JPH0755716B2 - ゲル充填緩衝防振パーツの製造方法 - Google Patents
ゲル充填緩衝防振パーツの製造方法Info
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- JPH0755716B2 JPH0755716B2 JP63117800A JP11780088A JPH0755716B2 JP H0755716 B2 JPH0755716 B2 JP H0755716B2 JP 63117800 A JP63117800 A JP 63117800A JP 11780088 A JP11780088 A JP 11780088A JP H0755716 B2 JPH0755716 B2 JP H0755716B2
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Description
【発明の詳細な説明】 《発明の目的》 〈産業上の利用分野〉 本発明はフィルム等の被覆材内にシリコーンゲルを封入
して成る緩衝防振用のパーツを製造する方法に関するも
のである。
して成る緩衝防振用のパーツを製造する方法に関するも
のである。
〈発明の背景〉 シリコーンゲルは緩衝材や防振材として極めて良好な材
料であって、このような用途に用いるシリコーンゲルは
JISK2530−1976(50g荷重)で測定された針入度が50〜2
00程度のものである。この性状は従来緩衝用として多用
されているゴム、スポンジ等に比べれば硬度は柔らか
く、自己保形性も高くならないから実際に製品として適
用するにはシリコーンゲルを別の表殻フィルム等でサン
ドイッチ状に包み込んだ偏平な部材等に構成して用いる
ことが多い。具体的にはシリコーンゲルシートの表裏両
面にそれぞれ熱溶着性の伸縮性被覆膜を重ね合わせ、熱
溶着手段を有する分割手段によって被覆膜の上からゲル
を分割し、これにより分割部分の被覆膜を熱溶着手段で
溶着して、区画筋やパッドとしての外形を形成するとと
もに、ゲルの独立区画化も図るようにしている。これを
具体的に製造するにあたっては従来は薄質なシリコーン
ゲルを製造するため原料であるシリコーン、例えば商品
名「トーレシリコーンCY52」(トレーシリコーン株式会
社製造)を混練して、これをトレー状の容器に移すとと
もに、人手によってヘラ状の板で均一に均らし、しかる
後にトレー状容器内の原料シリコーンの上に金属板また
はガラス板等の平滑な板を置いて加熱加工している。し
かしながら混練された原料のシリコーンは微小中空球体
の混合がない場合において1000〜1200CPの粘度であり、
またこのシリコーンに微小中空球体を混入した場合には
5000〜10000CPの粘度である上に、常温におけるポット
ライフが短いという特性があるから、これを前述のよう
にトレー状容器内に充填して且つ容器内で均らすという
作業はすこぶる面倒且つ困難で大量生産ができないとい
う問題があった。このようにこの種のシリコーンゲルを
原料とした緩衝防振パーツを製造するにあたってはシリ
コーンゲル固有の性状に起因する種々の技術的課題が存
在し、その克服を迫られていた。このような背景におい
て本出願人はすでに例えば特願昭63−13757号「ゲル充
填シートの製造方法」及び特願昭63−20690号「シリコ
ーンゲルシートの製造装置」に示しているような方法や
装置等において技術的開発に取り込んでいる。しかしな
がら更にこれを高能率で製造する等の継続的な技術的開
発は必須の課題であり、本出願にあってもこのような背
景のもとに新たな技術的提案を行うものである。まず目
下解決すべき課題として挙げられている種々の問題につ
いて説明すると、まずシリコーンゲルシートを製造する
にあたっては、その原液を上下のフィルムに挟み込み、
サンドイッチ状としたところで圧延し、トンネル状の加
熱炉を通過させて連続的にゲルを硬化させて得るように
改善されてきているが、一方これを緩衝防振パーツに仕
上げるにはゲルシート上の上下フィルムを熱溶着して得
るようにしているが、これは所定の大きさの枚葉状のカ
ットシートごとのいわばバッチ式に行っている。このた
め連続式の前工程とバッチ式の後工程との違いから一連
の連続生産ができず、生産スピードに限界があった。ま
たゲルシートの生産スピードを上げようとして直接、熱
溶着性のよいフィルムでゲルシートの製造を行おうとす
ると、このフィルムではゲルを硬化させるための加熱工
程において伸び、皺、変質等の問題を生じることが多
い。更に溶着のスピードを上げようとして、前もって塩
化ビニルのような熱溶着性のよいフィルムに張り替えた
カットシートを多数積み重ねて用意しておくと、シリコ
ーンゲルのオイル成分がフィルム内に移行してしまい、
溶着強度が低下する問題を生ずる危険もある。また溶着
工程では現状、高周波溶着法により行っているが、これ
によると、ときどき金型の損傷等も考えられる。このた
め前後工程を連続とした場合、このトラブルを生ずると
前工程もそのトラブルに巻き込まれ、前工程はゲル状物
質の物性に係わる工程なので更に大きなトラブルを生ず
る危険がある。
料であって、このような用途に用いるシリコーンゲルは
JISK2530−1976(50g荷重)で測定された針入度が50〜2
00程度のものである。この性状は従来緩衝用として多用
されているゴム、スポンジ等に比べれば硬度は柔らか
く、自己保形性も高くならないから実際に製品として適
用するにはシリコーンゲルを別の表殻フィルム等でサン
ドイッチ状に包み込んだ偏平な部材等に構成して用いる
ことが多い。具体的にはシリコーンゲルシートの表裏両
面にそれぞれ熱溶着性の伸縮性被覆膜を重ね合わせ、熱
溶着手段を有する分割手段によって被覆膜の上からゲル
を分割し、これにより分割部分の被覆膜を熱溶着手段で
溶着して、区画筋やパッドとしての外形を形成するとと
もに、ゲルの独立区画化も図るようにしている。これを
具体的に製造するにあたっては従来は薄質なシリコーン
ゲルを製造するため原料であるシリコーン、例えば商品
名「トーレシリコーンCY52」(トレーシリコーン株式会
社製造)を混練して、これをトレー状の容器に移すとと
もに、人手によってヘラ状の板で均一に均らし、しかる
後にトレー状容器内の原料シリコーンの上に金属板また
はガラス板等の平滑な板を置いて加熱加工している。し
かしながら混練された原料のシリコーンは微小中空球体
の混合がない場合において1000〜1200CPの粘度であり、
またこのシリコーンに微小中空球体を混入した場合には
5000〜10000CPの粘度である上に、常温におけるポット
ライフが短いという特性があるから、これを前述のよう
にトレー状容器内に充填して且つ容器内で均らすという
作業はすこぶる面倒且つ困難で大量生産ができないとい
う問題があった。このようにこの種のシリコーンゲルを
原料とした緩衝防振パーツを製造するにあたってはシリ
コーンゲル固有の性状に起因する種々の技術的課題が存
在し、その克服を迫られていた。このような背景におい
て本出願人はすでに例えば特願昭63−13757号「ゲル充
填シートの製造方法」及び特願昭63−20690号「シリコ
ーンゲルシートの製造装置」に示しているような方法や
装置等において技術的開発に取り込んでいる。しかしな
がら更にこれを高能率で製造する等の継続的な技術的開
発は必須の課題であり、本出願にあってもこのような背
景のもとに新たな技術的提案を行うものである。まず目
下解決すべき課題として挙げられている種々の問題につ
いて説明すると、まずシリコーンゲルシートを製造する
にあたっては、その原液を上下のフィルムに挟み込み、
サンドイッチ状としたところで圧延し、トンネル状の加
熱炉を通過させて連続的にゲルを硬化させて得るように
改善されてきているが、一方これを緩衝防振パーツに仕
上げるにはゲルシート上の上下フィルムを熱溶着して得
るようにしているが、これは所定の大きさの枚葉状のカ
ットシートごとのいわばバッチ式に行っている。このた
め連続式の前工程とバッチ式の後工程との違いから一連
の連続生産ができず、生産スピードに限界があった。ま
たゲルシートの生産スピードを上げようとして直接、熱
溶着性のよいフィルムでゲルシートの製造を行おうとす
ると、このフィルムではゲルを硬化させるための加熱工
程において伸び、皺、変質等の問題を生じることが多
い。更に溶着のスピードを上げようとして、前もって塩
化ビニルのような熱溶着性のよいフィルムに張り替えた
カットシートを多数積み重ねて用意しておくと、シリコ
ーンゲルのオイル成分がフィルム内に移行してしまい、
溶着強度が低下する問題を生ずる危険もある。また溶着
工程では現状、高周波溶着法により行っているが、これ
によると、ときどき金型の損傷等も考えられる。このた
め前後工程を連続とした場合、このトラブルを生ずると
前工程もそのトラブルに巻き込まれ、前工程はゲル状物
質の物性に係わる工程なので更に大きなトラブルを生ず
る危険がある。
〈開発を試みた技術的事項〉 本発明はこのような背景に鑑みなされたものであって、
緩衝防振用のシリコーンゲルを主体としたパーツを製造
するにあたり、これを高能率で且つ高品質のものを製造
し得るような新規な技術の開発を試みたものである。
緩衝防振用のシリコーンゲルを主体としたパーツを製造
するにあたり、これを高能率で且つ高品質のものを製造
し得るような新規な技術の開発を試みたものである。
《発明の構成》 〈目的達成の手段〉 即ち本発明たるゲル充填緩衝防振パーツの製造方法は次
のような構成をとる。
のような構成をとる。
まず本出願の第1の発明は、順次繰り出される剥離性を
有する一対の仮保形フィルムの間に、これらに挟み込ま
れるようにシリコーンゲルのゲル原液を流し出す原液供
給工程と、仮保形フィルムを伴ったゲル原液を均一厚さ
の仮保形フィルム付シートにするとともに、これを更に
先方の加熱域において順次加熱してゲル原液を硬化させ
るシート成型工程と、その後、各仮保形フィルムを熱溶
着性を有する一対の表殻フィルムにそれぞれ張り替える
フィルム交換工程と、表殻フィルム付シートに対し凹凸
面を形成した型を押し立てて、これによってこの凸部に
位置するゲル状物質を隣接凹部へ押しやるとともに、型
の熱または表殻フィルム自体の発熱によって表裏の表殻
フィルム同士を接合するようにした製品成型工程とを具
えていることを特徴として成るものである。
有する一対の仮保形フィルムの間に、これらに挟み込ま
れるようにシリコーンゲルのゲル原液を流し出す原液供
給工程と、仮保形フィルムを伴ったゲル原液を均一厚さ
の仮保形フィルム付シートにするとともに、これを更に
先方の加熱域において順次加熱してゲル原液を硬化させ
るシート成型工程と、その後、各仮保形フィルムを熱溶
着性を有する一対の表殻フィルムにそれぞれ張り替える
フィルム交換工程と、表殻フィルム付シートに対し凹凸
面を形成した型を押し立てて、これによってこの凸部に
位置するゲル状物質を隣接凹部へ押しやるとともに、型
の熱または表殻フィルム自体の発熱によって表裏の表殻
フィルム同士を接合するようにした製品成型工程とを具
えていることを特徴として成るものである。
また本出願の第2の発明は請求項1の発明の要件に加
え、各原液供給工程と、シート成型工程と、フィルム交
換工程と、製品成型工程とは仮保形フィルム付シートな
いしは表殻フィルム付シートをほぼ水平方向に移送しな
がら行うようにしたことを特徴として成るものである。
え、各原液供給工程と、シート成型工程と、フィルム交
換工程と、製品成型工程とは仮保形フィルム付シートな
いしは表殻フィルム付シートをほぼ水平方向に移送しな
がら行うようにしたことを特徴として成るものである。
更にまた本出願の第3の発明は請求項1または2の発明
の要件に加え、シート成型工程を経て、連続して送り出
されてくる仮保形フィルム付シートを一旦、枚葉状のカ
ットシートに切断し、しかる後このカットシートに対し
て上下フィルムを熱溶着性とフィルムに張り替えるフィ
ルム交換工程及びそれ以降の工程を行うようにしたこと
を特徴として成るものである。
の要件に加え、シート成型工程を経て、連続して送り出
されてくる仮保形フィルム付シートを一旦、枚葉状のカ
ットシートに切断し、しかる後このカットシートに対し
て上下フィルムを熱溶着性とフィルムに張り替えるフィ
ルム交換工程及びそれ以降の工程を行うようにしたこと
を特徴として成るものである。
更にまた本出願の第4の発明は請求項1または2の発明
の要件に加え、シート成型工程を完了して連続して送り
出されてくる仮保形フィルム付シートに対し、仮保形フ
ィルムと表殻フィルムとの張り替えを連続的に行って表
殻フィルム付シートを加工するとともに、これに凹凸面
を形成した型を順次押し当てて、これに至る前段の各工
程を中断させることなく、連続的に表裏のフィルムを接
合するようにしたことを特徴として成るものである。
の要件に加え、シート成型工程を完了して連続して送り
出されてくる仮保形フィルム付シートに対し、仮保形フ
ィルムと表殻フィルムとの張り替えを連続的に行って表
殻フィルム付シートを加工するとともに、これに凹凸面
を形成した型を順次押し当てて、これに至る前段の各工
程を中断させることなく、連続的に表裏のフィルムを接
合するようにしたことを特徴として成るものである。
更にまた本出願の第5の発明は請求項1、2または4の
発明の要件に加え、型は定位置において表殻フィルム付
シートへの接近離反運動のみを行わせるとともに、この
運動に対応してシート成型工程と、製品成型工程との間
にバッファー域を設け、このバッファー域において前後
工程速度を調整するようにしたことを特徴として成るも
のである。
発明の要件に加え、型は定位置において表殻フィルム付
シートへの接近離反運動のみを行わせるとともに、この
運動に対応してシート成型工程と、製品成型工程との間
にバッファー域を設け、このバッファー域において前後
工程速度を調整するようにしたことを特徴として成るも
のである。
更にまた本出願の第6の発明は請求項5の発明の要件に
加え、バッファー域では仮保形フィルム付シートを弛ま
せ、あるいは持ち上げるようにしたことを特徴として成
るものである。
加え、バッファー域では仮保形フィルム付シートを弛ま
せ、あるいは持ち上げるようにしたことを特徴として成
るものである。
更にまた本出願の第7の発明は請求項5または6の発明
の要件に加え、バッファー域での作用を行わせるにあた
り、仮保形フィルム付シートにおける仮保形フィルムの
少なくとも一方をこれから剥離して行うようにしたこと
