JPH0755047A - パイロット弁のスプール支持構造 - Google Patents

パイロット弁のスプール支持構造

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JPH0755047A
JPH0755047A JP5203387A JP20338793A JPH0755047A JP H0755047 A JPH0755047 A JP H0755047A JP 5203387 A JP5203387 A JP 5203387A JP 20338793 A JP20338793 A JP 20338793A JP H0755047 A JPH0755047 A JP H0755047A
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JP
Japan
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spool
spring
shaft portion
supply
spring receiver
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Application number
JP5203387A
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English (en)
Inventor
Hirotaka Tsubota
博隆 坪田
Mitsuhisa Kato
光央 加藤
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 操作レバーの操作量に応じたパイロット圧を
発生させる十字操作式のパイロット弁で、プッシュロッ
ド11のスカート部11bに、第1巻きバネ16で突出
付勢状態でスプール12を内嵌し、スカート部11bと
弁ケース1との間に介装された復帰バネ15でプッシュ
ロッド11を上昇付勢するとともに、第1巻きバネ16
と復帰バネ15との双方を受ける第1バネ受け13を、
スカート部11bに内装し、かつ、第1バネ受け13を
スプール12に側方から装脱するための切欠き13aが
形成された略U字形状に形成する。 【効果】 スカート部内に配置された第1巻バネを受け
るという入り組んだ位置に配設される第1バネ受けの装
脱操作が行い易くなり、組付性や分解・整備性の向上す
るパイロット弁を提供できた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農機、建機等の作業機
における油圧作業装置の操作手段として好適なパイロッ
ト弁に係り、詳しくは、中立排油位置に復帰付勢されて
いるスプールを強制移動させることで制御弁操作用のパ
イロット圧を発生する給排弁機構の対を備え、これら各
給排弁機構のスプールを操作体で背反的に移動操作する
ように構成されたパイロット弁に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のパイロット弁としては、例え
ば、実開平3−17386号公報に示された十字操作式
のものが一般的に良く知られている。つまり、弁ケース
の底面に制御弁へ配管するための配管接続ポートを設
け、この接続ポートとケース内部に上下配置で形成され
たポンプ圧室とタンク圧室とに亘るスプールを上下摺動
移動させることでパイロット圧を可変発生させるもので
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記パイロット弁で
は、操作レバーの操作量に応じたパイロット圧を発生さ
せるために、バランスバネの弾性力と、面積差によって
スプールに作用する上方への押上げ力とが均衡できるよ
うに、具体的には操作レバーで押圧操作される押圧体と
スプールとをスプールの上方への摺動移動が可能な状態
で嵌合配置するとともにスプールを所定範囲内で押圧体
に対して下方突出付勢するように構成されている。上記
公報の図面第2図、及び第5図に示されるものでは、操
作レバーで押圧されるロッド部と弁ケースに摺動するス
カート部とが一体形成された押圧体を用い、スプールを
突出方向に付勢する巻きバネの受け金具(符号6)は、
スプールに外嵌するための孔が形成され、かつ、押圧体
のスカート部に内嵌される円形の外周を有した略ドーナ
