JPH0755996B2 - 含塩素−ウレタン樹脂組成物 - Google Patents

含塩素−ウレタン樹脂組成物

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JPH0755996B2
JPH0755996B2 JP11232486A JP11232486A JPH0755996B2 JP H0755996 B2 JPH0755996 B2 JP H0755996B2 JP 11232486 A JP11232486 A JP 11232486A JP 11232486 A JP11232486 A JP 11232486A JP H0755996 B2 JPH0755996 B2 JP H0755996B2
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義則 佐藤
稔 福田
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日産フエロ有機化学株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、含塩素−ウレタン樹脂組成物、詳しくは含塩
素樹脂とウレタン樹脂からなるポリマーブレンドまたは
含塩素樹脂とウレタン樹脂との共重合樹脂の樹脂組成物
の安定剤に関するものである。
(ロ)従来技術及び発明が解決しようとする問題点 含塩素樹脂は、熱可塑性樹脂として汎用されており、ジ
オクチルフタレートなどの可塑剤の配合量を選択するこ
とにより、成形品であるフイルム、シート、異型押出品
の硬度を任意に調整することができる。しかしながら、
可塑剤は、低分子量の化合物であるため、いわゆるブル
ーミング現象と呼ばれる樹脂組成物からの浸出現象を起
し易く、表面の汚れ、物性の低下などをもたらすことが
問題となっている。
さらに近来成型品の物性に対する要望も多様化し、含塩
素樹脂にゴム弾性をもたせる為、高重合度の含塩素樹脂
に、可塑剤を配合した、弾性をもった樹脂組成物の開発
等も行なわれている。
これ等可塑剤の浸出現象の防止並びにゴム弾性賦与のた
め、可塑剤の代りにウレタン樹脂の配合が実施されてい
る。配合の方法として、含塩素樹脂へウレタン樹脂を配
合する謂ゆるポリマーブレンド並びに含塩素樹脂とウレ
タン樹脂とを共重合させた、含塩素−ウレタン共重合樹
脂を使用することが挙げられる。
しかしながら、含塩素樹脂を可塑剤で可塑化した場合に
比べ、前述の方法でウレタン樹脂を配合した場合、該樹
脂組成物の加熱成型品時の熱安定性、着色性防止性は充
分なものではなく、これ等の改善が要望されていた。
これ等一方の成分である含塩素樹脂は、加熱により脱塩
酸反応を起こしやすく、安定剤は謂ゆる塩酸キャッチャ
ーとしての、Ca,Ba,Zn,Sn等の金属有機酸塩類、生成す
る金属塩化物の捕捉剤としての有機ホスフアイト化合
物、その他、ポリオール類、含窒素化合物など、種々の
化合物が組合わせて使用されている。
他方、ウレタン樹脂の安定剤は、例えば芳香族イソシア
ネートをイソシアネート成分として用いた場合、ウレタ
ン中に存在するベンゼン核の酸化防止のためアゾ化合
物、フエノール系化合物が酸化防止剤として使用されて
いる。
このように、含塩素樹脂とウレタン樹脂との安定化機構
が異なるため、共通にある程度の安定化効果を示す酸化
防止剤を除いては共通に改善効果のある安定剤は見出し
難いのが現状であった。
(ハ)問題点を解決する為の手段 本発明者等は含塩素−ウレタン樹脂系の加熱による分解
要因を種々、検討を重ねた。この結果、ウレタン樹脂の
重合時に使用されるトリエチレンアミン等の第3級アミ
ン、スルホン酸、リン酸系の酸触媒等の、触媒残査が含
塩素樹脂の熱安定性、熱着色防止性に対して大きな阻害
要因であることを見出した。
本発明者等は、先に含ハロゲン樹脂用安定剤として特開
昭59−140261に於てハイドロタルサイト類化合物と過塩
素酸との混合生成物の使用を開示しているが、含塩素−
ウレタン樹脂系にこのハイドロタルサイトと過塩素酸と
の混合生成物を添加することで、前述の触媒残査の阻害