を特徴として成るものである。
の要件に加え、バッファー域での作用を行わせるにあた
り、仮保形フィルム付シートにおける仮保形フィルムの
少なくとも一方をこれから剥離して行うようにしたこと
を特徴として成るものである。
更にまた本出願の第8の発明は請求項1、2、4、5、
6または7の発明の要件に加え、製品成型工程における
型はコンベヤ状ないしは矩形軌道状に循環させて行うこ
とを特徴として成るものである。
6または7の発明の要件に加え、製品成型工程における
型はコンベヤ状ないしは矩形軌道状に循環させて行うこ
とを特徴として成るものである。
更にまた本出願の第9の発明は請求項1、2、4、5、
6または7の発明の要件に加え、製品成型工程における
型は少なくとも一方がロール状で、これを回転させて成
型を行うことを特徴として成るものである。
6または7の発明の要件に加え、製品成型工程における
型は少なくとも一方がロール状で、これを回転させて成
型を行うことを特徴として成るものである。
更にまた本出願の第10の発明は請求項9の発明の要件に
加え、製品成型工程におけるロール状の型の作用位置直
後のシート面に冷却手段を臨ませたことを特徴として成
るものである。
加え、製品成型工程におけるロール状の型の作用位置直
後のシート面に冷却手段を臨ませたことを特徴として成
るものである。
更にまた本出願の第11の発明は請求項9または10の発明
の要件に加え、製品成型工程における型は表殻フィルム
付シートの進行方向に沿った無端状の凸面を有し、テー
プないしはリボン、バンド状の製品が構成されることを
特徴として成るものである。
の要件に加え、製品成型工程における型は表殻フィルム
付シートの進行方向に沿った無端状の凸面を有し、テー
プないしはリボン、バンド状の製品が構成されることを
特徴として成るものである。
更にまた本出願の第12の発明は、順次繰り出される比較
的耐熱性と熱溶着性とを有する一対の表殻フィルム間
に、これらに挟み込まれるようにシリコーンゲルのゲル
原液を流し出す原液供給工程と、表殻フィルムを伴った
ゲル原液を均一厚さの表殻フィルム付シートにするとと
もに、これを更に先方の加熱域において順次加熱してゲ
ル原液を硬化させるシート成型工程と、表殻フィルム付
シートに対し凹凸面を形成した型を押し当てて、これに
よってこの凸部に位置するゲル状物質を隣接凹部へ押し
やるとともに、型の熱または表殻フィルム自体の発熱に
よって表裏の表殻フィルム同士を接合するようにした製
品成型工程とを具えていることを特徴として成るもので
ある。
的耐熱性と熱溶着性とを有する一対の表殻フィルム間
に、これらに挟み込まれるようにシリコーンゲルのゲル
原液を流し出す原液供給工程と、表殻フィルムを伴った
ゲル原液を均一厚さの表殻フィルム付シートにするとと
もに、これを更に先方の加熱域において順次加熱してゲ
ル原液を硬化させるシート成型工程と、表殻フィルム付
シートに対し凹凸面を形成した型を押し当てて、これに
よってこの凸部に位置するゲル状物質を隣接凹部へ押し
やるとともに、型の熱または表殻フィルム自体の発熱に
よって表裏の表殻フィルム同士を接合するようにした製
品成型工程とを具えていることを特徴として成るもので
ある。
更にまた本出願の第13の発明は請求項12の発明の要件に
加え、各原液供給工程と、シート成型工程と、製品成型
工程とは、表殻フィルム付シートをほぼ水平方向に移送
しながら行うようにしたことを特徴として成るものであ
る。
加え、各原液供給工程と、シート成型工程と、製品成型
工程とは、表殻フィルム付シートをほぼ水平方向に移送
しながら行うようにしたことを特徴として成るものであ
る。
更にまた本出願の第14の発明は請求項12または13の発明
の要件に加え、シート成型工程を経て、連続して送り出
されてくる表殻フィルム付シートを一旦、枚葉状のカッ
トシートに切断し、しかる後、製品成型工程を行うよう
にしたことを特徴として成るものである。
の要件に加え、シート成型工程を経て、連続して送り出
されてくる表殻フィルム付シートを一旦、枚葉状のカッ
トシートに切断し、しかる後、製品成型工程を行うよう
にしたことを特徴として成るものである。
更にまた本出願の第15の発明は請求項12または13の発明
の要件に加え、シート成型工程を完了して連続して送り
出されてくる表殻フィルム付シートに対し、凹凸面を形
成した型を順次押し当てて、これに至る前段の各工程を
中断させることなく、連続的に表裏のフィルムを接合す
るようにしたことを特徴として成るものである。
の要件に加え、シート成型工程を完了して連続して送り
出されてくる表殻フィルム付シートに対し、凹凸面を形
成した型を順次押し当てて、これに至る前段の各工程を
中断させることなく、連続的に表裏のフィルムを接合す
るようにしたことを特徴として成るものである。
更にまた本出願の第16の発明は請求項12、13または15の
発明の要件に加え、型は定位置において表殻フィルム付
シートへの接近離反運動のみを行わせるとともに、この
運動に対応してシート成型工程と、製品成型工程との間
にバッファー域を設け、このバッファー域において前後
工程速度を調整するようにしたことを特徴として成るも
のである。
発明の要件に加え、型は定位置において表殻フィルム付
シートへの接近離反運動のみを行わせるとともに、この
運動に対応してシート成型工程と、製品成型工程との間
にバッファー域を設け、このバッファー域において前後
工程速度を調整するようにしたことを特徴として成るも
のである。
更にまた本出願の第17の発明は請求項16の発明の要件に
加え、バッファー域では表殻フィルム付シートを弛ま
せ、あるいは持ち上げるようにしたことを特徴として成
るものである。
加え、バッファー域では表殻フィルム付シートを弛ま
せ、あるいは持ち上げるようにしたことを特徴として成
るものである。
更にまた本出願の第18の発明は請求項16または17の発明
の要件に加え、バッファー域での作用を行わせるにあた
り、表殻フィルム付シートにおける表殻フィルムの少な
くとも一方をこれから剥離して行うようにしたことを特
徴として成るものである。
の要件に加え、バッファー域での作用を行わせるにあた
り、表殻フィルム付シートにおける表殻フィルムの少な
くとも一方をこれから剥離して行うようにしたことを特
徴として成るものである。
更にまた本出願の第19の発明は請求項12、13、15、16、
17または18の発明の要件に加え、製品成型工程における
型はコンベヤ状ないしは矩形軌道状に循環させて行うこ
とを特徴として成るものである。
17または18の発明の要件に加え、製品成型工程における
型はコンベヤ状ないしは矩形軌道状に循環させて行うこ
とを特徴として成るものである。
更にまた本出願の第20の発明は請求項12、13、15、16、
17または18の発明の要件に加え、製品成型工程における
型は少なくとも一方がロール状で、これを回転させて成
型を行うことを特徴として成るものである。
17または18の発明の要件に加え、製品成型工程における
型は少なくとも一方がロール状で、これを回転させて成
型を行うことを特徴として成るものである。
更にまた本出願の第21の発明は要求項20の発明の要件に
加え、製品成型工程におけるロール状の型の作用位置直
後のシート面に冷却手段を臨ませたことを特徴として成
るものである。
加え、製品成型工程におけるロール状の型の作用位置直
後のシート面に冷却手段を臨ませたことを特徴として成
るものである。
更にまた本出願の第22の発明は請求項20または21の発明
の要件に加え、製品成型工程における型は表殻フィルム
付シートの進行方向に沿った無端状の凸面を有し、テー
プないしはリボン、バンド状の製品が構成されることを
特徴として成るものでる。
の要件に加え、製品成型工程における型は表殻フィルム
付シートの進行方向に沿った無端状の凸面を有し、テー
プないしはリボン、バンド状の製品が構成されることを
特徴として成るものでる。
更にまた本出願の第23の発明は請求項1、2、4、5、
6、7、8、9、10、12、13、14、15、16、17、18また
は19の発明の要件に加え、シート成型工程と、製品成型
工程との間にシート切断手段を配置し、先方工程に異常
発生したときには、シート切断手段を稼働して連続して
送り出されてくる仮保形フィルムまたは表殻フィルム付
シートを一旦枚葉状のカットシートに切断し、異常回復
までカットシートとして蓄積し、その後、熱溶着するよ
うにしたことを特徴として成るものである。
6、7、8、9、10、12、13、14、15、16、17、18また
は19の発明の要件に加え、シート成型工程と、製品成型
工程との間にシート切断手段を配置し、先方工程に異常
発生したときには、シート切断手段を稼働して連続して
送り出されてくる仮保形フィルムまたは表殻フィルム付
シートを一旦枚葉状のカットシートに切断し、異常回復
までカットシートとして蓄積し、その後、熱溶着するよ
うにしたことを特徴として成るものである。
更にまた本出願の第24の発明は請求項1、2、3、4、
5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、1
7、18、19、20、21、22または23の発明の要件に加え、
緩衝補助層を表殻フィルムの上または下に更に重着する
ようにして、この層をも型の凸面に呼応して表殻フィル
ムと合体して接合するようにしたことを特徴として成る
ものである。
5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、1
7、18、19、20、21、22または23の発明の要件に加え、
緩衝補助層を表殻フィルムの上または下に更に重着する
ようにして、この層をも型の凸面に呼応して表殻フィル
ムと合体して接合するようにしたことを特徴として成る
ものである。
これら各構成により前記目的を達成しようとするもので
ある。
ある。
〈発明の作用〉 本発明は以上述べたような構成有するものであり、まず
請求項1、2、3、4、7で定義した発明によれば、シ
リコーンゲルシート製造用の耐熱性の仮保形フィルムと
パーツ熱溶着性の表殻フィルムとを専用化して各々にフ
ィルムの特性を最大限に利用した製造が可能となる。こ
のためオイル成分が多少とも移行しても直前に張り替え
をすれば熱溶性には悪影響がなく、カットシートの作り
溜めができる。
請求項1、2、3、4、7で定義した発明によれば、シ
リコーンゲルシート製造用の耐熱性の仮保形フィルムと
パーツ熱溶着性の表殻フィルムとを専用化して各々にフ
ィルムの特性を最大限に利用した製造が可能となる。こ
のためオイル成分が多少とも移行しても直前に張り替え
をすれば熱溶性には悪影響がなく、カットシートの作り
溜めができる。
また請求項1、2、4、5、6、8、9、12、13、15、
16、17、19、20で定義した発明においては、製品となる
表殻フィルム付シートの表殻フィルムの熱溶着フィルム
も前段の各工程に続いて連続的に構成したものであるか
ら、全体の連続的な生産作用が奏され、生産スピードと
製造性能の安定化が期待できる。
16、17、19、20で定義した発明においては、製品となる
表殻フィルム付シートの表殻フィルムの熱溶着フィルム
も前段の各工程に続いて連続的に構成したものであるか
ら、全体の連続的な生産作用が奏され、生産スピードと
製造性能の安定化が期待できる。
更にまた請求項5、6、7、16、17、18で定義した発明
によれば、シート成型工程と製品成型工程との間にバッ
ファー域を設けたものであるから、例えば既存の製品成
型工程における諸装置、例えば溶着機をその前段の製造
ラインに接続し、その間にバッファー域を設ければ全体
としての本発明を実施するための装置が形成でき、最小
限の設備投資で連続製造ラインを構成できるという作用
を奏する。
によれば、シート成型工程と製品成型工程との間にバッ
ファー域を設けたものであるから、例えば既存の製品成
型工程における諸装置、例えば溶着機をその前段の製造
ラインに接続し、その間にバッファー域を設ければ全体
としての本発明を実施するための装置が形成でき、最小
限の設備投資で連続製造ラインを構成できるという作用
を奏する。
更にまた請求項7、18で定義した発明にあっては、バッ
ファー域においてゲルシートの両面にラミネートされて
いる一方の仮保形フィルムまたは表殻フィルムが剥がす
ことによって、加工途中の材料がループ状に撓んだとし
ても皺の発生を防止する作用を奏し、優れた仕上げ作業
がなされる。
ファー域においてゲルシートの両面にラミネートされて
いる一方の仮保形フィルムまたは表殻フィルムが剥がす
ことによって、加工途中の材料がループ状に撓んだとし
ても皺の発生を防止する作用を奏し、優れた仕上げ作業
がなされる。
更にまた請求項8、19で定義した発明にあっては、一般
にシリコーンゲルの層が厚くなると、型の凸面に位置す
るゲル状物質を隣接凹部へ押しやることによって区画さ
れるフィルム内部の圧が高くなる。また高周波溶着法で
は加圧、高周波印加、冷却、型退避の工程をとるのが普
通であり、内部圧が高いとこの冷却工程が不可欠であ
る。従って型を複数個の構成型で構成し、これらをコン
ベヤ状ないしは矩形軌道状に循環させて順次これら工程
をとらせるようにして内部圧が高くなる場合に対処す
る。
にシリコーンゲルの層が厚くなると、型の凸面に位置す
るゲル状物質を隣接凹部へ押しやることによって区画さ
れるフィルム内部の圧が高くなる。また高周波溶着法で
は加圧、高周波印加、冷却、型退避の工程をとるのが普
通であり、内部圧が高いとこの冷却工程が不可欠であ
る。従って型を複数個の構成型で構成し、これらをコン
ベヤ状ないしは矩形軌道状に循環させて順次これら工程
をとらせるようにして内部圧が高くなる場合に対処す
る。
更にまた請求項12、13、14、15、16、17、18、19、20、
21、22で定義した発明にあっては、仮保形フィルムを用
いずに一挙に表殻フィルム間にシリコーンゲルの原液を
供給して製造するものであり、より高能率の製造作用を
奏する。
21、22で定義した発明にあっては、仮保形フィルムを用
いずに一挙に表殻フィルム間にシリコーンゲルの原液を
供給して製造するものであり、より高能率の製造作用を
奏する。
更にまた請求項23で定義した発明にあっては、フィルム
成型工程と製品成型工程との間にシートの切断手段を配
置しているから、製品成型工程における型がスパーク発
生等の異常事態が生じたときに、シートの切断装置を可
動して連続的に送り出されてくるシートを枚葉状のカッ
