JPH0755270Y2 - はね上げ式扉 - Google Patents

はね上げ式扉

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JPH0755270Y2
JPH0755270Y2 JP8258589U JP8258589U JPH0755270Y2 JP H0755270 Y2 JPH0755270 Y2 JP H0755270Y2 JP 8258589 U JP8258589 U JP 8258589U JP 8258589 U JP8258589 U JP 8258589U JP H0755270 Y2 JPH0755270 Y2 JP H0755270Y2
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喜士一 古川
優 大西
和明 三野
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日本工機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は扉体を上下方向に旋回させて開閉するようにし
たはね上げ式扉に関するものである。
(従来の技術) 従来のはね上げ式扉の一例として、第3図及び第4図に
示すようなものが知られている(特公昭57-53507号公
報)。この公知例のはね上げ式扉は、矩形板状の扉面体
101を、支柱102の所定高さ位置に枢着(軸104)された
支持腕103の先端に固定して、該扉面体101を支持腕103
とともに上下方向に枢動開閉せしめ得るように構成され
ている。
ところが、この公知のはね上げ式扉では、支持腕103を
支持している支点(軸104)が支柱102のかなり高位置に
位置しており、扉面体101の開閉時に、該扉面体101(特
にその下端101a)がかなりの幅Zだけ前方にはみ出して
旋回するようになり、従って扉面体101は門柱又はブロ
ック塀などの出入口構成物Yの外面より上記はみ出し幅
Zだけ内側に控えた位置に設置する必要があり、そのと
きには敷地内の有効スペースが小さくなるという問題が
あるほか、出入口構成物Yの内面角部と扉面体101の前
面との間に隙間Sが生じることがあり、そのときにはそ
の隙間Sに詰め物X,Xを施工しなければならない。
これに対して、本出願人は、第5図に示す如く、扉開閉
操作時(扉旋回時)に扉面体が閉扉状態から前方にはみ
出さないように(あるいは該はみ出し幅を小さく)し得
るようにしたはね上げ式扉を既に提案している(実開昭
63-91699号公報)。この公知のはね上げ式扉は、扉面体
51と主支持腕53と補助支持腕54と連結杆55とを、そのそ
れぞれの枢着部61,62,63,64が平行四辺形の各頂部に位
置するように連結して、該各枢着部61,62,63,64を結ん
で構成される平行四辺形を変形可能とし、さらに主支持
腕53の基端部53aを支柱52の上部に枢着(枢着部65)す
るとともに、補助支持腕54の基端54aを支持装置(ガス
封入ダンパー)57側に取付けた突出杆56の先端部に枢着
することにより構成されている。突出杆56は、支柱52に
ガイドされたスライダー58に固定されていて、スライダ
ー58とともに上下方向にのみ移動し得るようになってい
る。そして、この第5図に示すはね上げ式扉では、閉扉
状態(実線図示状態)から開放させる際には、扉面体51
又は主支持腕53を上方に押し上げると主支持腕53がその
枢着部65を中心として上方に旋回すると同時に補助支持
腕54と突出杆56との枢着部64が直上方に移動し(上記平
行四辺形が変形する)、それによって扉面体51が閉扉状
態の位置より前面側にはみ出すことなく鎖線51′で示す
上方開放位置まで移動せしめられるようになっている。
