JPH0755048A - パイロット弁 - Google Patents
パイロット弁Info
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- JPH0755048A JPH0755048A JP20338893A JP20338893A JPH0755048A JP H0755048 A JPH0755048 A JP H0755048A JP 20338893 A JP20338893 A JP 20338893A JP 20338893 A JP20338893 A JP 20338893A JP H0755048 A JPH0755048 A JP H0755048A
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- spool
- supply
- skirt
- valve
- operating
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F15—FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
- F15B—SYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- F15B13/00—Details of servomotor systems ; Valves for servomotor systems
- F15B13/02—Fluid distribution or supply devices characterised by their adaptation to the control of servomotors
- F15B13/04—Fluid distribution or supply devices characterised by their adaptation to the control of servomotors for use with a single servomotor
- F15B13/042—Fluid distribution or supply devices characterised by their adaptation to the control of servomotors for use with a single servomotor operated by fluid pressure
- F15B13/0422—Fluid distribution or supply devices characterised by their adaptation to the control of servomotors for use with a single servomotor operated by fluid pressure with manually-operated pilot valves, e.g. joysticks
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Valve Housings (AREA)
- Mechanically-Actuated Valves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 操作レバーの操作量に応じたパイロット圧を
発生する十字操作式のパイロット弁において、パイロッ
ト圧調整用のバランスバネ16を介してスプール12を
内嵌するプッシュロッド11を、復帰バネ15を囲繞す
る中空円筒状のスカート部11bと、操作レバー2で操
作されるロッド部11aとを一体化して構成し、スカー
ト部11bの外周部又はスカート部11bを摺動自在に
支持する弁ケース1のいずれかに、スカート部11b上
方の空隙Sと下方の弁室Bとを連通する凹入路Wを形成
する。凹入路Wは、スカート部11bを2面カットして
作成する。 【効果】 スカート部外周又はスカート摺動面にスカー
ト部に凹入路を形成するだけの比較的簡単な改造によ
り、円滑な摺動作動の点で優れる一体構造のプッシュロ
ッドを、その移動に伴って生じる空隙に起因した不具合
なく構成することができた。