トシートに切断して異常が回復するまでカットシートと
して蓄積して前後工程を切り離して製造を続けることが
できるから、特に時間的猶予をゆるされない原液供給工
程からシート成型工程に至るまでの前工程を後段のトラ
ブルに巻き込まれることのないように対処するような作
用する。
成型工程と製品成型工程との間にシートの切断手段を配
置しているから、製品成型工程における型がスパーク発
生等の異常事態が生じたときに、シートの切断装置を可
動して連続的に送り出されてくるシートを枚葉状のカッ
トシートに切断して異常が回復するまでカットシートと
して蓄積して前後工程を切り離して製造を続けることが
できるから、特に時間的猶予をゆるされない原液供給工
程からシート成型工程に至るまでの前工程を後段のトラ
ブルに巻き込まれることのないように対処するような作
用する。
更にまた請求項24で定義した発明にあっては、緩衝補助
層を有する層状材料を表殻フィルムの上または下に更に
重畳的に形成することで比較的高価なシリコーンゲルの
使用料を低減してクッション性を確保したり、表面の高
級感を出したりすることができる製品の製造を行うとい
う作用を有する。
層を有する層状材料を表殻フィルムの上または下に更に
重畳的に形成することで比較的高価なシリコーンゲルの
使用料を低減してクッション性を確保したり、表面の高
級感を出したりすることができる製品の製造を行うとい
う作用を有する。
〈実施例〉 以下本発明を図示の実施例に基づいて具体的に説明する
が、まず本発明により製造される製品たる成型製品シー
トSについて説明し、次いで本発明を実施するための製
造装置を説明し、更にその作動態様を説明しながら本発
明の方法を説明する。まず本発明の製造目的物たるゲル
充填緩衝防振パーツは、第16図に示すように例えば塩化
ビニル、ウレタン、塩化ビニルとウレタンとの共重合材
料等の熱溶着性のフィルムを表殻フィルムFとして、そ
の間にゲルGを挟み込んだものであり、更にそのゲルG
は例えば上下の表殻フィルムFが区画筋状に溶着される
ことにより、結果的には半球粒状に整列したセルCが突
出するように形成されるものである。このセルC内に充
填されたゲルGが緩衝にないしは防振作用を坦うもので
ある。尚ゲルGは接合部Dが完全に区画筋状に形成され
ずにセルCとして独立しないような状態、即ち接合部D
が例えば散点的に接合されるような形態のものであって
もよい。また表殻フィルムFを単独で用いるほか、更に
表殻フィルムFの例えば内側に緩衝補助シートSfを設け
て緩衝補助層が形成されるようにしたののでもよい。こ
の緩衝補助シートSfは具体的には塩化ビニルのスポン
ジ、あるいは発泡樹脂、不織布、皮革、織地等の材料を
用いる。
が、まず本発明により製造される製品たる成型製品シー
トSについて説明し、次いで本発明を実施するための製
造装置を説明し、更にその作動態様を説明しながら本発
明の方法を説明する。まず本発明の製造目的物たるゲル
充填緩衝防振パーツは、第16図に示すように例えば塩化
ビニル、ウレタン、塩化ビニルとウレタンとの共重合材
料等の熱溶着性のフィルムを表殻フィルムFとして、そ
の間にゲルGを挟み込んだものであり、更にそのゲルG
は例えば上下の表殻フィルムFが区画筋状に溶着される
ことにより、結果的には半球粒状に整列したセルCが突
出するように形成されるものである。このセルC内に充
填されたゲルGが緩衝にないしは防振作用を坦うもので
ある。尚ゲルGは接合部Dが完全に区画筋状に形成され
ずにセルCとして独立しないような状態、即ち接合部D
が例えば散点的に接合されるような形態のものであって
もよい。また表殻フィルムFを単独で用いるほか、更に
表殻フィルムFの例えば内側に緩衝補助シートSfを設け
て緩衝補助層が形成されるようにしたののでもよい。こ
の緩衝補助シートSfは具体的には塩化ビニルのスポン
ジ、あるいは発泡樹脂、不織布、皮革、織地等の材料を
用いる。
(I)仮保形フィルムを用いた製造方法の実施例 まずこの製造方法を実施するため諸装置について機構的
な説明を行うと、まず第1図にその製造ラインを骨格的
に示すものであって、大別するとこのものは工程開始側
から順に原液供給部1、シート成型部2、フィルム交換
部3、及び製品成型部4とを具えて成る。尚、一連の工
程を被加工材の進行してゆく方向を基準とすると進行し
て加工が進んでゆく方向を「先方」、「後段」と、加工
の完了した側を「手前側」、「前段」として定義する。
まず原液供給部1について述べると、この実施例では一
例としてゲル原液G0は二液のものを混合して反応させて
用いるものであり、それぞれ原液タンク10A、10Bとが一
対となって組み合わされている。この実施例では原液の
供給を連続的に行うようにするために同様の構成の原液
タンク10A、10Bを別途一組設備し、一方の原液タンク10
A、10Bの組におけるゲル原液G0がなくなった場合に他の
原液タンク10A、10Bの組から供給するように図る。尚こ
の原液タンク10A、10Bは液状のシリコーン原液、例えば
商品名「トーレシリコーンCY52」(トーレシリコーン株
式会社製造)に対し、商品名「フィライト」(日本フィ
ライト株式会社製造)や商品名「エクスパンセル」(日
本フィライト株式会社販売)等の微小中空球体を混合し
たものを用いるものであり、それらの混合撹拌と脱泡処
理とを一挙に行い得るように構成している。しかしなが
ら脱泡作業については別途シリコーンのゲル原液G0を取
り出した時点で真空吸引等の脱泡手段を組み合わせるよ
うしてもよい。まず原液タンク10A、10Bはその上方にシ
リコーンの微小中空球体用タンク11を接続させるととも
に、原液タンク10A、10B内を真空状態にして脱泡するた
めのサクションパイプ12を接続させる。勿論このサクシ
ョンパイプ12は図示を省略した真空タンクに接続させ
る。また原液タンク10A、10Bそれ自体はゲル原液供給管
13を接続させる。そして原液タンク10A、10Bの内部には
液体状のゲル原液G0と微小中空球体との撹拌を積極的に
行わせるための撹拌羽根14が設けられ、このものが原液
タンク10A、10Bの上方に設けられたモータMにより駆動
される。このような原液タンク10A、10Bの下方から微小
中空球体が混練されたゲル原液G0がそれぞれ取り出され
るものであって、その途中にバルブ15を具え、更にその
下方で二液混練装置16に合流するように構成される。こ
の二液混練装置16内には混練したゲル原液G0を混練し、
押し出すためのスクリューフィーダ17を具え、更にその
下方は適宜のパイプを介して吐出ノズル18に至る。この
吐出ノズル18は吐出口が横方向に偏平に広がったノズル
であって、ここからゲル原液G0が吐出される際に広がっ
た状態に供給される。勿論この吐出ノズル18において供
給されるゲル原液G0は自己保形性はないから、その吐出
作用位置に至る前段においてゲル原液G0を支持する仮保
形フィルムfのうち下側の仮保形フィルムf1が下フィー
ドリール19Aから繰り出されて走行している。即ち下フ
ィードリール19Aから繰り出された下側の仮保形フィル
ムf1上にゲル原液G0が塗布されるように吐出される。尚
仮保形フィルムfについては上下を区別する必要がなく
一般的に指称する場合、及び後に述べる縦送り型の実施
例のように上下という概念を必要としないような場合に
は仮保形フィルムfとして表示する。更に吐出ノズル18
の位置より先方には上面側の仮保形フィルムf2が供給さ
れるものであって、下フィードロール19Aの前方に位置
する上フィードリール19Bから繰り出され、適宜ガイド
ロール等を介してゲル原液G0の上面側を覆うようにして
移行する。このように原液供給部1は実質的に原液を混
練して、更にこれを仮保形フィルムf(本実施例の場合
には上下の仮保形フィルムf1と仮保形フィルムf2)の間
に供給するまでの諸装置より成る。
な説明を行うと、まず第1図にその製造ラインを骨格的
に示すものであって、大別するとこのものは工程開始側
から順に原液供給部1、シート成型部2、フィルム交換
部3、及び製品成型部4とを具えて成る。尚、一連の工
程を被加工材の進行してゆく方向を基準とすると進行し
て加工が進んでゆく方向を「先方」、「後段」と、加工
の完了した側を「手前側」、「前段」として定義する。
まず原液供給部1について述べると、この実施例では一
例としてゲル原液G0は二液のものを混合して反応させて
用いるものであり、それぞれ原液タンク10A、10Bとが一
対となって組み合わされている。この実施例では原液の
供給を連続的に行うようにするために同様の構成の原液
タンク10A、10Bを別途一組設備し、一方の原液タンク10
A、10Bの組におけるゲル原液G0がなくなった場合に他の
原液タンク10A、10Bの組から供給するように図る。尚こ
の原液タンク10A、10Bは液状のシリコーン原液、例えば
商品名「トーレシリコーンCY52」(トーレシリコーン株
式会社製造)に対し、商品名「フィライト」(日本フィ
ライト株式会社製造)や商品名「エクスパンセル」(日
本フィライト株式会社販売)等の微小中空球体を混合し
たものを用いるものであり、それらの混合撹拌と脱泡処
理とを一挙に行い得るように構成している。しかしなが
ら脱泡作業については別途シリコーンのゲル原液G0を取
り出した時点で真空吸引等の脱泡手段を組み合わせるよ
うしてもよい。まず原液タンク10A、10Bはその上方にシ
リコーンの微小中空球体用タンク11を接続させるととも
に、原液タンク10A、10B内を真空状態にして脱泡するた
めのサクションパイプ12を接続させる。勿論このサクシ
ョンパイプ12は図示を省略した真空タンクに接続させ
る。また原液タンク10A、10Bそれ自体はゲル原液供給管
13を接続させる。そして原液タンク10A、10Bの内部には
液体状のゲル原液G0と微小中空球体との撹拌を積極的に
行わせるための撹拌羽根14が設けられ、このものが原液
タンク10A、10Bの上方に設けられたモータMにより駆動
される。このような原液タンク10A、10Bの下方から微小
中空球体が混練されたゲル原液G0がそれぞれ取り出され
るものであって、その途中にバルブ15を具え、更にその
下方で二液混練装置16に合流するように構成される。こ
の二液混練装置16内には混練したゲル原液G0を混練し、
押し出すためのスクリューフィーダ17を具え、更にその
下方は適宜のパイプを介して吐出ノズル18に至る。この
吐出ノズル18は吐出口が横方向に偏平に広がったノズル
であって、ここからゲル原液G0が吐出される際に広がっ
た状態に供給される。勿論この吐出ノズル18において供
給されるゲル原液G0は自己保形性はないから、その吐出
作用位置に至る前段においてゲル原液G0を支持する仮保
形フィルムfのうち下側の仮保形フィルムf1が下フィー
ドリール19Aから繰り出されて走行している。即ち下フ
ィードリール19Aから繰り出された下側の仮保形フィル
ムf1上にゲル原液G0が塗布されるように吐出される。尚
仮保形フィルムfについては上下を区別する必要がなく
一般的に指称する場合、及び後に述べる縦送り型の実施
例のように上下という概念を必要としないような場合に
は仮保形フィルムfとして表示する。更に吐出ノズル18
の位置より先方には上面側の仮保形フィルムf2が供給さ
れるものであって、下フィードロール19Aの前方に位置
する上フィードリール19Bから繰り出され、適宜ガイド
ロール等を介してゲル原液G0の上面側を覆うようにして
移行する。このように原液供給部1は実質的に原液を混
練して、更にこれを仮保形フィルムf(本実施例の場合
には上下の仮保形フィルムf1と仮保形フィルムf2)の間
に供給するまでの諸装置より成る。
次にシート成型部2について説明する。このシート成型
部2は仮保形フィルムfを伴ったゲル原液G0を所定の厚
さに展張し、更にこれを加熱してゲル原液G0をゲル状に
硬化させるようにする工程であり、従って原料展張部20
と加熱部21とを有する。尚、仮保形フィルム付シートに
ついてはこれをS0で示すとともに、この状態でゲル原液
G0が硬化した後の状態を仮保形フィルム付シートS1とし
て表示する。まず原料展張部20は、例えばこの実施例で
は実質的仮保形フィルムf2を上フィードリール19Bから
供給した後、実質的な展張を行うために上下に対向する
ように二基の圧延ロール22を設けるほか、仮保形フィル
ムf1の供給を行う下フィードリール19Aから加熱部21に
至る間に支承板等を設けて下フィードリール19Aから加
熱部21に至る間に下側の仮保形フィルムf1を支持するよ
うな板状の支持部材を設けるようにしてもよい。要は原
料展張部20にあっては実質的に仮保形フィルム付シート
S0が均一の厚さに成型されればよいのである。次に加熱
部21について述べると、このものは一例として加熱トン
ネル23を主体として成るものであり、仮保形フィルム付
シートS0は加熱部コンベヤ24に支承されながら加熱トン
ネル23内を移動してそこに設けられたヒータユニット25
によって加熱され、ゲル状に硬化する。従って加熱トン
ネル23を通過しながらゲル原液G0の硬化が始まり、加熱
トンネル23を出た時点でゲルGの硬化が完了する。尚こ
のヒータユニット25は種々の加熱手段がとり得るもので
あり、通常の電気抵抗線の発熱を利用したヒータユニッ
ト25や赤外線、遠赤外線等の加熱手段がとり得る。また
例えばヒータユニット25を用いずに加熱部コンベヤ24そ
れ自体を発熱性のベルトコンベヤとしてこれによって仮
保形フィルム付シートS0を搬送してゆく間にその加熱を
行ってゲル原液G0の硬化を行うようにしてもよい。この
ようなシート成型部2は後段のフィルム交換部3に接続
するものであるが、この実施例や更に以下述べる実施例
についてもその間にカッタユニット28を設けるのを可と
する。このカッタユニット28はシート成型部2を通過し
たゲルGの硬化後の仮保形フィルム付シートS1を一定間
隔に枚葉ごとに切断したり、あるいは後工程での不具合
の際に緊急的に切断し、逐次枚葉的に切断するために用
いる。具体的にはいわゆるギロチン型のカッタを仮保形
フィルム付シートS1の進行に合わせて移動しながら作用
させたり、あるいはその進行に合わせながら移動するト
ラバーサ型のカッタによって切断する。尚これらの機構
に一例についてはすでに本出願人は特願昭62−96954号
「シートカッター」として提案に及んでいる。尚このよ
うに途中でシート成型部2を通過した仮保形フィルム付
シートS1を枚葉ごとに分断するのは例えば製品のユーザ
ーがその後に特殊加工を要求する場合等において、必ず