この開扉状態では、補助支持腕54′が突出杆56′を介し
てガスダンパー57で支持されているので、扉面体51′が
水平姿勢で維持されるとともに主支持腕53′が不用意に
前側に倒れることがなく、安定した姿勢に維持される。
尚、この種のはね上げ式扉においては、開扉状態におい
て扉面体51′の下方に自動車や人が通行できるように該
扉面体51′をかなりの高位置(例えば地上から1800〜20
00mm程度の高さ位置)で支持する必要がある。又、開扉
状態から閉扉操作する際には、突出杆56′及びスライダ
ー58′をガス封入ダンパー57に抗して押し下げる必要が
あるが、主支持腕53′を矢印Aで示すように単に前側に
押し倒そうとしても突出杆56′を押し下げる作用はほと
んど働かず、第5図のはね上げ式扉では、開放姿勢にあ
る扉面体51′の接地側端部51a′寄りを引き下げること
によって行われる。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記公知のはね上げ式扉(実開昭63-916
99号公報)では、扉面体51の開閉時において該扉面体51
の前方へのはみ出しを防止することができ、しかも開扉
状態において安定した姿勢に維持できるものの、開扉状
態から閉扉操作する際に高所に位置する扉面体51′の接
地側端部51′を引き下げる必要があり、閉扉操作部が高
位置にあってその作業がし難くく且つ特に扉面体51′ま
で手が届かないような背丈の低い作業者が扉面体51′を
引き下げる場合には、鉤棒などの引き下げ部材が必要に
なるという問題があり、さらに補助支持腕54等の支持装
置としてガス封入ダンパー57や突出杆56のような高価な
ものが採用されているため、その部品コストがアップす
るという問題も知見された。
(考案の目的) 本考案は、上記した公知のはね上げ式扉の問題点に鑑
み、はね上げ式扉において扉開閉操作時(扉旋回時)に
扉面体のはみ出し幅を小さくし得るとともに背丈の低い
作業者であっても容易に扉開閉操作をすることができ、
しかも部品コストを低減し得るようにしたはね上げ式扉
を提供することを目的とするものである。
(目的を達成するための手段) 本考案のはね上げ式扉は、支柱の適宜高さ位置において
上下方向に枢動自在なる如くして枢着されている主支持
腕の先端と該主支持腕に沿って並置されている補助支持
腕の先端とを扉面体における扉高さ方向に適宜間隔を隔
てた2位置にそれぞれ相互に枢動自在なる如くして枢着
する一方、前記主支持腕と前記補助支持腕とを、該主支
持腕及び補助支持腕の各基端側位置において連結杆でも
って、該連結杆の一端部を前記主支持腕が又該連結杆の
他端と前記補助支持腕がそれぞれ相互に枢動自在なる如
くして枢着し、さらに主支持腕と扉面体との枢着部、補
助支持腕と扉面体との枢着部、主支持腕と連結杆との枢
着部、及び補助支持腕と連結杆との枢着部をそれぞれ平
行四辺形の各頂部に位置せしめるとともに、前記補助支
持腕の基端部に、前記支柱の扉面体側側面に沿って地表
面に対して垂直方向に転動する回動部材を設け、さらに
前記支柱の扉面体側側面に、前記扉面体が下動閉塞位置
から上動開放位置まで移動せしめられたときに前記回動
部材が乗り越え可能で且つ前記扉面体を上動開放姿勢で
維持可能なる如く前記回動部材を下方から支持し得るス
トッパー部材を設けていることを特徴とするものであ
る。
(作用) 本考案のはね上げ式扉は、扉面体と主支持腕と補助支持
腕と連結杆とを、そのそれぞれの枢着部(合計4つ)が
平行四辺形の各頂部に位置するようにして連結している
ので、該各枢着部を結んで構成される平行四辺形が変形
可能となっており、さらに補助支持腕の基端部に取付け
られた回動部材が支柱の扉面体側側面に沿って転動して
