JPH0756920B2 - 電磁波シールド室 - Google Patents

電磁波シールド室

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JPH0756920B2
JPH0756920B2 JP2086429A JP8642990A JPH0756920B2 JP H0756920 B2 JPH0756920 B2 JP H0756920B2 JP 2086429 A JP2086429 A JP 2086429A JP 8642990 A JP8642990 A JP 8642990A JP H0756920 B2 JPH0756920 B2 JP H0756920B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、室内面をシールド板によって被覆すると共
に、前記室内面に必要な建具等を取り付けるためのこと
により構成してなる電磁波シールド室に関する。
〔従来の技術〕
一般に、電磁波シールド室は外部から有害電波が侵入し
たり、室内で電磁器等から発生する電磁波が有害電波と
なって外部に漏れないようにするために、壁面及び天井
面等全体にシールド板を張り付ける等して電磁波を完全
に遮断する構造になっている。
また、このような構造の電磁波シールド室を隣接して設
置してなる電磁波シールド室、特に強磁界を発生させる
電磁機器等を使用する電磁波シールド室は、各部屋の電
磁機器等が相互に干渉しないようにする必要がある。
そこで、各部屋に設けられるシールド板は、それぞれ別
々に張り付けられ、室内で発生した強磁界が隣の部屋に
漏れない構造になっている。
ところで、このような構造の電磁波シールド室の室内
に、建具や内装用の受け部材を取り付ける場合、普通の
室内と同様にコンクリート躯体にアンカー部材を突設
し、このアンカー部材に建具等を溶接や取付ナットによ
って取り付けるのが一般的である。
かかる場合、アンカー部材は躯体のコンクリート中に打
ち込むか、或いは躯体表面に孔を開け、コンクリート中
の鉄筋に溶接することにより取り付けられている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような取付方法では、アンカー部材
が強磁界による電流の伝導体となって電磁波が隣室や外
部に伝わる恐れがあることが明らかとなり、特に電磁波
シールド室が隣接して設置されている場合、各部屋の電
磁機器等に影響を与える等のトラブルの原因となること
が分かった。
また、外部からの有害電波に対してコンクリート躯体内
の鉄筋がアンテナの働きをし、その結果として外部の有
害電波が室内の電子機器にノイズとなって伝わり、電子
機器に誤作動を与える恐れがあることも分かった。
この発明は、このような課題を解決するためになされた
もので、電磁波を完全に遮断できるようにした電磁波シ
ールド室を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この発明に係る電磁波シールド室は、室内面をシールド
板によって被覆すると共に必要な建具等を取り付けるこ
とにより構成してなる電磁波シールド室に関し、前記室
内面に前記シールド板及び必要な建具等を取り付けるた
めのアンカー部材を絶縁材で被覆して前記室内面のコン
クリート躯体中に埋設し、かつ、前記シールド板及び建
具等にアースを取り付けることにより構成し、また、前
記電磁波シールド室を複数戸、隣接して設置する場合に
は、部屋毎に、前記シールド板及び必要な建具等にアー
スを取り付けることによって前記目的を達成するもので
ある。
〔実施例〕
以下、この発明に係る電磁波シールド室を図示する一実
施例によって説明する。
第1図、第2図及び第3図は、隣接して設置された電磁
波シールド室を示したもので、電磁波シールド室1,1の
室内面、すなわち内壁2及び天井3はコンクリート躯体
4の表面にその全面にわたって硅酸カルシウム板等から
なる下地板5を張り付け、この下地板5の表面にその全
面にわたって導電性の優れた金属板、例えば薄い銅板等
からなるシールド板6を張り付け、かつ、このシールド
板6にアース21を取り付けることにより構成されてい
る。
内壁2のコンクリート躯体4の表面には、受け部材7が
エポキシ系の接着剤によって接着すると共に、アンカー
部材としてのアンカーボルト22で固定することにより取
り付けられ、この受け部材7に胴縁8がねじ止めされ、
この胴縁8に下地板5がタッピングビス9によって張り
付けられている(第2図参照)。
アンカー部材としてのアンカーボルト22は、コンクリー
ト躯体4のコンクリート中に直接埋設されているのでは
なく、電磁波を伝えないように絶縁材(図省略)で被覆
して埋設されている。
尚、胴縁8は受け部材7に、前後に移動できるように図
示するような状態でねじ止めされていることにより下地
板5の不陸を無くすることができる。
また、天井のコンクリート躯体4のコンクリート中に
は、アンカー部材として、樹脂系のインサート10を埋設
し、このインサート10に吊りボルト11を吊り下げ、この
吊りボルト11の下端部に野縁12をボルト止めする等して
取り付け、この野縁12に下地板5がタッピングビス9に
よってビス止めすることにより張り付けられている(第
3図参照)。
尚、インサート10として金属製のものを使用する場合に
は、インサート10の表面は絶縁材で被覆される。
扉枠13は壁部分のコンクリート躯体4の表面に突設され
たれアンカー部材としてのアンカーボルト14に複数個の
固定ナット15によって取り付けられている(第8図参
照)。
アンカーボルト14は壁部分のコンクリート躯体4を貫通
させ、かつ、塩化ビニールパイプ等からなる絶縁チュー
ブ16を被せて絶縁することにより、コンクリート中の補
強鉄筋に触れないように埋設されている(8図参照)。
また、扉枠13の表面は壁2の両面に張り付けられたシー
ルド板6,6と電気的に連続するシールド板6a,6aによって
被覆され、当該シールド板6a,6aの一端は扉枠13の戸当
たり部13aに於いて重ねられ、かつ、互いに触れないよ
