JPH0753950Y2 - 成形部品 - Google Patents

成形部品

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JPH0753950Y2
JPH0753950Y2 JP11641590U JP11641590U JPH0753950Y2 JP H0753950 Y2 JPH0753950 Y2 JP H0753950Y2 JP 11641590 U JP11641590 U JP 11641590U JP 11641590 U JP11641590 U JP 11641590U JP H0753950 Y2 JPH0753950 Y2 JP H0753950Y2
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JP
Japan
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resin
inner ring
outer ring
gate
ring
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JP11641590U
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JPH0473516U (ja
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功 矢部
全雄 真舩
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Citizen Watch Co Ltd
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Citizen Watch Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はリブ部を有する部品を樹脂モールドする成形部
品に関する。
〔従来の技術〕
従来より、内リングと外リングを有し、該内リングと外
リングをリブと呼ばれる何本かの細幅状のものでつない
だ形状、例えば薄板材であれば歯車のようなもの、を樹
脂成形することは一般に成されている。また、このほか
にも例えばパイプ状の別部材の中に樹脂をモールド成形
するとか、又はパイプ状の部品そのものをモールド成形
することも行われるが、この時のモールド成形される形
状として、外リングと内リング及びその両者をつなぐリ
ブといわれる形状のものでつながれた部品を成形するも
のがある。このいずれにおいても樹脂成形する場合、ゲ
ートは複数で出来ていることが多く、従ってそのゲート
より流れ出た樹脂が互いにぶつかり合ってできる線、い
わゆるウエルドラインが発生する。このウエルドライン
において樹脂がぶつかり合う時の力をサージ圧(ピーク
圧)と言うが、このサージ圧により成形部品にいろいろ
の“悪さ”が起こる。
以下、図面により従来の成形部品について説明する。
尚、成形部品としてローラーを例にとって説明する。
まず第4図に示すローラーの断面図によりローラーの形
状を簡単に説明しておく。
ローラー1は外周2が円筒形状で、中央に回転の中心と
なる軸(図示せず)に嵌合する中心穴3が形成されてい
る。上面より見た形状は後に詳述するが、外周2側に外
リング4と中心穴3側に内リング5がそれぞれ形成され
ていて、外リング4と内リング5とはリブ6で結合され
ている7は樹脂を注入するためのゲートである。
この樹脂成形されたローラー1は中心穴3を回転中心と
して回転し、外周2に例えばテープ状のものなどを巻く
のに用いられる。従って、中心穴3ばかりでなく、外周
2も出来る限り真円に近く且つ平坦な面であることが要
求される。
ところで、従来のローラーの断面形状を次に説明する。
第2図は従来のローラーで第4図に示すA−A断面図で
あり、第3図はローラーの外周の面粗度を説明するため
の説明図である。
外リング4と内リング5とをつなぐリブ6は内リングに
対して円弧形状でもってつながり、外リング4とは細条
部でつながっている。ゲート7はほぼ内リング5上に設
けられている。そして、外リング4に対しても内リング
5に対してもリブ6は略直角の角度を持って連結されて
いる。
このローラー1の成形方法は、複数のゲート7から樹脂
を注入すると、例えばゲート7aより注入された樹脂は矢
印9a、10aの方向に流れ、またゲート7bより注入された
樹脂は矢印9b、10bの方向へ流れる。ところでリブ6は
外リング4とは略直角に形成されているため、外リング
4まで流れ出た矢印9aで示す樹脂は金型の壁にぶつか
り、この壁にぶつかった樹脂は矢印11aと12aで示すよう
に左右に分かれる。同様にゲート7bから流れ出た矢印9b
で示す樹脂は型の壁にぶつかり矢印11bと12bの方向に流
れていく。このため、まず樹脂が壁にぶつかった勢いと
左右に分かれて流れるためにぶつかった壁の辺りに凸起
2aaができる。また矢印12aと12bで示す方向から流れて
きた樹脂同志はリブ6とリブ6の中央付近すなわち細線
13のあたりでぶつかることとなり、この樹脂同志のぶつ
かる辺りでも凸起2abができる。この樹脂のぶつかる細
線13のところをウエルドラインと呼び、樹脂のぶつかる
圧力をサージ圧又はピーク圧と呼んでいる。一方、内リ
ング5側においても同様であるが、内リング5側では金
型の壁にぶつかる勢いは小さいためここには大きな凸起
はできず、隣同志のゲート7aと7bから流れ出た樹脂は矢
印10aと10bのように流れ、やはり細線13のあたりでぶつ
かって同じくウエルトラインを生じさせ、このウエルド
ラインの辺りで内側への凸起3aができる。
尚、凸起2aa、2abや3aは第2図には一部しか記載してい
ないが、全周にできることはもちろんである。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記構成のように、リブが外リング内リングに対して略
直角になるよう形成されていると、ウエルドラインであ
る細線13の径方向の内側にも外側にも異常な圧力が加わ
り、細線13の部分すなわちウエルドラインの辺りと壁に
ぶつかる辺りで太くなり他が細くなるという現象が現れ
る。これを図に示したものが第3図であるが、ポツポツ
と出っ張った部分2a(第2図の2aa、2ab又は3aに対応す
る)は径に対して約4%ほどの凹凸ができる。例えばロ
ーラーの直径を20mmとすると、8〜10μの大きさとな
る。このように大きな凹凸ができると中心穴では軸との
嵌合径がバラツくし、外周ではテープが巻かれる時ぎこ
ちなく巻かれたり、最悪にはテープに傷がついたりとい
う事故が発生し、使いものにならないローラーができて
しまう。
本考案の目的は、中心穴の穴面や外周面に凹凸の無い、
きれいな仕上げ面を持つ成形部品を提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するための本考案の要旨は、内リング
と、外リングと、該内リングと外リングを結ぶリブ部と
を備えた形状の樹脂を成形する成形部品に於いて、前記
リブ部の中間に樹脂を注入するためのゲート部を有し、