補助支持腕の基端部を地表面に対して垂直方向にのみ移
動できるようにしているので、扉面体を下方閉扉状態か
ら上方に旋回する際に、主支持腕が支柱枢着部を中心と
して上方に旋回するのに対して補助支持腕の基端部分が
垂直方向にしか移動できないため、主支持腕がある立起
し角度まで旋回する角度範囲では該主支持腕と扉面体と
のなす角度が当初の角度より小さくなって、該扉面体の
下端側が内側に引き込まれた状態で旋回せしめられるよ
うになる。そして扉全体が最終開放姿勢となる直前にお
いては、回動部材がストッパー部材を下方から上方に乗
り越え、さらに最終開放位置では、回動部材がストッパ
ー部材により下方から支持されて補助支持腕の下動が規
制されるようになる。このとき、主支持腕は地表面に対
して垂直姿勢となり、又扉面体は水平姿勢となる。又、
開扉状態において、扉面体における接地側端部側は、主
支持腕と扉面体との枢着部を中心として自重により下方
旋回しようとするが、補助支持腕の基端部(回動部材)
がストッパー部材により下方から支持されているので、
該補助支持腕が下動することができず、従って扉全体が
開放姿勢のまま維持されるようになる。又、扉全体を開
扉状態から閉扉させるには、回動部材をストッパー部材
上から外す必要があるが、これは主支持腕を水平方向前
方に押圧することによって行われる。即ち、主支持腕を
水平方向前方に押すと、連結杆を介して補助支持腕の基
端部も前方に押され、該基端部にある回動部材がストッ
パー部材の上面側からその前方側に外されるようにな
る。尚、このとき(回動部材がストッパー部材上面から
外されるとき)、扉面体、主支持腕、補助支持腕、及び
連結杆で構成される平行四辺形が少し変形するようにな
る。又、ストッパー部材上面から外された回動部材は、
扉面体の重量により補助支持腕がその基端延長方向に付
勢されていることにより、常時支柱側面に圧接された状
態となり、扉全体を下方に旋回させる際に扉面体の接地
側端が移動する軌跡を小さくし得るようになる。
(考案の効果) 従って、本考案のはね上げ式扉によれば、次のような効
果がある。
(1)扉面体、主支持腕、補助支持腕及び連結杆を相互
に枢着している4つの枢着部が、平行四辺形の各頂部に
位置するようにし、さらに補助支持腕の基端部に設けた
回動部材が支柱側面に沿って移動するようにしているの
で、扉全体の開閉時において扉面体のはみ出し幅(閉状
態のときの扉面体の位置から外方に突出する幅)を小さ
くすることができ、該扉面体を出入口構築物に近づけて
設置することができる。
(2)扉全体を上動開放位置から下動閉塞位置に姿勢変
更する際に、扉面体の下方で低位置にある主支持腕や補
助支持腕を水平方向前前方に押す(あるいは引く)こと
により行えるので、例えば扉面体に手が届かないような
背丈の低い作業者であっても容易に手だけで扉全体の開
閉操作をし得る。
(3)扉全体を開放姿勢で支持するための支持部材とし
て、回動部材(ローラ)とそれを支持するストッパー部
材のような安価なものを使用できるのでその部品コスト
を低減し得る。
(実施例) 第1図および第2図を参照して本考案の好適な実施例を
説明すると、この実施例のはね上げ式扉は、門扉などに
使用されるもので、所定高さ(例えば100cm程度)を有
する横向き型の扉面体1を、左右一対の支柱2,2の適宜
高さ位置においてそれぞれ上下方向に枢動自在なる如く
して枢着されている各主支持腕3,3と、該各主支持腕3,3
に沿って並置されている一対の補助支持腕4,4とで支持
し、該主支持腕3と該補助支持腕4とをそれらの基端側
において連結杆5でもって連結し、さらに補助支持腕4
の基端4bに前記各支柱2,2の扉面体側側面2a,2aに沿って
上下方向に転動する一対の回動部材7,7を、又各支柱2,2
