JPH075629Y2 - 半導体ウエ−ハ熱処理装置 - Google Patents

半導体ウエ−ハ熱処理装置

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JPH075629Y2
JPH075629Y2 JP1986044004U JP4400486U JPH075629Y2 JP H075629 Y2 JPH075629 Y2 JP H075629Y2 JP 1986044004 U JP1986044004 U JP 1986044004U JP 4400486 U JP4400486 U JP 4400486U JP H075629 Y2 JPH075629 Y2 JP H075629Y2
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JP
Japan
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wafer
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heat treatment
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JP1986044004U
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Inventor
平人 大村
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コマツ電子金属株式会社
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は半導体ウェーハの熱処理装置に関し特に熱処理
用石英支持ボートの支持点に関する。
[従来の技術] 半導体ウェーハ、たとえばシリコンウェーハの酸化、拡
散等を1100℃以上の高温で熱処理を施すにあたり、通常
石英製の支持ボートに複数個の支持溝を設け、該支持溝
中にウェーハを立てることにより搬送および熱処理を実
施している。
該支持ボートは複数の支持棒(以下支持点という)より
成るが、その相互の位置、すなわちウェーハを支持する
支持点の位置関係については従来より、以下のごとき装
置が使用されてきた。
第9図はウェーハ二点支持方式を示しており、1はウェ
ーハ、2,3はウェーハの支持点を示している。
また、第10図は支持溝にウェーハを挿入した状態を示し
ており、4は溝の底部エッジ、5は上部エッジを示す。
実開昭60-16542および実開昭59-111040は第9図のごと
き二点支持方式である。
この場合ウェーハの自重は支持点2,3の二点で支えられ
ており、該ウェーハの横倒れは第10図に示すごとく、底
部エッジ4および上部エッジ5で防いでいる。
この状態でボートを搬送、熱処理をした場合、該エッジ
に当るウェーハの部分には傷が発生し、または著しい場
合には第8図に示すごとき一本又は数本の直線状の結晶
欠陥の集合(以下スリップという)が発生する不都合が
ある。
また特公昭58-9579は、四点支持であるが、左右支持点
がV字型溝のため、シリコンウェーハが熱処理炉挿入時
の振動で、左右支持点を支点として下部ウェーハ部が前
後に動くため、左右のV溝にウェーハが嵌まり込み、そ
して高温熱処理では、ウェーハが膨張して応力が高ま
り、ウェーハ周辺にクラックが結晶欠陥が発生する危険
がある。
また第8図において14はスリップを示している。
第11図はウェーハ四点支持方式であり、6,7は下部支持
点、8,9は上部支持点を示している。
実開昭59-149631ならびに実開昭57-104522は第11図のご
とき四点支持方式である。
この場合ウェーハの自重は第9図の支持点2,3と同様に
下部支持点6,7で支えられており、上部支持点8,9で横倒
れを防止している。
通常、下部支持点6,7の間隔が広く、ウェーハの中心か
ら下部支持点6,7の仰角θ′は30°より大きいため、熱
処理中にウェーハ特にシリコンウェーハの膨脹係数と石
英ボートの膨脹係数の相違から、下部支持点6,7と接す
る個所に応力が発生し、その部分にカケを生じたり、ス
リップが発生する欠点がある。
図12は、ウェーハ三点支持方式を示しており、10は下支
持点、11,12は上支持点である。
実開昭60-129133ならびに実開昭59-70334は第12図のご
とき三点支持方式である。
この場合、ウェーハ自重は下支持点10のみで支えるが、
実際はボートの傾きによっては上支持点11又は12でも支
えることになる。
そのため、第11図の四点支持の場合と同様に、ウェーハ
から下支持点10、上支持点11又は12と接する個所にカケ
やスリップが発生しやすい。
[考案が解決しようとする問題点] 前記の従来の技術でも述べたとおり、二点支持方式、四
点支持方式、三点支持方式共に、支持ボートとウェーハ
が接する個所に、カケが生じたりスリップが発生する危
険がある。
特に従来の四点支持方式は、下部支持点が広いために前
記のごときウェーハ周辺にカケやスリップが生じる問題
点がある。
[問題点を解決するための手段] 第1図は本考案の一実施例を示し、第4図は第1図に示
したボートの平面図である。
20,21は上部支持点、22,23は下部支持点を示す。
第1図に示したものは、全支持点にウェーハ支持用のコ
の字型支持溝を形成してあるが、参考例として第2図に
示したものは、上部支持点にのみ支持溝が形成されてい
る。
また、同様に参考例として第3図に示したものは、上部
支持点の一方と、下部支持点に支持溝を形成したもので
ある。
第5図は、本考案の別の一実施例を示し、30,31は下部
支持点、32,33は上部支持点を表す。
第5図に示したものは、全支持点にウェーハ支持用のコ
の字型支持溝を形成してあるが、参考例と示した第6図
に示したものは、上部支持点にのみ支持溝が形成されて
いる。
また、参考例として第7図に示したものは、上部支持点
の一方と、下部支持点に支持溝を形成したものである。
半導体ウェーハ、たとえばシリコンウェーハを四点支持
方式の支持ボートを用い1100℃以上の高温で熱処理する
装置において、ウェーハ中心から下部支持点22と23とを
相互に接触させ、それぞれ四つの支持点にはウェーハ厚
みより若干の広い幅をもったコの字型支持溝を設けた装