しも一連の製造が適しない場合などに別途、後の製品成
型工程を組み合わせることがより合理的な場合等を考慮
してとられる手段であるが、通常はシート成型部2に対
し連続的にフィルム交換部3及び製品成型部4を組み合
わせるようにして構成する。
部2は仮保形フィルムfを伴ったゲル原液G0を所定の厚
さに展張し、更にこれを加熱してゲル原液G0をゲル状に
硬化させるようにする工程であり、従って原料展張部20
と加熱部21とを有する。尚、仮保形フィルム付シートに
ついてはこれをS0で示すとともに、この状態でゲル原液
G0が硬化した後の状態を仮保形フィルム付シートS1とし
て表示する。まず原料展張部20は、例えばこの実施例で
は実質的仮保形フィルムf2を上フィードリール19Bから
供給した後、実質的な展張を行うために上下に対向する
ように二基の圧延ロール22を設けるほか、仮保形フィル
ムf1の供給を行う下フィードリール19Aから加熱部21に
至る間に支承板等を設けて下フィードリール19Aから加
熱部21に至る間に下側の仮保形フィルムf1を支持するよ
うな板状の支持部材を設けるようにしてもよい。要は原
料展張部20にあっては実質的に仮保形フィルム付シート
S0が均一の厚さに成型されればよいのである。次に加熱
部21について述べると、このものは一例として加熱トン
ネル23を主体として成るものであり、仮保形フィルム付
シートS0は加熱部コンベヤ24に支承されながら加熱トン
ネル23内を移動してそこに設けられたヒータユニット25
によって加熱され、ゲル状に硬化する。従って加熱トン
ネル23を通過しながらゲル原液G0の硬化が始まり、加熱
トンネル23を出た時点でゲルGの硬化が完了する。尚こ
のヒータユニット25は種々の加熱手段がとり得るもので
あり、通常の電気抵抗線の発熱を利用したヒータユニッ
ト25や赤外線、遠赤外線等の加熱手段がとり得る。また
例えばヒータユニット25を用いずに加熱部コンベヤ24そ
れ自体を発熱性のベルトコンベヤとしてこれによって仮
保形フィルム付シートS0を搬送してゆく間にその加熱を
行ってゲル原液G0の硬化を行うようにしてもよい。この
ようなシート成型部2は後段のフィルム交換部3に接続
するものであるが、この実施例や更に以下述べる実施例
についてもその間にカッタユニット28を設けるのを可と
する。このカッタユニット28はシート成型部2を通過し
たゲルGの硬化後の仮保形フィルム付シートS1を一定間
隔に枚葉ごとに切断したり、あるいは後工程での不具合
の際に緊急的に切断し、逐次枚葉的に切断するために用
いる。具体的にはいわゆるギロチン型のカッタを仮保形
フィルム付シートS1の進行に合わせて移動しながら作用
させたり、あるいはその進行に合わせながら移動するト
ラバーサ型のカッタによって切断する。尚これらの機構
に一例についてはすでに本出願人は特願昭62−96954号
「シートカッター」として提案に及んでいる。尚このよ
うに途中でシート成型部2を通過した仮保形フィルム付
シートS1を枚葉ごとに分断するのは例えば製品のユーザ
ーがその後に特殊加工を要求する場合等において、必ず
しも一連の製造が適しない場合などに別途、後の製品成
型工程を組み合わせることがより合理的な場合等を考慮
してとられる手段であるが、通常はシート成型部2に対
し連続的にフィルム交換部3及び製品成型部4を組み合
わせるようにして構成する。
以下次工程たるフィルム交換部3について説明すると、
このものは第2図に示すように下面側の仮保形フィルム
f1を剥がし取るための下剥ぎ取りガイドローラ30Aと、
上面側の仮保形フィルムf2を剥がし取るための上剥ぎ取
りガイドローラ30Bとを具え、ここで各仮保形フィルムf
1、f2をそれぞれ下方ないしは上方にほぼ直角に引き出
して、下巻取リール31A及び上巻取リール31Bとに巻き取
るようにする。そしてこの第2図に示す実施例にあって
は、上剥ぎ取りガイドローラ30Bと下剥ぎ取りガイドロ
ーラ30Aとの間にバッファー域32を設けるものであっ
て、このバッファー域32は次工程たる製品成型部4にお
いて成型作業が一定位置で行われる場合に順次供給され
てくる仮保形フィルム付シートS1の一時的な貯留を行う
ための緩衝域である。このバッファー域32の一例を説明
すると第4図に示す実施例はバッファー域32に至る前段
においてすでに上側の仮保形フィルムf2を剥がすように
するものであり、その上剥ぎ取りガイドローラ30Bの直
後にバッファーインテークロール33を下方に設けて下面
にのみ仮保形フィルムf1が積層された仮保形フィルム付
シートS1をループ状に垂れ下がるように案内する。尚こ
のバッファーインテークロール33については、例えば下
方に案内し易くするためには一定位置でその周面から空
気を吸収するサクションロールを適用して下方に案内す
るようにしてもよいし、あるいは逆に周面からエアーを
吹き出してシートの滑りを促すようにするなど適宜製造
対象物の性状に応じた対策がとり得る。勿論この実施例
におけるバッファー域32では仮保形フィルム付シートS1
は通常重力で垂れ下がる状態とする。更にその前方には
供給制御ロール34を設けるものであって、例えばこのも
のは周面に多数のエアー吸引用の小孔を設けておき、ロ
ーラの停止とともに空気の吸引により案内中の仮保形フ
ィルム付シートS1を強制的に停止させるようないわゆる
制動作用を伴うようにする。尚このバッファー域32につ
いては更に種々の実施例がとり得るものであって、例え
ば第5図に示す実施例ではバッファーインテークロール
33を例えばすでに述べた上剥ぎ取りガイドローラ30Bと
あたかも兼用されるような形状とし、これをクッション
スプリング33aを介して緩衝的に支持させて過張力防止
を図りながらバッファー域32への案内を行うようにす
る。そしてこの実施例ではバッファー域32においては仮
保形フィルム付シートS1は上方にループ状に軌道を強制
的に迂回するように設定されるものであって、この場合
には仮保形フィルム付シートS1を上方に押し上げるため
にバッファーコントロールローラ35によって押し上げる
ようにする。即ちバッファーコントロールローラ35はシ
リンダ36の摺動子によって昇降制御されるとともに、そ
の間にクッションスプリング36aを介在させ、その作用
が緩衝的に行われるように構成して成る。またこの実施
例にあっては次工程へ仮保形フィルム付シートS1を供給
するにあたっての制御を次のように行う。即ちロックロ
ール34Aと、これに対向的に設けたピンチロール34Bによ
って行うものであり、ロックロール34Aはピンチロール3
4Bに対し下方からシリンダ34Cの昇降制御を受けてピン
チロール34B側に圧接するように構成され、従ってロッ
クロール34Aを停止させ、且つピンチロール34B側に圧接
することにより走行している仮保形フィルム付シートS1
を停止するように保持して次工程へは移動がされないよ
うに図る。そしてこのようなバッファー域32を通過した
後に下側の仮保形フィルムf1が剥ぎ取られるものであっ
て、これは先に述べた下剥ぎ取りガイドローラ30Aによ
って下方に剥がし取られるようになる。そして更にこれ
に続いて上下一対の表殻フィルムFがシート状に露出し
たゲルGを上下から挟み込むように供給される。即ち下
表殻フィルムリール38Aから下側の表殻フィルムF1が供
給され、また上表殻フィルムリール38Bから上側の表殻
フィルムF2が供給される。尚この表殻フィルムFについ
ても同様に上下を区別して示す場合にはF1、F2と添符号
を付して表示する。そしてシート状になったゲルGとの
接続部にはそれぞれ表殻フィルムFを案内するための下
表殻フィルムガイドロール39Aと上表殻フィルムガイド
ロール39Bとを設けるものであり、この時点で仮保形フ
ィルムfと表殻フィルムFとのフィルム交換がなされ
る。
このものは第2図に示すように下面側の仮保形フィルム
f1を剥がし取るための下剥ぎ取りガイドローラ30Aと、
上面側の仮保形フィルムf2を剥がし取るための上剥ぎ取
りガイドローラ30Bとを具え、ここで各仮保形フィルムf
1、f2をそれぞれ下方ないしは上方にほぼ直角に引き出
して、下巻取リール31A及び上巻取リール31Bとに巻き取
るようにする。そしてこの第2図に示す実施例にあって
は、上剥ぎ取りガイドローラ30Bと下剥ぎ取りガイドロ
ーラ30Aとの間にバッファー域32を設けるものであっ
て、このバッファー域32は次工程たる製品成型部4にお
いて成型作業が一定位置で行われる場合に順次供給され
てくる仮保形フィルム付シートS1の一時的な貯留を行う
ための緩衝域である。このバッファー域32の一例を説明
すると第4図に示す実施例はバッファー域32に至る前段
においてすでに上側の仮保形フィルムf2を剥がすように
するものであり、その上剥ぎ取りガイドローラ30Bの直
後にバッファーインテークロール33を下方に設けて下面
にのみ仮保形フィルムf1が積層された仮保形フィルム付
シートS1をループ状に垂れ下がるように案内する。尚こ
のバッファーインテークロール33については、例えば下
方に案内し易くするためには一定位置でその周面から空
気を吸収するサクションロールを適用して下方に案内す
るようにしてもよいし、あるいは逆に周面からエアーを
吹き出してシートの滑りを促すようにするなど適宜製造
対象物の性状に応じた対策がとり得る。勿論この実施例
におけるバッファー域32では仮保形フィルム付シートS1
は通常重力で垂れ下がる状態とする。更にその前方には
供給制御ロール34を設けるものであって、例えばこのも
のは周面に多数のエアー吸引用の小孔を設けておき、ロ
ーラの停止とともに空気の吸引により案内中の仮保形フ
ィルム付シートS1を強制的に停止させるようないわゆる
制動作用を伴うようにする。尚このバッファー域32につ
いては更に種々の実施例がとり得るものであって、例え
ば第5図に示す実施例ではバッファーインテークロール
33を例えばすでに述べた上剥ぎ取りガイドローラ30Bと
あたかも兼用されるような形状とし、これをクッション
スプリング33aを介して緩衝的に支持させて過張力防止
を図りながらバッファー域32への案内を行うようにす
る。そしてこの実施例ではバッファー域32においては仮
保形フィルム付シートS1は上方にループ状に軌道を強制
的に迂回するように設定されるものであって、この場合
には仮保形フィルム付シートS1を上方に押し上げるため
にバッファーコントロールローラ35によって押し上げる
ようにする。即ちバッファーコントロールローラ35はシ
リンダ36の摺動子によって昇降制御されるとともに、そ
の間にクッションスプリング36aを介在させ、その作用
が緩衝的に行われるように構成して成る。またこの実施
例にあっては次工程へ仮保形フィルム付シートS1を供給
するにあたっての制御を次のように行う。即ちロックロ
ール34Aと、これに対向的に設けたピンチロール34Bによ
って行うものであり、ロックロール34Aはピンチロール3
4Bに対し下方からシリンダ34Cの昇降制御を受けてピン
チロール34B側に圧接するように構成され、従ってロッ
クロール34Aを停止させ、且つピンチロール34B側に圧接
することにより走行している仮保形フィルム付シートS1
を停止するように保持して次工程へは移動がされないよ
うに図る。そしてこのようなバッファー域32を通過した
後に下側の仮保形フィルムf1が剥ぎ取られるものであっ
て、これは先に述べた下剥ぎ取りガイドローラ30Aによ
って下方に剥がし取られるようになる。そして更にこれ
に続いて上下一対の表殻フィルムFがシート状に露出し
たゲルGを上下から挟み込むように供給される。即ち下
表殻フィルムリール38Aから下側の表殻フィルムF1が供
給され、また上表殻フィルムリール38Bから上側の表殻
フィルムF2が供給される。尚この表殻フィルムFについ
ても同様に上下を区別して示す場合にはF1、F2と添符号
を付して表示する。そしてシート状になったゲルGとの
接続部にはそれぞれ表殻フィルムFを案内するための下
表殻フィルムガイドロール39Aと上表殻フィルムガイド
ロール39Bとを設けるものであり、この時点で仮保形フ
ィルムfと表殻フィルムFとのフィルム交換がなされ
る。
次に製品成型部4について説明する。このものは上下一
対の型40を主体とするものであり、上下の各型をを区別
して示す場合には上型40A、下型40Bとして示す。この型
40は表殻フィルム付シートS3を挟み込みながら上下の表
殻フィルムFを適宜接着させるとともに、非接着部分の
相対的な凹凸により所望の形状を型付けする。従って型
40は溶着部となる凸部41と、ゲルGが逃げ込む空間を形
成する凹部42とを具えるものである。勿論この凸部と凹
部との形状はすでに成型製品シートSの説明で述べたよ
うに溶着する形状に応じて種々の形態がとり得る。型40
はバッファー域32が設けられている実施例にあっては、
バッファー域32の先方においては表殻フィルム付シート
S3を一時的に停止させておくことができるから、間欠的
な作動によって溶着ないしは型付け作業を行うことがで
きる。従って例えば第2、3図に骨格的に示す実施例は
上型40Aと下型40Bのうち、一例として上型40Aのみが表
殻フィルム付シートS3の走行軌道上に常にこれを挟むよ
うに上下に対向しており、上型40Aが接近するように構
成されている。勿論、型40は成型時の加熱あるいその後
の一定温度までの冷却等を周期的に必要とする場合には
型40を幾つか用意しておき、これを循環的に交換使用す
ることによって加熱から冷却までの工程を円滑に行うよ
うにする。即ち第7、8図に示す実施例は平面的に見て
長円状を成す軌道43に対し一例として八組の型40を取り
付けて、これを順次間欠的に移動させながら一定位置で
溶着及び型付けを行う。具体的にはフレーム44を例えば
長円状の軌道43を設定するチェーン等に取り付けるとと
もに、軌道のほぼ中心部に油圧のデリバリーヘッド45を
設け、これに別途設けた油圧モータ46からの油圧を上型
40Aの駆動用の油圧シリンダ47に伝えるようにしたもの
である。勿論このようなタイプのものの場合、軌道43の
設定状況如何でこのようなコンベヤ上に移動するものの
ほか、矩形軌道上等を適宜案内されるものであってもよ
い。また第9図に示す実施例は型40の移動軌跡面が垂直
状態となるように設定されたものであって、この場合に
は移動する型40は上型40Aだけとしてもよいし、また同
様機構の型40の組を下方にも設けるようにしてもよい。
対の型40を主体とするものであり、上下の各型をを区別