の扉面体側側面2a,2aに扉面体1の上動開放状態におい
て各回動部材7,7の転動を規制するための一対のストッ
パー部材30,30をそれぞれ設けて構成されている。
扉面体1は横長矩形の枠体18内に多数本の縦格子19を配
設して構成されている。
左右一対の支柱2,2は、中空の角パイプ状の型材が使用
されている。又該各支柱2,2は扉面体設置位置から主支
持腕3の長さLだけ敷地内側に離間させた位置において
立設されている。尚、この両支柱2,2間の間隔は扉面体
1の横長さとほぼ同じとされている。
各支柱2,2の扉面体側側面2a,2a上部には、主支持腕3,3
の基端3b,3bを嵌挿するための縦溝22,22が形成されてい
る。該縦溝22,22内の適宜高さ位置(例えば地表面Fか
ら90〜100cm程度の高さ位置)にはそれぞれ主支持腕3,3
の基端部3b,3bが軸で枢着(枢着部15)されていて、こ
の各主支持腕3,3は上下方向に枢動自在となっている。
この主支持腕3の長さL(第2図)は、後述するように
扉面体1を鎖線1′で示すように上方に旋回させたとき
に該扉面体1′の高さが人の背の高さよりやや大きくな
る如く設計されている(主支持腕3の長さLは例えば90
〜100cm程度が適当である)。各主支持腕3,3の基端部3b
にはそれぞれ後方に延びる短小な突出杆3c,3cが一体形
成されている。縦溝22は、主支持腕3の枢着部15よりも
下方位置から支柱2の上端まで貫通する如く形成されて
おり、その幅が主支持腕3を上下方向に枢動自在に案内
できるような幅とされている。又各支柱2,2の反扉面体
側面2b,2bの上部には、主支持腕3,3の後方突出杆3c,3c
を縦溝22,22内から外方に向けて突出させるための長方
形の窓穴23,23が形成されている。
各主支持腕3,3のそれぞれ先端3a,3a部分には1本の補強
杆31が架設固定されている。このように各主支持腕3,3
の先端3a,3a同士を補強杆31で連結固定すると、扉面体
1を上下に旋回させたときにねじれが生じ難くなる。
各補助支持腕4,4は、上記主支持腕3の長さLよりやや
短い程度の長さW(例えば80〜90cm程度)を有してい
る。
各主支持腕3,3の先端3a,3aは、扉面体1における枠体18
の各側枠部裏面側の上端寄り位置にそれぞれブラケット
を介して軸で枢着(枢着部11,11)されている。この枢
着部11は、扉面体1の下端1aから該枢着部11までの高さ
Hが前記主支持腕3の長さL(90〜100cm)とほぼ同じ
かそれよりやや小さくなる如くした位置(例えばH=80
〜90cm)に位置決めされている。尚、扉面体1の下端1a
から該枢着部11までの高さHが主支持腕3の長さLより
大きくなると、扉面体1を上方に旋回(扉を開放)させ
たときに該扉面体1の下端1aが閉状態のときの扉面体1
の位置より外方に突出する可能性が大きくなり、上記高
さHは上記長さLとほぼ同じかそれよりやや小さくする
のが好ましい。尚、上記高さHを極端に小さく(例えば
50cm程度)すると扉としての機能が低下するという問題
があり、上記高さHを80〜90cm、上記長さLを90〜100c
mに設定するのが好ましい。
各主支持腕3,3の後方突出杆3c,3cの先端には、該後方突
出杆3cを下方に付勢するコイル状のスプリング25,25の
一端が取付けられている。このスプリング25は、扉面体
1が下動閉塞位置にあるときには伸長状態に、又扉面体
1が上動開放位置にあるときには縮小状態になるように
されており、扉全体を下動閉塞位置から上動開放位置に
姿勢変更する際に、スプリング25,25の付勢力により小
さい操作力で扉全体を上動せしめ得るようにされてい
る。又、各側のスプリング25,25の下部側には、それぞ
れターンバックル26,26が介設されていて、各スプリン
