JPH075622A - 画像形成材料 - Google Patents

画像形成材料

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JPH075622A
JPH075622A JP8321994A JP8321994A JPH075622A JP H075622 A JPH075622 A JP H075622A JP 8321994 A JP8321994 A JP 8321994A JP 8321994 A JP8321994 A JP 8321994A JP H075622 A JPH075622 A JP H075622A
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JP
Japan
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group
image
forming material
image forming
cobalt
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JP8321994A
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English (en)
Inventor
Noritaka Nakayama
憲卓 中山
Akio Miura
紀生 三浦
Toshihisa Takeyama
敏久 竹山
Tawara Komamura
大和良 駒村
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易な乾式処理で、高感度かつ500nm以上の
長波長光で露光や多階調記録が可能で、保存性の良好な
画像を形成できる画像形成材料を提供する。 【構成】 支持体上に一般式(1)で表されるコバルト
錯体を含有する層を有することを特徴とする画像形成材
料。 【化1】 lig:コバルトカチオンと錯体を形成する配位化合物。
1〜R4:それぞれ置換基を有してもよいアリール基、
アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアル
キル基、アラルキル基、複素環基又はシアノ基。
(R1、R2、R3及びR4は同時に置換基を有してもよい
アリール基を採り得ない)。m,n:1、2又は3。m
≧2の時、複数のligは同じでも異なってもよい。X:
1価又は2価のアニオン。s:0、1又は2。m、n及
びsはコバルト錯体の価数が0となるよう選ばれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な画像形成材料に関
し、更に詳しくはコバルト錯体の光還元反応を利用した
画像形成材料に関する。
【0002】
【従来の技術】コバルト錯体を用いた画像形成材料とし
て、例えば特開昭50-139722号、同50-139723号、同50-1
39724号等に記載されている材料が知られている。
【0003】これらの公報に記載の材料は簡易な乾式処
理で画像が形成できる点で優れているが、コバルト錯体
は、それ自体感光性に乏しく、300nmより短波長の光に
対してのみ僅かに感光性を示すにすぎない。その為、上
記公報に記載される画像形成材料では、感光性物質とし
てナフトキノン誘導体等の光還元剤及び増感剤を用い、
これらの作用で300nmよりも長波長の光に対する感光性
を付与している。しかし、感度は十分に高いとは言え
ず、又、光還元剤が材料の保存時に熱的に還元される
為、材料を長期に保存するとカブリが発生する欠点を有
している。従って、光還元剤の使用は好ましくない。更
に露光の際に、近年発展の目覚ましい半導体レーザー等
で走査露光することが実質的に出来ず、材料の使用方法
が制限される。
【0004】特開昭59-95529号には、コバルト錯体と共
に高感度化の為に乾式処理可能な銀塩を用いる方法が開
示されているが、銀塩の現像に対応して色素が放出され
画像が形成される為、銀塩の現像剤に伴うステイン等が
発生する欠点を有している。又、コバルト錯体を用いた
別の画像形成材料として特開昭57-139739号にコバルト
のボレート錯体を用いた感光材料、特開平2-182701号に
コバルトを含む遷移金属錯体カチオンとボレートアニオ
ンからなる錯体を含む感光材料が記載されている。この
公報は、画像形成に重合プロセスを用いるものであり階
調画像を得るには好ましくない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上記の
従来技術の問題点の改良にある。即ち、本発明の第1の
