JPH0753427Y2 - 直線運動電動機 - Google Patents
直線運動電動機Info
- Publication number
- JPH0753427Y2 JPH0753427Y2 JP9626890U JP9626890U JPH0753427Y2 JP H0753427 Y2 JPH0753427 Y2 JP H0753427Y2 JP 9626890 U JP9626890 U JP 9626890U JP 9626890 U JP9626890 U JP 9626890U JP H0753427 Y2 JPH0753427 Y2 JP H0753427Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- poles
- pole
- linear motion
- motion motor
- armature core
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- Linear Motors (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はプリンタのヘッド駆動あるいは直交座標ロボッ
トの直線軸駆動などに利用される直線運動電動機に関す
る。
トの直線軸駆動などに利用される直線運動電動機に関す
る。
[従来の技術] 従来、直線運動電動機は交互に異極になるように複数個
の平板状の永久磁石を直線状に配列して界磁極を構成
し、永久磁石の磁極面に空隙を介して電機子コアに設け
た凸極を対向させ、隣接する凸極との間の巻線溝には電
機子巻線を装着してある。しかし、電機子コアの両端の
凸極では中心部の凸極と比較して鎖交磁束が異なってく
るため、凸極間にバラツキが発生する。そのバラツキに
よって発生するコギング推力を防ぐために、電機子コア
の両端に界磁極と対向する磁性体よりなる補助凸極を設
けたものが開示されている(例えば特公昭60-30195号公
報)。
の平板状の永久磁石を直線状に配列して界磁極を構成
し、永久磁石の磁極面に空隙を介して電機子コアに設け
た凸極を対向させ、隣接する凸極との間の巻線溝には電
機子巻線を装着してある。しかし、電機子コアの両端の
凸極では中心部の凸極と比較して鎖交磁束が異なってく
るため、凸極間にバラツキが発生する。そのバラツキに
よって発生するコギング推力を防ぐために、電機子コア
の両端に界磁極と対向する磁性体よりなる補助凸極を設
けたものが開示されている(例えば特公昭60-30195号公
報)。
[考案が解決しようとする課題] ところで、上記構成では必ずしもコギング推力を減少さ
せることができないことがあった。すなわち、電機子コ
アの両端に設ける補助凸極の間隔の長さによってコギン
グ推力の大きさが変化することがあり、品質のバラツキ
を生じていた。
せることができないことがあった。すなわち、電機子コ
アの両端に設ける補助凸極の間隔の長さによってコギン
グ推力の大きさが変化することがあり、品質のバラツキ
を生じていた。
本考案は、界磁極のピッチと補助凸極の間隔の長さを所
定の関係に設定することにより、コギング推力を低下さ
せることを目的とするものである。
定の関係に設定することにより、コギング推力を低下さ
せることを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 本考案は、交互に異極になるように複数個の平板状の永
久磁石を直線状に配列して構成した界磁極と、前記永久
磁石の磁極面に空隙を介して対向する凸極を設けた電機
子コアと、前記凸極に巻回された電機子巻線と、前記電
機子コアの両端にそれぞれ設けられた補助磁極とを備え
た直線運動電動機において、前記補助磁極の中心間の距
離を前記界磁極のピッチの(2m−1)/2倍(ただしmは
正の整数)としたものである。
久磁石を直線状に配列して構成した界磁極と、前記永久
磁石の磁極面に空隙を介して対向する凸極を設けた電機
子コアと、前記凸極に巻回された電機子巻線と、前記電
機子コアの両端にそれぞれ設けられた補助磁極とを備え
た直線運動電動機において、前記補助磁極の中心間の距
離を前記界磁極のピッチの(2m−1)/2倍(ただしmは
正の整数)としたものである。
[作用] 電機子コアの両端に設けた二つの補助磁極のパーミアン
スの大きさが近い値で、変化の方向が逆の状態を維持す
るために、界磁極の極ピッチをτとしたとき、二つの補
助磁極に働く合成力を最小にする条件として、二つの補
助磁極の中心間の距離を求め、(2m−1)τ/2、(ただ
しmは正の整数)としたので、二つの補助磁極に作用す
るコギング推力の合成力は極めて小さくなる。
スの大きさが近い値で、変化の方向が逆の状態を維持す
るために、界磁極の極ピッチをτとしたとき、二つの補
助磁極に働く合成力を最小にする条件として、二つの補
助磁極の中心間の距離を求め、(2m−1)τ/2、(ただ
しmは正の整数)としたので、二つの補助磁極に作用す
るコギング推力の合成力は極めて小さくなる。
[実施例] 本考案を図に示す実施例について説明する。
第1図は本考案の実施例を示す正面図で、交互に異極に
なるように複数個の平板状の永久磁石1を直線状に配列
して界磁極を構成し、永久磁石1の磁極面11に空隙を介
して電機子コア2に設けた凸極21を対向させてある。隣