して示す場合には上型40A、下型40Bとして示す。この型
40は表殻フィルム付シートS3を挟み込みながら上下の表
殻フィルムFを適宜接着させるとともに、非接着部分の
相対的な凹凸により所望の形状を型付けする。従って型
40は溶着部となる凸部41と、ゲルGが逃げ込む空間を形
成する凹部42とを具えるものである。勿論この凸部と凹
部との形状はすでに成型製品シートSの説明で述べたよ
うに溶着する形状に応じて種々の形態がとり得る。型40
はバッファー域32が設けられている実施例にあっては、
バッファー域32の先方においては表殻フィルム付シート
S3を一時的に停止させておくことができるから、間欠的
な作動によって溶着ないしは型付け作業を行うことがで
きる。従って例えば第2、3図に骨格的に示す実施例は
上型40Aと下型40Bのうち、一例として上型40Aのみが表
殻フィルム付シートS3の走行軌道上に常にこれを挟むよ
うに上下に対向しており、上型40Aが接近するように構
成されている。勿論、型40は成型時の加熱あるいその後
の一定温度までの冷却等を周期的に必要とする場合には
型40を幾つか用意しておき、これを循環的に交換使用す
ることによって加熱から冷却までの工程を円滑に行うよ
うにする。即ち第7、8図に示す実施例は平面的に見て
長円状を成す軌道43に対し一例として八組の型40を取り
付けて、これを順次間欠的に移動させながら一定位置で
溶着及び型付けを行う。具体的にはフレーム44を例えば
長円状の軌道43を設定するチェーン等に取り付けるとと
もに、軌道のほぼ中心部に油圧のデリバリーヘッド45を
設け、これに別途設けた油圧モータ46からの油圧を上型
40Aの駆動用の油圧シリンダ47に伝えるようにしたもの
である。勿論このようなタイプのものの場合、軌道43の
設定状況如何でこのようなコンベヤ上に移動するものの
ほか、矩形軌道上等を適宜案内されるものであってもよ
い。また第9図に示す実施例は型40の移動軌跡面が垂直
状態となるように設定されたものであって、この場合に
は移動する型40は上型40Aだけとしてもよいし、また同
様機構の型40の組を下方にも設けるようにしてもよい。
尚この製品成型部4については更に次のような改変機構
がとり得る。即ち第10、11図に示す実施例は型40をとも
に表殻フィルム付シートS3の動きに対応して回転しなが
ら作用するものであり、従ってすでに述べたバッファー
域32を不用とする。即ちこのものはフィルム交換部3を
経て表殻フィルム付シートS3が形成された後の工程に、
例えば第10、11図に示すようなロール状の型40を設けて
溶着及び型付けを行う。この第10、11図に示す実施例で
はロールの軸方向に沿って複数のフランジ状の凸部41が
形成され、更にそのフランジ間に部分的にそれを連続す
るような凸部41を形成しておくものであり、結果的にこ
の上下一対のローラを回転させながら溶着するときには
テープ状、リボン状、あるいはベルト状の製品が形成さ
れる。従ってリボン状等の製品を構成する際には溶着さ
れた成型製品シートSの長手方向の溶着線に沿って作用
するようにカッタ48を臨ませ、帯状等に分断する。勿論
そのようにして構成された帯状の成型製品シートSを更
にそれを直交する溶着面で切断して短冊状としてもよ
い。尚このようにして表殻フィルム付シートS3を連続的
に移送しながら溶着する手法としては、第7、8図及び
第9図に示すようなタイプの型40を連続移送させながら
作動させれば同様な加工形態がとり得る。尚、第10、11
図に示すようなロールタイプの型40については第11図に
示すようにその後段に冷却風ノズル49を臨ませ、製品の
冷却及び型40の冷却を積極的に行わせるようにしてもよ
い。更にまた成型製品シートSにおいて緩衝補助シート
Sfを更に積層させて形成したタイプのものにあっては、
例えば第3図に示すように表殻フィルムFをゲルシート
に積層させる前段においては緩衝補助シートSfをその間
に挟み込むようにして行う。
がとり得る。即ち第10、11図に示す実施例は型40をとも
に表殻フィルム付シートS3の動きに対応して回転しなが
ら作用するものであり、従ってすでに述べたバッファー
域32を不用とする。即ちこのものはフィルム交換部3を
経て表殻フィルム付シートS3が形成された後の工程に、
例えば第10、11図に示すようなロール状の型40を設けて
溶着及び型付けを行う。この第10、11図に示す実施例で
はロールの軸方向に沿って複数のフランジ状の凸部41が
形成され、更にそのフランジ間に部分的にそれを連続す
るような凸部41を形成しておくものであり、結果的にこ
の上下一対のローラを回転させながら溶着するときには
テープ状、リボン状、あるいはベルト状の製品が形成さ
れる。従ってリボン状等の製品を構成する際には溶着さ
れた成型製品シートSの長手方向の溶着線に沿って作用
するようにカッタ48を臨ませ、帯状等に分断する。勿論
そのようにして構成された帯状の成型製品シートSを更
にそれを直交する溶着面で切断して短冊状としてもよ
い。尚このようにして表殻フィルム付シートS3を連続的
に移送しながら溶着する手法としては、第7、8図及び
第9図に示すようなタイプの型40を連続移送させながら
作動させれば同様な加工形態がとり得る。尚、第10、11
図に示すようなロールタイプの型40については第11図に
示すようにその後段に冷却風ノズル49を臨ませ、製品の
冷却及び型40の冷却を積極的に行わせるようにしてもよ
い。更にまた成型製品シートSにおいて緩衝補助シート
Sfを更に積層させて形成したタイプのものにあっては、
例えば第3図に示すように表殻フィルムFをゲルシート
に積層させる前段においては緩衝補助シートSfをその間
に挟み込むようにして行う。
本発明を実施する一つの装置例としては以上述べたよう
なものが存在するものであって、以下このものの作動態
様を説明しながら併せて本発明の方法を説明する。
なものが存在するものであって、以下このものの作動態
様を説明しながら併せて本発明の方法を説明する。
i)原液供給工程 まず適用するゲル原液G0は、例えば商品各「トーレシリ
コーンCY52」(トーレシリコーン株式会社製造)を用
い、それぞれ二液に分かれているもの(ゲル硬化を促す
触媒入りの液と触媒なしの液)を原液タンク10Aと10Bと
に分けて投入し、更に商品名「フィライト」(日本フィ
ライト株式会社製造)や商品名「エクスパンセル」(日
本フィライト株式会社販売)等の微小中空球体を、これ
を貯留した微小中空球体用タンク11から供給し、原液タ
ンク10A、10B内で撹拌羽根14によって充分に撹拌混練す
る。尚シリコーンゲルの原液は二液タイプの場合には、
分かれている状態では流動性があり、従って微小中空球
体の均一な撹拌がなし得る。次いで適宜のバルブ操作に
より二液に分けられたゲル原液G0を二液混練装置16に導
き、ここでスクリューフィーダ17によって混練しながら
押し出すようにして、吐出ノズル18から下側の仮保形フ
ィルムf2上に層状に塗布するように吐出する。そして吐
出されたゲル原液G0に対して直ちに上フィードリール19
Bから供給される上面側の仮保形フィルムF2がラミネー
トされ、結果的に上下の仮保形フィルムf1、f2との間に
未硬化のゲル原液G0を挟み込んだような状態で次工程に
移送させる。尚ここに用いる仮保形フィルムf1、f2は耐
熱性の合成樹脂シートであって、例えば極めて薄いポリ
エステルフィルムが適する。勿論この仮保形フィルムf
については後の工程で剥離回収することを前提として、
予めゲル原液G0との接触面側に離型剤を塗布しておくこ
とが好ましい。勿論仮保形フィルムf自体がそのような
剥離性をもっている場合にはこのような処理は必要とし
ない。
コーンCY52」(トーレシリコーン株式会社製造)を用
い、それぞれ二液に分かれているもの(ゲル硬化を促す
触媒入りの液と触媒なしの液)を原液タンク10Aと10Bと
に分けて投入し、更に商品名「フィライト」(日本フィ
ライト株式会社製造)や商品名「エクスパンセル」(日
本フィライト株式会社販売)等の微小中空球体を、これ
を貯留した微小中空球体用タンク11から供給し、原液タ
ンク10A、10B内で撹拌羽根14によって充分に撹拌混練す
る。尚シリコーンゲルの原液は二液タイプの場合には、
分かれている状態では流動性があり、従って微小中空球
体の均一な撹拌がなし得る。次いで適宜のバルブ操作に
より二液に分けられたゲル原液G0を二液混練装置16に導
き、ここでスクリューフィーダ17によって混練しながら
押し出すようにして、吐出ノズル18から下側の仮保形フ
ィルムf2上に層状に塗布するように吐出する。そして吐
出されたゲル原液G0に対して直ちに上フィードリール19
Bから供給される上面側の仮保形フィルムF2がラミネー
トされ、結果的に上下の仮保形フィルムf1、f2との間に
未硬化のゲル原液G0を挟み込んだような状態で次工程に
移送させる。尚ここに用いる仮保形フィルムf1、f2は耐
熱性の合成樹脂シートであって、例えば極めて薄いポリ
エステルフィルムが適する。勿論この仮保形フィルムf
については後の工程で剥離回収することを前提として、
予めゲル原液G0との接触面側に離型剤を塗布しておくこ
とが好ましい。勿論仮保形フィルムf自体がそのような
剥離性をもっている場合にはこのような処理は必要とし
ない。
ii)シート成型工程 このようにして前工程から供給されてくる仮保形フィル
ム付シートS0は、その途中で上側の仮保形フィルムf2を
供給した後、上下に対向的に設けられている圧延ロール
22との間を通ることにより押圧を受け、一定の厚さに更
に成型、展張され、この工程における加熱部21に続いて
送りこまれる。この加熱部21では加熱トンネル23内にお
いて仮保形フィルム付シートS0が加熱を受け、その未硬
化のゲル原液G0がゲル状に硬化してゆく。このようにし
て加加熱トンネル23を通過した仮保形フィルム付シート
S0はゲル原液G0を硬化した状態とした仮保形フィルム付
シートS1として次工程に送り出される。この装置にあっ
ては次工程を行うフィルム交換部3とシート成型部2と
の間にカッタユニット28を配設しており、ここで必要が
ある場合にはゲル原液0が硬化された仮保形フィルム付
シートS1を枚葉ごとに切断する。尚このような枚葉ごと
に切断した仮保形フィルム付シートS1については、例え
ばバッチ処理等により次工程が製品成型処理が行われた
り、あるいはユーザーが希望する場合にはこの状態で製
品として提供される。またカッタユニット28は他の作用
として、後の製品成型工程において例えば型40がスパー
クを生じて溶着状態に不具合が生ずるような事故も皆無
として切れないことから、このような事故が生じた場合
にカッタユニット28を作動させて、その時点で一定長さ
の枚葉シートに切断し、蓄積しておくようにすることが
できる。因みに設品成型工程における不具合によって装
置全体を停止することは例えば原液タンク10A、10Bから
のゲル原液G0二液混練装置16中において硬化あるいは変
質を開始する等のおそれがあって、ゲル原液G0の硬化前
にあっては設定された時間内での迅速な処理が不可欠と
されるから、前段の工程の諸装置の運転を停止させるこ
とができず、この点でカッタユニット28によるセキュリ
ティー対策は極めて有効なものである。
ム付シートS0は、その途中で上側の仮保形フィルムf2を
供給した後、上下に対向的に設けられている圧延ロール
22との間を通ることにより押圧を受け、一定の厚さに更
に成型、展張され、この工程における加熱部21に続いて
送りこまれる。この加熱部21では加熱トンネル23内にお
いて仮保形フィルム付シートS0が加熱を受け、その未硬
化のゲル原液G0がゲル状に硬化してゆく。このようにし
て加加熱トンネル23を通過した仮保形フィルム付シート
S0はゲル原液G0を硬化した状態とした仮保形フィルム付
シートS1として次工程に送り出される。この装置にあっ
ては次工程を行うフィルム交換部3とシート成型部2と
の間にカッタユニット28を配設しており、ここで必要が
ある場合にはゲル原液0が硬化された仮保形フィルム付
シートS1を枚葉ごとに切断する。尚このような枚葉ごと
に切断した仮保形フィルム付シートS1については、例え
ばバッチ処理等により次工程が製品成型処理が行われた
り、あるいはユーザーが希望する場合にはこの状態で製
品として提供される。またカッタユニット28は他の作用
として、後の製品成型工程において例えば型40がスパー
クを生じて溶着状態に不具合が生ずるような事故も皆無
として切れないことから、このような事故が生じた場合
にカッタユニット28を作動させて、その時点で一定長さ
の枚葉シートに切断し、蓄積しておくようにすることが
できる。因みに設品成型工程における不具合によって装
置全体を停止することは例えば原液タンク10A、10Bから
のゲル原液G0二液混練装置16中において硬化あるいは変
質を開始する等のおそれがあって、ゲル原液G0の硬化前
にあっては設定された時間内での迅速な処理が不可欠と
されるから、前段の工程の諸装置の運転を停止させるこ
とができず、この点でカッタユニット28によるセキュリ
ティー対策は極めて有効なものである。
iii)フィルム交換工程 このような前工程までで仮保形フィルム付シートS1が形
成された後、これを連続的に行うには、第2図に示す実
施例にあっては、後工程たる製品成型工程が一定位置で
一定時間表殻フィルム付シートS3を停止して行うことか
らフィルム交換部3においてバッファー域32を設け、そ
れに対処するようにしている。まずフィルム交換部3に
至った仮保形フィルム付シートS1は、まず上側の仮保形
フィルムf2のみが一例として除去される。尚、第4図に
示す実施例では上剥ぎ取りガイドローラ30Bにおいて上
側の仮保形フィルムf2のみが上方に引き上げられて剥離
される。そしてこれらの実施例ではこの工程の直後にバ
ッファー域32を設け、下面にのみ仮保形フィルムf1を積
層させた状態の仮保形フィルム付シートS1を弛ませるよ
うにして、その先方の工程において停止して加工を行う
場合でもここにループ状に仮保形フィルム付シートS0を
弛ませて貯留するように図る。勿論、弛ませる手法は第
4図に示すように下方に垂下させる方法のほか、第5図
に示すように上方に向上させるようにしてもよい。また
更に第6図に骨格的に示すように適宜ガイドローラ等を
配してジグザグ状に軌道を設定してバッファー域32を構
成することもできる。そしてこのバッファー域32を通過
した後に未だゲルGのシートの下面に付いていた下側の