目的は、簡易な乾式処理で、かつ高感度、多階調記録が
可能な画像形成材料を提供することにある。本発明の第
2の目的は、保存性に優れた画像形成材料の提供にあ
り、更に第3の目的は、500nm以上の長波長光で露光可
能で、かつ高感度な画像形成材料の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討の
結果、支持体上に下記一般式(1)又は(2)で表され
るコバルト錯体を含有する層を有することを特徴とする
画像形成材料により上記目的が達成されることを見い出
し本発明を完成した。
【0007】
【化3】
【0008】式中、ligはコバルトカチオンと錯体を形
成する配位化合物を表し、R1、R2、R3及びR4は各々、
それぞれ置換基を有してもよいアリール基、アルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、
アラルキル基、複素環基又はシアノ基を表す。ただし、
1、R2、R3及びR4が同時に置換基を有してもよいア
リール基であることはない。m及びnは各々、1、2又
は3を表し、mが2以上の時、複数のligは同じでも異
なってもよい。Xは1価又は2価のアニオンを表し、s
は0、1又は2を表す。m、n及びsはコバルト錯体の
価数が0となるように選ばれる。
【0009】
【化4】
【0010】式中、Dligの少なくとも一つは色素又は
色素プレカーサー部位を含み、かつコバルトカチオンと
錯体を形成する配位化合物を表し、R5、R6、R7及び
8は各々、それぞれ置換基を有してもよいアリール
基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロ
アルキル基、アラルキル基、複素環基又はシアノ基を表
す。p及びqは各々1、2又は3を表し、pが2以上の
時、複数のDligは同じでも異なってもよい。Xは1価
又は2価のアニオンを表し、rは0、1又は2を表す。
p、q及びrはコバルト錯体の価数が0となるように選
ばれる。
【0011】上記一般式(1)又は(2)で表されるコ
バルト錯体化合物(以下、本発明のコバルト錯体と記
す)について更に詳述する。
【0012】一般式(1)において、R1〜R4の少なく
とも一つは、それぞれ置換基を有してもよいアルキル
基、アラルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シク
ロアルキル基、複素環基又はシアノ基であり、特にアル
キル基、アラルキル基が感度を向上する上で好ましく、
更にR1がアルキル基、アラルキル基であり、R2〜R
がアリール基、複素環基の場合が特に好ましい。
【0013】R〜R4が表すアルキル基としては、直
鎖でも分岐でもよく、例えばメチル、エチル、ブチル、
i-ブチル、ヘキシル、オクチル、ステアリル等の基が挙
げられる。
【0014】アルケニル基、アルキニル基としては炭素
数2〜20のものが好ましく、シクロアルキル基としては
5〜7員環のものが好ましい。
【0015】アラルキル基としてはベンジル基が好まし
い。
【0016】複素環基としては芳香族性を有する複素環
基が好ましく、例えば2-チエニル基が挙げられる。
【0017】アリール基としてはフェニル基、ナフチル
基が好ましい。
【0018】これらの基は更に置換されてもよく、置換
基としてはハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、アルキ
ル基、アリール基、ヒドロキシル基、アミノ基(置換ア
ミノ基を含む)、アルコキシ基、カルバモイル基、−CO
OR9、−OCOR9(R9はアルキル基、アリール基等の有機
基)が挙げられる。
【0019】ligはコバルトカチオンと錯体を形成する
配位化合物を表す。
【0020】コバルト錯体においては、コバルトカチオ
ンがルイス酸、配位化合物はルイス塩基であり、配位化
合物としては殆ど全てのルイス塩基を用いることができ
る。これらの中でも好ましくは、コバルト錯体の安定性
及び還元後の反応活性の点から、2座〜3座配位の配位
子である。例えばアミン類(エチレンジアミン、ジエチ
レントリアミン、トリエチレンテトラミン、ジアミノジ
アセテート等)、ジピリジン、グリオキシミン、β-ジ
ケトン等や後述するコバルト錯体化合物例に用いられて
いる配位化合物や特開昭59-95529号3頁に記載されたも
のが挙げられる。
【0021】一般式(2)において、R5〜R8の少なく
とも一つはアルキル基又はアラルキル基であることが感
度を向上する上で好ましく、特に好ましくはR5がアル
キル基、アラルキル基であり、R6〜R8がアリール基、