発生する十字操作式のパイロット弁において、パイロッ
ト圧調整用のバランスバネ16を介してスプール12を
内嵌するプッシュロッド11を、復帰バネ15を囲繞す
る中空円筒状のスカート部11bと、操作レバー2で操
作されるロッド部11aとを一体化して構成し、スカー
ト部11bの外周部又はスカート部11bを摺動自在に
支持する弁ケース1のいずれかに、スカート部11b上
方の空隙Sと下方の弁室Bとを連通する凹入路Wを形成
する。凹入路Wは、スカート部11bを2面カットして
作成する。 【効果】 スカート部外周又はスカート摺動面にスカー
ト部に凹入路を形成するだけの比較的簡単な改造によ
り、円滑な摺動作動の点で優れる一体構造のプッシュロ
ッドを、その移動に伴って生じる空隙に起因した不具合
なく構成することができた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農機、建機等の作業機
における油圧作業装置の操作手段として好適なパイロッ
ト弁に係り、詳しくは、中立排油位置に復帰付勢されて
いるスプールを強制移動させることで制御弁操作用のパ
イロット圧を発生する給排弁機構を備え、この給排弁機
構のスプールを移動操作する操作体を備えてあるパイロ
ット弁に関する。
における油圧作業装置の操作手段として好適なパイロッ
ト弁に係り、詳しくは、中立排油位置に復帰付勢されて
いるスプールを強制移動させることで制御弁操作用のパ
イロット圧を発生する給排弁機構を備え、この給排弁機
構のスプールを移動操作する操作体を備えてあるパイロ
ット弁に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のパイロット弁としては、例え
ば、実開平3−17386号公報に示された十字操作式
のものが一般的に良く知られている。つまり、弁ケース
の底面に制御弁へ配管するための配管接続ポートを設
け、この接続ポートとケース内部に上下配置で形成され
たポンプ圧室とタンク圧室とに亘って摺動移動自在なス
プールと、このスプールをパイロット圧調整用のバラン
スバネを介して内嵌するプッシュロッドとを備えて成る
給排弁機構を設け、操作レバーの操作量に応じたパイロ
ット圧を発生させる構造である。
ば、実開平3−17386号公報に示された十字操作式
のものが一般的に良く知られている。つまり、弁ケース
の底面に制御弁へ配管するための配管接続ポートを設
け、この接続ポートとケース内部に上下配置で形成され
たポンプ圧室とタンク圧室とに亘って摺動移動自在なス
プールと、このスプールをパイロット圧調整用のバラン
スバネを介して内嵌するプッシュロッドとを備えて成る
給排弁機構を設け、操作レバーの操作量に応じたパイロ
ット圧を発生させる構造である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この場合、プッシュロ
ッド(押圧体に相当)の構造から2種のタイプに分ける
ことができる。つまり、前記公報の図面第1図に示され
るように、プッシュロッドを、操作レバーの操作力を
受けるロッド部(符号8)と、復帰バネ(符号7)を受
けるスカート部(符号6)とを別体とした組合せ構造の
ものと、前記公報の図面第2図に示されるように、ロ
ッド部とスカート部とが一体に形成された一体構造のも
のとがある。
ッド(押圧体に相当)の構造から2種のタイプに分ける
ことができる。つまり、前記公報の図面第1図に示され
るように、プッシュロッドを、操作レバーの操作力を
受けるロッド部(符号8)と、復帰バネ(符号7)を受
けるスカート部(符号6)とを別体とした組合せ構造の
ものと、前記公報の図面第2図に示されるように、ロ
ッド部とスカート部とが一体に形成された一体構造のも
のとがある。
【0004】の組合せ構造では、ロッド部とスカート
部夫々の単品での製作が容易ではあるが、夫々が単独で
弁ケースに対して摺動する必要がある割りにはその摺動
面長さが短くなり、円滑な摺動作動の点ではやや改善の
余地がある。又、の一体構造では、長い摺動面長さが
取れるものではあるが、プッシュロッドが押下げ操作さ
れた場合に生じるスカート部上面と蓋部材との間の空隙
に対する処理、すなわち、この空隙の膨張及び圧縮作動
を抵抗なく円滑に行わせて、軽快にレバー操作させる点
