JPH0755494Y2 - クランクピンの探傷装置 - Google Patents

クランクピンの探傷装置

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JPH0755494Y2
JPH0755494Y2 JP1989124208U JP12420889U JPH0755494Y2 JP H0755494 Y2 JPH0755494 Y2 JP H0755494Y2 JP 1989124208 U JP1989124208 U JP 1989124208U JP 12420889 U JP12420889 U JP 12420889U JP H0755494 Y2 JPH0755494 Y2 JP H0755494Y2
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crank pin
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flaw
station
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Fuji Jukogyo KK
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/04Wave modes and trajectories
    • G01N2291/044Internal reflections (echoes), e.g. on walls or defects

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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Magnetic Means (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、探傷の精度を向上させることが可能なクラン
クピンの探傷装置に関する。
[従来の技術と考案が解決しようとする課題] 周知の如く、例えばフィレットロール加工が施されたク
ランクシャフトのクランクピン等に微細な傷が存在する
と、この部位に応力の集中が発生して強度が低下するた
め、加工後のクランクピンは探傷を行なう必要がある。
この探傷手段の一例として例えば実公昭62−37169号公
報等に開示されているような磁粉探傷が知られている。
この磁粉探傷は、上記クランクシャフト等のワークを磁
化して螢光物質を担持させた磁粉液を散布するもので、
紫外線を照射すると、傷のある部位に付着した上記磁粉
が螢光色を発してその存在を知ることが可能である。
しかし、この磁粉探傷方式は傷がある部位を発見するの
に目視による確認が不可欠であり、工程の自動化及び効
率の上昇を図ることに困難性が伴う。
そこで近年、例えば特公昭63−24259号公報に開示され
ている如き漏洩磁束検出型の探傷法、或いはワンターン
リング式の探傷法や渦流式の探傷法等が多く用いられる
ようになりつつある。上記漏洩磁束検出型の探傷方式
は、磁性材からなるワークを磁場中に置くと、該ワーク
表面の傷がある部分で磁束がワーク表面から漏洩される
ため、この漏洩磁束を探傷子で検知することにより傷の
探傷を行うものである。
また、ワンターンリング式の探傷方式は、ワンターンリ
ングに誘導電流を誘起させ、ワンターンリングの検出端
(探傷子)に近接させたワークの被検査部に高周波電流
を誘発させた上で上記検出端と被検差部とを相対変位さ
せる。すると、被検差部の傷のある部位が検出端の直下
に位置された場合、ワンターンリングの外周に配設され
た信号変換コイルのインピーダンスが変化するため、こ
の変化を検知することにより上記傷を発見することがで
きるようになっている。
また渦流式の探傷法は、探傷子としての探傷コイルに高
周波電流を流し、探傷コイルをワークの被検差部に近接
させる。すると、被検差部に傷がある場合、コイルのイ
ンピーダンスが変化するか、或いはコイルに誘起する電
圧が変化するため、この変化によって検知することがで
きるようになっている。
このような構成によると探傷の自動化が比較的容易であ
るが、探傷子をワークに対して相対的に移動する際には
探傷子をワークの表面から一定の距離を保った状態で移
動させることが不可欠である。
そのため、例えば実公昭63−11651号公報には上記探傷
子を揺動可能に構成すると共に、この探傷子の上記ワー
ク側にシューを配設し、該シューをワークの表面に摺接
させつつ探傷子を移動させることにより該探傷子とワー
ク表面との距離を一定に保つことが可能な技術が開示さ
れている。
これらの探傷法で極小の傷を発見するためには探傷リン
グとワーク表面との距離を例えば0.1〜0.3mm程度に近接
させた状態で探傷子を相対移動させる必要がある。しか
しながら、前述の先行技術ではシューが探傷子の下面に
配設されているため、この探傷子を近接させるためには
シューをそれだけ薄く、しかも均一の厚みとする必要が
あり、該シューの形成が極めて煩雑である。
また、上記ワーク表面が湾曲されていて、例えばクラン
クシャフトのクランクピンのように断面円形であり、こ
の円周上の表面に添って探傷子を移動させる必要のある
場合には、シューの接触する位置、即ち表面の形状の真
