JPH0757276A - ピックアップサーボ系の自動調整方法 - Google Patents

ピックアップサーボ系の自動調整方法

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JPH0757276A
JPH0757276A JP19729593A JP19729593A JPH0757276A JP H0757276 A JPH0757276 A JP H0757276A JP 19729593 A JP19729593 A JP 19729593A JP 19729593 A JP19729593 A JP 19729593A JP H0757276 A JPH0757276 A JP H0757276A
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JP
Japan
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adjustment
disc
servo
servo system
temperature
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JP19729593A
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English (en)
Inventor
Hachiro Yokota
八郎 横田
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Alpine Electronics Inc
Original Assignee
Alpine Electronics Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 演奏開始まで長く待たなくても最適調整を可
能とする。 【構成】 セットにコンパクトディスク1がローディン
グされたとき、サーボコントローラ16Aはフォーカス
サーボ回路10とトラッキングサーボ回路12から成る
ピックアップサーボ系を自動調整しながらサーボを立ち
上げ、システムコントローラ19Aは自動調整後の調整
係数をRAM20Aに記憶させたあと、演奏を開始させ
る。演奏中にACCがオフされると、システムコントロ
ーラ19Aは演奏を停止させるとともにシステム各部の
電源を落とし、ACCが再びオンされると、システムコ
ントローラ19Aはシステム各部の電源を立ち上げたあ
と、RAM20Aに先に登録した調整係数をサーボコン
トローラ16Aに送り、当該調整係数をピックアップサ
ーボ系に設定させ、しかるのち演奏を再開させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はピックアップサーボ系の
自動調整方法に係り、特にCD、MD、LD等のディス
クを演奏するディスク演奏装置において、新たに装填さ
れるディスク、または、装填済のディスクに対し、ピッ
クアップサーボ系を最適調整して演奏するようにしたピ
ツクアップサーボ系の自動調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンパクトディスク(CD)、ミニディ
スク(MD)、レーザディスク(LD)等には、音楽デ
ータが信号面の非常に小さなピットまたは磁区によりス
パイラル状または同心円状に記録されており、光ピック
アップから発射したレーザビームを信号面に合焦させな
がら、ピット列または磁区列(トラック)を追跡させ、
このときの反射ビームを光ピックアップで検出すること
で記録信号の読み取りを行うようになっている。信号面
はディスク回転時の面振れにより常に変位しており、ト
ラックもディスク回転時の芯振れにより常に変位してい
る。このため、ディスクの面振れに関わらず、レーザビ
ームが常に信号面に対し合焦状態を保つことができるよ
うにし、ディスクの芯振れに関わらず、レーザビームが
常にトラックを追跡できるようにするため、CDプレー
ヤ、ミニディスクシステム、LDプレーヤ等のディスク
演奏装置には、フォーカスサーボ系とトラッキングサー
ボ系から成るピックアップサーボ系が装備されている。
【0003】ディスクから誤りなく記録信号を読み取る
ためには、ピックアップサーボ系のサーボ特性を最適調
整しておく必要があり、従来は、メーカ側が出荷前に基
準ディスクを再生しながら半固定抵抗を回して調整して
いた。けれども、装置の使用によるサーボ特性の経時変
化に対応したり、ユーザが聴取しようとする個々のディ
スクに対応するためには、ディスクを演奏する度毎に最
適調整を行うのが望ましい。特に車載用セットでは、振
動が激しく、サーボ特性が悪いとフォーカス外れやトラ
ッキング外れを起こして、音切れや音飛びが頻発してし
まうので、演奏開始時におけるサーボ特性の最適調整は
必須である。
【0004】図9は従来の車載用CDプレーヤの再生系
の全体構成図である。1はコンパクトディスク、2はタ
ーンテーブル、3はコンパクトディスクを一定の線速度
で回転するスピンドルモータ、4はスピンドルモータに
対し線速度一定制御を行うスピンドルサーボ回路、5は
コンパクトディスクにレーザビームを発射し反射ビーム
を検出する光ピックアップ、6は光ピックアップをディ
スク半径方向に送るスレッドモータ、7はスレッドモー
タに対しトラックを追跡するためのスレッドサーボを掛
けるスレッドサーボ回路、8はRFアンプである。RF
アンプ8は図10に示す如く構成されており、この内、
8aと8bは光ピックアップから入力した(A+C)信
号と(B+D)信号を個別に電流−電圧変換する電流−
電圧変換器(I−V)、8cと8dは光ピックアップか
ら入力したE信号とF信号を個別に電流−電圧変換する
電流−電圧変換器(I−V)、8eは電流−電圧変換器
8aと8bの出力を加算してRF信号を作成する加算器
である。図9に戻って、9はRF信号を入力して音楽デ
ータとサブコードデータの復調を行うディジタル信号処
理回路である。
【0005】10は(A+C)信号と(B+D)信号よ
りフォーカスエラー信号FEを作成し、該フォーカスエ
ラー信号FEに基づき光ピックアップ5に設けたフォー
カスアクチュエータ(図示せず)を駆動しフォーカスサ
ーボを掛けるフォーカスサーボ回路であり、図11に示
す如く構成されている。10aは電流−電圧変換器8a
の出力側に設けられた可変利得アンプ、10bは電流−
電圧変換器8bの出力側に設けられた可変利得アンプ、
10cは可変利得アンプ10aの出力から10bの出力
を減算してフォーカスエラー信号FEを作成する減算
器、10dはA/D変換器、10eはオフセット調整を
行うための減算器、10fは低域ゲインのブーストと高
域の位相補償等を行うループフィルタ、10gは可変利
得アンプ、10hはループスイッチ、10iは周波数可
変発振器(OSC)、10jはループスイッチの出力と
周波数可変発振器の出力を加算する加算器、10kはD
/A変換器である。図9に戻って11はD/A変換器1
0kからの入力を増幅してフォーカスアクチュエータを
駆動するサーボドライバである。
【0006】12はE信号とF信号よりトラッキングエ
ラー信号TEを作成し、該トラッキングエラー信号TE
に基づき光ピックアップ5に設けたトラッキングアクチ
ュエータ(図示せず)を駆動しトラッキングサーボを掛
けるトラッキングサーボ回路であり、図12に示す如く
構成されている。12aは電流−電圧変換器8cの出力
側に設けられた可変利得アンプ、12bは電流−電圧変
換器8dの出力側に設けられた可変利得アンプ、12c
は可変利得アンプ12aの出力から12bの出力を減算
してトラッキングエラー信号TEを作成する減算器、1
2dはA/D変換器、12eはオフセット調整を行うた
めの減算器、12fは低域ゲインのブーストと高域の位
相補償等を行うループフィルタ、12gは可変利得アン
