JPH0752754Y2 - バニティミラー付き車両用サンバイザ - Google Patents
バニティミラー付き車両用サンバイザInfo
- Publication number
- JPH0752754Y2 JPH0752754Y2 JP1989088510U JP8851089U JPH0752754Y2 JP H0752754 Y2 JPH0752754 Y2 JP H0752754Y2 JP 1989088510 U JP1989088510 U JP 1989088510U JP 8851089 U JP8851089 U JP 8851089U JP H0752754 Y2 JPH0752754 Y2 JP H0752754Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mirror
- sun visor
- vanity mirror
- aluminum
- vehicles
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Passenger Equipment (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はアルミニウムシートと合成樹脂シートを接合し
た複合板から成るバニティミラー(化粧鏡)が装着され
た車両用サンバイザに関する。
た複合板から成るバニティミラー(化粧鏡)が装着され
た車両用サンバイザに関する。
[従来の技術] 一般に、自動車等の走行車両にあっては、直射日光によ
るまぶしさを防ぐため第1図に示すようなサンバイザ
(1)が装着されている。このサンバイザ(1)は日光
を遮蔽するための遮蔽板(2)と、この遮蔽板(2)を
回動自在に図外の車体側に装着するシャフト(3)とを
備え、日光を遮蔽する必要のないときは前記遮蔽板
(2)を上方に回動しておくように構成してある。とこ
ろで、近年にあっては前記遮蔽板(2)にバニティミラ
ー(4)即ち化粧鏡を付けて、前記サンバイザ(1)に
日光遮蔽機能以外の使用目的を持たせるようにしたもの
がある。
るまぶしさを防ぐため第1図に示すようなサンバイザ
(1)が装着されている。このサンバイザ(1)は日光
を遮蔽するための遮蔽板(2)と、この遮蔽板(2)を
回動自在に図外の車体側に装着するシャフト(3)とを
備え、日光を遮蔽する必要のないときは前記遮蔽板
(2)を上方に回動しておくように構成してある。とこ
ろで、近年にあっては前記遮蔽板(2)にバニティミラ
ー(4)即ち化粧鏡を付けて、前記サンバイザ(1)に
日光遮蔽機能以外の使用目的を持たせるようにしたもの
がある。
しかしながら、かかる従来のバニティミラー(4)にあ
っては、通常ガラス鏡が用いられているため、車両衝突
時等に該ガラス鏡が割れてその破片で乗員が負傷してし
まうという恐れがある。また、前記バニティミラー
(4)には前述したガラス鏡に代えて、アルミニウム等
の金属性薄板にクロムメッキを施して鏡面とした金属鏡
を用いて、衝撃が加わった際にも割れないようにしたも
のがある。しかし、この金属鏡は割れないまでもせいぜ
い1.2mm厚のものであるため容易に変形し、その周縁部
が前記ミラーケースから乗員側に突出して、鋭利な周縁
部で乗員が負傷する恐れもある。
っては、通常ガラス鏡が用いられているため、車両衝突
時等に該ガラス鏡が割れてその破片で乗員が負傷してし
まうという恐れがある。また、前記バニティミラー
(4)には前述したガラス鏡に代えて、アルミニウム等
の金属性薄板にクロムメッキを施して鏡面とした金属鏡
を用いて、衝撃が加わった際にも割れないようにしたも
のがある。しかし、この金属鏡は割れないまでもせいぜ
い1.2mm厚のものであるため容易に変形し、その周縁部
が前記ミラーケースから乗員側に突出して、鋭利な周縁
部で乗員が負傷する恐れもある。
これらの点を解決するためにクロムメッキを施したアル
ミニウム製の金属鏡の裏面に緩衝材からなる芯板と添板
とを固着した三層から成るバニティミラーも考案されて
いるが(実公昭63-28003)、この場合メッキ処理に要す
るコストが嵩むうえ、表面がクロムメッキであるため鏡
面の反射率が充分でなくやや黒ずんだ色調になるという
問題が残されていた。
ミニウム製の金属鏡の裏面に緩衝材からなる芯板と添板
とを固着した三層から成るバニティミラーも考案されて
いるが(実公昭63-28003)、この場合メッキ処理に要す
るコストが嵩むうえ、表面がクロムメッキであるため鏡
面の反射率が充分でなくやや黒ずんだ色調になるという
問題が残されていた。
[考案が解決しようとする課題] 本考案はかかる従来の問題点に鑑みて、色調が充分明る
く、軽量、且つ安全性に優れた安価なバニティミラー付
き車両用サンバイザを提供するものである。
く、軽量、且つ安全性に優れた安価なバニティミラー付
き車両用サンバイザを提供するものである。
[課題を解決するための手段] 以下、本考案を詳細に説明する。本考案のサンバイザは
バニティミラーが装着された車両用サンバイザにおい
て、該バニティミラーが合成樹脂シートの両面にアルミ
ニウムシートを接合してなる複合板であって、その表面
が反射率80%以上のアルミニウムシート表面に下地処理
及び樹脂系クリヤーコーティングを施してなる鏡面であ
ることを特徴とするバニティミラー付き車両用サンバイ