円からのずれ、或いは回転中心からの振れ等によって探
傷子とワーク表面との距離が微妙に変化する可能性があ
り、インピーダンスや磁界が変化してもそれが傷による
ものなのか距離の変化によるものなのか判別が困難とな
る場合がある。
[考案の目的] 本考案はこれらの事情に鑑みてなされたものであり、製
作が容易であると共に、探傷子とクランクピン表面との
間を近接させることが可能であり、さらに、被検査部の
表面が湾曲されていても、探傷子がこの湾曲に容易に追
随することが可能なクランクピンの探傷装置を提供する
ことを目的としている。
[課題を解決するための手段及び作用] 本考案によるクランクピンの探傷装置は、上方に設けた
探傷部に対してクランクシャフトのクランクピンを水平
な姿勢を保持した状態で供給するリフト装置を有し、上
記探傷部に設けた垂下フレームに、上記リフト装置によ
る上記クランクピンの移動方向に対設して上記クランク
ピンの上面を支持する固定側ガイドローラと、上記クラ
ンクピンの側面を支持する他の固定側ガイドローラと、
この両固定側ガイドローラの軸心を結ぶ線の中間に直交
する位置に配設して上記クランクピンの表面を探傷する
探傷子とを一体に固定すると共に、上記探傷子の上記ク
ランクピンを挟む対面側に、このクランクピンに当接離
間自在な可動側ガイドローラを配設し、さらに上記クラ
ンクシャフトに対して上記クランクピンの軸心を中心に
回転させる駆動部を連設したことを特徴とする。
かかる構成にて、クランクシャフトをリフト装置を介し
て探傷部の方向へ上昇させると、このクランクシャフト
のクランクピンの上面と一側面とが各固定側ガイドロー
ラに当接され、この両固定側ガイドローラの軸心を結ぶ
線の中間に配設した探傷子が、上記クランクピンの表面
に所定に対設される。次いで、上記探傷子に対して上記
クランクピンを挟んで対向する位置に可動側ガイドロー
ラが臨まされ、この可動側ガイドローラが上記クランク
ピンの他方の側面に当接すると、このクランクピンは上
記各ガイドローラにて回転自在に3点支持される。そし
て、駆動部が上記クランクシャフトを上記クランクピン
を中心に回転させると、このクランクピンは上記各ガイ
ドローラに支持されて、上記探傷子との距離を一定に保
ちながら回転する。
[考案の実施例] 以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。
第1図乃至第12図は本考案の一実施例に係り、第1図は
探傷部の正面図、第2図は探傷部の側面図、第3図は探
傷装置の全体図、4図はコンベヤ装置の平面図、第5図
はコンベヤ装置の側面図、第6図はリフト装置の側面
図、第7図はリフト装置の正面図、第8図は回転駆動部
の側面図、第9図は面板の正面図、第10図はリフト装置
の動作状態説明図、第11図は反転装置の正面図、第12図
は反転装置の側面図である。
まず第3図を参照して探傷装置の概要を説明する。
即ち、フロアFに固定されたベッド1上の長手方向に、
第1ステーションST1から第7ステーションST7までの7
つのステーションが等間隔に設定されていて、これらの
各ステーションに、V字状の溝にてワークの両端を支承
する支承部材2が固定されている。また、上記ベッド1
上には、上記第1ステーションST1〜第7ステーションS
T7間の距離よりも長く形成されたコンベヤ装置3が上記
ベッド1の長手方向に配設されていると共に、図の左側
の上流側及び右側の下流側には他のコンベヤ装置3a,3b
がそれぞれ配設されている。
また、符号Wは車輌用エンジンのクランクシャフトで、
このクランクシャフトwにはジャーナル部4を介して該
ジャーナル部4の軸線L−Lに対し偏心した第1クラン
クピンp1から第4クランクピンp4の4箇所のクランクピ
ンが設けられており、これらのクランクピンの外周が被
検査部として設定されている。上記第1クランクピンp1
と第4クランクピンp4とは同一軸心状に設けられ、上記
第1クランクピンp1と第4クランクピンp4に対し180°
位相を異らせて第2クランクピンp2と第3クランクピン
3とがそれぞれ同一軸心状に設けられている。そして、
このクランクシャフトwが上流側のコンベヤ装置3aを介
して回転方向の位置決めが成され、且つ該クランクシャ
フトwの軸心が搬送方向に対して直交した状態で上記探
傷装置側へ搬送されてくると、このクランクシャフトw
が上記コンベヤ装置3を介して各ステーションST1〜ST7
に順次移動されるようになっている。
また、上記ベッド1上に設定された第2ステーションST
2及び第5ステーションST5にはリフト装置5が設けら
れ、これらのステーションST2,ST5の支承部材2に支承
されたクランクシャフトwは該リフト装置5にてワーク
の搬送平面よりも上方へリフトアップされるようになっ
ている。
ところで、上記ベッド1上の略中央部にはコラム6が立
設され、このコラム6の上方両脇に設けられた垂下フレ
ーム6aを介して上流側の探傷部7及び下流側の探傷部7
が設けられている。この探傷部7のセンターは上記リフ
ト装置5によるクランクシャフトwのリフトアップ方向
と一致されており、このリフトアップされたクランクシ
ャフトwが上記探傷部7にて保持されて探傷されるよう
になっている。
また、上記第2ステーションST2及び第5ステーションS
T5には、リフトアップされたクランクシャフトwの両端
を保持し、このクランクシャフトwを回転させる回転駆
