JPH0756006B2 - ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物 - Google Patents

ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物

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JPH0756006B2
JPH0756006B2 JP2081031A JP8103190A JPH0756006B2 JP H0756006 B2 JPH0756006 B2 JP H0756006B2 JP 2081031 A JP2081031 A JP 2081031A JP 8103190 A JP8103190 A JP 8103190A JP H0756006 B2 JPH0756006 B2 JP H0756006B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はポリフェニレンエーテル(以下、PPEと称す)
系樹脂組成物に関し、さらに詳しくは、耐衝撃性の溶融
流動性を兼ね備えたPPE/ポリアミド系の樹脂組成物に関
する。
(従来の技術および発明が解決しようとする課題) PPEは、その優れた機械的性質および電気的性質の故に
成形材料用樹脂として有用であるが、耐油性が不十分で
ある。この点を改善するために、PPEと耐油性の良いポ
リアミドとを混合することが知られている(たとえば特
開昭56−16525号公報)。しかし、PPEとポリアミドは互
の相溶性が悪いので、これらを混合した樹脂組成物から
成形した成形品において、両樹脂が本来有している特性
たとえば良好な機械的特性が発揮されず、特に耐衝撃性
に劣るという問題がある。
この点を改善するために、PPEおよびポリアミドからな
る樹脂組成物に、相溶化剤として無水マレイン酸等の不
飽和カルボン酸またはその誘導体を添加して、耐油性改
善を得ながら耐衝撃性を向上させる試みがなされた(特
開昭56−26913号公報)。
また、相溶化剤として、飽和脂肪族ポリカルボン酸を添
加することが知られている(特表昭61−502195号公
報)。
さらに、特開昭63−10655号および特願平1−115172号
では、ポリアミドの末端アミノ基量を末端カルボキシル
基量より多くなるように調整して、相溶化を向上させる
ことが開示されている。
しかしながら、上記の相溶化剤を用いた場合および上記
のように末端アミノ基量を調整したポリアミドを用いた
場合には溶融流動性が低下するので、成形加工性が劣る
という問題を生ずる。
したがって、本発明は耐衝撃性、特に低温における耐衝
撃性および溶融流動性が良好な、ポリフェニレンエーテ
ルおよびポリアミドを含む樹脂組成物を提供することを
目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、PPEとポリアミドの相溶化について鋭意
検討を重ねた結果、分子量が小さくて末端アミノ基量が
多いポリアミドと分子量が大きくて末端アミノ基量が少
ないポリアミドとを組合せて含むポリアミド樹脂を用い
ると、耐衝撃性および溶融流動性を兼ね備えたPPE/ポリ
アミド系樹脂組成物を提供できることを見出し、本発明
に到達した。
すなわち本発明のPPE系樹脂組成物は、 (A)ポリフェニレンエーテル系樹脂5〜80重量部、お
よび (B)ポリアミド系樹脂 20〜95重量部 を含む樹脂組成物において、 上記(B)ポリアミド系樹脂が、(a)数平均分子量1
1,000以下で末端アミノ基量7.0×10-5モル/g以上である
ポリアミド系樹脂を、ポリアミド系樹脂全体の1重量%
以上30重量%未満含有し、 かつ (b)総体として数平均分子量9,500〜32,000で、末端
アミノ基量6.0×10-5モル/g以下である ことを特徴とする。
まず、本発明においては、PPE系樹脂は公知のものが使
用できる。PPE系樹脂とは、例えば一般式: (式中R1,R2,R3およびR4はそれぞれ独立して、水素原
子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基およびハ
ロゲン原子とフェニル環との間に少くとも2個の炭素原
子を有するハロアルキル基またはハロアルコキシ基で第
3級α−炭素を含まないものから選ばれた一価置換基を
表し、qは重合度を表わす整数である) で示される重合体の総称であって、上記一般式で示され
る重合体の一種単独であっても、二種以上が組合わされ
