JPH0755146Y2 - 四輪駆動車の前輪駆動機構 - Google Patents

四輪駆動車の前輪駆動機構

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JPH0755146Y2
JPH0755146Y2 JP8914389U JP8914389U JPH0755146Y2 JP H0755146 Y2 JPH0755146 Y2 JP H0755146Y2 JP 8914389 U JP8914389 U JP 8914389U JP 8914389 U JP8914389 U JP 8914389U JP H0755146 Y2 JPH0755146 Y2 JP H0755146Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、四輪駆動車における前輪駆動構造に関し、さ
らに詳しくはキングピンを支承する固定側ケースと、前
輪軸を支架する操向ケースとを上下に対設した四輪駆動
車の前輪駆動構造に関する。
〔従来技術〕
農用トラクタ、乗用田植機等の走行機体は、湿田作業を
行う必要があることから後輪と前輪とが同時に駆動され
る四輪駆動車に構成されている。
この四輪駆動の内、従来の前輪駆動機構は、第4図の如
く構成されるのが一般的であつた。
つまり、前輪駆動軸1は前車軸ケース2に回転自在に支
架され、この前車軸ケース2の両側には斜め下方に延び
る左右一対の固定側ケース3が夫々固定されている。こ
の各固定側ケース3内にはキングピンを兼用するキング
ピン軸4が回動自在に支承されるが、この各キングピン
軸4の上部に固定の各傘歯車5は、前輪駆動軸1の両軸
端に固定の傘歯車6に夫々噛合されている。
また、各固定側ケース3の下方には、前輪軸7を回転自
在に支架する左右一対の操向ケース9がキングピン軸4
の軸芯を中心にして操向可能に対設され、各前輪軸7の
内側軸端に固定の夫々の傘歯車11は、操向ケース9に回
動自在に位置決めされた傘歯車12に噛合されるが、この
傘歯車12の中心に設けたスプライン孔にはキングピン軸
4の下方側に設けたスプライン部が摺動のみ自在に嵌合
されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、前輪軸7を支架する操向ケース9は、キング
ピン軸4に沿つて上下方向に摺動自在に構成し、固定側
ケース3との間に設けたクツシヨンばね13を介してクツ
シヨン作用を付与する必要があるので、揺動ケース9の
上部には、固定側ケース3の下部に一体形成された摺動
筒14の外周を回動且つ摺動自在に案内する案内筒15が一
体形成されているが、この摺動筒14は、鋳鉄で固定側ケ
ース3と一体形成されているので、鋳造作業時の小さな
巣孔が発生すると油洩れの原因となる上に、錆止めのた
めの鍍金加工が摺動筒14の外周部分のみとなつて表面処
理作業が困難になり、コストダウンの障害になるという
問題があつた。
また、クツシヨンばね13の付勢力に抗して操向ケース9
が上方に移動した第4図に示す位置では、前輪軸7の外
径とキングピン軸4の下端との接触を阻止する必要があ
るので、傘歯車11自体が大径となる上、この大径となる
傘歯車11を収納するための揺動ケース9は、その直径が
案内筒15の直径よりも大きくなり、前輪で持ち上げた泥
土が揺動ケース9上に大きく塊り、この土塊が植付圃場
に落下して植付苗を乱すという問題があつた。
さらに、摺動筒14に沿つて回動且つ摺動自在に移動する
案内筒15は、その上側端面が上向き方向となるので、上
側端面に溜つた泥土が伸縮時に下方側のシール16内に落
ち込みみ易く、シール16が早期に劣化するという問題が
あつた。
また、操向ケース9は、ナツクルアーム17を介してステ
アリングホイル19から操向されるが、操向時の操向力は
案内筒14と摺動筒15との嵌合部に直接作用するので、嵌
合部の摩擦係数が大きくステアリングホイル19の操作力
が大きくなると同時に、嵌合部の摩耗が発生し易いとい
う問題もあつた。
そこで本考案は上述した従来の実情に鑑み、その問題点
を解消すべく創案されたもので、操向ケース側と固定側
ケースとの間に別体に構成した案内筒を設けることによ
り、コストダウンできる四輪駆動車における前輪駆動構
造を提供することを目的として実施するものである。
〔問題を解決するための手段〕
上記目的を達成する本考案は、前輪駆動軸を有する前車
軸ケースの左右両側に固定側ケースを夫々固定し、各固
定側ケースに回転且つ摺動自在に支承したキングピン軸
を、前輪軸を有する操向ケース側に回転自在に位置決め
し、該キングピン軸の上部を、固定側ケース上部に回転
自在に支承され上記前輪駆動軸の軸端に固定の傘歯車に
噛合する傘歯車に摺動のみ自在に嵌合し、少なくとも操
向ケースの内径に下側が固定された案内筒の上部を、固
