JPH07546A - 低エネルギ放射療法を施す方法及びシステム - Google Patents

低エネルギ放射療法を施す方法及びシステム

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JPH07546A JP5238380A JP23838093A JPH07546A JP H07546 A JPH07546 A JP H07546A JP 5238380 A JP5238380 A JP 5238380A JP 23838093 A JP23838093 A JP 23838093A JP H07546 A JPH07546 A JP H07546A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 中枢神経系の障害の治療に有効な、複数の低
周波数で変調した電磁波を使用する低エネルギ放射療法
とそれに使用する適用システム(11)を提供する。 【構成】 治療する患者に前記電磁波を放射するプロー
ブ(13)、患者のインピーダンスを放射器の出力イン
ピーダンスに整合させる変成器(14)、前記電磁波を
発生する各種電子回路構成部を制御するマイクロプロセ
ッサ(21)を含む低エネルギ電磁放射システム(1
1)は、複数の変調信号で変調された搬送波信号の形で
高周波電磁波を放射する。不眠症や恐怖発作を含む一般
的な不安症の治療に対して、特定の変調信号周波数と放
射時間および放射順序が用意され、アプリケーション記
憶装置(52)に記憶し、随時使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は中枢神経系障害の治療に
低エネルギ放射療法を施す方法及びシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】患者に低エネルギの電磁放射を加えるこ
とが含まれている低エネルギ放射療法は、中枢神経系
(CNS)障害に悩む患者を治療する有効な方法である
ことがわかってきた。中枢神経系の障害は、一般的にな
った不安・緊張症(anxiety disorders )、恐怖症(pa
nic disorders )、不眠症(insomnia)を含む睡眠異常
(sleep disorders )、睡眠が遅れる概日リズム症(ci
rcadian disorders )、うつ病(depression)などの神
経障害(psychiatric disorders ) 、強迫神経症(ob
sessive compulsive disorders)、薬物乱用の結果とし
ての障害、社会病質者(sociopathy)、外傷後ストレス
障害(post traumatic stress disorders )、或いはそ
の他の中枢神経系の障害である。このような治療を行う
方法と装置は、本出願と同一譲受人に譲渡された米国特
許、第4,649,935号、及び4,765,322
号に説明されているが、ここでこれらの特許に言及する
ことによりこれらの特許の開示内容は、本願に明確に組
み入れることにする。これらの先行特許が開示された時
以来、この治療に関するメカニズムの解明並びに最適な
結果を保証する方法に関するかなり進んだ知識理解が得
られている。この知識に基づいて本装置(以下システム
として説明する)の重要な進展がみられることになっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記特許の中で説明さ
れている方法と装置は、多くの場合満足すべき結果を提
供したとはいえ、結果に対する無矛盾性、有意性に欠け
るところがあった。また、治療時間や患者に与える低エ
ネルギ放射の量や特性を適切に制御したり、監視したり
することが常に可能であるとはいえなかった。更に、低
エネルギを患者に転送する効率が限定されており、患者
が動いたり、外部からの干渉等の要因によって影響を受
けるということがあった。
【0004】前に説明した装置を制約する別の条件は、
本質的に医薬産業に組み込まれた販売組織による従来の
販売には、この装置は全然合っていないということであ
る。本装置が患者の療法や治療を目的としており、その
患者に低エネルギ放射を与えるということは薬事療法と
同じだといえる。したがって医薬産業の販売組織は、医
師の処方箋の有無にかかわらず、たとえば薬剤師を通し
て医薬製品を販売する方法と大きく変わらない方法で、
本療法を販売する立場に置かれるべきなのである。
【0005】不眠症に対する治療の研究は他の医療研究
プロジェクトから遅れている。不眠症に対する現在の治
療方法は催眠薬、行動療法(たとえばバイオフィードバ
ック(生体自己制御))、或いは特にベンゾジアゼピ
ン、イミダゾピリジン(imidazopyridines)などの薬物
の使用のどれかになっている。薬に対する耐性、依存
性、長期治療における効果の減退などは現在使用可能な
この種類の薬に共通した欠点である。
【0006】過去20年間にわたる研究から明らかにな
ったことは、脳は通信リンク及び思考処理器官として働
くだけではなく、生体に影響する多数の化合物と同様、
重要な化学的活動の源泉としても働いているということ
である。これらの多くの神経伝達物質(neurotransmitt
er)化合物及びイオンが分泌されると化学的及び電気的
刺激が起こるのである。また研究が示していることは、
これらの神経に影響する化合物のあるものは睡眠サイク
ルと覚醒サイクルの規則に含まれているということであ
る(コエラ:「睡眠の規則と構成」、イクスペリエンシ
ア、1984;40(4):309−408(Koella,
"The Organization and Regulation ofSleep"Experien
tia, 1984; 40(4):309-408))。
【0007】1970年代に、アデイ(Adey)と彼のグ
ループは、適切に規定された低周波で変調された弱い電
磁場により、脳内のカルシュームイオンと神経伝達物質
(GABA)の放出を変えることができたることを発表
した。(カックマレク及びアデイ、「猫の大脳皮質から
の45Ca2+及び[3 H]y−アミノ酪酸の放出」、ブレ
インリサーチ、1973;63:331−342(Kacz
marek and Adey, "TheEfflux of Ca and [H ] y-ami
nobutyric Acid from Cat Cerebral Cortex,"Brain Res
earch, 1973; 63:331-342 ); カックマレク及びアデ
イ、「皮質におけるイオンと伝達物質の放出を変える弱
い電子勾配」 ブレインリサーチ、1974;66:5
37−540(Kaczmarek and Adey, "Weak Elecctroni
c Gradients Change Ionic and Transmitter Fluxes in
Cortex" Brain Research, 1974; 66:537-540 );ボー
インほか、「電磁場による鶏の大脳組織からの45Ca2+
の放出におけるイオンの要因」、米国科学アカデミー会
報、1978; 75(12):6314−6318
(Bawin et al., "Ionic Factors in Release of Ca Fr
om Chicken Cerebral Tissue by Electromagetic Field
s," Proceedings ofNational Academy of Science, 197
8; 75(12):6314-6318))。これらの実験では、麻酔し
た猫の大脳皮質は当初、放射性同位元素で識別されたカ
ルシュウムとGABAにより培養されていた。この大脳
皮質が、200ヘルツで変調された弱い電場により連続
した刺激を受けると、1.29倍多いCa++と1.2
1倍多いGABAの流出が起こることが研究者たちによ
り発見された(カックマレク及びアデイ、ブレインリサ
ーチ、1973;63:331−342(Kaczmarek an
d Adey, Brain Research, 1973;63:331-342 ))。興味
深いことに、GABAの流出はCa++の流出と並行し
て発生していることであり、このことは2つの現象は密
接に関係していることを示している。変調された電磁場
による刺激を受けると大脳組織からのCa++の流出が
増加するということは繰り返し発見されている(ヅッタ
ほか、「マイクロ波輻射により導出されて、培養液中の
人間の神経芽腫細胞から流出したカルシュームイオ
ン」、バイオエレクトロマグネチックス、1984;5
(1):71−78;およびブラックマンほか、「試験
管内の大脳組織からのカルシュウムイオンの流出に対す
る電磁場の影響」バイオエレクロマグネチックス、19
88; 9:215−227(Dutta et al., "Microwa
veRadiation Induced Calsium Ions Effused from Huma
n Neuroblastoma Cells in Culture, "Bioelectromagne
tics, 1984; 5(1): 71-78; and Blackman et al.,"Infl
uence of Electromagnetic Fields on the Efflux of C
alcium Ions fromBrain Tissue in Vitro, "Bioelectro
magnetics, 1988; 9:215-227 )。ある種の低周波で変
調された弱い電場により、Ca++とGABAの流出を
変えることができることはもはや既定の事実となったの
である。
【0008】1983年の間に、低周波で変調され、頬
面窩洞(buccal cavity ) 内に設置されたアンテナに
より供給された弱い電磁場により、ボランチアの人間の
EEG(脳電図:electroencephalogram)の読みが変わ
ったことが発見された。アデイおよびブラックマンの所
見と一致して、非常に適切に規定された低周波により変
調され、かつ適切に決められた強度で放射された標準搬
送周波数(27メガヘルツ)の場合のみEEGの変化を
顕在化できることが発見されたのである。
【0009】本発明は、我々の以前の特許の中で説明し
た患者の治療に対して、上に述べた欠点を克服しつつ、
まったく新しい方法を実行することを可能としたのであ
る。
【0010】
【課題を解決する手段】本発明では、システム(装置)
の中に応用例記憶装置(application storagedevice)
用のインタフェースを用意する事を意図しているが、こ
のアプリケーション記憶装置には磁気記憶媒体、半導体
メモリ記憶媒体、光学式メモリ記憶媒体、機械式記憶媒
体などの記憶媒体を含めることができる。選択した記憶
媒体は各種の制御情報を運べるようにプログラムされ
る。記憶媒体に記憶される別の情報には、低エネルギ電
磁放射の持続時間、したがって患者に前記電磁波を放射
する継続時間を制御する継続時間制御情報が含まれてい
る。更に制御情報にはデューティ・サイクル制御情報を
含めても良いが、このデュウテー・サイクル制御情報
は、たとえば選択した時間の間に低エネルギ放射を停止