仮保形フィルムf1を剥ぎ取るとともに、その直後におい
て上下に表殻フィルムF1、F2を繰り出してラミネートさ
せる。尚ゲルの性状によっては(例えば柔らかい場合)
加工中に常に上下面が他のシート、フィルムで覆われて
いた方が好ましい場合があり、その場合には第4図仮想
線で示すように、上側の表殻フィルムF2をラミネートさ
せる位置を可能な限り手前側に位置させてもよい。因み
にバッファー域32については必ずしもこの位置に設ける
必要はなく、要はシート成型工程を終了した段階から製
品成型工程を行う段階の間の適宜の位置に設けることが
できる。例えば表殻フィルムFをラミネートさせた後の
表殻フィルム付シートS3を途中で弛ませるようにして、
バッファー域32を構成することも必ずしも不可能ではな
い。尚このようにして張り替えられた表殻フィルムF
は、性状としては熱溶着性を有するものであって、具体
的には例えば塩化ビニールフィルムがあり、また熱溶着
性はこれには若干劣るものの経年変化の少ない点で優る
フィルムとして例えばウレタンフィルムがあり、これら
を適宜選択的に適用できる。また熱溶着性の著しく劣る
フィルムの場合には、熱溶着性の接着剤層を介在させる
などして行うこともできる。勿論、熱溶着性と接着剤の
接合とのいずれか、あるいは双方による接合等適宜の手
法がとり得る。
成された後、これを連続的に行うには、第2図に示す実
施例にあっては、後工程たる製品成型工程が一定位置で
一定時間表殻フィルム付シートS3を停止して行うことか
らフィルム交換部3においてバッファー域32を設け、そ
れに対処するようにしている。まずフィルム交換部3に
至った仮保形フィルム付シートS1は、まず上側の仮保形
フィルムf2のみが一例として除去される。尚、第4図に
示す実施例では上剥ぎ取りガイドローラ30Bにおいて上
側の仮保形フィルムf2のみが上方に引き上げられて剥離
される。そしてこれらの実施例ではこの工程の直後にバ
ッファー域32を設け、下面にのみ仮保形フィルムf1を積
層させた状態の仮保形フィルム付シートS1を弛ませるよ
うにして、その先方の工程において停止して加工を行う
場合でもここにループ状に仮保形フィルム付シートS0を
弛ませて貯留するように図る。勿論、弛ませる手法は第
4図に示すように下方に垂下させる方法のほか、第5図
に示すように上方に向上させるようにしてもよい。また
更に第6図に骨格的に示すように適宜ガイドローラ等を
配してジグザグ状に軌道を設定してバッファー域32を構
成することもできる。そしてこのバッファー域32を通過
した後に未だゲルGのシートの下面に付いていた下側の
仮保形フィルムf1を剥ぎ取るとともに、その直後におい
て上下に表殻フィルムF1、F2を繰り出してラミネートさ
せる。尚ゲルの性状によっては(例えば柔らかい場合)
加工中に常に上下面が他のシート、フィルムで覆われて
いた方が好ましい場合があり、その場合には第4図仮想
線で示すように、上側の表殻フィルムF2をラミネートさ
せる位置を可能な限り手前側に位置させてもよい。因み
にバッファー域32については必ずしもこの位置に設ける
必要はなく、要はシート成型工程を終了した段階から製
品成型工程を行う段階の間の適宜の位置に設けることが
できる。例えば表殻フィルムFをラミネートさせた後の
表殻フィルム付シートS3を途中で弛ませるようにして、
バッファー域32を構成することも必ずしも不可能ではな
い。尚このようにして張り替えられた表殻フィルムF
は、性状としては熱溶着性を有するものであって、具体
的には例えば塩化ビニールフィルムがあり、また熱溶着
性はこれには若干劣るものの経年変化の少ない点で優る
フィルムとして例えばウレタンフィルムがあり、これら
を適宜選択的に適用できる。また熱溶着性の著しく劣る
フィルムの場合には、熱溶着性の接着剤層を介在させる
などして行うこともできる。勿論、熱溶着性と接着剤の
接合とのいずれか、あるいは双方による接合等適宜の手
法がとり得る。
iv)製品成型工程 次に表殻フィルムFが取り付けられた表殻フィルム付シ
ートS3は、この製品成型工程に送り込まれるものであっ
て、この部分では例えば一定位置において型40による溶
着と型付けが行われる。即ち型40は例えばそれ自体が加
熱されている場合、上型40Aと下型40Bとの間に表殻フィ
ルム付シートS3を挟み込んで、熱溶着性を有する表殻フ
ィルムFを相互に接合させる。尚接合させるのは型40に
おける凸部41が溶着縫合部を構成するものであり、相対
的に凹んだ凹部42の位置に凸部41から追いやられたゲル
Gが入り込み、例えば半球状のセル状に膨出したような
状態として構成される。勿論、凸部41に関しては連続し
た形状とすれば、これが製品のいわゆる区画筋状に形成
されるが、不連続の場合には例えば散点的あるいは鎖線
状に縫合させることとなり、型40の凸部41及び凹部42の
形成手法如何で任意の表面模様ないしは形状が形成でき
る。尚このように型40において表殻フィルム付シートS3
を成型製品シートSに加工するにあたって、一定位置で
例えば上下一対の型40A、40Bを接近離反させるときには
製品成型部4側には表殻フィルム付シートS3が更に進行
してこないように停止させておかなければならず、この
ためにフィルム交換部3例えばバッファー域32の後段に
供給制御ロール34等を設けてその停止を図る。尚、成型
製品シートSについては、その成型後の形状如何で例え
ば型40等の冷却等を充分に行う必要がある場合も生じ、
このような場合には例えば第7、8図に示すように幾つ
かの型40を順次使用して同一位置での加工を行ってもよ
い。更にまた第10、11図に示す実施例は、型40がいわゆ
る回転するローラタイプのものであって、このように連
続的に行っても充分な熱溶着が期待できるときには第1
0、11図に示す実施例のようにバッファー域32を設けず
に連続的に表殻フィルム付シートS3の溶着縫合加工を行
う。勿論このような連続縫合加工を行うにあたってはロ
ール状の型40に限定されず、例えば第7、8図及び第9
図に示したような盤状の型40の場合であってもこれを連
続的に軌道上を移送させることによって加工を施すよう
にすることもできる。また最終製品として第16図(c)
に示したように表殻フィルムFの内側に例えば緩衝補助
シートSfを更に重畳積層させたようなものの実施例の場
合には先のフィルム交換部3においてこの緩衝補助シー
トSfが第3図に示すように表殻フィルムFとゲルGとの
間に挟み込まれるように供給して、三層と成した状態で
同様に製品成型部4においてこれごと加熱溶着するよう
に図る。尚、製品成型部4における特に型40については
種々の実施例が可能であり、これらはすでに述べた仮保
形フィルムfを用いた製造手法の実施例に適用できるほ
か、後述する仮保形フィルムfを用いず、直接表殻フィ
ルムFを張設する実施例にも適用できる。更に本実施例
の他の変形例としては第15図に骨格的に示すようにいわ
ば全工程を垂直方向に移動させることによって進めるこ
ともできる。勿論この場合においても例えば水平送りの
ものが好ましい場合には、部分的に一部の工程を水平移
動させるなど適宜、工程の実態に応じた改変が可能であ
る。またこのようないわゆる垂直位相の技術思想は次に
述べる仮保形フィルムfを用いない表殻フィルムFの直
接積層を行う実施例にも適用できる。尚この実施例では
前記各実施例のようにフィードリール、剥ぎ取りガイド
ローラ等の諸部材が上下に配置されるものではないた
め、前記各実施例で使用した下フィードリール19A、上
フィードリール19B等をそのまま用いることはできな
い。よってこの実施例では第15図に示すように該当する
以下の諸部材をを特に上下に区別することなくフィード
リール19、剥ぎ取りガイドローラ30、巻取リール31、表
殻フィルムリール38、表殻フィルムガイドロール39とし
て表示する。
ートS3は、この製品成型工程に送り込まれるものであっ
て、この部分では例えば一定位置において型40による溶
着と型付けが行われる。即ち型40は例えばそれ自体が加
熱されている場合、上型40Aと下型40Bとの間に表殻フィ
ルム付シートS3を挟み込んで、熱溶着性を有する表殻フ
ィルムFを相互に接合させる。尚接合させるのは型40に
おける凸部41が溶着縫合部を構成するものであり、相対
的に凹んだ凹部42の位置に凸部41から追いやられたゲル
Gが入り込み、例えば半球状のセル状に膨出したような
状態として構成される。勿論、凸部41に関しては連続し
た形状とすれば、これが製品のいわゆる区画筋状に形成
されるが、不連続の場合には例えば散点的あるいは鎖線
状に縫合させることとなり、型40の凸部41及び凹部42の
形成手法如何で任意の表面模様ないしは形状が形成でき
る。尚このように型40において表殻フィルム付シートS3
を成型製品シートSに加工するにあたって、一定位置で
例えば上下一対の型40A、40Bを接近離反させるときには
製品成型部4側には表殻フィルム付シートS3が更に進行
してこないように停止させておかなければならず、この
ためにフィルム交換部3例えばバッファー域32の後段に
供給制御ロール34等を設けてその停止を図る。尚、成型
製品シートSについては、その成型後の形状如何で例え
ば型40等の冷却等を充分に行う必要がある場合も生じ、
このような場合には例えば第7、8図に示すように幾つ
かの型40を順次使用して同一位置での加工を行ってもよ
い。更にまた第10、11図に示す実施例は、型40がいわゆ
る回転するローラタイプのものであって、このように連
続的に行っても充分な熱溶着が期待できるときには第1
0、11図に示す実施例のようにバッファー域32を設けず
に連続的に表殻フィルム付シートS3の溶着縫合加工を行
う。勿論このような連続縫合加工を行うにあたってはロ
ール状の型40に限定されず、例えば第7、8図及び第9
図に示したような盤状の型40の場合であってもこれを連
続的に軌道上を移送させることによって加工を施すよう
にすることもできる。また最終製品として第16図(c)
に示したように表殻フィルムFの内側に例えば緩衝補助
シートSfを更に重畳積層させたようなものの実施例の場
合には先のフィルム交換部3においてこの緩衝補助シー
トSfが第3図に示すように表殻フィルムFとゲルGとの
間に挟み込まれるように供給して、三層と成した状態で
同様に製品成型部4においてこれごと加熱溶着するよう
に図る。尚、製品成型部4における特に型40については
種々の実施例が可能であり、これらはすでに述べた仮保
形フィルムfを用いた製造手法の実施例に適用できるほ
か、後述する仮保形フィルムfを用いず、直接表殻フィ
ルムFを張設する実施例にも適用できる。更に本実施例
の他の変形例としては第15図に骨格的に示すようにいわ
ば全工程を垂直方向に移動させることによって進めるこ
ともできる。勿論この場合においても例えば水平送りの
ものが好ましい場合には、部分的に一部の工程を水平移
動させるなど適宜、工程の実態に応じた改変が可能であ
る。またこのようないわゆる垂直位相の技術思想は次に
述べる仮保形フィルムfを用いない表殻フィルムFの直
接積層を行う実施例にも適用できる。尚この実施例では
前記各実施例のようにフィードリール、剥ぎ取りガイド
ローラ等の諸部材が上下に配置されるものではないた
め、前記各実施例で使用した下フィードリール19A、上
フィードリール19B等をそのまま用いることはできな
い。よってこの実施例では第15図に示すように該当する
以下の諸部材をを特に上下に区別することなくフィード
リール19、剥ぎ取りガイドローラ30、巻取リール31、表
殻フィルムリール38、表殻フィルムガイドロール39とし
て表示する。
(II)表殻フィルムを直接積層させる実施例 この実施例は先に述べた仮保形フィルムfを用いて製造
する実施例に対し、当初からゲル原液G0を一対の表殻フ
ィルムFの間に供給して、一挙に表殻フィルム付シート
S3を構成するようにしたものである。従ってこのものは
第12図に骨格的に示すように原液供給部1とシート成型
部2と製品成型部4とを具えるものであり、シート成型
部2と製品成型部4との間に必要な場合にバッファー域
32を設ける。以下これらについて説明するが、基本的に
は先に述べた仮保形フィルムfを用いた実施例と共通す
る部分も多いことから、これら共通の符号ないしは共通
的に理解できるものについては適宜説明を省略する。ま
ず原液供給部1についてはほぼ同様構造を有するもので
あるが、最終的にゲル原液G0を供給されるのは表殻フィ
ルムFのうち、下方に設けられる表殻フィルムF1上であ
る。即ち下方の表殻フィルムF1は下表殻フィルムリール
38Aから繰り出されて、水平方向に移動し、その途中で
その上方に原液供給部1における吐出ノズル18を臨ませ
るようにする。そしてこの吐出ノズル18の直後において
薄膜状に吐出されてきたゲルG上の上側の表殻フィルム
F2が積層されるように、下表殻フィルムリール38Aの前
方に設けた上表殻フィルムリール38Bから適宜ガイドロ
ール等を介し、上側の表殻フィルムF2が供給される。そ
してゲル原液G0が硬化していない状態の表殻フィルム付
シートS3は直後にシート成型部2における加熱部21を構
成する加熱トンネル23内に入り、このヒータユニット25
等における加熱を受けてゲル原液G0を硬化させる。尚こ
のシート成型部2と次工程の製品成型部4との間にはカ
ッタユニット28を先の実施例と同様に配置する。このよ
うにしてゲル原液G0が硬化した表殻フィルム付シートS3
は次の製品成型部4に送り込まれるものであって、この
部分の構成自体は先に述べた仮保形フィルムfを用いた
実施例と同様の構成をとる。しかしながらこの間に設け
るバッファー域32における構成についてはすでにゲルG
の上下両面に表殻フィルムFが積層されている状態で送
り込まれているから、次のような配慮された構成を有す
る。即ち先にも述べたようにバッファー域32において仮
保形フィルムfにしても、または表殻フィルムFにして
も積層されている場合には、その屈曲面で皺が発生する
ことが予想されるものであり、従ってこれを防止するた
めに皺の発生し易い例えば内側の表殻フィルムFをゲル
Gから剥離した状態で剥離した状態でバッファー域32を
通過させるのである。即ちその構成としては第13図に示
すように上方の表殻フィルムF2の一時剥離ローラ37を設
け、例えばこの部分で上面の表殻フィルムF2のみを上方
に持ち上げ、一方残余の表殻フィルム付シートS3は下方
に垂れ下がるように構成する。勿論バッファー域32の前
後に設けられるバッファーインテークロール33及びその
