JPH0753100Y2 - 小麦粉粘土 - Google Patents

小麦粉粘土

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JPH0753100Y2
JPH0753100Y2 JP2117291U JP2117291U JPH0753100Y2 JP H0753100 Y2 JPH0753100 Y2 JP H0753100Y2 JP 2117291 U JP2117291 U JP 2117291U JP 2117291 U JP2117291 U JP 2117291U JP H0753100 Y2 JPH0753100 Y2 JP H0753100Y2
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JP
Japan
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weight
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clay
color
compounds
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JP2117291U
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JPH0498078U (ja
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和容 鎌田
比呂美 須野
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Matsui Shikiso Chemical Co Ltd
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Matsui Shikiso Chemical Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は小麦粉粘土、特に温度変
化や光照射の有無で色彩が可逆的に変化する小麦粉粘土
に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】従来から幼児や学童の玩具、
教材として、粘土はよく知られており、特に最近、誤食
時の安全性を考慮した小麦粉粘土が注目されている。
【0003】この種粘土は通常着色されているが、赤、
青、黄など色合いが非常に単純であるので、玩具として
の面白さや教材としての教育的指導効果に欠けるという
問題点があった。
【0004】本考案者等は上記問題点を解決することを
目的として、小麦粉粘土にサーモ又はフオトクロミック
材料を配合することを試みた。このようにすれば温度変
化や光照射の有無により粘土の色彩が可逆的に変化する
ので、玩具としての面白さや教育的指導効果の向上を期
待できるが、配合した上記クロミック材料の一部が経日
的に粘土表面に析出してくるために、造形遊戯時にこれ
が身体の一部や着衣に付着し汚染を招き、加えて誤食時
の毒性にも問題があるなど実用性の面で新たな問題点を
生ずることが判明した。
【0005】本考案は上記の問題点を一掃することを目
的としてなされたものである。
【0006】
【問題点を解決するための手段】本考案は、サーモクロ
ミック材料入りマイクロカプセルおよびフオトクロミッ
ク材料入りマイクロカプセルのうちの少なくともいずれ
か一方が均一に分散するように配合されていることを特
徴とする小麦粉粘土に係る。
【0007】
【実施例】以下に本考案の1実施例を添附図面にもとづ
き説明すると次の通りである。
【0008】図1の拡大断面図から明らかなように、本
考案による小麦粉粘土は、従来の小麦粉粘土と実質的に
同一組成の生地部1と該生地部1内に分散混入されたサ
ーモクロミック材料入りマイクロカプセル2および/ま
たはフオトクロミック材料入りマイクロカプセル3とか
ら構成されている。
【0009】マイクロカプセル2内に封入されたサーモ
クロミック材料は温度変化により色彩が変化するので、
例えば造形の間に体温で粘土の温度が上昇すると、粘土
の色が変わる。
【0010】またマイクロカプセル3内に封入されたフ
オトクロミック材料は、光照射の有無で色彩が変化する
ので、例えば造形された粘土を光の照射を受ける窓際か
ら受けない室内に移すと、色が変わり色の変化を楽しめ
る。
【0011】また之等クロミック材料はマイクロカプセ
ル2、3内に封入されているので、粘土表面に析出する
ことがなく、変色機能が経日的に安定で品質面でも優れ
ている。しかもカプセル化によりクロミック材料の身体
や着衣への付着汚染の問題がなくなると共に例えば急性
経口LD50が5000mg/kg以上となり、誤食時
の安全性をクリアーでき、また皮フ刺激性毒性テストに
於ても異常がなかった。
【0012】本考案小麦粉粘土の配合組成の好ましい一
例を示すと次の通りである。
【0013】