したり再開始したりして放射が交互に行われるように制
御するものである。更にまた記憶媒体にプログラムされ
る制御情報には、選択情報、即ち、順番にどんな形式の
放射をしてよいか、放射の間にポーズを置くのか置かな
いのかなど、各種の異なる変調波形と変調周波数の放射
を選択する情報が含まれている。また記憶媒体にプログ
ラムされる制御情報には電力レベル制御情報も含まれて
いる。
【0011】本発明の1実施例では、このシステムには
マイクロプロセッサが含まれているが、マイクロプロセ
ッサにはアプリケーション記憶装置からの制御情報がロ
ードされる。するとマイクロプロセッサはシステムの機
能を制御して望ましい治療用放射を発生させる。
【0012】本発明の別の実施例では、アプリケーショ
ン記憶装置は1つのユニットに組み合わされ、システム
を制御するためにインタフェースを介してシステムに接
続されるように考えられている。
【0013】これらの実施例の何れにおいても、本発明
では、このインタフェースに、たとえば無線周波リンク
や電話回線などの通信チャネルが含まれ、このチャネル
によりアプリケーション記憶装置がシステムの残り部分
に接続されることが考えられている。
【0014】また、本発明はシステムの中では、低エネ
ルギ放射の放射器と、患者にこれを放射するプローブの
中間に接続されるインピーダンス変成器を用意する事が
考えられているが、このインピーダンス変成器により、
放射器回路から見た患者のインピーダンスは放射器回路
の出力インピーダンスに十分に整合する。
【0015】本発明の別の側面は電力反射率検出器を用
意する事であるが、この電力検出器は患者に加えられた
電力放射量を検出し、その量をシステムにより放射され
た電力量と比較する。この電力検出器により、患者が処
方通りの治療を受けている事を監視することが可能とな
る。この患者治療適合性情報(patient treatment comp
liance information)は、後で検索し分析できるように
アプリケーション記憶装置に記憶される。たとえば、こ
の電力検出器は特定の患者に加えられた治療の回数と、
治療毎の経過時間を検出するのに使用できるのである。
更に、治療の試行回数の記録と同様、各治療日の実際の
時間も記録できるのである。
【0016】
【実施例】添付の図面と以下に述べる詳細説明を参照す
れば、本発明に関するこれらの特徴と利点は当業者には
明かとなるであろう。
【0017】図1を参照すると、本発明による変調され
た低エネルギ放射適用システム11が示されている。前
出の米国特許、第4,649,935号および第4,7
65,322号に示されている通り、このシステムは低
エネルギ放射療法(Low Energy Emission Therapy )
(LEET:本出願人に譲渡された登録商標)を実施す
るのに有用である事が証明されているが、このシステム
には低エネルギ無線周波(RF)電磁波の放射が含まれ
ており、以下に示す中枢神経系(CNS)障害に悩む患
者の治療に有効な方法であることが証明されている。中
枢神経系の障害とは、たとえば、一般的になった不安・
緊張症、恐怖症、不眠症を含む睡眠異常、睡眠が遅れる
概日リズム症、うつ病などの神経障害、強迫神経症、薬
物乱用の結果としての障害、社会病質者、外傷後ストレ
ス障害、或いはその他の中枢神経系の障害である。本シ
ステムにはプローブあるいはマウスピース13が含まれ
ているが、これらは治療中の患者の口の中に挿入され
る。プローブ13は、同軸ケーブル12とインピーダン
ス整合用変成器14を介して電磁エネルギ放出器(図2
も参照されたい)に接続されている。プローブ13はマ
ウスピースとして示しているがどこの粘膜にでも適用で
きるようになっているプローブならばいかなるプローブ
でも使用できる。たとえば、口内用、鼻孔用、眼窩用、
尿道用、肛門用及び/或いは膣用のプローブは本発明の
範囲から逸脱せずに使用可能である。現在のところ望ま
しいのは、たとえば、鼻孔用や口内用プローブのように
脳に近接して置かれるプローブである。
【0018】また、適用システム11にはインタフェー
ス16が含まれているが、このインタフェースは、たと
えば、磁気記憶媒体、半導体メモリ記憶媒体、光学式メ
モリ記憶媒体、機械的に符号化された媒体などのアプリ
ケーション(応用例)記憶装置を受けるようになってい
る。またアプリケーション(応用例)記憶装置は、シス
テム11の動作を制御するのに使用される制御情報によ
りプログラムされて、治療中の患者に対して望ましいタ
イプの低エネルギ放射療法が施される。
【0019】以下より詳細に示す通り、アプリケーショ
ン記憶装置52はマイクロプロセッサを備えても良く、
インタフェース16につながると、システム11の機能
を制御して望ましい低エネルギ放射療法を提供する。そ
のかわりとして、アプリケーション記憶装置52は、シ
ステム11のマイクロプロセッサ21と共同で使用され
るマイクロプロセッサを備えても良い。このような場
合、装置52のマイクロプロセッサはシステム11と記
憶装置52のインタフェース動作を援助したり、あるい
は安全チェック機能を提供したりできる。
【0020】またシステム11にはディスプレイ17が
含まれており、このディスプレイはシステム11の動作
の各種指示を表示できる。更に、システム11には電源
のオンボタン18、オフボタン19が含まれている。
【0021】適用システム11の構成で図1に示したも
のとは別の構成も本発明の精神と範囲から逸脱する事な
く使用できる事が理解されるであろう。
【0022】つぎに図2を参照すると、示されているの
は本発明による適用システム11の電子回路のブロック
図である。マイクロプロセッサ21は適用システム11
のコントローラとして動作し、アドレス・バス22、デ
ータ・バス23、I/Oライン25を介してシステム1
1の各種構成部を制御するように接続されている。
【0023】マイクロプロセッサ21には、命令コー
ド、制御プログラム、一時的データ用の中間記憶が含ま
れていることが望ましい。さらに、マイクロプロセッサ
21には入/出力ポートと内部タイマーが含まれてい
る。マイクロプロセッサ21は、たとえば、インテル社
(Intel Corporation)から入手可能
な8ビット・シングルチップ・マイクロコントローラ、
8048あるいは8051で良い。
【0024】マイクロプロセッサ21のタイミングはシ
ステムクロック24により供給されているが、このシス
テムクロック24にはコンデンサ27、28と共にクロ
ック用水晶26が含まれている。システムクロック24
は、使用される特定のマイクロプロセッサに適合するい
かなるクロック周波数でも動作できる。本発明の実施例
の1つによれば、システムクロック24はクロック周波
数8メガヘルツで動作する。
【0025】マイクロプロセッサ21の動作プログラム
は、図11から図14を参照して流れ図の形式で以下に
示す。一般的に、マイクロプロセッサ21は可制御型電
磁エネルギ発生器回路29を制御して、プローブ13を
介して患者に加えるための希望する形式の変調された低
エネルギ電磁放射を発生させるように機能する。
【0026】可制御型発生器回路29には変調周波数発
生器回路31と搬送波信号発振器32が含まれている。
マイクロプロセッサ21は、以下より詳細に説明する通
り、発振器ディスエーブル・ライン33を介して可制御
型発生器回路29を起動したり停止したりするように動
作する。また、可制御型発生器回路29にはAM変調・
電力発生器34が含まれているが、AM変調・電力発生
器34は、搬送波信号発振器32が発生させた、搬送波
信号ライン36上の搬送波信号を、変調周波数発生器回
路31が発生させた、変調信号ライン37上の変調信号
を使って振幅変調するように動作する。
【0027】変調器34は、振幅変調された搬送波信号
を変調搬送波信号ライン38上に発生させる。振幅変調
された搬送波信号はフィルタ回路39に供給される。フ
ィルタ回路39は、同軸ケーブル12とインピーダンス
変成器14を介してプローブ13に接続される。
【0028】マイクロプロセッサ21は、アドレス・バ
ス22、データ・バス23、I/Oライン25を介して
可制御型発生器回路29の変調周波数発生器回路31を
制御する。特に、マイクロプロセッサ21はI/Oライ
ン25を介して変調波形記憶装置43に記憶された希望
する波形を選択する。また選択した変調信号を検索する
ために、マイクロプロセッサ21が波形アドレス発生器
41を制御して、波形アドレス・バス42上に一連のア
ドレスをつくり出すと、これらのアドレスは変調信号記
憶装置43に供給される。希望する変調信号は変調信号
記憶装置43から検索され変調信号バス44にディジタ
ル形式で供給される。変調信号バス44がディジタル・
アナログ変換器(DAC)46につながると、DAC4
6はディジタル変調信号をアナログ形式に変換する。こ
のアナログ変調信号は選択フィルタ47につながれ、選
択フィルタ47は、DAC46によってつくられ、変調
信号ライン20上にあるアナログ変調信号をマイクロプ
ロセッサ21の制御の下で抵抗器48とコンデンサ4
9、51を使用して濾波する。
【0029】本実施例においては、各種の変調信号波形
は変調信号記憶装置43の中に記憶されている。2キロ
バイトのメモリにより、変調信号記憶装置43は8つの
異なる変調信号波形を記憶することができる。使用して
成功した波形には方形波形や正弦波形が含まれている。
このほかに使用できそうな波形には整流した正弦波、三
角波、上記波形のすべての組み合わせの波形が含まれて
いる。
【0030】本実施例においては、各変調信号波形は2
56バイトのメモリを使用しているので、256の連続
したアドレスを速読(running through )することによ
り変調信号記憶装置43から検索される。変調信号の周
波数は、変調信号記憶装置43から波形が検索される早
さにより制御される。本実施例によれば、これはマイク
ロプロセッサ21から波形アドレス発生器41の中に含
まれるプログラマブルカウンターに制御コードをダウン
ロードすることにより遂行される。プログラマブルカウ
ンターの出力はリプル・カウンターを駆動すると、リプ
ル・カウンターは8ビットのアドレス列を波形アドレス
・バス42上に発生させる。
【0031】波形アドレス発生器41は、たとえば、N
ECから入手可能なプログラマブル・タイマー/カウン
ター・uPD65042Cでよい。変調信号記憶装置4
3は、たとえば、希望する波形テーブルによりプログラ
ムされた28C16型電気的消去可能プログラマブル読
出し専用メモリ(Electrical Erasable ProgrammableRe
ad Only Memory:EEPROM)でよい。ディジタル・
アナログ変換器46は、たとえば、アナログ・デバイス
(Analog Devices)社から入手可能なDACポート、A
D557JNでよいし、選択フィルタ47はナショナル
・セミコンダクター(National Semiconductor)社ある
いはハリス・セミコンダクター(HarisSemiconductor)
社から入手可能な4052型マルチプレクサでよい。