後工程側に設けられる供給制御ロール34については適宜
サクションロールとして積極的に下面にのみ表殻フィル
ムF1が付けられた表殻フィルム付シートS3を下方に垂下
させるように案内させるべく吸引作業を行わせることが
望ましい。尚、符号37Aは一時剥離ローラの引上シリン
ダ、37Bはその摺動子の途中に設けたクッションスプリ
ングである。
する実施例に対し、当初からゲル原液G0を一対の表殻フ
ィルムFの間に供給して、一挙に表殻フィルム付シート
S3を構成するようにしたものである。従ってこのものは
第12図に骨格的に示すように原液供給部1とシート成型
部2と製品成型部4とを具えるものであり、シート成型
部2と製品成型部4との間に必要な場合にバッファー域
32を設ける。以下これらについて説明するが、基本的に
は先に述べた仮保形フィルムfを用いた実施例と共通す
る部分も多いことから、これら共通の符号ないしは共通
的に理解できるものについては適宜説明を省略する。ま
ず原液供給部1についてはほぼ同様構造を有するもので
あるが、最終的にゲル原液G0を供給されるのは表殻フィ
ルムFのうち、下方に設けられる表殻フィルムF1上であ
る。即ち下方の表殻フィルムF1は下表殻フィルムリール
38Aから繰り出されて、水平方向に移動し、その途中で
その上方に原液供給部1における吐出ノズル18を臨ませ
るようにする。そしてこの吐出ノズル18の直後において
薄膜状に吐出されてきたゲルG上の上側の表殻フィルム
F2が積層されるように、下表殻フィルムリール38Aの前
方に設けた上表殻フィルムリール38Bから適宜ガイドロ
ール等を介し、上側の表殻フィルムF2が供給される。そ
してゲル原液G0が硬化していない状態の表殻フィルム付
シートS3は直後にシート成型部2における加熱部21を構
成する加熱トンネル23内に入り、このヒータユニット25
等における加熱を受けてゲル原液G0を硬化させる。尚こ
のシート成型部2と次工程の製品成型部4との間にはカ
ッタユニット28を先の実施例と同様に配置する。このよ
うにしてゲル原液G0が硬化した表殻フィルム付シートS3
は次の製品成型部4に送り込まれるものであって、この
部分の構成自体は先に述べた仮保形フィルムfを用いた
実施例と同様の構成をとる。しかしながらこの間に設け
るバッファー域32における構成についてはすでにゲルG
の上下両面に表殻フィルムFが積層されている状態で送
り込まれているから、次のような配慮された構成を有す
る。即ち先にも述べたようにバッファー域32において仮
保形フィルムfにしても、または表殻フィルムFにして
も積層されている場合には、その屈曲面で皺が発生する
ことが予想されるものであり、従ってこれを防止するた
めに皺の発生し易い例えば内側の表殻フィルムFをゲル
Gから剥離した状態で剥離した状態でバッファー域32を
通過させるのである。即ちその構成としては第13図に示
すように上方の表殻フィルムF2の一時剥離ローラ37を設
け、例えばこの部分で上面の表殻フィルムF2のみを上方
に持ち上げ、一方残余の表殻フィルム付シートS3は下方
に垂れ下がるように構成する。勿論バッファー域32の前
後に設けられるバッファーインテークロール33及びその
後工程側に設けられる供給制御ロール34については適宜
サクションロールとして積極的に下面にのみ表殻フィル
ムF1が付けられた表殻フィルム付シートS3を下方に垂下
させるように案内させるべく吸引作業を行わせることが
望ましい。尚、符号37Aは一時剥離ローラの引上シリン
ダ、37Bはその摺動子の途中に設けたクッションスプリ
ングである。
またこのように仮保形フィルムfを使用せずに表殻フィ
ルムFによって直接ゲル原液G0を挟み込むような実施例
の場合において、更に請求項24及び、第16図(c)に示
すような緩衝補助シートSfを介在させた製品の実施例の
場合には緩衝補助シートSfを第14図に示すように表殻フ
ィルムFの供給を行う下表殻フィルムリール38A及び上
表殻フィルムリール38Bの前段に設けておき、このもの
がゲル原液G0と表殻フィルムFとの間に挟み込まれてゆ
くように構成する。尚この後段の製品成型部4の構成に
ついてはすでに述べた実施例と同様に構成できる。本発
明を実施する装置の他の実施例は以上述べたようなもの
が存在するものであって、以下このものの作動態様を説
明しながら、併せ本発明の方法を説明する。
ルムFによって直接ゲル原液G0を挟み込むような実施例
の場合において、更に請求項24及び、第16図(c)に示
すような緩衝補助シートSfを介在させた製品の実施例の
場合には緩衝補助シートSfを第14図に示すように表殻フ
ィルムFの供給を行う下表殻フィルムリール38A及び上
表殻フィルムリール38Bの前段に設けておき、このもの
がゲル原液G0と表殻フィルムFとの間に挟み込まれてゆ
くように構成する。尚この後段の製品成型部4の構成に
ついてはすでに述べた実施例と同様に構成できる。本発
明を実施する装置の他の実施例は以上述べたようなもの
が存在するものであって、以下このものの作動態様を説
明しながら、併せ本発明の方法を説明する。
i)原液供給工程 このような直接表殻フィルムFの間にゲル原液G0を流し
込んで構成する実施例の場合には、まず下側の表殻フィ
ルムF1を繰り出すとともに、その上方に臨んだ突出ノズ
ル18から未硬化のゲル原液G0を薄く積層させるように吐
出させる。そして直ちに吐出後は上側の表殻フィルムF2
をその上方に積層させるように繰り出す。
込んで構成する実施例の場合には、まず下側の表殻フィ
ルムF1を繰り出すとともに、その上方に臨んだ突出ノズ
ル18から未硬化のゲル原液G0を薄く積層させるように吐
出させる。そして直ちに吐出後は上側の表殻フィルムF2
をその上方に積層させるように繰り出す。
ii)シート成型工程 このように表殻フィルムF1、F2の間にゲル原液G0が供給
された後は、適宜原料展張部20及び加熱部21において均
一厚さになるように展張し、更に加熱してゲルGを硬化
させた状態の表殻フィルム付シートS3とする。尚この後
段において設けられるバッファー域32によって次工程た
る製品成型部4において表殻フィルム付シートS3が停止
した状態で加工されることに対処して、先の実施例と同
様にこのものを弛ませて加工を持つようにする。尚この
バッファー域32では特にすでに製品の表殻部を構成する
表殻フィルムFが積層されてしまっているから、これら
皺等が生じた場合には後の製品品質を劣らせることか
ら、それを防ぐために積極的に第13図に示すようにバッ
ファー域32の諸装置を設けて一時剥離ローラ37によっ
て、上方に張られている表面フィルムF2のみを引き上げ
るように操作する。
された後は、適宜原料展張部20及び加熱部21において均
一厚さになるように展張し、更に加熱してゲルGを硬化
させた状態の表殻フィルム付シートS3とする。尚この後
段において設けられるバッファー域32によって次工程た
る製品成型部4において表殻フィルム付シートS3が停止
した状態で加工されることに対処して、先の実施例と同
様にこのものを弛ませて加工を持つようにする。尚この
バッファー域32では特にすでに製品の表殻部を構成する
表殻フィルムFが積層されてしまっているから、これら
皺等が生じた場合には後の製品品質を劣らせることか
ら、それを防ぐために積極的に第13図に示すようにバッ
ファー域32の諸装置を設けて一時剥離ローラ37によっ
て、上方に張られている表面フィルムF2のみを引き上げ
るように操作する。
iii)製品成型工程 このようにして送り込まれる表殻フィルム付シートS3に
対してはすでに先の実施例で述べたのと同様に種々の加
工がなし得る。勿論型40についてはこれ自体が発熱して
表殻フィルムFの熱溶着を行うほか、いわゆる高周波溶
着等、材料自体の発熱を利用した接合であってももとよ
り差し支えない。
対してはすでに先の実施例で述べたのと同様に種々の加
工がなし得る。勿論型40についてはこれ自体が発熱して
表殻フィルムFの熱溶着を行うほか、いわゆる高周波溶
着等、材料自体の発熱を利用した接合であってももとよ
り差し支えない。
《発明の効果》 本発明は以上述べたような構成を有するものであり、ま
ず請求項1、2、3、4、7項で定義した発明によれ
ば、シリコーンゲルシート製造用の耐熱性の仮保形フィ
ルムとパーツ熱溶着性の表殻フィルムとを専用化して各
々にフィルムの特性を最大限に利用することができる。
このためオイル成分が多少とも移行しても直前に張り替
えをすれば熱溶性には悪影響がなく、カットシートの作
り溜めができる。
ず請求項1、2、3、4、7項で定義した発明によれ
ば、シリコーンゲルシート製造用の耐熱性の仮保形フィ
ルムとパーツ熱溶着性の表殻フィルムとを専用化して各
々にフィルムの特性を最大限に利用することができる。
このためオイル成分が多少とも移行しても直前に張り替
えをすれば熱溶性には悪影響がなく、カットシートの作
り溜めができる。
また請求項1、2、4、5、6、8、9、12、13、15、
16、17、19、20項で定義した発明においては、製品とな
る表殻フィルム付シートの表殻フィルムの熱溶着フィル
ムも前段の各工程に続いて連続的に構成したものである
から、全体が連続的に生産スピードと製品性能の安定化
が期待できる。
16、17、19、20項で定義した発明においては、製品とな
る表殻フィルム付シートの表殻フィルムの熱溶着フィル
ムも前段の各工程に続いて連続的に構成したものである
から、全体が連続的に生産スピードと製品性能の安定化
が期待できる。
更にまた請求項5、6、7、16、17、18項で定義した発
明によれば、シート成型工程と製品成型工程との間にバ
ッファー域を設けたものであるから、例えば既存の製品
成型工程における諸装置、例えば溶着機をその前段の製
造ラインに接続し、その間にバッファー域を設ければ全
体としての本発明を実施するための装置が形成でき、最
小限の設備投資で連続製造ラインを構成できる。
明によれば、シート成型工程と製品成型工程との間にバ
ッファー域を設けたものであるから、例えば既存の製品
成型工程における諸装置、例えば溶着機をその前段の製
造ラインに接続し、その間にバッファー域を設ければ全
体としての本発明を実施するための装置が形成でき、最
小限の設備投資で連続製造ラインを構成できる。
更にまた請求項7、18項で定義した発明にあっては、バ
ッファー域においてゲルシートの両面にラミネートされ
ている一方の仮保形フィルムまたは表殻フィルムを剥が
すことによって、加工途中の材料がループ状に撓んだと
しても皺ができることがなく優れた仕上げ作業がなされ
る。
ッファー域においてゲルシートの両面にラミネートされ
ている一方の仮保形フィルムまたは表殻フィルムを剥が
すことによって、加工途中の材料がループ状に撓んだと
しても皺ができることがなく優れた仕上げ作業がなされ
る。
更にまた請求項8、19項で定義した発明にあっては、一
般にシリコーンゲルの層が厚くなると、型の凸面に位置
するゲル状物質を隣接凹部へ押しやることによって区画
されるフィルム内部の圧が高くなる。また高周波溶着法
では加圧、高周波印加、冷却、型退避の工程をとるのが
普通であり、内部圧が高いとこの冷却工程が不可欠であ
る。従って型を複数個の構成型で構成し、これらをコン
ベンヤ状ないしは矩形軌道状に循環させて順次これら工
程をとらせるようにして内部圧が高くなる場合に対処で
き、優れた製品生産に寄与する。
般にシリコーンゲルの層が厚くなると、型の凸面に位置
するゲル状物質を隣接凹部へ押しやることによって区画
されるフィルム内部の圧が高くなる。また高周波溶着法
では加圧、高周波印加、冷却、型退避の工程をとるのが
普通であり、内部圧が高いとこの冷却工程が不可欠であ
る。従って型を複数個の構成型で構成し、これらをコン
ベンヤ状ないしは矩形軌道状に循環させて順次これら工
程をとらせるようにして内部圧が高くなる場合に対処で
き、優れた製品生産に寄与する。
更にまた請求項12、13、14、15、16、17、18、19、20、
21、22項で定義した発明にあっては、仮保形フィルムを
用いずに一挙に表殻フィルム間にシリコーンゲルの原液
を供給して製造するものであり、より高能率の製造が可
能である。
21、22項で定義した発明にあっては、仮保形フィルムを
用いずに一挙に表殻フィルム間にシリコーンゲルの原液
を供給して製造するものであり、より高能率の製造が可
能である。
更にまた請求項23項で定義した発明にあっては、フィル
ム成型工程と製品成型工程との間にシートの切断手段を
配置しているから、製品成型工程における型がスパーク
発生等の異常事態が生じたときに、シートの切断装置を
可動して連続的に送り出されてくるシートを枚葉状のカ
ットシートに切断して異常が回復するまでカットシート
として積層して前後工程を切り離して製造を続けること
ができるから、特に時間的猶予をゆるされない原液供給
工程からシート成型工程に至るまでの前工程を後段のト
ラブルに巻き込まれることのないように対処できる。
ム成型工程と製品成型工程との間にシートの切断手段を
配置しているから、製品成型工程における型がスパーク
発生等の異常事態が生じたときに、シートの切断装置を
可動して連続的に送り出されてくるシートを枚葉状のカ
ットシートに切断して異常が回復するまでカットシート
として積層して前後工程を切り離して製造を続けること
ができるから、特に時間的猶予をゆるされない原液供給
工程からシート成型工程に至るまでの前工程を後段のト
ラブルに巻き込まれることのないように対処できる。
更にまた請求項24項で定義した発明にあっては、緩衝補
助層を有する層状材料を表殻フィルムの上または下に更
に重畳的に形成することで比較的高価なシリコーンゲル
の使用量を低減してクッション性を確保したり、表面の
高級感を出したりすることができる製品の製造を行うこ
とができる。
助層を有する層状材料を表殻フィルムの上または下に更
に重畳的に形成することで比較的高価なシリコーンゲル
の使用量を低減してクッション性を確保したり、表面の
高級感を出したりすることができる製品の製造を行うこ
とができる。
第1図は本発明の製造方法を実施するための製造ライン
を骨格的に示す説明図、第2図は同上フィルム交換部及
び製品成型部を拡大して示す説明図、第3図は同上フィ
ルム交換部に緩衝補助シートの積層工程を設けた実施例
を示す説明図、第4図はバッッファー域を拡大して示す
説明図、第5図はバッファー域の他の実施例を示す説明
図、第6図はバッファー域の更に他の実施例を示す説明
