JP3768569B2 - プロペラシャフト - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、互いに嵌合するスプラインシャフト及びスプラインスリーブを有し、スプラインスリーブの内面に樹脂コーティングを施したプロペラシャフトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の摺動自在のプロペラシャフトにおいては、負荷がかかった状態での回転動作時に、スライド抵抗を低減しかつ耐摩耗性を向上するため、スプラインシャフトの外面又はスプラインスリーブの内面に全面的に樹脂コーティングを施している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の樹脂コーティングした摺動自在のプロペラシャフトは、スプラインシャフトとスプラインスリーブとの間に回転方向の若干のクリアランス(バックラッシュ)が存在する。このため無負荷状態での回転動作時に、このバックラッシュに起因して回転方向にガタを生じ、騒音や摩耗の原因となっていた。
【0004】
従って、本発明の目的は、負荷がかかった状態での動作でスライド抵抗を低減しかつ耐摩耗性を向上するとともに、無負荷状態での回転動作時の回転方向ガタを排除することができるプロペラシャフトを得るにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明プロペラシャフトは、スプラインスリーブの互いにほぼ等間隔離れた少なくとも2個の内方突出歯を除去して欠歯部分を設け、これら欠歯部分に嵌合するスプラインシャフトの歯との間の回転方向のクリアランスを排除するよう、前記欠歯部分の両側の窪み側面の少なくとも一方の側面に、他のコーティング部分よりも厚さを増大した填隙コーティング部、又は前記欠歯部分の大径面の中央に、スプラインシャフトの歯のピッチに相当する範囲にわたって大径面の他の部分よりもスプラインシャフトの隣接する2個の歯間に僅かに突入するよう僅かに厚さを増大した填隙コーティング部を前記欠歯部分に設けたことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明プロペラシャフトの実施にあたり、前記欠歯部分における一方の窪み側面に他方の窪み側面よりも厚さを増大した填隙コーティング部を窪み側面の全面にわたり又は部分的にわたって設けるとよい。
【0009】
【実施例】
次に、図面につき本発明の好適な実施例を説明する。
【0010】
図1は、本発明によるプロペラシャフト1の実施例を示し、スプラインシャフト2を有するシャフト部材と、このスプラインシャフト2に嵌合するスプラインスリーブ3を有するシャフト部材とにより構成し、各シャフト部材の端部にはそれぞれユニバーサルジョイント4を設ける。
【0011】
本発明によれば、スプラインスリーブ3の内面に樹脂コーティング5を施したプロペラシャフト1において、スプラインスリーブ3の互いに等間隔離れた少なくとも2個の内方突出歯を除去して少なくとも2個の欠歯部分6を設け、この欠歯部分6に嵌合するスプラインシャフト2の少なくとも2個の歯2aとの間の回転方向のクリアランスを排除するよう厚さを増大した填隙コーティング部7を欠歯部分6に設ける。
【0012】
図2は、欠歯部分6の両側の窪み側面に、他の樹脂コーティング部分5よりも厚さを増大した填隙コーティング部7を設けた(図2の(a)参照)実施例を示す。図2の(b)は、欠歯部分6以外のスプライン嵌合部分の拡大部分横断面を示す。
【0013】
図2の(b)に示すように、欠歯部分6以外のスプライン嵌合部分では、スプラインシャフトの歯2aの両側に、スプラインスリーブ3の窪み側面との間にクリアランス(バックラッシュ)が存在するが、これら欠歯部分6以外のスプライン嵌合部分にバックラッシュが存在しても、スプラインスリーブ欠歯部分6におけるスプラインシャフトの2個の歯2aの互いに背反する側面との間は、填隙コーティング部7でバックラッシュが存在しないので、無負荷状態での回転動作時のスプラインシャフトとスプラインスリーブとの間の回転ガタを抑止することができる。
【0014】
図3は、欠歯部分6の対の互いに直径方向に対向する一方の窪み側面6aを他方の窪み側面6bよりも厚さを増大した(T+A)填隙コーティング部7を設けた実施例を示す。この場合、欠歯部分6以外のスプライン嵌合部分では、スプラインシャフトの歯2aの一方の側面側のみにクリアランス(バックラッシュ)が存在する。しかし、これら欠歯部分6以外のスプライン嵌合部分にバックラッシュが存在しても、スプラインスリーブ欠歯部分6におけるスプラインシャフトの2個の歯2aの互いに背反する側面との間は、填隙コーティング部7及び反対側の通常の厚さTの樹脂コーティング部分5でクリアランスが埋められてバックラッシュが存在しないので、無負荷状態での回転動作時のスプラインシャフトとスプラインスリーブとの間の回転ガタを抑止することができる。
【0015】
図4(a)は、スプラインスリーブ3の欠歯部分6において、一方の窪み側面に全体的に厚さを増大した填隙コーティング部7を設けた実施例、図4(b)は、スプラインスリーブ3の欠歯部分6において、一方の窪み側面に部分的に厚さを増大した填隙コーティング部7を設け実施例を示す。
【0016】