【0032】本発明によれば、可制御型発生器回路29
の動作を制御するために使用される特定の変調制御情報
はアプリケーション記憶装置52に記憶される。図1
5、図16、図17、図18を参照して以下より詳細に
説明する通り、アプリケーション記憶装置52は、後で
検索に使える情報を記憶するどんな記憶装置でもよい。
たとえば、アプリケーション記憶装置52は、カード、
テープ、ディスク、ドラムなど磁気記憶媒体を基本とす
る記憶装置でよい。代替方法としては、アプリケーショ
ン記憶装置52は、消去可能プログラマブル読出し専用
メモリ(ErasableProgrammable Read Only Memory: E
PROM)、電気的消去可能プログラマブル読出し専用
メモリ(EEPROM)あるいは不揮発性ランダムアク
セスメモリ(RAM)など半導体メモリを基本とした記
憶装置でもよい。アプリケーション記憶装置52に対す
るその他の方法として、パンチカード、カムなどの機械
的情報記憶装置がある。アプリケーション記憶装置52
の更に別の方法としてはコンパクトディスク読出し専用
メモリCD ROM)がある。
【0033】強調しておかなければならないことは、マ
イクロプロセッサ21を示す図形はアプリケーション記
憶装置52と離れているが、マイクロプロセッサ21と
アプリケーション記憶装置52は両方とも1つの素子に
組み込まれ、この素子はシステム11にロードされて、
ここに説明する通りシステム11の動作を制御するので
ある。この場合、インタフェース16はマイクロプロセ
ッサ21とアプリケーション記憶装置52とシステム1
1の残り部分との組み合わせの間に介在している事にな
る。
【0034】インタフェース16は使用される特定のア
プリケーション記憶装置52に対して適切に構成され
る。インタフェース16はアプリケーション記憶装置5
2に記憶された制御情報を、マイクロプロセッサ21の
メモリ内の記憶に使用可能な形式に翻訳し、マイクロプ
ロセッサ21が可制御型発生器回路29を制御して、希
望する変調された低エネルギ放射を発生させるようにす
る。
【0035】インタフェース16はアプリケーション記
憶装置52に記憶された情報を直接読出しても良いし、
各種の既存の通信リンクを使用してこの情報を読出しし
ても良い。インタフェース16とアプリケーション記憶
装置52の間の情報転送に、たとえば、無線周波、マイ
クロウエーブ、電話あるいは光による通信リンクを使用
してもよい。
【0036】アプリケーション記憶装置52とマイクロ
プロセッサ21が同一素子に組み込まれた場合、インタ
フェース16は、マイクロプロセッサ21をシステム1
1の残り部分に接続するように構成される。
【0037】アプリケーション記憶装置52に記憶され
た制御情報により、プローブ13を介して患者に加えら
れる変調された低エネルギRF電磁放射の調整可能な各
種パラメータが指定される。このような調整可能なパラ
メータには、たとえば、搬送波の周波数と振幅、搬送波
の変調の振幅と周波数、放射持続時間、放射の電力レベ
ル、放射のデューティ・サイクル(即ち、使用中加えら
れた放射パルスの、オフ時間に対するオン時間の割
合)、特定の使用に対する異なる変調周波数の使用の順
番、全治療回数、特定の患者に処方された治療毎の継続
時間が含まれている。
【0038】たとえば、搬送波信号と変調信号は、振幅
変調された信号によりプローブ13を駆動するように選
択されるが、振幅変調された信号の中の搬送波信号には
1ギガヘルツ以下、望ましくは1メガヘルツと900メ
ガヘルツの間のスペクトル周波数成分が含まれ、かつ変
調信号には、0.1ヘルツと10キロヘルツの間の、望
ましくは1ヘルツと1000ヘルツの間のスペクトル周
波数成分が含まれている。本発明によれば、1つあるい
はそれ以上の変調周波数を順番に連続して変調信号を形
成している。
【0039】追加機能としては、電磁放射センサ53が
備えられていて、搬送波発振器32の周波数による電磁
放射の存在が検出される。放射センサ53により、希望
する周波数の電磁放射が出ているかどうかの指示がマイ
クロプロセッサ21に与えられる。以下より詳細に説明
する通り、マイクロプロセッサ21は、たとえば、ディ
スプレイ17にエラーメッセージを表示したり、可制御
型発生器回路29を停止したりするなどの適切な作用を
行う。
【0040】また本発明には電力センサ54が含まれて
いるが、この電力センサ54は、プローブ13を介して
患者に加えられる電力量を検出し、この量を該患者から
戻ってきたあるいは反射された電力量と比較する。この
比率は、治療セッション中にシステムが適正に使用され
ていることを示している。電力センサ54は、患者から
反射された電力量に対する該患者に加えられた電力量
を、電力センス・ライン56を介してマイクロプロセッ
サ21に与える。
【0041】電力センス・ライン56上に与えられる指
示はディジタル化されて、マイクロプロセッサ21によ
り使用され、たとえば、加えた電力のレベルを検出し制
御するとともに、実際に加えた治療に関する情報をアプ
リケーション記憶装置52に記録する。この情報は、患
者の治療の適合性と効果を評価するために治療医や臨床
医によって使用される。このような治療上の情報には、
たとえば、所定の時間中に加えられた治療回数、治療毎
の日時と実際の時間、治療の試行回数、治療の適合性
(即ち、治療セッション中にプローブが正しい場所にあ
ったか、正しい場所からはずれていたかどうかというこ
と)、特定の変調周波数の累積放射量、が含まれてい
る。
【0042】加えられる電力レベルは、患者によって吸
収されたエネルギの固有吸収率(SAR:specific abs
orption rate)が、組織1キログラム当たり1マイクロ
ワットから組織1キログラム当たり50ワットになるよ
うに制御されることが望ましい。さらに望ましくは、S
ARが組織1キログラム当たり100マイクロワットか
ら組織1キログラム当たり10ワットに、さらに最も望
ましくは、SARが組織1キログラム当たり1ミリワッ
トから組織1キログラム当たり100ミリワットまでと
するように電力レベルを調整する。これらSARは当該
患者のどこの組織における値でも良いが、中枢神経形の
組織の中である事が望ましい。
【0043】また、システム11には、バッテリ及び充
電回路57とバッテリ電圧変化検出器58を含んだ電源
供給回路が含まれている。
【0044】図3から図10は図2のシステムの各種構
成部の詳細を示している。
【0045】図3を参照すると、可調整型変調周波数発
生器回路31の詳細な模式図が示されている。変調周波
数発生器回路31には波形アドレス発生器41、変調信
号記憶装置43、ディジタル・アナログ変換器46、選
択フィルタ回路網47が含まれている。
【0046】マイクロプロセッサ21は拡張I/Oライ
ン45を制御して波形記憶装置43から希望する波形を
選択する。ついでマイクロプロセッサ21が波形アドレ
ス発生器41に制御情報をダウンロードすると、次に波
形アドレス発生器41は1連の波形アドレスを発生させ
る。この1連の波形アドレスは波形アドレス・バス42
を介して変調信号記憶装置43に供給される。すると希
望する変調信号が記憶装置43から検索されて、信号バ
ス44にディジタル形式で現れる。ディジタル・アナロ
グ変換器46によってディジタルからアナログへ変換さ
れた後、当該変調信号は濾波されて変調信号ライン20
に出力される。
【0047】変調信号の周波数は、一連の波形アドレス
が発生する速度によって決定される。変調信号の形は拡
張I/Oライン45を介してマイクロプロセッサ21に
より選択され、フィルター回路網はI/Oライン50を
介して選択される。
【0048】つぎに図4を参照すると、変調信号バッフ
ァー増幅器35と搬送波発振器回路32の詳細な模式図
が示されている。
【0049】変調信号バッファー増幅器35は基本的に
は離散型の非インバーティング増幅器である。この増幅
器は選択フィルター47からの変調信号20をバッファ
ーし、AM変調・電力発生器34に対して必要な変調信
号振幅と電流ドライブを与える。出力ステ−ジは、出力
信号37がレール間の電圧振幅(rail-to-railvaltage
swing )になるように設計されている。変調信号バッフ
ァーの出力は信号ライン37に現れる。
【0050】つぎのことに注意されたい。即ち、ここに
開示した実施例では、変調信号バッファー増幅器35の
利得は実質的に一定であると考えられている。しかし本
発明では、ライン37上の変調信号の大きさを変えるた
めに、マイクロプロセッサ21によって制御される可変
利得増幅器を使用することも意図されており、したがっ
て加える電力の制御をプログラムできるようになってい
る。
【0051】搬送波発振器32は搬送波発振器水晶59
の周辺につくられている。1つの実施例においては、搬
送波発振器32は27メガヘルツの無線周波(RF)搬
送周波数を発生させる。本発明の他の実施例では48メ
ガヘルツ、450メガヘルツあるいは900メガヘルツ
のRF搬送周波数をつかうことを考えている。一般に、
搬送波発振器32によって発生するRF搬送周波数は、
望ましくは1メガヘルツと900キロヘルツの間の、1
メガヘルツより少ないスペクトル周波数成分を有してい
る。これも注意されたい事であるが、開示した実施例で
は、一度設定されると搬送波発振器の周波数は実質的に
一定になっているが、本発明では、搬送波信号発振器3
2によって発生する搬送波の周波数は、アプリケーショ
ン記憶装置52に記憶されている制御情報の使用により
マイクロプロセッサ21によって制御しかつ可変とする
ことができるのである。これは、たとえば、高周波発振
器を使用すれば可能であるが、この場合、高周波発振器
の出力を可調整型クロック・デバイダ回路により調整し
て搬送周波数信号を発生させることになる。
【0052】搬送波発振器32は搬送波信号ライン36
上に搬送波信号を発生させるが、この搬送波信号は信号
ライン37で運ばれる変調信号によって変調される。
【0053】発振器ディスエーブル・ライン33がNA
NDゲート61に供給されると、その出力はNANDゲ
ート62に供給される。この構成によって、マイクロプ
ロセッサ21は、適切なディスエーブル信号を発振器デ
ィスエーブル・ライン33に供給する事により変調信号
バッファー35と搬送波発振器32の双方を動作不能に
することができる。
【0054】図5はAM変調・電力発生器34と出力フ
ィルター39の詳細な模式図を示す。AM変調器は、並
列に接続され零交差スイッチング・モードで動作する2
つのトランジスタ66、67からつくられている。搬送
波信号36はインダクタ68、69を介してトランジス
タ66、67のベースに供給される。トランジスタ6
6、67のコレクタに現れる変調された搬送波が最終結
果である。
【0055】出力電力は、3対のインダクタとコンデン
サ70、71、72により構成されるシングルエンド型
同調式共振変換器(single-ended tuned resonant conv
erters)によって発生する。LC共振回路70、71、
72は同調して必要な出力電力を与え、かつ最適化され
て変換器の効率は最大となる。
