JPH0754390Y2 - サイホン管装置 - Google Patents

サイホン管装置

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JPH0754390Y2
JPH0754390Y2 JP6064093U JP6064093U JPH0754390Y2 JP H0754390 Y2 JPH0754390 Y2 JP H0754390Y2 JP 6064093 U JP6064093 U JP 6064093U JP 6064093 U JP6064093 U JP 6064093U JP H0754390 Y2 JPH0754390 Y2 JP H0754390Y2
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pipe
water
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valve
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長次郎 伊藤
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長次郎 伊藤
伊藤鉄工株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、水槽内の水を外部へ排
出する通路を構成し、水位をほぼ一定に保つために逆U
字状に配置するサイホン管装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】厨房から出る排水には多量の油脂成分が
含まれており、これを補集する必要上、水槽内にグリー
ストラップ機構を設置することが行なわれている。この
目的の装置は実公昭62−15354号の考案に見られ
るように従来公知であり、排水は溝底近くに開口を有す
る流出管を経て槽外へ排出される。ところが大量の排水
が水槽内に投入されると、流出管からサイホン作用によ
り過剰な量の排水が流出することがあり、その際の水勢
によって、分離、補集すべき油脂成分迄巻き込み、排出
してしまう問題がある。
【0003】上記の考案にはこの問題を防ぐため、水流
の動圧により浮上するフロートが設けてあり、その浮動
により開く孔から空気を流出管内に導入する対策が施さ
れている。しかしそのフロートは排水流の動圧によって
浮動する構造のため踊りやすく、かつフロートを支えた
軸孔から空気を導入していることと、流出管内外が共に
低圧で差がないことなどが原因となって所期の目的を十
分達成できないという問題があった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は前記の点に着
目してなされたもので、その課題とするところはサイホ
ン管を流れる水量が過剰になった場合に、管内に積極的
に空気を導入し水流の連続を途中で断絶させることであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本考案は、水槽外へ通じた空気取り入れ管11からサイ
ホン管内の上部に通じた空気導入口12へ到る空気導入
管13をサイホン管本体10の上部に配置し、中空な弁
筐20内に水を常時供給可能であり、かつその水面に浮
かせたフロート弁21の上昇により閉塞される水補給口
22を有する水補給管23を装備し、サイホン管を流れ
る水の過剰な流出により水槽内の気圧が低下したときに
弁筐20内の水が前記空気導入口12から排出されるよ
うに弁筐20の下部と空気導入管13の下部とを連通管
24によって連通するとともに、弁筐内の水位の低下時
に、フロート弁21を着座させて連通管24を閉塞可能
に構成するという手段を講じたものである。
【0006】
【実施例】図面は厨房排水から油脂成分Gを捕集する装
置に本考案を実施した場合の例であり、上記捕集のため
の水槽Sの構造等は公知のもの、例えば前記実公昭62
−15354号と同等のもので良い。
【0007】サイホン管本体10は、水槽内の水を外部
へ排出するための通路を構成するものである。該本体1
0は水槽Sの底部に向いた流入口14aを有する上下方
向の管14と、水槽外へ開口した流出口15aを下端に
有する同方向の管15とをそれらの閉じた上端部近くで
左右方向の接続管16により接続した逆U字状の構造を
有する(図1)。17、18は着脱式のキャップであ
り、両管14、15の上端を閉塞する。故に水槽内の水
位WLは接続管16の高さ位置に設定される。
【0008】上記サイホン管10の上部へ空気を導入す
るため空気導入管13がサイホン管本体10の上部に設
置される。例示の空気導入管13は、水槽外に配置され
る空気取り入れ口11aを有する空気取り入れ管11
と、その下端のU字管部11bを経て、サイホン管の一
方のキャップ18に設けた空気導入口12へ到る、数個
の部材から成っており(図2参照)、さらに後述するフ
ロート弁との連通管24を一体に備えている。なお空気
導入口12の位置は後述する弁筐20内の最高水位HL
よりも低く設定する。故にU字管部11bは連通管24
からの水で一定の水位HLに保たれており、サイホン管
側から来る臭気を水封する。
【0009】前記弁筐20は中空有底の容器状部材であ
り、その中へ少量の水を供給するための水補給管23を
装備しており、水補給管23は図外の供給装置から常