うにネオプレンゴム等の絶縁材16を介在し、ビス17によ
ってビス止めされている。
ビス17には樹脂製のカラー若しくはスペーサーを装着す
ることにより電流が流れないように絶縁処理がされてい
る。
扉枠13には、扉18,18が丁番19を軸に開閉自在に建て込
まれている(実施例では片側の扉のみを図示してあ
る)。
扉18の両面にはシールド板6b,6bが張り付けられ、当該
シールド板6b,6bの端部は扉18の周縁部に於いて互いに
触れないように絶縁材21を介在し、ビス17よってビス止
めされている。
扉18の周縁部と扉枠13との間及び扉18と18との間には、
導電性の優れた材料からなるシールドガスケット20、20
が介在されている(第6図、第7図及び第8図参照)。
シールドガスケット20は扉18,18を閉めた際に、扉枠13
の両面と扉18の両面にそれぞれ張り付けられたシールド
板6aと6bとをそれぞれ電気的に連続させてこの部分の電
磁波の通過を完全に遮断するものである。
このような構成において、壁部分の受け部材7はコンク
リート躯体4のコンクリート中に埋め込まれているので
はなく、躯体表面に接着剤によって接着されているの
で、電磁波の伝導体となることはなく、また、アンカー
ボルト22もコンクリート躯体4のコンクリート中に直接
埋設されているのではなく、絶縁材(図省略)で被覆し
て埋設されているので、電磁波の伝導体となることはな
い。
また、天井3のインサート10も金属製のものではなく、
樹脂製のものが使用されているので、電磁波の伝導体と
なることはない。
さらに、アンカーボルト14は絶縁チューブ16によって被
覆されているので、電磁波の伝導体となることはない。
したがって、壁部分及び天井部分等のコンクリート躯体
4とシールド板6とは電気的に完全に絶縁された状態に
あり、室内の電磁波が隣室や外部に漏れたり、外部の有
害電波が室内に侵入したりすることはなく、電磁波を略
完全に遮断することができる。
また、扉枠13と扉18との間及び扉18と18との間には、扉
18を閉めた際のこの部分の電磁波を遮断するシールドガ
スケット20が取り付けられているので、この部分に於け
る電磁波の侵入及び漏れも完全に遮断することができ
る。
〔発明の効果〕
この発明は以上の構成からなるので以下の効果を有す
る。
電磁波シールド室の壁及び天井部分等のシールド板及び
必要な建具等を固定するためのアンカー部材は絶縁材で
被覆してコンクリート躯体に埋設されているので、アン
カー部材が電磁波の伝導体となることはなく、電磁波の
漏洩及び侵入を確実に遮断できる効果がある。
また、各電磁波シールド室の壁部分及び天井部分等のシ
ールド板及び建具等は、部屋毎に独立して取り付けら
れ、かつ、部屋毎にアースが取り付けられているので、
壁部分及び天井部分等において室内の電磁波が隣室や外
部に漏れたり、外部の有害電波が室内に侵入したりする
のを遮断できる効果がある。
また、扉枠と扉との間及び扉と扉との間には、扉を閉め
た際のこの部分の電磁波を遮断するシールドガスケット
が介在されているので、この部分における電磁波の侵入
及び漏れも完全に遮断できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第8図は、この発明の一実施例を示したもの
で、第1図は電磁波シールド室の平面図、第2図はその
壁部分の拡大断面図、第3図は天井部分の拡大断面図、
第4図〜第8図は電磁波シールド室の扉を示すもので、
第4図はその正面図、第5図はその平面図、第6図は扉
の召し合わせ部の拡大断面図、第7図は床部分の拡大断
面図、第8図は扉枠と扉との取り合い部の拡大断面図で
ある。 1……シールド室、2……内壁、3……天井、4……コ
ンクリート躯体、5……下地板、6,6a,6b……シールド
板、7……受け部材、8……胴縁、9……タッピングビ
ス、10……インサート、11……吊りボルト、12……野
縁、13……扉枠、13a……戸当り、14……アンカーボル
ト、15……固定ナット、16……絶縁チューブ、17……ビ
ス、18……両開き扉、19……丁番、20……シールドガス
ケット、21……アース。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】室内面をシールド板によって被覆すると共
    に、前記室内面に必要な建具等を取り付けることにより
    構成してなる電磁波シールド室において、前記シールド
    板及び必要な建具等を取り付ける為のアンカー部材を絶
    縁材で被覆して前記室内面のコンクリート躯体中に埋設
    し、かつ、前記シールド板及び前記建具等にアースを取
    り付けてなることを特徴とする電磁波シールド室。
  2. 【請求項2】請求項第1項記載の電磁波シールド室を複
    数戸、隣接して設置してなる電磁波シールド室におい
    て、前記シールド板及び必要な建具等を部屋毎に別々に
    取り付け、かつ、部屋毎に、前記シールド板及び前記建
    具等にアースを取り付けてなることを特徴とする電磁波
    シールド室。
  3. 【請求項3】アンカー部材としてのアンカーボルトをコ
    ンクリート躯体に貫通させて設置すると共に、このアン
    カーボルトの表面を絶縁チューブで被覆してなることを
    特徴とする請求項第1項又は第2項記載の電磁波シール
    ド室。
JP2086429A 1990-03-30 1990-03-30 電磁波シールド室 Expired - Fee Related JPH0756920B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH07109950B2 (ja) * 1989-04-24 1995-11-22 株式会社富士精工本社 電磁シールドルームと、その扉枠と窓枠

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JPH03284899A (ja) 1991-12-16

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