【0056】AM変調・電力発生器34の出力は信号ラ
イン38に現れる。この変調された信号は出力フィルタ
回路網39を介して出力コネクタ78に与えられる。出
力フィルタ39には3つのLCフィルターステ−ジ7
3、74、76が含まれている。
【0057】第1のLCフィルター・ステ−ジ73は、
通過バンドの中心が27メガヘルツでバンド・ノッチの
中心が54メガヘルツのバンド・パス・フィルター及び
バンド・ノッチ・フィルターである。バンド・ノッチ・
フィルターは搬送波の第2高調波を追加して抑止する。
第2および第3のLCフィルター・ステ−ジ74、76
はともにバンド・パス・フィルターであって、その通過
バンドの中心は27メガヘルツである。この3ステ−ジ
の出力フィルターは、AM変調回路34の零交差スイッ
チングに起因する搬送波の高調波を実質的に除去する役
目をしている。
【0058】出力の直列抵抗器77は変調器の出力イン
ピーダンスを調整するために使用されている。AM変調
器の出力インピーダンスは50オームよりかなり小さい
という事が測定で判っている。直列抵抗器77により回
路の出力インピーダンスはほぼ50オームに調整され
る。
【0059】図6はインピーダンス変成器14の詳細を
示す。図1、図2、図5を参照すると、AM変調・電力
発生器34とフィルタ・ステ−ジ39の出力は50オー
ムの出力インピーダンスを持つように設計されている
が、これは同軸ケーブル12の50オームのインピーダ
ンスに整合するために選択されているのである。インピ
ーダンス変成器14には、プローブ13と同軸ケーブル
12の中心導体との間に接続されるインダクタ79と、
プローブ13と同軸ケーブル12の接地導体との間に接
続されるコンデンサ81が含まれている。
【0060】インピーダンスの測定から決定されている
事として、プローブ13が患者の口の中に挿入される
と、プローブと患者の組み合わせにより、150+j2
00オームのオーダの複素インピーダンスを呈するとい
う事がある。 インピーダンス変成器14は、この複素
インピーダンスを同軸ケーブル12の50オームのイン
ピーダンスに、したがってAM変調器34と出力フィル
タ39の出力インピーダンスに整合する働きをしている
のである。これによって電力の伝送が向上し、反射が最
小となる。1つの実施例では、インダクタ79は0.6
8マイクロヘンリー、コンデンサ81は47ピコファラ
ッドである。
【0061】図7は本発明の放射センサ53の詳細な模
式図を示す。放射センサ53にはアンテナ82が含まれ
ており、このアンテナは搬送波発振器32の周波数の電
磁場を検出することができる。アンテナ82によって誘
起された信号は、ダイオード83、コンデンサ84、抵
抗器85で形成される簡単なダイオード検波器に供給さ
れる。復調された低周波信号はスイッチとして動作する
トランジスタ86のベースに供給される。この出力は低
レベル信号ライン87であり、この出力はマイクロプロ
セッサ21に接続されている。放射センサ53は治療セ
ッションの始めで使用され、プローブ13が当該搬送周
波数の電磁場を放射しているかどうかを検出する。前記
電磁場が放射されていれば、マイクロプロセッサ21
は、正しく電磁場がつくられているということをディス
プレイ17に表示する。
【0062】また、放射センサ53は、EXT DC
INライン115を介して電力供給回路に接続されてい
る(図10も参照されたい)。外部の直流電力が供給さ
れると、トランジスタ86のベースに接続されているラ
イン115はトランジスタ86をオンにするので、外部
の直流電力が供給されているという表示をマイクロプロ
セッサ21に与える事になる。
【0063】つぎに図8を参照すると、患者に加える電
力とその患者から反射する電力の比を感知するために使
用される電力センサ54の模式図が示されている。この
比率は、適用システム11から患者に対して伝送される
電力の効率を示しており、患者治療の適合性を事前調査
するのに使用される。また、電力センサ54は患者に加
えられる電力レベルを監視するのにも使用される。
【0064】電力センサ54には双方向カプラ88が含
まれているが、双方向カプラ88はシナジー・マイクロ
ウエーブ・コーポレーション(Sinergy Microwave Corp
oration )から入手可能なモデルKDP−243双方向
カプラで良い。双方向カプラ88は、適用システム11
により出力コネクタ78を介して放射されかつ同軸ケー
ブル12により運ばれるエネルギの一部分を、検出回路
89、90に結合する。
【0065】出力コネクタ78は双方向カプラ88の1
次側入力に接続され、同軸ケーブル12は双方向カプラ
88の1次側入力に接続されている。双方向カプラ88
には2つの2次側出力が含まれているが、各2次側出力
はそれぞれ検出回路89、90に接続されている。検出
回路89は、患者に加えられる電力量を検出するように
機能し、検出回路90は、患者から反射される電力を検
出するように機能する。検出回路89は、抵抗性分割器
94を介して差動増幅器91のプラスの入力に接続され
ている。検出回路90は、抵抗性分割器92を介して差
動増幅器91のマイナスの入力に接続されている。差動
増幅器91の出力は適用システム11により患者に対し
て伝送された電力と、患者から反射された電力の差を示
しており、したがって患者によって吸収された電力量を
示している事になる。差動増幅器91の出力はアナログ
・ディジタル変換器(ADC)あるいは比較器93に接
続され、ADC93の出力は電力センス・ライン56を
介してマイクロプロセッサ21に接続されている。
【0066】図11から図14の流れ図を参照して以下
より詳細に説明する通り、マイクロプロセッサ21、は
電力センス・ライン56に現れる信号を解析して、患者
に加えた電力量を調べかつ制御し、さらに患者の治療の
適合性を評価するとともに、あとで治療医や臨床医によ
って分析や評価に使用できるように、患者の治療の適合
性の特徴や証拠をアプリケーション記憶装置52に記録
しておく。
【0067】図9は情報出力回路17の詳細な模式図を
示す。マイクロプロセッサ21はデータ・バス23、ア
ドレス・バス22を介して情報出力回路17のディスプ
レイ・モジュール109を制御し、I/Oライン100
によりサウンド制御回路110を制御する。ディスプレ
イ・モジュール109はジーメンス(Siemens )から入
手可能なインテリジェントLEDディスプレイ・モジュ
ールPD3535、あるいはエプソン(EPSON )から入
手可能なLCDグラフィック・モジュールでも良い。サ
ウンド制御回路110は図9のブザーでも良いし、最新
型の音声合成器でも良い。
【0068】つぎに図10を参照すると、本発明の適用
システム11に使用されている電力供給回路の詳細が示
されている。
【0069】適用システム11の動作中は、電力は再充
電型バッテリ95から引き出されるが、このバッテリ
は、たとえば、6ボルトの再充電型Ni−Cdバッテリ
等でよい。バッテリ95はリレー99を介してリレー9
8に接続されている。リレー98の巻線に流れる電流
は、NANDゲート102の出力により制御されるトラ
ンジスタ106によって供給される。
【0070】NANDゲート102、103、104、
105はリセット型ラッチを形成するように構成されて
いる。オン・ボタン18が押下されると、本ラッチによ
りトランジスタ106がオンになり、トランジスタ10
6によってリレー98の巻線が活性化される。オフ・ボ
タン19が押下されると、このラッチはリセットされ、
したがってトランジスタ106はオフになり、リレー9
8の巻線から電力が除かれる。またマイクロプロセッサ
21は、自動オフ・ライン107を瞬間ロウに引っ張る
ことにより、このラッチをリセットできる。この動作
は、システム11がアイドルになっている時、不必要に
電力が消費されることを防止する。
【0071】リレー98の巻線に電流が流れると、バッ
テリ95は電圧調整器97に接続され、この電圧調整器
97は調整された電圧Vccを供給する。電圧Vccは
適用システム11の各種構成部に電力を供給するために
使用されている。
【0072】コネクタ96は、バッテリ95を充電する
ために使用される外部交流/直流アダプタ(示されてい
ない)を収容するために用意されている。コネクタ96
に外部直流アダプタが接続されると、電圧調整器101
によって調整された電圧が生じ、この電圧によってリレ
ー99の巻線に電流が流れる。ついでバッテリ95は電
圧調整器97から切断され、電圧調整器101の出力は
電圧調整器97の入力に接続されるので、適用システム
11は外部直流アダプタにより電力が供給されるように
なる。外部直流電圧があることの表示は、EXT DC
INライン115を介して放射センサ53(図7)に
供給される。
【0073】外部直流電力が接続されれば(当初、適用
システム11に電力が供給されているときは、放射セン
サ53により判断される)、マイクロプロセッサ21は
バッテリ充電ルーチンを実行し、可制御型発生器回路2
9を停止させ、搬送波発振器32を動作不能にする。ま
た、マイクロプロセッサ21はバッテリ充電コントロー
ラ57に信号を送り急速充電回路をオンにする。ディス
プレイ17にメッセージが表示されるか、別の発光ダイ
オードにバッテリが充電中である事が表示される。
【0074】バッテリ充電ルーチンの間、マイクロプロ
セッサ21は、データ・バス23を介して−dV検出器
58からのバッテリ電圧を常時監視する。必要な−dV
が検出されると、Ni−Cdバッテリ95は全充電状態
に到達し、マイクロプロセッサ21は高速充電回路をオ
フに切り換え、システム11から外部電力を自動的に切
り離す。−dV検出器58は、たとえば、マキシム・イ
ンテグレーテッド、プロダクツ社(Maxim Integrated P
roducts, Inc. )から入手可能なMAX166ディジタ
ル・アナログ変換器を含んだ構成でも良い。
【0075】バッテリ電圧はバッテリ電圧モニター10
8により監視されている。バッテリ電圧が所定の低レベ
ル(放射電力が校正された値から3%低下するときの電
圧レベル)に低下すると、マイクロプロセッサ21に信
号が供給され、マイクロプロセッサ21はつぎに放射を
停止しディスプレイ17にエラー・メッセージを供給す
る。バッテリ電圧モニター108は、たとえば、テキサ
ス・インスツルメンツ(Texas Instruments )あるいは
SGSトムソン(SGS Thompson)から入手可能な電圧監
視用集積回路でよい。
【0076】つぎに図11から図14を参照すると、本
発明の方法による図1および図2の適用システム11の
動作の流れ図が示されている。実際にマイクロプロセッ
サ21に適用システム11の機能を制御させるために、
図11から図14の流れ図は適切なコンピュータ・プロ
グラムにコーディングされマイクロプロセッサ21の動
作プログラム記憶部分にロードされている。
【0077】図11を参照すると、スイッチ18が作動
するとマイクロプロセッサ21はプログラムの実行を開
始する。ブロック111で、マイクロプロセッサ21は
波形アドレス発生器41を停止し、搬送波発振器32を
