JPH0755843B2 - 合わせ板ガラス製造用のガラスプレ−ト対を湾曲させる方法 - Google Patents

合わせ板ガラス製造用のガラスプレ−ト対を湾曲させる方法

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JPH0755843B2
JPH0755843B2 JP62107899A JP10789987A JPH0755843B2 JP H0755843 B2 JPH0755843 B2 JP H0755843B2 JP 62107899 A JP62107899 A JP 62107899A JP 10789987 A JP10789987 A JP 10789987A JP H0755843 B2 JPH0755843 B2 JP H0755843B2
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サン−ゴバン・ヴイトラ−ジユ
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、2個以上のガラスプレートによって構成され
た湾曲した合わせ板ガラスの製造に係わり、上記ガラス
プレートはプラスチックから成る接着層によって互いに
結合されている。本発明は特に、湾曲した合わせ板ガラ
ス用に規定されたケイ酸ガラスプレートを湾曲させる方
法に係わり、この方法においてガラスプレートは連続操
業炉内で個々に曲げ温度に加熱され、また完全な面を成
す曲げ型を用いて個々に曲げられる。
例えば自動車の風防ガラスのような合わせ板ガラス用に
規定されたガラスプレートを湾曲させる方法のうち最も
知られている方法では、互いに関連する複数個のガラス
プレート、即ち通常の合わせガラスの場合互いに対を成
す2個のガラスプレートは、重ね合わせられて一緒に周
囲曲げ型上に位置する状態で加熱炉に通され、そこで曲
げ温度に達すると自身の自重の作用下に上記周囲曲げ型
に付着する。この方法の欠点は、上記のような曲げ方で
は複雑な形状のガラスプレートは製造できないこと、ま
た上記のようにして曲げられたガラスプレートは総て多
少とも強い横反りを有し、即ち二つの面方向に反ること
である。
これらの欠点を回避するべく、合わせ板ガラスの製造用
に規定されたガラスプレートを押し曲げ機によって所望
の形状に曲げることも既に公知である。このような公知
の押し曲げ法の一つでは、2個のガラスプレートは一緒
に押し曲げ機の両曲げ型間にもたらされて、一緒に曲げ
られる(西独特許公告公報第11 92 373号)。別の公
知押し曲げ法によれば、ガラスプレートはトングに吊さ
れて個々に押し曲げ機の両曲げ型間にもたらされ、個々
に曲げられかつ冷却される(西独特許公開公報第19 29
115号)。
多層板ガラスのためのこれらの公知押し曲げ法も、甚だ
しい欠点を免れない。原則として、完全な面を成す曲げ
型である凸形曲げ工具と枠状曲げ型である凹形曲げ工具
とから成る2個の機械的プレス工具を用いて2個のガラ
スプレートを一緒に湾曲させると、曲げ型と接触するガ
ラスプレート表面が別様に冷却されるため両ガラスプレ
ートは別様に変形し、その結果重ね合わせられたガラス
プレートはその周縁に沿って互いから離れる。両ガラス
プレートの上記のような一致しない変形は、後から完全
に修復することはできない。上記他方の公知方法、即ち
個々のガラスプレートを吊された状態で押し曲げる方法
の場合も両ガラスプレートの完全に合同な形状は達成さ
れ得ず、なぜならプレス工程後の冷却の諸条件のごく僅
かな相違によってもやはり変形が起こるからで、この変
形の結果ガラスプレートは、更に加工して合わせガラス
とするべく用いられ得なくなる。
本発明は、ガラスプレートの押し曲げ法であって、その
都度互いに関連する複数個のガラスプレートを高い精度
で湾曲させて完全に合同なプレート形状を創出し、それ
によって、湾曲したガラスプレートを更に加工して合わ
せ板ガラスとすることを高い生産性で可能とする方法の
提供を目的とする。
ガラスプレートが個々に曲げ温度に加熱され、また個々
に曲げられるような押し曲げ方法を基礎として、上記目
的は本発明により次のように達成される。即ち、曲げ温