接する凸極21との間の巻線溝22には電機子巻線3を装着
してある。電機子コア2の両端には補助磁極23,23′が
設けられ、界磁極の極ピッチをτとすると、補助磁極2
3,23′の中心間の距離が、(2m−1)τ/2としてある
(ただし、m=正の整数)。
なるように複数個の平板状の永久磁石1を直線状に配列
して界磁極を構成し、永久磁石1の磁極面11に空隙を介
して電機子コア2に設けた凸極21を対向させてある。隣
接する凸極21との間の巻線溝22には電機子巻線3を装着
してある。電機子コア2の両端には補助磁極23,23′が
設けられ、界磁極の極ピッチをτとすると、補助磁極2
3,23′の中心間の距離が、(2m−1)τ/2としてある
(ただし、m=正の整数)。
ここでコギング推力の発生状況を第2図に従って説明す
る。
る。
一般に、磁性体Mに働くコギング推力Fは次に式で表わ
される。
される。
F=(1/2)・v2(dP/dx) ……(1) ただし、Pはの磁性体Mパーミアンス、 vは永久磁石による起磁力、 xは磁性体Mの移動位置、 したがって、二つの磁性体M1、M2のパーミアンスによっ
て生じるコギング推力は次のように表わされる。
て生じるコギング推力は次のように表わされる。
ただし、P1,P2は磁性体M1、M2のパーミアンスである。
これは、磁性体M1、M2を両端部に備えて磁気回路を形成
するもの、すなわち、電機子コア2の両端部にそれぞれ
補助磁極23、23′がある場合のパーミアンスと同じであ
る。
するもの、すなわち、電機子コア2の両端部にそれぞれ
補助磁極23、23′がある場合のパーミアンスと同じであ
る。
したがって、コギング推力Fを0にするためには、上記
(2)式から補助磁極23と23′のパーミアンスの大きさ
を等しくし、方向を逆にすれば良いことが分かる。
(2)式から補助磁極23と23′のパーミアンスの大きさ
を等しくし、方向を逆にすれば良いことが分かる。
また、補助磁極の中心間の距離をX0としたときの二つの
補助磁極23、23′に働く力はそれぞれ次のように表わす
ことができる。
補助磁極23、23′に働く力はそれぞれ次のように表わす
ことができる。
F1=Σansin(2πn・x/τ) F2=Σansin{2πn・(x+x0)/τ} ただし、anは次数nの振幅値、nは高調波成分の次数を
表わす。
表わす。
ここで、2πn・x/τ=ζ 2π・x0/τ=θとおくと、 全体の合成力は、 となり、合成力Fを最小にするためには(3)式から、 1+cosnθ=0 ……(4) とすればよい。
ところで、第1次成分が最も大きいので、これを0にす
るためには(4)式でn=1としてθを求めればよい、 cosθ=−1から、θ=(2m−1)π となり、さらに、 θ=(2m−1)π=2π・x0/τ となる。(ただし、m=正の整数) したがって、合成力Fを最小にするための二つの補助磁
極23、23′の中心間の距離は、次の(5)式で表わす値
にすればよい。
るためには(4)式でn=1としてθを求めればよい、 cosθ=−1から、θ=(2m−1)π となり、さらに、 θ=(2m−1)π=2π・x0/τ となる。(ただし、m=正の整数) したがって、合成力Fを最小にするための二つの補助磁
極23、23′の中心間の距離は、次の(5)式で表わす値
にすればよい。
x0=(2m−1)τ/2 ……(5) そこで、補助磁極23と23′のパーミアンスの大きさが近
い値で、変化の方向が逆の状態を維持するために、界磁
極の極ピッチをτとしたとき、補助磁極23、23′の中心
間の距離を、(2m−1)τ/2とした。
い値で、変化の方向が逆の状態を維持するために、界磁
極の極ピッチをτとしたとき、補助磁極23、23′の中心
間の距離を、(2m−1)τ/2とした。
その結果、補助磁極23および23′に作用するコギング推
力F1、F2は第3図(a)、(b)に示すように位相がほ
ぼτ/2ずれて、その合成力FTは第3図(c)に示すよう
に微少な振幅となり、補助磁極23、23′の中心間の距離
を、(2m−1)τ/2以外の値にした場合、例えばm・τ
または(m+1)τに設定した場合に比較して極めて小
さくなる。
力F1、F2は第3図(a)、(b)に示すように位相がほ
ぼτ/2ずれて、その合成力FTは第3図(c)に示すよう
に微少な振幅となり、補助磁極23、23′の中心間の距離
を、(2m−1)τ/2以外の値にした場合、例えばm・τ
または(m+1)τに設定した場合に比較して極めて小
さくなる。
[考案の効果] 以上述べたように、本考案によれば、補助凸極の中心間
の距離を界磁極のピッチの(2m−1)/2倍にすることに
より、コギング推力を低下させることができ、安定した
特性を備えた直線運動電動機を提供できる効果がある。
の距離を界磁極のピッチの(2m−1)/2倍にすることに
より、コギング推力を低下させることができ、安定した
特性を備えた直線運動電動機を提供できる効果がある。
第1図は本考案の実施例を示す正断面図、第2図はコギ
ング推力の説明図、第3図はコギング推力の合成力を説
明する説明図である。 1……永久磁石、11……磁極面、2……電機子コア、21
……凸極、22……巻線溝、23、23′……補助磁極、3…
…電機子巻線
ング推力の説明図、第3図はコギング推力の合成力を説
明する説明図である。 1……永久磁石、11……磁極面、2……電機子コア、21
……凸極、22……巻線溝、23、23′……補助磁極、3…