については改善の余地があるように思える。本発明の目
的は、円滑な摺動作動の点で有利なの手段によるプッ
シュロッド構造を取るに当たり、上記した空隙の処理を
上手く行える状態で実現させる点にある。
部夫々の単品での製作が容易ではあるが、夫々が単独で
弁ケースに対して摺動する必要がある割りにはその摺動
面長さが短くなり、円滑な摺動作動の点ではやや改善の
余地がある。又、の一体構造では、長い摺動面長さが
取れるものではあるが、プッシュロッドが押下げ操作さ
れた場合に生じるスカート部上面と蓋部材との間の空隙
に対する処理、すなわち、この空隙の膨張及び圧縮作動
を抵抗なく円滑に行わせて、軽快にレバー操作させる点
については改善の余地があるように思える。本発明の目
的は、円滑な摺動作動の点で有利なの手段によるプッ
シュロッド構造を取るに当たり、上記した空隙の処理を
上手く行える状態で実現させる点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的の達成のために
本発明は、ポンプポートと給排ポートとを開通する供給
位置と、タンクポートと給排ポートとを開通する中立排
油位置との間で往復移動自在なスプールと、このスプー
ルを中立排油位置に復帰付勢させるための復帰バネと、
この復帰バネの付勢力に抗してスプールを供給位置に向
けて押圧移動するための押圧体とで成る給排弁機構を備
えるとともに、この給排弁機構のスプールを移動操作す
る操作体を備えてあるパイロット弁において、スプール
を押圧体に、パイロット圧調整用のバランスバネを介し
ての突出付勢状態で内嵌するとともに、押圧体に、スプ
ールに外装される状態の復帰バネを囲繞する中空円筒状
のスカート部と、操作体の操作力を受けるロッド部とを
備え、これらスカート部及びロッド部夫々と弁ケースと
の相対摺動構造によって押圧体を移動操作自在に支持
し、さらに、スカート部の外周部又はスカート部を摺動
自在に支持する弁ケースのいずれかに、スカート部の摺
動移動方向両側の空間部を連通する凹入路を形成してあ
ることを特徴とする。
本発明は、ポンプポートと給排ポートとを開通する供給
位置と、タンクポートと給排ポートとを開通する中立排
油位置との間で往復移動自在なスプールと、このスプー
ルを中立排油位置に復帰付勢させるための復帰バネと、
この復帰バネの付勢力に抗してスプールを供給位置に向
けて押圧移動するための押圧体とで成る給排弁機構を備
えるとともに、この給排弁機構のスプールを移動操作す
る操作体を備えてあるパイロット弁において、スプール
を押圧体に、パイロット圧調整用のバランスバネを介し
ての突出付勢状態で内嵌するとともに、押圧体に、スプ
ールに外装される状態の復帰バネを囲繞する中空円筒状
のスカート部と、操作体の操作力を受けるロッド部とを
備え、これらスカート部及びロッド部夫々と弁ケースと
の相対摺動構造によって押圧体を移動操作自在に支持
し、さらに、スカート部の外周部又はスカート部を摺動
自在に支持する弁ケースのいずれかに、スカート部の摺
動移動方向両側の空間部を連通する凹入路を形成してあ
ることを特徴とする。
【0006】
【作用】図5、図6を参照して説明する。図5(イ)の
自由状態からプッシュロッド11が押下げられると、図
5(ロ)に示すようにスカート部11bの上面、プラグ
17の下面、ロッド部11a、及び弁ケース1とによっ
て空隙Sが形成されるようになるため、この空隙Sに対
する油の流通が悪いと、押下げ移動時には操作が重くな
るとともに、復帰バネ15による上昇復帰時には戻りが
遅く応答性が芳しくないという不利が生じる。そこで、
スカート部11bの外周の2箇所のカット面11dを設
けて、このカット面11dと弁ケース1のスカート摺動
面1eとの間に凹入路Wを形成してあるから、この凹入
路Wを通って油が弁室Bと空隙Sとが連通されて抵抗な
く油の移動が行え、プッシュロッド11の下げ上げ移動
に伴う空隙Sの膨張・圧縮作動が抵抗少なく円滑に行わ
れるようになる。
自由状態からプッシュロッド11が押下げられると、図
5(ロ)に示すようにスカート部11bの上面、プラグ
17の下面、ロッド部11a、及び弁ケース1とによっ
て空隙Sが形成されるようになるため、この空隙Sに対
する油の流通が悪いと、押下げ移動時には操作が重くな