置とすることにより、あるいは、該支持ボートの下部支
持点30と31、との仰角2θを、30°以下とし、それぞれ
四つの支持点にはウェーハ厚みより若干の広い幅をもっ
たコの字型支持溝を設けた装置とすることにより、前記
問題点を解決することができた。
[作用] 本考案の支持ボートに半導体ウェーハを装填した場合、
該ウェーハは、たとえば第1図の相互に接触する下部支
持点22,23で支えられ、上部支持点20,21は倒れを防止す
る作用がある。
また、たとえば第5図の下部支持点30,31で支えられ、
上部支持点32,33は倒れを防止する作用がある。
下部支持点22,23、又は30,31共にその間隔が極めて小さ
く、ウェーハの中心から下部支持点への仰角2θを30°
以下にすることで、下部位置棒状部材2本に設けられた
支持溝間にウェーハが嵌まらない作用がある。
またウェーハの膨張が起きても、下部支持溝間でウェー
ハは、ひっかかることなくスムーズに伸びることができ
る。
この結果、該ウェーハ周辺にカケ、スリップなどが発生
しない。
[実施例1] 直径150mmφの半導体ウェーハを、第1図に示すコの字
型溝を有した四点支持方式で、下部支持点22,23が相互
に接触している形式のウェーハボートを用いて熱処理テ
ストを実施した。
なお各四つの支持点にはウェーハの厚みより若干広い幅
のコの字型のウェーハ支持溝が形成されている。
該ボートの各支持点に用いた石英棒は直径12.5mmφのも
のを用いた。
また、このテストの熱処理は1100℃および1200℃の高温
で実施した。
その結果、肉眼でも、集光ランプでも該ウェーハ周辺に
カケおよびスリップ共に全く認められなかった。
[実施例2] 前記実施例1と同様の半導体ウェーハを、第5図に示す
コの字型溝を有した四点支持方式でウェーハ中心から、
下部支持点30と31との仰角20θを、90°,60°,45°,30
°,10°の位置関係にあるごときウェーハボートを用い
て熱処理テストを実施した。
なお、各四つの支持点にはウェーハの厚みより若干広い
幅のコの字型のウェーハ支持溝が形成されている。
該ボートに用いた石英棒は実施例1と同様である。
また、このテストの熱処理は1100℃および1200℃の高温
で実施した。
その結果、仰角2θが30°,10°の場合はウェーハ周辺
にカケ、スリップ共に全く認められず、45°,60°,90°
の場合は、カケ、スリップが認められた。
そのカケ、スリップは第8図に示すごとき形状であっ
た。
本実施例より、仰角2θが30°より大きい場合は、カ
ケ、スリップが発生し、30°より小さい場合は発生しな
いことが判明した。
[考案の効果] 本願考案ウェーハボートは、常温から高温度までのウェ
ーハ熱処理に有効であるが、特に高温度熱処理条件(11
00℃以上)においては、他のウェーハボートと比較して
顕著な効果を有している。
それは、前記実施例においても述べたごとく、本考案を
実施することにより、従来の熱処理装置において発生し
たウェーハ周辺のカケ、クラック、スリップなどの結晶
欠陥を皆無にすることができる。
その結果、従来不良としていたウェーハを良品とするこ
とができ、ウェーハ収率が大幅に向上した。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の四点支持方式の一実施例を示す図で
ある。 第2図及び第3図は参考例を示す図である。 第4図は、第1図の平面図を示す。 第5図は、本考案の四点支持方式の他の一実施例を示
す。 第6図及び第7図は参考例を示す図である。 第8図は熱処理後、ウェーハに発生したスリップの状態
を示す。 第9図は、従来のウェーハ二点支持方式を示す図。 第10図は、支持溝にウェーハを挿入した状態を示す図。 第11図は、従来のウェーハ四点支持方式を示す図。 第12図は、従来のウェーハ三点支持方式を示す図。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】四点支持方式の支持ボートを用い、半導体
    ウェーハを1100℃以上の高温で熱処理する熱処理装置に
    おいて、該ウェーハの中心から該支持ボートの下部支持
    点22,23への仰角2θを30°以下とし、各四点の支持点
    部分にはウェーハ厚みより若干広い幅をもったコの字型
    支持溝を設けたことを特徴とする熱処理装置。
  2. 【請求項2】該支持ボートの下部支持点22,23を相互に
    接触させたことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
    1項記載の熱処理装置。
JP1986044004U 1986-01-22 1986-03-27 半導体ウエ−ハ熱処理装置 Expired - Lifetime JPH075629Y2 (ja)

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JP1986044004U JPH075629Y2 (ja) 1986-01-22 1986-03-27 半導体ウエ−ハ熱処理装置

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JP662086 1986-01-22
JP61-6620 1986-01-22
JP1986044004U JPH075629Y2 (ja) 1986-01-22 1986-03-27 半導体ウエ−ハ熱処理装置

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JPS62177031U JPS62177031U (ja) 1987-11-10
JPH075629Y2 true JPH075629Y2 (ja) 1995-02-08

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS589579A (ja) * 1981-07-06 1983-01-19 Mitsubishi Electric Corp 電力可逆変換制御回路

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JPS62177031U (ja) 1987-11-10

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