度への加熱はガラスプレートを連続操業炉内に水平に配
置して行なわれ、ガラスプレートは加熱炉に隣接する曲
げステーションにおいて、下方からガラスプレートの方
へ向かう熱いガス流により搬送路から持ち上げられ、か
つ搬送路上方に配置された曲げ型に対して押し付けら
れ、その時々の第一のガラスプレートは押し曲げ工程の
後、下側からの支持によりその形状を維持しつつ曲げ温
度で待機位置に保持され、第二のガラスプレートの押し
曲げ後第一及び第二のガラスプレートは重ね合わせて、
ガラスプレートの周縁形状に対応する支持リング上に曲
げ温度において載置され、一緒に冷却される。
即ち本発明は、各々それ自体公知である様々な工程の組
み合わせである。本発明方法は、ガラスプレートの押し
曲げの際いずれのガラスプレートに関しても同じ湾曲条
件が達成されなければならないということから出発し、
更に、ガラスプレートが硬質の受け型によってではなく
熱空気流によって曲げ型に押し付けられる押し曲げ方法
は合わせ板ガラス用の湾曲したガラスプレート対の製造
にも特に有利であるという事実を利用する。その場合、
押し曲げられた2個のガラスプレートが曲げ温度におい
て直接重ね合わせて、一緒に緩やかに冷却され、その際
場合によっては存在するプレート形状の僅かな相違が補
償され、完全に一致するガラスプレートが得られること
も特に重要である。
第一のガラスプレートのための押し曲げ工程の後、第一
のガラスプレートは下側からの支持によってその形状を
維持しつつ曲げ温度で待機位置に保持される。このこと
は、本発明による方法の第一の具体例によれば、第一の
ガラスプレートが曲げ工程後に支持リング上に載置さ
れ、湾曲した第一のガラスプレートを載置された支持リ
ングは曲げステーションに隣接する待機ステーションに
もたらされ、かつ第二のガラスプレートの湾曲後再び曲
げステーション内の、曲げ型下方の位置にもたらされ、
曲げ型と接触状態にあった第二のガラスプレートは第一
のガラスプレート上に載置されるように実施され得る。
本発明は、2個のガラスプレートのみから成るガラスプ
レート対の製造に限定されるものではないと了解され
る。第三の湾曲したガラスプレートを既に重ね合わせら
れた2個のガラスプレート上に載置することも、あるい
は更に4個以上のガラスプレートを重ね合わせて一緒に
冷却することも可能である。このことは、例えば3個以
上のガラスプレートから成る合わせ板ガラスが製造され
るべき場合や、2個の合わせ板ガラスの製造のための二
つのガラスプレート対を1個の支持リング上で冷却する
場合に有利であり得る。本発明方法の第二の具体例によ
れば、最初に湾曲させたガラスプレートを待機位置に保
持する工程は、第一のガラスプレートが曲げ工程後に曲
げ型の型面との接触状態に保持され、第二のガラスプレ
ートは最初に曲げられた、曲げ型との接触状態に保持さ
れている第一のガラスプレートに押し付けることによっ
て曲げられ、互いに対して押し付けられた第一及び第二
のガラスプレートは一緒に支持リング上に載置されるよ
うに実施される。
好ましくは、最初に湾曲させたガラスプレートを曲げ型
との接触状態に保持することは、曲げ型が複数個の吸着
孔を具え、かつ負圧ポンプと結合されており、その結果
ガラスプレートが吸着作用を受けて曲げ型との接触位置
に留どまることによって実現される。場合によっては、
上記保持はガラスプレート下側に適当に作用するガス正
圧によっても実現され得、その際ガラスプレートを曲げ
型との接触位置に保持する熱いガス流は、曲げステーシ
ョン内へ進入する第二のガラスプレートの移動が該プレ
ートの、第一のガラスプレート下方の最終位置に達する
まで該ガス流によって妨げられないように導かれなけれ
ばならない。
本発明の他の細目及び特徴は、特許請求の範囲第2項〜
第6項に記載してあり、また添付図面に基づき以下に詳
述する本発明方法の二つの具体例から明らかである。
具体例 第1図は、本発明による新規な方法の第一の具体例の連
続する諸工程を、それぞれ曲げステーションの鉛直方向
断面図の形態で示す。
曲げステーションはその重要な構成要素として、水平な
ローラコンベヤ1と、曲げステーションの中央において
ローラコンベヤ1の上方に配置された、完全な面を成す