図5は、スプラインスリーブ3の欠歯部分6の大径面の中央に、スプラインシャフト2の歯2aのピッチに相当する範囲にわたって大径面の他の部分よりも厚さを増大した填隙コーティング部7を設けた実施例を示す。この実施例の場合、スプラインスリーブ3の欠歯部分6に嵌合するスプラインシャフトの2個の歯2aの互いに背反する側面との間、及び欠歯部分6以外のスプライン嵌合部分におけるスプラインシャフトの歯2aの両側の側面との間にバックラッシュが存在しても、欠歯部分6の大径面の中央の填隙コーティング部7の存在によってバックラッシュが排除されるため、無負荷状態での回転動作時のスプラインシャフトとスプラインスリーブとの間の回転ガタを抑止することができる。
【0017】
【発明の効果】
本発明プロペラシャフトによれば、スプラインスリーブの互いに等間隔離れた少なくとも2個の内方突出歯を除去して欠歯部分を設け、この欠歯部分に嵌合するスプラインシャフトの歯との間の回転方向のクリアランスを排除するよう厚さを増大した填隙コーティング部を欠歯部分に設けたため、欠歯部分以外のスプラインシャフトとスプラインスリーブとのスプライン嵌合部分におけるバックラッシュが排除され、無負荷状態での回転動作時のスプラインシャフトとスプラインスリーブとの間の回転ガタを抑止することができ、回転ガタによる騒音及び摩耗を防止することができる。
【0018】
更に、本発明プロペラシャフトによれば、欠歯部分は大量のグリースを沈めておくグリース溜めをなすため、プロペラシャフトの摩耗を防止し、寿命を増大することができるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による摺動自在のプロペラシャフトの側面図である。
【図2】本発明プロペラシャフトの第1実施例を示し、(a)はスプライン嵌合部分の横断面、(b)は(a)の欠歯部分以外のスプライン嵌合部分の拡大部分横断面図である。
【図3】本発明摺動自在のプロペラシャフトの第2実施例のスプライン嵌合部分の横断面図である。
【図4】(a)は、欠歯部分の窪み側面の一方に全面的に填隙コーティングを設けた拡大部分横断面図であり、(b)は欠歯部分の窪み側面の一方に部分的に填隙コーティングを設けた拡大部分横断面図である。
【図5】本発明プロペラシャフトの更に他の実施例を示し、(a)はスプライン嵌合部分の横断面、(b)は(a)の欠歯部分のスプライン嵌合部分の拡大部分横断面図である。
【符号の説明】
1 プロペラシャフト
2 スプラインシャフト
3 スプラインスリーブ
4 ユニバーサルジョイント
5 樹脂コーティング
6 欠歯部分
7 填隙コーティング部
Claims (3)
- 互いに嵌合するスプラインシャフト及びスプラインスリーブを有し、スプラインスリーブの内面に樹脂コーティングを施したプロペラシャフトにおいて、スプラインスリーブの互いにほぼ等間隔離れた少なくとも2個の内方突出歯を除去して欠歯部分を設け、これら欠歯部分に嵌合するスプラインシャフトの歯との間の回転方向のクリアランスを排除するよう、前記欠歯部分の両側の窪み側面の少なくとも一方の側面に、他のコーティング部分よりも厚さを増大した填隙コーティング部、又は前記欠歯部分の大径面の中央に、スプラインシャフトの歯のピッチに相当する範囲にわたって大径面の他の部分よりもスプラインシャフトの隣接する2個の歯間に僅かに突入するよう僅かに厚さを増大した填隙コーティング部を前記欠歯部分に設けたことを特徴とするプロペラシャフト。
- 前記一方の窪み側面に全体的に厚さを増大した填隙コーティング部を設けた請求項1記載のプロペラシャフト。
- 前記一方の窪み側面に部分的に厚さを増大した填隙コーティング部を設けた請求項2記載のプロペラシャフト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26290795A JP3768569B2 (ja) | 1995-10-11 | 1995-10-11 | プロペラシャフト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26290795A JP3768569B2 (ja) | 1995-10-11 | 1995-10-11 | プロペラシャフト |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09105420A JPH09105420A (ja) | 1997-04-22 |
| JP3768569B2 true JP3768569B2 (ja) | 2006-04-19 |
Family
ID=17382270
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26290795A Expired - Fee Related JP3768569B2 (ja) | 1995-10-11 | 1995-10-11 | プロペラシャフト |
Country Status (1)
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Families Citing this family (3)
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1995
- 1995-10-11 JP JP26290795A patent/JP3768569B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
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| JPH09105420A (ja) | 1997-04-22 |
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