JPH0753684Y2 - 水とそれより重い油性泥状物の分離装置 - Google Patents

水とそれより重い油性泥状物の分離装置

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JPH0753684Y2
JPH0753684Y2 JP6074391U JP6074391U JPH0753684Y2 JP H0753684 Y2 JPH0753684 Y2 JP H0753684Y2 JP 6074391 U JP6074391 U JP 6074391U JP 6074391 U JP6074391 U JP 6074391U JP H0753684 Y2 JPH0753684 Y2 JP H0753684Y2
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JP
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separation tank
pump
water
separation
vertical
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JP6074391U
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JPH057307U (ja
Inventor
弘 三島
公司 永冨
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Fuji Oozx Inc
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Fuji Oozx Inc
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、たとえば高温の棒状素
材を熱間プレス加工して、エンジンバルブを成形する際
に生ずる、プレス型冷却水中に油性離型剤が混入した
廃液を、水と油性離型剤とに分離する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンバルブの製造に際し、図2に示
すように、電気鍛縮法又は熱間搾出法により、軸部の上
端に塊状部(1a)を形成した高温の中間品(1)を、プレス
機の下型(2)に挿入しパンチ(3)によりプレスして、
軸部の端に傘部(図示省略)を成形した後、仕上加工す
ことがある。
【0003】このプレス加工に際しては、下型(2)の内
面に、鉱物油中に黒鉛とアルミナ等を混入して練り合せ
たペースト状の、水より若干重い(比重1.1)離型剤(以下
油性離型剤という)(4)を予め供給してプレス後の型
離れを良好とするとともに、ノズル(5)より冷却水(6)
を下型(2)とパンチ(3)に噴射して、型の過熱を防止す
る必要がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】下型(2)とパンチ(3)
とを冷却し終った廃液は、冷却水(6)と、油性離型剤
(4)に少量の水が混入した比重の重い泥状離型剤との混
合物となる。
【0005】しかして、廃液中には、高温の油性離型剤
(4)と冷却水(6)とが混合して生成された油性コロイド
の多数の小塊が浮遊している。
【0006】廃液より、泥状離型剤と油性コロイド及び
水とを完全に分離することは困難であため、従来は、
油性離型剤を再使用することができず、廃液をそのまま
産業廃棄物として処理することが多かった。
【0007】本考案は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、廃液中に混入している水と油性泥状物と
を完全に分離することにより、それらを再使用しうるよ
うにした分離装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、分離槽内
に、その前端より後端方向へ向かって、所定間隔を隔て
て、分離槽内の上下方向の中間部のやや下方から上端部
まで達する垂直の第1仕切板と、同じく中間部のやや上
方から下端部まで達する垂直の第2仕切板と、分離槽内
の上端部から下端部まで達する垂直の濾過板とを設け、
かつ分離槽の前端付近の上方と、後端の上端部に、それ
ぞれ廃液流入管と清水流出管を設け、さらに分離槽の
部に沈降した油性泥状物を排出する第1ポンプと、分
離槽の中央部に沈降した油性コロイドを排出する第2ポ
ンプと、分離槽の後部に溜った濁水を分離槽の前部に返
送する返送ポンプと、上記清水流出管より流出する清水
を、所望の個所に送水する清水ポンプとを設けたことに
より達成される。
【0009】
【作用】本考案の装置によると、廃液流入管より分離槽
に流入した廃水は、各分離室に設けた第1及び第2仕切
板の間の屈曲する流路を緩速で静かに流れる間に、油性
離型離剤とほぼ同じ重さの泥状離形剤が、分離槽の下方
に沈降する。
【0010】水に近い重さの油性コロイドの多数の小塊
は、第1、第2仕切板の間の流路を通過して分離槽の
中央部に沈降する。
【0011】中央部で沈降しなかった小量の油性コロイ
ドは、濾過板により濾過され、清水流出管より流出する
清水は、清水ポンプにより、たとえばプレス機に送られ
下型とパンチの冷却に再使用することができる。
【0012】濾過板を通過した一部の油性コロイドは
返送ポンプにより返送されて、各分離室を循環する間に
分離される。
【0013】沈降した泥状離型剤と油性コロイドの一部
は、それぞれポンプにより吸い出されて再生される。
【0014】
【実施例】図1は、本考案の一実施例を示すもので、(1
1)は本考案を適用した分離槽であり、図における左方
が前方である。
【0015】分離槽(11)内には、その前端より後端へ向
かって、所定間隔を隔てて、分離槽(11)の上下方向の
中間部のやや下方から上まで達する垂直の第1仕切
板(12)と、同じく中間部のやや上方から下端部まで達す
る垂直の第2仕切板(13)と、第1仕切板(12)と同様の第
3仕切板(14)と、上部から下端部まで達する垂直の第1
濾過板(15)と第2濾過板(16)とが固着されている。
【0016】分離槽(11)内は、第2仕切板(13)と第1
板(15)とにより前後の3室に仕切られて、前より、
第1分離室(17)と第2分離室(18)と第3分離室(19)とが
形成されている。
【0017】第3分離室(19)における第2濾過板(16)
分離槽(11)の板(11a)との間における上下方向の
中間部には、水平閉塞板(20)が固着され、板(11a)
の上端近くには、清水流出管(21)が固着されている。清
水流出管(21)の出口端は、分離槽(11)の直後に位置する
第1貯留槽(22)の直上に開口している。
【0018】第1貯留槽(22)の上方には、清水ポンプ(2
3)が設けられ、その吸込管(24)は、第1貯留槽(22)の底
付近に開口し、吐出管(25)は、図示しないプレス機に
接続されている。
【0019】第1分離室(17)の左上方、すなわち分離槽
(11)の板(11b)と第1仕切板(12)との間の上方には、
プレス機より回収した廃液(7)が流下する廃液流入管(2
6)が設けられている。
【0020】第1分離室(17)の後部上方、すなわち
1、第2両仕切板(12)(13)の間の上方には、第1ポンプ
(27)が設けられ、その吸込管(28)の下端は、分離槽(11)
の底板(11c)付近に開口し、吐出管(29)の出口端は、分
離槽(11)の後に離して設けた第2貯留槽(30)の直上に
開口している。
【0021】第2分離室(18)の後部上方、すなわち第3
仕切板(14)と第1濾過板(15)との間の上方には、第2ポ
ンプ(31)が設けられ、その吸込管(32)の下端は、底板(1
1c)付近に開口し、吐出管(33)の出口端は、第1貯溜槽
(22)と第2貯溜層(30)の間に設けた第3貯留槽(34)の直
上に開口している。
【0022】第3分離室(19)の後部上方、すなわち第2
濾過板(16)と分離槽(11)の板(11a)との間の上方に
は、返送ポンプ(35)が設けられ、その吸込管(36)は
塞板(20)を貫通して垂下し、底板(11c)の近くに開口
し、ポンプ(35)吐出管(37)の出口端は、第1分離室(1
7)の前部上方、すなわち分離槽(11)の板(11b)と第1
仕切板(12)との間の上方に開口している。
【0023】上述した本考案装置においては、廃液流
入管(26)より分離槽(11)に流入した廃液(7)は、第1仕
切板(12)の下方と第2仕切板(13)の上方と第3仕切板(1
4)の下方を緩速で通過する間に、廃液(7)に混入する比
重の重い泥状離型剤(8)は、主として第1分離室(17)の
底部に沈降し、油性コロイド(9)は主として第2分離室
(18)の底部に沈降する。
【0024】第2分離室(18)で沈降しなかった比較的軽
い油性コロイド(9)は、第1、第2両濾過板(15)(18)に
より濾過されて、清水流出管(21)より、第1貯留槽(22)
に排水され、貯留した清水(38)は、清水ポンプ(23)によ
りプレス機に供給されて再利用される。
【0025】第3分離室(19)漏出した部の油性コロ
イド(9)は、返送ポンプ(35)により第1分離室(17)
送され、各分離室(17)(18)(19)を循環する間に再分離さ
れる。
【0026】第1分離室(17)に沈降した泥状離型剤(8)
と、第2分離室(18)に沈降した油性コロイド(9)は、そ
れぞれ第1ポンプ(27)と第2ポンプ(31)とにより、第2
貯留槽(36)と第3貯蔵槽(34)に貯留された後再生され
再利用される。
【0027】
【考案の効果】本考案の装置を使用すれば、廃液中の混
入物を、清水と油性泥状物とに簡単かつ完全に分離し
て、この清水及び油性泥状物を再使用しうるので、経済
的であり、また公害起こすこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案装置の中央縦断面図である。
【図2】エンジンバルブの中間品をプレス成形する際の
要領を略示する中央縦断正面図である。
【符号の説明】
(1)中間品 (1a)塊状部 (2)下型 (3)パンチ (4)油性離型剤 (5)ノズル (6)冷却水 (7)廃液 (8)泥状離型剤 (9)油性コロイド (11)分離槽 (11a)板 (11b)板 (11c)底板 (12)第1仕切板 (13)第2仕切板 (14)第3仕切板 (15)第1濾過板 (16)第2濾過板 (17)第1分離室 (18)第2分離室 (19)第3分離室 (20)閉塞板 (21)清水流出管 (22)第1貯留槽 (23)清水ポンプ (24)吸込管 (25)吐出管 (26)廃液流入管 (27)第1ポンプ (28)吸込管 (29)吐出管 (30)第2貯留槽 (31)第2ポンプ (32)吸込管 (33)吐出管 (34)第3貯留槽 (35)返送ポンプ (36)吸込管 (37)吐出管 (38)清水