要因を大幅に緩和させることが可能となり、熱安定性、
熱着色防止性の著しく改善された樹脂組成物となること
を見出し本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は含塩素樹脂とウレタン樹脂とのポリ
マーブレンドまたは、含塩素樹脂とウレタン樹脂との共
重合樹脂に金属成分がMg,Alであるハイドロタルサイト
類化合物または金属成分がMg,Zn,Alであるハイドロタル
サイト類化合物より選ばれる一種又は二種のハイドロタ
ルサイト類化合物と、過塩素酸との混合生成物を添加す
ることを特徴とする。熱安定性、熱着色防止性に優れた
含塩素−ウレタン樹脂組成物を提供するものである。
本発明に使用される含塩素樹脂とは、塩化ビニル又は塩
化ビニリデンの単独重合体又は共重合体が挙げられる。
共重合体とは塩化ビニル又は塩化ビニリデンと他のエチ
レン系不飽和単量体との共重合物であり、これ等エチレ
ン系不飽和単量体には、アクリル酸、アクリル酸エチ
ル、アクリロニトリル等のアクリレート:スチレン、酢
酸ビニル、アルキルビニルエーテル等のビニル単量体:
マレイン酸、無水マレイン酸、マレイン酸エステル等の
マレエート:エチレン、プロピレン、ブタジエン等のオ
レフイン系単量体などが挙げられる。
本発明に使用されるポリウレタン樹脂はトリレンジイソ
シアネート、ジフエニルメタンジイソシアネート、ヘキ
サメチレンジイソシアネート等のポリイソシアネートと
両末端に水酸基を有する高分子量のポリエステルポリオ
ールまたはポリエーテルポリオールと、必要に応じグリ
コール、ジアミン、ヒドラジン等の鎖延長剤とから常法
により製造されるものである。
本発明に使用される含塩素樹脂とウレタン樹脂との共重
合樹脂は例えば、不飽和脂肪族二塩基酸を酸成分の一部
または全部として含有するポリエステルポリオールとポ
リイソシアネートから製造される不飽和ポリウレタンに
塩化ビニルをグラフト重合させた、塩化ビニル−ウレタ
ン共重合樹脂等が挙げられる。
本発明に於ける含塩素樹脂とポリウレタン樹脂から成る
ポリマーブレンドに於て、両樹脂の比率には特に限定は
ないが、含塩素樹脂30〜80重量%、ポリウレタン樹脂70
〜20重量%のものが好ましい。
本発明に於ける含塩素樹脂とウレタンとの共重合樹脂に
おいては、両成分の比率には特に限定はないが含塩素樹
脂成分30〜80重量%、ウレタン成分70〜20重量%ものが
好ましい。
本発明に使用されるハイドロタルサイト類化合物の過塩
素酸との混合生成物を得るには、ハイドロタルサイト類
化合物を過塩素酸と、溶媒中等で撹拌混合することで調
整することができる。混合調整に用いるハイドロタルサ
イト類化合物とは、例えば次の一般式(1)で表わされ
る二価金属と三価金属の複合金属水酸化物であり、天然
品でも合成品でも良い。
一般式 M2+ 1-xAlx(OH)2Ax/2・mH2O ……(I) ここに、 xは0<x≦0.5の範囲の正数、M2+は二価の金属陽イオ
ンを表わし例えば、Mg2+,Zn2等から選ばれる一種又は二
種を表わす。Aは陰イオンであるCO3を表わす。
二価金属陽イオンMg2+である合成品の製法としては特開
昭46−2280号公報、ハイドロタルサイトの製法に開示さ
れている。二価値金属陽イオンMg2+,Zn2+の両方を含有
するものの合成例としては、同一出願人に係る特願昭60
−292829号公報に開示されている。
上記ハイドロタルサイト類化合物と過塩素酸との混合生
成物の調整は、例えば同一出願人に係る特開昭59−1402
61号公報に開示されている方法で行なうことができる。
本発明の調整された混合生成物の添加量は、ポリマーブ
レンドの場合の含塩素樹脂とポリウレタン樹脂の合計量
100重量部に対して、又は、共重合樹脂100重量部に対し
て0.001〜10重量部が好ましい。添加量は0.001重量部以
下では改善効果が見られず、また10重量部以上添加して
もそれ以上効果は上らず、経済的見地から妥当性が無く
なる。
(ニ)発明の応用範囲 本発明の実施に際しては、本発明混合生成物の添加と共
に、該樹脂に慣用の添加剤の一種又は二種以上を併せて
