JPH0753244A - 超速硬セメントの製造方法 - Google Patents
超速硬セメントの製造方法Info
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- JPH0753244A JPH0753244A JP5201563A JP20156393A JPH0753244A JP H0753244 A JPH0753244 A JP H0753244A JP 5201563 A JP5201563 A JP 5201563A JP 20156393 A JP20156393 A JP 20156393A JP H0753244 A JPH0753244 A JP H0753244A
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- hardening cement
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B7/00—Hydraulic cements
- C04B7/32—Aluminous cements
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- C04B7/14—Cements containing slag
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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- Y02P40/10—Production of cement, e.g. improving or optimising the production methods; Cement grinding
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】低価格の原料を用い、低い焼成温度で効率よく
超速硬セメントを製造することができる超速硬セメント
の製造方法を提供する。 【構成】まず、アルミナ源として金属アルミニウムの含
有量を10〜20重量%に制御したアルミウム残灰を用
意する。次いで、アルミニウム残灰、石灰石および蛍石
を、夫々、35〜40重量%、55〜60重量%および
4〜5重量%の含有量で混合して混合物を調製する。次
に、この混合物を1100〜1200℃の焼成雰囲気温
度で焼成して、超速硬セメントを得る。
超速硬セメントを製造することができる超速硬セメント
の製造方法を提供する。 【構成】まず、アルミナ源として金属アルミニウムの含
有量を10〜20重量%に制御したアルミウム残灰を用
意する。次いで、アルミニウム残灰、石灰石および蛍石
を、夫々、35〜40重量%、55〜60重量%および
4〜5重量%の含有量で混合して混合物を調製する。次
に、この混合物を1100〜1200℃の焼成雰囲気温
度で焼成して、超速硬セメントを得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超速硬性の特殊セメン
トの製造方法に関する。
トの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の超速硬性セメントは、水との混合
により直ちに3CaO・Al2 O3 ・3CaSO4 ・3
2H2 O(エトリンガイト)を生成し、数十秒後には硬
化が始まり急硬する。超速硬性のセメント鉱物(ジェッ
ト鉱物)の主成分は、カルシウムフルオロアルミネート
(11CaO・7Al2 O3 ・CaF2 )をベースにし
たものであり、ボーキサイト、石灰および蛍石を原料と
し、これらの混合物を焼成炉または電気炉を用いて高温
焼成して製造している。従来、ジェット鉱物は、ボーキ
サイト45〜55重量%、石灰石40〜50重量%およ
び蛍石4〜5重量%を配合した混合物を、例えば145
0℃で焼成して製造している。
により直ちに3CaO・Al2 O3 ・3CaSO4 ・3
2H2 O(エトリンガイト)を生成し、数十秒後には硬
化が始まり急硬する。超速硬性のセメント鉱物(ジェッ
ト鉱物)の主成分は、カルシウムフルオロアルミネート
(11CaO・7Al2 O3 ・CaF2 )をベースにし
たものであり、ボーキサイト、石灰および蛍石を原料と
し、これらの混合物を焼成炉または電気炉を用いて高温
焼成して製造している。従来、ジェット鉱物は、ボーキ
サイト45〜55重量%、石灰石40〜50重量%およ
び蛍石4〜5重量%を配合した混合物を、例えば145
0℃で焼成して製造している。
【0003】このように高温焼成されたセメント中に
