JPH0757374B2 - ナイフの曲げ加工装置 - Google Patents

ナイフの曲げ加工装置

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JPH0757374B2
JPH0757374B2 JP2510793A JP2510793A JPH0757374B2 JP H0757374 B2 JPH0757374 B2 JP H0757374B2 JP 2510793 A JP2510793 A JP 2510793A JP 2510793 A JP2510793 A JP 2510793A JP H0757374 B2 JPH0757374 B2 JP H0757374B2
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忠二 柳本
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  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,薄板状のナイフ(以下
ナイフ)を所定の形状に折り曲げる曲げ加工装置に関す
るものである。
【0002】
【発明の背景】上記ナイフの一例として例えば,シート
打ち抜き用ナイフがある。図13に示す如く,この種の
ナイフAは,薄肉(例えば肉厚寸法0.4〜1.0m
m),帯状であって,刃先1を有し,断面が略矩形状に
形成されている。そして,このナイフAは,木製(樹脂
製,金属製等)のナイフ保持台2に形成されたナイフ嵌
入溝3に嵌入固定されて使用される。上記ナイフ嵌入溝
3は,例えばレーザ加工により予め所定形状(抜き型に
対応する形状)に形成されている。このようなナイフ嵌
入溝3に嵌入されるナイフは上記嵌入溝3の形状に合わ
せて精密に曲げ加工される。曲げ加工に際して上記ナイ
フAは,その長手方向に沿う一端側,例えば背部6側を
図外の定盤上に沿わせて載置されると共に,該ナイフA
の一側面から曲げダイスにて押圧することにより曲げ加
工が施され,屈曲部5が形成される。図15の(a)
は,このような曲げ加工の状態を示す斜視図である。ナ
イフAは送りローラR1 ,R1 で固定ダイスD1 の窓D
2 を通って送り出され,固定ダイスD1 に対して相対的
に矢印Xで示す如く駆動される可動ダイスD3 により矢
印Yで示す如く曲げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが,従来のナイ
フ曲げ加工装置では,可動ダイスD1 (工具)のナイフ
Aに押し当てられる面S1 が,ナイフAの胴部A4 の側
面A1 に押し当てられる平坦な面に形成されているのみ
であり,ナイフAの刃先A2 の斜面A3 を押す面が形成
されていなかった。このようなナイフAはその刃先A2
で繰り返しシート等を打ち抜くものであるため,刃先A
2 には焼入れ処理が施され,それ以外の胴部A4 には焼
入が施されてない。そのため上記刃先A2 は胴部A4
比べて曲がりにくいので,上記従来の曲げ加工装置のよ
うに可動ダイスD3 の平坦な側面A1 のみでナイフAを
押して曲げたのでは,ナイフAの曲げ部の刃先先端部A
5 が上面視で図15の(c)に矢印A6 で示す如く,ナ
イフの中心線A7 より外側へ膨出する。この部分をナイ
フAの断面で示すと図15(d)のようになる。このた
めこのナイフ曲げ部で打ち抜かれたシートの形状と設計
上の形状との間に狂いが生じる。また,上記曲げ部の刃
先形状が図15(d)のように左右対称でないため,シ
ートの切断時に上記ナイフの曲げ部の刃先に余分な曲げ
力がかかり,曲げ部の刃先が早期に損傷する。本発明
は,上記問題の解消を目的とし,ナイフ曲げ部における
刃先先端が上面視で正しくナイフの中心線を通るよう
に,曲げ加工時にナイフの刃先にも十分な曲げ力が作用
するナイフ曲げ加工装置を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に,本発明が採用する主たる手段は,その要旨とすると
ころが,端縁に刃先の形成された薄板状のナイフに工具
を押し当てて曲げ加工を施す装置において,上記工具の
ナイフに押し当てられる面に,上記ナイフの胴部の側面
に押し当てられる平坦部と,上記ナイフの刃先に押し当
てられる傾斜部とが形成されてなる点に係るナイフの曲
げ加工装置である。
【0005】
【作用】本発明においては,工具をナイフに押し当てた