添加することにより、本発明組成物との間にすぐれた相
乗的効果を得ることができる。
このような添加剤の例としては、有機酸の金属塩、金属
の酸化物、水酸化物、塩基性無機酸塩類、ハイドロタル
サイト類化合物、有機ホスファイト化合物、有機燐酸金
属塩類、ポリオール類、含窒素非金属化合物、酸化防止
剤、光安定剤、β−ジケトン化合物、エポキシ化合物、
有機錫系化合物等が挙げられる。
上記慣用の添加剤を以下に、種類別に例示する。
有機酸の金属塩としては有機酸の金属成分となる金属の
例としてLi,Na,K,Mg,Ca,Sr,Ba,Zn,Cd,Pb等がある。
有機酸残基として次に示すようなカルボン酸又はフェノ
ールの残基がある。カルボン酸の例としては、酢酸、プ
ロピオン酸、カプリル酸、2−エチルヘキソイン酸、ラ
ウリン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、12−ヒド
ロキシステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレ
イン酸、グリコール酸、乳酸、ヒドロアクリル酸、αオ
キシ酪酸、グリセリン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン
酸、チオグリコール酸、メルカプトプロピオン酸、ラウ
リルメルカプトプロピオン酸、安息香酸、パラターシャ
リブチル安息香酸、ジメチル安息香酸、アミノ安息香
酸、サリチル酸、アミノ酢酸、グルタミン酸、シュウ
酸、コハク酸、アジピン酸、フタル酸、マレイン酸、チ
オジプロピオン酸等があげられる。
フェノール類の例としては、フェノール、ノニルフェノ
ール、ターシャリーブチルフェノール、オクチルフェノ
ール、イソアミルフェノール、クレゾール、キシレノー
ル等があげられる。
金属の酸化物の例としてはMgO,CaO,BaO,Al2O3が挙げら
れる。
水酸化物としては、Mg(OH)2,Ca(OH)2,Ba(OH)2,Al
(OH)等があげられる。
塩基性無機塩酸類の例としては、 MgO・Mg3(PO42,Mg(OH)・MgHPO3,Mg(OH)・Mg
2SiO4,2MgO・Mg2SiO3,CaO・Ca(PO42,Ca(OH)・Ca
3(PO42,2CaO・CaHPO3,CaO・Ca2SiO4,2ZnO・Zn3(P
O42,ZnO・ZnHPO3等があげられる。
ハイドロタルサイト類化合物とは、前記一般式(I)で
示される、過塩素酸処理を行なわない、そのままの化合
物を指す。
有機ホスファイト化合物の例としてはイソオクチルホス
ファイト、ジステアリルホスファイト、トリイソデシル
ホスファイト、トリイソオクチルホスファイト、トリラ
ウリルホスファイト、トリステアリルホスファイト、ト
リジプロピレングリコールホスファイト、ジフェニルホ
スファイト、トリイソノニルフェニルホスファイト、ト
リフェニルホスファイト、ジフェニルイソデシルホスフ
ァイト、ジフェニルイソオクチルホスファイト、フェニ
ルジイソオクチルホスファイト、ジイソデシルペンタエ
リスリトール−ジホスファイト、テトラフェニルジプロ
ピレングリコールジホスファイト、ポリジプロピレング
リコールフェニルホスファイト、トリラウリルトリチオ
ホスファイト、トリスノニルフェニルホスファイト、ジ
ステアリルペンタエリスリトール−ジホスファイト、ビ
ス(2,4−ジターシャリーブチルフェニル)−ペンタエ
リスリトールジホスファイト、ジラウリルホスファイ
ト、ジトリデシルホスファイト、エチルヘキシルジフェ
ニルホスファイト、フェニルネオペンチレングリコール
ホスファイト、ペプタキストリプロピレングリコールホ
スファイト、ジフェニルジデシル(2,2,4−トリメチル
−1,3−ペンタジオール)−ジホスファイト、ジイソオ
クチルオクチルフェニルホスファイト、ポリ4,4′−イ
ソプロビリデンジフェノールネオドール25アルコールホ
スファイト等が挙げられる。
有機燐酸金属塩類の例としては下記一般式(II)又は
(III)によって示されるものである。
(II)のモノ有機燐酸金属塩または(III)のジ有機燐