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分離槽内に、その前端より後端方向へ向
    かって、所定間隔を隔てて、分離槽内の上下方向の中間
    部のやや下方から上端部まで達する垂直の第1仕切板
    と、同じく中間部のやや上方から下端部まで達する垂直
    第2仕切板と、分離槽内の上端部から下端部まで達す
    る垂直の濾過板とを設け、かつ分離槽の前端付近の上方
    と、後端の上端部に、それぞれ廃液流入管と清水流出
    管を設け、さらに分離槽の部に沈降した油性泥状物を
    排出する第1ポンプと、分離槽の中央部に沈降した油性
    コロイドを排出する第2ポンプと、分離槽の後部に溜っ
    た濁水を分離槽の前部に返送する返送ポンプと、上記
    水流出管より流出する清水を、所望の個所に送水する
    水ポンプとを設けたことを特徴とする水とそれより重
    い油性泥状物の分離装置。
JP6074391U 1991-07-08 1991-07-08 水とそれより重い油性泥状物の分離装置 Expired - Lifetime JPH0753684Y2 (ja)

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JPH057307U JPH057307U (ja) 1993-02-02
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JP5387232B2 (ja) * 2009-08-26 2014-01-15 Jfeスチール株式会社 スラッジ除去装置

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JPH057307U (ja) 1993-02-02

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