動作不能にしてディスプレイ・モジュール109にユー
ザに対する歓迎のメッセージを表示することにより回路
を初期化する。
【0078】ブロック112で、初期化後の直流電源が
直ちにチェックされる。外部直流電源、たとえば交流/
直流アダプタ、が接続されていれば、システム11はN
i−Cdバッテリ充電器として機能していると考えるこ
とができる。マイクロプロセッサ21がブロック113
に制御を渡すと、バッテリ充電コントローラ57の急速
充電モードをオンに切り換え、ブロック114、116
を含む制御ループの中で−dV検出器58を介してバッ
テリ電圧を監視する。−dV検出器58によって検出さ
れた通り、Ni−Cdバッテリ95がフル充電状態にな
ると、マイクロプロセッサ21はブロック117の急速
充電電流をオフに切り換えブロック118でシステム1
1を自動的にオフに切り換える。
【0079】判断ブロック112で外部直流電源が接続
されていないことが決定されると、システム11は内部
バッテリ95により電力が供給される。バッテリ電圧モ
ニタ108はバッテリ電圧を常時監視し、判断ブロック
119で使用する情報をマイクロプロセッサ21に提供
する。バッテリの電圧レベルが所定の低レベルに低下す
ると、マイクロプロセッサ21はブロック121でディ
スプレイ109にエラーメッセージを表示する。これ
は、システムを再び使用する前にバッテリを再充電して
ください、というユーザに対する連絡である。また、タ
イミングループ123により決定された通りユーザの応
答がなければ、マイクロプロセッサ21はブロック12
2でシステム11を自動的にオフに切り換える。
【0080】つぎに図12を参照すると、バッテリのレ
ベルがチェックされた後、マイクロプロセッサ21はブ
ロック124で、インタフェース16を介してアプリケ
ーション記憶装置52がシステム11に接続されていな
いかチェックする。アプリケーション記憶装置52が接
続されていなければ、マイクロプロセッサ21はブロッ
ク126で、ディスプレイ109の情報を介してアプリ
ケーション記憶装置52を接続するように促す。アプリ
ケーション記憶装置52は、ブロック127で決められ
ている通り、所定の時間内に接続されなければならな
い。さもないとマイクロプロセッサ21はブロック12
8でシステム11をオフに切り換える。
【0081】ブロック124でアプリケーション記憶装
置52が正確に接続されている事が決定されると、マイ
クロプロセッサ21はブロック129で識別コードを読
み、ブロック131でアプリケーション記憶装置52が
本物かつ有効であるかチェックする。本物かつ有効でな
ければ、ブロック132でエラー・メッセージが表示さ
れ、所定の制限時間の後システム11はオフに切り換え
られる。
【0082】有効なアプリケーション記憶装置が接続さ
れると、マイクロプロセッサ21はブロック133で制
御情報を読出し、その制御情報を内部のRAM領域に記
憶する。治療のタイプなどのアプリケーション情報は、
ユーザが再確認に使用するためブロック134でディス
プレイ17に表示される。ついでマイクロプロセッサ2
1はブロック136でポーズをとり、ユーザからの入力
を待つて使用を開始する。
【0083】ユーザは、オンスイッチ18を再度押下す
ることにより使用を開始する。マイクロプロセッサ21
はブロック137で、可制御型発生器29を制御するこ
とによりテスト放射を発生し、ブロック138で、放射
センサ53を使ってこの放射をチェックするようにユー
ザを促す。ついでマイクロプロセッサ21はブロック1
39で表示信号に対する放射センサ入力をチェックす
る。ブロック142によって決定される所定の制限時間
内に放射が検出されなければ、マイクロプロセッサ21
はブロック143で該当するエラー・メッセージを表示
し、ブロック146によって決定される所定のアイドル
時間の後、ブロック144でシステム11をオフに切り
換える。
【0084】ブロック142によって決定される所定の
制限時間内に放射が検出されると、制御はブロック14
7に渡され、ここでマイクロプロセッサ21は、図14
の流れ図に詳細に示す電磁放射応用ソフトウエア・ルー
チンを実行する。
【0085】電磁放射応用ソフトウエア・ルーチンは制
御情報を取り込み、その情報を解釈して可制御型発生器
29を制御し、該当する変調波形、周波数、電力レベ
ル、持続時間、デューティ・サイクルを発生させる。
【0086】図14を参照すると、マイクロプロセッサ
21はブロック151で、第1に全治療時間カウンター
を設定する事によりこのルーチンを開始し、全治療時間
カウンターは実際の治療のタイミングの痕跡を(track
s)を保持する。ついでマイクロプロセッサ21はブロ
ック152で、変調用周波数データの第1のブロックを
取得して解釈する。ついでブロック153で、I/Oラ
イン45を介して変調波形が選択され、かつ適応するフ
ィルター回路網が拡張I/Oライン50を介して選択さ
れる。また、ブロック153で、電力レベル制御情報に
従って変調信号バッファー増幅器35の利得が調整され
る。ブロック154で、波形アドレス発生器41を介し
て変調周波数が制御される。ついでブロック156で、
マイクロプロセッサ21は放射動作を可能とする。
【0087】判断ブロック157で、バッテリ電圧モニ
タ108を使用してバッテリ電圧がチェックされ、バッ
テリレベルが許容値内かどうか判断される。許容値内で
なければ、制御はブロック158に渡され、ここで適切
なエラー・メッセージが表示される。ついでブロック1
61で、判断ブロック159で決定される遅延時間の後
システム11は閉塞される。
【0088】反対に、バッテリ電圧が許容値内であれ
ば、制御は判断ブロック162に渡され、ここで、アプ
リケーション記憶装置52がまだインタフェース16に
挿入されているかどうか判断される。挿入されていなけ
れば、制御は判断ブロック163に渡され、ここで、ア
プリケーション記憶装置52がない状態で所定の時間が
経過したかどうか判断される。制限時間が経過すると、
制御はブロック164に渡され、ここで適切なエラー・
メッセージが表示され、最終的にはブロック161でシ
ステム11は自動的に閉塞される。
【0089】反対に、判断ブロック162でアプリケー
ション記憶装置52がインタフェース16内にあること
が確定すると、制御はブロック166に渡され、ここで
アプリケーション記憶装置52はユーザの適合性情報に
より更新される。ついで制御はブロック167に渡さ
れ、ここで電力センサ54の出力が読出される。ついで
制御はブロック168に渡され、ここで電力センサ54
の出力が評価されて、患者に加えられている電力のレベ
ルを確定し、更に治療が有効に加えられているかどうか
を評価する。たとえば、センサ54により大量の反射電
力のある事が確定されると、多分この状態はプローブ1
3が正しく接続されていないか、あるいは患者の口の中
に正しく挿入されていないことを示している。
【0090】判断ブロック168で治療が正しく加えら
れていないことが確定すると、制御は判断ブロック16
9に渡され、ここで、正しい治療を検出せずに所定の制
限時間が超過したかどうか判断される。制限時間を超過
すれば、制御はブロック171に渡され、ここでアプリ
ケーション記憶装置52は、治療プロトコルに適合して
いない事を示す情報により更新される。
【0091】反対に、判断ブロック168で治療が正し
く加えられていることが確定すると、制御はブロック1
72に渡され、ここで使用中の特定の変調周波数ブロッ
クが終わりに到達したかどうか判断される。終わってい
なければ制御は判断ブロック157に戻される。反対
に、判断ブロック172で現在使用中の変調周波数ブロ
ックの終わりに到達している事が確定されると、制御は
判断ブロック173に渡され、ここで治療時間の終わり
になったか判断される。終了していれば、制御はブロッ
ク148(図13)に戻る。反対に、判断ブロック17
3で治療セッションの終わりに到達していなかった事が
確定されると、制御はブロック174に渡され、ここで
次の周波数ブロックがアプリケーション記憶装置52か
ら読出され、治療セッションを継続するため制御はブロ
ック153に渡る。
【0092】電磁放射応用ルーチンの終わりで制御はも
とに戻り、マイクロプロセッサ21はブロック148で
終了メッセージを表示し、ブロック149でシステムを
自動的にオフに切り換える。
【0093】図15、図16、図17、図18、図1
9、図20はアプリケーション記憶装置52の代表的な
構成を示す。理解されたい事は、本発明の精神と範囲を
逸脱せずに、アプリケーション記憶装置52に対する別
の構成も可能であるということである。
【0094】図15を参照すると、アプリケーション記
憶装置52には磁気的に符号化したカード181が含ま
れているが、カード181には磁気的に記録できる部分
が含まれており、この部分に上に説明した制御情報と患
者治療適合性情報が記憶される。
【0095】図16を参照すると、アプリケーション記
憶装置52は半導体メモリ183を含んでいるが、半導
体メモリ183は端子184を介してインタフェース1
6に接続されている。半導体メモリ183は、アプリケ
ーション制御情報と患者治療適合性情報を記憶するのに
使用される。
【0096】つぎに図17を参照すると、アプリケーシ
ョン記憶装置52は、接点187の背後に半導体が隠さ
れているスマートカード186の形をしている。この半
導体には、ある種の安全制御論理を有するメモリだけを
含めても良いし、あるいは、インタフェース16を介し
たホストマイクロプロセッサ21との通信を援助する独
立マイクロプロセッサを含めても良い。
【0097】図18に示す通り、アプリケーション記憶
装置52は、キーの形をした構造体188の形をとって
も良く、この中には、機能的に動作できるように電気端
子192に接続された半導体メモリ189とマイクロプ
ロセッサ191が含まれている。
【0098】図19はコンパクト・ディスク読出し専用
メモリ(CD ROM)193の形をしたアプリケーシ
ョン記憶装置52を示す。制御情報はCD ROM19
3に光学的に符号化される。
【0099】最後に図20に示す通り、アプリケーショ
ン記憶装置52はパンチ・カード194の形をとっても
良い。このカードの中で制御情報はパンチ孔196のパ
ターンで具体的に表される。
【0100】本発明に従って、患者に対して変調された
低エネルギ電磁放射を加えるシステムは、中枢神経系
(CNS)の障害に悩む患者の治療に有用である。この
システムを使用する場合、患者に変調された搬送波信号
を与えるプローブは、特に患者の口の中に置かれるマウ
スピース・プローブによりその患者に接続されており、
変調された低エネルギ電磁放射は前記プローブを介して
患者に加えられている。異なる周波数で変調された少な
くとも2つの低エネルギ電磁放射が患者に加えられ有益
な結果が得られているが、この結果は単一周波数で変調
された1種類だけの低エネルギ電磁放射が加えられる場
合よりも改善されている。CNS障害の特別治療のため
には、異なる周波数で変調されたいくつかの離散的な電
磁放射が患者に加えることが有効である。治療時間は患