【配合組成】 小麦粉 25〜 50重量部 水 30〜 60 〃 保水剤 5〜 20 〃 (例えば食塩) 粘着防止剤 0.5〜 5 〃 (例えば食用油) 粘性改質材 0.15〜 10 〃 (例えば酒石酸カリ、臭素酸カリ、 L−酒石酸水素カリウム) 防腐材 0.01〜0.2 〃 (例えばデヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ソーダ、 プロピオン酸カルシウム、プロピオン酸ソーダ) サーモクロミック材料2および/または 1〜 10 〃 フオトクロミック材料3 本考案に於ては、上記配合組成のものに、必要に応じて
不変色性色素である食用色素を例えば0.01〜2重量
部の範囲で添加することができる。
【0014】本考案に於て用いるサーモクロミック材料
は酸顕色性物質、酸性物質及び溶媒の3成分からなり、
各成分の詳細は次の通りである。
【0015】酸顕色性物質:トリフェニルメタンフタリ
ド系化合物、フタリド系化合物、フタラン系化合物、ア
シルロイコメチレンブルー系化合物、フルオラン系化合
物、トリフェニルメタン系化合物、ジフェニルメタン系
化合物、スピロピラン系化合物など。
【0016】酸性物質:1・2・3−ベンゾトリアゾー
ル類、フェノール類、オキシ芳香族カルボン酸など。
【0017】溶媒:アルコール類、アルコール・アクリ
ロニトリル付加物類、アゾメチン類、エステル類など。
【0018】これらの溶媒の中で特定のエステル、すな
わち脂肪族カルボン酸のアルキルエステル及び分子内に
少なくとも1種の芳香族環を有するエステル類を適用す
ると、ヒステリシス性を有するサーモクロミック材料と
なる。すなわち、例えば、常温から消色温度以上に加熱
した後、常温にもどしたり、あるいは常温から発色温度
以下に冷却した後、常温にもどすと、元の常温と時とは
異なった色彩を発現させることができる。
【0019】本考案に於て用いるフオトクロミック材料
は、有機化合物であることが好ましく、このような化合
物として、例えばアゾベンゼン系化合物、チオインジゴ
系化合物、ジチゾン金属錯体、スピロピラン系化合物、
スピロオキサジン系化合物、フルギド系化合物、ジヒド
ロプレン系化合物、スピロチオピラン系化合物、1,4
−2H−オキサジントリフェニルメタン系化合物、ピオ
ロゲン系化合物などが挙げられる。これらの中でもスピ
ロピラン系化合物、スピロオキサジン系化合物、フルキ
ト系化合物が好ましい。
【0020】有機フオトクロミック化合物は、それを適
当な媒体中に溶解又は微粒子状態に分散させた後、マイ
クロカプセル化して使用することが、安定性の点で好ま
しい。その媒体としては高沸点タイプの溶媒、可塑剤、
合成樹脂、ヒンダートアミン系化合物、ヒンダートフェ
ノール系化合物などが好ましい。
【0021】サーモクロミック材料(酸顕色性物質、酸
性物質、及び溶媒の3成分)またはフオトクロミック材
料(有機フオトクロミック化合物と上記媒体)は界面重
合法、インサイト法、コアセルベーション法、気中懸濁
法、界面沈降法などの公知のマイクロカプセル化法に
て、マイクロカプセル化することができる。またこれら
のマイクロカプセル化法を二種以上組合せて、複層のマ
イクロカプセルとすることもできる。
【0022】一般の不変色性色素としては食用色素を用
いることが好ましい。食用色素としてはβ−カロチン
(赤紫から暗赤色)、食用赤色(2,3,102,10
4,105,106号など)、食用黄色(4,5号)、
食用緑色3号、食用青色1,2号などを例示できる。
【0023】以下に本考案小麦粉粘土の好ましい製造例
並びに各製造例より得られた製品の色変化機能を述べ
る。
【0024】
【製造例1】サーモクロミック材料のマイクロカプセル
(クロミカラーS−27ピンク(株)松井色素化学工
業)3重量部、食用黄色4号0.25重量部、小麦粉3
7重量部、水46重量部、食塩8.7重量部、サラダオ
イル2重量部、酒石酸カリウム3重量部、及びジヒドロ
酢酸ソーダー0.05重量部からなる組成物を均一に撹
拌した後、80℃で40分間撹拌下加熱して小麦粉を糊
化し、小麦粉粘土を製造した。この粘土に手を触れると
橙色から黄色に変化し、手を離すと、元の橙色にもどっ
た。この変化は何度でも可逆的に変化し、幼児はこの粘
土を使用して色の変化を楽しみながら、いろいろな形に
造形することができる。
【0025】
【製造例2】小麦粉37重量部を水46重量部で練り、
80℃で40分間加熱して小麦粉を糊化し、その後食塩
8.7重量部、クロミカラーS−27ピンク3重量部、
食用黄色4号0.3重量部、サラダオイル2重量部、酒
石酸カリウム2.95重量部、及びジヒドロ酢酸ソーダ
ー0.05重量部を加え、均一に撹拌して小麦粉粘土を
製造した。この粘土は製造例1と同様の変色機能を呈し
た。また食用黄色4号0.3重量部、小麦粉37重量
部、水46重量部、食塩8.7重量部、サラダオイル2
重量部、酒石酸カリウム2.95重量部、及びジヒドロ
酢酸ソーダー0.05重量部を80℃で40分間撹拌下
加熱して、小麦粉を糊化し、引続き、あるいは常温まで
放冷の後、クロミカラーS−22ピンク3重量部を加え
撹拌することにより小麦粉粘土を製造した。この粘土も
製造例1と同様の変色機能を呈する。
【0026】
【製造例3】フオトクロミック材料のマイクロカプセル
(フオトピアブルー(株)松井色素化学工業所)5重量
部、小麦粉36重量部、水46重量部、食塩8重量部、