プ、12hはループスイッチ、12iは周波数可変発振
器(OSC)、12jはループスイッチの出力と周波数
可変発振器の出力を加算する加算器、12kはD/A変
換器である。図9に戻って13はD/A変換器12kか
らの入力を増幅してトラッキングアクチュエータを駆動
するサーボドライバである。
【0007】14はRF信号の下側エンベロープ検波を
行う検波回路、15は検波回路出力をA/D変換するA
/D変換器、16は後述するシステムコントローラの指
令を受けて、各種サーボの立ち上げとピックアップサー
ボ系の自動調整等を行うマイコン構成のサーボコントロ
ーラ、17はセットへのコンパクトディスク1の挿入を
検知するディスク挿入検知器、18はシステムコントロ
ーラの制御に従いコンパクトディスク1をターンテーブ
ル2の上にローディングしたり、ターンテーブル2の上
からアンローディングしたりするローディング部、19
はコンパクトディスク1を演奏するために必要なシステ
ムの全体的な制御を行うシステムコントローラ、20は
TOC情報等の記憶を行うRAM、21はイジェクト操
作、ソース切り替え操作等を行う操作部、22はユーザ
のエンジンキーの操作によるACCのオン・オフを検出
するACCオン・オフ検出回路である。
【0008】図13と図14はシステムコントローラ1
9とサーボコントローラ16によってなされる自動調整
処理を示す流れ図、図15は自動調整法を説明する線図
であり、これらの図を参照して従来のピックアップサー
ボ系の自動調整方法を説明する。ディスク挿入検知器1
7でコンパクトディスク1の挿入が検知されると、シス
テムコントローラ19はローディング部18を制御して
コンパクトディスク1のターンテーブル2上へのローデ
ィングを開始させる(図13のステップ101、10
2)。ローディングが完了すると、ローディング部18
はローディング完了通知をシステムコントローラ19に
送り、該通知を受けたシステムコントローラ19は(ス
テップ103でYES)、サーボコントローラ16に対
しサーボオン・自動調整指令を与える。この指令を受け
たサーボコントローラ16は、以下の(1)〜(12)の
順にピックアップサーボ系の自動調整をしながら各種サ
ーボを立ち上げる。
【0009】 (1)フォーカスオフセット調整(ステップ104) 光ピックアップ5のレーザは消灯した状態で、A/D変
換器10dの出力を読み取り、フォーカスオフセット量
を求める。電流−電圧変換器8a,8b、可変利得アン
プ10a,10b、減算器10cがバランス状態に在る
時はフォーカスオフセットは零であるが、バランス状態
にないとき、零とならない。サーボコントローラ16は
求めたフォーカスオフセット量を減算器10eに対し引
数として出力する。 (2)トラッキングオフセット調整(ステップ105) 光ピックアップ5のレーザは消灯した状態で、A/D変
換器12dの出力を読み取り、トラッキングオフセット
量を求める。電流−電圧変換器8c,8d、可変利得ア
ンプ12a,12b、減算器12cがバランス状態に在
る時はトラッキングオフセットは零であるが、バランス
状態にないとき、零とならない。サーボコントローラ1
6は求めたトラッキングオフセット量を減算器12eに
対し引数として出力する。
【0010】 (3)フォーカスゲイン粗調整(ステップ106) 光ピックアップ5のレーザを点灯し、ループスイッチ1
0hは開いた状態で、可変周波数発振器10iから低周
波の3角波を出力させる。フォーカスエラー信号FEは
図15(1)の如きSカーブを描くので、A/D変換器
10dの出力からP−P(図15(1)のV(FE)P-P
照)を読み取り、これが所定の基準値となるように可変
利得アンプ10gのゲインを調整する。 (4)フォーカスサーボオン(ステップ107) フォーカスゲイン粗調整後、可変周波数発振器10iか
ら低周波の3角波を出力させたまま、A/D変換器10
dの出力からフォーカスエラー信号FEの変化を監視
し、ゼロクロス近傍となったタイミング(図15(1)
のA点参照)でループスイッチ10hを閉じ、フォーカ
スサーボをオンする。このあと、可変周波数発振器10
iの発振を止める。
【0011】 (5)スピンドルモータ起動(ステップ108) スピンドルサーボ回路4に起動電圧を印加し、スピンド
ルモータ3を起動させてコンパクトディスク1の回転を
開始させる。 (6)トラッキングサーボオン(ステップ109) コンパクトディスク1が回転すると、レーザビームがト
ラックを横切る度に、RF信号の下側エンベロープが周
期的に変化するので、サーボコントローラ16はA/D
変換器15を介して入力したRF信号の下側エンベロー
プを監視し、トラッキングサーボの負帰還領域に入って
いるタイミングでループスイッチ12hを閉じ、トラッ
キングサーボをオンする。 (7)ウエイト、スピンドルサーボとスレッドサーボオ
ン(ステップ110〜112) コンパクトディスク1が規定回転速度近くに達するまで
数百ms待ったのち、スピンドルサーボをオンし、続い
て、スレッドサーボをオンする。
【0012】 (8)トラッキングゲイン粗調整(ステップ113) ループスイッチ12hを開き、トラッキングサーボをオ
フする。このとき、トラッキングエラー信号TEはトラ
ックを横切る毎に図15(2)に示す如く周期的変化を
繰り返すので、A/D変換器12dよりトラッキングエ
ラー信号TEの変化を読み取り、P−P(図15(2)
のV(TE)P-P 参照)が所定の基準値となるように可変利
得アンプ12gのゲインを調整する。 (9)トラッキングバランス調整(ステップ114) トラッキングサーボはオフしたまま、A/D変換器12
dよりトラッキングエラー信号TEの変化を読み取り、
(2)で求めたトラッキングオフセットを基準に上側ピ
ークレベルと下側ピークレベル(図15(2)のV1
2 参照)が一致するように可変利得アンプ12aと1
2bのゲインを調整する。 (10)フォーカスバランス調整(ステップ115) トラッキングサーボをオンし、可変周波数発振器10i
より数百Hz の正弦波の外乱をフォーカスサーボ系に注
入する。このとき、RF信号の下側エンベロープは図1
5(3)に示す如く周期的に変化するので、A/D変換
器12dよりこれを読み取り、相隣りあうP−P(図1
5(3)のV3 とV4 参照)が一致するように可変利得
アンプ10aと10bのゲインを調整する。このあと、
可変周波数発振器10iの発振を止める。
【0013】 (11)フォーカスゲイン精調整(ステップ116) フォーカスサーボ系の開ループゲイン特性の内、交さ周
波数fC に相当する周波数の正弦波外乱を可変周波数発
振器10iよりフォーカスサーボ系に注入し、一巡した
外乱成分を可変利得アンプ10gの出力から読み取り、
該一巡した該乱成分と注入した外乱成分のレベル比が所
期の閉ループゲイン特性における所定のゲイン値となる
ように可変利得アンプ10gのゲインを調整する。調整
後、可変周波数発振器10iの発振を止める。 (12)トラッキングゲイン精調整(ステップ117) トラッキングサーボ系の開ループゲイン特性の内、交さ
周波数fC に相当する周波数の正弦波外乱を可変周波数
発振器12iよりフォーカスサーボ系に注入し、一巡し
た外乱成分を可変利得アンプ12gの出力から読み取
り、該一巡した該乱成分と注入した外乱成分のレベル比
が所期の閉ループゲイン特性における所定のゲイン値と
なるように可変利得アンプ12gのゲインを調整する。
調整後、可変周波数発振器12iの発振を止める。
【0014】以上で、ピックアップサーボ系の全ての項
目の調整を終えると、サーボコントローラ16はサーボ
オン完了をシステムコントローラ19に通知し、システ
ムコントローラ19は、光ピックアップ5、RFアンプ
8、ディジタル信号処理回路9の経路でコンパクトディ
スク1のリードインに記録されたTOC情報を読み取ら
せ、RAM20に格納したのち、TOC情報を参照して
1曲目の先頭をサーチし、演奏を開始させる(ステップ
