JPH0756051A - 多重光分波器 - Google Patents

多重光分波器

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JPH0756051A
JPH0756051A JP21797993A JP21797993A JPH0756051A JP H0756051 A JPH0756051 A JP H0756051A JP 21797993 A JP21797993 A JP 21797993A JP 21797993 A JP21797993 A JP 21797993A JP H0756051 A JPH0756051 A JP H0756051A
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JP
Japan
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optical
light
parallel beams
glass
demultiplexer
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Pending
Application number
JP21797993A
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English (en)
Inventor
Masakazu Iwata
正和 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Electric Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Electric Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、クロストークの発生を抑
え、光信号を正確に送ることができる多重光分波器を提
供することである。 【構成】 各ガラス柱36〜39と保護ガラス体40
は、縦1mm、幅1mm、長さ4mmの寸法を有してお
り、ガラス柱36〜39と保護ガラス体40の各界面に
は、光学フィルター41、42、43、44が、1mm
の間隔を置いて形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多重光分波器に関し、
より具体的には、光の波長による分解や偏光方向による
分解を行うための光学干渉膜を備えてなり、この光学干
渉膜によってリボン状光ファイバから発せられた複数の
光信号を伝える平行光を分波する多重光分波器に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来の多重光分波器を示すもの
であり、この多重光分波器は、入射光を2つに分波する
第1の分波部品10と、第2の分波部品11が接着され
ることによって構成されている。
【0003】第1及び第2の分波器10、11は、各々
2つの三角柱の形状を有するガラス体12、13、1
4、15を接着剤16、17で接着させることによって
作製され、その界面には、光学干渉膜18、19が形成
されており、さらにお互いが接着剤20によって接着さ
れている。
【0004】接着剤16、17、20としては、ガラス
体12〜15と略同じ屈折率を有するものが使用され、
また第1の分波部品10の光学干渉膜18は、第2の分
波部品11の光学干渉膜19と異なる透過特性を有する
ように設定されている。
【0005】そのためリボン状光ファイバから複数の光
信号が発せられると、球レンズや屈折率分布レンズによ
って平行光とされ、この平行光は、まず第1の分波部品
10に入射し、次いでこの入射した平行光(以下、入射
光という)21は、光学干渉膜18によって透過する平
行光(以下、透過光という)22と、反射する平行光
(以下、反射光という)23の2つに分かれた後、さら
に透過光22が第2の分波部品11に入射し、光学干渉
膜19によって透過光24と反射光25の2つに分かれ
ることになる。
【0006】ところがこの種の多重光分波器を作製する
場合は、長い三角柱の形状を有するガラス体を得た後、
所定寸法に切断するという方法が採られるため、微小な
製品が得られ難く、このような事情から、図3に示すよ
うな多重分波器が提案されている。
【0007】図3の多重光分波器は、平行四辺形の断面
形状を有する4つのガラス柱26、27、28、29を
接着剤で接着することによって作製されており、各ガラ
ス柱26〜29の界面には、光学干渉膜が形成されてい
る。
【0008】この多重分波器は、図4(a)に示すよう
に、表面に光学干渉膜30を形成した3枚のガラス板3
1、32、33と、光学干渉膜が形成されていないガラ
ス板34を準備し、これらが重なり合うように接着剤で
固着した後、図4(b)に示すように、一定間隔を設け
て平行切断することによって複数の切断物を作製し、次
いで図4(c)に示すように、各切断物を同一方向に倒
して並列させた後、図4(d)に示すように、一定間隔
を設けて斜目切断することによって作製する。
【0009】このような方法によって作製される多重光
分波器は、比較的成形が容易で、高い寸法精度が得られ
るガラス板を使用し、これを切断するだけで良いため、
低価格で、しかも微小な製品が得られる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらリボン状
光ファイバから発せられる複数の光信号が、各種レンズ
によって完全な平行光となることは稀であり、そのため
多重光分波器が小さくなる程、平行光が多重光分波器に
入射し、光学干渉膜によって反射光となった時、これら
の反射光が重なり合う現象が生じ易くなる。この現象
は、クロストークと呼ばれるが、クロストークが発生す
ると、光信号を正確に送ることができなくなる。
【0011】本発明の目的は、クロストークの発生を抑
え、光信号を正確に送ることができる多重光分波器を提
供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の多重光分波器
は、複数のガラス柱が接着剤によって固着され、リボン
状光ファイバから発せられた複数の光信号を伝える平行
光を、各ガラス柱の界面に形成された光学干渉膜によっ
て分波する多重光分波器であって、各ガラス柱の界面に
平行光が達した時、となり合う平行光が同一面で分波し
ないように、光学干渉膜が一定間隔を置いて形成されて
なることを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明の多重光分波器によると、リボン状光フ
