JPH0753964A - 成形コ−クスの製造方法 - Google Patents

成形コ−クスの製造方法

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JPH0753964A
JPH0753964A JP21817893A JP21817893A JPH0753964A JP H0753964 A JPH0753964 A JP H0753964A JP 21817893 A JP21817893 A JP 21817893A JP 21817893 A JP21817893 A JP 21817893A JP H0753964 A JPH0753964 A JP H0753964A
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JP
Japan
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coke
coal
recesses
molded
molding
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JP21817893A
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English (en)
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Shiro Watakabe
史朗 渡壁
Yoshiaki Hara
義明 原
Takeshi Uchiyama
武 内山
Hiroyuki Toubou
博幸 當房
Tetsuya Fujii
徹也 藤井
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 高炉操業に好適に使用される成形コ−クスの
製造方法を提供する。 【構成】 成形コ−クス表面に全コ−クス体積の5%以
下の体積率の凹部を付与することにより見掛け密度を減
少させ、高炉使用時の通気抵抗の上昇を防止するととも
に熱間時の表面への熱応力集中を緩和し表面割れを防止
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高炉で使用する成形コ
ークスの製造方法に係り、詳しくは、成形コ−クス表面
に凹部を付与することにより見掛け比重を減少させ、高
炉使用時の通気抵抗の上昇を防止すると共に熱間時の表
面への熱応力集中を緩和して表面割れを防止するように
した高炉で使用する成形コ−クスの製造方法に係る。
【0002】
【従来の技術】高炉用コークスは、鉱石類を溶解する熱
源として、また酸化鉄を金属鉄に還元する還元剤とし
て、さらには高炉内でのガスの通気性、溶融物の通液性
を保つための高温に耐える支持材として、高炉操業に不
可欠である。
【0003】特に高炉内でのガスの通気性を維持するた
めには、該コークスは、炉内の充填層の圧力に耐え、大
きな空隙率を保持するだけの強度と形状、さらには微粉
発生を極力小さくする耐摩耗性が要求される。
【0004】このような強い強度と大きな耐摩耗性、空
隙率を達成するコークスを製造するには、その配合原料
炭には、ある一定割合以上の強粘結炭が必要である。
【0005】しかし、強粘結炭の産出は地域的、数量
的、さらには価格的な制限があり、また資源的にも近い
将来枯渇が予想されている。
【0006】このような情勢を背景に、最近では粘結成
分の少ない非粘結炭を利用したコークスの製造法が注目
を集めている。
【0007】その一つとして非粘結炭にピッチ、アスフ
ァルト、タールなどの粘結剤を加えて加圧成形し、乾留
してコークス化する、いわゆる成形コークスの製造、利
用法が試験的に検討されている。
【0008】例えば、成形コークスの製造方法について
は、Trans ISIJ,Vol23(1983)
P.700〜709に、また高炉操業試験については、
1990 Ironmaking Conferenc
eProceedings,P.405〜412に開示
されている。
【0009】その際の成形コークスは非粘結炭を主成分
とし、コールタールピッチを結合剤としてロール型ブリ
ケット成形機で加圧成形し、高温窒素ガス吹込みの連続
式乾留装置により製造され、性状として見掛け密度、1
180〜1210kg/m3、嵩密度、6.73kg/
3、表面に大きな亀裂が存在し、高温反応性の高いも
のであった。
【0010】そして、その成形コークスを室炉コークス
と混合し、混合比20%で高炉操業した場合、(1)送
風圧力が増加し、(2)高炉内ガス流が炉壁周辺部に偏
流した。
【0011】このことは、上記成形コークスが(1)嵩
密度が高く、(2)又表面に大きな亀裂があり、これと
関連した高温粉化性の高いことに原因があると推定され
た。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、高炉使用
時の上記のような問題点を解決することを目的として、
嵩密度の低い、表面に亀裂の少ない、高温粉化性の低い
成形コークスの製造法を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する手段
として、本願発明は、非粘結炭を主成分とする配合炭に
