JPH075706U - ゴム混練機における自動練り返し装置 - Google Patents
ゴム混練機における自動練り返し装置Info
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- JPH075706U JPH075706U JP4111993U JP4111993U JPH075706U JP H075706 U JPH075706 U JP H075706U JP 4111993 U JP4111993 U JP 4111993U JP 4111993 U JP4111993 U JP 4111993U JP H075706 U JPH075706 U JP H075706U
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- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ゴム混練機の自動練り返し装置において、押
えローラを駆動ローラに従動して回転させる従動回転機
構を、圧縮負荷による脆性疲労や熱劣化等を生じない耐
久性ある構成にすること。 【構成】 押えローラ7の両端に、耐摩耗性ある弾性素
材により該押えローラよりも大径の円板形に形成された
摩擦円板11を取り付け、該摩擦円板の外周面を駆動ロ
ーラ6に当接させた。
えローラを駆動ローラに従動して回転させる従動回転機
構を、圧縮負荷による脆性疲労や熱劣化等を生じない耐
久性ある構成にすること。 【構成】 押えローラ7の両端に、耐摩耗性ある弾性素
材により該押えローラよりも大径の円板形に形成された
摩擦円板11を取り付け、該摩擦円板の外周面を駆動ロ
ーラ6に当接させた。
Description
【0001】
本考案は、ゴム混練機における自動練り返し装置に関するものである。
【0002】
ゴム混練機には一般に、圧延ローラの上方に2本のローラからなる練り返し装 置が設けられ、圧延ローラで圧延したゴムをこの練り返し装置を通すことにより 再度混練するようにしている。
【0003】 上記練り返し装置における2本のローラのうちの一方は、機体の定位置に回転 自在なるように支持された駆動ローラであって、モータにより所要の速度で駆動 回転されるようになっており、他方のローラは、駆動ローラの上部に該駆動ロー ラとの間に練り返しのための一定の隙間を保った状態に配設され、該駆動ローラ に従動して回転する押えローラである。
【0004】 上記押えローラを駆動ローラに従動して回転させるため、従来より、種々の従 動回転機構が用いられて来た。例えば、初期の混練機においては、混練するゴム そのものを従動回転のための媒体として利用し、ゴムがローラ間に挿入されたと き、それまで停止していた押えローラが該ゴムを摩擦媒体として従動回転するよ うになっていた。
【0005】 ところが一般に、この種の練り返し装置は、圧延ローラの上方に設けられてい て、その高さが床上2m以上もあるため、圧延ローラの下部からゴムを投げ上げ るようにして供給しなければならず、この場合に押えローラが停止していると、 該押えローラと駆動ローラとの間に正しくゴムを挿通することが非常に困難とな り、熟練者であっても度々失敗を繰り返していた。
【0006】 そこで、押えローラを常に駆動ローラに従動して回転させる必要性が認識され るようになり、その結果、従動回転機構として、押えローラの外周に各種材質の 摩擦環を嵌着固定し、該摩擦環を押えローラの自重で駆動ローラに圧接させるこ とにより、摩擦力で該押えローラを従動回転させる方式のものが考案された。
【0007】 ところが、上記摩擦環が駆動ローラへ押し付けられる力は非常に大きいことか ら、該摩擦環をゴムやプラスチック等の素材で形成した場合には、押えローラの 外周に嵌着するリングとしての性格上その肉厚を必然的に薄くせざるをえないた め、回転によりその全周に繰り返し作用する圧縮負荷や、該圧縮負荷により生じ る摩擦熱等に耐え得るだけの十分な強度を保持させることが困難となり、この結 果、該摩擦環が脆性疲労や熱劣化のために短時間で切れたり欠けたりし、混練中 のゴムに異物として混入するという不都合を生じた。また、摩擦環をローラと同 材質の鉄で形成したものも知られているが、摩耗による損傷が激しく、多量の鉄 粉が発生してゴム中に混入したり混練機の可動部分に侵入するという事態は避け られなかった。
【0008】
本考案の課題は、簡単な構成により圧縮負荷の吸収性に勝れ、脆性疲労や熱劣 化等により破損しにくい耐久性のある従動回転機構を備えた、ゴム混練機の自動 練り返し装置を得ることにある。
【0009】