動装置8が設けられている。そして、上記探傷部7にて
保持されたクランクシャフトwはこの回転駆動装置8に
て回転されることによりクランクピンp1〜p4の全周が探
傷されるよう構成されている。
さらに、上記第4ステーションST4にはクランクシャフ
トwの反転装置9が配設されていて、この第4ステーシ
ョンST4に搬送されてきた上記クランクシャフトwがこ
の反転装置9にて180°回動されるようになっている。
さらに、上記第6ステーションST6には排出装置10が設
けられており、探傷部7にてクランクピンの傷が発見さ
れたクランクシャフトwはこの排出装置10にてラインか
ら排出されるようになっている。かかる構成の探傷装置
により、上流側のコンベヤ装置3aを介して回転方向の位
置決めがなされた状態で供給され、コンベヤ装置3に
て、第1ステーションST1から第2ステーションST2へ搬
送されたクランクシャフトwは、リフト装置5にて上流
側の探傷部7へリフトアップされ、この探傷部7にて例
えば第1クランクピンp1及び第4クランクピンp4の外周
部の探傷が、回転駆動装置8にて回転されつつ行われ
る。次に、このクランクシャフトは第3ステーションST
3を介して第4ステーションへ搬送され、この第4ステ
ーションST4に配設されている反転装置9にて180°反転
されて、第5ステーションST5に設けられているリフト
装置5にて下流側の探傷部7へリフトアップされ、該探
傷部7にて第2クランクピンp2及び第3クランクピンp3
の探傷が行われる。さらに、第5ステーションにて傷が
発見されたクランクシャフトwが排出装置10を介して排
出され、傷のないクランクシャフトwだけが第7ステー
ションST7にて下流側のコンベヤ装置3bに渡されるよう
になっている。
次に、各部の構成を詳述する。
まず、第4図及び第5図を参照して上記コンベヤ装置の
構成を説明する。これらの図に示す如く、上記ベッド1
上の各ステーションST1〜ST7には、クランクシャフトw
両端のジャーナル部4を支承する支承部材2が、クラン
クシャフトwの進行方向に対して左右に一対づつリブ12
を介して固定されている。
また、ベッド1上には一対のシャフト13がクランクシャ
フトwの進行方向に対して直交して配設されている。該
シャフト13の両端は、上記ベッド1上に固定されたピロ
ーブロック14にて回転自在に保持されている。このシャ
フト13の一端は上記ピローブロック14より突出され、こ
の突出された部位に、該シャフト13に直交するクランク
15aを介して上記ベッド1の長手方向に平行な方向に進
退可能に設けられた他のシャフト15に連設されている。
また、該シャフト15の一端は、上記ベッド1上に固定さ
れたシリンダ16のロッド16aに連設されており、該ロッ
ド16aの進退運動により上記シャフト13が回転されるよ
うになっている。
このシャフト13両端の、上記ピローブロック14内側には
スプライン部13aが形成されており、このスプライン部1
3aにアーム17が位置決め可能に固定されている。該アー
ム17は上記シャフト13と略直角に延出され、この延出さ
れた部位に、上記支承部材2の内側下部に位置するロー
ラ18が回動自在に設けられている。
また、上記支承部材2の内側には、ベッド1の長手方向
よりも長く形成された搬送部材19が該ベッド1の長手方
向に前後動可能で、且つ所定距離上下動可能に配設され
ている。この搬送部材19の下面には上記ローラ18が係合
される凹部19aが形成されており、上記シャフト13の回
転に伴ってアーム17が回転されると、上記ローラ18が凹
部19aに係合することにより搬送部材19が持ち上げられ
てクランクシャフトwの進行方向に所定距離移動される
ようになっている。
さらに、この搬送部材19には図示しない位置復帰装置が
連設されており、上記アーム17がシャフト13の下方へ移
動された際にこの位置復帰装置により元の位置に移動さ
れるように構成されている。
また、上記搬送部材19の上面には上記支承部材2と略同
一形状に形成された複数の保持部材21が固定されてい
る。この保持部材21は上記ステップ間の距離にピッチが
合致されていると共に、上記搬送部材19の上昇により支
承部材2と保持部材21との高さが同一となった際に該支
承部材2の内側に位置されると共に、該支承部材2に支
承されているクランクシャフトwの第1クランクピンp1
と第2クランクピンp2との間のジャーナル部4及び第3
クランクピンp3と第4クランクピンp4との間のジャーナ
ル部4に下から保持するようその位置が設定されてい
る。そのため、上記シャフト13が回転されるとローラ18
にて搬送部材19が持上げられて移動されることにより、
上流側のコンベヤ装置3aにて、例えば第2クランクピン
p2、第3クランクピンp3を上にした状態で供給されて上
記支承部材2に支承されているクランクシャフトwが該
支承部材2より持上げられて次のステーションへ搬送さ
れるようになっている。
また、コンベヤ装置3にて次のステーションに搬送され
るクランクシャフトwの軌跡には近接スイッチ22が設け
られていて、この近接スイッチ22により上記クランクシ
ャフトwの搬送が正常に行われているか否かが検知され
るようになっている。
次に、第6図及び第7図を参照して、第2ステーション
ST2,第5ステーションST5に配設されているリフト装置
5を説明する。