ツ形状に構成されている。
【0004】すなわち、図7に示すように、上記受け金
具13には、大径のスプール上端をやり過ごして小径の
座金嵌合軸部分12e(図5参照)に着脱できるように
するため、中心に対して偏る位置に装脱用孔部13bと
装着用孔部13cとが一体的に形成されていた。従っ
て、この構造ではスプール12を押圧体11に内嵌する
前に、受け金具13をスプール12に装着させておかね
ばならない、という組付順序の存在するものであり、面
倒であった。これは分解整備時においても煩わしいもの
である。本発明の目的は、構造工夫により、受け金具の
スプールへの着脱操作を簡単化させる点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的の達成のために
本発明は、ポンプポートと給排ポートとを開通するパイ
ロット圧供給位置と、タンクポートと給排ポートとを開
通する中立排油位置との間で往復移動自在なスプール
と、スプールを供給位置に向けて押圧移動するための押
圧体とを備え、スプールの一端に形成された摺動軸部分
を押圧体に内嵌して相対摺動可能に構成し、スプールに
おける摺動軸部分の軸方向内側部分に、摺動軸部分より
も小径の座金嵌合軸部分を形成し、これら摺動軸部分と
座金嵌合軸部分との間の段差部で受止められる第1バネ
受けと、スプールの長手方向中間部分に形成された第2
バネ受け部との間に、パイロット圧調節用の圧縮型第1
巻きバネをスプールを囲繞する状態で介装し、スプール
を中立排油位置に復帰付勢させる第2巻きバネを、第1
巻きバネを囲繞する状態で弁ケースと第1バネ受けとの
間に介装するとともに、押圧体に、これを弁ケースに摺
動自在に内嵌するための中空円筒状のスカート部を形成
し、スカート部に第1バネ受けを内嵌し、かつ、第1バ
ネ受けを、座金嵌合軸部分に側方から装脱するための切
欠きが形成された略U字形状に形成してあることを特徴
とするものである。
【0006】
【作用】図5、図6に示すように、スカート部11b内
に収納される第1バネ受け13を、座金嵌合軸部分12
eに側方から装脱するための切欠き13aが形成された
略U字形状に形成してあるから、第1巻きバネ16を下
方に圧縮変形させれば、スプール12と押圧体11とが
嵌合した状態のままでも第1バネ受け13の取外し及び
装着が可能になる。つまり、従来のようにいちいちスプ
ール12と押圧体11とを分離しなくても第1バネ受け
13の装脱が行えるようになる。
【0007】
【発明の効果】従って、スカート部内に配置された第1
巻バネを受けるという入り組んだ位置に配設される第1
バネ受けの装脱操作が行い易くなり、組付性や分解・整
備性の向上するパイロット弁を提供できた。
【0008】
【実施例】以下に、本発明の実施例をバックホウのパイ
ロット弁について図面に基づいて説明する。図1、図2
にブーム用制御弁V1 とバケット用制御弁V2 とを切換
操作する十字操作式のパイロット弁Aが示され、1は弁
ケース、2は操作レバー、3はブーム用の第1給排弁機
構、4はバケット用の第2給排弁機構、5はポンプ圧
室、6はタンク圧室、7はブーム用の給排ポート、8は
バケット用の給排ポート、9はポンプポート、10はタ
ンクポートである。参考に、このパイロット弁Aの油圧
回路中でのシンボル記号を図3に示しておく。
【0009】操作レバー(操作体に相当)2は、弁ケー
ス1に螺着される基部2aと、これに自在継手構造で連
結された作動部2bと、円板状の操作部2cと、連結筒
2dと、レバー部2eとで構成されており、レバー部2
eを握っての十字揺動操作自在である。尚、図面理解
上、図1は一対の第1給排弁機構3,3の片方を第2給
排弁機構4に置き換えて描いてある。
【0010】第1及び第2給排弁機構3,4は共に同構
造であり、プッシュロッド(押圧体に相当)11と、ス
プール12と、上側の第1バネ受け13と、下側の第2
バネ受け14と、プッシュロッド復帰用の第2巻きバネ
15と、パイロット圧調整用のバランスバネである第1
巻きバネ16とで構成され、プラグ17による抜け止め
状態で弁ケース1に内装されている。尚、計4個のプラ
グ17は、基部2aによって弁ケース1上面に固定装着
される蓋プレート18で抜止めされている。
【0011】プッシュロッド11は、操作部2cで押圧
操作されるロッド部11aと弁ケース1に摺動自在に支