酸金属塩のいずれか又は、両方の混合物が挙げられる。
式中R1,R2およびR3は各々アルキル、アリール、アリー
ルアルキル、アルキルアリール、又はエーテル結合を有
するアルキル基を示し、Mは2個のアルカリ金属原子、
アルカリ土類金属原子又は亜鉛を示し、M′は、アルカ
リ金属原子、アルカリ土類金属原子又は亜鉛を示す。a
は1または2を示す。
このような有機燐酸金属塩類の金属成分の例としては、
Li,Na,Kなどのアルカリ金属,Mg,Ca,Sr,Baなどのアルカ
リ土類金属やZnが挙げられる。
アルキル基の例としては、メチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、ブチル、イソブチル、第2ブチル、第3
ブチル、アミル、ネオペンチル、イソアミル、ヘキシ
ル、イソヘキシル、ヘプチル、オクチル、イソオクチ
ル、2−カチルヘキシル、デシル、イソデシル、ラウリ
ル、トリデシル、O12-13混合アルキル、ステアリル、シ
クロペンチル、シクロヘキシル、シクロオクチル、シク
ロドデシル、4−メチルシクロヘキシル等を挙げること
ができる。
アリール基の例としてはフェニル、ナフチル等を挙げる
ことができる。アリールアルキル基の例としてはベンジ
ル−β−フェニルエチル、γ−フェニルプロピル−γ−
フェニルプロピル−β−フェニプロピルなどを挙げるこ
とができる。
アルキルアリール基の例としてはトリル、キシリル、エ
チルフェニル、ブチルフェニル、第3ブチルフェニル、
オクチルフェニル、イソオクチルフェニル、第3オクチ
ルフェニル、ノニルフェニル、2,4−ジ第3ブチルフェ
ニル等が挙げられる。
エーテル結合を有するアルキル基としては、フルフリ
ル、テトラヒドロフルフリル、5−メチルフルフリル及
びα−メチルフルフリル基、又はメチル−、エチル−、
イソプロピル−、ブチル−、イソブチル−、ヘキシル
−、シクロヘキシル−、フェニルセロソルブ残基;メチ
ル−、エチル−、イソプロピル−、ブチル−、イソブチ
ルカルビトール残基;トリエチレングリコールモノメチ
ルエーテル、−モノエチルエーテル、−モノブチルエー
テル残基;グリセリン1,2−ジメチルエーテル、−1,3−
ジメチルエーテル、−1,3−ジエチルエーテル、−1−
エチル−2−プロピルエーテル残基;ノニルフェノキシ
ポリエトキシエチル、ラウロキシポリエトキシエチル基
等が挙げられる。
ポリオール類の例としては、トリメチロールエタン、ト
リメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリト
ール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリト
ール、マンニトール、ソルビトール、ポリエチレングリ
コール、ジトリメチロールプロパン、トリス−(2−ヒ
ドロキシエチル)イソシアヌレートなどであり、更に、
これらの一塩基酸及び又は、多塩基酸との部分エステル
化物であってもよい。
含窒素非金属安定剤の例としては、尿素、メラミン、α
−フェニルインドール、ジフェニルチオ尿素、1,4−ブ
タンジオールアミノクロトン酸エステル等が挙げられ
る。
酸化防止剤の例としては2,6−ジ−t−ブチル−p−ク
レゾール、2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノン、2,2′
−メチレン−ビス−(4−メチル−6−t−ブチルフェ
ノール)、4,4′−チオビス−(6−t−ブチルフェノ
ール)、4,4′−チオビス−(6−t−ブチル−m−ク
レゾール)、オクタデシル3−(3′,5′−ジ−t−ブ
チル−4′−ヒドロキシフェノール)プロピオネート、
ペンタエリスリチル−テトラキス〔3−(3,5−ジター
シャリブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト〕等が挙げられる。
光安定剤の例としては、2−ヒドロキシ−4−オクトキ
シベンゾフェノン、2−(2′−ヒドロキシ−5−メチ
ルフェニル)ベンゾトリアゾール、エチル−2−シアノ