上記ベッド1上にロッド23aを摺動自在に収納するシリ
ンダ23が垂直に設けられていると共に、このシリンダ23
と平行に、ガイドロッド24aを摺動自在に収納するガイ
ド筒24が設けられている。これらロッド23aとガイドロ
ッド24aの先端部は連結部材25にて連結されており、上
記シリンダ23に形成された突出用ポート26aを介して該
シリンダ23内に流体が圧入されると、第6図に示すよう
にロッド23aがガイドロッド24aに案内されつつ上方へ所
定距離突出されるようになっている一方、上記シリンダ
23の後退用ポート26bに流体が圧入されると、第7図に
示すようにロッド23a及びガイドロッド24aが後退される
ようになっている。
また、上記連結部材25の上面には前述した支承部材2,保
持部材21と略同一形状に形成された把持部材27が一対設
けられている。この把持部材27は、第6図に示すよう
に、上記クランクシャフトwの第2クランクピンp2及び
第3クランクピンp3の位置に合致するよう、その水平方
向の位置が設定されている。また、この把持部材27は、
上記ロッド23aが後退されて連結部材25が下降された際
に上記支承部材2にて支承されているクランクシャフト
wの上記第2クランクピンp2,第3クランクピンp3の高
さよりも低くなるようにその高さが設定されており、上
記ロッド23aが突出されると上記把持部材27にてクラン
クシャフトwが下より持上げられて第2ステーションST
2及び第5ステーションST5の上方に配設されている上記
探傷部7へ上昇されるようになっている。
さらに、上記連結部材25の上面に一対設けられている把
持部材27間には固定板28が設けられている。該固定板28
には、クランクシャフトwが上記把持部材27にて把持さ
れた際に中央部に存在するジャーナル部4が落し込まれ
ることにより該クランクシャフトwの回動を防止するた
めの凹部28aが形成されている。
ところで、上記第2ステーションST2と第5ステーショ
ンST5とには、第8図に示す如き回転駆動装置8が配設
されている。
この回転駆動装置8は駆動部31と従動部32とに分離され
ており、その双方が、上記ベッド1上に固定された他の
ベッド31a,32aを有している。これらのベッド31a,32a上
には、シリンダ33a,33bの作用にて互いに接離可能で、
且つ図示しないストッパにより所定の位置で停止される
よう構成された駆動側ヘッド34及び従動側ヘッド35が摺
動可能に載置されている。また、上記駆動側ヘッド34に
は回動可能で且つ上記クランクシャフトwの搬送方向に
対して直交する駆動軸36が設けられている。該駆動軸36
の両端は上記駆動側ヘッド34の前後に突出され、上記従
動側ヘッド35側と反対側に突出された部位にタイミング
プーリ37が軸装されている。このタイミングプーリ37は
上記駆動側ヘッド34上に設けられたモータ38のタイミン
グプーリ38aとタイミングベルト37aを介して連設されて
いて、このモータ38にて上記駆動軸36が回転されるよう
になっている。また、上記タイミングプーリ38aにはエ
ンコーダ39が連設されていて、タイミングプーリ37が一
回転されるとこの状態がエンコーダ39にて検知され、上
記モータ38が停止されるようになっている。
一方、上記駆動軸36の従動側ヘッド35側に突出された部
位には面板41が変換可能に固定されている。該面板41は
上記リフト装置5にてクランクシャフトwが上昇される
際に該クランクシャフトw端部の二面幅が形成された部
位が移動されてくる位置に配設されていると共に、第9
図に示す如く、この面板41には、上記モータ38の回転が
停止された際に開口部42aが下方に位置され、且つ上記
クランクシャフトwの二面幅と略同等の直径を有する長
孔42が形成されていて、クランクシャフトwが上昇され
ると上記二面幅の部位がこの長孔42内へ係入されるよう
になっている。
また、この長孔42の上記開口部42a側にはテーパ部42bが
設けられていて、二面幅が該長孔42へ係入することが容
易であるよう配慮されていると共に、この長孔42の閉塞
部42cと上記面板41の軸心との間の距離は、上記クラン
クシャフトwのクランクピンの軸心とジャーナル部4の
軸心との間の距離と同等に設定されている。そのため、
上記二面幅の部位が長孔42の最凹部に位置された状態で
面板41が回転されると、上記クランクシャフトwが第1,
第4クランクピンp1,p4、或いは第2,第3クランクピンp
2,p3の軸心を中心にして回転することが可能となってい
る。
一方、上記従動側ヘッド35も駆動軸36と同一軸心状に配
設された回動自在な従動軸43を有している。この従動軸
43の一端は上記駆動側ヘッド34側に突出され、この突出
された部位に平滑な面を有する面板44が交換可能に固定
されている。この面板44の駆動側ヘッド34側端面は、上
記従動側ヘッド35が図示しないストッパにより所定の位
置で停止された場合に、リフト装置5によって上昇され
てくる上記クランクシャフトwの一端面の移動平面と合
致されるようにその位置が設定されている。そして、ク
ランクシャフトwの一端が上記面板41の長孔42に係入さ
れて、この長孔42の奥部にて該クランクシャフトwが従
動側ヘッド35の面板44側へ押圧されることにより両方の
面板41,44にてこのクランクシャフトwの保持が行われ
るようになっている。