グ25,26の張力をそれぞれ個別に調節し得るようになっ
ている。即ち、例えば扉面体1の左右方向の重量にバラ
ツキがある場合(例えば扉面体が左右対称でない場合)
には、扉開閉時にその左右の重量差によってねじれよう
とする作用が働くが、そのように左右の重量にバラツキ
がある場合には各ターンバックル26,26により各スプリ
ング25,25の張力を調節する(重量の重い側のスプリン
グの張力を大きくする)ことによって左右のバランスを
自由に調節できるようになっている。尚、従来では、扉
面体の左右方向の重量にバラツキがある場合には、その
軽い側にバランサー(重り)を取付けてバランスを保持
させるようにしていたが、このように軽い側にバランサ
ーを取付けることによりバランスを保持させる場合に
は、扉全体が必要以上に重くなるとともに、調節が難し
いという問題がある。
各補助支持腕4,4の先端4a,4aは、扉面体1の枠体18の各
側枠裏面側における、上記主支持腕先端3a,3aと扉面体
1との枢着部11より適宜高さ(例えば10cm程度)だけ下
方位置にそれぞれブラケットを介して軸で枢着(枢着部
12,12)されている。
又、各主支持腕3,3と各補助支持腕4,4とは、その各基端
3b,4b側位置においてそれぞれ連結杆5でもって連結さ
れている。即ち、該連結杆5の一端(上端)5aと主支持
腕3の基端3b寄り位置とが軸で枢着(枢着部13)され、
該連結杆5の他端(下端)5bと補助支持腕4の基端4bと
が同様に軸で枢着(枢着部14)とされている。又主支持
腕先端3aと扉面体1との枢着部11、補助支持腕先端4aと
扉面体1との枢着部12、連結杆5の上端5aと主支持腕3
との枢着部13、及び連結杆5の下端5bと補助支持腕4と
の枢着部14は、それらの各枢着部11,12,13,14が平行四
辺形の各頂部に位置するようにして位置決めされてお
り、主支持腕3と補助支持腕4とをその長さ方向に相互
にずらせることにより扉面体1と主支持腕3(又は補助
支持腕4)とのなす角度を変化せしめ得るようになって
いる。又、上記4つの各枢着部11,12,13,14は、主支持
腕3が水平姿勢状態にあるときに略長方形の各頂部に位
置する如く位置決めされている。このように各枢着部11
〜14をそれぞれ略長方形の各頂部に位置する如く位置決
めしておくと、扉面体1を上方に旋回させたときに第2
図に示すように扉面体1が、閉状態のときの扉面体1の
位置より外側に突出しないようにすることができる。
尚、もし上記4つの枢着部11〜14のうち、主支持腕3の
水平姿勢状態において補助支持腕4の両端を枢着してい
る2つの枢着部12,14が主支持腕3の両端(基端側は端
部寄り)を枢着している2つの枢着部11,13の位置より
支柱2側にずれた状態で位置決めされているときには、
扉面体1の上方旋回時に該扉面体1の下端1aが閉状態の
ときの扉面体1の位置より外側に突出する可能性がでて
くる。
補助支持腕4の基端(連結杆5との枢着部14)4bには、
前記支柱2の扉面体側側面2aに沿って上下方向に転動し
得る一対の回動部材(ローラ)7,7が取付けられてい
る。この一対の回動部材7,7は、その外部を大径に且つ
その内部を小径にして2段状に形成されており、該各回
動部材7,7が支柱2の側面2aから外方(横方向)へ外れ
ないようにしている。この各回動部材7,7は、扉面体1
が例えば鎖線1′のように上動位置で水平姿勢にあると
き又は鎖線1″のように上下中間位置において傾斜状態
にあるときなどには、該扉面体の重量によって支柱側面
2aに圧接せしめられているが、該扉面体1が下動位置に
おいて垂直姿勢にあるときには該扉面体1による支柱側
面2aへの回動部材押付力はほとんどなくなる。このこと
は、垂直姿勢にある扉面体1の下端1a側が枢着部11を中