は、カルシウムフルオロアルミネートの他に、トリカル
シウムシリケート(3CaO・SiO2 )、ジカルシウ
ムシリケート(2CaO・SiO2 )、テトラカルシウ
ムアルミノフェライト(4CaO・Al2 O3 ・Fe2
O3 )が同様に含まれているが、上述のカルシウムフル
オロアルミネートが約20%存在する。
は、カルシウムフルオロアルミネートの他に、トリカル
シウムシリケート(3CaO・SiO2 )、ジカルシウ
ムシリケート(2CaO・SiO2 )、テトラカルシウ
ムアルミノフェライト(4CaO・Al2 O3 ・Fe2
O3 )が同様に含まれているが、上述のカルシウムフル
オロアルミネートが約20%存在する。
【0004】カルシウムフルオロアルミネートは、水と
混合すると直ちに溶解し、3CaO・SiO2 の水和に
よって溶出した水酸化カルシウム(Ca(OH)2 )
が、式(1)に示すように、石膏(CaSO4 )と速や
かに反応し、上述のエトリンガイトを生成して急硬する
ことが知られている。
混合すると直ちに溶解し、3CaO・SiO2 の水和に
よって溶出した水酸化カルシウム(Ca(OH)2 )
が、式(1)に示すように、石膏(CaSO4 )と速や
かに反応し、上述のエトリンガイトを生成して急硬する
ことが知られている。
【0005】
【化1】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カルシ
ウムフルオロアルミネートを含有する超速硬性セメント
の製造原料である石灰石、ボーキサイトおよび蛍石は比
較的高価である。また、上述の超速硬性セメントの製造
方法では、カルシウムフルオロアルミネートの他に長期
材令の強度に寄与する鉱物であるトリカルシウムシリケ
ート(3CaO・SiO2 )を生成させるためには、ロ
ータリーキルンまたは電気炉を用いて、1450℃とい
う非常に高温の焼成温度で焼成する必要がある。
ウムフルオロアルミネートを含有する超速硬性セメント
の製造原料である石灰石、ボーキサイトおよび蛍石は比
較的高価である。また、上述の超速硬性セメントの製造
方法では、カルシウムフルオロアルミネートの他に長期
材令の強度に寄与する鉱物であるトリカルシウムシリケ
ート(3CaO・SiO2 )を生成させるためには、ロ
ータリーキルンまたは電気炉を用いて、1450℃とい
う非常に高温の焼成温度で焼成する必要がある。
【0007】このような結果、従来の超速硬性セメント
の製造方法は、原料が比較的高価で、焼成に多大なエネ
ルギーが必要であるため、製造コストが高くなる傾向に
ある。
の製造方法は、原料が比較的高価で、焼成に多大なエネ
ルギーが必要であるため、製造コストが高くなる傾向に
ある。
【0008】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、低価格の原料を用い、低い焼成温度で効率よく
超速硬セメントを製造することができる超速硬セメント
の製造方法を提供する。
であり、低価格の原料を用い、低い焼成温度で効率よく
超速硬セメントを製造することができる超速硬セメント
の製造方法を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属アルミニ
ウム含有量を10〜20重量%に制御したアルミウム残
灰、石灰石および蛍石を含有する混合物を調製する工
程、および、前記混合物を焼成する工程を具備したこと
を特徴とする超速硬セメントの製造方法を提供する。
ウム含有量を10〜20重量%に制御したアルミウム残
灰、石灰石および蛍石を含有する混合物を調製する工
程、および、前記混合物を焼成する工程を具備したこと
を特徴とする超速硬セメントの製造方法を提供する。
【0010】本発明の超速硬セメントの製造方法では、
混合物を調製する工程において、アルミウム残灰、石灰
石および蛍石の含有量を、夫々、35〜40重量%、5
5〜60重量%および4〜5重量%とすることが好まし
い。
混合物を調製する工程において、アルミウム残灰、石灰
石および蛍石の含有量を、夫々、35〜40重量%、5
5〜60重量%および4〜5重量%とすることが好まし
い。
【0011】また、混合物を焼成する工程において、焼
成雰囲気温度を1100℃〜1200℃とすることが好
ましい。以下、本発明の超速硬セメントの製造方法を詳
細に説明する。
成雰囲気温度を1100℃〜1200℃とすることが好
ましい。以下、本発明の超速硬セメントの製造方法を詳
細に説明する。
【0012】本発明の超速硬セメントは、従来の超速硬
セメントの主原料であるアルミナ(Al2 O3 )源のボ
ーキサイトの代替に、アルミ二次製錬によって発生する