曲げ型2と、ローラコンベヤ1の搬送方向を横切って配
置されたレール3と、ローラコンベヤ1下方に配置され
た鉛直な風胴6と、曲げステーションの上端部を構成す
るフード7とを有し、上記レール3上では湾曲したガラ
スプレートの形状に対応する支持リング4を運搬する台
車5が案内され得、また風胴6内で熱いガラス流、特に
熱空気流はローラコンベヤ1の搬送ローラ同士の間を上
方へと垂直に通過するように方向付けられ、更にフード
7によって熱ガスは導管8を経て導出され、かつ循環し
て再び風胴6に供給される。熱いガス流の温度、体積流
量及び圧力は必要な限界内で調節可能である。特に圧力
及び体積流量は、例えば絞り弁を用いるなど適当な方法
によって低い値から高い値へ、及びその逆に切り替えら
れ得る。曲げられるべきガラスプレート10の厚みが3mm
である場合、圧力の上記高い値は例えば水柱約40mmであ
り得る。この値は、ガラスプレートをローラコンベヤ1
から持ち上げて曲げ型2に押し付けるのに十分であり、
曲げ型2に押し付けられたガラスプレートはガス圧の作
用下に曲げ型2に付着してその形状を取得する。ガス圧
の上記低い値は、例えば約8mmWS(水柱約8mm)であり得
る。この値は、ローラコンベヤ1上のガラスプレート10
が曲げステーション内に進入する際、ガラスプレート10
が曲げ型2から支持リング4上に載置される際、及び曲
げられたガラスプレート10が支持リング4上に位置する
際に維持される。
本発明による方法の実施のために必要であるような熱い
空気流を発生する手段は、そのようなものとして西独特
許公開公報第35 23 675号に詳細に記載されている。
ガラスプレート10は、水平に整列するガラスプレートの
ための水平な搬送ローラその他の支持及び搬送システム
を具備した、ここには図示しない加熱炉内で曲げ温度に
加熱され、駆動される搬送ローラ1によって矢印Fの方
向へ搬送されて曲げステーション内に達する(位置
A)。この搬送の間、熱空気流は約8mmWSの圧力を有
し、この圧力は下方からガラスプレート10に対して作用
し、プレート10の自重の一部を相殺する。それによっ
て、ガラスプレート部分が該プレートの自重のせいで搬
送ローラ間に垂れ下がることにより惹起され得るガラス
プレートの変形が防止される。他方、ガラスプレートの
自重の搬送ローラ1によって支持される分は、ガラスプ
レートを静止摩擦によって確実に搬送するうえで十分で
ある。適当な保持装置11に取り付けられた曲げ型2は下
方位置へと、即ちガラスプレート10から比較的僅かな距
離のところまで降ろされ得る。ガラスプレート10は曲げ
チャンバ内で、曲げ型2の直下に位置決めされる。
ガラスプレート10が曲げ型2下方に位置決めされた直
後、熱空気流の圧力は約40mmWSに高められる。それによ
って、ガラスプレート10は搬送ローラ1から持ち上げら
れ、かつ比較的弱い圧力で曲げ型2に押し付けられる。
この工程は、位置Bに図示する。
今や、曲げ型2はガラスプレート10を伴って十分な高さ
に上昇し(位置C)、その結果レール3上を、支持リン
グ4を載せた運搬台車5が曲げステーション内の曲げ下
方まで案内され得る(位置D)。レール3上を走行する
車輪12を具備した運搬台車5は曲げステーションにおい
て、支持リング4がガラスプレートの直下に位置するよ
うに位置決めされる。
次に、この時点まで約40mmWSの高いガス圧により曲げ型
2との接触状態に保持されていたガラスプレート10が支
持リング4上に載置される(位置E)。ガラスプレート
10を支持リング4上に載置するために熱ガス流の圧力が
約8mmWSに下げられ、それによってガラスプレート10
は、支持リング4上に急激に落下せず、支持リング4に
緩やかに当接する。その際場合によっては、曲げ型2を
幾分下降させることも可能である。ガラスプレート10が
支持リング4上に載置されるやいなや、運搬台車5は曲
げステーションを出て、曲げステーションに隣接する待
機位置へと案内される。ここには図示しない上記待機位
置においても、ガラスプレート10は上向きの熱空気流に
よって下側から支持され、それによって該プレート10が
その自重の作用下に更に湾曲することが回避される。待
機位置における温度は、曲げ温度より僅かに低い値に維