…電機子巻線
Claims (1)
- 【請求項1】交互に異極になるように複数個の平板状の
永久磁石を直線状に配列して構成した界磁極と、前記永
久磁石の磁極面に空隙を介して対向する凸極を設けた電
機子コアと、前記凸極に巻回された電機子巻線と、前記
電機子コアの両端にそれぞれを設けられた補助磁極とを
備えた直線運動電動機において、 前記補助磁極の中心間の距離を前記界磁極のピッチの
(2m−1)/2倍(ただしmは正の整数)としたことを特
徴とする直線運動電動機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9626890U JPH0753427Y2 (ja) | 1990-09-12 | 1990-09-12 | 直線運動電動機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9626890U JPH0753427Y2 (ja) | 1990-09-12 | 1990-09-12 | 直線運動電動機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0454481U JPH0454481U (ja) | 1992-05-11 |
JPH0753427Y2 true JPH0753427Y2 (ja) | 1995-12-06 |
Family
ID=31835655
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9626890U Expired - Fee Related JPH0753427Y2 (ja) | 1990-09-12 | 1990-09-12 | 直線運動電動機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0753427Y2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1283586A1 (en) * | 2000-04-19 | 2003-02-12 | Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki | Permanent magnet synchronous linear motor |
US7687942B2 (en) * | 2006-11-09 | 2010-03-30 | Alois Jenny | Iron core linear motor having low detent force with high power density |
US8030804B2 (en) | 2007-09-14 | 2011-10-04 | Thk Co., Ltd. | Linear motor and linear motor cogging reduction method |
US8384252B2 (en) | 2010-03-11 | 2013-02-26 | Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki | Linear motor |
US9490686B2 (en) | 2010-06-16 | 2016-11-08 | Thk Co., Ltd. | Linear motor with reduced cogging |
-
1990
- 1990-09-12 JP JP9626890U patent/JPH0753427Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1283586A1 (en) * | 2000-04-19 | 2003-02-12 | Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki | Permanent magnet synchronous linear motor |
US7687942B2 (en) * | 2006-11-09 | 2010-03-30 | Alois Jenny | Iron core linear motor having low detent force with high power density |
US8030804B2 (en) | 2007-09-14 | 2011-10-04 | Thk Co., Ltd. | Linear motor and linear motor cogging reduction method |
US8384252B2 (en) | 2010-03-11 | 2013-02-26 | Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki | Linear motor |
US9490686B2 (en) | 2010-06-16 | 2016-11-08 | Thk Co., Ltd. | Linear motor with reduced cogging |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0454481U (ja) | 1992-05-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |