JPH0756387B2 - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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JPH0756387B2
JPH0756387B2 JP62156859A JP15685987A JPH0756387B2 JP H0756387 B2 JPH0756387 B2 JP H0756387B2 JP 62156859 A JP62156859 A JP 62156859A JP 15685987 A JP15685987 A JP 15685987A JP H0756387 B2 JPH0756387 B2 JP H0756387B2
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heat
heater
heating
food
heating chamber
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JP62156859A
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和美 平井
信夫 関野
三夫 秋吉
孝彦 山崎
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、加熱室内で食品を加熱調理する加熱調理器に
関するものである。
従来の技術 一般に被加熱物である食品を加熱するには、第5図,第
6図に示すような加熱調理器が実用されている。第5図
は従来の加熱調理器の構造を示す正面断面図である。
第5図において加熱室1の上部には上ヒータ2を、下部
には下ヒータ3を設けている。各ヒータはそれぞれ石英
や耐熱ガラスで構成したパイプ4,4′内に電熱線5,5′を
収納して、いわゆる赤外線ヒータを構成している。
加熱室1内には載置台6を設け食品7を載置し、上ヒー
タ2,下ヒータ3で加熱調理する。
発明が解決しようとする問題点 ところが、このような従来の加熱調理器においては、上
下とも同一の構成のヒータを用いているので、ヒータ自
体の温度も同程度となり、当然輻射熱の波長も上下とも
ほぼ等しくなる。従って食品には上下とも単一の波長の
熱が照射されることになる。食品などの物体に吸収され
る熱量は、加熱源から輻射される熱の波長によって異な
る。また熱の浸透深さも異なることになるが、熱源の波
長が単一であることは、ある特定の被加熱物には適切で
あっても、他の被加熱物には適切でなく熱吸収されにく
い食品は十分加熱されない問題がある。
また、熱の浸透深さも同じなので同じ部分だけが加熱さ
れることになり、加熱むらを生じることにもなり不具合
であった。
また、加熱室内にヒータを配置しているので、特に下ヒ
ータ3などは食品の出し入れに邪魔になるなど、使い勝
手の面では好ましくなかった。
第6図は従来の加熱調理器の他の例を示す正面断面図で
ある。第6図においては加熱室8の上部にはヒータ9を
設けている。上ヒータ9の構成は第5図で説明したもの
と同じ赤外線ヒータである。加熱室8の底面10の裏にシ
ーズヒータや電熱線を絶縁物で覆ったヒータなどで構成
した下ヒータ11を密着させ、底面10を加熱し、この熱で
加熱室内の食品を加熱するものである。
この構成によると、底面10部には不要なものがなくなり
食品の出し入れなど容易となり、使いやすくなる。
ところが下ヒータ11の熱が底面10へ伝達するときに熱損
失を生じたり、鉄板やステンレス鋼板で構成される底面
からの熱輻射率が低いため十分な熱放射が行なわれない
など熱伝達効率が低く、十分な加熱が行なえないという
問題があり、いずれの場合も好ましくなかった。
本発明はこのような従来の問題点を解消するものであ
り、簡単な構成で、被加熱物である食品を均一に良好に
加熱調理することができ、しかも加熱室内の不要物をな
くし、すっきりとして使いやすい加熱調理器を提供する
ものである。
問題点を解決するための手段 本発明の加熱調理器は、被加熱物を収納する加熱室と、
前記加熱室の上部に設けられた上ヒータと、前記加熱室
の底面の内面に設けられた非金属被膜層と対向して底面
外側に設けられた下ヒータとを備え、前記上ヒータの表
面温度は前記金属被膜層の表面温度より高くする構成と