アルミニウム残灰を用い、しかも、このアルミニウム残
灰中の金属アルミニウム(Metal-Al)の量を適宜制御する
ことにより、焼成温度の大巾な低下が可能になるという
知見に基づいてなされたものである。このアルミニウム
残灰は、産業廃棄物であり安価に入手でき、製造コスト
低減に大きく寄与する。すなわち、通常のアルミニウム
残灰中の各種成分は表1に示す通りである。
セメントの主原料であるアルミナ(Al2 O3 )源のボ
ーキサイトの代替に、アルミ二次製錬によって発生する
アルミニウム残灰を用い、しかも、このアルミニウム残
灰中の金属アルミニウム(Metal-Al)の量を適宜制御する
ことにより、焼成温度の大巾な低下が可能になるという
知見に基づいてなされたものである。このアルミニウム
残灰は、産業廃棄物であり安価に入手でき、製造コスト
低減に大きく寄与する。すなわち、通常のアルミニウム
残灰中の各種成分は表1に示す通りである。
【0013】
【表1】 これに対して、本発明の超速硬セメントの製造方法で
は、例えば表2に示すような成分を含有するアルミニウ
ム残灰を使用する。
は、例えば表2に示すような成分を含有するアルミニウ
ム残灰を使用する。
【0014】
【表2】
【0015】表2から明らかなように、本発明で用いら
れるアルミニウム残灰は、その全体の10〜20重量%
の金属アルミニウムを含有する。アルミニウム残灰中の
金属アルミニウムの量は、例えば、アルミニウム精練時
の溶解温度を700〜760℃、スラグ温度を700〜
900℃にして制御することができる。
れるアルミニウム残灰は、その全体の10〜20重量%
の金属アルミニウムを含有する。アルミニウム残灰中の
金属アルミニウムの量は、例えば、アルミニウム精練時
の溶解温度を700〜760℃、スラグ温度を700〜
900℃にして制御することができる。
【0016】また、アルミニウム残灰中のアルミナ量
は、ボーキサイト(10〜20%)に比較して多く、し
かも、金属アルミニウムの量を制御することにより、表
3に示すような割合で各種原料を配合した混合物を、1
100〜1200℃の比較的低い焼成雰囲気温度で焼成
が可能である。
は、ボーキサイト(10〜20%)に比較して多く、し
かも、金属アルミニウムの量を制御することにより、表
3に示すような割合で各種原料を配合した混合物を、1
100〜1200℃の比較的低い焼成雰囲気温度で焼成
が可能である。
【0017】
【表3】
【0018】この場合、混合物全体に占める金属アルミ
ニウムの量は5〜8重量%である。アルミニウム残灰中
に少なくとも10重量%の金属アルミニウムが存在する
ことにより、混合物の焼成においてテルミット反応が起
こり発熱するので、焼成温度を、ボーキサイトを用いた
場合に比べて150〜200℃低減することができる。
しかし、アルミニウム残灰中の金属アルミニウムの量が
20重量%を越えると、例えば、ロータリーキルンの内
壁で局所的にテルミット反応の点在化が顕著となり、付
着物の成長が増大し、製造が不可能となる。ここでは、
金属アルミニウムによるテルミット反応の発現を焼成温
度の低減のメカニズムとして説明したが、テルミット反
応以外の焼成反応促進効果を否定するものではない。
ニウムの量は5〜8重量%である。アルミニウム残灰中
に少なくとも10重量%の金属アルミニウムが存在する
ことにより、混合物の焼成においてテルミット反応が起
こり発熱するので、焼成温度を、ボーキサイトを用いた
場合に比べて150〜200℃低減することができる。
しかし、アルミニウム残灰中の金属アルミニウムの量が
20重量%を越えると、例えば、ロータリーキルンの内
壁で局所的にテルミット反応の点在化が顕著となり、付
着物の成長が増大し、製造が不可能となる。ここでは、
金属アルミニウムによるテルミット反応の発現を焼成温
度の低減のメカニズムとして説明したが、テルミット反
応以外の焼成反応促進効果を否定するものではない。
【0019】本発明の超速硬セメントの製造方法に従っ
て製造されるセメントは、単独で用いても良いし、従来
のポルトランドセメントや石膏などと併用することがで
きる。
て製造されるセメントは、単独で用いても良いし、従来
のポルトランドセメントや石膏などと併用することがで
きる。
【0020】
【作用】本発明の超速硬セメントの製造方法によれば、
ボーキサイトに代えて比較的安価なアルミニウム残灰を
アルミナ源を使用するので、製造コストを削減できる。
また、アルミニウム残灰中の金属アルミニウムの量を1
0〜20重量%に制御することにより、金属アルミニウ
ムによるテルミット反応による発熱を利用し、焼成温度
が低減される。