心にして前方側に振れることを許容するものであり、こ
れを防止するために次の手段を設けている。即ち、主支
持腕3の下面部で且つ連結杆5との枢着部13の近傍に
は、扉面体1の下端側が外方へ突出するのを防止するた
めの拡開規制部材35が取付けられている。該拡開規制部
材35は、金属板製でL字状に形成されており、その縦片
35aで連結杆5の下端側(連結杆5と補助支持腕基端部4
bとの枢着部14)を外方へ傾動させないように規制し得
るようにしている。即ち、該拡開規制部材35は、連結杆
5の下端(枢着部14)側が外方へ傾動しようとすればそ
のとき連結杆5の前面が縦片35aに衝合して、該連結杆
5の下端側をそれ以上外方へ傾動(補助支持腕4と連結
杆5とのなす角度を角度約90°以上拡開)させないよう
に規制し、これにより各回動部材7,7を前記支柱2の扉
面体側側面2aから外方(扉面体1側)へ離隔しないよう
に規制するとともに、前記扉面体1の下端側が閉状態の
扉面体1の前面よりも外側へ突出しないように規制し得
る。
一対のストッパー部材30,30は、合成樹脂等で適宜長さ
(例えば10〜20cm程度)を有する下端が尖ったクサビ形
に形成されている。そして、該各ストッパー部材30,30
は、前記各支柱2の扉面体側側面2a,2aにおいてその縦
溝22を挟む位置でしかも前記扉面体1を下動閉塞位置か
ら上動開放位置まで移動させたときに前記各回動部材7,
7が通行する通路途中の位置になるように位置決めし
て、ネジ材(図示省略)等で固定して取付けられてい
る。各ストッパー部材30の上端面30aは、前記回動部材
7の半径よりもやや長い長さ(例えば高さ10cm程度)
で、しかも平坦状(あるいは深さの浅い凹状)に形成さ
れており、該回動部材7を下方から支持し得るようにな
っている。そして、各ストッパー部材30は、扉面体1の
開放操作時において前記回動部材7がストッパー部材30
の斜面部30bに沿って上動して最終的にストッパー部材
上端部30a上に乗り上げることができるようになってお
り、又扉面体1の上動開放状態(補助支持腕4の垂直姿
勢状態)においてはストッパー部材30の上端部30a上に
回動部材7を停止せしめ得るようになっている(第2図
符号7′)。そして、扉面体1を上動開放位置の静止状
態から下動閉塞位置に姿勢変更する際には、扉面体1よ
りも低位置にある主支持腕3あるいは補助支持腕4を水
平方向に押すと(あるいは引くと)、各ストッパー部材
30,30の上端部30a,30a上に停止せしめられていた各回動
部材7,7が各ストッパー部材の上端膨出部を乗り越えて
その斜面部30b,30b側へ転動し、さらに該各回動部材7,7
が扉面体1、補助支持腕4及び連結杆5等の重力により
各ストッパー部材30,30の斜面部30b,30b及び支柱側面2a
に押し付けられながら下方向に向って転動し、扉面体1
を下動閉塞位置まで降下させることができるようになっ
ている。尚、扉面体1、主支持腕3、補助支持腕4及び
連結杆5等の合計重量と前記スプリング25の付勢力とほ
ぼ均衡するように設計しておけば、扉面体1を小さい操
作力で開閉操作(上下方向の旋回操作)することができ
る。
続いて、図示実施例のはね上げ式扉の使用方法並びに作
用を説明すると、先ず、このはね上げ式扉を閉扉状態か
ら開放する際には、扉面体1又は主支持腕3(又は補助
支持腕4)部分を持って手動で上方に角度90°だけ押し
上げれば各回動部材7,7が支柱側面2aに沿って転動しな
がら各ストッパー部材30,30の斜面部30b,30bを乗り越え
て上端部30a,30a上に転動する(第2図符号7′)。そ
して、このように各回動部材7,7が各ストッパー部材30,
30の上端部30a,30aまで転動すると、各回動部材7,7が扉