時,ナイフの胴部の側面は従来通り工具の平坦部により
押されるが,同時にナイフの刃先の斜面にも傾斜部が押
し当てられるので,たとえ刃先に焼入が施されていて
も,刃先にダイスの曲げ加工が施され,ナイフ曲げ部の
刃先先端が上面視でナイフ中心線に沿った形状となるよ
うに曲げられることになる。
【0006】
【実施例】以下添付図面を参照して,本発明を具体化し
た実施例につき説明し,本発明の理解に供する。尚,以
下の実施例は,本発明を具体化した一例であって,本発
明の技術的範囲を限定する性格のものではない。ここ
に,図1は本発明の一実施例に係る曲げ加工装置の側面
図,図2は上記曲げ加工装置の平面図,図3は上記曲げ
加工装置の正面図,図4は上記曲げ加工装置を構成する
ナイフの加工用ダイスを示すものであって,(A)は斜
視図,(B)は正面図,(C)は平面図,(D)は側面
図,(E)は(C)における要部拡大断面図,図5は上
記加工用ダイスを保持するベースを示すものであって,
(A)は正面図,(B)は平面図,図6は上記曲げ加工
装置を構成するナイフの送出機構の側面図,図7は上記
送出機構の平面図,図8は図7における要部の一部を破
断した状態での拡大図,図9は上記曲げ加工装置を構成
するナイフの挟持機構の正面図,図10は上記挟持機構
の構成部品図,図11は上記曲げ加工装置によりナイフ
に曲げ加工を施す際の上記加工用ダイスの動作の一例を
示すグラフ,図12は上記曲げ加工装置により曲げ加工
が施されたナイフの平面図である。この実施例に係る曲
げ加工装置は,図1〜図3に示す如く,ナイフAの背部
6(長手方向に沿う一端側)を定盤7の上面に沿わせた
状態でその両側面を一組の挟持部材8a,8b(図9参
照)により該ナイフAを解放可能に挟持して固定する挟
持機構8と,上記ナイフAを上記定盤7の上面に向けて
付勢する付勢機構9と,上記挟持機構8に隣接して所定
の隙間を介して配設されると共に該挟持機構8の挟持動
作と連動して駆動され,上記挟持機構8により挟持され
た上記ナイフAに繰り返し曲げ力を与える曲げ機構10
と,上記ナイフAをその両側から把持する爪機構12
(図2)と,上記爪機構12に出没自在に設けられ,上
記爪機構12により保持された比較的短尺のナイフAの
進行方向後端部aに当接される当接片47(図6,図8
参照)と,上記爪機構12を少量づつ押すことによりナ
イフAを送り出す送り機構とを具備して構成されてい
る。
【0007】上記挟持機構8では,図9及び図10に示
す如く,上記挟持部材8bを有するブロック14内部で
あって該挟持部材8bと対向する位置に,上記挟持部材
8aが矢印28a,28b方向へ摺動自在に嵌装されて
おり,上記挟持部材8aには,上下方向へ長孔8cが穿
設されている。上記長孔8cには,ガイドピン15,1
5が摺動自在に遊嵌されており,該ガイドピン15,1
5を支持するクランプバー16が上記ブロック14に形
成されたテーパ面14aに沿って該ブロック14内部に
矢印22a,22b方向へ摺動自在に配備されている。
尚この場合,上記クランプバー16を挟んで上記ブロッ
ク14の前面側と後面側とには,該クランプバー16を
保持するガイド板17,17(図1参照)が取り付けら
れている。上記クランプバー16の下端部に植設された
軸18は,ヒンジ19に穿設された長孔19aに遊嵌さ
れており,該軸18を挟んでその下方部分は,バネ26
により矢印28a方向へ弾性付勢されている。従って,
上記クランプバー16は上記軸18を中心としてその上
方部分が矢印28b方向へ付勢されることとなり,上記
ブロック14のテーパ面14aに常時摺接されることと
なる。上記ヒンジ19はその一端部側において支点ピン
29により回動自在に支持されており,その他端部側が
シリンダ30にて上下方向へ揺動駆動される。上記構成
に係る挟持機構8は上記曲げ機構10と連動して駆動さ
れる。即ち,上記ナイフAに対して曲げ加工が行われる
場合,上記シリンダ30が下方へ駆動されることによ
り,上記クランプバー16が矢印22a方向へ摺動駆動
される。これにより,テーパ面14aに案内されて挟持
部材8aが矢印28a方向へ摺動駆動され,該挟持部材
8aと上記ブロック14の挟持部材8bとにより上記ナ
イフAの両側部が強固に挟持されて固定される。挟持部
材8a,8bは挟んだナイフAのそりを矯正するように
挟持面が互いに密着する精度の高い平面を形成してい
る。但し,ナイフAとの摩擦力を高めるために多少の凹
凸が形成される場合もある。その結果,上記ナイフAの
曲げ部の“そり”が矯正され高度に平面度が保たれるの
