JPH0755381Y2 - リニアベアリング - Google Patents

リニアベアリング

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JPH0755381Y2
JPH0755381Y2 JP1989087083U JP8708389U JPH0755381Y2 JP H0755381 Y2 JPH0755381 Y2 JP H0755381Y2 JP 1989087083 U JP1989087083 U JP 1989087083U JP 8708389 U JP8708389 U JP 8708389U JP H0755381 Y2 JPH0755381 Y2 JP H0755381Y2
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JP
Japan
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cage
outer ring
linear bearing
protrusion
ball
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建治 日比
正喜 米澤
雅之 別府
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エヌティエヌ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、軸をスライド自在に支持するリニアベアリ
ングに関するものである。
〔従来の技術〕
上記リニアベアリングは、第10図に示すように、外輪1
の内側に組込んだ保持器2に周方向に等間隔に並ぶ複数
のポケット3を軸方向に複列に設け、各ポケット3を軸
方向に長い長孔とし、そのポケット3内にボール4を組
込み、保持器2の内側に軸5を挿入した構成とされてい
る。
上記の構成から成るリニアベアリングにおいては、ポケ
ット3の端面に対するボール4の当接によってボール4
の転動は制限され、その後、軸5はボール4との間で滑
る。このとき、ボール4を介して保持器2にスラスト力
が作用し、保持器2が抜け出すおそれがあるため、外輪
1に対して保持器2を強固に取付ける必要がある。
そこで、従来は、保持器2を合成樹脂で成形し、その保
持器2を金属から形成された外輪1の内側に圧入し、保
持器2の差し込み方向後端に設けたフランジ6を外輪1
の端面に当接させるようにしている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、上記従来のリニアベアリングにおいては、外
輪1と保持器2が線膨張係数の異なる材料であるため、
温度変化に伴なって圧入しめしろが減少し、その減少に
よって外輪1に対する保持器2の固定力が弱くなり、ポ
ケット3の端面に対するボール4の衝突によって保持器
2が軸方向に移動し、抜け出すという不都合がある。
そこで、この考案は上記の不都合を解消し、外輪から保
持器が抜け出すのを確実に防止することができるリニア
ベアリングを提供することを技術的課題としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題を解決するために、この考案においては、外
輪とその内側に組込まれた筒状の保持器との間にラジア
ルすきまを形成し、外輪の内径面には保持器に支持され
たボールの転動面を除く部分に周方向の係合溝を形成
し、保持器の外径面には、上記係合溝に係合する突出部
を設けた構成を採用したのである。
そして、ボールの転動によるストローク量を大きくする
目的から、突出部の軸方向の長さを係合溝の軸方向長さ
より短かくしたのである。
〔作用〕
上記のように構成すれば、外輪および保持器が温度変化
により膨張、収縮しても係合溝から突出部が外れず、そ
の係合溝と突出部との係合によって外輪に対して保持器
が軸方向に移動するのを防止することができる。
そして、突出部の軸方向長さを係合溝の軸方向長さより
短かくすると、ボールが保持器のポケット端面に当接す
る範囲および保持器の突出部が係合溝の端面に当接する
範囲内で軸を移動させることができるため、ボールの転
動によるストローク量が長くすることができる。
〔実施例〕
以下、この考案の実施例を第1図乃至第9図に基づいて
説明する。
なお、先に述べた第10図の従来のリニアベアリングと同
一の部品には同一の符号を付して説明を省略する。
第1図乃至第3図に示すように、金属から形成された外
輪1と合成樹脂から成形された筒状の保持器2との間に
はラジアルすきまAが設けられている。
外輪1は、その内径面の加工を容易とするため、ボール
4の移動を案内する一対のボール転動面7、7間にぬす
み部8が形成され、そのぬすみ部が係合溝8とされてい
る。
前記保持器2の外径面には、上記係合溝8に係合する突
出部9が設けられ、その突出部9と係合溝8の係合によ
って保持器2は抜け止めされる。
ここで、突出部9を係合溝8に係合させるには、その突
出部9又は保持器2の弾性変形を利用して突出部9を係
合溝8に挿入させる必要がある。このとき、突出部9や
保持器2が変形しにくいと、圧入に手間がかかり、ま
た、破損するおそれがあるため、突出部9又は保持器2
を変形し易くする必要がある。
そこで、第3図では、突出部9を突起とし、をの突出部
9を保持器2の周方向に等間隔に設けてあるが、第5図
乃至第7図に示すようにしてもよい。
第5図では、保持器2の周方向に等間隔に設けられた突
起から成る突出部9を保持器軸方向に複列に設け、その
複列の突出部9、9間における保持器2の外周面に溝10