持されるべきである。
ガラスプレート10を載せた台車5が待機位置にある時
(位置F)、曲げチャンバ内のガス圧は低い方の値に維
持され、今や第二のガラスプレート10′が曲げステーシ
ョン内へ進入する。ガラスプレート10′が曲げステーシ
ョン内へ進入する間に曲げ型2は、ガラスプレート10′
から上方に僅かに隔たったの下方位置に再びもたらされ
る。
位置Gにおいて、ガラスプレート10′はその正確な最終
位置に到達し、その瞬間ガス圧は約40mmWSの高い値へと
高められる。この圧力上昇の結果として、ガラスプレー
ト10′は搬送ローラから持ち上げられ、完全な面を成す
曲げ型2に押し付けられる(位置H)。
曲げ型2はその下側に複数個の吸着孔を有し、これらの
吸着孔は負圧ポンプと結合されている。風胴6内のガス
圧は再び約8mmWSの低い値に下げられ、ガラスプレート1
0′は今や吸着作用により曲げ型2に固定される(位置
J)。
この間に、運搬台車5は支持リング4上に位置する最初
に曲げられたガラスプレート10と共に、待機位置から再
び曲げステーション内へと進入する。位置Kに図示した
時点において、ガラスプレート10はガラスプレート10′
直下であるその最終位置に到達する。
そこで、ガラスプレート10′を保持した曲げ型2が降ろ
される。ガラスプレート10′がガラスプレート10の僅か
に上方の位置に達すると、曲げ型2内の負圧が消され、
従って該型2の吸着作用が無くなり、その結果ガラスプ
レート10′はガラスプレート10上に載る(位置L)。場
合によっては、ガラスプレート10′が曲げ型2から離れ
る高さは、ガラスプレート10′がガラスプレート10上に
多少とも大きい動力学的エネルギを伴って落下し、それ
によって上側のガラスプレート10′の下側のガラスプレ
ート10への完全な付着が促進され得るように選択するこ
とが可能である。
ガラスプレート10、10′を伴った運搬台車5はレール3
上を冷却炉内へと案内され、前記炉内でガラスプレート
対は公知の方法で緩やかに冷却される。その間に次のガ
ラスプレート10が曲げステーション内へ進入し、次の曲
げサイクルが再び位置Aから始まる。
本発明による新規な方法の第2図に示した具体例におい
ても、第1図に基づき説明した方法の場合と同様の装置
が用いられ、その際曲げ型2はやはり複数個の吸着孔を
具えた型面を有し、上記吸着孔は負圧ポンプと結合され
ている。曲げ型2の構成はそれ自体公知であり、また吸
着作用を生起させるのに必要な諸装置は簡略化のため図
示しない。
第2図に示した方法のサイクルは、駆動される搬送ロー
ラ1上に位置するガラスプレート15が曲げステーション
内に進入する位置Aから始まる。それ自体公知である適
当な手段によって、ガラスプレート15は曲げ型2の下方
に位置決めされる。この搬送及び位置決め工程の間、風
胴6内のガス圧は約8mmWSの値に維持され、それによっ
て荷重の軽減がなされ、ガラスプレート15が湾曲して搬
送ローラ間に垂れ下がることが防止される。
ガラスプレート15が曲げステーション内でその最終位置
に到達するやいなや風胴6内において、この例でも約65
0℃の温度を有する熱いガスの圧力が急激に約40mmWSに
高められる(位置B)。その結果、ガラスプレート15は
搬送ローラ1から持ち上げられて曲げ型2に押し付けら
れ、該型2が予め具えている形状を取得する。
曲げ型2は、上記工程実施の瞬間かあるいはその直前に
負圧ポンプと接続され、その結果ガラスプレート15は吸
着作用により曲げ型2に固定される。その後、風胴6内
のガス圧は約8mmWSの低い値に戻される。この状態は、
第2図の位置Cに対応する。
ガラスプレート15が上記のような、曲げ型2に固定され
た待機位置にある間に、ガラスプレート対の第二のガラ
スプレート15′が曲げステーション内へ進入する(位置
D)。風胴6内の熱いガス流の圧力はこの間約8mmWSの
低い値に維持され、ガラスプレート15′は曲げ型2下方
の最終位置に正確に位置決めされる。
次の工程において(位置E)、熱いガスの圧力は再び急
激に約40mmWSに高められる。この圧力の作用下にガラス
プレート15′は搬送ローラ1から持ち上げられて、曲げ
型2に固定されたガラスプレート15の下側に押し付けら