者に加えられる低エネルギ電磁放射の量に関係するが、
治療中の障害の性質と希望する効果に依存する広い限界
の間で変わって良い。しかしながら一般には、治療時間
は少なくとも1日あたり1分であり、1日あたり数時間
にわたって継続しても良いであろうが、通常は多くても
1日あたり1時間であろう。最も望ましくは、治療時間
は1日あたり少なくとも10分で、この時間を2回ある
いはそれ以上の利用回数に分割してよく、たとえば1回
の利用時間あたり10分から45分の治療時間とするの
が望ましい。
【0101】例I:不眠症の治療 CNS障害の1つで、本システムを使って治療し非常に
成功したのは睡眠障害、特に不眠症であるが、不眠症は
最も重要な睡眠障害である。臨床不眠症は、1987
年、米国精神医学会から発行されている、精神障害の診
断と統計的処理マニュアル(DMS−III−R)によ
り定義されている。即ち、
【0102】「不眠症の診断基準」 A.とくに目立つ苦情は、睡眠を初めることとその維持
が困難である、あるいは睡眠できても体力が回復しない
(睡眠の量は適当だと思うが、休息できたと感じられな
い睡眠)というものである。
【0103】B.Aにおける障害が、1ケ月に少なくと
も週に3回発生し、それは非常に厳しくて日中に倦怠感
を感じるという苦情になったり、あるいは、短気になっ
たり日中の動作が緩慢になったりするという睡眠障害に
もとづく症状が第3者により観察される。
【0104】C.「睡眠・覚醒スケジュール異常あるい
は逆説不眠症(Parasomnia)」のあいだ、ときどき発生
する。
【0105】「307.421次不眠症に対する診断基
準」基準A、B、Cにより定義された通り、身体的疾
患、向精神薬使用による障害、あるいは薬物療法など、
他の精神障害あるいは既知の器官による要因の何れによ
っても持続されない事が明らかな不眠症。
【0106】不眠症を治療するために患者に加えられる
低エネルギ電磁放射を変調する周波数は、以下に示す帯
域幅から選択された2つあるいはそれ以上の周波数によ
る変調が含まれるとき有効である事が判明している。即
ち、1〜5ヘルツ、21〜24ヘルツ、40〜50ヘル
ツ、100〜110ヘルツ、175〜200ヘルツの周
波数である。
【0107】非常に限定された例として、不眠症に悩む
患者に加えられる1組の低エネルギ電磁放射は次に示す
周波数で変調され、1週間に毎日あるいは3回で、1日
20分にわたり指定された時間のあいだ患者に順番に加
えられる。即ち、プロトコルP40:約2.7ヘルツで
約6秒間、つぎに1秒のポーズ、約21.9ヘルツで約
4秒間、つぎに1秒のポーズ、約42.7ヘルツで約3
秒間、つぎに1秒のポーズ、約48.9ヘルツで約3秒
間、つぎに1秒のポーズ
【0108】上記プロトコルP40による周波数による
変調と照射時間のセットを使用した調査が実行され、不
眠症の治療における低エネルギ放射療法(LEET)の
効果がテストされた。
【0109】事例IA;不眠症の治療 本調査の第1の終点(endpoint)は、睡眠ポリグラフィ
(PSG:polysomnography )により測定された睡眠の
測定値(全睡眠時間(TST)および潜伏睡眠(SL:
Sleep Latency ))を得ることと定義された。これもP
SGによって計量される第2の終点には、レム(RE
M:rapid eye movement:急速眼球運動)睡眠、ノンレ
ム睡眠、入眠後目覚めた回数、入眠後の覚醒(WAS
O)の測定値を得ることが含まれていた。治療に対する
個々の反応の測定値も追加して患者の報告から引き出さ
れた。
【0110】方法:本調査はプラシーボ(偽治療)で制
御された2重盲式の繰り返し測定による調査(placebo-
controlled, double-blind, repeated-measures study
)で、全部で30人の被験者に対して行われた。治療
には、本発明による12ボルトのバッテリで駆動された
装置が使用され、プロトコル40に従って放射された。
【0111】本調査に参加する30人の被験者を選別す
るために46人の被験者が睡眠ポリグラフィ(PSG)
による試験を受けた。PSGの基準に合致した被験者
は、貨幣をはじいて(coin flip )無作為化し治療グル
ープに分けられた。30人の被験者はすべて本調査を完
了した。各被験者はテレビとラジオの広告を用いた潜在
的な登録名簿にした
【0112】本調査に入る前と本調査の期間中、各被験
者に多数の格付け尺度が行われた。これらの尺度にはハ
ミルトン不安格付け尺度(HALS:Hamilton Anxiety
Rating Scale )、気分状態プロフィール(POMS:
Profile of Mood States)、ホプキンズ症状チェックリ
スト(HSCL:Hopkins Symptom Check List)、患者
が報告した睡眠格付け尺度が含まれている。HARS,
POMS、HSCLは調査に入る前の精神医学による最
初の選別のあいだに行われ、その後は週単位で行われ
て、本調査の終了時に行われた。本調査の期間中、毎日
の睡眠の記録は患者により続けられた。患者は本調査の
4週間にわたって毎週3回の治療を受け、2重盲式調査
方法に従って実治療グループ(active treatment grou
p)あるいは非実治療グループ(inactive treatment gr
oup)の何れかに無作為に割当てられた。低レベルの照
明をした睡眠記録用の部屋のベッドに休み、仰向けの姿
勢の患者に対して治療が行われた。
【0113】調査に入る基準:基準線(baseline)のP
SG調査を受ける資格を得るために、被験者は選別さ
れ、内科の病気に起因しない慢性不眠症が集められた。
現在、内科の病気にかかっていたり、(DSM−III
−Rによる)精神科の病気や薬物やアルコール常習の患
者や、ベンゾディアゼピン及び/或いはトランキライザ
を服用中の患者は除外された。
【0114】本調査に入るためには、患者は(6ケ月以
上の)慢性の不眠症に悩んでおり、かつPSGによって
確立された睡眠基準の3項目、即ち、30分以上続く潜
伏睡眠、1晩あたり360分以下の全睡眠時間(TS
T)、85%以下の睡眠効率(全睡眠時間/全記録時
間)のうち少なくとも2つの項目に合致している必要が
あった。被験者は、自分に決まっている就眠時間に研究
室のベッドに行くように求められ、かつ眠りたいだけ眠
って良い事になっていた。ベッドにいる時間が8.5時
間以上で、かつその時当該患者が目覚めてベッドに横に
なっているという条件の場合にのみ、専門技術者が調査
を終了した。
【0115】統計的方法:統計的に分析する目的で、治
療グループの間の(前と後の)変化の得点の差を比較し
てスチューデントのt検定が行われた。妥当な場合に
は、線形回帰を使用して基準線の値に対する分析の調整
が行われた。
【0116】結果: 基準線の評価 合格しかつ資格のある30人の被験者のうち、15人が
無作為にどちらかの治療グループに割当られた。実治療
グループには4人の男性と11人の女性が居た(平均年
齢は39才)。非実治療グループには6人の男性と7人
の女性が居た(平均年齢は41才)。被験者の平均年齢
はグループ間で有為な差はなかった。
【0117】基準線では、定義により全患者は強度の不
眠症の基準に合致していた。調査グループの有する基準
線における患者報告TST時間はほぼ同等であったが、
患者報告およびPSG測定値によって決定されている通
り、プラシーボ・グループの有する基準線における潜伏
睡眠は長くなっていた(20分より大)。治療前の睡眠
パラメータは表IIに要約されている。
【0118】治療後の評価:間隔変化 30名の全患者はテストを完了した。プラシーボ・グル
ープにおけるPSGTSTは、基準線の値に比較して調
査の終了時に僅かに減少している(337.0±57.
2から326.0±130.5になり、TSTの変化は
−11.0±122.8でp=0.74)。同様に、治
療前と治療後の患者報告TST測定値はプラシーボ・グ
ループではほぼ等しかった(269.0±73.6から
274.3±103.2になり、TSTの変化は5±1
22でp=0.87)。これとは著しく異なり、PSG
測定TSTは実治療グループでは約90分増加していた
(265.9±67.5から355.8±103.5に
なり、TSTの変化は89.9±93.9でp=0.0
02)。この所見は、実治療グループにより報告された
患者報告改善値と一致する(221.7±112.3か
ら304.0±144.7になり、TSTの変化は8
2.3±169.0分でp=0.08)。
【0119】またつぎのことは注目に値する。即ち、プ
ラシーボ・グループにおけるREM睡眠の割合は全睡眠
時間の17.3%から18.3%に若干増加しただけで
あるが、実治療グループでは、全睡眠時間の16.3%
から20.9%に増加した。潜伏睡眠の患者報告測定値
は、実治療グループでは本調査の期間中に50%以上改
善された(145.8±133.25から70.7±6
7.9になり、p=0.03)が、プラシーボ・グルー
プでは本調査の期間中に潜伏睡眠は若干増加した(7
1.3±41.2から82.8±84.8になり、p=
0.58)。
【0120】副作用は表Iに要約されている。実治療グ
ループの1患者は夢が多くなったと報告している。外に
は副作用は報告されていない。
【表1】
【0121】結論:本調査に登録された被験者の睡眠
は、ひどく妨害された睡眠基準であることが患者報告測
定値およびPSGの測定値の双方により示されている。
実治療グループはPSG TSTにおいて34%の改善
が示したが、プラシーボ・グループはPSG TSTに
おいて3%の減少を示した。グループ間のTSTの変化
における基準線からの有意な差は、実治療グループとプ
ラシーボ・グループの基準線が大きく異なっていること
だけでは説明することができなかった。補間処理を行っ
てこの基準線のTSTを回帰モデルに追加しても両治療
グループ間の差に対する適切な意味づけは生じなかっ
た。
【0122】患者報告の測定値はPSGによる所見によ
り確認された。即ち、プラシーボ・グループにおける2
%の改善に比較して実治療グループにおいては37%の
改善があったのである。他のPSGおよび患者報告の睡
眠測定値も、実治療グループにおける改善はプラシーボ
・グループに比較して大きく矛盾のないことを示した。
これらの結果は、1日おきの(P40プロトコルを使用
した)LEET療法によって、全睡眠時間を長くしかつ
潜伏睡眠を短くすることによる不眠症の治療が成功した
ことを示している。更に、患者は睡眠のパターンが改善
されたと感じている。治療後の睡眠パラメータは表II
Iに要約されている。
【表2】表II:治療前の睡眠パラメータ 示した数値は、平均±標準偏差である。測定値は、治療
開始前1晩のPSGから得られたもの。
【表3】表III:治療後善の睡眠パラメータ 示した数値は、平均±標準偏差である。間隔の変化は、
(調査終了(第28日)に得たPSGデータ)−(治療
開始前に得たPSGデータ)
【0123】例IB:不眠症の治療 非内科疾患の不眠症の治療における低エネルギ放射療法
(LEET)の効果をテストするため、別の2重盲式患