118〜120)。
【0015】なお、コンパクトディスク1の演奏中、ユ
ーザが操作部21でイジェクト操作を行うと、システム
コントローラ19はシステム各部に対しSTOP制御を
行ったのち、ローディング部18をしてコンパクトディ
スク1をアンローディングさせる(図14のステップ2
01〜203)。ユーザが他のコンパクトディスク1に
取り替えて挿入すると(図13のステップ101でYE
S)、セットは再びステップ102以降の処理を行い、
ピックアップサーボ系を自動調整しながら各種サーボを
立ち上げ、演奏を開始させる。
【0016】また、コンパクトディスク1の演奏中に、
ユーザがエンジンキーを回してACCをオフし、ACC
オン・オフ検出回路22がACCオフを検出すると、シ
ステムコントローラ19は図示しない電源供給回路を制
御してセット各部への電源の供給を止めて演奏を停止さ
せる(ステップ204、205)。その後、ユーザがエ
ンジンキーを回してACCをオンし、ACCオン・オフ
検出回路22がACCオンを検出すると(ステップ20
6でYES)、システムコントローラ19はセット各部
へ電源を供給させ、再び、図13のステップ104以降
の処理を行い、ピックアップサーボ系を自動調整しなが
ら各種サーボを立ち上げ、演奏を再開させる。また、コ
ンパクトディスク1の演奏中に、ユーザが操作部21で
コンパクトディスクから他のオーディオソースに切り替
えると、システムコントローラ19は所定のソース切り
替え制御を行うとともに、電源供給回路を制御してセッ
ト各部への電源の供給を止めてコンパクトディスク1の
演奏を停止させる(ステップ207、208)。その
後、ユーザが他のオーディオソースからコンパクトディ
スクにソースを切り替えると(ステップ209でYE
S)、システムコントローラ19はセット各部へ電源を
供給させ、再び、図13のステップ104以降の処理を
行い、ピックアップサーボ系を自動調整しながら各種サ
ーボを立ち上げ、コンパクトディスク1の演奏を再開さ
せる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】このように、コンパク
トディスク1を演奏する前に、ピックアップサーボ系を
最適調整することで、良好なプレーアビリティが確保さ
れ、振動等の外乱による音切れや音飛びの発生が防止さ
れることになる。しかしながら、多数の項目につき逐次
調整していくため、自動調整を開始してから完了するま
で数秒程度の時間が掛かり、コンパクトディスク1を挿
入してから演奏が始まるまでユーザは長い時間待たなけ
ればならないという問題があった。
【0018】以上から本発明の目的は、演奏開始まで長
く待たなくても最適調整を行うことのできるピックアッ
プサーボ系の自動調整方法を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題は本発明におい
ては、セットに装填されるディスクを初めて演奏すると
きは、ピックアップサーボ系を自動調整するとともに当
該調整係数を記憶する手段と、セットに装填済のディス
クを再演奏するときは、先に当該ディスクの装填時に記
憶した調整係数をピックアップサーボ系に設定する手段
を設けたことにより達成される。
【0020】
【作用】本発明によれば、セットに装填されるディスク
を初めて演奏するときは、ピックアップサーボ系を自動
調整するとともに当該調整係数を記憶し、セットに装填
済のディスクを再演奏するときは、先に当該ディスクの
装填時に記憶した調整係数をピックアップサーボ系に設
定する。これにより、セットに装填済のディスクを再演
奏する際、単に、装填時に自動調整したときの調整係数
をピックアップサーボ系に設定するだけで、個々の項目
につき自動調整しなくてもほぼディスクに対する最適調
整状態とでき、再演奏開始までユーザが長く待たなくて
も、比較的良好なプレーアビリティを確保できる。
【0021】また、セットに装填されるディスクを初め
て演奏するときは、ピックアップサーボ系を自動調整す
るとともに温度を測り、当該調整係数と温度を記憶して
おき、セットに装填済のディスクを再演奏するときは、
再度温度を測り、前回の自動調整時に記憶した温度に対
し一定範囲内にあるときは前回自動調整時に記憶した調
整係数をピックアップサーボ系に設定し、今回測った温
度が前回自動調整時に記憶した温度に対し一定範囲外に
あるときは改めてピックアップサーボ系の自動調整を行
うとともに、当該調整係数と今回測った温度を記憶す
る。これにより、セットに装填済のディスクを再演奏す
る際、前回自動調整したときと比べて温度が一定範囲内
であれば、単に、前回自動調整したときの調整係数をピ
ックアップサーボ系に設定するだけで当該ディスクに対
し、ほぼ最適調整状態とでき、個々の項目につき自動調
整しなくても済む。よって、再演奏の開始までユーザが
長く待たくなても比較的良好なプレーアビリティを実現
できる。また、再演奏する際の温度が一定範囲を越えて
いれば、自動調整を再度行うので、温度依存性の高いピ
ックアップサーボ系を当該ディスクに対する最適調整状
態にし、良好なプレーアビリティの下に再演奏を行うこ
とができる。
【0022】また、セットに新規のディスクが装填され
るとき、ピックアップサーボ系の自動調整をして当該調
整係数をディスク別に記憶しておき、過去に装填された
ことのあるディスクがセットに装填されるとき、当該デ
ィスクについて記憶された調整係数をピックアップサー
ボ系に設定する。これにより、過去に聴取したディスク
を再びセットに装填するとき、単に、過去に自動調整し
たときの調整係数をピックアップサーボ系に設定するだ
けで、当該ディスクに対するほぼ最適調整状態とでき、
演奏開始までユーザが長く待たなくても比較的良好なプ
レーアビリティを確保できる。
【0023】また、セットに新規のディスクが装填され
るとき、ピックアップサーボ系の自動調整をするととも
に温度を測り、当該調整係数と温度をディスク別に記憶
しておき、過去に装填されたことのあるディスクがセッ
トに装填されるとき、温度を測り、当該ディスクについ
て前回の自動調整時に記憶された温度に対し一定範囲内
にあるとき、当該ディスクについて記憶された調整係数
をピックアップサーボ系に設定し、今回測った温度が前
回自動調整時に記憶した温度に対し一定範囲外にあると
きは改めてピックアップサーボ系の自動調整を行い、当
該調整係数と今回測った温度をディスク別に記憶する。
これにより、過去に聴取したディスクを再びセットに装
填するとき、前回自動調整したときと比べて温度が一定
範囲内であれば、単に、前回自動調整したときの調整係
数をピックアップサーボ系に設定するだけでほぼ最適調
整状態とでき、個々の項目につき自動調整しなくて済む
ので、再演奏の開始までユーザが長く待たされることは
なくなり、また、今回測った温度が一定範囲を越えてい
れば、改めて自動調整を行うので、温度依存性の高いピ
ックアップサーボ系を最適調整状態にし、良好なプレー
アビリティの下に演奏することができる。
【0024】
【実施例】図1は本発明の第1実施例に係るピックアッ
プサーボ系の自動調整方法を具現した車載用CDプレー
ヤの全体構成図である。1はコンパクトディスク、2は
ターンテーブル、3はコンパクトディスクを一定の線速
度で回転するスピンドルモータ、4はスピンドルモータ
に対し線速度一定制御を行うスピンドルサーボ回路、5
はコンパクトディスクにレーザビームを発射し反射ビー
ムを検出する光ピックアップ、6は光ピックアップをデ
ィスク半径方向に送るスレッドモータ、7はスレッドモ
ータに対しトラックを追跡するためのスレッドサーボを
掛けるスレッドサーボ回路、8はRFアンプあり、図1
0に示す如く構成されている。9はRF信号を入力して
音楽データとサブコードデータの復調を行うディジタル
信号処理回路である。
【0025】10は(A+C)信号と(B+D)信号よ
りフォーカスエラー信号FEを作成し、該フォーカスエ