また、従動部32のベッド32aに摺動可能に設けられた従
動側ヘッド35の上記駆動部31側には、クランクシャフト
wがリフト装置5により上昇される際に該クランクシャ
フトwの一端が摺接される案内板45が配設されている。
この案内板45は上記駆動部31側がやや膨らんだ形状に形
成されていると共に、最も膨らんだ部位が従動側の面板
44の駆動部31側端面の延長線と一致されている。そのた
め、第10図に示す如く、上記クランクシャフトwが上昇
される際にその端部がこの案内板45に摺接されることに
より、該端部の水平方向の位置が上記従動側面板44の駆
動部31側端面と一致されるよう構成されている。ところ
で、上記第2ステーションST2及び第5ステーションST5
の上方には、第1図乃至第3図に示す如く、それぞれ上
流側及び下流側探傷部7が配設されている。
これらの探傷部7は、前述の如くベッド1上の略中央部
に立設されたコラム6に垂下ヘッド6aを介して設けられ
ている。
該垂下ヘッド6aの下面には、先端に固定側ガイドローラ
47を有するブラケット48が、リフト装置5にて上昇され
てくる上記クランクシャフトwの長手方向に二対設けら
れている。この固定側ガイドローラ47はそれぞれの探傷
部7にて探傷されるべきクランクピン、即ち、第2ステ
ーションST2に設けられている探傷部7では、案内板45
及び従動側の面板44にて保持された状態の該クランクシ
ャフトwの第1クランクピンp1及び第4クランクピンp4
に当接するようその水平方向の位置が設定されている一
方、上記第5ステーションST5上方に配設されている探
傷部7では、第2クランクピンp2及び第3クランクピン
p3に当接するよう水平方向の位置が設定されている。
また、一対設けられている固定側ガイドローラ47の一方
は、上昇されてくる上記クランクシャフトwの直上に位
置されていて、上記面板41,44にてクランクシャフトw
が位置決め保持された際のこのクランクシャフトwの上
記クランクピンの上面に当接されるよう、その高さが設
定されていると共に、他の固定側ガイドローラ47は、上
記駆動側面板41と従動側面板44にて位置決めされて把持
されたクランクシャフトwのクランクピンに側方から当
接されるようになっている。
上記ブラケット48は、モータ49を介してクランクシャフ
トwの長手方向に接離して位置決めすることが可能にな
っていると共に、対向するそれぞれのブラケット48は上
記クランクシャフトwの長手方向に直交する方向に近接
或いは離間して位置決め固定することが可能に構成され
ており、ブラケット48の位置を調整することにより様々
な曲率及び離間距離を有するクランクシャフトwのクラ
ンクピンに対応することができるようになっている。
また、上記垂下ヘッド6a下面の、上記クランクシャフト
wを挟んでブラケット48と対向する部位には支持部材51
が垂下して固定され、この支持部材51を介してアーム52
が摺動自在に設けられている。このアーム52は、上記垂
下ヘッド6aの互いに対向する部位に揺動可能に設けられ
たシリンダ53を介して揺動されるよう構成されていると
共に、このアーム52の揺動端に、上記クランクシャフト
wの探傷されるべきクランクピンに下方より当接する可
動側ガイドローラ54が設けられている。
該可動側ガイドローラ54は、上記一対の固定側ガイドロ
ーラ47の軸心を結ぶ線の中間に直交する方向から上記ク
ランクピンに当接するよう構成されており、このクラン
クピンはこれらガイドローラ47,54にて3点で支承され
ることにより一定の部位での回転が可能となっている。
そのため、この状態で上記駆動部31にてクランクシャフ
トwが回転されると、このクランクシャフトwは探傷部
7で探傷されるべきクランクピン(第2ステーションST
2では第1クランクピンp1及び第4クランクピンp4)の
軸心を中心に回動される。
また、上記垂下ヘッド6a下面のブラケット48,48間には
棒状に形成された探傷子55が設けられている。この探傷
子55は中心線を延長すると上記ガイドローラ47,54にて
位置決めされたピンの中心線1−1を貫通して上記可動
側ガイドローラ54の回転中心に交差するよう設定されて
いると共に、先端部がこのピンの表面より0.1〜0.3mm程
度の距離に近接されるよう設定されていて、例えばこの
先端部によって発生される磁界を計測することにより、
回転駆動装置8により回転されるクランクシャフトwの
ピン表面に存在することのある傷を発見することが可能
に構成されている。
以上の説明は上流側、即ち第2ステーションST2上方に
配設されている探傷部7のみについてのものであるが、
下流側、即ち第5ステーションST5上方に配設されてい
る探傷部7も勝手が異なると共に第2クランクピンp2,
第3クランクピンp3の探傷を行うよう構成されている。
一方、第4ステーションST4には、第11図及び第12図に
示す如き反転装置9が配設されている。
即ち、この第4ステーションST4にはステー57が立設さ
れ、該ステー57の上面に一対のローラ58が回動可能に設
けられている。このローラ58は上記コンベヤ装置3にて
搬送されてくるクランクシャフトw両端のジャーナル部
4を支承することが可能な部位に設けられていると共
に、該ローラ58は上記ステー57の上面に位置決め可能に
設けられているモータ59とベルト59aを介して連設され
ていて、該モータ59にて回転されるよう構成されてい