ボーキサイトに代えて比較的安価なアルミニウム残灰を
アルミナ源を使用するので、製造コストを削減できる。
また、アルミニウム残灰中の金属アルミニウムの量を1
0〜20重量%に制御することにより、金属アルミニウ
ムによるテルミット反応による発熱を利用し、焼成温度
が低減される。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例をより詳細に説明す
る。金属アルミニウムを20重量%含有するアルミニウ
ム残灰35.9g、石灰石59.8g、および、蛍石
4.3gを混合して混合物を調製した。この混合物を1
100℃の焼成雰囲気温度で焼成して実施例のサンプル
Aを得た。
る。金属アルミニウムを20重量%含有するアルミニウ
ム残灰35.9g、石灰石59.8g、および、蛍石
4.3gを混合して混合物を調製した。この混合物を1
100℃の焼成雰囲気温度で焼成して実施例のサンプル
Aを得た。
【0022】一方、比較例として、金属アルニウムを5
重量%未満含有するアルミニウム残灰を用いた以外は、
サンプルAと同様にして、比較例のサンプルBを得た。
これらの2種類のサンプルAおよびBについて、X線解
析を行った。この結果を、図1および図2にぞれぞれ示
す。
重量%未満含有するアルミニウム残灰を用いた以外は、
サンプルAと同様にして、比較例のサンプルBを得た。
これらの2種類のサンプルAおよびBについて、X線解
析を行った。この結果を、図1および図2にぞれぞれ示
す。
【0023】図1および図2から明らかなように、本発
明の混合物は、アルミニウム残灰中に十分な量の金属ア
ルミニウムを含んでいる。これにより、金属アルミニウ
ムのテルミット反応による発熱があるため、金属アルミ
ニウムの量が5重量%未満であったサンプルBに比べ
て、サンプルA中に、カルシウムフルオロアルミネート
(11CaO・7Al2 O3 ・CaF2 )の回析ピーク
が増長していることが判かった。
明の混合物は、アルミニウム残灰中に十分な量の金属ア
ルミニウムを含んでいる。これにより、金属アルミニウ
ムのテルミット反応による発熱があるため、金属アルミ
ニウムの量が5重量%未満であったサンプルBに比べ
て、サンプルA中に、カルシウムフルオロアルミネート
(11CaO・7Al2 O3 ・CaF2 )の回析ピーク
が増長していることが判かった。
【0024】次に、上述の実施例のサンプルA25重量
%、ポルトランドセメント50重量%、および、石膏2
5重量%を配合したセメント混合物について、土質工学
会法に従って、土質試験を行った。対象土は、含水比2
20%のヘドロである。この結果を、図3中に特性線I
で示す。
%、ポルトランドセメント50重量%、および、石膏2
5重量%を配合したセメント混合物について、土質工学
会法に従って、土質試験を行った。対象土は、含水比2
20%のヘドロである。この結果を、図3中に特性線I
で示す。
【0025】一方、上述の比較例のサンプルA25重量
%、ポルトランドセメント50重量%、および、石膏2
5重量%を配合したセメント混合物について、同様の土
質試験を行った。この結果を、図3中に特性線IIで示
す。
%、ポルトランドセメント50重量%、および、石膏2
5重量%を配合したセメント混合物について、同様の土
質試験を行った。この結果を、図3中に特性線IIで示
す。
【0026】図3から明らかなように、実施例のサンプ
ルA、すなわち、アルミニウム残灰中の金属アルミニウ
ムの量が20重量%である場合の方が、アルミニウム残
灰中の金属アルミニウムの量が5重量%未満である比較
例のサンプルBを用いた場合よりも、材令1日、3日お
よび7日での圧縮強度がいずれも優れていることがわか
った。
ルA、すなわち、アルミニウム残灰中の金属アルミニウ
ムの量が20重量%である場合の方が、アルミニウム残
灰中の金属アルミニウムの量が5重量%未満である比較
例のサンプルBを用いた場合よりも、材令1日、3日お
よび7日での圧縮強度がいずれも優れていることがわか
った。
【0027】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明の超速硬セメ
ントの製造方法によれば、アルミニウムの二次製錬から
発生した産業廃棄物であるアルミニウム残灰を、ボーキ
サイトに代えてアルミナ源として使用しているので、製
造コストを低減できる。また、アルミニウム残灰中の金
属アルミニウムの量を10〜20重量%に制御して、金
属アルミニウムのテルミット反応による発熱を利用し
て、焼成温度の大巾な低減を図ることができる。
ントの製造方法によれば、アルミニウムの二次製錬から