図、第7図は製品成型部の他の実施例を示す骨格的平面
図、第8図は同上骨格的正面図、第9図は製品成型部の
更に他の実施例を示す骨格的正面図、第10図は成形型の
他の実施例を示す斜視図、第11図は同上骨格的正面図、
第12図は本発明の製造方法を実施するための他の製造ラ
インを骨格的に示す説明図、第13図は表殻フィルムに生
ずる皺の発生を防止する手法を示す骨格的説明図、第14
図は緩衝補助シートを介在させる場合の各リールの配置
を骨格的に示す説明図、第15図は全工程を垂直方向に移
動させるようにした実施例を骨格的に示す説明図、第16
図は成型製品シートを示す斜視図並びにセル内部を拡大
して示す斜視図である。 1;原液供給部 2;シート成型部 3;フィルム交換部 4;製品成型部 10、10A、10B;原液タンク 11;微小中空球体用タンク 12;サクションパイプ 13;ゲル原液供給管 14;撹拌羽根 15;バルブ 16;二液混練装置 17;スクリューフィーダ 18;吐出ノズル 19;フィードリール 19A;下フィードリール 19B;上フィードリール 20;原料展張部 21;加熱部 22;圧延ロール 23;加熱トンネル 24;加熱部コンベヤ 25;ヒータユニット 28;カッタユニット 30;剥ぎ取りガイドローラ 30A;下剥ぎ取りガイドローラ 30B;上剥ぎ取りガイドローラ 31;巻取リール 31A;下巻取リール 31B;上巻取リール 32;バッファー域 33;バッファーインテークロール 33a;クッションスプリング 34;供給制御ロール 34A;ロックロール 34B;ピンチロール 34C;シリンダ 35;バッファーコントロールローラ 36;シリンダ 36a;クッションスプリング 37;一時剥離ローラ 37A;引上シリンダ 37B;クッションスプリング 38;表殻フィルムリール 38A;下表殻フィルムリール 38B;上表殻フィルムリール 39;表殻フィルムガイドロール 39A;下表殻フィルムガイドロール 39B;上表殻フィルムガイドロール 40;型 40A;上型 40B;下型 41;凸部 42;凹部 43;軌道 44;フレーム 45;デリバリーヘッド 46;油圧モータ 47;油圧シリンダ 48;カッタ 49;冷却風ノズル C;セル D;接合部 f、f1、f2;仮保形フィルム F、F1、F2;表殻フィルム G;ゲル G0;ゲル原液 M;モータ S;成型製品シート S0;仮保形フィルム付シート S1;仮保形フィルム付シート S3;表殻フィルム付シート Sf;緩衝補助シート
を骨格的に示す説明図、第2図は同上フィルム交換部及
び製品成型部を拡大して示す説明図、第3図は同上フィ
ルム交換部に緩衝補助シートの積層工程を設けた実施例
を示す説明図、第4図はバッッファー域を拡大して示す
説明図、第5図はバッファー域の他の実施例を示す説明
図、第6図はバッファー域の更に他の実施例を示す説明
図、第7図は製品成型部の他の実施例を示す骨格的平面
図、第8図は同上骨格的正面図、第9図は製品成型部の
更に他の実施例を示す骨格的正面図、第10図は成形型の
他の実施例を示す斜視図、第11図は同上骨格的正面図、
第12図は本発明の製造方法を実施するための他の製造ラ
インを骨格的に示す説明図、第13図は表殻フィルムに生
ずる皺の発生を防止する手法を示す骨格的説明図、第14
図は緩衝補助シートを介在させる場合の各リールの配置
を骨格的に示す説明図、第15図は全工程を垂直方向に移
動させるようにした実施例を骨格的に示す説明図、第16
図は成型製品シートを示す斜視図並びにセル内部を拡大
して示す斜視図である。 1;原液供給部 2;シート成型部 3;フィルム交換部 4;製品成型部 10、10A、10B;原液タンク 11;微小中空球体用タンク 12;サクションパイプ 13;ゲル原液供給管 14;撹拌羽根 15;バルブ 16;二液混練装置 17;スクリューフィーダ 18;吐出ノズル 19;フィードリール 19A;下フィードリール 19B;上フィードリール 20;原料展張部 21;加熱部 22;圧延ロール 23;加熱トンネル 24;加熱部コンベヤ 25;ヒータユニット 28;カッタユニット 30;剥ぎ取りガイドローラ 30A;下剥ぎ取りガイドローラ 30B;上剥ぎ取りガイドローラ 31;巻取リール 31A;下巻取リール 31B;上巻取リール 32;バッファー域 33;バッファーインテークロール 33a;クッションスプリング 34;供給制御ロール 34A;ロックロール 34B;ピンチロール 34C;シリンダ 35;バッファーコントロールローラ 36;シリンダ 36a;クッションスプリング 37;一時剥離ローラ 37A;引上シリンダ 37B;クッションスプリング 38;表殻フィルムリール 38A;下表殻フィルムリール 38B;上表殻フィルムリール 39;表殻フィルムガイドロール 39A;下表殻フィルムガイドロール 39B;上表殻フィルムガイドロール 40;型 40A;上型 40B;下型 41;凸部 42;凹部 43;軌道 44;フレーム 45;デリバリーヘッド 46;油圧モータ 47;油圧シリンダ 48;カッタ 49;冷却風ノズル C;セル D;接合部 f、f1、f2;仮保形フィルム F、F1、F2;表殻フィルム G;ゲル G0;ゲル原液 M;モータ S;成型製品シート S0;仮保形フィルム付シート S1;仮保形フィルム付シート S3;表殻フィルム付シート Sf;緩衝補助シート
Claims (24)
- 【請求項1】順次繰り出される剥離性を有する一対の仮
保形フィルムの間に、これらに挟み込まれるようにシリ
コーンゲルのゲル原液を流し出す原液供給工程と、仮保
形フィルムを伴ったゲル原液を均一厚さの仮保形フィル
ム付シートにするとともに、これを更に先方の加熱域に
おいて順次加熱してゲル原液を硬化させるシート成型工
程と、その後、各仮保形フィルムを熱溶着性を有する一
対の表殻フィルムにそれぞれ張り替えるフィルム交換工
程と、表殻フィルム付シートに対し凹凸面を形成した型
を押し立てて、これによってこの凸部に位置するゲル状
物質を隣接凹部へ押しやるとともに、型の熱または表殻
フィルム自体の発熱によって表裏の表殻フィルム同士を
接合するようにした製品成型工程とを具えていることを
特徴とするゲル充填緩衝防振パーツの製造方法。 - 【請求項2】前記各原液供給工程と、シート成型工程
と、フィルム交換工程と、製品成型工程とは仮保形フィ
ルム付シートないしは表殻フィルム付シートをほぼ水平
方向に移送しながら行うようにしたことを特徴とする請
求項1記載のゲル充填緩衝防振パーツの製造方法。 - 【請求項3】シート成型工程を経て、連続して送り出さ
れてくる仮保形フィルム付シートを一旦、枚葉状のカッ
トシートに切断し、しかる後このカットシートに対して
上下フィルムを熱溶着性のフィルムに張り替えるフィル
ム交換工程及びそれ以降の工程を行うようにしたことを
特徴とする請求項1または2記載のゲル充填緩衝防振パ
ーツの製造方法。 - 【請求項4】前記シート成型工程を完了して連続して送
り出されてくる仮保形フィルム付シートに対し、仮保形
フィルムと表殻フィルムとの張り替えを連続的に行って
表殻フィルム付シートを加工するとともに、これに凹凸
面を形成した型を順次押し当てて、これに至る前段の各
工程を中断させることなく、連続的に表裏のフィルムを
接合するようにしたことを特徴とする請求項1、または
2記載のゲル充填緩衝防振パーツの製造方法。 - 【請求項5】型は定位置において表殻フィルム付シート
への接近離反運動のみを行わせるとともに、この運動に
対応してシート成型工程と、製品成型工程との間にバッ
ファー域を設け、このバッファー域において前後工程速
度を調整するようにしたことを特徴とする請求項1、2
または4記載のゲル充填緩衝防振パーツの製造方法。 - 【請求項6】バッファー域では仮保形フィルム付シート
を弛ませ、あるいは持ち上げるようにしたことを特徴と
する請求項5記載のゲル充填緩衝防振パーツの製造方
法。 - 【請求項7】バッファー域での作用を行わせるにあた
り、仮保形フィルム付シートにおける仮保形フィルムの
少なくとも一方をこれから剥離して行うようにしたこと
を特徴とする請求項5または6記載のゲル充填緩衝防振
パーツの製造方法。 - 【請求項8】前記製品成型工程における型はコンベヤ状
ないしは矩形軌道状に循環させて行うことを特徴とする
請求項1、2、4、5、6または7記載のゲル充填緩衝
防振パーツの製造方法。 - 【請求項9】前記製品成型工程における型は少なくとも
一方がロール状で、これを回転させて成型を行うことを
特徴とする請求項1、2、4、5、6または7記載のゲ
ル充填緩衝防振パーツの製造方法。 - 【請求項10】前記製品成型工程におけるロール状の型
の作用位置直後のシート面に冷却手段を臨ませたことを
特徴とする請求項9記載のゲル充填緩衝防振パーツの製
造方法。 - 【請求項11】前記製品成型工程における型は表殻フィ
ルム付シートの進行方向に沿った無端状の凸面を有し、
テープないしはリボン、バンド状の製品が構成されるこ
とを特徴とする請求項9または10記載のゲル充填緩衝防
振パーツの製造方法。 - 【請求項12】順次繰り出される比較的耐熱性と熱溶着
性とを有する一対の表殻フィルム間に、これらに挟み込
まれるようにシリコーンゲルのゲル原液を流し出す原液
供給工程と、表殻フィルムを伴ったゲル原液を均一厚さ
の表殻フィルム付シートにするとともに、これを更に先
方の加熱域において順次加熱してゲル原液を硬化させる
シート成型工程と、表殻フィルム付シートに対し凹凸面
を形成した型を押し当てて、これによってこの凸部に位
置するゲル状物質を隣接凹部へ押しやるとともに、型の
熱または表殻フィルム自体の発熱によって表裏の表殻フ
ィルム同士を接合するようにした製品成型工程とを具え
ていることを特徴とするゲル充填緩衝防振パーツの製造
方法。 - 【請求項13】前記各原液供給工程と、シート成型工程
と、製品成型工程とは、表殻フィルム付シートをほぼ水
平方向に移送しながら行うようにしたことを特徴とする
請求項12記載のゲル充填緩衝防振パーツの製造方法。 - 【請求項14】シート成型工程を経て、連続して送り出
されてくる表殻フィルム付シートを一旦、枚葉状のカッ
トシートに切断し、しかる後、製品成型工程を行うよう
にしたことを特徴とする請求項12または13記載のゲル充
填緩衝防振パーツの製造方法。 - 【請求項15】前記シート成型工程を完了して連続して
送り出されてくる表殻フィルム付シートに対し、凹凸面
を形成した型を順次押し当てて、これに至る前段の各工
程を中断させることなく、連続的に表裏のフィルムを接
合するようにしたことを特徴とする請求項12または13記
載のゲル充填緩衝防振パーツの製造方法。 - 【請求項16】型は定位置において表殻フィルム付シー
トへの接近離反運動のみを行わせるとともに、この運動
に対応してシート成型工程と、製品成型工程との間にバ
ッファー域を設け、このバッファー域において前後工程
速度を調整するようにしたことを特徴とする請求項12、
13または15記載のゲル充填緩衝防振パーツの製造方法。 - 【請求項17】バッファー域では表殻フィルム付シート
を弛ませ、あるいは持ち上げるようにしたことを特徴と
する請求項16記載のゲル充填緩衝防振パーツの製造方
法。 - 【請求項18】バッファー域での作用を行わせるにあた
り、表殻フィルム付シートにおける表殻フィルムの少な
くとも一方をこれから剥離して行うようにしたことを特
徴とする請求項16または17記載のゲル充填緩衝防振パー
ツの製造方法。 - 【請求項19】前記製品成型工程における型はコンベヤ
状ないしは矩形軌道状に循環させて行うことを特徴とす
る請求項12、13、15、16、17または18記載のゲル充填緩
衝防振パーツの製造方法。 - 【請求項20】前記製品成型工程における型は少なくと
も一方がロール状で、これを回転させて成型を行うこと
を特徴とする請求項12、13、15、16、17または18記載の
ゲル充填緩衝防振パーツの製造方法。 - 【請求項21】前記製品成型工程におけるロール状の型
の作用位置直後のシート面に冷却手段を臨ませたことを
特徴とする請求項20記載のゲル充填緩衝防振パーツの製
造方法。 - 【請求項22】前記製品成型工程における型は表殻フィ
ルム付シートの進行方向に沿った無端状の凸面を有し、
テープないしはリボン、バンド状の製品が構成されるこ
とを特徴とする請求項20または21記載のゲル充填緩衝防
振パーツの製造方法。 - 【請求項23】シート成型工程と、製品成型工程との間
にシート切断手段を配置し、先方工程に異常発生したと
きには、シート切断手段を稼働して連続して送り出され
てくる仮保形フィルムまたは表殻フィルム付シートを一
旦枚葉状のカットシートに切断し、異常回復までカット
シートとして蓄積し、その後、熱溶着するようにしたこ
とを特徴とする請求項1、2、4、5、6、7、8、
9、10、12、13、14、15、16、17、18または19記載のゲ
ル充填緩衝防振パーツの製造方法。 - 【請求項24】緩衝補助層を表殻フィルムの上または下
に更に重着するようにして、この層をも型の凸面に呼応
して表殻フィルムと合体して接合するようにしたことを
特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、
9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、2
1、22または23記載のゲル充填緩衝防振パーツの製造方
法。
Priority Applications (1)
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JP63117800A JPH0755716B2 (ja) | 1988-05-13 | 1988-05-13 | ゲル充填緩衝防振パーツの製造方法 |
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---|---|
JPH02109877A JPH02109877A (ja) | 1990-04-23 |
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-
1988
- 1988-05-13 JP JP63117800A patent/JPH0755716B2/ja not_active Expired - Fee Related
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