JPH0755958A - 時計用文字板の夜光構造 - Google Patents
時計用文字板の夜光構造Info
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- JPH0755958A JPH0755958A JP19633393A JP19633393A JPH0755958A JP H0755958 A JPH0755958 A JP H0755958A JP 19633393 A JP19633393 A JP 19633393A JP 19633393 A JP19633393 A JP 19633393A JP H0755958 A JPH0755958 A JP H0755958A
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Abstract
形成し、上面にクリヤ−樹脂をコ−ティングすることに
より、視認性の向上、耐環境性の向上及び外観品質の向
上を実現する。 【構成】 本発明は酸化アルミニウムストロンチウムを
発光基体とした蓄光性夜光塗料2を文字板体1の上面全
体に形成し、クリヤ−コ−ティングを施したこと及びク
リヤ−上面を研磨したり、マ−クや目盛などの植物略字
を形成したことを特徴とする。
Description
造に関する。
用する夜光構造は、公開実用昭和57−26080や公
開実用昭和59−149081のように、文字板の時刻
目盛の上に部分的に夜光塗料を塗布したものであり、夜
光塗料としては放射性物質であるプロメチウムからなる
自発光性夜光塗料と、硫化亜鉛を発光基体とした蓄光性
夜光塗料とがあった。
術では、夜光面積を大きくして発光輝度を高くしようと
しても、自発光性夜光塗料では放射性物質のため面積・
量に制限があり、蓄光性夜光塗料である硫化亜鉛は発光
する残光時間が1時間程度と短く、残光時間が10〜2
0時間である硫化カルシウムストロンチウムは、その化
学的性質から空気中の湿気を吸収して分解し、臭い硫化
水素ガス放って次第に発光性を失い、耐久性が悪いとい
った問題点を有していた。
るもので、その目的とするところは夜光面積が大きくて
輝度が高く、残光時間の長い、耐久品質の良い、外観品
質の高い時計用文字板の夜光構造を提供するところにあ
る。
本発明の時計用文字板の夜光構造は、時計用文字板の上
面全体に白色系の下塗り塗料を施し、その上面に酸化ア
ルミニウムストロンチウムを発光基体とした蓄光性夜光
塗料を形成したことを特徴とする。また、夜光塗料の上
面をクリヤ−樹脂によりコ−ティングしたり、夜光塗料
の上面にクリヤ−塗料を塗布し研磨したり、夜光塗料の
上面にマ−クや時刻目盛などの略字を植えたり、貼りつ
けたことを特徴とする。
BsやNsなどの材料からなり、文字板体1の上面に白
色系の下塗り塗料6を施し、その上面に夜光塗料2を形
成し夜光塗料2の上面に時計の表示目盛である時刻目盛
3を印刷してある。
アルミニウムストロンチウムを用い、ポリメチルメタア
クリレイトをバインダー材として混合し組成されている
蓄光性夜光塗料である。従来の夜光塗料と比較し、放射
性物質を含まず残光時間が8時間以上ありほぼ一晩中光
り、初輝度が高く、紫外線に最も良く光るが、励起され
る光の波長範囲が200〜450nmと広く、照射する
光が強く長いほど良く光る。さらに高純度のアルミナを
主原料とするセラミックスで構成されているため、化学
的安定性が高く、耐光性、耐候性、耐湿性に優れている
ため屋外での使用にも耐えられる。また、夜光塗料の発
光基体はアルミニウムを主原料として焼結したセラミッ
クスであれば、ストロンチウム以外にもカルシウム、バ
リウムや希土類の化合物を用いても同様な効果が得ら
れ、発光色も成分によって色調が異なり、デザインバリ
エーションの広がりも得られる。また、バインダーであ
るポリメチルメタアクリレイトは一般的には熱硬化型樹
脂で高温乾燥しているが、熱硬化型の樹脂は夜光塗料の
耐久性を向上させるためにクリヤー塗装をする場合、塗
装 のシンナーにより溶剤性が弱く表面が歪んでしまう
ため、紫外線硬化型のUV 系樹脂をバインダーとして
使用することも、外観向上のためには有益である。
ときや濃い色である場合、文字板体1との反応による変
化を防いだり、密着性を向上したり、夜光の輝度を高め
るため白色系の塗装または印刷を行うものであり、プラ
スティック材のように素地が白色であれば下塗り塗料6
は不要である。また、夜光塗料2との密着性を向上させ
るため、下塗り塗料6の表面にホ−ニング加工を行い表
面に凸凹を形成することも有効である。
成することにより発光輝度が非常に高くなるため、従来
は時計の針にも視識用として夜光塗料を塗布していた
が、針に夜光塗料が無くても夜間必要なときに針の示す
時刻が視識可能であり、文字板上の時刻目盛の他、文字
やマ−クなども視識でき、夜光機能として非常に優れた
ものである。
同様に夜光塗料2の上面に印刷することができ、時計と
して従来と変わらないデザインが提供できる。
覆うようクリヤ−樹脂4の上面に時刻目盛3を印刷して
ある。ここで、クリヤ−樹脂4は熱硬化型樹脂であるメ
タクリル樹脂やポリエステル樹脂を用いるのが一般的で
あるが、夜光塗料のバインダ−の種類によっては、バイ
ンダ−が溶剤により侵される問題があるため、溶剤を含
まない紫外線硬化型のUV系樹脂を利用すれば効果は増
大する。
ハ−フマット調やマット調でも外観上は文字板のデザイ
ンにあわせて可能であり、さらにクリヤ−樹脂4にカラ
−の着色することもデザイン効果を一層高める。
鋳文字を貼り付けると密着性が悪いため、夜光塗料の上
面にコ−ティング層を形成してその上面に印刷や貼り付
けをすることが、密着性の向上に対して大変有効であ
る。また、外観向上のため夜光塗料を塗布する場合、前
述の通り紫外線効果型のUV系樹脂にて夜光塗料の上面
にコ−ティング層を形成することにより、その上面にク
リヤ−塗料を塗布しても夜光塗料がクリヤ−塗料の溶剤
に侵される問題は発生しない。
つきやすいため、上面にコ−ティングすることは時計製
造における文字板組立作業や修理の際に、文字板上面を
保護し安全であり、印刷不良によるインク落としなど文
字板の再生作業も容易であり外観面だけでなく、機能的
にも大変効果がある。
夜光塗料2、コ−ティング層5、クリヤ−樹脂4を全面
に形成し、クリヤ−樹脂の表面を研磨し平滑化させてい