ザに存する。
バニティミラーが装着された車両用サンバイザにおい
て、該バニティミラーが合成樹脂シートの両面にアルミ
ニウムシートを接合してなる複合板であって、その表面
が反射率80%以上のアルミニウムシート表面に下地処理
及び樹脂系クリヤーコーティングを施してなる鏡面であ
ることを特徴とするバニティミラー付き車両用サンバイ
ザに存する。
第2図は、本考案の車両用サンバイザに用いられる複合
板から成るバニティミラーの断面図を示す。
板から成るバニティミラーの断面図を示す。
芯材となる合成樹脂シート(5)としては、一般的には
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等のポリオ
レフィン樹脂シートが使用される。合成樹脂シートの厚
みは、通常1〜10mm程度である。
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等のポリオ
レフィン樹脂シートが使用される。合成樹脂シートの厚
みは、通常1〜10mm程度である。
本考案のバニティミラーは、アルミニウムにクロムメッ
キを施したものより高い反射率を有することを特徴とす
るが、そのためには予め反射率80%以上、好ましくは85
%以上の高光輝性のアルミニウムシートをバニティミラ
ー表面となる面(6)に用いる必要がある。このような
アルミニウムシートは従来知られている公知の方法、例
えば冷間圧延する際、表面粗さが次第に細かくなる圧延
ロールに順次通しアルミニウム摩耗粉を減少させる(特
開昭59-178104号)等の方法で得られるが、市販の高光
輝性アルミニウムシートを用いても良い。
キを施したものより高い反射率を有することを特徴とす
るが、そのためには予め反射率80%以上、好ましくは85
%以上の高光輝性のアルミニウムシートをバニティミラ
ー表面となる面(6)に用いる必要がある。このような
アルミニウムシートは従来知られている公知の方法、例
えば冷間圧延する際、表面粗さが次第に細かくなる圧延
ロールに順次通しアルミニウム摩耗粉を減少させる(特
開昭59-178104号)等の方法で得られるが、市販の高光
輝性アルミニウムシートを用いても良い。
バニティミラーの裏面となるアルミニウムシート(7)
は、サンバイザに装着される側なので、上述のような高
光輝性アルミニウムを用いる必要はなく、通常のアルミ
ニウムシートに塗膜被覆して用いれば良い。アルミニウ
ムシート(6)及び(7)の厚みは通常0.1〜0.5mm程度
である。
は、サンバイザに装着される側なので、上述のような高
光輝性アルミニウムを用いる必要はなく、通常のアルミ
ニウムシートに塗膜被覆して用いれば良い。アルミニウ
ムシート(6)及び(7)の厚みは通常0.1〜0.5mm程度
である。
本考案のバニティミラーは、合成樹脂シートの両面にア
ルミニウムシートを接合して得られる複合板を、所定形
状に打ち抜き加工して得られる。合成樹脂シートとアル
ミニウムシートとの接合は、従来公知の方法、例えばア
ルミニウムシートの間に溶融状態の合成樹脂シートをは
さみ込むように加熱圧着ローラー間に連続的に供給する
ことにより行なわれる。
ルミニウムシートを接合して得られる複合板を、所定形
状に打ち抜き加工して得られる。合成樹脂シートとアル
ミニウムシートとの接合は、従来公知の方法、例えばア
ルミニウムシートの間に溶融状態の合成樹脂シートをは
さみ込むように加熱圧着ローラー間に連続的に供給する
ことにより行なわれる。
本考案のバニティミラーは上記の高光輝性アルミニウム
シート表面に、光輝性を損なわず、かつ密着性、耐久
性、耐食性に優れた樹脂系クリヤーコーティングを施す
ことを要件とする。具体的には、まず下地処理としてア
ルミニウムシート表面をノンエッチングタイプの弱アル
カリ脱脂、または溶剤脱脂等で脱脂した後、化成皮膜処
理をする。化成皮膜処理としては表面を粗さずかつ無色
透明な皮膜を形成することが必要であり、シランカップ
リング剤等の塗布型で非反応型化成処理剤が用いられ
る。しかる後にクリヤーコーティングを施すが、この際
使用される塗料としては透明度が高い、耐候性に優
れる、下地との密着性が良い、傷付きにくい、等が
要求特性として挙げられるが、具体的にはフッ素共重合
体樹脂を用いたフッ素系塗料、アクリル系シロキサン架
橋型樹脂を用いたアクリルシリコン系塗料等が挙げられ
る。またコーティング剤としてアクリルシリコン系塗料
を用いる場合は、化成皮膜処理を省略することができ
る。以上のようなアルミニウムシートの表面処理は複合
板する前に行なっても良いし、複合板としてから行なっ
ても良い。
シート表面に、光輝性を損なわず、かつ密着性、耐久
性、耐食性に優れた樹脂系クリヤーコーティングを施す
ことを要件とする。具体的には、まず下地処理としてア
ルミニウムシート表面をノンエッチングタイプの弱アル
カリ脱脂、または溶剤脱脂等で脱脂した後、化成皮膜処
理をする。化成皮膜処理としては表面を粗さずかつ無色
透明な皮膜を形成することが必要であり、シランカップ
リング剤等の塗布型で非反応型化成処理剤が用いられ
る。しかる後にクリヤーコーティングを施すが、この際
使用される塗料としては透明度が高い、耐候性に優
れる、下地との密着性が良い、傷付きにくい、等が
要求特性として挙げられるが、具体的にはフッ素共重合