る。そして、このローラ58に上記クランクシャフトwの
ジャーナル部4が載置されると上記モータ59にてローラ
58が回転されることにより、上記クランクシャフトwが
180度反転されるようになっている。さらに、上記モー
タ59にはエンコーダ60が付設されていて、このエンコー
ダ60にてモータ59の回転が検知されることにより、上記
クランクシャフトwが反転されるまで回転されるとこの
回転が停止されるようになっている。
次に、前述の構成を有する実施例の作用を説明する。
まず、装置の待機状態を説明すると、探傷部7に配設さ
れているアーム52は、垂下ヘッド6aに互いに対向する側
に設けられているシリンダ53により固定側ガイドローラ
47より離間される方向へ揺動されていて、この探傷部7
の下方は空間が形成されていると共に、リフト装置5の
ロッド23aは後退されて、該リフト装置5に設けられて
いる把持部材27はベッド1上の支承部材2の高さよりも
低い位置に退避されている。また、回転駆動装置8の駆
動部31及び従動部32のヘッド34,35はシリンダ33a,33bに
て互いに離間する方向へ移動されていると共に、上記駆
動部31の面板41に設けられている長孔42の開口部42aは
下方に位置されている。
このような状態で、ワークの一例であるクランクシャフ
トwが第1クランクピンp1,第4クランクピンp4を上に
して回転方向及び長手方向の位置決めがなされた状態で
上流側のコンベヤ装置3aを介して該コンベヤ装置3aの下
流側に搬送されると、シリンダ16の作動が開始される。
その結果、該コンベヤ装置3のシャフト13が回転される
ことにより搬送部材19の上下動及び前後動が開始され
て、この搬送部材19の上流側に突出された部位に設けら
れている保持部材21にて上記クランクシャフトwが受取
られ、第1ステーションST1へ搬送される。次いで、上
記搬送部材19が下降されることにより上記クランクシャ
フトwの両端に形成されているジャーナル部4が上記第
1ステーションST1の支承部材2に当接されて、このク
ランクシャフトwが該支承部材2に載置される。
このクランクシャフトwの載置が終了すると、アーム17
のローラ18と上記搬送部材19との係合が解除され、上記
搬送部材19はこの搬送部材19に連設されている図示しな
い位置復帰装置により、次のクランクシャフトwを受取
るべく元の位置に復帰される。そして、次のクランクシ
ャフトwが上記コンベヤ装置3にて第1ステーションST
1に搬送されるのと同時に、この第1ステーションST1に
載置されているクランクシャフトwが第2ステーション
ST2へ搬送され、この第2ステーションST2の支承部材2
に載置される。
すると、この第2ステーションST2に配設されているリ
フト装置5のシリンダ23内に突出用ポート26aを介して
流体を圧入されることによりこのシリンダ23のロッド23
aがガイドロッド24aに案内されつつ突出される。その結
果、これらロッド23a,ガイドロッド24a先端部の連結部
材25上面に設けられている把持部材27が上記クランクシ
ャフトwの第2クランクピンp2,第3クランクピンp3の
下面に当接されると共に、固定板28の凹部28aにクラン
クシャフトw中央部のジャーナル部4が係入されてこの
クランクシャフトwの回動が防止される。
上記ロッド23a,ガイドロッド24aがさらに上昇される
と、クランクシャフトwは支承部材2より持上げられ、
この第2ステーションST2に上方に配設されている探傷
部7方向へ上昇される。また、この第2ステーションST
2に配設されている回転駆動装置8の従動側ヘッド35が
シリンダ33bにより駆動部31側へ摺動され、図示しない
ストッパにより所定の位置にて停止される。その結果、
上記従動側ヘッド35の駆動部31側に設けられている案内
板45か所定の位置に配設される。そして、第10図に示す
如く、リフト装置5によって上昇される上記クランクシ
ャフトwの一端面がこの案内板45の駆動部31側端面に摺
接されることにより、該クランクシャフトwの長手方向
の位置が調整される。
このクランクシャフトwはさらに上昇され、上記案内板
45に摺接置決めされた側の端面が従動側面板44の駆動部
31側の端面を摺動されると共に、二面幅が形成されてい
る上記クランクシャフトwの他の端部が、駆動部31の面
板41の開口部42aを介して長孔42内に挿入される。尚、
この場合、クランクシャフトwは回動方向の位置決めが
なされていると共に、上記長孔42の開口部42a側にはテ
ーパ部42bが設けられているため、上記二面幅が形成さ
れた部位のこの長孔42への係合は容易に行われる。
そして、この二面幅が形成された側のクランクシャフト
w端部が、上記長孔42の閉塞部42cに達した際に、リフ
ト装置5の上記ロッド23aの突出が停止されると共に、
上記クランクシャフトwの上方に位置されている第1ク
ランクピンp1,第4クランクピンp4の上部及び側部に、
探傷部7の固定側ガイドローラ47が当接される。その結
果、垂下ヘッド6aの下面に設けられている探傷子55の先
端部が、上記第1クランクピンp1,第4クランクピンp4
の表面に0.1〜0.3mmの間隙を介して対峙されると共に、
上記第1クランクピンp1,第4クランクピンp4の中心線
l−lが面板41,44の回転中心に一致される。
次いで、駆動部31に設けられているシリンダ33aにより
