JPH07546B2 - 発泡性浴剤 - Google Patents

発泡性浴剤

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JPH07546B2
JPH07546B2 JP27385385A JP27385385A JPH07546B2 JP H07546 B2 JPH07546 B2 JP H07546B2 JP 27385385 A JP27385385 A JP 27385385A JP 27385385 A JP27385385 A JP 27385385A JP H07546 B2 JPH07546 B2 JP H07546B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、長期間保存しても安定な発泡性浴剤に関する
ものである。
〔従来技術〕
従来用いられている浴用剤組成物は、浴用剤成分とし
て、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム、硼酸、炭酸アル
カリ塩等の無機塩類混合物を主成分とし、これに油分、
香料、着色料等の補助成分を配合したもので、浴湯に芳
香や色調を与え、入浴時の気分を爽快にしたり、血行を
促進し、新陳代射を活発にして、冷え症、疲労回復等に
効果を与えるもので、一般に広く普及している。これら
の浴剤の中で、最近は炭酸塩と有機酸を組合せた発泡性
浴剤が喜ばれている。
この発泡性浴剤は、炭酸塩として、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウムのような炭
酸塩を、また有機酸として、コハク酸、酒石酸、クエン
酸、リンゴ酸等の有機酸を用い、これらに、香料、着色
料等を配合したもので、浴湯に香り、色調を与え、又浴
湯中で発生した炭酸ガスにより、血液の循環を活発に
し、湯ざめを防ぎ、疲労回復を増進させ、リラックス感
や爽快感を高め、入浴を楽しくする効果を有するもので
ある。
そして、一般に、この種の発泡性浴剤は、包装容器に封
入して使用されるが、無水炭酸塩と無水有機酸を使用し
た場合でも、少量の水の存在によって反応が起り、炭酸
ガスが発生し、これにより包装容器が膨張して外観を損
ねて商品価値を低下させ、また使用時における発泡性能
の低下により満足な効果が得られないという欠点があっ
た。このような欠点を改良するため、無水硫酸ナトリウ
ムやデンプン等のような吸湿剤を配合することが知られ
ているが、実用的効果はほとんど認められていない。
〔目的〕
本発明は、従来の発泡性浴剤とは異なり、長期保存後の
安定性に優れると共に使用時における発泡性能が低下し
ない発泡性浴剤を提供することを目的とする。
〔構成〕
本発明によれば、炭酸塩と有機酸を含有し、更に亜鉛革
又は/及び珪酸マグネシウムを配合したことを特徴とす
る発泡性浴剤が提供される。
本発明の発泡性浴剤は、安定化剤として亜鉛革又は/及
び珪酸マグネシウムを配合してあるので、長期間保存し
ても安定であり、しかも浴湯中で発生した炭酸ガスによ
り、血液の循環を活発にし、湯ざめを防ぎ、疲労回復を
増進させ、リラックス感や爽快感を高めることのできる
ものである。
本発明において、安定化剤として用いる亜鉛革又は/及
び珪酸マグネシウムの配合割合は、全組成物重量に対し
て0.1〜20重量%、特に0.2〜10重量%とするのが好まし
い。その配合割合が0.1重量%未満であると安定化効果
が不十分であり、また20重量%を超えると浴湯が極度に
濁り、更には、沈澱物が生じやすくなるので好ましくな
い。
本発明の発泡性浴剤に使用する炭酸塩としては、例えば
乾燥した炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、セスキ
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭
酸アンモニウム等が挙げられるが、特に炭酸水素ナトリ
ウム、炭酸ナトリウムが好ましい。
また、有機酸としては、例えば乾燥したクエン酸、酒石
酸、リンゴ酸、マロン酸、ピリドンカルボン酸、コハク
酸、フマル酸、グルタル酸、アジピン酸、クエン酸−ナ
トリウム、コハク酸−ナトリウム、フマル酸−ナトリウ
ム等が挙げられる。これらは浴剤の各種の効果に応じて
選択して使用される。
本発明の発泡性浴剤には、上記必須成分の外に、塩化ナ