複素環基の場合である。
【0022】R5〜R8が表すアルキル基としては、直鎖
でも分岐でもよく、例えばメチル、エチル、ブチル、i-
ブチル、ヘキシル、オクチル、ステアリル等の基が挙げ
られる。
【0023】アルケニル基、アルキニル基としては炭素
数2〜20のものが好ましく、シクロアルキル基としては
5〜7員環のものが好ましい。
【0024】アラルキル基としてはベンジル基が好まし
い。
【0025】複素環基としては芳香族性を有する複素環
基が好ましく、例えば2-チエニル基が挙げられる。
【0026】アリール基としてはフェニル基、ナフチル
基が好ましい。
【0027】これらの基は更に置換されてもよく、置換
基としてはハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、アルキ
ル基、アリール基、ヒドロキシル基、アミノ基(置換ア
ミノ基を含む)、アルコキシ基、カルバモイル基、−CO
OR9、−OCOR9(R9はアルキル基、アリール基等の有機
基)が挙げられる。
【0028】更に、Dligの少なくとも1個は色素又は
色素プレカーサー部位を含む配位化合物である。色素部
位を含む配位化合物とは、配位化合物自体が色素(配位
結合性の原子を色素の構成する一部として含むもの)で
あるか、配位結合可能な基を置換基として有する色素で
ある。この場合、配位化合物としての色素の選択により
可視光〜赤外光に感光するように分光増感することも可
能であることや、配位化合物としての色素又は色素プレ
カーサーを放出することにより色素画像を形成できる点
で好ましい。複数個有する配位化合物の少なくとも1個
は色素部位を有するが、他の配位化合物は色素部位を含
んでも含まなくてもよい。
【0029】本発明のコバルト錯体の添加量はコバルト
錯体の種類及び使用形態により異なるが、材料1m2当た
り0.01〜5gが好ましい。
【0030】本発明の一般式(1)又は(2)で表されるコ
バルト錯体の代表的具体例を以下に挙げるが、これらに
限定されない。
【0031】
【化5】
【0032】
【化6】
【0033】
【化7】
【0034】
【化8】
【0035】
【化9】
【0036】これらの化合物の合成は、特開昭59-95529
号6〜8頁に記載の方法を参考にできる。
【0037】本発明の好ましい実施対応においては、画
像形成材料は支持体上に本発明のコバルト錯体化合物と
バインダーからなる感光層を有し、必要に応じてコバル
トカチオンと錯体を形成することが可能な化合物(以
下、配位子交換剤と記す)が添加される。配位子交換剤
とは、露光に応じて還元されたコバルト錯体と反応して
コバルト錯体からの配位化合物の放出を促進する化合物
であり、少なくとも2座のキレートを形成しうる化合物
である。
【0038】配位子交換剤の具体例は、特開昭59-95529
号10頁に記載された化合物が挙げられる。配位子交換剤
としては、本発明のコバルト錯体の配位化合物として色
素が含まれる場合には実質的に無色のものが好ましく、
コバルト錯体の配位化合物に色素部位を含まない場合に
は色素部位を含むキレート形成化合物であることが好ま
しい。
【0039】好ましい配位子交換剤の代表的具体例を以
下に挙げる。
【0040】
【化10】
【0041】
【化11】
【0042】配位子交換剤は本発明のコバルト錯体と同
層又は別層に添加される。添加量は画像形成材料の構成
及び目的により異なるが、例えば本発明のコバルト錯体
の添加量に対して0.1〜20モル%の割合で使用される。
【0043】バインダーとしては、アクリル樹脂、メタ
クリル樹脂、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリス
ルホン、ポリエーテルスルホン、ポリビニルブチラー
ル、ポリビニルアセタール、ニトロセルロース、エチル
セルロース等の溶剤可溶性ポリマーが好ましい。
【0044】これらのバインダーは、1種又は2種以上
を有機溶媒に溶解して用いるだけでなく、ラテックス分
散の形で使用してもよい。
【0045】バインダーの使用量としては、本発明の画
像形成材料の目的に応じて、単層構成であるか重層構成
であるかにより異なるが、何れの場合にも支持体1m2
たり0.1〜20gが好ましい。
【0046】前記感光層は、本発明のコバルト錯体の1
種又は2種以上をバインダーと共に溶剤中に溶解するこ
とにより、或いは溶媒中に微粒子状に分散させることに
より感光層塗布液を調製し、支持体上に塗布して適宜に
乾燥することにより形成できる。又、配位子交換剤をコ
バルト錯体とは別層に添加する場合も、この別層はコバ
ルト錯体を添加しない以外は感光層と同様に作成すれば