ラー信号FEに基づき光ピックアップ5に設けたフォー
カスアクチュエータ(図示せず)を駆動しフォーカスサ
ーボを掛けるフォーカスサーボ回路であり、図11に示
す如く構成されている。11はフォーカスサーボ回路1
0からの入力を増幅してフォーカスアクチュエータを駆
動するサーボドライバである。12はE信号とF信号よ
りトラッキングエラー信号TEを作成し、該トラッキン
グエラー信号TEに基づき光ピックアップ5に設けたト
ラッキングアクチュエータ(図示せず)を駆動しトラッ
キングサーボを掛けるトラッキングサーボ回路であり、
図12に示す如く構成されている。13はトラッキング
サーボ回路12からの入力を増幅してトラッキングアク
チュエータを駆動するサーボドライバである。
【0026】14はRF信号の下側エンベロープ検波を
行う検波回路、15は検波回路出力をA/D変換するA
/D変換器、16Aは後述するシステムコントローラの
指令を受けて、サーボの立ち上げ、ピックアップサーボ
系に対する調整係数の設定や自動調整等を行うマイコン
構成のサーボコントローラであり、自動調整を行った
後、フォーカスオフセット量、トラッキングオフセット
量、可変利得アンプ10a,10b,10g、12a,
12b,12gの各ゲイン値G10a ,G10b ,G 10g
12a ,G12b ,G12g から成る調整係数データをシス
テムコントローラに出力したり、逆に、システムコント
ローラから調整係数データを入力し、この内、フォーカ
スオフセット量とトラッキングオフセット量を減算器1
0eと12eに引数として出力し、また、可変利得アン
プ10a,10b,10g、12a,12b,12gの
ゲインを各々G10a ,G10b ,G10g ,G12a
12b ,G 12g に設定する。
【0027】17はセットへのコンパクトディスク1の
挿入を検知するディスク挿入検知器、18はシステムコ
ントローラの制御に従いコンパクトディスク1をターン
テーブル2の上にローディングしたり、ターンテーブル
2の上からアンローディングしたりするローディング
部、19Aはコンパクトディスク1を演奏するために必
要なシステムの全体的な制御を行うシステムコントロー
ラ、20AはTOC情報、ピックアップサーボ系の調整
係数データ、温度等を記憶するRAMであり、バッテリ
バックアップまたはEEPROM等の使用により電源オ
フ中もデータが保存されるようになっている。21はイ
ジェクト操作等を行う操作部、22はエンジンキーの操
作に伴うACCのオン・オフを検出するACCオン・オ
フ検出回路、23はセットの特にピックアップサーボ系
近傍の温度を検出する温度センサである。
【0028】システムコントローラ19Aはセットに装
填されるコンパクトディスク1を初めて演奏するとき、
前回の自動調整時の調整係数データをサーボコントロー
ラ16Aに出力して前回と同じサーボ特性に設定させた
あと自動調整を行わせ、その時点の温度と自動調整後の
ピックアップサーボ系の調整係数を入力してRAM20
Aに記憶させる。また、セットに装填済のコンパクトデ
ィスク1を再演奏するときも、前回の自動調整時の調整
係数データをサーボコントローラ16Aに出力し、前回
と同じサーボ特性に設定させ、更に、その時点の温度t
を前回自動調整時の温度Tと比較し、一定範囲(例え
ば、T±10°)内であれば自動調整はさせず、一定範
囲外のときのみ改めて自動調整させ、その時点の温度と
自動調整後の調整係数をRAM20Aに記憶させる。
【0029】図2と図4はシステムコントローラ19B
とサーボコントローラ16Bによってなされるサーボの
立ち上げを含む自動調整処理の流れ図であり、以下、こ
れらの図を参照して説明する。ディスク挿入検知器17
でコンパクトディスク1の挿入が検知されると、システ
ムコントローラ19Aはローディング部18を制御して
コンパクトディスク1をターンテーブル2の上にセット
させる(図2のステップ301〜303)。このあと、
システムコントローラ19Aは温度センサ23から現在
の温度tを入力し、RAM20AにTとして更新登録し
たあと(ステップ304)、RAM20Aに前回自動調
整したときの調整係数データが登録されているかチェッ
クする(ステップ305)。まだ登録されていないとき
は、サーボコントローラ16Aに対し調整係数データを
含まないサーボオン・自動調整指令を与える。該指令を
受けたサーボコントローラ16Aは、以下の(1)〜
(12)の順にピックアップサーボ系に対する自動調整を
しながら各種サーボを立ち上げる。なお、以下の(1)
〜(12)の詳細は前述したので略す。
【0030】 (1)フォーカスオフセット調整(ステップ307) (2)トラッキングオフセット調整(ステップ308) (3)スピンドルモータ起動(ステップ309) (4)フォーカスゲイン粗調整(ステップ310) (5)フォーカスサーボオン(ステップ311) (6)トラッキングゲイン粗調整(ステップ312) (7)トラッキングバランス調整(ステップ313) (8)トラッキングサーボオン(ステップ314) (9)スピンドルサーボとスレッドサーボオン(ステッ
プ315、316) (10)フォーカスバランス調整(ステップ317) (11)フォーカスゲイン精調整(ステップ318) (12)トラッキングゲイン精調整(ステップ319)
【0031】自動調整と各種サーボのオンが終わったと
ころで、サーボコントローラ16Aは、今回の自動調整
によりピツクアップサーボ系に最終的に設定したフォー
カスオフセット量、トラッキングオフセット量、可変利
得アンプ10a,10b,10g、12a,12b,1
2gの各ゲイン値G10a ,G10b ,G10g ,G12a ,G
12b ,G12g から成る調整係数データを含むサーボオン
完了通知をシステムコントローラ19Aに送出する。調
整係数データを含むサーボオン完了通知を受けたシステ
ムコントローラ19Aは調整係数データをRAM20A
に更新登録したあと(ステップ320)、光ピックアッ
プ5、RFアンプ8、ディジタル信号処理回路9の経路
でコンパクトディスク1のリードインに記録されたTO
C情報を読み取らせ、RAM20Aに格納したのち、T
OC情報を参照して1曲目の先頭をサーチし、演奏を開
始させる(ステップ321〜323)。
【0032】コンパクトディスク1の演奏中、ユーザが
操作部21でイジェクト操作を行うと、システムコント
ローラ19Aはシステム各部に対しSTOP制御を行っ
たのち、ローディング部18をしてコンパクトディスク
1をアンローディングさせる(図3のステップ401〜
403)。ユーザが他のコンパクトディスク1に取り替
えて挿入すると(図2のステップ301でYES)、セ
ットは再びステップ302以降の処理を行い、ピックア
ップサーボ系を自動調整しながら各種サーボを立ち上
げ、演奏を開始させる。
【0033】このとき、温度センサ23から入力した温
度tをTとして更新登録したあとなされるステップ30
5の判断ではYESとなるので、システムコントローラ
19AはRAM20Aから読み出した調整係数データを
含むサーボオン・自動調整指令をサーボコントローラ1
6Aに与える。該指令を受けたサーボコントローラ16
Aは、まず、調整係数データの内、フォーカスオフセッ
ト量とトラッキングオフセット量を減算器10eと12
eに引数として出力し、また、可変利得アンプ10a,
10b,10g、12a,12b,12gのゲインを各
々G10a ,G10 b ,G10g ,G12a ,G12b ,G12g
設定する(ステップ306)。このあと、ステップ30
7以降の自動調整処理を行う。このように、自動調整を
行う前に前回の調整状態を再現することで、自動調整中
にサーボが不安定化するのを防止することができる。こ
の点、前回の調整状態を再現せずに自動調整を行うと、
ピックアップサーボ系の経時的な劣化などにより、サー
ボをオンできなくなる可能性がある。