トリウム、ヨウ化カリウム、塩化アンモニウム、硫酸ナ
トリウム、硫酸アルミニウム、硫化カリウム、硫酸カリ
ウム、ホウ酸、ホウ砂、無水ケイ酸、メタケイ酸、亜硫
酸ナトリウム、ノニ酸、リン酸水素ナトリウム、リン酸
二水素カリウム、ケイ酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリ
ウム、リン酸水素カルシウム、リン酸ナトリウム、イオ
ウ、湯の花等の無機塩及び無機酸を添加してもよく、更
に、本発明の浴用剤組成物には、前記成分の他必要に応
じて、生薬粘結剤、精油類、油類、ビタミン類、アミノ
酸類、蛋白分解酵素、保湿剤その他の成分を添加するこ
ともできる。それらの具体例を以下に示す。
生薬: ソウジュツ、ビヤクジュツ、カノコソウ、ケイガイ、コ
ウボク、センキュウ、トウヒ、トウキ、ショウキョウ、
オウゴン、サンシン、ガイヨウ、アロエ、ニンジン、ケ
イヒ、シャクヤク、ハッカ葉、オウゴン、ブクリョウ、
ショウブ、マツブサ、ビャクシ、サフラン、オウバク、
ウイキョウ、チンヒ、ガンピ、カミツレ、ダイコン、ヤ
ナギ、クスノキ、ニワトコソクズ、ナキナタコウジュ、
ヤツデ、セキショウ、ヨモギ、オトギリソウ、ユズ、ダ
イダイ、モモ、サイカチ、ビワ、スイカズラ、ヨロイグ
サ、ボダイジュ、トチノキ、ノコギリソウ、ホップ、ロ
ーズマリー、カバノ、マツ、ヤレンズラ、ランタナ、カ
ンゾウ、キッソウコン、マロニエ等。尚、これらはその
粉末でも抽出エキスであってもよい。
粘着剤: カゼイン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、水
溶性ゼラチン、ペクチン、デンプン、メチルセルロー
ス、エチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメ
チルエーテル、ポリエチレングリコール、カラヤゴム、
ローカストビーンガム、トラカントガム、カラギナン、
カーボポール、アカシヤガム、カンテン等。
精油類: ハッカ油、ジャスミン油、ショウ脳油、ヒノキ油、トウ
ヒ油、リュウ油、テレビン油、ケイ皮油、ベルガモット
油、ミカン油、ショウブ油、パイン油、ラベンダー油、
ベイ油、クローブ油、ヒバ油、バラ油、ユーカリ油、レ
モン油、タイム油、ペパーミント油、ローズ油、セージ
油、メントール、シネオール、オイゲノール、シトラー
ル、シトロネラール、ボルネオール、リナロール、ゲラ
ーオール、カンファー、チモール、スピラントール、ピ
ネンリモネン、テルペン系化合物等。
油類: オリーブ油、大豆油、アーモンド油、落下生油、ヒマシ
油、ヤシ油、パーム油、タートル油、ヌカ油、アボガド
油、ミンク油、卵黄油、牛脂、ラノリン、スクワレン、
ホホバ油、シリコーン、流動パラフィン、ワセリン、パ
ラフィン等。
ビタミン類: ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンD、ビ
タミンE、ビタミンF、ビタミンK、ビタミンP、ビタ
ミンU、カルニチン、フェルラ酸、α−オリザール、α
−リポ酸、オロット酸及びその誘導体等。
アミノ酸: グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシ
ン、セリン、トレオニン、フェニルアラニン、チロシ
ン、トリプトファン、シスチン、システィン、メチオニ
ン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、
グルタミン酸、アルギニン、ヒスチジン、リジン及びそ
の誘導体等。
蛋白分解酵素: ペプシン、トリプシン、キモトリプシン、カテプシン、
パパイン、プロメライン、フイシン及び細菌酵母、カビ
由来のプロテアーデ等。
保湿剤: プロピレングリコール、グリセリン等の多価アルコー
ル。ペプチド、ポリアミノ酸、コラーゲン加水分解物及
びその誘導体。ヒアルロン酸などのムコ多糖類。核酸、
エラスチン等の蛋白質及びその誘導体等。
その他の成分: 医薬品、医薬部外品及び化粧品用タール系石素(キサン
チン系等)、界面活性剤(アニオン系、カチオン系、両
性及びノニオン系)、海藻エキス、香料、殺菌剤等。
本発明の発泡性浴剤は、粉末、顆粒、結晶、錠剤等の形
にすることができ、これらの製剤化のために必要に応じ
て賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤等を添加することも