るとともに、復帰バネ15による上昇復帰時には戻りが
遅く応答性が芳しくないという不利が生じる。そこで、
スカート部11bの外周の2箇所のカット面11dを設
けて、このカット面11dと弁ケース1のスカート摺動
面1eとの間に凹入路Wを形成してあるから、この凹入
路Wを通って油が弁室Bと空隙Sとが連通されて抵抗な
く油の移動が行え、プッシュロッド11の下げ上げ移動
に伴う空隙Sの膨張・圧縮作動が抵抗少なく円滑に行わ
れるようになる。
【0007】例えば、ロッド部11a下端の付け根に横
向きの貫通孔11cのみを形成する手段も考えられる
が、そのロッド付け根部には強度面から十分な断面積を
持つ孔の形成が困難であって、前記したプッシュロッド
11の円滑な作動を期待し難いのに対し、本願の手段で
は十分な断面積を取ることができる点で有利である。
又、図7に示すように、スカート摺動面1eに溝を形成
して凹入路Wとした手段でも良く、この場合では鋳造時
に溝を付けることで後の機械加工を省くことが可能であ
る。
向きの貫通孔11cのみを形成する手段も考えられる
が、そのロッド付け根部には強度面から十分な断面積を
持つ孔の形成が困難であって、前記したプッシュロッド
11の円滑な作動を期待し難いのに対し、本願の手段で
は十分な断面積を取ることができる点で有利である。
又、図7に示すように、スカート摺動面1eに溝を形成
して凹入路Wとした手段でも良く、この場合では鋳造時
に溝を付けることで後の機械加工を省くことが可能であ
る。
【0008】
【発明の効果】従って、スカート部外周又はスカート摺
動面にスカート部に凹入路を形成するだけの比較的簡単
な改造により、円滑な摺動作動の点で優れる一体構造の
プッシュロッドを、その移動に伴って生じる空隙に起因
した不具合なく構成することができた。
動面にスカート部に凹入路を形成するだけの比較的簡単
な改造により、円滑な摺動作動の点で優れる一体構造の
プッシュロッドを、その移動に伴って生じる空隙に起因
した不具合なく構成することができた。
【0009】
【実施例】以下に、本発明の実施例をバックホウのパイ
ロット弁について図面に基づいて説明する。図1、図2
にブーム用制御弁V1 とバケット用制御弁V2 とを切換
操作する十字操作式のパイロット弁Aが示され、1は弁
ケース、2は操作レバー、3はブーム用の第1給排弁機
構、4はバケット用の第2給排弁機構、5はポンプ圧
室、6はタンク圧室、7はブーム用の給排ポート、8は
バケット用の給排ポート、9はポンプポート、10はタ
ンクポートである。参考に、このパイロット弁Aの油圧
回路中でのシンボル記号を図3に示しておく。
ロット弁について図面に基づいて説明する。図1、図2
にブーム用制御弁V1 とバケット用制御弁V2 とを切換
操作する十字操作式のパイロット弁Aが示され、1は弁
ケース、2は操作レバー、3はブーム用の第1給排弁機
構、4はバケット用の第2給排弁機構、5はポンプ圧
室、6はタンク圧室、7はブーム用の給排ポート、8は
バケット用の給排ポート、9はポンプポート、10はタ
ンクポートである。参考に、このパイロット弁Aの油圧
回路中でのシンボル記号を図3に示しておく。
【0010】操作レバー(操作体に相当)2は、弁ケー
ス1に螺着される基部2aと、これに自在継手構造で連
結された作動部2bと、円板状の操作部2cと、連結筒
2dと、レバー部2eとで構成されており、レバー部2
eを握っての十字揺動操作自在である。尚、図面理解
上、図1は一対の第1給排弁機構3,3の片方を第2給
排弁機構4に置き換えて描いてある。
ス1に螺着される基部2aと、これに自在継手構造で連
結された作動部2bと、円板状の操作部2cと、連結筒
2dと、レバー部2eとで構成されており、レバー部2
eを握っての十字揺動操作自在である。尚、図面理解
上、図1は一対の第1給排弁機構3,3の片方を第2給
排弁機構4に置き換えて描いてある。
【0011】第1及び第2給排弁機構3,4は共に同構
造であり、プッシュロッド(押圧体に相当)11と、ス
プール12と、上側の第1バネ受け13と、下側の第2
バネ受け14と、プッシュロッド復帰用の第1巻きバネ
(復帰バネに相当)15と、パイロット圧調整用のバラ
ンスバネである第2巻きバネ16とで構成され、プラグ