面体1、補助支持腕4及び連結杆5等の合計重力により
各ストッパー部材上端部30a,30a上に押し付けられた状
態で停止せしめられて扉面体1、主支持腕3及び補助支
持腕4がそれぞれ鎖線1′,3′,4′で示す如く上方に持
ち上げられた姿勢で維持されるようになる。このとき、
上記4つの枢着部11〜14がそれぞれ平行四辺形の各頂部
に配置された位置で枢動自在となっており、さらに補助
支持腕4の基端(枢着部14)が回動部材7,7によって上
下方向にのみ移動可能なる如く規制されるとともに拡開
規制部材35により連結杆5と補助支持腕4とのなす角度
が角度90°以上拡開(各回動部材7,7が支柱側面2aから
離隔)しないように規制されているので、扉面体1が上
動するのにともなってある高さ位置までは主支持腕3と
該扉面体1とのなす角度が漸次小さく(例えば主支持腕
3が地表面に対して角度40°〜60°程度のときに主支持
腕3と扉面体1とのなす角度が最小となり約60°とな
る)なり、扉面体1の下端1aが移動する軌跡が前側(反
支柱側)にはみ出さないようになる。このように扉面体
旋回時に、該扉面体1の下端1aが前方にはみ出さないよ
うになると、閉扉状態において扉面体1を出入口構成物
(ブロック塀や門柱など)Yに近ずけて設置することが
可能となり、出入口構成物Yの内側縁部Yaと扉面体1の
側端部1bの間に大きな隙間ができなくなる(従ってその
隙間に詰め物を施工する必要がなくなる)。又、該主支
持腕3の地表面Fに対する上動傾斜角度がある角度(例
えば60°)より大きくなるにつれて主支持腕3と扉面体
1とのなす角度が漸次大きくなっていき、該主支持腕3
が垂直姿勢まで立起された時点で、主支持腕3及び補助
支持腕4と扉面体1とのなす角度が90°に復帰するよう
になる。そして、扉面体1、補助支持腕4及び連結杆5
等の重量が各回動部材7,7に対して下方向にかかって該
各回動部材7,7とストッパー部材上端部30a,30aの間の摩
擦係数が大きくなり、各回動部材7,7がストッパー部材
上端部30a,30a上で停止せしめられて扉面体1を上動開
放位置で静止し得るようになる。このとき主支持腕3の
垂直姿勢状態では、扉面体1は主支持腕3の先端3aの高
さ位置において水平姿勢に維持されており、該扉面体1
の下方は大きく開放されるようになる。又、扉面体1を
上動開放位置から下動閉塞位置に姿勢変更させるときに
は、扉面体1よりも低位置にある主支持腕3,3あるいは
補助支持腕4,4を水平方向に向けて押しながら(あるい
は引きながら)主支持腕3,3及び補助支持腕4,4を水平姿
勢位置まで下動させて扉面体1を閉扉状態に維持させ
る。このとき、垂直姿勢にある主支持腕3,3あるいは補
助支持腕4,4を水平方向に向けて押す(引く)と、まず
各回動部材7,7がストッパー部材上端部30a上を出入口側
へ向って転動して該上端部30a,30aの角部分を下方に乗
り越え、各ストッパー部材30,30の斜面部30b,30b及び支
柱側面2aに沿って下方向に向って転動し、扉面体1を閉
扉状態に維持させる。従って、出入口を閉じるときには
扉面体1に手が届かない背丈の低い人であっても扉面体
1よりも低位置にある主支持腕3,3あるいは補助支持腕
4,4を水平方向に向けて押す(引く)だけで出入口を閉
じることができる。さらに、該はね上げ式扉は、扉面体
1、主支持腕3及び補助支持腕4を支持する支持装置と
して回動部材(ローラ)7やストッパー部材30等の安価
な部材で構成しているので、その部品コストを低減する
ことができる。尚、扉面体1の閉扉状態では、該扉面体
1は地表面Fに対して垂直姿勢に維持されており、又主
支持腕3と扉面体1との枢着部11、補助支持腕4と扉面
体1との枢着部12、主支持腕3と連結杆5上端との枢着