時、水の供給を受けることができる。水補給管23の水
流出口部分は、弁筐20内に浮かせたフロート弁21の
上昇により閉塞されるラッパ状の水補給口22となって
いる。弁筐20の底部は、連通管24により前記空気導
入管13と通水可能に接続されており、そのための接続
管26が弁筐20の底に設けてある。該接続管26は弁
筐内の端部にフロート弁21を着座させる弁座25を有
し、それにより連通管24を閉塞する。図中Lは水槽S
の蓋を示しており、そこに空気取り入れ管11の末端と
水補給管23が設けてある。
【0010】このような構成を有するサイホン管装置に
おいて、適量の排水が水槽S内に投入されたときは、水
位WLが上昇しても、サイホン管本体10を通じて投入
量に応じた量の水が槽外へ排出されるだけである。排出
投入量が適量であれば問題はないが、大量の場合サイホ
ン管内を流出する連続した流れが形成されると、投入量
を上回る水量が流出し、それに軽い油脂成分が巻き込ま
れて排出されるようになる。そのとき水槽内上端空所の
気圧が低下し、空気導入管13内の空気及び水が水槽内
に流入する。
【0011】即ち、通常時弁筐20内の水位は高水位H
Lにある(図3)。しかし、水槽内の低圧により空気導
入管13内の水及び空気が水槽内に流入すると、弁筐内
の水位は低水位LLまで下がり(図4)、フロート弁2
1が弁座25に着座して連通管24を閉じ、空気が導入
管13より勢い良く吸引されサイホン管内へ流入する。
空気導入管13の取り入れ口11aは槽外に開口してお
り、水槽内外に大きな差圧も生じているのでサイホン管
本体内へは瞬時に多量の空気が導入され、サイホン管内
の水流を途中で断絶させるように作用し、従ってそれ以
上水は排出されなくなる。なお、弁座25は完全に閉じ
なくても水流入量が少なく、吸引空気量が多いので問題
はない。
【0012】
【考案の効果】本考案は以上の如く構成されかつ作用す
るものであるから、サイホン管を通じて大量の排水が排
出され水槽内が低圧化するのを利用して多量の空気を速
やかにサイホン管内に空気導入管13より導入すること
ができ、それによってサイホン管内を連続して流れる水
流を断ち切るので、水に油脂成分等分離すべき物質が混
在している場合にもそれを流出させることがなく、しか
もサイホン管を水が流れても流れなくても臭気は上がら
ないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るサイホン管装置の1実施例を示す
正面図。
【図2】同上の右方から見た側面図。
【図3】同上要部の作動状態を示す破断説明図。
【図4】同じく作動状態を示す破断説明図。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水槽内の水を外部へ排出する通路を構成
    し、水位をほぼ一定に保つために逆U字状に配置するサ
    イホン管装置であって、水槽外へ通じた空気取り入れ管
    11からサイホン管内の上部に通じた空気導入口12へ
    到る空気導入管13をサイホン管本体10の上部に配置
    し、中空な弁筐20内に水を供給可能であり、かつその
    水面に浮かせたフロート弁21の上昇により閉塞される
    水補給口22を有する水補給管23を装備し、サイホン
    管を流れる水の過剰な流出により水槽内の気圧が低下し
    たときに弁筐20内の水が前記空気導入口12から排出
    されるように弁筐20の下部と空気導入管13の下部と
    を連通管24によって連通するとともに、弁筐内の水位
    の低下時に、フロート弁21を着座させて連通管24を
    閉塞可能にしたことを特徴とするサイホン管装置。
  2. 【請求項2】 空気導入管13は、水槽を密閉した蓋に
    設けた空気取り入れ口11aで水槽外と通じており、U
    字形の管部11bを途中に有していて、そこに溜まる水
    により臭気止めをなすように構成された請求項第1項記
    載のサイホン管装置。
  3. 【請求項3】 フロート弁21は球形に形成され、弁筐
    内の水位の低下時に球形フロート弁21が着座可能に凹
    んだ弁座25を有する接続管26が弁筐20の底部に取
    り付けてあり、その接続管26と空気導入管13とが連
    通管24によって接続されている請求項第1項記載のサ
    イホン管装置。
  4. 【請求項4】 空気導入管13の末端部は、サイホン管
    本体10を構成する上下方向の管15の上端に着脱可能
    に取り付けたキャップ18に接続されている請求項第1
    項記載のサイホン管装置。
JP6064093U 1993-10-15 1993-10-15 サイホン管装置 Expired - Fee Related JPH0754390Y2 (ja)

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JPH0725088U JPH0725088U (ja) 1995-05-12
JPH0754390Y2 true JPH0754390Y2 (ja) 1995-12-18

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JPH0725088U (ja) 1995-05-12

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