る。
め、表面積が広いと外観上ユズ肌が発生し、外観品質が
悪い。このため、夜光塗料2の上面にクリヤ−樹脂4を
形成し研磨することにより、表面のユズ肌を平滑化し外
観品質を向上させている。
面に印刷したり、コ−ティング層5の上面に時刻目盛3
を印刷し、その上面にクリヤ−樹脂4を形成することに
より印刷に深みがあり気品高い外観が得られる。
樹脂4との化学的相性が悪い場合に必要であり、相性が
良い場合には無くても構わない。
クリヤ−樹脂4を形成し、金属からなる立体形状を有す
る植物略字7を配置してある。
り、時計商品としてのマ−クや機能表示を示すためのも
のであり、略字に足を形成して文字板体1に固定する植
字方式や電鋳加工により製造した略字に接着剤を付けて
文字板体1に貼り付ける方式やエンボス加工によって文
字板体1の表面に凸部を形成し、凸部の上面をカットし
て略字にする方式などがある。
塗料を塗布していたが、文字板全面に夜光塗料が形成さ
れているため、略字に夜光塗料が無くても夜間略字の視
認が可能であり、略字のデザインバリエ−ションが広が
る。
アルミニウムストロンチウムを発光基体とした蓄光性夜
光塗料を文字板上面全体に形成したことにより、輝度が
高く、残光時間が長く、耐光性、耐候性、耐湿性にすぐ
れた暗闇での視認性の高いという効果を有する。また、
夜光塗料の上面にクリヤ−樹脂をコ−ティングすること
により、外観向上をはかるとともに、夜光塗料のキズ、
剥がれを防止し、印刷の密着性が向上する。さらに、夜
光塗料の上面にクリヤ−塗料を塗布し研磨することによ
り、ユズ肌を目だたなくすることができ、夜光塗料の上
面に植物略字を配置することによりデザインバリエ−シ
ョンが広がり、高品質な外観を有する時計用文字板の夜
光構造を得られる。
Claims (4)
- 【請求項1】 時計用文字板の上面全体に、白色系の下
塗り塗料を施し、酸化アルミニウムストロンチウムを発
光基体とした蓄光性夜光塗料を形成したことを特徴とす
る時計用文字板の夜光構造。 - 【請求項2】 夜光塗料の上面をクリヤ−樹脂によりコ
−ティングしたことを特徴とする請求項1記載の時計用
文字板の夜光構造。 - 【請求項3】 夜光塗料の上面にクリヤ−塗料を塗布
し、研磨したことを特徴とする請求項1記載の時計用文
字板の夜光構造。 - 【請求項4】 夜光塗料の上面にマ−クや時刻目盛など
の略字を植えたり、貼り付けたことを特徴とする請求項
1記載の時計用文字板の夜光構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19633393A JP2814884B2 (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | 時計用文字板の夜光構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19633393A JP2814884B2 (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | 時計用文字板の夜光構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0755958A true JPH0755958A (ja) | 1995-03-03 |
JP2814884B2 JP2814884B2 (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=16356090
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19633393A Expired - Lifetime JP2814884B2 (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | 時計用文字板の夜光構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2814884B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003292905A (ja) * | 2003-04-25 | 2003-10-15 | Kansai Paint Co Ltd | 蓄光性複層塗膜形成法 |
CN110632839A (zh) * | 2018-06-25 | 2019-12-31 | 劳力士有限公司 | 可变钟表构件 |
EP3588202A1 (fr) * | 2018-06-25 | 2020-01-01 | Rolex Sa | Composant horloger versatile |
-
1993
- 1993-08-06 JP JP19633393A patent/JP2814884B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003292905A (ja) * | 2003-04-25 | 2003-10-15 | Kansai Paint Co Ltd | 蓄光性複層塗膜形成法 |
CN110632839A (zh) * | 2018-06-25 | 2019-12-31 | 劳力士有限公司 | 可变钟表构件 |
EP3588202A1 (fr) * | 2018-06-25 | 2020-01-01 | Rolex Sa | Composant horloger versatile |
EP3588203A1 (fr) * | 2018-06-25 | 2020-01-01 | Rolex Sa | Composant horloger versatile |
US11531305B2 (en) | 2018-06-25 | 2022-12-20 | Rolex Sa | Versatile horology component |
CN110632839B (zh) * | 2018-06-25 | 2023-09-26 | 劳力士有限公司 | 可变钟表构件 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2814884B2 (ja) | 1998-10-27 |
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