で左右いずれかの方向に曲げても,同じ力で同じ曲げ半
径を得ることができ,加工精度が向上する。また後記す
るように曲げダイスをナイフに押し付けて曲げ加工を行
う時にナイフに生じる引き出し力に対して,上記挟持機
構が充分に対抗することができ,ナイフが引きづり出さ
れてしまうといった問題もない。
【0008】後記する曲げ機構10による曲げ加工が終
了した後は,上記シリンダ30が上方へ向けて駆動さ
れ,上記クランプバー16は矢印22b方向へ摺動駆動
される。その結果,上記挟持部材8aが矢印28b方向
へ摺動駆動され,挟持部材8aと8bとによるナイフA
に対する挟持が解放される。尚,上記ブロック14のほ
ぼ中央部分であって,その後面側から前面側へ向けて貫
通する孔14bは,爪機構12の先端部分を上記曲げ機
構10の直近まで挿入し得るようにとの配慮の下に設け
られたものである。また付勢機構9は,図1に示す如
く,上記定盤7の上面に対向して配設され,上記ナイフ
Aを該定盤7の上面に向けて押し付ける押えローラ31
を具備している。上記押えローラ31は,その周面に上
記ナイフAの刃先1を嵌入させてそのしのぎ部のテーパ
面を支持する支持溝31aが無端状に刻設されており,
シリンダ32により上下方向へ移動駆動される。即ち,
上記シリンダ32により上記押えローラ31が下方へ移
動駆動されることにより,上記ナイフAが定盤7の上面
に押し付けられて保持される。前記曲げ機構10(図
2,図3)は,ナイフAの側部に作用して該ナイフAに
曲げ加工を施す上記加工用ダイス24(図4参照)を具
備して構成されている。上記加工用ダイス24は,薄肉
板状部材にて一体に形成されており,そのほぼ中央部分
には,上記ナイフAを適宜の隙間を介して貫通させた時
該ナイフAの両側面と平行となるエッジ部24aを備え
た中空溝24bが例えばワイヤカットにて一体成形され
ている。そして,このエッジ部24aには焼入れ処理が
施されている。この場合,上述の適宜の隙間とは,該加
工用ダイス24を後述するように振動させた際,上記ナ
イフAのどちらか一方の側部にのみ上記エッジ部24a
を当接させる為の動作を許容し得る寸法である。上記中
空溝24bの詳細な形状が図14(a)に示されてい
る。即ち,加工用ダイス24(工具)の上記中空溝24
bのナイフAに押し当てられる面A8 に,上記ナイフA
の胴部A4 の側面に押し当てられる平坦部A9 と,上記
ナイフの刃先A3 の斜面A2 に押し当てられる傾斜部A
10とが形成されている。従ってナイフAに対して加工用
ダイス24を矢印X方向に移動させてナイフAを押圧す
ると,加工用ダイス24の上記平坦部A9 がナイフAの
胴部A4 を押すと同時に,ナイフAの刃先A3 も傾斜部
10に押されるので,刃先A3 にのみ焼入れ処理が施さ
れていたとしても刃先A3 に十分な曲げ力が作用し,刃
先先端A 5 が図15の(c)に一点鎖線で示したよう
に,ナイフAの上面視での中心線A 7 を通るように曲げ
加工が行われる。尚,刃先のスプリングバックの程度や
立体的な刃先形状を考慮して,上記傾斜部A10の角度を
刃先A3 の斜面の角度より多少大きく(又は小さく)す
ることも可能である。
【0009】図14(a)では中空溝24bを備えた加
工用ダイス24を示したが図14(b)のように一方側
からのみナイフAを押すような加工用ダイス24′につ
いても同様である。そして,上記加工用ダイス24の前
面側には,曲げ加工された後のナイフAを通過させ易い
ようにとの配慮から,曲率半径Rから成る円弧状の周面
24cが刻設されている。上記のように構成された加工
用ダイス24は,ホルダーに相当するベース25(図5
参照)に着脱可能に嵌め込まれ,その上下位置において
ビス止めにて保持される。上記ベース25は,図3に示
す如くその下端部をスライド軸受33にて上記ナイフA
の送出方向(矢印27方向,図3の紙面に直角の方向)
に対して直角方向(矢印28a,28b方向)へ図示の
如く直線的に摺動自在に支持されている。そして,上記
ベース25は,上記加工用ダイス24と共に,クランク
34を介して上記制御装置39により制御されるモータ
35にて上記ナイフAの曲げ方向に振動駆動される。
尚,この場合,定盤7の上面に対する加工用ダイス24
の倒れ(加工用ダイス24の上部の矢印27方向への倒
れ)を防止して直角度を確保するため,上記ベース25
の上部が略L字形状に形成された支持部材36のそのL
字状先端部で左右方向へ摺動自在に支持されている。こ