【0034】これと異なり、コンパクトディスク1の演
奏中に、ユーザがエンジンキーを回してACCをオフ
し、ACCオン・オフ検出回路22がACCオフを検出
すると、システムコントローラ19Aはコンパクトディ
スク1上の演奏中断位置をRAM20Aに登録し、図示
しない電源供給回路を制御してセット各部への電源の供
給を止めて演奏を停止させる(図3のステップ404〜
406)。その後、ユーザがエンジンキーを回してAC
Cをオンし、ACCオン・オフ検出回路22がACCオ
ンを検出すると、システムコントローラ19Aはセット
各部へ電源を供給させたのち、温度センサ23から温度
tを入力する(ステップ407、408)。そして、R
AM20Aに登録された温度Tと比較して一定範囲内で
あれば(ステップ409でYES)、RAM20Aから
読み出した調整係数データを含むサーボオン・単純調整
指令をサーボコントローラ16Aに与える。
【0035】調整係数データを含むサーボオン・単純調
整指令を受けたサーボコントローラ16Aは、まず、調
整係数データの内、フォーカスオフセット量とトラッキ
ングオフセット量を減算器10eと12eに引数として
出力し、また、可変利得アンプ10a,10b,10
g、12a,12b,12gのゲインを各々G10a ,G
10b ,G10g ,G12a ,G12b ,G12g に設定する(ス
テップ410)。そして、自動調整はせずに各種サーボ
をオンし(ステップ411)、調整係数データを含まな
いサーボオン完了通知をシステムコントローラ19Aに
送出する。調整係数データを含まないサーボオン完了通
知を受けたシステムコントローラ19Aは、RAM20
Aに登録された演奏中断位置をサーチさせたのち、当該
位置から演奏を再開させる(ステップ412、41
3)。このように、再演奏しようとするときの温度tが
前回自動調整したときの温度Tに対し一定範囲内であれ
ば、ピックアップサーボ系の特性はほとんど変わらず、
前回の自動調整状態を再現するだけで、良好なプレーア
ビリティを確保できる。
【0036】若し、ステップ409の判断で温度tがT
に対し一定範囲を越えていた場合、システムコントロー
ラ19Aは温度tを新たなTとしてRAM20Aに更新
登録し(ステップ414)、RAM20Aから読み出し
た調整係数データを含むサーボオン・自動調整指令をサ
ーボコントローラ16Aに与える。調整係数データを含
むサーボオン・自動調整指令を受けたサーボコントロー
ラ16Aは、まず、調整係数データの内、フォーカスオ
フセット量とトラッキングオフセット量を減算器10e
と12eに引数として出力し、また、可変利得アンプ1
0a,10b,10g、12a,12b,12gのゲイ
ンを各々G10a ,G 10b ,G10g ,G12a ,G12b ,G
12g に設定する(ステップ415)。そして、図2のス
テップ307〜319と同様にして自動調整しながら各
種サーボをオンし(ステップ416)、自動調整完了
後、調整係数データを含むサーボオン完了通知をシステ
ムコントローラ19Aに送出する。調整係数データを含
むサーボオン完了通知を受けたシステムコントローラ1
9Aは、RAM20Aに調整係数データを更新登録し
(ステップ417)、登録された演奏中断位置をサーチ
させたのち、演奏を再開させる(ステップ412、41
3)。再演奏しようとするときの温度が前回自動調整し
たときの温度に対し一定範囲外であれば、前回自動調整
したときの調整係数を設定しただけでは温度依存性の強
いピックアップサーボ系を最適状態とできず、改めて自
動調整することで、良好なプレーアビリティを確保でき
る。
【0037】また、コンパクトディスク1の演奏中に、
ユーザが操作部21でコンパクトディスクから他のオー
ディオソースに切り替えると、システムコントローラ1
9Aは所定のソース切り替え制御を行うとともに、コン
パクトディスク1上の演奏中断位置をRAM20Aに登
録し、電源供給回路を制御してセット各部への電源の供
給を止めてコンパクトディスク1の演奏を停止させる
(図4のステップ501〜503)。その後、ユーザが
他のオーディオソースからコンパクトディスクにソース
を切り替えると、システムコントローラ19Aはステッ
プ504でYESと判断し、図3のステップ408へ進
み、セット各部へ電源を供給させ、温度センサ23から
温度tを入力する。そして、RAM20Aに登録された
温度Tと比較して一定範囲内であれば(ステップ409
でYES)、RAM20Aから読み出した調整係数デー
タを含むサーボオン・単純調整指令をサーボコントロー
ラ16Aに与える。
【0038】調整係数データを含むサーボオン・単純調
整指令を受けたサーボコントローラ16Aは、まず、調
整係数データの内、フォーカスオフセット量とトラッキ
ングオフセット量を減算器10eと12eに引数として
出力し、また、可変利得アンプ10a,10b,10
g、12a,12b,12gのゲインを各々G10a ,G
10b ,G10g ,G12a ,G12b ,G12g に設定する(ス
テップ410)。そして、自動調整はせずに各種サーボ
をオンし(ステップ411)、調整係数データを含まな
いサーボオン完了通知をシステムコントローラ19Aに
送出する。調整係数データを含まないサーボオン完了通
知を受けたシステムコントローラ19Aは、RAM20
Aに登録された演奏中断位置をサーチさせたのち、演奏
を再開させる(ステップ412、413)。
【0039】若し、ステップ409の判断で温度tがT
に対し一定範囲を越えていた場合、システムコントロー
ラ19Aは温度tを新たなTとしてRAM20Aに更新
登録し(ステップ414)、RAM20Aから読み出し
た調整係数データを含むサーボオン・自動調整指令をサ
ーボコントローラ16Aに与える。調整係数データを含
むサーボオン・自動調整指令を受けたサーボコントロー
ラ16Aは、まず、調整係数データの内、フォーカスオ
フセット量とトラッキングオフセット量を減算器10e
と12eに引数として出力し、また、可変利得アンプ1
0a,10b,10g、12a,12b,12gのゲイ
ンを各々G10a ,G 10b ,G10g ,G12a ,G12b ,G
12g に設定する(ステップ415)。そして、ピックア
ップサーボ系を自動調整しながら各種サーボをオンし
(ステップ416)、自動調整完了後、調整係数データ
を含むサーボオン完了通知をシステムコントローラ19
Aに送出する。調整係数データを含むサーボオン完了通
知を受けたシステムコントローラ19Aは、RAM20
Aに調整係数データを更新登録し(ステップ417)、
登録された演奏中断位置をサーチさせたのち、演奏を再
開させる(ステップ412、413)。
【0040】この第1実施例によれば、ACCオフから
オンへの切り替え、他のソースからコンパクトディスク
1へのソース切り替えに伴い、セットに装填済のコンパ
クトディスク1を再演奏する際、前回自動調整したとき
と比べて温度が一定範囲内であれば、単に、前回自動調
整したときの調整係数をピックアップサーボ系に設定す
るだけで当該ディスクに対しほぼ最適調整状態とでき、
個々の項目につき自動調整しなくても済む。よって、再
演奏の開始までユーザが長く待たくなても比較的良好な
プレーアビリティを実現できる。また、再演奏する際の
温度が一定範囲を越えていれば、自動調整を再度行うの
で、温度依存性の高いピックアップサーボ系を当該コン
パクトディスク1に対する最適調整状態にして、再演奏
時におけるより高いプレーアビリティを確保することが
できる。また、ピックアップサーボ系の自動調整をする
際、事前に、前回自動調整したときの調整係数を設定
し、前回の自動調整状態を再現することで、自動調整中
にサーボが不安定化するのを防止することができる。
【0041】なお、上記した第1実施例では、ピックア
ップサーボ系の自動調整をする際、事前に、前回自動調
整したときの調整係数を設定するようにしたが、該調整
係数の設定は省略してもよい。また、セットに装填済み