粘結剤を添加し、加圧成形して乾留する成形コークス製
造法において、該加圧成形工程で、成形炭表面に複数の
凹部を付与し、かつ該凹部の見掛け体積が凹部を含むコ
ークスの見掛け体積100部に対して15部以下となる
ように加圧成形することを特徴とする。
【0014】
【作用】本願発明者等は、種々の石炭を用いて室炉コー
クス、成形コークスの製造・評価試験を行なったとこ
ろ、以下の知見を得た。
【0015】(1)冶金用室炉コークスは原料炭が粘結
炭であるため、乾留すると溶融物を放出して軟化し、流
動化して石炭粒子を溶融物で包みこむ。次いで溶融物で
包み込まれた石炭粒子が相互に接合して団塊となり、そ
の団塊から揮発分が分離してコークスができる。その
際、団塊の収縮がおこり、団塊を覆っている溶融物の粘
度や団塊から発生する揮発分量に応じて、固化後のコー
クス中に揮発分の逸散した後の微細な気孔が取り残され
たり、亀裂が発生したりする。
【0016】(2)冶金用室炉コークス製造の場合は軟
化、溶融時に生成する溶融物の粘度がその後におこる団
塊からの揮発分の分離や団塊自体の流動・収縮に対して
適切なものであるため、揮発分の逸散した後の微細な気
孔の閉塞や亀裂発生の原因となる収縮時の応力集中を緩
和するため、微細な気孔の少ない、高温反応性の低い、
また亀裂が少なく高温での粉化性の低い、嵩密度の小さ
なコークスを製造することができる。
【0017】(3)成形コークス製造の場合は、非粘結
性石炭を主成分とした配合炭に、溶融物の代わりとなる
粘結剤を添加し、加圧成形し、乾留するため、石炭粒子
自身は軟化、流動等の過程を経ずに、コークス化する。
すなわち、粘結剤の粘度等の物性を、その後におこる団
塊からの揮発分の分離や団塊自体の流動・収縮に対して
適切なものにし難いために、固化した後の成形コークス
は乾留後に揮発分の逸散のあとである微細な気孔を多く
持ち、高温反応性が高くなるとともに、収縮時の応力集
中を緩和しがたいために、亀裂の発生が多くなり、高温
での粉化も大きくなる。また成形コークスは加圧成形炭
を乾留するため、必然的に見掛け密度が高くなる。
【0018】(4)さらに上記の粘結剤で覆われた非粘
結性石炭粒子団塊の固化・収縮時における応力集中に関
しては、加圧成形炭の形状が大きく影響し、表面の曲率
が常に正(凸)の形状では、最大曲率部で応力が集中し
易く、固化時の比較的小さい引張り応力で破壊してしま
うのに対し、表面に凹部を付加すると、固化時の収縮に
伴う引っ張り応力が表面で分散され、表面割れを防止で
きる。この概念図を図1(本発明例)および図2(従来
例)に示す。
【0019】以上の知見から本願発明が成立したもので
ある。
【0020】すなわち、非粘結炭を主成分とする配合炭
に粘結剤を添加し、加圧成形して乾留し成形コークスを
製造する際に、成形炭表面に複数の凹部を付与し、亀裂
発生の防止と嵩密度の低下を図る。
【0021】その際、本発明者等がさきに提案した特願
平4−310924号で提案した形状であればよいが、
具体的な形状としては、外形は円柱形、枕形、卵形等の
特に制限はないが、摩耗強度を維持するために鋭角のコ
−ナ−部は避けることが必要である。
【0022】成形炭表面に付与する凹部の個数は応力集
中緩和の点から決定されるが、例えば70×60×35
mmの枕形の成形コークスには10〜30個が適当であ
った。
【0023】また、凹部の径、深さは成形炭あるいは成
形コ−クスの強度を大幅に低下させないように決定され
なければならない。
【0024】一例として、70×60×35mmの枕形
で、表面に20個の凹部を有する成形コークスについ
て、凹部の形状を検討した結果を表1に示した。
【0025】
【表1】
【0026】凹部形状を変化させて圧壊強度を測定した
結果、表面での開口面に対する、曲率中心からの立体角
がπ(頂角2π/3)であり(図2)、かつ該凹部の見
掛け体積が凹部を含むコークスの見掛け体積100部に
対して15部以下であることが成形コークスの強度維持
に必要であることがわかった。
【0027】なお、成形炭への凹部の付与は、成形時に
同時に行なうことが望ましい。具体的方法としては、凹
部となるべき位置に同一形状の凸部を具備するモールド
を配した双ロール法が挙げられる。この場合、成形時の
モールドからの離型性の点から、凹部の最大曲率部の周
に対する曲率中心からの立体角がπ以下であることが望
ましい。
【0028】また望ましい凹部の直径は5〜20mmで
あり、この理由は直径5mm未満では熱応力集中の緩和
効果が得られず、また、直径20mm超では成形コ−ク
スの強度を著しく低下させるためである。
【0029】これらの成形コークスを高炉を模した実験
用の竪型還元炉を用いて冷間、熱間で使用したところ、
通気性が良好となり、送風圧や圧力損失の増大を抑制す
る効果を持つことが確認された。
【0030】これらは、表面に凹部を有する成形コーク
スが、同一外形で凹部を持たない成形コークスに比べて
嵩密度が減少し、空隙率が増大したこと、亀裂が少なく
高温粉化性が改善されたためと考えられる。
【0031】また、凹部形状を溝などの細長い形状のも
のにしても同様の効果を得た。
【0032】また、高炉操業をシミュレートした計算機
計算から、該成形炭を使用して高炉操業する場合、成形
炭1個当たりの重量が減少するために、熱容量が低減