を形成し、その溝10の形成部位に、突出部9の変形を容
易とする薄肉厚部11を設けてある。
第6図では、第5図と同様の構成において、保持器2の
内径面にも溝10を形成して一対の突出部9、9間の厚み
をさらに薄くしてある。
さらに、第7図では、複列に設けた突出部9、9の圧入
方向後部に溝12を形成して各突出部9が溝がわに倒れ易
くしてある。
その他、図では省略したが、保持器2の一端面から軸方
向に延びるスリットを形成してもよい。
第5図乃至第7図のいずれの例においても、複列に設け
た一対の突出部9、9の外側面間の寸法lは、第1図に
示す係合溝8の軸方向長さLに略等しくなっている。
上記のように、外輪1の内径面に設けた係合溝8に保持
器2の外径面に形成した突出部9を係合させたことによ
り、外輪1と保持器2が温度変化により膨張、収縮して
も、係合溝8から突出部9が外れず、保持器2の軸方向
の移動を確実に防止することができる。
このため、軸5のスライドによってボール4が各ポケッ
ト3の端面に衝撃的に衝突しても保持器2は軸方向に移
動しない。
また、保持器2と外輪1との間にはラジアルすきまAが
あるため、保持器2は、外輪1に対して回転自在であ
り、その保持器2が軸5に対して少し回転すると、軸5
に対するボール4の転動位置が周方向にずれるため、軸
5、外輪1の寿命を大巾に向上させることができる。
第4図は、リニアベアリングの他の実施例を示す。この
実施例においては、突出部9の軸方向長さl2を係合溝8
の軸方向長さLより短かくしており、他の構成は、第1
図と同じであるため、同一部品に同じ符号を付して説明
を省略する。
上記のような構成にすると、軸5がスライドしてボール
4がポケット3の端面に当ると、そのボール4で保持器
2が押されて突出部9の端面が係合溝8の端面に当る位
置まで保持器2が軸方向に移動可能なため、ボール4の
転動によるストローク量を長くすることができる。
第1図に示す実施例においては、外輪1の内径面に形成
されたぬすみ部を係合溝8として利用したが、第8図に
示すように、外輪1の内径面一端部に係合溝8を形成し
てもよい。その係合溝8の形成位置に対応して保持器2
の外周に突出部9を形成する。
ここで、突出部9は、第9図に示すように、突起から成
り、その突起状の突出部9を保持器2の外周に複数設け
てある。各突出部9の差し込み方向前側はテーパ面13と
され、一方外輪1の保持器2の受入口の端部内周も第8
図に示すように、テーパ面14とされて保持器2の挿入が
容易とされている。そのテーパ面13、14に代えて突出部
9の前側および保持器2の受入口の端部内周に丸みをつ
けて挿入を容易としてもよい。
この第8図に示す実施例においても係合溝8と突出部9
の係合によって、保持器2の軸方向の移動を防止するこ
とができる。
第8図および第9図に示すように、突出部9を複数の突
起とすることにより、保持器2を比較的硬い樹脂材料で
成形した場合でも、その保持器2を外輪1の内側に容易
に組込むことができる。
〔考案の効果〕
以上のように、この考案においては、外輪の内径面に形
成した係合溝に保持器の外径面に設けた突出部を係合さ
せたので、ポケットの端面にボールが衝撃的に衝突して
も保持器は軸方向に移動せず、抜け出すことはない。
また、係合溝を周方向に延びる環状とし、外輪と保持器
との間にラジアルすきまを設けたので、保持器は外輪に
対して回転自在になり、その保持器が軸に対して回転す
ると、軸に対するボールの転動位置が周方向にずれるた
め、軸受の寿命を大巾に向上させることができる。
さらに、突出部の軸方向長さを係合溝の軸方向長さより
短かくしたことによって、その突出部の両端が係合溝の
両端に当接する位置まで保持器を軸方向にスライドさせ
ることができため、ボールの転動によるストローク量を
大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案に係るリニアベアリングの一実施例
を示す縦断正面図、第2図は第1図のII-II線に沿った
断面図、第3図は、第1図のIII-III線に沿った断面
図、第4図は同上リニアベアリングの他の実施例を示す
断面図、第5図乃至第7図は突出部の他の例を示す断面
図、第8図は同上リニアベアリングのさらに他の実施例
を示す縦断正面図、第9図は同上保持器の一部分を示す
斜視図、第10図は従来のリニアベアリングを示す縦断正
面図である。 1……外輪、2……保持器、3……ポケット、4……ボ
ール、5……軸、7……ボール転動面、8……係合溝、
9……突出部。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外輪の内側に組込まれた合成樹脂から成る
    筒状の保持器に軸方向に長い複数のポケットを保持器周
    方向に所要の間隔をおいて設け、各ポケット内に組込ま
    れたボールで丸軸をスライド自在に支持するリニアベア
    リングにおいて、前記外輪と保持器との間にラジアルす
    きまを設け、外輪の内径面にはボール転動面を除く部分
    に周方向の係合溝を形成し、保持器の外径面には上記係
    合溝に係合する突出部を設けたことを特徴とするリニア
    ベアリング。
  2. 【請求項2】前記突出部の軸方向長さを係合溝の軸方向
    長さより短くした請求項1記載のリニアベアリング。
JP1989087083U 1989-01-14 1989-07-24 リニアベアリング Expired - Fee Related JPH0755381Y2 (ja)

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