のコンパクトディスク1を再演奏する際、そのときの温
度と前回自動調整したときの温度とを比較した結果に従
い、調整係数の設定だけとしたり、調整係数の設定と自
動調整の両方を行うようにしたりと異なる処理を行うよ
うにしたが、温度の比較はせずに、単に、調整係数の設
定だけ行うようにしてもよく、これによっても、ピック
アップサーボ系をコンパクトディスク1に対するほぼ最
適調整状態とできる。また、自動調整時、スピンドルモ
ータ3の起動はフォーカスオフセット調整とトラッキン
グオフセット調整の後に行うようにしたが、フォーカス
オフセット調整とトラッキングオフセット調整の前に行
うようにしてもよく、更に、フォーカスバランス調整、
フォーカスゲイン精調整、トラッキングゲイン精調整は
TOC情報の読み取り中、または、曲の演奏開始後な
ど、コンパクトディスク1の記録信号の読み取り開始後
に、記録信号の読み取りと平行して行うようにしてもよ
い。更に、自動調整したあとの調整係数の更新登録は、
曲の演奏中に行うようにしてもよい。
【0042】図5は本発明の第2実施例に係るピックア
ップサーボ系の自動調整方法を具現した車載用CDプレ
ーヤの全体構成図であり、図1と同一の構成部分には同
一の符号が付してある。なお、第2実施例ではACCオ
ン・オフ検出回路は省かれている。16Bは後述するシ
ステムコントローラの指令を受けて、各種サーボの立ち
上げとピックアップサーボ系の調整等を行うマイコン構
成のサーボコントローラであり、ピックアップサーボ系
に対し同一のコンパクトディスクについて過去最新に自
動調整したときの調整係数を設定したり、または、自動
調整を行ったりする。
【0043】19Bはコンパクトディスク1を演奏する
ために必要なシステムの全体的な制御を行うシステムコ
ントローラである。システムコントローラ19Bは、セ
ットに新規のコンパクトディスク1が装填されるとき、
サーボコントローラ16Bをしてピックアップサーボ系
の自動調整をさせるとともに、TOC情報中の最大曲番
と最終絶対時間から成るディスク識別情報と対にして温
度データと調整係数データをRAM20Bに追加登録さ
せる。そして、過去にセットされたことのあるコンパク
トディスク1が装填されるとき、そのときの温度が前回
同一のコンパクトディスク1に対し自動調整したときの
温度Tと比べて一定範囲内(例えばT±10°以内)で
あれば、ピックアップサーボ系を前回自動調整したとき
の調整係数に再設定させるだけで、自動調整はしないよ
うにし、比較的良好なプレーアビリティを保ちながら速
やかに演奏が開始されるようにする。これと異なり、過
去にセットされたことのあるコンパクトディスク1が装
填されるとき、そのときの温度が前回同一のコンパクト
ディスク1に対し自動調整したときの温度と比べて一定
範囲外であれば、改めてピックアップサーボ系の自動調
整をさせ、温度依存性の高いピックアップサーボ系を最
適調整状態とし、かつ、そのときの温度と調整係数を、
ディスク識別情報と対にしてRAM20Bに更新登録さ
せるようになっている。ここではディスク識別情報とし
て、TOC情報の内、最大曲番(TN(M))と最終絶
対演奏時間(インデックス=A1またはA2)の組み合
わせを用いることにする。
【0044】RAM20Bには、図6に示す如く、ピッ
クアップサーボ調整情報記憶エリアが設けられており、
該エリアにはディスク識別情報と対にした温度データと
調整係数データが多数の異なるコンパクトディスク1に
つき登録可能となっている。RAM20Bはバッテリバ
ックアップまたはEEPROM等の使用により電源オフ
中もデータが保存されるようになっている。その他の構
成部分は図1と同様に構成されている。
【0045】図7と図8はシステムコントローラ19B
とサーボコントローラ16Bによってなされる自動調整
処理の流れ図であり、以下、これらの図を参照して説明
する。ディスク挿入検知器17でコンパクトディスク1
の挿入が検知されると、システムコントローラ19Bは
ローディング部18を制御してコンパクトディスク1を
ターンテーブル2の上にセットさせる(図7のステップ
601〜603)。次いで、システムコントローラ19
Bはサーボコントローラ16Bにサーボオン指令を与
え、各種サーボをオンさせる(ステップ604)。そし
て、光ピックアップ5、RFアンプ8、ディジタル信号
処理回路9をしてコンパクトディスク1のリードインに
記録されたTOC情報を読み取らせ、RAM20Bに格
納する(ステップ605)。
【0046】続いて、システムコントローラ19Bは温
度センサ23の測定した温度tを入力するとともに(ス
テップ606)、今回読み取ったTOC情報の内、最大
曲番と最終絶対時間と同一のディスク識別情報がRAM
20Bのピックアップサーボ調整情報記憶エリアに登録
されているかチェックする(ステップ607)。登録さ
れていなければ、新規のコンパクトディスク1なので、
RAM20Bのピックアップサーボ調整情報記憶エリア
に、今回読み取ったTOC情報の内、最大曲番と最終絶
対時間から成るディスク識別情報と温度データT=tを
対にして追加登録し(ステップ608)、サーボコント
ローラ16Bに対し調整係数データを含まない自動調整
指令を与える。該指令を受けたサーボコントローラ16
Bは一旦各種サーボをオフしたのち(ステップ60
9)、以下の(1)〜(12)の順に自動調整を行う。
【0047】 (1)フォーカスオフセット調整(ステップ610) (2)トラッキングオフセット調整(ステップ611) (3)スピンドルモータ起動(図8のステップ701) (4)フォーカスゲイン粗調整(ステップ702) (5)フォーカスサーボオン(ステップ703) (6)トラッキングゲイン粗調整(ステップ704) (7)トラッキングバランス調整(ステップ705) (8)トラッキングサーボオン(ステップ706) (9)スピンドルサーボとスレッドサーボオン(ステッ
プ707、708) (10)フォーカスバランス調整(ステップ709) (11)フォーカスゲイン精調整(ステップ710) (12)トラッキングゲイン精調整(ステップ711)
【0048】自動調整が終わったところで、サーボコン
トローラ16Bは、今回の自動調整によりピツクアップ
サーボ系に最終的に設定したフォーカスオフセット量、
トラッキングオフセット量、可変利得アンプ10a,1
0b,10g、12a,12b,12gの各ゲイン値G
10a ,G10b ,G10g ,G12a ,G12b ,G12g から成
る調整係数データを含む自動調整完了通知をシステムコ
ントローラ19Bに送出する。該通知を受けたシステム
コントローラ19Bは、RAM20Bのピックアップサ
ーボ調整情報記憶エリアに、今回装填されたコンパクト
ディスク1に係るディスク識別情報に対にして調整係数
データを追加登録する(ステップ712)。そして、T
OC情報を参照して1曲目の先頭をサーチし、演奏を開
始させる(ステップ713、714)。
【0049】コンパクトディスク1の演奏中、ユーザが
操作部21でイジェクト操作を行うと、システムコント
ローラ19Bはシステム各部に対しSTOP制御を行っ
たのち、ローディング部18をしてコンパクトディスク
1をアンローディングさせる(ステップ715〜71
7)。ユーザが他のコンパクトディスク1に取り替えて
挿入すると(図7のステップ601でYES)、セット
は再びステップ602以降の処理を行う。ここで、温度
tを入力したあとのステップ607のチェックで、今回
コンパクトディスク1から読み取ったTOC情報中の最
大曲番と最終絶対時間からなるディスク識別情報と同一
の情報がRAM20Bのピックアップサーボ調整情報記
憶エリアになければ、新規のコンパクトディスク1と判
断し、前述と同様にして、ピックアップサーボ系の自動
調整を行い、今回セットされたコンパクトディスク1の
ディスク識別情報と自動調整時の温度T=t、及び、調