れ、上記圧力の全作用範囲においてガラスプレート15に
密着する。
熱いガス流の圧力は位置Fに示した次の工程において高
い値に維持され、その結果ガラスプレート15′がガラス
プレート15との接触状態に保持され、曲げ型2は両ガラ
スプレート15及び15′と共に上方の位置へと移動され
る。この移動が実施されると、プレート形状に対応する
支持リング4を具備した運搬台車5がレール3上を曲げ
ステーション内へと案内され、このステーションで該台
車5は、支持リング4がガラスプレート15、15′の縁部
の直下に位置するように位置決めされる(位置G)。こ
の工程の間、熱いガス流は高圧に維持される。
支持リング4がその最終位置に到達するやいなや、ガラ
スプレート15、15′を伴った曲げ型2は支持リング4の
僅かに上方の位置まで降ろされる。その後曲げ型2内の
負圧が消され、風胴6内のガス圧は低い値に下げられる
(位置H)。ガス圧の低下によって、ガラスプレート1
5、15′は支持リング4上に穏やかに載置される。続い
て運搬台車5が、場合によっては曲げ型2が再び上方へ
移動された後に、ガラスプレート15、15′共々曲げステ
ーションを出て、該ステーションに隣接する冷却炉内へ
と案内される。
こうして、曲げサイクルは終了する。曲げ型2がその下
方位置に戻され、曲げステーションにおいて次のガラス
プレート15を受容する用意が整うことによって、次の曲
げサイクルの位置Aに図示した工程が引き続き開始され
る。
本発明による方法の実施に必要であるような設備の全体
を、第3図に示す。この設備の重要な部分は、上下動可
能に配置された曲げ型2を具備した曲げステーションで
あり、上記曲げ型2は、圧力シリンダ9として概略的に
図示した装置によって上方へ変位し得るように配置され
ている。複数個の搬送ローラ1が搬送システムを構成
し、このシステム上においてガラスプレートは、ここに
は図示しない管路形の炉内を通過し、その際前記炉内で
曲げ温度に加熱された後曲げステーション内へと搬送さ
れる。
搬送ローラ1から成る搬送システムの搬送装置を横切っ
て、曲げステーション内にレール3が配置されており、
このレール3は一方の側で冷却炉18内へと伸長し、前記
炉18内では湾曲済みのガラスプレートが緩やかに冷却さ
れる。レール3上を空の運搬台車5が、冷却炉とは反対
の側から矢印Gの方向へ案内され、それによって該台車
5は曲げステーション内へ進入する。冷却炉18を通過
後、運搬台車5は一巡して再び曲げステーションにもた
らされる。
曲げ型2は公知の方法で吸着式型として形成されてお
り、ガラスプレートをその型面に付着させて保持し得る
ように負圧ポンプと接続され得る。そのために必要な手
段は、簡略化のため図示しない。
曲げ型2下方に鉛直な向きを有する風胴6が配置されて
おり、この風胴6によって熱空気流は下方からガラスプ
レートの方へと方向付けられる。熱空気流は曲げ型2上
方でフード7によって捕捉され、導管8を通って循環す
る。必要な体積流量並びに必要な圧力の実現には、横流
ファン20が有用である。横流ファン20の、断面が直角を
成す吸い込み管路21の前段に電気的な放熱器22が接続さ
れており、この放熱器22によって循環する空気流は550
〜700℃の、本発明方法のために必要な温度度に加熱さ
れる。
横流ファン20の翼車23上方の風胴6内には、調節可能な
絞り弁25が配置されている。この絞り弁25によって、熱
空気流の体積流量と、従って有効な圧力とが、調整可能
な低い値から調整可能な高い値に調節され得る。低い値
から高い値へ、及びその逆の切り替えは、適当な制御装
置によって操作されるレバー26によって実現される。絞
り弁25上方には鉛直な向きを有する複数個の整流板28が
配置されており、これらの整流板28は空気流を一様にす
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による方法の第一の具体例の連続する諸
工程の概略的な説明図、第2図は本発明による方法の第
二の具体例の連続する諸工程の概略的な説明図、第3図
は本発明方法の実施に適した設備を示す説明図である。 1……ローラコンベヤ、2……曲げ型、3……レール、
4……支持リング、5……運搬台車、6……風胴、7…