−3,3−ジフェニルアクリレート、ビス(2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジン)セバケート、2,4−ジ−タ
ーシャリブチルフェニル−3′,5′−ジターシャリブチ
ル、4′−ハイドロオキシベンゾエート等が挙げられ
る。
β−ジケトン化合物の例としては、ジベンゾイルメタ
ン、ステアロイルベンゾイルメタン、パルミトイルベン
ゾイルメタン、さらにはこれ等のβ−ジケトン化合物の
金属塩等が挙げられる。
エポキシ化合物の例としては、エポキシ化大豆油、エポ
キシ化アマニ油、エポキシ化魚油、エポキシ化トール油
脂肪酸エステル、エポキシ化牛脂油、エポキシ化ポリブ
タジエン、エポキシステアリル酸メチル、−ブチル、−
2エチルヘキシル、−ステプリル、トリス(エポキシプ
ロピル)イソシアヌレート、エポキシ化ヒマシ油、エポ
キシ化サフラワー油、エポキシ化アマニ油脂肪酸ブチ
ル、3−(2−キセノキシ)−1,2−エポキシプロパ
ン、ビスフェノール−Aジグリシジルエーテル、ビニル
シクロヘキサンジエポキサイド、ジシクロペンタジエン
ジエポキサイド、3,4−エポキシシクロヘキシル−6−
メチルエポキシシクロヘキサンカルボキシレートなどが
あげられる。
有機錫系化合物の例としては、ジブチルスズラウレー
ト、ジオクチルスズラウレート、ジブチルスズマレエー
ト、ジオクチルスズマレエート、ジブチルスズメルカプ
トアセテート、モノブチルスズメルカプトアセテート、
ジブチルスズイソオクチルチオグリコレート、モノブチ
ルスズイソオクチルチオグリコレート、ジオクチルスズ
メルカプトアセテート、モノオクチルスズメルカプトア
セテート、ジオクチルスズイソオクチルチオグリコレー
ト、モノオクチルスズイソチオグリコレート、等が挙げ
られる。上記慣用の添加剤の外に、更に必要に応じて可
塑剤、顔料、充填剤、発泡剤、帯電防止剤、防曇剤、フ
レートアウト防止剤、表面処理剤、滑剤、難燃剤等を配
合に加えることは何等差支えない。
(ホ)合成例−実施例 以下合成例、実施例によって本発明の要旨を具体的に説
明する。しかしながら本発明はこれ等の合成例、実施例
によって限定されるものではない。
合成例−1 ハイドロタルサイト類化合物 化学式Mg4.5Al2(OH)13
・CO3・3.5H2O(商品名DHT−4A協和化学工業株式会社
製)50.7g(0.1モル)を撹拌機付きのビーカー中へ入
れ、撹拌しながら、過塩素酸10g(0.1モル)の水溶液20
0mlを(予め、ノニオン型界面活性剤を数滴加えたも
の)滴下する。滴下終了後、炭酸ガスの発生が見られな
くなるまで、約1時間撹拌を続ける。生成物を減圧乾燥
し大部分の水分を取除いた後、更に80℃で10時間乾燥す
る。化学分析等により、得られた生成物の組成は大略 Mg4.5Al2(OH)13(CO30.5(ClO4)・3.5H2O であった。
合成例−2 MgとZnを含有するハイドロタルサイト類化合物の合成例
並びに過塩素酸との混合生成物の調整撹拌機とpH電極を
そなえたビーカー中へMg(NO3・6H2O 25.6g(0.1
モル)とZn(NO2・6H2O6.95g(0.02モル)、更にAl
(NO3・9H2O15.0g(0.04モル)を純水200mlに溶解
した酸性液と、Na2CO32.1g(0.0198モル)およびNaOH1
2.8g(0.32モル)を純水200mlに溶解したアルカリ性液
を、液のpHが、10.0〜11.0の間を保つように、両者の流
量を調節しながら滴下する。
反応終了後、沈澱を濾別し、80℃にて10時間乾燥した。
得られた試料は金属分析等により、 Mg5ZnAl2(OH)16・CO3・4H2O であった。
上記生成物64.5g(0.1モル)をビーカー中で撹拌しなが
ら、過塩素酸15.1g(0.15モル)を200mlの水で希釈した
ものを滴下し、充分に混合した。生成物を減圧乾燥し、
大部分の水分を取り除いた後、更に80℃で10時間乾燥し
た。得られた生成物は、大略、下記の組成であった。Mg
5ZnAl2(OH)16・(CO30.25(ClO41.5・4H2O 同様な操作により、過塩素酸のモル比の異なる混合生成
物の試料を調整し、第1表に示すような、混合生成物の