持される中空円筒状のスカート部11bとを一体形成し
て構成され、プラグ17とロッド部11aとの摺動部と
スカート部11bと弁ケース1との摺動部との双方によ
って円滑に上下摺動自在である。ロッド部11aの下端
部に形成された抜き孔11cは、プッシュロッド11と
プラグ17との間に形成される空隙への油の流通路であ
り、第2巻きバネ15によるプッシュロッド11の良好
な戻り作動、及び下方への軽快な押込み操作に寄与す
る。
【0012】スプール12の下部には、下端面12aと
軸途中に形成されたランド部12cとを連通する連通孔
12bとが形成され、上部にはプッシュロッド11に摺
動自在に内嵌される摺動部12dと、第1バネ受け13
を装着するための小径の座金嵌合軸部分12eとが形成
され、中間部には第2バネ受け14受止め用段差を形成
するための中径軸部分12fが形成されている。
【0013】図6に示すように、前記第1バネ受け13
は、座金嵌合軸部分12eに側方から装脱するための切
欠き13aが形成された略U字形状に形成されており、
第1及び第2巻きバネ16,15を下方に圧縮させてお
けば、スプール12がプッシュロッド11に嵌合した状
態のままでも第1バネ受け13の装脱が自在である。
又、第1バネ受け13は、第1巻きバネ16の受け面を
第2巻きバネ15の受け面よりも低くしてあり、第1巻
きバネ16の横ずれを防止する位置決め機能が出るよう
にしてある。
【0014】図2に示すように、弁ケース1の底面部1
aには、ブーム用の一対の給排ポート7,7と、バケッ
ト用の一対の給排ポート8,8と、ポンプポート9及び
タンクポート10とが形成され、夫々に配管が接続され
る構造である。尚、底面部1aとポンプ圧室5とに亘る
貫通孔19は、砂型鋳造によるポンプ圧室5部分の中子
を抜き出すためのものであり、製品としてはプラグ20
で閉塞された状態になる。
【0015】このパイロット弁Aの概略作用を第1給排
弁機構3で説明すると、図1に示す自由状態では、ラン
ド部12cがタンク圧室6に面し、かつ、スプール12
下端が給排ポート7に夫々面して、給排ポート7とタン
クポート10とが開通した排油位置にあり、このとき制
御弁V1 は中立状態である。操作レバー2を傾倒してプ
ッシュロッド11を第2巻きバネ15に抗して押込む
と、第1巻きバネ16を介してスプール12も下方に摺
動移動し、ランド部12cのタンク圧室6への露出部分
が減って排油面積が次第に小さくなり、所定ストローク
されるとランド部12cが弁ケース1の支承部分1dで
囲繞された油路閉塞状態になる。
【0016】引続き操作レバー2を傾倒すると、第1巻
きバネ16を介してさらにスプール12が下方に摺動
し、ランド部12cがポンプ圧室5に面し、給排ポート
7とポンプポート9とが開通した供給位置になって、パ
イロット圧がブーム用制御弁V 1 に供給されるようにな
る。このとき、図5に示すように、ランド部12cの段
部12gとスプール下端面12aとの面積差によってス
プール12を押上げようとする力が発生し、その押上げ
力とそれによって圧縮された第1巻きバネ16の弾性力
とがバランスする所までスプール12を押上げるように
なる。つまり、操作レバー2によるプッシュロッド11
の押下げ量に応じて第1巻きバネ16が圧縮され、その
弾性力によるスプール押下げ力と面積差による前記押上
げ力とがバランスする位置でスプール12が停止するの
である。従って、操作レバー2の傾倒角を増すに連れ
て、すなわちプッシュロッド11の押下げ量が増すに連
れて第1巻きバネ16の圧縮量も増え、レバー操作量に
応じたパイロット圧を発生できるのである。
【0017】図4に示すように、操作レバー2を前後方
向に揺動すると第1給排弁機構3が、左右方向に揺動す
ると第2給排弁機構4が操作されるのであるが、前後方
向に比べて左右方向に手首が移動し難いことや、バケッ
ト用制御弁V2 の開度をブーム用制御弁V1 の開度より
も少なくすることから、スプール12の最大移動量を第
1給排弁機構3と第2給排弁機構4とで異ならせてあ
る。同一の制御弁を用いながらその最大開度を絞る目的
のために、スプール12の最大移動量を規制する場合で
も有効である。
【0018】すなわち、図1に示すように、プッシュロ
ッド11の最大押込み量は、スカート部11b下端(押
圧体先端に相当)と弁ケース1の第1及び第2段差部