し、同一熱量による昇温速度が上昇し、生産率の向上が
可能となる効果も期待できることが明らかになった。
【0033】
【実施例】図4に示した直径60mmf、高さ35mm
の円柱形の側面に24個、両底面に各12個の10mm
fの凹部を有するもの、図5に示した直径50mmf、
高さ70mmの卵形の表面に12個の20mmfの凹部
を有するもの、図6に示した70×60×35mmの枕
形の表面に32個の10mmfの凹部を有するもの(い
ずれの寸法も乾留後の値)、さらに比較のためにそれぞ
れの形状で凹部を有しない成形炭について乾留実験を行
なった。また、得られた成形コークスについて上記、高
炉を模した実験用の竪型還元炉を用いて通気抵抗測定を
行なった。
【0034】原料炭の組成は非粘結炭:77重量部、粘
結炭:23重量部で、揮発分:24.8重量部、灰分:
9.2重量部である。成形炭の成形は前述のように内面
に凸部を有するモールドを配した双ロール法で行なっ
た。乾留は窒素ガス雰囲気中で5℃/min一定の昇温
速度で行なった。
【0035】嵩密度、乾留後の表面性状および通気測定
の結果を表2に示す。
【0036】
【表2】
【0037】これらより、本発明の成形コ−クスは嵩密
度が低いため、高炉に装入した場合には、同一のコ−ク
ス比における鉱石に対するコークスの層厚を大きくする
ことが可能となり、また空隙率も大きくなること、さら
に表面での亀裂発生が抑制されるため、高温粉化性が改
善されることが判明した。
【0038】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明は非
粘結炭を主成分とする配合炭に粘結剤を添加し、加圧成
形して乾留する成形コークス製造法において、該加圧成
形工程で、成形炭表面に複数の凹部を付与し、かつ該凹
部の見掛け体積が凹部を含むコークスの見掛け体積10
0部に対して15部以下となるように加圧成形すること
を特徴とし、本発明によれば、嵩密度を減少させ、高炉
使用時のコークス層厚を大きくするとともに空隙率が増
大し、また表面における熱応力の集中を緩和して表面割
れを抑制して粒径の低下を防止することにより通気抵抗
の上昇を防止することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】凹部による表面の熱応力分散効果の概念図であ
る。
【図2】表面の熱応力集中の状態の概念図である。
【図3】凹部の形状を表す模式図である。
【図4】本発明の実施例に用いられる成形コ−クスの説
明図である。
【図5】本発明の実施例に用いられる成形コ−クスの説
明図である。
【図6】本発明の実施例に用いられる装置の説明図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内山 武 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究本部内 (72)発明者 當房 博幸 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究本部内 (72)発明者 藤井 徹也 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究本部内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非粘結炭を主成分とする配合炭に粘結剤
    を添加し、加圧成形して乾留する成形コークス製造法に
    おいて、該加圧成形工程で、成形炭表面に複数の凹部を
    付与し、かつ該凹部の見掛け体積が凹部を含むコークス
    の見掛け体積100部に対して15部以下となるように
    加圧成形することを特徴とする成形コ−クスの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記成形炭のコ−クスの凹部の個数が枕
    形の場合10〜30個であることを特徴とする請求項1
    記載の成形コ−クスの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記成形炭表面の凹部が直径5〜20m
    mである請求項1又は2記載の成形コ−クスの製造方
    法。
JP21817893A 1993-08-10 1993-08-10 成形コ−クスの製造方法 Pending JPH0753964A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014185327A (ja) * 2013-02-21 2014-10-02 Mitsubishi Chemicals Corp コークス製造用成型炭及びコークスの製造方法
JP2015189822A (ja) * 2014-03-27 2015-11-02 三菱化学株式会社 コークス製造用成型炭

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014185327A (ja) * 2013-02-21 2014-10-02 Mitsubishi Chemicals Corp コークス製造用成型炭及びコークスの製造方法
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