17による抜け止め状態で弁ケース1に内装されてい
る。尚、計4個のプラグ17は、基部2aによって弁ケ
ース1上面に固定装着される蓋プレート18で抜止めさ
れている。
造であり、プッシュロッド(押圧体に相当)11と、ス
プール12と、上側の第1バネ受け13と、下側の第2
バネ受け14と、プッシュロッド復帰用の第1巻きバネ
(復帰バネに相当)15と、パイロット圧調整用のバラ
ンスバネである第2巻きバネ16とで構成され、プラグ
17による抜け止め状態で弁ケース1に内装されてい
る。尚、計4個のプラグ17は、基部2aによって弁ケ
ース1上面に固定装着される蓋プレート18で抜止めさ
れている。
【0012】プッシュロッド11は、操作部2cで押圧
操作されるロッド部11aと弁ケース1に摺動自在に支
持される中空円筒状のスカート部11bとを一体形成し
て構成され、プラグ17とロッド部11aとによる摺動
部と、スカート部11bと弁ケース1のスカート摺動用
穴部1eとによる摺動部との双方によって円滑に上下摺
動自在である。図5、図6に示すように、スカート部1
1bの外周面には2箇所のカット面11d,11dが形
成されており、スカート部11b上方の空隙(空間部に
相当)Sと下方の弁室(空間部に相当)Bとを連通する
凹入路Wが形成されるとともに、ロッド部11aの下端
部には横向きで2箇所の抜き孔11cが形成されてい
る。つまり、抜き孔11cと凹入路Wとで、プッシュロ
ッド11の押下げ移動に伴って生じる空隙Sと弁室Bと
の油の流入及び流出が円滑に行われ、プッシュロッド1
1を押下げ移動するときの軽快な操作感、及び、第1巻
きバネ15によるプッシュロッド11の良好な戻り作動
に寄与する。
操作されるロッド部11aと弁ケース1に摺動自在に支
持される中空円筒状のスカート部11bとを一体形成し
て構成され、プラグ17とロッド部11aとによる摺動
部と、スカート部11bと弁ケース1のスカート摺動用
穴部1eとによる摺動部との双方によって円滑に上下摺
動自在である。図5、図6に示すように、スカート部1
1bの外周面には2箇所のカット面11d,11dが形
成されており、スカート部11b上方の空隙(空間部に
相当)Sと下方の弁室(空間部に相当)Bとを連通する
凹入路Wが形成されるとともに、ロッド部11aの下端
部には横向きで2箇所の抜き孔11cが形成されてい
る。つまり、抜き孔11cと凹入路Wとで、プッシュロ
ッド11の押下げ移動に伴って生じる空隙Sと弁室Bと
の油の流入及び流出が円滑に行われ、プッシュロッド1
1を押下げ移動するときの軽快な操作感、及び、第1巻
きバネ15によるプッシュロッド11の良好な戻り作動
に寄与する。
【0013】スプール12の下部には、下端面12aと
軸途中に形成されたランド部12cとを連通する連通孔
12bとが形成され、上部にはプッシュロッド11に摺
動自在に内嵌される摺動部12dと、第1バネ受け13
を装着するための小径の座金嵌合軸部分12eとが形成
され、中間部には第2バネ受け14受止め用段差を形成
するための中径軸部分12fが形成されている。
軸途中に形成されたランド部12cとを連通する連通孔
12bとが形成され、上部にはプッシュロッド11に摺
動自在に内嵌される摺動部12dと、第1バネ受け13
を装着するための小径の座金嵌合軸部分12eとが形成
され、中間部には第2バネ受け14受止め用段差を形成
するための中径軸部分12fが形成されている。
【0014】図2に示すように、弁ケース1の底面部1
aには、ブーム用の一対の給排ポート7,7とバケット
用の一対の給排ポート8,8との4箇所の給排ポートが
正方形を形作るよう周状に配置され、両サイドにポンプ
ポート9及びタンクポート10が配置され、各ポートに
は配管を接続するための加工面である座面(油圧配管取
付け部に相当)Zが形成されている。ポンプポート9と
偏平形状のポンプ圧室5とは、ポンプ圧室5の横側面に
連通する屈曲した供給路(図示せず)を介して連通接続
され、タンクポート10とタンク圧室6とは、タンク圧
室6の横側面に連通する屈曲した排出路(図示せず)を
介して連通接続され、その排出路はポンプ圧室5の外側
を迂回して形成されている。そして、ケース底面部1a
とポンプ圧室5とに亘る抜き孔19が、4箇所の給排ポ