試価用試料を得た。また比較のための、過塩素酸処理を
行なわないハイドロタルサイト類化合物の試料の組成も
併せて第1表に示した。
実施例−1 本発明による樹脂組成物の効果を見るため、下記に示す
配合1、配合2を用いて、170℃の混練ロールにより、
厚さ0.5mmの試験用シートを作成した。ギヤー式老化試
験機を用いて、180℃での熱安定性を調べた。熱安定性
の評価は試験片が黒化したときの時間をもって表わし
た。熱着色性の評価は、試験用シートより5cm×5cmの大
きさの試験片を切取り、これを数枚重ね、190℃のプレ
ス成型5分間後の、着色度合を目視によって判定した。
その結果を第2表に示す。
ただし熱着色性の評価の数字は 1:白色 2:淡黄色 3:黄色、 4:黄褐色〜赤褐色 5:黒色 を表わす。
配合1 塩化ビニル樹脂 60 重量部 ポリウレタン樹脂 40 重量部 Ba−リシノレート 0.5重量部 Zn−ステアレート 0.5重量部 試 料 (第2表) 配合2 塩化ビニルウレタン 100 重量部 共重合樹脂 Ba−ステアレート 1.0重量部 Zn−オクトエート 0.5重量部 試 料 (第2表) 実施例−2 本発明組成物に、通常含塩素樹脂の安定剤成分として使
用されている、慣用の添加剤の一種または二種以上を併
用した場合は、より一層の改善効果が得られた。下記に
示す配合3、配合4を用いて、実施例1と同様な方法に
より、併用安定剤との相乗効果を調べた。その結果を第
3表に示す。
配合3 塩化ビニル樹脂 50 重量部 ポリウレタン樹脂 50 重量部 Ba−フェネート 0.5重量部 Zn−ステアレート 1.0重量部 試料B 0.5重量部 併用安定剤 第3表 配合4 塩化ビニルウレタン共重合樹脂 100 重量部 Ca−ステアレート 0.5重量部 Zn−ステアレート 1.0重量部 試料D 0.5重量部 併用安定剤 第3表 (ヘ)発明の効果 実施例1の結果から明らかな如く、本発明混合生成物を
配合することにより、含塩素樹脂とウレタン樹脂とのポ
リマーブレンド並びに含塩素−ウレタン共重合樹脂の熱
安定性、熱着色防止性の著しい改善が見られた。
実施例2に於いては、本発明混合生成物と慣用の添加剤
の一種又は2種以上を併用することによって、長期の熱
安定性、熱着色防止性に、優れた相乗効果が本発明組成
物との間に認められた。従って本発明はきわめて商品価
値の高い樹脂組成物を提供するものである。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−184240(JP,A) 特開 昭61−113630(JP,A) 特開 昭60−202114(JP,A) 特開 昭59−140261(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】含塩素樹脂とウレタン樹脂とのポリマーブ
    レンドまたは、含塩素樹脂とウレタン樹脂との共重合樹
    脂に金属成分がMg,Alであるハイドロタルサイト類化合
    物または金属成分がMg,Zn,Alであるハイドロタルサイト
    類化合物より選ばれる一種又は二種のハイドロタルサイ
    ト類化合物と、過塩素酸との混合生成物を添加すること
    を特徴とする、含塩素−ウレタン樹脂組成物。
JP11232486A 1986-05-16 1986-05-16 含塩素−ウレタン樹脂組成物 Expired - Lifetime JPH0755996B2 (ja)

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JP11232486A JPH0755996B2 (ja) 1986-05-16 1986-05-16 含塩素−ウレタン樹脂組成物

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JP11232486A JPH0755996B2 (ja) 1986-05-16 1986-05-16 含塩素−ウレタン樹脂組成物

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