し、前記被加熱物の加熱調理時に上ヒータ、下ヒータま
たは上下両ヒータを適宜選択して使用する構成とした。
作用 本発明の加熱調理器は、加熱室の底面内面に非金属被膜
層を形成し、底面外側に下ヒータを設けているので、下
ヒータの熱は加熱室底面へ伝わり、非金属被膜層から加
熱室内に熱輻射される。輻射面は非金属質であるので、
金属に比べて輻射率が高く出来、また上ヒータよりも温
度を低くしているので、波長の長い、いわゆる遠赤外線
が放射される。一方上ヒータは下ヒータよりも温度が高
いので波長の短かい近赤外線が放射される。
この二種類の異なる波長の熱源を食品に照射するので、
それぞれ熱の浸透深さも異なり、内部あるいは表面と均
一に熱が行き届き、均一で効果的な加熱を行うことがで
きるものである。
また下ヒータは面状に構成すれば加熱室への熱伝達も均
一に、しかも熱伝導面積も広く効果的に伝えることがで
きると共に、加熱室底面は不要な物がなくなるので、使
いやすくなるものである。
実 施 例 以下、本発明の一実施例の加熱調理器を図面を参照して
説明する。第1図は本発明の一実施例における加熱調理
器の構造を示す正面断面図であり、第2図は同調理器の
下ヒータ部の構造を示す部分断面図である。
第1図,第2図において、加熱室21の上部には石英また
は耐熱ガラスなどの耐熱絶縁材料で構成したパイプ22に
電熱線23を内蔵した上ヒータ24を設ける。
加熱室21の底面25の内面にはセラミック塗料など耐熱性
が高く非金属体で構成された非金属被膜層26を形成す
る。非金属被膜層は金属面よりも放射率が高く、熱放射
効率を高める働きをする。この非金属被膜層26と対向し
て底面25の外側には下ヒータ27を設ける。下ヒータ27
は、マイカあるいはセラミックなどにより構成した耐熱
性の絶縁板28と、絶縁板29により電熱線30を絶縁して構
成している。
31は同じく耐熱性絶縁板で構成した巻枠である。
32は反射板であり、下方向への熱を上方向へ反射させる
と共に下ヒータ27を底面25に固定する役目をしている。
加熱室21内には載置台33を設け、被加熱物である食品34
を載置している。
第3図は本発明による下ヒータ構成を示す分解した斜視
図である。第3図において第2図と同一部品を同一番号
で示したもので、図のような順序で重ね合せて下ヒータ
を構成するものである。
上ヒータ24の電熱線23は約1000℃程度に発熱させるので
赤色の可視光を発し、0.5〜3μ程度の波長の熱を輻射
する。これを破線矢印で示す。次に下ヒータ27は、熱輻
射面である非金属被膜層26の表面温度を上ヒータより低
い温度の500〜600℃程度となるように電熱線30に通電す
るので可視光は少なく、2μ程度より長い波長の熱を効
率よく輻射するものである。これを実線矢印で示した。
食品34はこのように上ヒータ24と下ヒータ27の両方の熱
源により加熱されるものである。
第4図は水の赤外線吸収スペクトルを表したもので、横
軸に熱(あるいは光)の波長、たて軸に吸収率を表した
もので、1〜3μ付近と、5〜9μ付近の波長の吸収率
が高いことを示している。
食品は水分が含まれる率が多いので、この特性に近似す
るものが多いが、食品の種類や質によって吸収されやす
い波長は変化するものである。
このようにすれば、食品34は上ヒータ24と下ヒータ27の
両方の熱により加熱され、このとき上ヒータからは波長
の短い熱が、下ヒータからは波長の長い熱が照射される
ことになり、上ヒータ24または下ヒータ27を適宜選択し
て、波長を適切に選択することにより、第4図に示す赤
外線吸収率の高い部分で食品に応じて最も吸収されやす
い波長を選択的に照射し、加熱することができるので加
熱効率を高めることができる。
また、調理する食品の種類,質が変り、赤外線吸収スペ
クトルがずれたとしても広帯域の波長を輻射しているの
で加熱効率への影響は少なく、この面からも効率の良い
加熱が実現できることになる。
なお、上ヒータ24はパイプ22に電熱線23を内蔵する構成
にすることにより、電熱線23からの赤外線輻射が直接食
品に照射されるのでより効果が高まり望ましい。
また、下ヒータ27は耐熱絶縁板で電熱線をはさみ込んだ
面状のヒータ構成とすることにより局部的な赤熱がなく
なり、均一加熱ができると共に、安定した長波長の熱を
放射でき好ましい。
発明の効果 以上のように本発明の加熱調理器によると次に述べるよ