発生した産業廃棄物であるアルミニウム残灰を、ボーキ
サイトに代えてアルミナ源として使用しているので、製
造コストを低減できる。また、アルミニウム残灰中の金
属アルミニウムの量を10〜20重量%に制御して、金
属アルミニウムのテルミット反応による発熱を利用し
て、焼成温度の大巾な低減を図ることができる。
【図1】金属アルミニウムを20重量%含有するアルミ
ニウム残灰をアルミナ源として用いたサンプルAのX線
回析強度を示す特性図。
ニウム残灰をアルミナ源として用いたサンプルAのX線
回析強度を示す特性図。
【図2】金属アルミニウムを5重量%未満含有するアル
ミニウム残灰をアルミナ源として用いたサンプルBのX
線回析強度を示す特性図。
ミニウム残灰をアルミナ源として用いたサンプルBのX
線回析強度を示す特性図。
【図3】セメント混合物の材令に対する圧縮強度の関係
を示す特性図。
を示す特性図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片山 治男 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 鳥居 数馬 静岡県浜松市西丘町71番地の5 株式会社 シンコーフレックス内 (72)発明者 松浦 博幸 静岡県浜松市西丘町71番地の5 株式会社 シンコーフレックス内
Claims (3)
- 【請求項1】 金属アルミニウム含有量を10〜20重
量%に制御したアルミウム残灰、石灰石および蛍石を含
有する混合物を調製する工程、および、前記混合物を焼
成する工程を具備したことを特徴とする超速硬セメント
の製造方法。 - 【請求項2】 混合物を調製する工程において、アルミ
ウム残灰、石灰石および蛍石の含有量を、夫々、35〜
40重量%、55〜60重量%および4〜5重量%とし
た請求項1記載の超速硬セメントの製造方法。 - 【請求項3】 混合物を焼成する工程において、焼成雰
囲気温度を1100℃〜1200℃とした請求項1また
は2記載の超速硬セメントの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5201563A JPH0753244A (ja) | 1993-08-13 | 1993-08-13 | 超速硬セメントの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5201563A JPH0753244A (ja) | 1993-08-13 | 1993-08-13 | 超速硬セメントの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0753244A true JPH0753244A (ja) | 1995-02-28 |
Family
ID=16443132
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5201563A Pending JPH0753244A (ja) | 1993-08-13 | 1993-08-13 | 超速硬セメントの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0753244A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8567705B2 (en) | 2010-05-19 | 2013-10-29 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Vertical mill |
JP2015168590A (ja) * | 2014-03-05 | 2015-09-28 | 住友大阪セメント株式会社 | セメントクリンカの製造方法、セメントクリンカ及びセメント |
-
1993
- 1993-08-13 JP JP5201563A patent/JPH0753244A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8567705B2 (en) | 2010-05-19 | 2013-10-29 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Vertical mill |
JP2015168590A (ja) * | 2014-03-05 | 2015-09-28 | 住友大阪セメント株式会社 | セメントクリンカの製造方法、セメントクリンカ及びセメント |
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