整係数を対にしてRAM20Bに追加登録する(ステッ
プ608、712)。
【0050】若し、ステップ607のチェックで今回コ
ンパクトディスク1から読み取ったTOC情報中の最大
曲番と最終絶対時間からなるディスク識別情報と同一の
情報がRAM20B中に存在するとき、過去に当該コン
パクトディスク1に対してピックアップサーボ系の自動
調整をしたことがある筈なので、システムコントローラ
19Bは、RAM20Bにディスク識別情報と対にして
登録された温度Tを読み出し、ステップ606で測った
温度tがT−10°≦t≦T+10°の範囲内に入って
いるかチェックする(ステップ612)。ステップ61
2でYESとなったときは、前回同一のコンパクトディ
スク1に対して自動調整したときと温度変化が小さく、
ピックアップサーボ系の特性がそれほど変わっていない
ので、RAM20Bから当該コンパクトディスク1に係
る調整係数データを読み出し、該調整係数データを含む
単純調整指令をサーボコントローラ16Bに与える。
【0051】調整係数データを含む単純調整指令を受け
たサーボコントローラ16Bは、調整係数データの内、
フォーカスオフセット量とトラッキングオフセット量を
減算器10eと12eに引数として出力し、また、可変
利得アンプ10a,10b,10g、12a,12b,
12gのゲインを各々G10a ,G10b ,G10g
12 a ,G12b ,G12g に設定する(ステップ61
3)。そして、単純調整完了通知をシステムコントロー
ラ19Bに送出する。該通知を受けたシステムコントロ
ーラ19BはTOC情報を参照して1曲目の先頭をサー
チし、演奏を開始させる(図7のステップ713、71
4)。セットに装填されたコンパクトディスク1を演奏
しようとするときの温度が過去最新に同一のコンパクト
ディスク1につき自動調整したときの温度に対し一定範
囲内であれば、前回の自動調整状態を再現するだけで、
ほぼ最適な調整状態とでき、比較的良好なプレーアビリ
ティを確保できる。
【0052】なお、ステップ612のチェックで、温度
tがTに対し一定範囲を越えており、NOとなったとき
は、前回自動調整時と同じ係数に設定しても、サーボ特
性を最適状態とできるかどうか判らない。そこで、シス
テムコントローラ19Bは温度T=tを現在セットされ
ているコンパクトディスク1のディスク識別情報に対に
して更新登録したあと(図6のステップ614)、ピッ
クアップサーボ系の自動調整を行わせ(ステップ609
〜611、図7のステップ701〜711)、自動調整
完了後、調整係数データを入力して、RAM20Bのピ
ックアップサーボ調整情報記憶エリアに、今回装填され
たコンパクトディスク1に係るディスク識別情報に対に
して更新登録させる(ステップ712)。そして、先頭
曲より演奏を開始させる。
【0053】このように、セットに装填されたコンパク
トディスク1を演奏しようとするときの温度が前回同一
のコンパクトディスク1につき自動調整したときの温度
に対し一定範囲外であれば、改めてピックアップサーボ
系の自動調整を行うことで、現在の温度に対する最適な
調整状態とでき、極めて良好なプレーアビリティを確保
できる。
【0054】この第2実施例によれば、セットに新規の
コンパクトディスク1が装填されるとき、ピックアップ
サーボ系の自動調整をするとともに温度を測り、当該調
整係数と温度をディスク別にRAM20Bに記憶してお
き、過去に装填されたことのあるコンパクトディスク1
が再びセットに装填されるとき、温度を測り、当該コン
パクトディスク1について前回の自動調整時に記憶され
た温度に対し一定範囲内にあるとき、当該コンパクトデ
ィスク1について記憶された調整係数をピックアップサ
ーボ系に設定し、今回測った温度が前回自動調整時に記
憶した温度に対し一定範囲外にあるときは改めてピック
アップサーボ系の自動調整を行い、当該調整係数と今回
測った温度をディスク別に記憶するようにしたから、過
去に聴取したコンパクトディスク1を再びセットに装填
するとき、前回自動調整したときと比べて温度が一定範
囲内であれば、単に、前回自動調整したときの調整係数
をピックアップサーボ系に設定するだけでほぼ最適調整
状態とでき、個々の項目につき自動調整しなくて済むの
で、再演奏の開始までユーザが長く待たなくても比較的
良好なプレーアビリティを得ることができる。また、今
回測った温度が前回自動調整したときと比べて一定範囲
を越えていれば、改めて自動調整を行うので、温度依存
性の高いピックアップサーボ系を最適調整状態にして、
極めて良好なプレーアビリティの下に演奏させることが
できる。
【0055】なお、上記した第2実施例においても、セ
ットに装填されるコンパクトディスク1を演奏する際、
そのときの温度と前回同一のコンパクトディスクにつき
自動調整したときの温度とを比較し、比較結果に基づ
き、調整係数を設定したり、自動調整を行ったり異なる
処理をするようにしたが、温度の比較はせずに、単に、
調整係数の設定だけ行うようにしてもよく、これによっ
ても、過去に演奏したことのあるコンパクトディスクで
あれば、比較的良好なプレーアビリティの下に演奏させ
ることができる。また、自動調整する際、スピンドルモ
ータ3の起動はフォーカスオフセット調整とトラッキン
グオフセット調整の後に行うようにしたが、フォーカス
オフセット調整とトラッキングオフセット調整の前に行
うようにしてもよく、更に、フォーカスバランス調整、
フォーカスゲイン精調整、トラッキングゲイン精調整は
TOC情報の読み取り中、または、曲の演奏開始後な
ど、コンパクトディスク1の記録信号の読み取り開始後
に、記録信号の読み取りと平行して行うようにしてもよ
い。更に、自動調整したあとの調整係数の登録は、曲の
演奏中に行うようにしてもよい。
【0056】なお、上記した各実施例では、ユーザがコ
ンパクトディスクの交換を行う場合を例に挙げたが、1
枚のコンパクトディスクの演奏が終わると、自動的に次
のコンパクトディスクに交換されるオートチェンジャ式
にも同様に適用することができ、更に、車載用CDプレ
ーヤに限らず、ホーム用のCDプレーヤ、ミニディスク
システム、LDプレーヤ等、他のディスク演奏装置に適
用することもできる。
【0057】
【発明の効果】以上本発明によれば、セットに装填され
るディスクを初めて演奏するときは、ピックアップサー
ボ系を自動調整するとともに当該調整係数を記憶し、セ
ットに装填済のディスクを再演奏するときは、先に当該
ディスクの装填時に記憶した調整係数をピックアップサ
ーボ系に設定するように構成したから、セットに装填済
のディスクを再演奏する際、単に、装填時に自動調整し
たときの調整係数をピックアップサーボ系に設定するだ
けで済み、個々の項目につき自動調整しなくて良いの
で、再演奏の開始までユーザが長く待たされることはな
くなり、しかも、当該ディスクに対し、ほぼ最適調整状
態となるので良好なプレーアビリティを確保できる。
【0058】また、セットに装填されるディスクを初め
て演奏するときは、ピックアップサーボ系を自動調整す
るとともに温度を測り、当該調整係数と温度を記憶して
おき、セットに装填済のディスクを再演奏するときは、
再度温度を測り、前回の自動調整時に記憶した温度に対
し一定範囲内にあるときは前回自動調整時に記憶した調
整係数をピックアップサーボ系に設定し、今回測った温
度が前回自動調整時に記憶した温度に対し一定範囲外に
あるときは改めてピックアップサーボ系の自動調整を行
うとともに、当該調整係数と今回測った温度を記憶する
ように構成したから、セットに装填済のディスクを再演
奏する際、前回自動調整したときと比べて温度が一定範
囲内であれば、単に、前回自動調整したときの調整係数
をピックアップサーボ系に設定するだけで当該ディスク
に対し、ほぼ最適調整状態とでき、個々の項目につき自
動調整しなくても済む。よって、再演奏の開始までユー
ザが長く待たくなても比較的良好なプレーアビリティを