た共重合体であってもよい。好ましい具体例ではR1およ
びR2が炭素原子数1〜4のアルキル基であり、R3および
R4が水素原子もしくは炭素原子数1〜4のアルキル基で
ある。例えばポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)
エーテル、ポリ(2,6−ジエチル−1,4−フェニレン)エ
ーテル、ポリ(2−メチル−6−エチル−1,4−フェニ
レン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−プロピル−1,
4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジプロピル−1,
4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−エチル−6−プ
ロピル−1,4−フェニレン)エーテル、などが挙げられ
る。またPPE共重合体としては上記ポリフェニレンエー
テル繰返し単位中にアルキル三置換フェノール例えば2,
3,6−トリメチルフェノールを一部含有する共重合体を
挙げることができる。またこれらのPPEに、スチレン系
化合物がグラフトした共重合体であってもよい。スチレ
ン系化合物グラフト化ポリフェニレンエーテルとしては
上記PPEにスチレン系化合物として、例えばスチレン、
α−メチルスチレン、ビニルトルエン、クロルスチレン
などをグラフト重合して得られる共重合体である。
次に、本発明で使用するポリアミド系樹脂は、例えばナ
イロン−4、ナイロン−6、ナイロン−6,6、ナイロン1
2、ナイロン−6,10などが挙げられるが、これらに限定
されない。本発明において必須なことは、まず第1に
は、(a)数平均分子量が11,000以下、好ましくは8,00
0〜11,000で、末端アミノ基量が7.0×10-5モル/g以上、
好ましくは10×10-5モル/g以上であるポリアミド樹脂
を、ポリアミド樹脂全体の1重量%以上30重量%未満、
好ましくは3〜20重量%含有することである。このよう
なポリアミド樹脂を含有していないと、本発明の効果が
発現されない、すなわち耐衝撃性と流動性とを兼ね備え
たPPE/ポリアミド系樹脂組成物が得られない。
次に第2の必須条件は、(b)ポリアミド樹脂全体の数
平均分子量が9,500〜32,000、好ましくは11,000〜25,00
0で、末端アミノ基の総量が、6.0×10-5モル/g以下、好
ましくは5.5×10-5モル/g以下であることである。ポリ
アミド樹脂全体の数平均分子量が上記の範囲より小さい
と、衝撃強度が低下してしまい、また上記の範囲より大
きいと樹脂組成物全体の流動性が低下してしまう。ま
た、ポリアミド樹脂全体の末端アミノ基量は、上記の量
より多いと、耐衝撃性は高いが、流動性が低くなる。
本発明においてポリアミドの数平均分子量は、JIS K
6810−1977に準拠し、25℃で、98%硫酸に溶解して溶
液粘度法によって測定した相対粘度から、換算式を用い
て求めた。
また、ポリアミドの末端アミノ基の量の調整は、ポリア
ミドの重合の際に例えばカルボキシル基と反応する基を
持つ化合物例えばジアミンの量を調整して添加すること
によって行うことができる。あるいは、ポリアミドの重
合の後に、例えばカルボキシル基と反応する基を有する
化合物の量を、調整して使用することによっても行うこ
とができる。
ポリアミド樹脂の末端アミノ基量の測定は、次のように
して行った。すなわち、ポリアミド樹脂試料をm−クレ
ゾールに溶解し、窒素置換して80℃で溶解した後、指示
薬であるチモールブルーのメタノール溶液を滴下し、次
いでパラトルエンスルホン酸で滴定した。
成分(A)のPPEと成分(B)のポリアミドとの配合比
は、(A)5〜80重量部に対して、(B)95〜20重量
部、好ましくは(A)20〜70重量部に対して、(B)80
〜30重量部である。
本発明においては、PPEとポリアミドとの相溶化を促進
するために、PPEの末端が、アミノ基と反応可能な基、
例えばエポキシ基、カルボキシル基、酸無水物基等によ
って変性されているPPEを、上記したPPEの一部または全
部と置き換えて使用することができる。PPEの末端基
の、エポキシ化、カルボキシル化、または酸無水物化は
公知の方法によって行うことができる。
末端基のエポキシ化については、例えば特開昭63−1255
25号公報に記載されている。末端エポキシ化PPEは、PPE
とエポキシ基をもつ物質とを加熱下に接触させることに
よって得ることができる。エポキシ基を有する化合物と