体樹脂を用いたフッ素系塗料、アクリル系シロキサン架
橋型樹脂を用いたアクリルシリコン系塗料等が挙げられ
る。またコーティング剤としてアクリルシリコン系塗料
を用いる場合は、化成皮膜処理を省略することができ
る。以上のようなアルミニウムシートの表面処理は複合
板する前に行なっても良いし、複合板としてから行なっ
ても良い。
以上のような表面処理を施した鏡は、反射率75%以上、
表面粗さ0.12μm以下、歪み率1.5%以下の優れた鏡面
性能を示す。
表面粗さ0.12μm以下、歪み率1.5%以下の優れた鏡面
性能を示す。
このようにして鏡面を付与された複合板は、水洗後、乾
燥され、所定形状に打ち抜き加工されてバニティミラー
となる。打ち抜き加工は、オス型、メス型のプレス金型
を使用する一般的な方法によって行われる。
燥され、所定形状に打ち抜き加工されてバニティミラー
となる。打ち抜き加工は、オス型、メス型のプレス金型
を使用する一般的な方法によって行われる。
本考案方法においては、アルミニウムシートの極めて薄
い複合板を使用しているので打ち抜き加工は小さなプレ
ス圧で容易に行うことができ、鏡面にすじや割れ等が発
生する恐れは全くない。
い複合板を使用しているので打ち抜き加工は小さなプレ
ス圧で容易に行うことができ、鏡面にすじや割れ等が発
生する恐れは全くない。
以上説明した本考案方法によれば、ガラス製ミラーに比
べて約1/2以下の軽量で且つ安全性に優れ、またアルミ
ニウムにクロムメッキを施したものを鏡面としたミラー
に比べて鏡面性能・色調等に優れた安価なバニティミラ
ーを容易に製造することができる。勿論、本考案方法に
よって得られたミラーは、すじ、きず等の欠点のない奇
麗な外観を有し、更には、ガラス製ミラーよりも非結露
性に優れている。
べて約1/2以下の軽量で且つ安全性に優れ、またアルミ
ニウムにクロムメッキを施したものを鏡面としたミラー
に比べて鏡面性能・色調等に優れた安価なバニティミラ
ーを容易に製造することができる。勿論、本考案方法に
よって得られたミラーは、すじ、きず等の欠点のない奇
麗な外観を有し、更には、ガラス製ミラーよりも非結露
性に優れている。
第1図は一般的なバニティミラー付き車両用サンバイザ
を示す斜視図、第2図は本考案のサンバイザに装着する
バニティミラーの断面図である。 1……サンバイザ、2……遮蔽板、3……シャフト、4
……バニティミラー、5……合成樹脂シート、6……高
光輝性アルミニウムシート(鏡面)、7……アルミニウ
ムシート(裏面)
を示す斜視図、第2図は本考案のサンバイザに装着する
バニティミラーの断面図である。 1……サンバイザ、2……遮蔽板、3……シャフト、4
……バニティミラー、5……合成樹脂シート、6……高
光輝性アルミニウムシート(鏡面)、7……アルミニウ
ムシート(裏面)
Claims (1)
- 【請求項1】バニティミラーが装着された車両用サンバ
イザにおいて、該バニティミラーが合成樹脂シートの両
面にアルミニウムシートを接合してなる複合板であっ
て、その表面が反射率80%以上のアルミニウムシート表
面に下地処理及び樹脂系クリヤーコーティングを施して
なる鏡面であることを特徴とするバニティミラー付き車
両用サンバイザ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989088510U JPH0752754Y2 (ja) | 1989-07-27 | 1989-07-27 | バニティミラー付き車両用サンバイザ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989088510U JPH0752754Y2 (ja) | 1989-07-27 | 1989-07-27 | バニティミラー付き車両用サンバイザ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0328029U JPH0328029U (ja) | 1991-03-20 |
JPH0752754Y2 true JPH0752754Y2 (ja) | 1995-12-06 |
Family
ID=31638124
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989088510U Expired - Lifetime JPH0752754Y2 (ja) | 1989-07-27 | 1989-07-27 | バニティミラー付き車両用サンバイザ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0752754Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60130122U (ja) * | 1984-02-10 | 1985-08-31 | 豊田合成株式会社 | サンバイザ− |
-
1989
- 1989-07-27 JP JP1989088510U patent/JPH0752754Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0328029U (ja) | 1991-03-20 |
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