駆動側ヘッド34が従動部32側に移動されて所定の位置に
停止される。すると、上記長孔42の奥部にてクランクシ
ャフトwの端部が押圧されると共に、この押圧による反
力で従動側面板44にて該クランクシャフトwの他の端部
が押圧され、これらの押圧力によりクランクシャフトw
が両面板41,44にて保持される。
クランクシャフトwの保持が終了すると、上記リフト装
置5のシリンダ32内に後退用ポート26bを介して流体が
圧入されて、このシリンダ23のロッド23aが下降される
と共に、上記クランクシャフトwの第2クランクピンp
2,第3クランクピンp3を支承していた把持部材27及び固
定板28が下降されて元の位置に復帰される。
次に、上記シリンダ53によってアーム52が支持部材51を
介して回動され、該アーム52の揺動端に設けられている
可動側ガイドローラ54が上記第1クランクピンp1,第4
クランクピンp4の下側に当接され、これらのクランクピ
ンp1,p4は固定側ガイドローラ47及び可動側ガイドロー
ラ54によりそれぞれ3点で支持されてガイドされる。
この状態で上記駆動部ヘッド34上に設けられているモー
タ38の稼動が開始されてタイミングプーリ38aの回転が
タイミングベルト37aを介して可動軸36に伝達されるこ
とによりこの駆動軸36が回転される。すると、可動側面
板41が回転されることによりクランクシャフトwが回転
され、探傷子55の先端部が上記第1クランクピンp1,第
4クランクピンp4の外周を相対的に移動される。また、
この回転に伴って上記固定側ガイドローラ47及び可動側
ガイドローラ54が回転されて上記第1クランクピンp1,
第4クランクピンp4をガイドする。この場合、第1クラ
ンクピンp1,第4クランクピンp4の中心線l−lが面板4
1,44の回転中心と一致されているため、上記クランクシ
ャフトwはこれら第1クランクピンp1,第4クランクピ
ンp4の中心線l−lを中心に回転される。また、上記探
傷子55はガイドローラ47,54が連設されているため、上
記第1クランクピンp1,第4クランクピンp4の表面と探
傷子55の先端部との間の距離は常時一定に保たれ、該探
傷子55によるピン表面の探傷精度を著しく向上させるこ
とが可能である。
探傷子55が第1クランクピンp1,第4クランクピンp4の
外周を相対的に一周するまで上記タイミングプーリ38a
が回転されると、この回転がエンコーダ39により検知さ
れて、モータ38の回転が停止される。尚、この探傷部7
にて第1クランクピンp1,第4クランクピンp4に傷が発
見された場合、この結果がベッド1の下流側に配設され
ている排出装置10へ出力され、後にクランクシャフトw
が第6ステーションST6へ搬送された際に該排出装置10
にてラインの外へ排出される。
このようにして第1クランクピンp1,第4クランクピンp
4外周の探傷が終了すると、シリンダ53の作用によりア
ーム52が元の位置に復帰され、次いで、リフト装置5の
ロッド23aが再び突出され、先端部に設けられている把
持部材27にて上記クランクシャフトwが保持される。ま
た、回転駆動装置8の駆動側ヘッド34及び従動側ヘッド
35がシリンダ33a,33bにより互いに離間する方向へ移動
されることにより、面板41,44によるクランクシャフト
wの保持が解除される。
そして、上記ロッド23aが後退されることにより把持部
材27に保持されたクランクシャフトwが下降され、やが
て、このクランクシャフトwが第2ステーションST2の
支承部材2に載置される。
このクランクシャフトwは上記コンベヤ装置3により第
3ステーションST3の支承部材2に搬送されると共に、
上記第2ステーションST2には次のクランクシャフトw
が搬送されてきて、このクランクシャフトwがリフト装
置5により探傷部7へ上昇される。また、第3ステーシ
ョンST3へ搬送されたクランクシャフトwは第4ステー
ションST4へ搬送され、この第4ステーションpST4に配
設されている反転装置9の一対のローラ58に両端のジャ
ーナル部4が載置される。
すると、この反転装置9に設けられているモータ59の回
転が開始されて上記ローラ58の回転が開始されることに
よりクランクシャフトwが回転される。この回転は、、
上記モータ59に付設されているエンコーダ60にて制御さ
れていて、上記クランクシャフトwが180度反転される
と停止される。その結果、このクランクシャフトwは第
2クランクピンp2,第3クランクピンp3が上になった状
態で停止される。
このクランクシャフトwは、次いで、上記コンベヤ装置
3により第5ステーションST5に搬送され、該第5ステ
ーションST5に設けられているリフト装置5により上昇
され、前述と同様の作用により第2クランクピンp2,第
3クランクピンp3外周の探傷が行われる。そしてこの探
傷が終了すると、上記クランクシャフトwは再び下降さ
れて第5ステーションST5の支承部材2に載置され、次
いで第6ステーションST6へ送られる。
この第6ステーションST6には上記排出装置10が配設さ
れており、第2ステーションST2或いは第5ステーショ
ンST5にてクランクピンの外周に傷が発見されたクラン
クシャフトwがこの排出装置10にてラインの外へ排出さ
れる。一方、傷が発見されなかったクランクシャフトw
は上記コンベヤ装置3にて第7ステーションST7へ搬送