…フード、8……導管、9……圧力シリンダ、10,10′,
15,15′……ガラスプレート、11……保持装置、12……
車輪、18……冷却炉、20……横流ファン、21……吸い込
み管路、22……放熱器、23……翼車、25……絞り弁、26
……レバー、28……整流板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ノルベルト・シユバルツエンベルク ドイツ連邦共和国、デー−5120・ヘルツオ ーゲンラート、ベンデリーヌスシユトラー セ・45 (56)参考文献 特公 昭52−43855(JP,B2) 米国特許3573889(US,A)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合わせ板ガラスから成る安全ガラスの製造
    用に規定されたガラスプレートを湾曲させる方法であっ
    て、ガラスプレートは連続操業炉内で個々に曲げ温度に
    加熱され、また完全な面を成す押し曲げ型を用いて個々
    に曲げられ、 −曲げ温度への加熱はガラスプレートを水平に配置して
    行なわれ、 −ガラスプレートは連続操業炉に隣接する曲げステーシ
    ョンにおいて、下方からガラスプレートの方へ向かう熱
    いガス流により搬送路から持ち上げられ、かつ搬送路上
    方に配置された曲げ型に対して押し付けられ、 −各ガラスプレート対の第一のガラスプレートは押し曲
    げ工程の後、下側からの支持によりその形状を維持しつ
    つおよそ曲げ温度で待機位置に保持され、 −第二のガラスプレートの押し曲げ後第一及び第二のガ
    ラスプレートは重ね合わせて、ガラスプレートの周縁形
    状に対応する支持リング上に曲げ温度において載置さ
    れ、一緒に冷却される ことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】第一のガラスプレートが曲げ工程後に支持
    リング上に載置され、湾曲した第一のガラスプレートを
    載置された支持リングは曲げステーションに隣接する待
    機位置にもたらされ、第二のガラスプレートの湾曲後、
    最初に曲げられた第一のガラスプレートを支持した前記
    支持リングは再び曲げステーション内の、曲げ型下方の
    位置にもたらされ、曲げ型と接触状態にあった第二のガ
    ラスプレートは先に曲げられた第一のガラスプレート上
    に載置されることを特徴とする特許請求の範囲第1項に
    記載の方法。
  3. 【請求項3】湾曲したガラスプレートの支持リング上へ
    の、乃至先に曲げられたガラスプレート上への載置が曲
    げ型の下降の下に実現することを特徴とする特許請求の
    範囲第2項に記載の方法。
  4. 【請求項4】3個以上のガラスプレートから成る合わせ
    板ガラスの製造のために2個以上のガラスプレートを支
    持した支持リングが曲げ工程の終了の度に待機位置にも
    たらされ、かつその位置から、次の湾曲ガラスプレート
    を載置されるべく再び曲げチャンバ内に戻されることを
    特徴とする特許請求の範囲第2項または第3項に記載の
    方法。
  5. 【請求項5】第一のガラスプレートが曲げ工程後に曲げ
    型の吸着作用によって該曲げ型の型面との接触状態に保
    持され、第二のガラスプレートは最初に曲げられた、曲
    げ型との接触状態に保持されている第一のガラスプレー
    トに押し付けることによって曲げられ、互いに対して押
    し付けられた第一及び第二のガラスプレートは一緒に支
    持リング上に載置されることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】ガラスプレートが支持リング上に載置され
    た後熱いガス流の体積流量及び圧力が、ガラスプレート
    の自重の一部がガス圧によって支持されるような値に維
    持されることを特徴とする特許請求の範囲第1項から第
    5項のいずれかに記載の方法。
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