ァイバから複数の光信号が発せられても、となり合う平
行光が同一面に形成された光学干渉膜で分波することが
ないため、クロストークの発生が少なくなる。
【0014】尚、本発明における光学干渉膜とは、多重
光分波器に入射した入射光を、透過光と反射光の2つに
分ける作用を有する膜のことであり、具体的には、ロン
グパスフィルター、ショートパスフィルターといった光
学フィルター、減衰膜、反射ミラー等が使用される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の多重光分波器を実施例に基づ
いて詳細に説明する。
【0016】図1は、本発明の多重光分波器35の分解
図であり、この多重光分波器35は、平行四辺形の断面
形状を有する4つのガラス柱36、37、38、39と
保護ガラス体40を接着剤で接着することによって作製
される。各ガラス柱36〜39と保護ガラス体40は、
縦1mm、幅1mm、長さ4mmの寸法を有しており、
ガラス柱36〜39と保護ガラス体40の各界面には、
光学フィルター41、42、43、44が、1mmの間
隔を置いて形成されている。また光学フィルター41、
42は、各々0.8μmの波長、光学フィルター43、
44は、各々1.3μmの波長を反射するように設定さ
れている。
【0017】図5は、この多重光分波器35を用いて、
リボン状光ファイバ45から発せられた光信号が平行光
として伝えられ、この平行光がセンサーアレイ46に受
光されるシステムを示す説明図である。
【0018】リボン状光ファイバ45は、4本の光ファ
イバを備え、各光ファイバは、各々4本のキャピラリー
47に挿入されており、光ファイバから発せられた光信
号は、4個の球レンズ48を通って平行光とされ、多重
光分波器35に入射するようになっている。
【0019】このようなシステムにおいて、リボン状光
ファイバ45から発せられた2つの光信号を伝える平行
光49、50は、光学フィルター41によって透過光と
反射光の2つに分かれ、さらにこの透過光は、光学フィ
ルター43によって透過光と反射光の2つに分かれる。
また残りの2つの光信号を伝える平行光51、52は、
光学フィルター42によって透過光と反射光の2つに分
かれ、さらにこの透過光は、光学フィルター44によっ
て透過光と反射光の2つに分かれることになり、各反射
光がセンサーアレイ46に受光されることになる。
【0020】次にこの多重光分波器35の製造方法につ
いて説明する。
【0021】まず厚み1mmの石英ガラス板を4枚準備
し、図6に示すように、各石英ガラス板53、54、5
5、56の表面に、光学フィルター57を真空蒸着法に
よって、1mmの間隔を置いてストライプ状に成膜した
後、これらが重なり合うようにエポキシ系接着剤で固着
することによって積層体を作製した。
【0022】次いで最上段に位置する石英ガラス板56
の上に、保護ガラス板が重なり合うようにエポキシ系接
着剤で固着した。
【0023】その後、図4によって説明した要領で、こ
れを4mm間隔で平行切断することによって、複数の切
断物を作製した後、各切断物を同一方向に倒して並列さ
せ、1mm間隔で斜目切断することによって、図1に示
すような多重光分波器35を得ることができた。
【0024】この斜目切断は、通常、略45°の角度と
なるように設定され、これによって入射光が光学干渉膜
に当たると、透過光と、略90°の角度で反射する反射
光の2つに分かれることになる。
【0025】またこうして得られた多重光分波器35
は、切断面が、光線の通過する面となるので、切断面が
粗面となって表面精度に問題がある場合には、研磨加工
を行うことによって鏡面としたり、あるいはガラス板と
略同じ媒質で覆うことによって、光線の散乱を防ぐこと
が可能である。
【0026】尚、上記の保護ガラス板は、工程中に最上
段に位置する石英ガラス板56の上に形成された光学フ
ィルター57に傷が入ったり、膜特性を変化させるのを
防止するために使用したものであるが、必ずしも使用す
る必要はない。
【0027】また保護ガラス板やエポキシ系接着剤は、
いずれも石英ガラス板と略同じ屈折率を有するものを選
択し、また切断は、集積回路のウエハ切断に使用させる
ダイヤモンド切断機によって行った。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明の多重光分波器によ
ると、クロストークの発生を抑え、光信号を正確に送る
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多重光分波器の分解図である。
【図2】従来の多重光分波器を示す説明図である。
【図3】従来の多重光分波器を示す斜視図である。
【図4】図3の多重光分波器の製造工程を示す説明図で
ある。
【図5】本発明の多重光分波器を用いて、リボン状光フ
ァイバから発せられた光信号を伝える平行光をセンサー
アレイに受光させるシステムを示す説明図である。
【図6】表面に光学フィルターが形成された4枚の石英
ガラス板の積層体を示す斜視図である。
【符号の説明】
10、11 分波部品 16、17、20 接着剤 18、19、30 光学干渉膜 26、27、28、29、36、37、38、39 ガ
ラス柱 35 多重光分波器 40 保護ガラス体 41、42、43、44、57 光学フィルター 45 リボン状光ファイバ 46 センサーアレイ 49、50、51、52 平行光
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のガラス柱が接着剤によって固着さ
    れ、リボン状光ファイバから発せられた複数の光信号を
    伝える平行光を、各ガラス柱の界面に形成された光学干
    渉膜によって分波する多重光分波器であって、各ガラス
    柱の界面に平行光が達した時、となり合う平行光が同一
    面で分波しないように、光学干渉膜が一定間隔を置いて
    形成されてなることを特徴とする多重光分波器。
JP21797993A 1993-08-09 1993-08-09 多重光分波器 Pending JPH0756051A (ja)

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JP21797993A JPH0756051A (ja) 1993-08-09 1993-08-09 多重光分波器

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JPH0756051A true JPH0756051A (ja) 1995-03-03

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