のように構成された上記加工用ダイス24では,上述の
如く中空溝24bが一体成形されていることにより,上
記エッジ部24aの上記ナイフAの側部に対する平行度
が確保され,該ナイフAに反りなどの不具合を生じさせ
ることなく正確な直角度を確保しつつ曲げ加工を行うこ
とができる。また,該加工用ダイス24は上述の如く薄
肉に形成されていることから,ナイフAに対しては比較
的小さな曲率半径の曲げ加工でも実施することが可能で
ある。更に上記加工用ダイス24は,図11に示す如く
ナイフAに対する作用位置で所定の押し当て時間(停滞
時間)T1 停滞するように制御装置39により制御され
るので,ナイフAにおけるスプリングバック量は停滞の
ない場合よりも飛躍的に低減され,極めて効率的な曲げ
加工をなし得る。
【0010】この場合,上記停滞時間T1 としては,例
えば上記ナイフAの材質を一般の刃物材とし,肉厚寸法
を0.7〜1.0mmとした場合,0.3〜0.4秒程
度の値が好適である。また,当該曲げ加工装置では,上
記制御装置39は,上記加工用ダイス24の振動動作の
際の上記ナイフAに対する曲げ動作量(振動の際のスト
ローク量)や上記送出機構(図外)による上記ナイフA
の送り出し量を例えば曲げ加工が行われる都度変化させ
得る制御機能をも兼ね備えている。従って,当該装置に
おいては,ナイフAを例えば蛇腹状,円弧状,更にはう
ず巻き状(図12参照)等,種々の形状に加工すること
ができる。以下にその制御の一例を示す。例えば上記送
出機構11によるナイフAの送り出し量を0.3〜2m
mの範囲内で可変とし,例えば5mmの曲率半径となる
ようにナイフAに曲げ加工を施す場合,該ナイフAの送
出機構による送り量を曲げ加工毎に0.5mmピッチに
て3〜5回に分けて送り出しつつ一定の曲げ動作量にて
上記加工用ダイス24を動作させると,小径円弧の形状
に上記ナイフAを精度良く簡単に曲げることができる。
更にこの場合,上記ナイフ押し機構による送り出し量を
順次大きくして行くことにより,上記ナイフAは平面視
でうず巻き状に形成される。同時に,上記加工用ダイス
24の曲げ動作量をも順次変化させるようにしてもよ
い。更に,上記ナイフAに平面視で90°の曲げ加工を
施す場合,1回の曲げ加工動作にて上記加工用ダイス2
4により上記ナイフAに45°の曲げ加工を施す。その
後,上記ナイフ押し機構にて上記ナイフAを例えば0.
5mm送り出し,更に上記加工用ダイス24にて45°
の曲げ加工を施すことにより,目視にてはほぼ90°の
曲げ加工が行われる。尚,この実施例に係る上記ベース
25では,図5に示すように加工用ダイス24の保持位
置の上部に,該加工用ダイス24の左右方向への倒れ度
合(定盤7の上面に対する矢印28a,28b方向への
傾き角度)を微調整するためのビス37,38が螺着さ
れている。このビス37,38を適宜調整して加工用ダ
イス24を定盤7に対し傾斜させ,この状態でナイフA
に対して曲げ加工を行うと,上記ナイフAには定盤7の
上面に向けて押し下げる方向の分力が作用する。その結
果,上記ナイフAの背部6を定盤7の上面に常時沿わせ
た状態の下に曲げ加工を行うことができる。
【0011】通常の長尺(例えば30cm)のナイフA
の送り出しは前記したようにナイフAを後述の爪機構1
2で把持して送り出し,ナイフ先端が所定の当接部に当
たることにより位置決めが行われる。上記爪機構12
は,前述の如く,短いナイフAの後端を押して位置決め
するための当接片47を具備している(図2,図6,図
7及び図8参照)。即ち,上記爪機構12では,基台4
1上面に対向して一組の爪部材40a,40bが配備さ
れており,該爪部材40a,40bは,軸42,42に
て開閉自在に支持されている。上記爪部材40a,40
bはバネ43にて常時開方向へ弾性付勢されており,そ
の後端部内側に摺接可能に配備されたテーパ状のボス4
4がシリンダ45にて該後端部に対して出没駆動される
ことにより,上記爪部材40a,40bが開閉駆動され
る。そして,上記シリンダ45により上記爪部材40
a,40bが閉方向へ駆動されると,該爪部材40a,
40bの各対向する面側に刻設された滑り止め用の溝4
6,46の作用にて上記ナイフAはその両側部から挟持
される。上記爪部材40bの内部に当接片47が配備さ
れており,該当接片47は,ピン48にて上記爪部材4
0bに対して出没自在に軸支されている。そして,上記
当接片47は,板バネ49にて常時突出する方向へ弾性
付勢されている。上記基台41は,スライド軸受50に
