JPH0756303Y2 - 牽引巻上機の軸受構造体 - Google Patents

牽引巻上機の軸受構造体

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JPH0756303Y2
JPH0756303Y2 JP1657790U JP1657790U JPH0756303Y2 JP H0756303 Y2 JPH0756303 Y2 JP H0756303Y2 JP 1657790 U JP1657790 U JP 1657790U JP 1657790 U JP1657790 U JP 1657790U JP H0756303 Y2 JPH0756303 Y2 JP H0756303Y2
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shaft
outer peripheral
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JP1657790U
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Inventor
太一 和田
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株式会社ニッチ
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、小型の牽引巻上機における軸受構造体に関す
る。
〔従来の技術と考案が解決しようとする課題〕 小型のチェーンブロックやレバー揺動式の牽引若しくは
巻上用の牽引巻上機に於て、歯車とその両端面から突出
した軸部とが一体の軸付き歯車であって小型化が特に要
求される場合、歯面圧を所定値以下に保ちつつ小型化を
図ることが出来るとしても、軸部の外径が過小となる問
題がある、そこで、従来、実公昭61−45110号公報に示
すように、軸部の外周面よりも軸中心側に、歯車の歯間
溝底部が位置するようにして、軸部の外径を大き目に確
保することが考慮されていた。
しかし、このような構造・形状の軸部では、外周面に軸
方向の凹溝が形成されているため、軸受ボス孔の内周面
と摺接すると、この内周面が軸部の凹溝にていわば削り
取られて、摩擦係数(回転トルク損失)が増え、場合に
よっては焼付を発生しやすいという問題があった。
本考案の目的とするところは、歯車の小型化を図りなが
ら軸部の強度を保持し、かつ、すべり面のカジリや焼付
を防止し、円滑な回転を実現した軸受構造体を提供する
ことにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案に係る牽引巻上機の軸受構造体は、歯車減速機構
に用いられる歯車と一体に軸部を突出状に形成し、該軸
部の外周面には、上記歯車の歯間溝底部と直線状に連通
する軸方向凹溝が形成され、かつ、該軸部の該軸方向凹
溝に差込まれる廻り止め突条を内周面に有する滑り用リ
ングを該軸部に外嵌すると共に、該滑り用リングの外周
面を軸受ボス孔の内周面に回転自在に嵌合させた。
〔作用〕
軸部の外周面には軸方向凹溝が凹設されても良いから、
歯車(歯間溝底部)の径が極めて小さくとも、軸部の外
径は、比較的大きく確保出来、軸部の強度は維持出来
る。しかも、滑り止め用リングをこの軸部に外嵌させる
から、軸受ボス孔の内周面と直接に摺接するのは該滑り
止め用リングの平滑な外周面であって、円滑に回転す
る。また、滑り止め用リングの内周面には廻り止め突条
が設けられ、軸部の外周面の軸方向凹溝にこれを差込め
ば、特別な廻り止めキーや廻り止めピンを用いることな
く、簡単に廻り止めがなされる。
〔実施例〕
以下、図示の実施例に基づき本考案を詳説する。
第2図に於て、小型チェーンブロックや、巻上又は牽引
用の小型のレバー揺動式牽引巻上機の要部の断面図を示
す。同図に於て、機体の一部を成す平行な2枚のプレー
ト1,2間に、ロードシーブ3が設けられ、該ロードシー
ブ3は軸受4,4にて回転自在に両プレート1,2の孔部に枢
支される。5はロードギヤーであってロードシーブ3か
ら突設された円筒部に固着される。6はロードシーブ3
の孔部を相互に回転自在として挿通し、軸受7,7にて枢
結されたピニオンシャフトであって、該ピニオンシャフ
ト6の一端(第2図では右方側)には、(図示省略の)
チェーン懸架ハンドホイール又は揺動レバーが、ブレー
キ手段等を介して取付けられている。また、他端(第2
図では左方端)には、ギヤー部8が設けられる。
9,9はこのギヤー部8に噛合する2枚のピニオンギヤー
であり、ピニオン10にこのピニオンギヤー9が固着さ
