造状態説明図、第5
図は他の例を示すもの、第6図はその製造状態説明図で
ある。 10、10′…ウレタンゴムクローラ 10a、10′a…接地側クローラ本体 10b、10′b…非接地側クローラ本体 11a、11′a…上型 11b、11′b…下型

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】接地ラグを含むクローラ本体の接地側を熱
    可塑性プラスチツクタイプのウレタンゴムで構成し、外
    れ止め突起を含む非接地側のクローラ本体を液状タイプ
    のウレタンゴムで構成したことを特徴とする移動式作業
    機械のクローラ装置に装着するウレタンゴムクローラ。
  2. 【請求項2】予め圧縮成型法により接地側クローラ本体
    を熱可塑性ウレタンゴムで成型し、次に該接地側クロー
    ラ本体の非接地側となる部分に適当なモールドを取り付
    けるなどして非接地側クローラ本体となる密閉した空間
    を形成し、該空間に液状タイプウレタンゴムを注入硬化
    せしめて接地側及び非接地側の合体したクローラ本体を
    構成することを特徴とする請求項(1)記載のウレタン
    ゴムクローラの製造方法。
  3. 【請求項3】天然ゴム等からなる加硫ゴム内部に芯金及
    びスチールコードを埋設してなる非接地側クローラ本体
    と、熱可塑性プラスチツクタイプのウレタンゴムよりな
    る接地側クローラ本体との間に液状タイプのウレタンゴ
    ムの中間層を介在させて構成したことを特徴とする移動
    式作業機械のクローラ装置に装着するウレタンゴムクロ
    ーラ。
  4. 【請求項4】末加硫の天然ゴム等の配合物に芯金、スチ
    ールコードなどを埋設し加熱圧着して非接地側クローラ
    本体を構成し、これに対し接地側クローラ本体は熱可塑
    性ウレタンゴムを圧縮成型法で構成し、両者をモールド
    内で中間に一定間隙の隙間を形成した状態で隙間内に液
    状タイプのウレタンゴムを注入硬化せしめて合体させる
    ことを特徴とする請求項(3)記載のウレタンゴムクロ
    ーラの製造方法。
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JP4575095B2 (ja) * 2004-09-27 2010-11-04 株式会社ブリヂストン ゴムクロ−ラの製法
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