JP2005169339A - 油水分離器 - Google Patents

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JP2005169339A JP2003416273A JP2003416273A JP2005169339A JP 2005169339 A JP2005169339 A JP 2005169339A JP 2003416273 A JP2003416273 A JP 2003416273A JP 2003416273 A JP2003416273 A JP 2003416273A JP 2005169339 A JP2005169339 A JP 2005169339A
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Takeshi Fukuda
剛士 福田
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Abstract

【課題】 低圧から高圧まで開口面積の大きな弁口を開閉できる油水分離器を提供する。
【解決手段】 本体1と底蓋2と弁座部材9からなるケーシングで流入口4と液溜部3と流出口11を形成する。液溜部3と流出口11を連通する上下同一軸上で同一開口面積の上弁口12及び下弁口13を弁座部材9に設ける。上弁口12を開閉する上弁体22を上弁口12の上方の液溜部3内に配置し、下弁口13を開閉する下弁体15を上弁口12と下弁口13の間の流出通路10内に配置する。上弁体22の上面に一体に案内棒23を形成し、案内棒23の上端にフロート14を連結する。下弁体15の上面に一体に上案内棒16を形成する。上弁体22が上弁口12に着座し下弁体15が下弁口13に着座した位置において、上案内棒16の上端面は上弁体22の下端面に当接する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、油貯蔵タンク等において混入した水を自動的に分離し系外へ排出することのできる油水分離器に関する。
従来の油水分離器としては、例えば、特開平10−28801号公報に示されたものがある。これは、分離器ケーシングに油水の流入口及び液溜部と水の流出口を形成し、液溜部と流出口を連通する弁口を設け、弁口の上方の液溜部内に水よりも小さく油よりも大きな比重を有するフロートを配置し、フロートの浮上降下により弁口を開閉して液溜部内の水を流出口から排出するものである。
上記従来の油水分離器においては、排出できる水量は弁口の開口面積によって決まり、弁口開口面積と弁口前後の圧力差によって作動するために必要なフロートの浮力が決められるのであるが、低圧から高圧まで同じフロートを用いると、低圧では大きな弁口開口面積が得られ、高圧では小さな弁口開口面積とならざるを得ないという問題点があった。
特開平10−28801号公報
解決しようとする課題は、低圧から高圧まで開口面積の大きな弁口を開閉できる油水分離器を提供することである。
本発明は、分離器ケーシングに油水の流入口及び液溜部と水の流出口を形成し、液溜部と流出口を連通する上下同一軸上で開口面積の等しい上弁口及び下弁口を設け、上弁口を開閉する上弁体を上弁口の上方の液溜部内に配置し、下弁口を開閉する下弁体を上弁口と下弁口の間の出口側に配置し、上弁口の上方の液溜部内に水よりも小さく油よりも大きな比重を有するフロートを上弁体に連結して配置し、フロートの浮上降下により上弁体で上弁口を開閉すると共に下弁体で下弁口を開閉することを特徴とする。
本発明は、上弁体に作用する流体圧力による閉弁力を下弁体に作用する流体圧力による閉弁力によって打ち消すことができるので、低圧から高圧まで開口面積の大きな弁口を開閉できるという優れた効果を生じる。
本発明の油水分離器は、液溜部と流出口を連通する上下同一軸上で開口面積の等しい上弁口及び下弁口を設け、上弁口を開閉する上弁体を上弁口の上方の液溜部内に配置し、下弁口を開閉する下弁体を上弁口と下弁口の間の出口側に配置し、上弁口の上方の液溜部内に水よりも小さく油よりも大きな比重を有するフロートを上弁体に連結して配置し、フロートの浮上降下により上弁体で上弁口を開閉すると共に下弁体で下弁口を開閉するものである。そのため、液溜部の流体圧力が上弁体には下向きに下弁体には上向きに作用し、出口側の流体圧力が上弁体には上向きに下弁体には下向きに作用し、上弁体に作用する流体圧力による閉弁力を下弁体に作用する流体圧力による閉弁力によって打ち消すことができる。そのため、低圧から高圧まで開口面積の大きな弁口を開閉できる。