よい。
【0047】感光層の厚さは乾燥膜厚で0.1〜10μmが好
ましい。
【0048】画像形成材料の支持体としては、寸法安定
性が良く、現像時等の加熱に耐えるものであればよく、
例えば耐熱性に優れた透明のプラスチックフィルム支持
体等を用いることが出来る。具体的にはポリエチレンテ
レフタレート、ポリスルホン、ポリカーボネート、ポリ
イミド等のポリマーが挙げられる。この支持体の厚さは
通常10μm〜200mmが好ましい。
【0049】次に本発明の画像形成材料を用いた画像形
成方法の好ましい態様について説明する。
【0050】まず、画像形成材料を画像様に露光する
と、露光量に応じてコバルト錯体が還元される。次い
で、画像形成材料を加熱(好ましくは50〜150℃)する
と、配位子交換剤の作用により還元されたコバルト錯体
から配位化合物が放出され、配位子交換剤はコバルト錯
体を形成する。この際、配位化合物に色素部位を含む場
合には画像様に色素がコバルト錯体から放出され、この
放出された色素分布を受像シートに転写することで受像
シート上に画像を形成するか、又は画像形成材料上に残
存する色素により画像が形成される。
【0051】一方、配位化合物に色素部位が含まれない
場合には、配位子交換剤として色素を含むものを用い、
配位子交換剤と還元されたコバルト錯体の反応により色
素を含む配位子交換剤がコバルトカチオンと錯体を形成
し、画像様に色素部位を含む配位子交換剤が不動化され
る。その後、未反応の色素部位を含む配位子交換剤を転
写することにより受像シート上、又は画像形成材料上に
色素部位を含む配位子交換剤からなる画像が形成され
る。受像シート転写への転写は、受像シートと画像形成
材料を重ねて加熱(好ましくは80〜200℃)することに
よりなされる。この転写は、配位子交換剤との反応の為
の加熱と同時でも、反応後でもよい。又、色素を転写さ
せることなく、色素のコバルト錯体の色とコバルト錯体
化されていない色素の色の差を用いて画像形成すること
も可能である。
【0052】なお、本発明の場合、画像形成材料上に形
成された画像は長期保存した後も安定である。
【0053】受像材料は支持体上に受像層を有するもの
が用いられ、通常、感熱転写の受像材料として知られて
いるものが使用できる。
【0054】受像材料の支持体としては、紙、プラスチ
ックフィルム、又は紙-プラスチックフィルム複合体を
用いることが出来る。具体的には特開平3-54556号5頁
右上欄17行〜左下欄11行に記載の支持体が挙げられる。
【0055】受像層はポリマーバインダーから構成され
る。ポリマーバインダーとしては熱可塑性ポリマーが好
ましく、例えばポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹
脂、塩化ビニルと他のモノマー(例えば酢酸ビニル等)
との共重合樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルピ
ロリドン、ポリカーボネート等の1種又は2種以上のポ
リマー層を形成して成る。
【0056】本発明の画像形成材料は、コバルト錯体か
ら放出される色素又は配位子交換剤として用いる色素を
選択することにより、フルカラー画像記録が可能な材料
に適用してもよく、又、モノクロ画像を記録する材料と
しても適用される。
【0057】本発明の画像形成材料としては、コバルト
錯体を含む感光層の他に、中間層、保護層、下引層等の
層を有していてもよい。又、フルカラー画像を記録する
為には、少なくとも3層の分光増感された感光層から成
ることが好ましい。
【0058】分光増感はコバルト錯体を形成する色素を
選択することで達成される。又、分光増感は、青、緑及
び赤の光に感光するようにして、各層に対応して黄色画
像、マゼンタ画像及びシアン画像を形成するようにコバ
ルト錯体を含有させても、或いは緑、赤、赤外又は赤、
赤外−1、赤外−2の如くに分光増感してもよい。
【0059】本発明の画像形成材料に対する露光方法
は、太陽光、タングステン光、水銀ランプ、ハロゲンラ
ンプ、キセノンランプ、レーザー光、発光ダイオード、
CRT等を用いることができる。
【0060】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明する。
【0061】実施例1 (画像形成材料の作成)下記の原料を混合して本発明に
係る感光層用塗布液を得た。
【0062】 コバルト錯体(1) 4g 配位子交換剤(6) 2g ポリビニルブチラール樹脂(BL−1:積水化学工業製) 8g メチルエチルケトン 100cc. トルエン 100cc. 上記感光層塗布液を、厚さ100μmの支持体(ポリエチレ