定側ケースの内径に回動且つ摺動自在に嵌合し、上記両
ケース間にクツシヨンばねを設けてなるものである。
〔作用〕
したがつて、前輪駆動軸41を有する前車軸ケース42の左
右両側に固定側ケース43を夫々固定したものであつて
も、前輪軸47を有する操向ケース49側に回転自在に位置
決めされたキングピン軸44は、固定側ケース43に回動且
つ摺動自在に支承されると共に、その上部が上記前輪駆
動軸41の軸端に固定の傘歯車46に噛合する傘歯車45に摺
動のみ自在に嵌合され、さらに両ケース43、49間に設け
たクツシヨンばね53を介して上方側への移動が許容され
ので、下方側となる操向ケース49にキングピン軸44の上
下移動を許容する空間部を設ける必要がなく、操向ケー
ス49の大きさが最小限に形成される。
また、少なくとも操向ケース49の内径に下側が固定され
た別体の案内筒55を設け、この案内筒55の上部が固定側
ケース43の内径に回動且つ摺動自在に嵌合してあるの
で、案内筒55に対設する固定側ケース43のシール56が下
向き方向となり、従来のように案内筒の伸縮時に泥土が
シール内に落ち込み易いという問題を解消でき、シール
の耐久性が向上される。この別体に構成される案内筒は
単独部品で鍍金処理した後に操向ケース49側に組立られ
るので、単独部品としての鍍金加工が簡単となりコスト
ダウンがはかり得る。
さらに、実施例のように、案内筒55の内径でキングピン
軸44を位置決めする玉軸受49aの外径を支架した場合に
は、案内筒55が玉軸受49aを中心にして回動され、ナツ
クルアーム57の操作力が軽減される。
〔実施例〕
以下、本考案を一実施例として示す図面について説明す
る。
第3図に示す如く、乗用田植機Jは、前輪21および後輪
22を有する走行機体20と、この走行機体20の後方に設け
たトツプリンク23およびロアリンク24の後方に接続され
る植付部25とから構成されている。上記トツプリンク23
と機体20との間は、油圧シリンダと油圧ピストンとから
なる油圧伸縮機構26により連結されている。また、走行
機体20の前方にはエンジンEとボンネツト27が配設さ
れ、このボンネツト27の後方には、ステアリングホイル
19が設けられており、そのステアリングシヤフト19aは
下方のミツシヨンケース29に支架されると共に、前輪の
操向機構(図外)に連動連結されている。
上記ミツシヨンケース29は伝動機構を介して上記エンジ
ンEから駆動されるが、該ケース29から後方に延びる駆
動軸31が設けられ、この駆動軸31に自在継手を介して連
結される伝動軸31aによつて植付部25が駆動される。こ
の植付部25は、左右に往復横移動する苗載台32と、苗載
台32上に載置されたマツト状苗(図外)を掻き取つて圃
場に植付ける植付杆33が設けられ、下方には圃場を滑走
するフロート35が設けられている。また、ミツシヨンケ
ース29には後方に延び後車軸ケース36を駆動する駆動軸
35が設けられ、後車軸ケース36に軸支の後輪軸22aによ
つて後輪22が駆動される。
上記ミツシヨンケース29には左右に突出する前車軸ケー
ス42が夫々設けられ、この前車軸ケース42内には前輪駆
動軸41が回転自在に支承される。上記前車軸ケース42の
左右両側には斜め下方に延びる左右一対の固定側ケース
43が夫々固定され、この各固定側ケース43内にはキング
ピンを兼用するキングピン軸44が回転且つ摺動自在に支
承されるが、この固定側ケース43の上部に設けた玉軸受
43aの内径には傘歯車45が回転自在に支承され、この傘
歯車45は、前輪駆動軸41の両軸端に固定の傘歯車46に夫
々噛合されている。
また、各固定側ケース3の下方には、前輪軸47を回転自
在に支架する左右一対の操向ケース49が上記キングピン
軸44の軸芯を中心にして操向可能に対設されているが、
各前輪軸47の内側軸端に固定の夫々の傘歯車51は、キン
グピン軸44の下部側にスプライン嵌合された各傘歯車52
に夫々噛合されている。上記キングピン軸44の下方側
は、操向ケース49に位置決めされた下方側の玉軸受49a
および上方側の玉軸受49bによつて回転自在に支承され
ているが、キングピン軸44の上方側は、固定側ケース43
の下方側の玉軸受43bに回動且つ摺動自在に支承される
と共に、キングピン軸44の上記玉軸受43bから上方に突
出する部位に設けたスプライン部は、上記傘歯車45の内
径に設けたスプライン孔に摺動のみ自在に嵌合されてい
る。
また、操向ケース49側の玉軸受49bと、固定側ケース43
側の玉軸受43bとの間には、クツシヨンばね53が介装さ
れると共に、操向ケース49と固定側ケース43との間に
は、操向ケース49の内径に下側が固定された案内筒55が
設けられている。この案内筒55は、両ケース43,49とは
別体で鋼管等の切削加工により構成され、その上部は固