上記課題を解決するため、本考案は、機体上の定位置に回転自在に配設され、 モータにより所要の速度で駆動回転される駆動ローラと、該駆動ローラの上部に ゴム練り返し用の隙間を保った状態に配設され、従動回転機構により該駆動ロー ラに従動して回転する押えローラとからなっていて、上記従動回転機構が、耐摩 耗性ある弾性素材により押えローラよりも大径に形成された摩擦円板を有し、該 摩擦円板が押えローラの両端部に同軸状に固定され、各摩擦円板の外周面が駆動 ローラに当接していることを特徴とするものである。
【0010】
ゴムの混練時に押えローラは、従動回転機構の摩擦円板が駆動ローラに圧接す ることにより、その摩擦力で駆動ローラに従動して常時回転している。 このとき、上記摩擦円板の半径方向の肉厚が大きいため、押えローラの回転に より該摩擦円板に作用する圧縮負荷は、軸心近くまである肉厚により効率良く吸 収減衰され、圧縮に伴う脆性疲労や発熱を殆ど生じない。
【0011】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明するに、図1及び図2は ゴム混練機の構成を概略的に示すもので、1は機体、2,2は該機体1に駆動回 転自在なるように支持された一対の圧延ローラ、3は該圧延ローラの上部に配設 された練り返し装置、4は混練中のゴムである。
【0012】 上記練り返し装置3は、機体1上の定位置に回転自在に支持された駆動ローラ 6と、該駆動ローラ6の上部にゴム練り返し用の隙間を保った状態に配設された 押えローラ7とを備えている。 上記駆動ローラ6はモータ8に連結され、該モータ8により適宜の伝動機構8 aを介して所要の速度で駆動回転されるようになっており、一方、上記押えロー ラ7は、回転軸7aの両端部が軸受アーム9,9により回転自在に支持され、該 軸受アーム9,9の支軸9aを中心にした回動により駆動ローラ6に対して接離 できるようになっており、該押えローラ7の両端部には従動回転機構10が設け られ、該従動回転機構10の作用により、上記駆動ローラ6に従動して回転する ように構成されている。この従動回転機構10は、駆動ローラ6との間に上記ゴ ム練り返し用の隙間を保つための手段をも兼ねるもので、その具体的構成は次の 通りである。
【0013】 即ち、図3及び図4に詳細に示すように、上記従動回転機構10は、押えロー ラ7の両端部に固定された摩擦円板11を備えている。該摩擦円板11は、所要 の耐摩耗性と弾性及び摩擦力とを有するゴム又はプラスチック等の素材により、 押えローラ7の直径よりも上記隙間を形成するのに必要な分だけ大径に形成され ており、その中心穴11aに押えローラ7の回転軸7aを挿通させた状態で該押 えローラ7の両端面に同軸状に当接され、その外側面に当接した小径の固定板1 2を介して複数のボルト13により押えローラ7に締着固定され、該摩擦円板1 1の外周面が駆動ローラ6に当接している。上記固定板12は、金属やプラスチ ックなど、固定するために必要な強度を備えた任意の素材により形成することが できる。
【0014】 上記構成を有する混練機において、圧延ローラ2,2で圧延されたゴム4は練 り返し装置3に供給され、駆動ローラ6と押えローラ7との間に挿通されること により、再混練される。このとき押えローラ7は、その両端部に形成した従動回 転機構10の摩擦円板11が駆動ローラ6に圧接することにより、該摩擦円板1 1の摩擦力で駆動ローラ6に従動して常時回転しているため、両ローラ6,7間 にゴム4を挿通する作業が容易である。
【0015】 また、上記従動回転機構10における摩擦円板11を、半径方向の肉厚が薄い 従来の環状のものではなく、半径方向の肉厚が大きい円板形のものとして形成し ているため、押えローラ7の回転により該摩擦円板11に作用する圧縮負荷は、 軸心近くまである肉厚により効率良く吸収減衰せしめられ、脆性疲労を生じるこ とがないばかりでなく、圧縮に伴う発熱も殆ど生じることがない。
【0016】
このように本考案によれば、押えローラを駆動ローラに従動して回転させる従 動回転機構を、半径方向の肉厚が大きい摩擦円板により形成したので、押えロー ラの回転により該摩擦円板に作用する圧縮負荷を、軸心近くまである肉厚により 効率良く吸収して減衰させることができ、これにより、摩擦円板の圧縮による脆 性疲労や発熱を防止し、耐久性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の自動練り返し装置を備えた混練機の正
面図である。
面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】自動練り返し装置における押えローラの要部正
面図である。
面図である。
【図4】図3のA−A線での断面図である。