者報告調査(double blind, patient-reportedstudy)
を計画した。
【0124】本調査の最初のPSGは、患者によって報
告される知覚睡眠(全睡眠時間と潜伏睡眠)測定値にお
ける両治療グループ間の差を検出することであった。
【0125】方法:調査は3人の被験者全体に対して行
われた。治療には、12ボルトのバッテリで駆動され、
P40プロトコルをつかった本発明による装置が用意さ
れた。全患者は本調査の全段階を完了した。非実治療グ
ループには8人の男性と7人の女性が居た(平均年齢は
40才)。実治療グループには6人の男性と9人の女性
が居た(平均年齢は39才)。実治療グループと非実治
療グループの人数の間で年齢の有為な差はなかった。
【0126】本調査に入る前と本調査の期間中、各被験
者に多数の格付け尺度が行われた。これらの尺度にはハ
ミルトン不安格付け尺度(HALS)、気分状態プロフ
ィール(POMS)、ホプキンズ症状チェックリスト
(HSCL)、患者が報告した睡眠格付け尺度が含まれ
ている。HARS、POMS、HSCLは調査に入る前
の精神医学による最初の選別のあいだに行われ、その後
は週単位で行われ、本調査の終了時に行われた。本調査
の期間中、患者が報告する毎日の睡眠格付け尺度は患者
により記録された。患者は本調査の4週間にわたって毎
週3回の治療を受け、2重盲式調査方法に従って実治療
グループあるいは非実治療グループの何れかに無作為に
割当てられた。低レベルの照明をした睡眠記録用の部屋
のベッドに休み、仰向けの姿勢の患者に対して治療が行
われた。治療を中止した後2週間、患者は睡眠データの
記録をとり続けた。
【0127】調査に入る基準:この調査に募集されたの
は20才から50才の間の患者であった。本調査に入る
ためには、患者は(6ケ月以上の)慢性の不眠症に悩ん
でおり、かつPSGによって確立された睡眠基準の3項
目、即ち、患者が報告する30分以上続く潜伏睡眠、患
者が報告する1晩あたり360分以下の全睡眠時間(T
ST)、患者が報告する85%以下の睡眠効率(全睡眠
時間/全記録時間で計算される)のうち少なくとも2つ
の項目に合致している必要があった。現在、内科の病気
にかかっていたり、(DSM−III−Rによる)精神
科の病気や、薬物やアルコール依存症の患者は除外され
た。
【0128】統計的方法:統計的に分析する目的で、治
療グループの間の(前と後の)変化の得点の差を比較し
てスチューデントのt検定が行われた。
【0129】結果:本調査の過程を通して、各患者は自
分の全睡眠時間および潜伏睡眠を推定するように依頼さ
れた。電話インタービューの時の患者報告の潜伏睡眠お
よび患者報告の全睡眠時間と、前の晩に治療しその翌日
の朝に得られた患者報告の潜伏睡眠および患者報告の全
睡眠時間との間の比較を行った。全睡眠時間について
は、プラシーボ・グループと比較して、実治療グループ
では3倍以上の増加を伴う高度に有意な差(両側で、p
=0.0021)が見られた。また実治療グループでは
基準線と比較して潜伏睡眠が50%以上減少することも
示された。睡眠に関する患者の報告は表IVに要約され
ている。
【表4】
【0130】他の測定パラメータに対しては2つのグル
ープの間で統計的に有意な差は見られなかった。全睡眠
時間あるいは潜伏睡眠の何れの変化によっても評価でき
るように、第1あるいは第2の夜に不眠症反跳(reboun
d insomnia)はなかった。更に、治療を中止した後の2
週間に効果反跳(rebound effect)の事実はなかった。
再発不眠症の分析は表Vに要約されている。
【表5】
【0131】本調査の副作用は表VIに要約されてい
る。
【表6】
【0132】結論:患者が報告した全睡眠時間の測定値
に基づくと、バッテリ駆動のシステムを使用したLEE
Tによる治療は不眠症の治療に高い効果がある。
【0133】睡眠に関する患者の報告:上記2つの不眠
症の調査を組み合わせた総合分析(meta-analysis ) 前記2つの調査から睡眠に関する患者の報告の総合分析
が表VIIに示されている。これらの調査は、調査への
参入・除外基準および調査計画(プラシーボで制御され
た2重盲式の4週間の調査)という意味では同じであっ
た。60人の被験者(グループあたり30人)からのデ
ータを使って行われたこの分析によれば、非実治療グル
ープでは(p=0.025で)変化がないのに対して実
治療グループでは、潜伏睡眠が52分減少したことを示
している。全睡眠時間はプラシーボ・グループでは(p
=0.005で)28分の増加なのに対し、実治療グル
ープでは128分増加した。
【表7】
【0134】例II:一般的になった不安症および恐怖
発作(panic attacks )の治療 上に説明した通り、異なる周波数で変調されたいくつか
の離散的な電磁放射が、CNS障害の特殊治療をする患
者に加えられる。全睡眠時間および潜伏睡眠における改
善は統計的に有意であることが上に報告されているが、
これに基づいて低エネルギ放射療法(LEET)は、更
に別のCNS障害、より詳細には一般的になった不安症
および恐怖発作に適用できるように開発計画が進められ
てきた。これに対して、低エネルギ電磁放射の変調周波
数は以下に示す帯域幅内にあるとよいことが解った。即
ち、1〜5ヘルツ、14〜17ヘルツ、40〜50ヘル
ツ、175〜200ヘルツ、175〜200ヘルツの周
波数の帯域幅である。より詳細には、一連の離散的変調
が上記帯域幅から選択され、異なる時刻に加えられる。
1つの特殊な例には、約1.4ヘルツで約40秒間、約
2.8ヘルツで約20秒間、約3.4ヘルツで約15秒
間の放射が含まれており、別のグループには、約3.4
ヘルツで約15秒間、約14.6ヘルツで約4秒間、約
42.7ヘルツで約2秒間、約48.9ヘルツで約2秒
間、 約189.7ヘルツで約1秒間の放射が含まれて
いる。
【0135】たとえば、周波数の第1のグループは、各
治療日の朝の間に約15分間順番に連続して患者に加え
て良く、周波数の第2のグループは、各治療日の夜間に
約30分間順番に連続して患者に加えて良い。
【0136】不安症に悩む患者の治療に上記の放射基準
を用いた場合の結果は以下のように報告されている。
【0137】方法:被験者が募集された。インフォーム
ド・コンセントを実施した後、被験者はDMS−III
による構造化臨床面接診断(SCID:Structured Cli
cical Interview for DMS-III Diagnosis )による面接
を受け、各種の症状はハミルトン不安尺度(Ham−
A)(ハミルトン、「格付けによる不安状態の審査」英
国医療心理学ジャーナル、32:ページ50−55、1
959年(Hamilton, "Theassessment of Anxiety Stat
es by Rating," Br. J. Med. Psychol., 32:pp. 50-55,
1959 ))と31項目のハミルトンうつ病格付け尺度
(Ham−D)(ハミルトン、「 うつ病に対する格付
け尺度」、精神医療・神経外科ジャーナル、53:ペー
ジ56−62、1960年(Hamilton,"A Rating Scale
for Depression,"J. Neurol. Neurosurg. Psychiat.,
53:pp. 56-62, 1960 ))の構造化面接版をつかって格
付けされた。身体検査が行われ、研究所で選別するため
に各患者の血液が採取された。
【0138】下記の条件に合致した被験者が調査に入る
ことになった。
【0139】参入基準 1.年齢が18才から50才であること 2.インフォームドコンセントができること 3.最低3カ月間、一般になった不安症あるいは不安な
気分のある適応症(Adjustment disorder )のDSM−
III−R基準に合致していること 4.ハミルトン不安尺度(HAM−A)が18に等しい
か18より大きいこと
【0140】除外基準 1.過去3カ月間、薬物乱用のDSM−III−R基準
に合致していること 2.低強度電磁場に対しては禁忌であることが判ってい
る(妊娠中の患者、あるいは近く妊娠しようとしている
患者を含む)こと 3.現在躁病状態、軽躁状態、あるいは混合再発性うつ
病(Mixed-Episode Depression)、気分変調、循環気質
のDSM−III−R基準に合致していること 4.恐怖症、強迫神経症、精神分裂病、精神分裂病型の
感情障害(Schizoaffective disorder)の履歴があるこ
と 5.選別インタービューのとき激しい自殺願望があるこ
とがわかったこと 6.選別訪問したときの1週間以内に不安緩解剤による
薬物治療をしていたこと 7.前から12週間、向精神薬を不定期に使用していた
こと 8.6カ月前に新規の心理療法を始めたこと 9.本調査の進行過程中に新規の心理療法を始めること
を計画していること
【0141】被験者は、家庭でLEETを使用できるよ
うに口頭および筆記試験を受けた。毎日の治療として、
毎朝15分間と毎晩30分間の放射を浴びることになっ
ていた。装置は、被験者が上顎に向けて挿入したアンテ
ナを介して、選択したAM周波数RFEM波を与えるよ
うに予めプログラムされていた。被験者は目を閉じて横
たわりながら本装置を使用するように指示された。あら
ゆる格付けがオープンの状態で行われた。6週間の治療
後、装置は回収された。被験者は、治療中止後第2週と
第4週のフォローアップの訪問に対して報告した。
【0142】結果:本プロトコルに参画した4人の女性
と6人の男性に対して結果が報告された。表VIIIに
示す通り、Ham−Aの平均は、第1週の治療後、2
3.4から8.1に改善した。第3週の治療により、1
0人中9人の患者について、Ham−Aに関する自分達
の基準線得点の少なくとも50%が改善されたことが示
された。一般的にいって改善は第6週目までずっと持続
した。治療後のフォローアップを通じて、治療の中止後
もある患者には治療の効果が持続していることが判明し
た。治療の中止後、多くの患者はHam−Dの若干の増
加を経験したが、不安症の反跳を報告した患者は1人も
いなかった。またHam−Dの平均得点も基準線におけ
る15.01から改善して、第1週の治療後はずっと6
以下となっていた。
【表8】
【0143】検討:この結果はいくつかの理由から注目
に値する。第1に、LEETは全く新しい治療パラダイ
ムであり、興味深い副作用のパターンと、不安症と関連
障害を治療する可能性を提供していることである。第2
に、この結果から効果の大きさおよび臨床的に有意な改
善が得られた患者のパーセンテージの双方に大きな自信
が得られたことである。第3に、改善された期間を考え
ると、観察した効果の全ての例にプラシーボ反応が影響
しているという可能性は小さいということと、さらに前
に行った制御された調査と、効き目の高いベンゾディア
ゼピン及び/或いは抗うつ剤を使って以前に行った公開
の治療とにおいて、何人かの患者は改善に失敗したとい
うことである。2重盲式条件で更に行った研究では、L
EETを臨床で使用する場合の用途が明確化し、かつそ
の効果が確立したことを示している。
【0144】いくつかの実施例を参照して本発明を説明