ート7,7,8,8に対する中心部に形成され、砂型鋳
造によるポンプ圧室5部分の中子を該ポンプ圧室5の中
央部から効率良く取出せるようにしてあるとともに、中
子を取出した後に、プラグ20で抜き孔19を閉塞封止
してある。
aには、ブーム用の一対の給排ポート7,7とバケット
用の一対の給排ポート8,8との4箇所の給排ポートが
正方形を形作るよう周状に配置され、両サイドにポンプ
ポート9及びタンクポート10が配置され、各ポートに
は配管を接続するための加工面である座面(油圧配管取
付け部に相当)Zが形成されている。ポンプポート9と
偏平形状のポンプ圧室5とは、ポンプ圧室5の横側面に
連通する屈曲した供給路(図示せず)を介して連通接続
され、タンクポート10とタンク圧室6とは、タンク圧
室6の横側面に連通する屈曲した排出路(図示せず)を
介して連通接続され、その排出路はポンプ圧室5の外側
を迂回して形成されている。そして、ケース底面部1a
とポンプ圧室5とに亘る抜き孔19が、4箇所の給排ポ
ート7,7,8,8に対する中心部に形成され、砂型鋳
造によるポンプ圧室5部分の中子を該ポンプ圧室5の中
央部から効率良く取出せるようにしてあるとともに、中
子を取出した後に、プラグ20で抜き孔19を閉塞封止
してある。
【0015】このパイロット弁Aの概略作用を第1給排
弁機構3で説明すると、図1に示す自由状態では、ラン
ド部12cがタンク圧室6に面し、かつ、スプール12
下端が給排ポート7に夫々面して、給排ポート7とタン
クポート10とが開通した排油位置にあり、このとき制
御弁V1 は中立状態である。操作レバー2を傾倒してプ
ッシュロッド11を第1巻きバネ15に抗して押込む
と、第2巻きバネ16を介してスプール12も下方に摺
動移動し、ランド部12cのタンク圧室6への露出部分
が減って排油面積が次第に小さくなり、所定ストローク
されるとランド部12cが弁ケース1の支承部分1dで
囲繞された油路閉塞状態になる。
弁機構3で説明すると、図1に示す自由状態では、ラン
ド部12cがタンク圧室6に面し、かつ、スプール12
下端が給排ポート7に夫々面して、給排ポート7とタン
クポート10とが開通した排油位置にあり、このとき制
御弁V1 は中立状態である。操作レバー2を傾倒してプ
ッシュロッド11を第1巻きバネ15に抗して押込む
と、第2巻きバネ16を介してスプール12も下方に摺
動移動し、ランド部12cのタンク圧室6への露出部分
が減って排油面積が次第に小さくなり、所定ストローク
されるとランド部12cが弁ケース1の支承部分1dで
囲繞された油路閉塞状態になる。
【0016】引続き操作レバー2を傾倒すると、第2巻
きバネ16を介してさらにスプール12が下方に摺動
し、ランド部12cがポンプ圧室5に面し、給排ポート
7とポンプポート9とが開通した供給位置になって、パ
イロット圧がブーム用制御弁V 1 に供給されるようにな
る。このとき、図5に示すように、ランド部12cの段
部12gとスプール下端面12aとの面積差によってス
プール12を押上げようとする力が発生し、その押上げ
力とそれによって圧縮された第2巻きバネ16の弾性力
とがバランスする所までスプール12を押上げるように
なる。つまり、操作レバー2によるプッシュロッド11
の押下げ量に応じて第2巻きバネ16が圧縮され、その
弾性力によるスプール押下げ力と面積差による前記押上
げ力とがバランスする位置でスプール12が停止するの
である〔図5(ロ)参照〕。従って、操作レバー2の傾
倒角を増すに連れて、すなわちプッシュロッド11の押
下げ量が増すに連れて第2巻きバネ16の圧縮量も増
え、レバー操作量に応じたパイロット圧を発生できるの
である。
きバネ16を介してさらにスプール12が下方に摺動
し、ランド部12cがポンプ圧室5に面し、給排ポート
7とポンプポート9とが開通した供給位置になって、パ
イロット圧がブーム用制御弁V 1 に供給されるようにな
る。このとき、図5に示すように、ランド部12cの段
部12gとスプール下端面12aとの面積差によってス
プール12を押上げようとする力が発生し、その押上げ
力とそれによって圧縮された第2巻きバネ16の弾性力
とがバランスする所までスプール12を押上げるように
なる。つまり、操作レバー2によるプッシュロッド11