定側ケース43の内径に回動且つ摺動自在に嵌合するよう
延長されているが、第1図の如く操向ケース49が最下方
に移動した際、案内筒55の上端と玉軸受43bの下端との
間には、クツシヨンストロークLが形成されており、キ
ングピン軸44の上端には該軸44の一定以上の下降を規制
する止め輪44aが位置止めされている。
この案内筒55は、その上部が固定側ケース43の内径に嵌
合する構成となつているので、案内筒55の外径に対設す
る固定側ケース43のシール56は下向き方向に設けること
ができるが、その内径がキングピン軸44の下方を回転自
在に支承する玉軸受49bの外径を支持するよう位置決め
されているので、操向時には案内筒55が玉軸受49bを中
心にして回動されナツクルアーム57の操作力を軽減でき
る。また、固定側ケース43には、シール56よりも上方側
のシール56aが設けられ、操向ケース49側にもシール55b
が設けられている。
以上は案内筒55を下側の操向ケース49に固定した実施例
について説明したが、この案内筒55は上部を固定側ケー
ス43側に固定し、案内筒55の下方を操向ケース49に嵌合
することもできる。
〔考案の効果〕
以上に説明してきたように本考案は、前輪駆動軸を有す
る前車軸ケースの左右両側に固定側ケースを夫々固定し
たものにあつても、前輪軸を有する操向ケース側に回転
自在に位置決めされたキングピン軸は、固定側ケースに
回転且つ摺動自在に支承されると共に、その上部が上記
前輪駆動軸の軸端に固定の傘歯車に噛合する傘歯車に摺
動のみ自在に嵌合され、両ケース間に設けたクツシシヨ
ンばねを介して上方側で移動するので、下方側の操向ケ
ース側にキングピン軸の上下移動を許容する空間部を設
ける必要がなく、操向ケースの大きさが最小限となり、
操向ケース上に溜る泥土量を少なくできるので、操向ケ
ース上の泥土が大きな土塊となつて圃場に落下すること
がなく植付苗の乱れを阻止できる。
しかも、少なくとも操向ケースの内径に下側が固定され
た案内筒を設け、この案内筒の上部を固定側ケースの内
径に回動且つ摺動自在に嵌合してあるので、案内筒の上
部が嵌合する固定ケース側に設けるシールが下向き方向
となり、従来の下側となる操向ケース側にシールを設け
た構造の如く摺動筒の伸縮時に泥土がシール内に落ち込
み易いという問題を解消でき、シールの耐久性を向上で
きると共に、別体に構成される案内筒は単独部品で鍍金
処理でき、表面処理作業が簡単となりコストダウンをは
かることができる。
その上、別体に構成される案内筒は鋼管等の切削加工で
製作できる上に、鋳鉄の場合のように鋳造作業時の小さ
な巣孔が発生することがなく、油洩れを防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本考案の一実施例を示し、第1図は操
向ケースが下方位置に復帰した状態を示す前輪駆動機構
の縦断側面図、第2図は操向ケースが上方位置に移動し
た状態を示す前輪駆動機構の縦断側面図、第3図は乗用
田植機の概略を示す全体側面図である。 第4図は従来例を示し、操向ケースが上方位置に移動し
た状態を示す前輪駆動機構の縦断側面図である。 J……乗用田植機、L……クツシヨンストローク、19…
…ステアリングホイル、20……走行機体、21……前輪、
25……植付部、41……前輪駆動軸、42……前車軸ケー
ス、43……固定側ケース、44……キングピン軸、44a…
…止め輪、45……傘歯車、46……傘歯車、47……前輪
軸、49……操向ケース、49a……玉軸受、53……クツシ
シヨンばね、55……案内筒、56……シール、57……ナツ
クルアーム。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】前輪駆動軸を有する前車軸ケースの左右両
    側に固定側ケースを夫々固定し、各固定側ケースに回動
    且つ摺動自在に支承したキングピン軸を、前輪軸を有す
    る操向ケース側に回転自在に位置決めし、該キングピン
    軸の上部を、固定側ケース上部に回転自在に支承され上
    記前輪駆動軸の軸端に固定の傘歯車に噛合する傘歯車に
    摺動のみ自在に嵌合し、少なくとも操向ケースの内径に
    下側が固定された案内筒の上部を固定側ケースの内径に
    回動且つ摺動自在に嵌合し、上記両ケース間にクツシヨ
    ンばねを設けてなる四輪駆動車の前輪駆動機構。
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JP2002337561A (ja) * 2001-05-21 2002-11-27 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 田植機
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