ンテレフタレートベース)上にワイヤーバーを用いて乾
燥後の全塗布量が1.4g/m2になるように塗布・乾燥
し、支持体上に感光層を有する画像形成材料1を作成し
た。
【0063】画像形成材料1のコバルト錯体を下記のコ
バルト錯体に代えた以外は同じ構成の本発明の画像形成
材料2〜5、及び比較画像形成材料6〜8を作成した。
更に比較画像形成材料8の塗布液に2-i-プロポキシナフ
トキノン0.2gを加えて塗布した比較画像形成材料9も
作成した。
【0064】(画像の形成)各画像形成材料に画像ウエ
ッジを重ねて紫外光(P-627-HA:大日本スクリーン製)
で画像用に露光した。露光後、各画像形成材料を130℃
で5秒間加熱したところ、本発明材料1〜5及び比較材
料6及び9においてはオレンジ色のバックグラウンドに
緑色の階調画像を形成できたが、比較材料7、8では全
く画像形成は認められなかった。赤色光で測定した各画
像の透過最大濃度(Dmax)及び透過最小濃度(Dmin)を
以下に示す。
【0065】次に、材料1〜6及び9を55℃で5日間放
置後、同様に露光、加熱現像して画像を形成した。赤色
光で測定した各画像のDmax及びDminも併せて以下に示
す。
【0066】 画像形成材料No. コバルト錯体 Dmax Dmin Dmax Dmin (即日) (保存後) 1(本発明) (1) 0.98 0.12 0.97 0.14 2(本発明) (5) 0.84 0.11 0.80 0.13 3(本発明) (6) 0.86 0.13 0.85 0.15 4(本発明) (9) 0.96 0.15 0.94 0.18 5(本発明) (12) 0.95 0.14 0.97 0.14 6(比較例) (C) 0.68 0.11 0.69 0.12 7(比較例) (A) 0.13 0.13 − − 8(比較例) (B) 0.12 0.12 − − 9(比較例) (B) 0.65 0.16 0.66 0.35
【0067】
【化12】
【0068】実施例2 実施例1の画像形成材料1の配位子交換剤(6)を以下
に示す配位子交換剤に変えた画像形成材料10〜12を作成
した。
【0069】一方、紙の両面にポリエチレンをラミネー
トした支持体(片側のポリエチレン層に白色顔料(Ti
O2)と青味剤を含む)上に、受像層として下記化合物
(MS)及びエステル変性シリコン(付量0.15g/m2
を含むポリエステル樹脂のメチルエチルケトン溶液を、
ポリエステル樹脂の付量が5g/m2になるように塗布・
乾燥して受像材料1を得た。
【0070】
【化13】
【0071】(画像の形成)画像形成材料1、7、8、
10〜12に画像ウエッジを重ねてキセノンフラシュランプ
(RISO XENOFAX FX-180:理想科学工業製)で画像用に
露光した。
【0072】露光後、各画像形成材料と受像材料1をそ
れぞれ重ね合わせ、100℃で5秒間加熱後、更に150℃で
30秒間加熱した後、受像材料を引き剥がしたところ、本
発明材料1、10〜12と重ね合わせられた受像材料上には
配位子交換剤に応じた画像が露光量に応じて得られた
が、比較材料7、8からは露光量に応じた転写画像が得
られなかった。
【0073】各画像形成材料から得られた色画像の最高
濃度(Dmax)と最低濃度(Dmin)及び画像の色を以下に
示す。
【0074】 画像形成材料No. 配位子交換剤 Dmax Dmin 画 像 1(本発明) (6) 1.19 0.26 マゼンタ 10(本発明) (5) 0.93 0.22 マゼンタ 11(本発明) (8) 0.78 0.23 イエロー 12(本発明) (9) 0.76 0.20 シアン 7(比較例) (6) 0.26 0.26 マゼンタ 8(比較例) (6) 0.25 0.25 マゼンタ 実施例3 下記の原料を混合して本発明に係る感光層の塗布液を得
た。
【0075】 コバルト錯体(16) 3g 配位子交換剤(4) 3g ポリビニルブチラール樹脂(BL−1:積水化学工業製) 8g メチルエチルケトン 100cc. トルエン 100cc. 上記感光層塗布液を、実施例1と同じ支持体上に、ワイ
ヤーバーを用いて乾燥後の全塗布量が1.4g/m2になる
ように塗布・乾燥し、支持体上に感光層を有する画像形
成材料13を作成した。又、画像形成材料13のコバルト錯
体と配位子交換剤を下記組合せに替えた本発明の画像形
成材料14〜16及び比較画像形成材料17、18を作成した。
各画像形成材料に対して半導体レーザー(波長820nm)
を用いて走査露光を行った。画像形成材料上の露光エネ
ルギーは0.5mJ/cm2であった。