しては、片末端がハロゲン基であるエポキシ化合物かま
たは両末端がエポキシ基であるエポキシ化合物が好まし
い。具体的には、好ましい片末端エポキシ化物にはエピ
クロロヒドリン、2−メチルエピクロロヒドリン等があ
り、好ましい両末端エポキシ化物には2,2−ビス(4−
グリシジルフェニルエーテル)プロパン、エポキシ樹脂
等がある。PPE同志のブロック化を抑制する点より、片
末端エポキシ化物が特に好ましい。
末端基のカルボキシル化および酸無水物化については、
例えば特表昭62−500456号公報に記載されている、末端
カルボキシル化または酸無水物化PPEは、カルボキシル
基または酸無水物基をもつ酸クロライド、例えばトリメ
リット酸無水物クロライドとPPEとを反応させることに
よって得られる。
上記の末端基変性PPEは、PPEのすべての末端基が変性さ
れたものでなくてもよく、未変性の末端基を、例えば成
分(A)のPPE総量に対して70重量%以下の量含むもの
が好ましい。
PPEとポリアミドとの相溶化を促進するために、本発明
の樹脂組成物にさらに、両者の相溶化剤を添加すること
ができる。そのような相溶化剤としては、例えば特開昭
56−26913号公報に記載されている不飽和カルボン酸お
よびその誘導体ならびに特表昭61−502195号公報に記載
されている飽和脂肪族ポリカルボン酸およびその誘導体
を使用することができる。
上記の不飽和カルボン酸およびその誘導体とは、分子内
に(イ)炭素−炭素二重結合または三重結合、および
(ロ)カルボン酸基、酸無水物基、酸アミド基、イミド
基、カルボン酸エステル基、またはエポキシ基を含む化
合物である。そのような化合物としては、例えば無水マ
レイン酸、マレイン酸、フマル酸、マレイミド、マレイ
ン酸ヒドラジド、無水マレイン酸とジアミンとの反応
物、例えば次式: (但し、Rは脂肪族、芳香族基を示す。)などで示され
る構造を有するもの、無水メチルナジック酸、無水ジク
ロロマレイン酸、マレイン酸アミド、大豆油、キリ油、
ヒマシ油、アマニ油、麻実油、綿実油、ゴマ油、菜種
油、落花生油、椿油、オリーブ油、ヤシ油、イワシ油等
の天然油脂類、エポキシ化大豆油等のエポキシ化天然油
脂類、アクリル酸、ブテン酸、クロトン酸、ビニル酢
酸、メタクリル酸、ペンテン酸、アンゲリカ酸、チブリ
ン酸、2−ペンテン酸、3−ペンテン酸、α−エチルア
クリル酸、β−メチルクロトン酸、4−ペンテン酸、2
−ヘキサン酸、2−メチル−2−ペンテン酸、3−メチ
ル−2−ペンテン酸、α−エチルクロトン酸、2,2−ジ
メチル−3−ブテン酸、2−ヘプテン酸、2−オクテン
酸、4−デセン酸、9−ウンデセン酸、10−ウンデセン
酸、4−ドデセン酸、5−ドデセン酸、4−テトラデセ
ン酸、9−テトラデセン酸、9−ヘキサデセン酸、2−
オクタデセン酸、9−オクタデセン酸、アイコセン酸、
ドコセン酸、エルカ酸、テトラコセン酸、マイコリペン
酸、2,4−ペンタジエン酸、2,4−ヘキサジエン酸、ジア
リル酢酸、ゲラニウム酸、2,4−デカジエン酸、2,4−ド
デカジエン酸、9,12−ヘキサデカジエン酸、9,12−オク
タデカジエン酸、ヘキサデカトリエン酸、リノール酸、
リノレン酸、オクタデカトリエン酸、アイコサジエン
酸、アイコサトリエン酸、アイコサテトラエン酸、リシ
ノール酸、エレオステアリン酸、オレイン酸、アイコサ
ペンタエン酸、エルシン酸、ドコサジエン酸、ドコサト
リエン酸、ドコサテトラエン酸、ドコサペンタエン酸、
テトラコセン酸、ヘキサコセン酸、ヘキサコジエン酸、
オクタコセン酸、トラアコンテン酸などの不飽和カルボ
ン酸、あるいはこれら不飽和カルボン酸のエステル、酸
アミド、無水物、あるいはブタジエン、イソプレンなど
の低重合体(たとえば平均分子量が500から10000ぐらい
のもの)あるいは高分子重合体(たとえば平均分子量が
10000以上のもの)に無水マレイン酸、フェノール類を
付加したもの、あるいはカルボン酸基、エポキシ基など
を導入したものなどが挙げられる。
また、上記の飽和脂肪族ポリカルボン酸およびその誘導
体とは、次式: (RIO)mR(COORII(CONRIIIRIV で示される化合物をいう。ここで、 R:炭素原子数2〜20、好ましくは2〜10の直鎖また
は分枝飽和脂肪族炭化水素基、 RI:水素原子またはアルキル基、アリール基、アシル基
もしくはカルボニルジオキシ基(ここで、炭素原子数は
1〜10、好ましくは1〜6、さらに好ましくは1〜4)
であり、特に好ましくは水素原子、 RII:水素原子またはアルキル基もしくはアリール基(こ