1 機体 3 練り返し装置 4 ゴム 6 駆動ローラ 7 押えローラ 8 モータ 10 従動回転機構 11 摩擦円板
Claims (1)
- 【請求項1】 機体上の定位置に回転自在に配設され、
モータにより所要の速度で駆動回転される駆動ローラ
と、該駆動ローラの上部にゴム練り返し用の隙間を保っ
た状態に配設され、従動回転機構により該駆動ローラに
従動して回転する押えローラとからなり、 上記従動回転機構が、耐摩耗性ある弾性素材により押え
ローラよりも大径に形成された摩擦円板を有していて、
該摩擦円板が押えローラの両端部に同軸状に固定され、
各摩擦円板の外周面が駆動ローラに当接している、こと
を特徴とするゴム混練機における自動練り返し装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4111993U JP2521794Y2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | ゴム混練機における自動練り返し装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4111993U JP2521794Y2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | ゴム混練機における自動練り返し装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH075706U true JPH075706U (ja) | 1995-01-27 |
JP2521794Y2 JP2521794Y2 (ja) | 1997-01-08 |
Family
ID=12599574
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4111993U Expired - Fee Related JP2521794Y2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | ゴム混練機における自動練り返し装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2521794Y2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013054641A1 (ja) * | 2011-10-13 | 2013-04-18 | 住友ゴム工業株式会社 | ゴム成形装置 |
JP2015182460A (ja) * | 2014-03-24 | 2015-10-22 | 有限会社トクセイ工業 | 混練ゴムシートの供給装置 |
KR102147596B1 (ko) * | 2019-03-13 | 2020-08-24 | 이창길 | 칩 절단기용 롤러 구조체 |
CN117754761A (zh) * | 2024-02-20 | 2024-03-26 | 大连仓敷橡胶零部件有限公司 | 一种开炼机自动捣胶装置 |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP4111993U patent/JP2521794Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013054641A1 (ja) * | 2011-10-13 | 2013-04-18 | 住友ゴム工業株式会社 | ゴム成形装置 |
JP2013086265A (ja) * | 2011-10-13 | 2013-05-13 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | ゴム成形装置 |
JP2015182460A (ja) * | 2014-03-24 | 2015-10-22 | 有限会社トクセイ工業 | 混練ゴムシートの供給装置 |
KR102147596B1 (ko) * | 2019-03-13 | 2020-08-24 | 이창길 | 칩 절단기용 롤러 구조체 |
CN117754761A (zh) * | 2024-02-20 | 2024-03-26 | 大连仓敷橡胶零部件有限公司 | 一种开炼机自动捣胶装置 |
CN117754761B (zh) * | 2024-02-20 | 2024-05-17 | 大连仓敷橡胶零部件有限公司 | 一种开炼机自动捣胶装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2521794Y2 (ja) | 1997-01-08 |
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