うな数多くの実用的効果を得ることができる。
まず、上ヒータは下ヒータよりも高温度にしているので
波長の比較的短い、いわゆる近赤外線が放射される。下
ヒータは金属面よりも放射率の高い非金属被膜層を設
け、この層を上ヒータよりも低い温度に熱することによ
り、比較的波長の長い、いわゆる遠赤外線が効率よく放
射される。このように食品を2種類の異なる波長帯の熱
で加熱できることになる。これにより (1) 調理しようとする食品の最も吸収されやすい波
長帯の熱を選択的に使用することができる。例えば野菜
などは水分の含有量が多いが、この場合第4図に示す水
の赤外線吸収スペクトルにおける吸収率の高い波長、す
なわち上ヒータの輻射波長を1〜3μ、下ヒータの輻射
波長を5〜9μ付近の波長に選べば、吸収効率の極めて
高い効果的な加熱が実現できることになる。
(2) 調理する食品の種類,質が変り赤外線吸収スペ
クトルがずれたとしても、上ヒータと下ヒータにより広
帯域の波長の赤外線を輻射しているので加熱効率低下へ
の影響は少なく、この面からも常に安定した効率の良い
加熱ができる。
(3) 赤外線の波長により、食品の内部まで熱が達す
る浸透深さが異なるが、2種類の波長帯の熱で食品を加
熱すると、食品の内部を加熱することができると共に、
食品上面をむらなく均一に加熱できるようになり、調理
の出来ばえを一段と向上させることができる。
(4) 加熱室の底面には不要なものが出ないヒータ構
成であるので食品の出し入れ時に邪魔にならず使いやす
い。
また底面がすっきりしているので掃除などの手入れもし
やすい。また、下ヒータは非金属被膜層全面を均等に加
熱するので、被膜層と食品の間の距離は近くても均一に
加熱ができる。従って載置台の位置を低くし、加熱室内
における食品の収納スペースを広くできるので、より大
きな食品の調理が可能となる。逆に言えばよりコンパク
トな加熱調理器を実現できることになる。
以上述べたように簡単な構成により実用上きわめて有用
な効果を数多く発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における加熱調理器の正面断
面図、第2図は同調理器の下ヒータ部の部分断面図、第
3図は同下ヒータの分解斜視図、第4図は水の赤外線吸
収スペクトルを表す特性図、第5図は従来の加熱調理器
の正面断面図、第6図は従来の加熱調理器の他の例を示
す正面断面図である。 21……加熱室、22……パイプ、23……電熱線、24……上
ヒータ、25……底面、26……非金属被膜層、27……下ヒ
ータ、28……絶縁板、29……絶縁板、30……電熱線、31
……巻枠、32……反射板、33……載置台、34……食品。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 孝彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭54−31372(JP,A) 特開 昭57−70325(JP,A) 特開 昭61−250989(JP,A) 実開 昭62−76802(JP,U) 特表 昭59−500111(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被加熱物を収納する加熱室と、前記加熱室
    の上部に設けられた上ヒータと、前記加熱室の底面の内
    面に設けられた非金属被膜層と対向して底面外側に設け
    られた下ヒータとを備え、前記上ヒータの表面温度は前
    記金属被膜層の表面温度より高くする構成とし、前記被
    加熱物の加熱調理時に上ヒータ、下ヒータまたは上下両
    ヒータを適宜選択して使用する構成とした加熱調理器。
  2. 【請求項2】上ヒータは耐熱絶縁材料で形成したパイプ
    内に電熱線を内蔵した構成とした特許請求の範囲第1項
    記載の加熱調理器。
  3. 【請求項3】下ヒータは耐熱絶縁板で電熱線をはさみ込
    んだ面状のヒータ構成とした特許請求の範囲第1項記載
    の加熱調理器。
JP62156859A 1987-06-24 1987-06-24 加熱調理器 Expired - Lifetime JPH0756387B2 (ja)

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