該ゲート部より前記内リングと外リングに向かうリブ部
を、前記内リングと外リングに対して直角以外の角度で
持って前記内リングと前記外リングに接続されているこ
とを特徴とするものであり、また、ゲート部より内リン
グと外リングに向かうリブ部は互いに平行か平行に近い
方向に形成されていることを特徴とするものであり、更
に、ゲート部はリブ部の略中央にあることを特徴とする
ものである。
〔作用〕
上記構成において、射出成形時ゲート部より樹脂を流し
込むと樹脂はリブ部から内リングや外リングのそれぞれ
に流れ込んでいくが、この時の樹脂の流れは内リングや
外リングに対してぶつからずに自然に流れ込むようにな
るため、異常な圧力のかかるウエルドラインがほとんど
できない成形部品が完成する。
〔実施例〕
以下本考案の実施例を図面により詳述する。
本考案のローラーの形状はほぼ第4図と同じであるので
形状の詳細は省略する。
第1図は本考案の一実施例を示すもので、第4図のA−
A断面を現している。
第1図において、20はガイドローラーであって、次のよ
うな断面形状をしている。すなわち、21は外リングで例
えば磁気テープなどが外周に巻かれるものである。22は
内リングで軸と嵌合する中心穴23が形成されている。外
リング21と内リング22とは、複数本から成るリブ部24
(図では8本)により連結されている。このリブ部24の
略中央には樹脂を注入するためのゲート部25が備えられ
ている。上記リブ部24は外リング21や内リング22に対し
て直角にはなっておらず、例えばリブ部24と外リング21
との成す角度は一方は鋭角に他方は鈍角となるように形
成されている。リブ部24と内リング22との成す角度も同
様である。
以上が本願の構成であるが、次にこの形状を成形する成
形方法に付いて述べる。
成形金型に溶融された樹脂をゲート部25より注入する
と、樹脂は金型の空間部を流れて第1図に示すような形
状の成形部品ができるわけであるが、この際の樹脂の流
れを例えば第1図のゲート部25aに関して説明すると、
ゲート部25aから外リング21方向に流れ出た樹脂はリブ
部24の中を矢印26のように流れる。そしてリブ部24から
外リング21に流れ出た樹脂は矢印26から27へと流れて、
金型にはほとんど衝突するとこなく金型に沿ってスムー
ズに流れる。今1本のリブ部24で樹脂の流れを説明した
が、これは8本のリブ部24の全てにおいて同様のことが
言える。このため樹脂同志が隣から流れてくる樹脂と異
常な衝突を起こす部分が無くなり、従ってはっきりとし
たウエルドラインを形成する部分が無くなる。しかも、
金型に対して異常な衝突をしないため、外リング21の外
周に凹凸が現れることも無い。
内リング22に対しても全く同様で、ゲート部25aより流
れ出た樹脂は矢印28のように流れる。リブ部24より内リ
ング22側に流れ出た樹脂は矢印28から29へと流れるた
め、やはりはっきりとしたウエルドラインが現れること
も、また金型への衝突のための中心穴23側への凹凸も発
生しない。
〔考案の効果〕
以上述べたところから明らかなように、本考案によれば
樹脂成形時複数本のリブ部からの樹脂の流れが非常にス
ムーズとなり、このため異常なウエルドラインの発生
や、外周や内周への凹凸の発生が無くなるので、外観が
大変滑らかな形状の成形部品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示すローラーの断面図(後
述の第4図のA−A相当の断面図)、第2図は従来のロ
ーラーの断面図(後述の第4図のA−A断面図)、第3
図はローラーの表面の凹凸状態を示す説明図、第4図は
ローラーの断面図を各々示している。 20……ガイドローラー、21……外リング、22……内リン
グ、23……中心穴、24……リブ部、25……ゲート部、26
〜29……矢印。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内リングと、外リングと、該内リングと外
    リングを結ぶリブ部とを備えた形状の樹脂を成形する成
    形部品に於いて、前記リブ部の中間に樹脂を注入するた
    めのゲート部を有し、該ゲート部より前記内リングと外
    リングに向かうリブ部を、前記内リングと外リングに対
    して直角以外の角度で持って前記内リングと前記外リン
    グに接続していることを特徴とする成形部品。
  2. 【請求項2】ゲート部より内リングと外リングに向かう
    リブ部は互いに平行か平行に近い方向に形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の成形部品。
  3. 【請求項3】ゲート部はリブ部の略中央にあることを特
    徴とする請求項1又は請求項2記載の成形部品。
JP11641590U 1990-11-06 1990-11-06 成形部品 Expired - Lifetime JPH0753950Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP11641590U JPH0753950Y2 (ja) 1990-11-06 1990-11-06 成形部品

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Publication Number Publication Date
JPH0473516U JPH0473516U (ja) 1992-06-29
JPH0753950Y2 true JPH0753950Y2 (ja) 1995-12-13

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JP (1) JPH0753950Y2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9455411B2 (en) 2008-09-25 2016-09-27 Universal Display Corporation Organic electroluminescent materials and devices
WO2019189054A1 (ja) * 2018-03-27 2019-10-03 Ntn株式会社 円環状樹脂成形体および複合部材

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9455411B2 (en) 2008-09-25 2016-09-27 Universal Display Corporation Organic electroluminescent materials and devices
WO2019189054A1 (ja) * 2018-03-27 2019-10-03 Ntn株式会社 円環状樹脂成形体および複合部材

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JPH0473516U (ja) 1992-06-29

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