の押下げ量に応じて第2巻きバネ16が圧縮され、その
弾性力によるスプール押下げ力と面積差による前記押上
げ力とがバランスする位置でスプール12が停止するの
である〔図5(ロ)参照〕。従って、操作レバー2の傾
倒角を増すに連れて、すなわちプッシュロッド11の押
下げ量が増すに連れて第2巻きバネ16の圧縮量も増
え、レバー操作量に応じたパイロット圧を発生できるの
である。
【0017】図4に示すように、操作レバー2を前後方
向に揺動すると第1給排弁機構3が、左右方向に揺動す
ると第2給排弁機構4が操作されるのであるが、前後方
向に比べて左右方向に手首が移動し難いことや、バケッ
ト用制御弁V2 の開度をブーム用制御弁V1 の開度より
も少なくすることから、スプール12の最大移動量を第
1給排弁機構3と第2給排弁機構4とで異ならせてあ
る。同一の制御弁を用いながらその最大開度を絞る目的
のために、スプール12の最大移動量を規制する場合で
も有効である。
向に揺動すると第1給排弁機構3が、左右方向に揺動す
ると第2給排弁機構4が操作されるのであるが、前後方
向に比べて左右方向に手首が移動し難いことや、バケッ
ト用制御弁V2 の開度をブーム用制御弁V1 の開度より
も少なくすることから、スプール12の最大移動量を第
1給排弁機構3と第2給排弁機構4とで異ならせてあ
る。同一の制御弁を用いながらその最大開度を絞る目的
のために、スプール12の最大移動量を規制する場合で
も有効である。
【0018】すなわち、図1に示すように、プッシュロ
ッド11の最大押込み量は、スカート部11b下端(押
圧体先端に相当)と弁ケース1の第1及び第2段差部
(押圧体接当面に相当)1b,1cとの接当によって決
定してあるが、第2給排弁機構4での第2段差部1cの
高さを第1段差部1bより距離dだけ高くしてあり、そ
の結果、第1給排弁機構3のプッシュロッド最大移動量
D1 が9.2mm であるに対し、第2給排弁機構4のプッシ
ュロッド最大移動量D2 が7.0mm に設定されている。こ
れにより、操作レバー2の前後方向の操作ストロークは
左右方向の操作ストロークよりも若干大きくなる。
ッド11の最大押込み量は、スカート部11b下端(押
圧体先端に相当)と弁ケース1の第1及び第2段差部
(押圧体接当面に相当)1b,1cとの接当によって決
定してあるが、第2給排弁機構4での第2段差部1cの
高さを第1段差部1bより距離dだけ高くしてあり、そ
の結果、第1給排弁機構3のプッシュロッド最大移動量
D1 が9.2mm であるに対し、第2給排弁機構4のプッシ
ュロッド最大移動量D2 が7.0mm に設定されている。こ
れにより、操作レバー2の前後方向の操作ストロークは
左右方向の操作ストロークよりも若干大きくなる。
【0019】〔別実施例〕「作用」の項で述べたよう
に、弁ケース1側に溝を設けて凹入路Wを設けるように
した(図7参照)パイロット弁Aでも良い。これらの凹
入路Wは必要十分な断面積が取れるので、本実施例のパ
イロット弁Aに設けられた抜き孔11cを省略すること
が可能である。
に、弁ケース1側に溝を設けて凹入路Wを設けるように
した(図7参照)パイロット弁Aでも良い。これらの凹
入路Wは必要十分な断面積が取れるので、本実施例のパ
イロット弁Aに設けられた抜き孔11cを省略すること
が可能である。
【0020】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】パイロット弁の展開断面図
【図2】パイロット弁の底面図
【図3】パイロット弁のシンボルマークを示す記号図
【図4】操作レバーの操作形態を示す平面図
【図5】パイロット圧供給状態におけるスプール下部付
近を示す拡大断面図
近を示す拡大断面図
【図6】凹入路を示すプッシュロッド付け根部分での断
面平面図
面平面図
【図7】別構造の凹入路を示すプッシュロッド付け根部
分での断面平面図
分での断面平面図
1 弁ケース 2 操作体 3 給排弁機構 7,8 給排ポート 9 ポンプポート 10 タンクポート 11 押圧体 11a ロッド部 11b スカート部 12 スプール 15 復帰バネ 16 バランスバネ S,B 空間部 W 凹入路
Claims (1)
- 【請求項1】 ポンプポート(9)と給排ポート