こで、炭素原子数は1〜20、好ましくは1〜10)、 RIIIおよびRIV: 水素原子またはアルキル基もしくはアリール基(ここ
で、炭素原子数は1〜10、好ましくは1〜6、さらに好
ましくは1〜4)、 m=1、 n+s≧2、好ましくはn+s=2または3、n≧0、 s≧0、 (RIO)はカルボニル基のα位またはβ位に位置し、 少なくとも2つのカルボニル基の間に2〜6個の炭素原
子が存在する。
飽和脂肪族ポリカルボン酸の誘導体とは、具体的には飽
和脂肪族ポリカルボン酸のエステル化合物、アミド化合
物、無水物、水和物および塩等を含む。
飽和脂肪族ポリカルボン酸の例としては、クエン酸、リ
ンゴ酸、アガリシン酸等が挙げられる。酸エステル化合
物としては、クエン酸のアセチルエステル、モノまたは
ジステアリルエステル等が挙げられる。酸アミド化合物
としては、クエン酸のN,N′−ジエチルアミド、N,N′−
ジプロピルアミド、N−フェニルアミド、N−ドデシル
アミド、N,N′−ジドデシルアミド、リンゴ酸のN−ド
デシルアミド等が挙げられる。また、塩としては、カリ
ウム塩、カルシウム塩等が挙げられる。
上記したような相溶化剤は、単独でもまた2種以上組み
合わせて用いても良い。
本発明の組成物は耐衝撃強度をさらに向上させるための
任意的成分としてゴム状物質を、成分(A)および
(B)の合計100重量部に対し、例えば80重量部以下の
量で含むことができる。
ゴム状物質としては、室温で、弾性体である天然および
合成の重合体材料を含む。その具体例としては、天然ゴ
ム、ブタジエン重合体、スチレン−イソプレン共重合
体、ブタジエン−スチレン共重合体(ランダム共重合
体、ブロック共重合体、グラフト共重合体などすべて含
まれる)、イソプレン重合体、クロロブタジエン重合
体、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、イソブチ
レン重合体、イソブチレン−ブタジエン共重合体、イソ
ブチレン−イソプレン共重合体、アクリル酸エステル重
合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロ
ピレン−ジエン共重合体、チオコールゴム、多硫化ゴ
ム、ポリウレタンゴム、ポリエーテルゴム(たとえば、
ポリプロピレンオキシドなど)、エピクロロヒドリンゴ
ムなどが挙げられる。
これらのゴム状物質は、いかなる重合法(たとえば乳化
重合、溶液重合)、いかなる触媒(たとえば過酸化物、
トリアルキルアルミニウム、ハロゲン化リチウム、ニッ
ケル系触媒)で作られたものでもよい。さらに、各種の
架橋度を有するもの、各種の割合のミクロ構造を有する
もの(例えばシス構造、トランス構造、ビニル基など)
あるいは、各種の平均ゴム粒径を有するものも使用され
る。また、共重合体は、ランダム共重合体、ブロック共
重合体、グラフト共重合体など、各種の共重合体はいず
れも使用することができる。さらには、これらのゴム状
物質をつくるに際し、他のオレフィン類、ジエン類、芳
香族ビニル化合物アクリル酸、アクリル酸エステル、メ
タアクリル酸エステルなどの単量体との共重合も可能で
ある。それらの共重合の方法は、ランダム共重合、ブロ
ック共重合、グラフト共重合など、いずれの手段も可能
である。これらの単量体の具体例としては、例えば、エ
チレン、プロピレン、スチレン、クロロスチレン、α−
メチルスチレン、ブタジエン、イソブチレン、クロロブ
タジエン、ブテン、イソブチレン、アクリル酸メチル、
アクリル酸、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メ
タアクリル酸メチル、アクリロニトリルなどが挙げられ
る。さらに、部分変性したゴム状物質を用いることもで
き、たとえば、ヒドロキシまたはカルボキシ−末端変性
ポリブタジエン、部分水添スチレン−ブタジエンブロッ
ク共重合体、部分水添スチレン−イソプレンブロック共
重合体などが挙げられる。
また、本発明の樹脂組成物には、その物性を損なわない
限りにおいて、その目的に応じて樹脂の混合時、成形時
に、慣用の他の添加剤、例えば顔料、染料、補強剤(ガ
ラス繊維、炭素繊維など)、充填剤(カーボンブラッ
ク、シリカ、酸化チタンなど)、耐熱剤、酸化劣化防止
剤、耐候剤、滑剤、離型剤、結晶核剤、可塑剤、難燃
剤、流動性改良剤、帯電防止剤等を添加することができ
る。
本発明の樹脂組成物を製造するための方法に特に制限は
なく、通常の方法が満足に使用できる。しかしながら一
般に溶融混合法が望ましい。少量の溶剤の使用も可能で