できる。そして、製剤化された発泡性浴剤は実質的に水
を透過しない包装材料、例えばアルミをラミネートした
フィルム等で一回の使用量毎に包装するか、あるいは全
体を密封容器に入れて製品とする。
〔効果〕 本発明の発泡性浴剤は、前記したように、安定化剤とし
て、亜鉛華又は/及び珪酸マグネシウムを用いたことに
より、長期間の保存によっても包装パックが膨張するこ
とがなく、しかも使用時においても優れた発泡性能を示
すことからその商品価値が著しく高められたものであ
る。
〔実施例〕
次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
実施例1〜8 下記表−1に示す成分組成を有する発泡性浴剤を調整
し、長期間保存後の安定性試験に供した。配合量(%)
は重量基準である。その試験結果を組成物の成分組成と
の関連で表−1に示す。なお、試験法及び評価基準は次
のようにして行った。
試験法;各実施例で得られた発泡性浴剤を製剤化し、こ
のものをアルミニウムをラミネートしたフィルムに包装
し、温度40℃、相対湿度75%RHで6ケ月保存後の包装パ
ックの膨張性を目視により測定した。
評価基準;○・・・包装パックの膨張なし ×・・・包装パックの膨張あり 実施例9〜10、比較例1〜6 炭酸水素ナトリウム36.0重量%、炭酸ナトリウム16.0重
量%及びコハク酸43.0重量%の成分組成を有する発泡性
浴剤に、下記表−2に示される安定剤5重量%を添加
し、得られた発泡性浴剤の保存安定性を実施例1〜8と
同様な方法で評価した。
さらに下記配合組成の浴用剤を調整し、試験したところ
優れた保存安定性を示した。なお、配合量は重量基準
(%)である。
実施例11(粉末状) 炭酸水素ナトリウム 30.0 炭酸ナトリウム 10.0 コハク酸 25.0 アジピン酸 8.8 硫酸ナトリウム 14.6 リン酸水素ナトリウム 5.0 リモネン 1.0 酢酸トコフェロール 0.1 ニンジン 1.0 ラベンダー油 1.0 ラノリン 0.5 アスパラギン酸 0.2 ペプシン酵素(150U) 0.3 ケイ酸マグネシウム 0.5 亜鉛華 0.5 香料 1.5 色素 適量 実施例12(顆粒状) 炭酸水素ナトリウム 30.0 炭酸ナトリウム 15.0 クエン酸 10.0 コハク酸 20.0 硫酸ナトリウム 14.9 カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.0 α−ピネン 1.0 酢酸トコフェロール 0.1 チンピ 0.5 トウキ 0.5 ビタミンE 0.3 ジメチルシリコーン 0.2 亜硫酸ナトリウム 2.0 ケイ酸マグネシウム 3.0 香料 1.5 色素 適量 実施例13(錠剤) 炭酸水素ナトリウム 30.0 炭酸ナトリウム 5.0 コハク酸 20.0 リンゴ酸 8.4 硫酸ナトリウム 29.1 ポリエチレングリコール(MW6000) 2.0 α−ピネン 1.0 酢酸トコフェロール 0.1 チンピ 0.5 アロエ 0.5 パパイン酵素(200U) 0.1 亜鉛華 0.5 ケイ酸マグネシウム 1.0 ビタミンB2 0.3 香料 1.5 実施例14(錠剤) 炭酸水素ナトリウム 5.0 炭酸ナトリウム 40.0 コハク酸 30.0 フマル酸 5.0 硫酸ナトリウム 7.5 亜硫酸ナトリウム 1.5 褐藻エキス 0.5 ポリビニルピロリドン 2.0 メントール 1.0 グルタミン酸−ナトリウム 1.0 ケイ酸マグネシウム 5.0 香料 1.5 色素 適量 実施例15(錠剤) 炭酸水素ナトリウム 30.0 セスキ炭酸ナトリウム 10.0 コハク酸 35.0 硫酸ナトリウム 8.9 亜硫酸ナトリウム 0 カミツレ 1.0 水溶性ゼラチン 3.0 ビタミンC 1.0 γ−オリザノール 1.0 ジメチルシリコーン 0.5 ヒアルロン酸 0.1 亜鉛華 6.0 香料 1.5 色素 適量

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭酸塩と有機酸を含有し、更に亜鉛革又は
    /及び珪酸マグネシウムを配合したことを特徴とする発
    泡性浴剤。
JP27385385A 1985-12-05 1985-12-05 発泡性浴剤 Expired - Lifetime JPH07546B2 (ja)

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