サラダオイル2重量部、酒石酸カリウム2.95重量
部、及びジヒドロ酢酸ソーダー0.05重量部からなる
組成物を均一に混合した後、80℃で30分間撹拌下加
熱して小麦粉を糊化し、小麦粉粘土を製造した。この粘
土は光の当る窓際では青色であったが室の奥では白色
(小麦粉粘土の色)となり、この変化は何度でも可逆的
に変化した。
【0027】
【製造例4】サーモクロミック材料のマイクロカプセル
(クロミカラーヒストリーターキスブルーS20−30
(株)松井色素化学工業所)3重量部、グローエローM
F2Gパウダー(蛍光顔料(株)松井色素化学工業所)
1重量部、小麦粉35重量部、水48重量部、食塩8重
量部、サラダオイル2重量部、酒石酸カリウム2.95
重量部及びジヒドロ酢酸ソーダー0.05重量部からな
る組成物を均一に混合した後、70℃で40分間撹拌下
加熱して小麦粉を糊化することにより小麦粉粘土を製造
した。この粘土に手を触れると、手に触れた部分が緑色
から黄色に変化した。そしてこの粘土を手から離した
が、その部分は黄色のままで、全く手に触れていない箇
所の緑色と混在していた。この粘土を20℃以下に冷却
すると、全体が緑色となった。すなわちこの粘土は同一
温度でありながら、緑と黄色の2色を、又はいずれかの
一方を選択的に発色させることができる。
【0028】
【製造例5】フオトクロミック材料のマイクロカプセル
(フオトピアピンク(株)松井色素化学工業所)3重量
部、サーモクロミック材料のマイクロカプセル(クロミ
カラーS−27グリーン(株)松井色素化学工業所)3
重量部、小麦粉34重量部、水47重量部、食塩7重量
部、サラダオイル2重量部、酒石酸カリウム2.95重
量部、及びジヒドロ酢酸ソーダー0.05重量部からな
る組成物のうち小麦粉に水を加えて約80℃で30分間
加熱することにより糊化して、澱粉糊となし、その他の
添加剤を撹拌しながら加え小麦粉粘土を得た。この粘土
は光がよく当らない箇所で緑色であったが光がよく当る
箇所でこい灰色に変化した。その状態で手に触れると、
桃色に変化し、更にその状態で光を遮ると、白色(小麦
粉澱粉の色)に変化した。次に手を離すと、元の緑色に
変化した。この様に粘土を造形するという楽しみに加え
て、光の有無と温度変化により、いく通りもの色彩効果
を楽しむことができる。
【0029】
【効果】本考案による小麦粉粘土は、造形するという粘
土本来の機能に加えて、温度変化および/または光照射
の有無をキーとする色彩変化機能を有し、この色彩変化
機能により、玩具として用いるときは面白さが向上し、
また教材として用いるときは教育的指導効果が向上す
る。
【0030】更に色彩変化機能を有するクロミク材料は
マイクロカプセル化した状態で生地部内に分散混入され
ているので、粘土品質面への悪影響がなく、誤食時の安
全性も満足でき、小麦粉粘土本来の品質、性能をそのま
ま保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す部分拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1 生地部 2 サーモクロミック入りマイクロカプセル 3 フオトクロミック入りマイクロカプセル

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーモクロミック材料入りマイクロカプ
    セルおよびフオトクロミック材料入りマイクロカプセル
    のうちの少なくともいずれか一方が均一に分散するよう
    に配合されていることを特徴とする小麦粉粘土。
JP2117291U 1991-01-14 1991-01-14 小麦粉粘土 Expired - Lifetime JPH0753100Y2 (ja)

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JP2117291U JPH0753100Y2 (ja) 1991-01-14 1991-01-14 小麦粉粘土

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JPH0498078U JPH0498078U (ja) 1992-08-25
JPH0753100Y2 true JPH0753100Y2 (ja) 1995-12-06

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006058867A (ja) * 2004-07-21 2006-03-02 Shachihata Inc 工作用粘土
KR100973767B1 (ko) * 2008-06-12 2010-08-04 임영태 퍼즐 교구세트

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP4684782B2 (ja) * 2004-07-21 2011-05-18 シヤチハタ株式会社 工作用粘土
KR100973767B1 (ko) * 2008-06-12 2010-08-04 임영태 퍼즐 교구세트

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