上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説明する(図1参照)。本体1に蓋2と弁座部材9を夫々ボルト等の締結手段(図示せず)で固着し、内部に液溜部3を有する分離器ケーシングを形成する。液溜部3の下部に連通する流入口4を本体1に設ける。弁座部材9は本体1の下部側面に開けた弁座部材口8に固着する。弁座部材9にその内部に形成した流出通路10を通して連通する流出口11を形成する。弁座部材9の上壁に上弁口12を開け、下壁に下弁口13を開ける。弁室3の下部は上弁口12と下弁口13から流出通路10を通して流出口11に連通する。上弁口12と下弁口13は上下に同一軸上で同一開口面積に形成する。
上弁口12の上方の液溜部3内に上弁口12を上方から開閉する上弁体22を配置し、上弁口12と下弁口13の間の流出通路10内に下弁口13を上方から開閉する下弁体15を配置し、上弁体22の上方の液溜部3内に中空球形のフロート14を配置する。フロート14の下面に形成した下部突起に上弁体22の上面に一体に形成した案内棒23の上端をねじ結合してフロート14と上弁体22を連結する。下弁体15の上面に一体に上案内棒16を形成し、下面に一体に上案内棒16と同一軸上に下案内棒17を形成する。案内棒23は弁座部材9に固着した支持部材24で上下方向に摺動案内し、上案内棒16は弁座部材9に固着した上支持部材18で上下方向に摺動案内し、下案内棒17は弁座部材9に固着した下支持部材19で上下方向に案内する。フロート14はステンレス鋼薄板をプレスと溶接によって中空に製作されたり、ポリプロピレンやポリエチレン等の比較的比重の小さな合成樹脂で製作され、その比重は水よりも小さく且つ油よりも大きい値とされ、水の中では浮上するが油の中では浮上することがない。フロート14は蓋2と弁座部材9の間に固着した多数の連通孔を有する支持筒20で上下方向に摺動案内する。上弁体22が上弁口12に着座し下弁体15が下弁口13に着座した位置において、案内棒22と上案内棒16と下案内棒17の軸心はフロート14の球心を通り、上案内棒16の上端面は上弁体22の下端面に当接する。
次に本実施例の油水分離器の作用について説明する。流入口4が油貯蔵タンク等の水溜部に接続される。流入口4から液溜部3内に流入してきた油水の混合流体は、その比重差により水が下部に油が上部に分離して溜まる。水位がフロート14の喫水線、通常はフロート14の高さの2/3程度の位置、に達するとフロート14が浮上して上弁体22が上弁口12から離座すると共に、フロート14の浮上に伴って下弁体15が液溜部3の流体圧力により押し上げられて下弁口13から離座し、上弁口12と下弁口13を開けて液溜部3の水を流出通路10から流出口11に排出する。
排水によって液溜部5内の水位が低下すると、フロート14が降下して所定の水位で上弁体22が上弁口12に着座すると共に、フロート14の降下に伴って下弁体15が押し下げられて下弁口13に着座し、上弁口12と下弁口13を閉じて油の漏出を防止する。上弁体22と下弁体15に液溜部3と流出口11の流体圧力を逆向きに作用させることによって、上弁口12及び下弁口13からなる開口面積の大きな弁口を開閉できる。
本発明の油水分離器の断面図。
符号の説明
1 本体
2 蓋
3 液溜部
4 流入口
9 弁座部材
11 流出口
12 上弁口
13 下弁口
14 フロート
15 下弁体
22 上弁体

Claims (1)

  1. 分離器ケーシングに油水の流入口及び液溜部と水の流出口を形成し、液溜部と流出口を連通する上下同一軸上で開口面積の等しい上弁口及び下弁口を設け、上弁口を開閉する上弁体を上弁口の上方の液溜部内に配置し、下弁口を開閉する下弁体を上弁口と下弁口の間の出口側に配置し、上弁口の上方の液溜部内に水よりも小さく油よりも大きな比重を有するフロートを上弁体に連結して配置し、フロートの浮上降下により上弁体で上弁口を開閉すると共に下弁体で下弁口を開閉することを特徴とする油水分離器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115163287A (zh) * 2022-06-29 2022-10-11 东风汽车集团股份有限公司 一种排气装置、冷却循环系统以及汽车

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