実現できる。また、再演奏する際の温度が一定範囲を越
えていれば、自動調整を再度行うので、温度依存性の高
いピックアップサーボ系を最適状態にして、再演奏時に
おける極めて良好なプレーアビリティを確保することが
できる。
【0059】また、セットに新規のディスクが装填され
るとき、ピックアップサーボ系の自動調整をして当該調
整係数をディスク別に記憶しておき、過去に装填された
ことのあるディスクがセットに装填されるとき、当該デ
ィスクについて記憶された調整係数をピックアップサー
ボ系に設定するように構成したから、過去に聴取したデ
ィスクを再びセットに装填するとき、単に、過去に自動
調整したときの調整係数をピックアップサーボ系に設定
するだけで済み、演奏開始までユーザが長く待たされる
ことはなくなり、しかも、当該ディスクに対し、ほぼ最
適調整状態となるので比較的良好なプレーアビリティを
確保できる。
【0060】また、セットに新規のディスクが装填され
るとき、ピックアップサーボ系の自動調整をするととも
に温度を測り、当該調整係数と温度をディスク別に記憶
しておき、過去に装填されたことのあるディスクがセッ
トに装填されるとき、温度を測り、当該ディスクに付い
て前回の自動調整時に記憶された温度に対し一定範囲内
にあるとき、当該ディスクに付いて記憶された調整係数
をピックアップサーボ系に設定し、今回測った温度が前
回自動調整時に記憶した温度に対し一定範囲外にあると
きは改めてピックアップサーボ系の自動調整を行い、当
該調整係数と今回測った温度をディスク別に記憶するよ
うに構成したから、過去に聴取したディスクを再びセッ
トに装填するとき、前回自動調整したときと比べて温度
が一定範囲内であれば、単に、前回自動調整したときの
調整係数をピックアップサーボ系に設定するだけでほぼ
最適調整状態とでき、個々の項目につき自動調整しなく
て済むので、再演奏の開始までユーザが長く待たなくて
も比較的良好なプレーアビリティを得ることができ、ま
た、今回測った温度が一定範囲を越えていれば、改めて
自動調整を行うので、温度依存性の高いピックアップサ
ーボ系を最適調整状態にして、極めて良好なプレーアビ
リティを確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るピックアップサーボ
系の自動調整方法を具現した車載用CDプレーヤの構成
図である。
【図2】図1中のシステムコントローラとサーボコント
ローラによる自動調整処理を示す第1の流れ図である。
【図3】図1中のシステムコントローラとサーボコント
ローラによる自動調整処理を示す第2の流れ図である。
【図4】図1中のシステムコントローラとサーボコント
ローラによる自動調整処理を示す第3の流れ図である。
【図5】本発明の第2実施例に係るピックアップサーボ
系の自動調整方法を具現した車載用CDプレーヤの構成
図である。
【図6】図5中のRAMのピックアップサーボ調整情報
記憶エリアに格納されるデータの説明図である。
【図7】図5中のシステムコントローラとサーボコント
ローラによる自動調整処理を示す第1の流れ図である。
【図8】図5中のシステムコントローラとサーボコント
ローラによる自動調整処理を示す第2の流れ図である。
【図9】従来の車載用CDプレーヤの全体構成図であ
る。
【図10】図9中のRFアンプの構成図である。
【図11】図9中のフォーカスサーボ回路の構成図であ
る。
【図12】図9中のトラッキングサーボ回路の構成図で
ある。
【図13】図9中のシステムコントローラとサーボコン
トローラによる自動調整処理を示す第1の流れ図であ
る。
【図14】図9中のシステムコントローラとサーボコン
トローラによる自動調整処理を示す第2の流れ図であ
る。
【図15】自動調整方法を説明する線図である。
【符号の説明】
1 コンパクトディスク 3 スピンドルモータ 4 スピンドルサーボ回路 5 光ピックアップ 6 スレッドモータ 7 スレッドサーボ回路 8 RFアンプ 9 ディジタル信号処理回路 10 フォカースサーボ回路 11、13 サーボドライバ 12 トラッキングサーボ回路 14 検波回路 16A、16B サーボコントローラ 17 ディスク挿入検知器 18 ローディング部 19A、19B システムコントローラ 20A、20B RAM 21 操作部 22 ACCオン・オフ検出回路 23 温度センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セットに装填されるディスクを初めて演
    奏するとき、及び、セットに装填済のディスクを再演奏
    するときに、ピックアップサーボ系を調整するようにし
    たディスク演奏装置のピックアップサーボ系の自動調整
    方法において、 セットに装填されるディスクを初めて演奏するときは、
    ピックアップサーボ系を自動調整するとともに当該調整
    係数を記憶しておき、 セットに装填済のディスクを再演奏するときは、先に当
    該ディスクの装填時に記憶した調整係数をピックアップ
    サーボ系に設定するようにしたこと、 を特徴とするピックアップサーボ系の自動調整方法。
  2. 【請求項2】 セットに装填されるディスクを初めて演
    奏するとき、及び、セットに装填済のディスクを再演奏
    するときに、ピックアップサーボ系を調整するようにし
    たディスク演奏装置のピックアップサーボ系の自動調整
    方法において、 セットに装填されるディスクを初めて演奏するときは、
    ピックアップサーボ系を自動調整するとともに温度を測
    り、当該調整係数と温度を記憶しておき、 セットに装填済のディスクを再演奏するときは、再度温
    度を測り、前回の自動調整時に記憶した温度に対し一定
    範囲内にあるときは前回自動調整時に記憶した調整係数
    をピックアップサーボ系に設定し、今回測った温度が前
    回自動調整時に記憶した温度に対し一定範囲外にあると
    きは改めてピックアップサーボ系の自動調整を行うとと
    もに、当該調整係数と今回測った温度を記憶するように
    したこと、 を特徴とするピックアップサーボ系の自動調整方法。
  3. 【請求項3】 セットに装填されるディスクに対し、ピ
    ックアップサーボ系を調整して演奏するようにしたディ
    スク演奏装置のピックアップサーボ系の自動調整方法に
    おいて、 セットに新規のディスクが装填されるとき、ピックアッ
    プサーボ系の自動調整をして当該調整係数をディスク別
    に記憶しておき、 過去に装填されたことのあるディスクがセットに装填さ
    れるとき、当該ディスクについて記憶された調整係数を
    ピックアップサーボ系に設定するようにしたこと、 を特徴とするピックアップサーボ系の自動調整方法。
  4. 【請求項4】 セットに装填されるディスクに対し、ピ
    ックアップサーボ系を調整して演奏するようにしたディ
    スク演奏装置のピックアップサーボ系の自動調整方法に
    おいて、 セットに新規のディスクが装填されるとき、ピックアッ
    プサーボ系の自動調整をするとともに温度を測り、当該
    調整係数と温度をディスク別に記憶しておき、 過去に装填されたことのあるディスクがセットに装填さ
    れるとき、温度を測り、当該ディスクについて前回の自
    動調整時に記憶された温度に対し一定範囲内にあると
    き、当該ディスクについて記憶された調整係数をピック
    アップサーボ系に設定し、今回測った温度が前回自動調
    整時に記憶した温度に対し一定範囲外にあるときは改め
    てピックアップサーボ系の自動調整を行い、当該調整係
    数と今回測った温度をディスク別に記憶するようにした
    こと、 を特徴とするピックアップサーボ系の自動調整方法。
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