(押圧体接当面に相当)1b,1cとの接当によって決
定してあるが、第2給排弁機構4での第2段差部1cの
高さを第1段差部1bより距離dだけ高くしてあり、そ
の結果、第1給排弁機構3のプッシュロッド最大移動量
1 が9.2mm であるに対し、第2給排弁機構4のプッシ
ュロッド最大移動量D2 が7.0mm に設定されている。こ
れにより、操作レバー2の前後方向の操作ストロークは
左右方向の操作ストロークよりも若干大きくなる。
【0019】〔別実施例〕本実施例は十字操作型の操作
レバーを備えたものであるが、一対の給排弁機構3,3
のみを備えた一操作型のパイロット弁に本発明を適用し
ても良い。
【0020】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】パイロット弁の展開断面図
【図2】パイロット弁の底面図
【図3】パイロット弁のシンボルマークを示す記号図
【図4】操作レバーの操作形態を示す平面図
【図5】パイロット圧供給状態におけるスプール下部付
近を示す拡大断面図
【図6】第1バネ受けの形状を示す平面図
【図7】従来の第1バネ受けの形状を示す平面図
【符号の説明】
1 弁ケース 7,8 給排ポート 9 ポンプポート 10 タンクポート 11 押圧体 11b スカート部 12 スプール 12d 摺動部 12e 座金嵌合軸部分 13 第1バネ受け 13a 切欠き 14 第2バネ受け 15 第2巻きバネ 16 第1巻きバネ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプポート(9)と給排ポート
    (7),(8)とを開通するパイロット圧供給位置と、
    タンクポート(10)と前記給排ポート(7),(8)
    とを開通する中立排油位置との間で往復移動自在なスプ
    ール(12)と、該スプール(12)を前記供給位置に
    向けて押圧移動するための押圧体(11)とを備え、前
    記スプール(12)の一端に形成された摺動軸部分(1
    2d)を前記押圧体(11)に内嵌して相対摺動可能に
    構成し、 前記スプール(12)における前記摺動軸部分(12
    d)の軸方向内側部分に、前記摺動軸部分(12d)よ
    りも小径の座金嵌合軸部分(12e)を形成し、これら
    摺動軸部分(12d)と座金嵌合軸部分(12e)との
    間の段差部で受止められる第1バネ受け(13)と、前
    記スプール(12)の長手方向中間部分に形成された第
    2バネ受け部(14)との間に、パイロット圧調節用の
    圧縮型第1巻きバネ(16)を前記スプール(12)を
    囲繞する状態で介装し、 前記スプール(12)を前記中立排油位置に復帰付勢さ
    せる第2巻きバネ(15)を、前記第1巻きバネ(1
    6)を囲繞する状態で弁ケース(1)と前記第1バネ受
    け(13)との間に介装するとともに、前記押圧体(1
    1)に、これを前記弁ケース(1)に摺動自在に内嵌す
    るための中空円筒状のスカート部(11b)を形成し、
    該スカート部(11b)に前記第1バネ受け(13)を
    内嵌し、かつ、前記第1バネ受け(13)を、前記座金
    嵌合軸部分(12e)に側方から装脱するための切欠き
    (13a)が形成された略U字形状に形成してあるパイ
    ロット弁のスプール支持構造。
JP5203387A 1993-08-17 1993-08-17 パイロット弁のスプール支持構造 Pending JPH0755047A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102635727A (zh) * 2012-04-20 2012-08-15 石特阀门股份有限公司 一种部份回转阀门手动装置
JP2017110542A (ja) * 2015-12-16 2017-06-22 株式会社不二工機 可変容量型圧縮機用制御弁

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CN102635727A (zh) * 2012-04-20 2012-08-15 石特阀门股份有限公司 一种部份回转阀门手动装置
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