【0076】露光後、実施例1と同様の方法で加熱した
ところ、本発明の材料13〜16においては露光部に対応し
てシアン画像が得られた。これに対して、比較材料17、
18では全く画像形成は認められなかった。
【0077】別に、画像形成材料13〜16を55℃で5日間
保存後、上記と同様の露光現像を行ったところ、保存前
と同じ露光エネルギーで露光部に対応したシアン画像が
得られた。又、保存前後でのカブリの上昇も認められな
かった。
【0078】 画像形成材料No. コバルト錯体 配位子交換剤 13(本発明) (16) (4) 14(本発明) (16) (2) 15(本発明) (19) (2) 16(本発明) (21) (4) 17(比較例) (D) (2) 18(比較例) (E) (2)
【0079】
【化14】
【0080】実施例4 実施例3の画像形成材料13〜16に対して実施例3と同様
のレーザー露光を行った後、下記構成の受像材料2と重
ね合わせて130℃で30秒間加熱現像したところ、受像材
料上にレーザーで走査露光された所に応じてシアン画像
が得られた。
【0081】受像材料2 紙の両面にポリエチレンをラミネートした支持体(片側
のポリエチレン層に白色顔料(TiO2)と青味剤を含む)
上に、受像層としてエステル変性シリコン(付き量0.15
g/m2)を含むポリビニルブチラール樹脂のメチルエチ
ルケトン溶液をポリエステル樹脂の付き量が5g/m2
なるように塗布・乾燥して受像材料とした。
【0082】
【発明の効果】以上の実施例が示す様に、本発明に従え
ば簡便なドライ現像処理が可能で、かつ高感度の画像形
成材料提供することが出来る。又、コバルト錯体を形成
する配位子や配位子交換剤の選択により、イエロー、マ
ゼンタ、シアンの画像を形成することも出来る。従っ
て、フルカラー画像にもモノクロ画像にも対応できる。
更に、半導体レーザー等長波長の光でも書込み可能な材
料を提供でき、しかも画像形成材料自体の保存性も良好
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 駒村 大和良 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に下記一般式(1)で表される
    コバルト錯体を含有する層を有することを特徴とする画
    像形成材料。 【化1】 〔式中、ligはコバルトカチオンと錯体を形成する配位
    化合物を表し、R1、R2、R3及びR4は各々、それぞれ
    置換基を有してもよいアリール基、アルキル基、アルケ
    ニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アラルキル
    基、複素環基又はシアノ基を表す。ただし、R1、R2
    3及びR4が同時に置換基を有してもよいアリール基で
    あることはない。m及びnは各々、1、2又は3を表
    し、mが2以上の時、複数のligは同じでも異なっても
    よい。Xは1価又は2価のアニオンを表し、sは0、1
    又は2を表す。m、n及びsはコバルト錯体の価数が0
    となるように選ばれる。〕
  2. 【請求項2】 支持体上に下記一般式(2)で表される
    コバルト錯体を含有する層を有することを特徴とする画
    像形成材料。 【化2】 〔式中、Dligの少なくとも一つは色素又は色素プレカ
    ーサー部位を含み、かつコバルトカチオンと錯体を形成
    する配位化合物を表し、R5、R6、R7及びR8は各々、
    それぞれ置換基を有してもよいアリール基、アルキル
    基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、
    アラルキル基、複素環基又はシアノ基を表す。p及びq
    は各々1、2又は3を表し、pが2以上の時、複数のD
    ligは同じでも異なってもよい。Xは1価又は2価のア
    ニオンを表し、rは0、1又は2を表す。p、q及びr
    はコバルト錯体の価数が0となるように選ばれる。〕
  3. 【請求項3】 前記画像形成材料中にコバルトカチオン
    と錯体を形成することが可能な化合物を更に含有するこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成材料。
  4. 【請求項4】 前記コバルトカチオンと錯体を形成する
    ことが可能な化合物が色素又は色素プレカーサーである
    ことを特徴とする請求項3記載の画像形成材料。
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