され、この第7ステーションST7にて下流側に配設され
ているコンベヤ装置3bに渡され、このコンベヤ装置3bに
て他の装置へ搬送される。
尚、本実施例では、探傷子55がクランクシャフトwのク
ランクピンp1〜p4に対して接離する方向に位置決めする
ことが可能に構成されていると共に、固定側ガイドロー
ラ47が上記探傷子55を挟んで互いに接離する方向に位置
決めすることが可能に構成されているため、クランクシ
ャフトwの種類が異なっても容易に対応することが可能
であるという効果を有する。
また、本実施例ではワークの一例として偏心したクラン
クピンp1〜p4を有するクランクシャフトwが使用され、
このクランクピン外周の探傷が行われるよう構成された
例を説明したが、本考案はこの実施例に限定されるべき
必要性はなく、平坦な検査部を有するワークを例えば水
平方向へ移動させて探傷するよう構成することも可能で
ある。
さらに、本実施例では上流側の探傷部7にて第1クラン
クピンp1,第4クランクピンp4が、また下流側の探傷部
7にて第2クランクピンp2,第3クランクピンp3の探傷
が行われるよう構成された例を説明したが、本考案によ
る探傷装置はこの例に限定されるべきものではなく、上
流側の探傷部7にて第2クランクピンp2,第3クランク
ピンp3の探傷を行うよう構成することも可能である一
方、一つの探傷部7においてクランクシャフトwの回転
中心を変更すると共に、ガイドローラ47,54の位置及び
探傷子55の位置を変えることにより、上記クランクピン
p1〜p4外周の探傷を連続して行うよう構成することも可
能である。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案による探傷装置では、製作
が容易であるのみならず、探傷子とクランクシャフトの
被検査部であるクランクピンの表面との間を近接させて
その間隙を一定に保つことが可能であり、さらに、上記
非検査部の表面が湾曲されていても、この湾曲に容易に
追随することが可能であるという効果を有する。
また、クランクシャフト側を探傷部方向へ移動させるよ
うにしたので、精密な計測を必要とする探傷子は固定し
たままの状態で良く、しかも、その両側に固定側ガイド
ローラが一体に配設され、その上、一方の固定側ガイド
ローラがクランクピンの移動方向の直上に配設されてい
るので、移動の際に、上記探傷子の方向へクランクピン
が直接押圧されることが無く、また、クランクピンと探
傷子と、クランクピンの側面を支持する他方の固定側ガ
イドローラとの位置関係を、上記クランクピンの上面に
当接する固定側ガイドローラを基準として決定すること
ができるため、クランクピンを探傷子に対して常に一定
の近接させた位置に臨まさせることができるばかりでな
く、クランクピンの上面を支持する固定側ガイドローラ
を基準として、探傷子及び他のガイドローラの位置を調
整することができるため、調整時の基準が明確で、調整
作業が容易になる。
さらに、上記探傷子の上記クランクピンを挟む対面側
に、このクランクピンに当接離間自在な可動側ガイドロ
ーラを配設したので、この可動側ガイドローラを調整す
ることで、クランクピン表面と上記探傷子との間隙を適
正に微調整することが容易になる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第12図は本考案の一実施例に係り、第1図は
探傷部の側面図、第2図は探傷部の側面図、第3図は探
傷装置の全体図、第4図はコンベヤ装置の平面図、第5
図はコンベヤ装置の側面図、第6図はリフト装置の断面
図、第7図はリフト装置の正面図、第8図は回転駆動部
の側面図、第9図は面板の正面図、第10図はリフト装置
の動作状態説明図、第11図は反転装置の正面図、第12図
は反転装置の側面図である。 5……リフト装置 6a……垂下フレーム 7……探傷部 31……駆動部 47……固定側ガイドローラ 54……可動側ガイドローラ 55……探傷子 w……クランクシャフト p1〜p4……クランクピン

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上方に設けた探傷部に対してクランクシャ
    フトのクランクピンを水平な姿勢を保持した状態で供給
    するリフト装置を有し、 上記探傷部に設けた垂下フレームに、上記リフト装置に
    よる上記クランクピンの移動方向に対設して上記クラン
    クピンの上面を支持する固定側ガイドローラと、上記ク
    ランクピンの側面を支持する他の固定側ガイドローラ
    と、この両固定側ガイドローラの軸心を結ぶ線の中間に
    直交する位置に配設して上記クランクピンの表面を探傷
    する探傷子とを一体に固定すると共に、 上記探傷子の上記クランクピンを挟む対面側に、このク
    ランクピンに当接離間自在な可動側ガイドローラを配設
    し、 さらに上記クランクシャフトに対して上記クランクピン
    の軸心を中心に回転させる駆動部を連設したことを特徴
    とするクランクピンの探傷装置。
JP1989124208U 1989-10-23 1989-10-23 クランクピンの探傷装置 Expired - Lifetime JPH0755494Y2 (ja)

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