れ、またピニオン10の歯車11は前記ロードギヤー5に噛
合する。
本考案に係る軸受構造体Gは該ピニオン10を含む軸受の
構造が該当する。即ち、第2図に於て、ギヤー部8、ピ
ニオンギヤー9,9、歯車11,11、ロードギヤー5をもっ
て、歯車減速機構Bを構成し、この歯車減速機構Bの一
部を成す上記歯車11から軸部12,12を一体に突設してピ
ニオン10を形成し、第1図〜第4図に示す如く、該軸部
12,12の外径寸法Dを、歯車11の歯間溝底部13…を結ぶ
歯底径Daよりも大きく設定し、軸部12,12の外周面12aに
は、歯車11の歯間溝底部13…と直線状に連通する軸方向
凹溝14…が形成される。
なお、図例では、歯車11における長手方向の一側部の歯
頂部が切削されて低歯頂面15が形成され、他方、ピニオ
ンギヤー9の中心部にはこの低歯頂面15に対応する形状
の歯形孔部が貫設されていて、この歯形孔部に、低歯頂
面15を圧入嵌合してピニオンギヤー9が固着される。例
えば、このピニオン10の製法としては、引抜成型にて第
4図に示す最外周形状の歯形の棒材を得て、これを所定
長さに切断後、両端部を切削加工して、低歯頂面15及び
軸支12,12を形成すればよい。このようにして直線(ス
トレート)状に、軸方向凹溝14が歯間溝底部13に連通し
て簡単に形成出来る。
ところで、第2図に於て、16は図外のボルト等にて一方
のプレート1に固着され、歯車減速機構Bを包囲するギ
ヤーカバーであり、該ギヤーカバー16及びプレート1に
は、鍔付き円筒状軸受ボス17…が溶接等にて予め固着一
体化されており、この軸受ボス17の軸受ボス孔18にピニ
オン10の軸部12が直接に嵌合せず、第2図及び第5図、
第6図に示すような内周面19に廻り止め突条20…を有す
る滑り用リング21を、介装させ、間接的に軸部12が軸受
ボス孔18に挿入されている。つまり、第1図に示す如
く、軸部12の軸方向凹溝14…に、滑り止め突条20…を巻
込むようにして、該軸部12に滑り用リング21を外嵌し、
軸部12とリング21とを常に一体に回転するように組立
て、そして、該リング21の外周面22を軸受ボス孔18の内
周面に回転(摺動)自在に嵌合させる。
なお、(第1図に於て、)廻り止め突条20と凹溝14との
間に間隙が生じているが、この間隙が生じないような嵌
込(差込)状態とするも好ましく、また、廻り止め突条
20…の本数を凹溝14と同数とせずに、少ない目に設定し
ても自由である。
〔考案の効果〕
本考案は上述の構成にて、次のような著大な実用的効果
を奏する。
軸受ボス孔18の内周面に回転自在として摺接するの
は、(軸方向凹溝14…を有する軸部12ではなくて、)平
滑な外周面22の滑り用リング21であるから、円滑回転が
得られ、機械損失が少なく、カジリや焼付が防止出来
る。
(同様の理由で)面圧が減少し、一層円滑な回転が
得られ、カジリや焼付が一層確実に防止される。
廻り止めキーやピンを必要としない簡素な構造で、
安価に製造出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す要部拡大断面図、第2
図は要部説明図、第3図はピニオンの一例の正面図、第
4図は同側面図、第5図は滑り用リングの断面図、第6
図は同側面図である。 11……歯車、12……軸部、12a……外周面、13……歯間
溝底部、14……軸方向凹溝、18……軸受ボス孔、19……
内周面、20……廻り止め突条、21……滑り用リング、22
……外周面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】牽引巻上機の歯車減速機構Bに用いられる
    歯車11と一体に軸部12,12を突出状に形成し、該軸部12
    の外周面12aには、上記歯車11の歯間溝底部13…と直線
    状に連通する軸方向凹溝14…が形成され、かつ、該軸部
    12の該軸方向凹溝14…に差込まれる廻り止め突条20…を
    内周面19に有する滑り用リング21を該軸部12に外嵌する
    と共に、該滑り用リング21の外周面22を軸受ボス孔18の
    内周面に回転自在に嵌合させたことを特徴とする牽引巻
    上機の軸受構造体。
JP1657790U 1990-02-21 1990-02-21 牽引巻上機の軸受構造体 Expired - Lifetime JPH0756303Y2 (ja)

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JPH03107491U JPH03107491U (ja) 1991-11-06
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