部13、及び補助支持腕4と連結杆5下端との枢着部から
なる4つの枢着部は、それぞれ横長の長方形の4つの頂
部に位置するようになっている。
尚、この実施例では、第2図における各寸法(符号H,L,
W等)を図示の如く設定し、さらに扉面体1、主支持腕
3、補助支持腕4及び連結杆5を相互に枢着している4
つの枢着部11〜14を、主支持腕3の水平姿勢状態におい
て長方形の各頂部に位置する如くして設定しているが、
これらの各寸法及び該4つの枢着部11〜14でなす平行四
辺形の形状はそれぞれ変更可能である。その場合、扉面
体旋回時に該扉面体1の一部が、閉状態のときの扉面体
1の位置より若干幅だけ外方に突出することがあるが、
上記4つの枢着部11〜14を平行四辺形の各頂部に位置さ
せ且つ補助支持腕4の基端側を上下方向にのみ移動可能
とする構成を採用することにより、その構成を採用しな
い場合(例えば第3図及び第4図のはね上げ式扉)に比
べてそのはみ出し幅を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例にかかるはね上げ式扉の斜視
図、第2図は第1図のはね上げ式扉の側面図、第3図は
従来のはね上げ式扉の側面図、第4図は第3図の平面
図、第5図は従来の他のはね上げ式扉の側面図である。 1……扉面体 2……支柱 2a……支柱側面 3……主支持腕 3a……主支持腕先端 4……補助支持腕 4a……補助支持腕先端 4b……補助支持腕基端 5……連結杆 5a,5b……連結杆端部 7……回動部材 11〜14……枢着部 30……ストッパー部材 30a……上端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 矢野 和夫 香川県仲多度郡仲南町大字佐文801番地の 1 日本工機株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】支柱(2)の適宜高さ位置において上下方
    向に枢動自在なる如くして枢着されている主支持腕
    (3)の先端(3a)と該主支持腕(3)に沿って並置さ
    れている補助支持腕(4)の先端(4a)とを扉面体
    (1)における扉高さ方向に適宜間隔を隔てた2位置に
    それぞれ相互に枢動自在なる如くして枢着する一方、前
    記主支持腕(3)と前記補助支持腕(4)とを、該主支
    持腕(3)及び補助支持腕(4)の各基端側位置におい
    て連結杆(5)でもって、該連結杆(5)の一端部(5
    a)と前記主支持腕(3)が又該連結杆(5)の他端(5
    b)と前記補助支持腕(4)がそれぞれ相互に枢動自在
    なる如くして枢着し、さらに主支持腕(3)と扉面体
    (1)との枢着部(11)、補助支持腕(4)と扉面体
    (1)との枢着部(12)、主支持腕(3)と連結杆
    (5)との枢着部(13)、及び補助支持腕(4)と連結
    杆(5)との枢着部(14)をそれぞれ平行四辺形の各頂
    部に位置せしめるとともに、前記補助支持腕(4)の基
    端部(4b)に、前記支柱(2)の扉面体側側面(2a)に
    沿って地表面(F)に対して垂直方向に転動する回動部
    材(7)を設け、さらに前記支柱(2)の扉面体側側面
    (2a)に、前記扉面体(1)が下動閉塞位置から上動開
    放位置まで移動せしめられたときに前記回動部材(7)
    が乗り越え可能で且つ前記扉面体(1)を上動開放姿勢
    で維持可能なる如く前記回動部材(7)を下方から支持
    し得るストッパー部材(30)を設けていることを特徴と
    するはね上げ式扉。
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