あるが、一般に必要ない。装置としては特に押出機、バ
ンバリーミキサー、ローラー、ニーダー等を例として挙
げることができ、これらを回分的または連続的に運転す
る。成分の混合順は特に限定されない。
(実施例) 以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、実施例においては次の化合物を使用した。
PPE……固有粘度(クロロホルム、25℃)0.48dl/gのポ
リ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテル ポリアミド… PA−1:相対粘度2.6(数平均分子量12,700)で、末端ア
ミノ基量が7.0×10-5モル/gであるナイロン−6 PA−2:相対粘度2.6(数平均分子量12,700)で、末端ア
ミノ基量が4.3×10-5モル/gであるナイロン−6 PA−3:相対粘度2.3(数平均分子量10,400)で、末端ア
ミノ基量が11.0×10-5モル/gであるナイロン−6 PA−4:相対粘度2.6(数平均分子量12,700)で、末端ア
ミノ基量が3.0×10-5モル/gであるナイロン−6 任意成分 SEBS:KRATON G 1651(商標、シェルケミカル社製、水素
化スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン共重合
体) クエン酸 実施例1〜3および比較例1〜2 表に示す量(重量部)の各成分を配合した配合物を減圧
ベント付き二軸押出機で290℃の温度で押出してペレッ
トを先ず作った。このペレットをシリンダー温度280
℃、射出圧力80kg/cm2、金型温度60℃に設定した射出成
形機により5cm×5cm×0.3cmの試験片を作製した。
なお、各実施例および比較例において、ポリアミド樹脂
全体の末端アミノ基量は以下の通りであった。
上記によって作成した試験片を用いて低温(−30℃)に
おける耐衝撃性試験(高速衝撃試験)を行った。試験は
試験片を5m/secの一定速度で打抜く方法で行った。各試
験は試験片10枚について行い、各試験片の破壊形態を目
視によって評価した。また、このとき破壊エネルギーも
測定した。次いで、ノッチ付アイゾット衝撃強度(23℃
および−20℃)およびメルトインデックス(MI)を測定
した。
なお、アイゾット衝撃強度はASTM D256に従い、MIはAS
TM D 1238に従って測定した。これらの結果を表に示
す。
表より判るように、比較例1では、末端アミノ基量が本
発明の範囲を超えたポリアミド樹脂を使用しており、ま
た比較例2では、数平均分子量および末端アミノ基量が
本発明の範囲内にあるポリアミド樹脂の1種類のみを用
いている。末端アミノ基量の多いポリアミドを含む比較
例1では、低温における耐衝撃性は高いが、メルトイン
デックスが小さく、溶融流動性が悪く、一方、末端アミ
ノ基量の比較的少ない比較例2では低温における耐衝撃
性が低く、またメルトインデックスが大きく、溶融流動
性は良い。
それに対して、実施例はいずれも、耐衝撃性が高く、か
つ溶融流動性が良好である。
(発明の効果) 本発明の樹脂組成物は、耐衝撃性と溶融流動性を兼ね備
えたPPE/ポリアミド系の樹脂組成物であるので、広い範
囲に使用することができ、工業的に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−225655(JP,A) 特開 平2−269767(JP,A) 特開 昭63−113071(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂5〜
    80重量部、および (B)ポリアミド系樹脂20〜95重量部 を含む樹脂組成物において、 上記(B)ポリアミド系樹脂が、 (a)数平均分子量11,000以下で末端アミノ基量7.0×1
    0-5モル/g以上であるポリアミド系樹脂を、ポリアミド
    系樹脂全体の1重量%以上30重量%未満含有し、かつ (b)総体として数平均分子量9,500〜32,000で、末端
    アミノ基量6.0×10-5モル/g以下である ことを特徴とする樹脂組成物。
JP2081031A 1990-03-30 1990-03-30 ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物 Expired - Lifetime JPH0756006B2 (ja)

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