て矢印27及びその逆方向へ摺動自在に支持されてお
り,上記モータ35と連動制御されるステッピングモー
タ51によりボールネジ部材(不図示)を介して摺動駆
動される。尚この場合の上記ステッピングモータ51に
よる上記基台41の送り量は,前述の如く適宜可変であ
る。例えば通常尺等の比較的長尺のナイフは,上記送出
機構11の後方からまたは上方から供給されて上記爪部
材40a,40bの間を前方に向けて通過するように配
設される。この場合,上記当接片47はその斜面47a
が長尺の上記ナイフの先端部に矢印27方向へ押される
ことにより,上記爪部材40b内部へ逃げて没入され
る。これにより,上記ナイフはその通過が許容される。
そして,上記のような長尺のナイフを取り扱う場合に
は,上記基台41が上記爪部材40a,40bによりナ
イフを挟持した状態のままステッピングモータ51によ
り矢印27方向へ寸動駆動される。そしてナイフAの先
端が所定の当接部に当接することによりナイフの位置が
決められる。一方,上記ナイフAが上記所定の当接部に
当り得ない短尺ナイフの場合には,長尺ナイフのように
先端を当接部に当てて位置決めすることができないの
で,上記爪機構12を開いたまま送り機構11で当接片
47を所定位置まで送る。この間に当接片47は短尺ナ
イフの後端に当接するので,短尺ナイフは計算された所
定位置に位置決めされる。この実施例ではテーパ面14
a,14bを用いてナイフAを強力に挟持しているが,
挟持機構としては上記の他,油圧,倍力装置その他種々
の機構を用いることができる。本発明にかかるナイフ曲
げ加工装置は上記実施例のようにナイフを少しずつ送り
ながら,工具をナイフに押しつけてナイフを曲げるもの
に限らず,1組の雌雄のダイスの間にナイフを挟んでナ
イフを曲げるような装置,その他ダイスを用いてナイフ
を曲げるあらゆる装置に適用可能である。
【0012】
【発明の効果】本発明は,上記したように構成されてい
るので,ナイフの刃先先端が上面視でナイフの中心線を
通るように,即ち,正確な曲げ半径となるように当該ナ
イフを加工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る曲げ加工装置の側面
図。
【図2】 上記曲げ加工装置の平面図。
【図3】 上記曲げ加工装置の正面図。
【図4】 上記曲げ加工装置を構成するナイフの加工用
ダイスを示すものであって,(A)は斜視図,(B)は
正面図,(C)は平面図,(D)は側面図,(E)は
(C)における要部拡大断面図。
【図5】 上記加工用ダイスを保持するベースを示すも
のであって,(A)は正面図,(B)は平面図。
【図6】 上記曲げ加工装置を構成するナイフの送出機
構の側面図。
【図7】 上記送出機構の平面図。
【図8】 図7における要部の一部を破断した状態での
拡大図。
【図9】 上記曲げ加工装置を構成するナイフの挟持機
構の正面図。
【図10】 上記挟持機構の構成部品図。
【図11】 上記曲げ加工装置によりナイフに曲げ加工
を施す際の上記加工用ダイスの動作の一例を示すグラ
フ。
【図12】 上記曲げ加工装置により曲げ加工が施され
たナイフの平面図。
【図13】 本発明の背景技術を説明するためのもので
あってナイフ保持台にナイフが装着される前の状態での
斜視図。
【図14】 (a),(b)は共に加工用ダイスの詳細
形状を示す正面図。
【図15】 本発明の背景技術を説明するためのもの
で,(a)はナイフの反り状態と曲げ状態を示す斜視
図,(b)はナイフと工具の形状を示す図,(c)はナ
イフの刃先の曲げ形状を示すナイフの上面図,(d)は
刃先の先端形状を示す図。
【符号の説明】
6…背部 7…定盤 8…挟持機構 8a,8b…挟持部
材 10…曲げ機構 11…ナイフ把持
機構 12…爪機構 13…逆戻り防止
機構 24…加工用ダイス 39…制御装置 40a,40b…爪部材 47…ストッパ A…ナイフ a…後端部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端縁に刃先の形成された薄板状のナイフ
    に工具を押し当てて曲げ加工を施す装置において,上記
    工具のナイフに押し当てられる面に,上記ナイフの胴部
    の側面に押し当てられる平坦部と,上記ナイフの刃先に
    押し当てられる傾斜部とが形成されてなることを特徴と
    するナイフの曲げ加工装置。
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