(7),(8)とを開通する供給位置と、タンクポート
(10)と前記給排ポート(7),(8)とを開通する
排油位置との間で往復移動自在なスプール(12)と、
このスプール(12)を前記排油位置に復帰付勢させる
ための復帰バネ(15)と、この復帰バネ(15)の付
勢力に抗して前記スプール(12)を前記供給位置に向
けて押圧移動するための押圧体(11)とで成る給排弁
機構(3)を備えるとともに、この給排弁機構(3)の
前記スプール(12)を移動操作する操作体(2)を備
えてあるパイロット弁であって、 前記スプール(12)を前記押圧体(11)に、パイロ
ット圧調整用のバランスバネ(16)を介しての突出付
勢状態で内嵌するとともに、前記押圧体(11)に、前
記スプール(12)に外装される状態の前記復帰バネ
(15)を囲繞する中空円筒状のスカート部(11b)
と、前記操作体(2)の操作力を受けるロッド部(11
a)とを備え、これらスカート部(11b)及びロッド
部(11a)夫々と弁ケース(1)との相対摺動構造に
よって前記押圧体(11)を移動操作自在に支持し、 さらに、前記スカート部(11b)の外周部又は該スカ
ート部(11b)を摺動自在に支持する前記弁ケース
(1)のいずれかに、前記スカート部(11b)の摺動
移動方向両側の空間部(S),(B)を連通する凹入路
(W)を形成してあるパイロット弁。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20338893A JPH0755048A (ja) | 1993-08-17 | 1993-08-17 | パイロット弁 |
US08/218,606 US5433249A (en) | 1993-08-17 | 1994-03-28 | Hydraulic pilot valve |
GB9406233A GB2281115B (en) | 1993-08-17 | 1994-03-29 | Hydraulic pilot valve |
KR1019940007439A KR950006292A (ko) | 1993-08-17 | 1994-04-09 | 유압 파일럿 밸브 |
DE19944413845 DE4413845C2 (de) | 1993-08-17 | 1994-04-21 | Schaltventil |
FR9405150A FR2709166B1 (fr) | 1993-08-17 | 1994-04-28 | Soupape pilote hydraulique. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20338893A JPH0755048A (ja) | 1993-08-17 | 1993-08-17 | パイロット弁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0755048A true JPH0755048A (ja) | 1995-03-03 |
Family
ID=16473221
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20338893A Pending JPH0755048A (ja) | 1993-08-17 | 1993-08-17 | パイロット弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0755048A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015055282A (ja) * | 2013-09-11 | 2015-03-23 | 日立建機株式会社 | パイロットバルブ装置 |
-
1993
- 1993-08-17 JP JP20338893A patent/JPH0755048A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015055282A (ja) * | 2013-09-11 | 2015-03-23 | 日立建機株式会社 | パイロットバルブ装置 |
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