してきたが、当業者ならば、本発明の精神と範囲から逸
脱せずにこれら実施例に対する追加、削除、変更ができ
ることを理解できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による、変調された低エネルギ放射を患
者に加えるシステム。
【図2】図1のシステムの回路のブロック図。
【図3】図2の回路の変調信号発生器の詳細な模式図。
【図4】図2の回路に使用される変調信号バッファと搬
送波発振器の詳細な模式図。
【図5】図2の回路のAM変調・電力発生器と出力フィ
ルターの詳細な模式図。
【図6】図2の回路のインピーダンス変成器の詳細な模
式図。
【図7】図2の回路の放射センサ回路の詳細な模式図。
【図8】図2の回路に使用される出力電力センサ回路の
詳細な模式図。
【図9】図2の回路に使用されるディスプレイ・モジュ
ールの詳細な模式図。
【図10】図2の回路に使用される電力供給回路の詳細
な模式図。
【図11】本発明による、図1および図2のシステムの
動作方法の流れ図。
【図12】本発明による、図1および図2のシステムの
動作方法の流れ図。
【図13】本発明による、図1および図2のシステムの
動作方法の流れ図。
【図14】本発明による、図1および図2のシステムの
動作方法の流れ図。
【図15】本発明により使用するアプリケーション記憶
装置の例。
【図16】本発明により使用するアプリケーション記憶
装置の例。
【図17】本発明により使用するアプリケーション記憶
装置の例。
【図18】本発明により使用するアプリケーション記憶
装置の例。
【図19】本発明により使用するアプリケーション記憶
装置の例。
【図20】本発明により使用するアプリケーション記憶
装置の例。
【符号の説明】
11 適用システム 12 同軸ケーブル 13 プローブ 14 インピーダンス変成器 16 インタフェース 17 ディスプレイ 18 オン・ボタン 19 オフ・ボタン 20 変調信号 21 マイクロプロセッサ 22 アドレス・バス 23 データ・バス 24 システム・クロック 25、50、101 I/Oライン 26 クロック用水晶 27、28、49、51、81、84 コンデンサ 29 可制御型発生器回路 32 搬送波信号発振器 33 発振器ディスエーブル・ライン 34 AM変調・電力発生器 35 変調信号バッファー増幅器 36 搬送波信号ライン 37 信号ライン 38 変調搬送波信号ライン 39 フィルター回路 40 放射器出力フィルター 41 波形アドレス発生器 42 波形アドレス・バス 43 変調信号記憶装置 44 変調信号バス 45 拡張I/Oライン 46 ディジタル・アナログ変換器 47 選択フィルター 48、85 抵抗器 52 アプリケーション記憶装置 53 放射センサー 54 電力センサー 56 電力センス・ライン 57 バッテリ充電コントローラ 58 −dV検出器 61、62、102、103、104、105 NAN
Dゲート 66、67、86、106 トランジスタ 68、69、79 インダクタ 70、71、72 LC共振回路 73、74、76 LCフィルター・ステ−ジ 77 直列抵抗器 78 出力コネクタ 82 アンテナ 83 ダイオード 87 低レベル信号ライン 88 双方向カプラ 89、90 検出回路 91 差動増幅器 92、94 抵抗性分圧器 93 アナログ・ディジタル変換器 95 再充電型バッテリ 96 コネクタ 97 電圧調整器 98、99 リレー 107 自動オフ・ライン 108 バッテリ電圧モニタ 109 ディスプレイ・モジュール 110 サウンド制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヘンリー クンツ スイス国ヴェティンゲン,クロステルシュ トラーセ 39 (72)発明者 レア − ウオウン チャング シンガポール国ビーティー.パンジャング リング ロード,ビーエルケイ 432, ナンバー04−609 (72)発明者 アレクサンドル バルボウル フランス国コルマル,リュ ドゥ ベルダ ン 20 (72)発明者 ボリス パスケ アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨー ク,ナンバー 7−ピー,イースト シッ クスティーエイトス ストリート 445

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】患者に低エネルギ電磁放射を加えるシステ
    ムであって、 高周波低エネルギ搬送波信号を発生し、かつプログラム
    可能な変調信号により前記搬送波信号の振幅を変調し
    て、変調された搬送波信号を発生する可制御型電磁エネ
    ルギ型発生器回路と、 前記発生器回路に接続され、前記発生器回路を制御して
    前記変調された搬送波信号を発生させるデータプロセッ
    サと、 前記データプロセッサに接続され、使用方法記憶装置に
    対して接続できるようになっていて、変調信号制御情報
    を含む制御情報を当該使用方法記憶装置から受信し、か
    つ前記制御情報を前記データプロセッサに転送する使用
    方法記憶装置用インタフェースと、 前記変調された搬送波信号を患者に加えるプローブと、
    を有する、システム。
  2. 【請求項2】請求項1記載のシステムであって、前記可
    制御型電磁エネルギ型発生器回路は、 高周波低エネルギ搬送波信号発生器回路と、 変調信号発生器回路と、 前記搬送波信号発生器回路および前記変調信号発生器回
    路に接続され、前記変調信号により前記高周波低エネル
    ギ搬送波信号を変調して前記変調された搬送波信号をつ
    くり出すAM変調器・電力発生器と、を含む、システ
    ム。
  3. 【請求項3】請求項2記載のシステムであって、前記変
    調信号発生器回路は、 アドレス指定可能な変調信号記憶装置と、 前記データプロセッサに接続されて制御され、前記変調
    信号記憶装置のアドレスを発生させるアドレス発生器
    と、 前記変調信号記憶装置に接続され、前記変調信号記憶装
    置からのディジタル変調信号出力をアナログ変調信号に
    変換するディジタル・アナログ変換器と、を含む、シス
    テム。
  4. 【請求項4】請求項3記載のシステムであって、前記変
    調信号発生器回路は、 前記データプロセッサに接続されて制御され、前記アナ
    ログ変調信号を選択的に濾波し、濾波された変調信号を
    つくり出す選択フィルターと、 前記データプロセッサに接続されて制御され、前記濾波
    された変調信号を前記変調器・電力発生器に供給する前
    にバッファリングする、変調信号バッファー増幅器と、
    を更に含む、システム。
  5. 【請求項5】請求項1記載のシステムであって、前記変
    調信号および搬送波信号を受信し、かつ前記変調された
    搬送波信号を前記プローブに供給するように接続された
    放射器回路を更に含む、システム。
  6. 【請求項6】請求項5記載のシステムであって、前記放
    射器回路は、 前記変調信号および搬送波信号を変調された搬送波信号
    に変換するAM変調器と、 前記変調された搬送波信号を増幅する同調した共振回路
    と、 前記変調された搬送波信号を濾波するフィルター回路
    と、を含む、システム。
  7. 【請求項7】請求項1記載のシステムであって、前記デ
    ータプロセッサに接続され、前記搬送波信号の周波数を
    有する電磁放射を感知し、かつ前記搬送波信号の有無の
    表示を与える電磁放射センサを更に含む、システム。
  8. 【請求項8】請求項5記載のシステムであって、前記放
    射器回路と前記プローブの中間に接続されるアンテナケ
    ーブルを更に含む、システム。
  9. 【請求項9】請求項8記載のシステムであって、放射器
    回路から見た患者のインピーダンスを該放射器回路の出
    力インピーダンスに実質的に整合させるため、前記放射
    器回路と前記プローブの中間に接続されるインピーダン
    ス変成器を更に含む、システム。
  10. 【請求項10】請求項9記載のシステムであって、前記
    インピーダンス変成器は前記放射器回路と前記プローブ
    の中間に接続されるインダクタと、グラウンドと前記イ
    ンダクタおよび前記プローブの間の接続点の中間に接続
    されるコンデンサを含む、システム。
  11. 【請求項11】請求項1記載のシステムであって、前記
    患者に加えられる電磁的電力の量を検出する電力センサ
    を更に含む、システム。
  12. 【請求項12】請求項11記載のシステムであって、前
    記電力センサは、 前記患者に加えられる電力量を検出する検出器と、 前記患者から反射される電力量を検出する検出器と、 前記患者に加えられる前記電力量を前記患者から反射さ
    れる前記電力量と比較する手段と、を含む、システム。
  13. 【請求項13】請求項1記載のシステムに使用され、磁
    気記憶媒体、半導体メモリ記憶媒体、機械的記憶媒体お
    よび光学的記憶媒体から成るグループから選択される制
    御情報記憶媒体を含むアプリケーション記憶装置。
  14. 【請求項14】請求項13記載のアプリケーション記憶
    装置であって、前記制御情報は変調周波数制御情報を含
    む、アプリケーション記憶装置。
  15. 【請求項15】請求項14記載のアプリケーション記憶
    装置であって、前記制御情報は低エネルギ電磁放射持続
    時間制御情報を更に含む、アプリケーション記憶装置。
  16. 【請求項16】請求項15記載のアプリケーション記憶
    装置であって、前記持続時間制御情報は変調された搬送
    波信号中断情報を更に含む、アプリケーション記憶装
    置。
  17. 【請求項17】請求項14記載のアプリケーション記憶
    装置であって、前記制御情報は放射応用制限情報を更に
    含む、アプリケーション記憶装置。
  18. 【請求項18】請求項13記載のアプリケーション記憶
    装置であって、前記制御情報は患者治療適合性情報を含
    む、アプリケーション記憶装置。
  19. 【請求項19】請求項13記載のアプリケーション記憶
    装置であって、前記制御情報は電力レベル制御情報を含
    む、アプリケーション記憶装置。
  20. 【請求項20】請求項1記載のシステムであって、前記
    データプロセッサに接続されて制御され、該システムの
    動作の特徴を表示するディスプレイ装置を更に含む、シ
    ステム。
  21. 【請求項21】請求項1記載のシステムであって、前記
    プローブは前記患者の粘膜に適用できるようになってい
    る電導性の材料のプローブ要素を含む、システム。
  22. 【請求項22】請求項21記載のシステムであって、前
    記プローブ要素は前記患者の口内に適合するようになっ
    ている、システム。
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