JP2527808Y2 - モールディング用合成樹脂積層フィルム - Google Patents

モールディング用合成樹脂積層フィルム

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JP2527808Y2
JP2527808Y2 JP4171191U JP4171191U JP2527808Y2 JP 2527808 Y2 JP2527808 Y2 JP 2527808Y2 JP 4171191 U JP4171191 U JP 4171191U JP 4171191 U JP4171191 U JP 4171191U JP 2527808 Y2 JP2527808 Y2 JP 2527808Y2
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晴彦 仲庭
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デュポン株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両のボディーパネ
ル、バンパー等に取着される合成樹脂モールディングの
分野に係わり、特に、一方の面に金属蒸着を施したポリ
エステル樹脂フィルム(装飾フィルムと称する)と、そ
の他方の面に表面保護層として接合されたポリフッ化ビ
ニル樹脂フィルムを有する複合シートを用いたモールデ
ィング用合成樹脂積層フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種モールディングとして、金属
色調を出すために、ステンレス鋼等の金属製の成形帯、
またはアルミニウム等の金属製の芯を押し出し成形され
た透明な樹脂例えばポリ塩化ビニル樹脂で被包したもの
が知られている。しかしながら、このような金属成形体
を使用したモールディングは、曲面形状等への加工性が
悪いこと、また軽量化の要求に応えられないことから、
金属を蒸着した合成樹脂フィルムを用い、これをモール
ディング基材(本体)としてのプラスチック成形体の表
面に被着することがおこなわれている。
【0003】例えば、透明な樹脂からなるフィルムにア
ルミニウム等の金属を蒸着したものに、表面保護層とし
て2軸延伸ポリフッ化ビニル樹脂フィルムを設け、他方
の面にポリ塩化ビニルフィルムを被着した積層フィルム
が知られている。この積層フィルムは、そのポリ塩化ビ
ニルフィルム側で、接着剤によりまたはモールディング
基材(本体)の成形時にその溶融熱によって、モールデ
ィング本体であるプラスチック成形体に取着される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記のようなモールデ
ィング用積層フィルムにあっては、その表面保護層とし
ての樹脂フィルムに透明性が要求されるが、従来の積層
フィルムに用いられている2軸延伸ポリフッ化ビニル樹
脂は、透明性が良好でないため、下地金属蒸着層の装飾
効果が充分に発揮できない。また、従来の積層フィルム
にあっては、その積層時やモールディイング本体への取
着時に、表面保護層に傷が付きやすいという問題があっ
た。
【0005】したがって、本考案の課題は、金属蒸着層
の装飾効果を充分に発揮でき、しかも製造工程時あるい
は取着時に表面保護層を傷から充分に保護できる、モー
ルディング用合成樹脂積層フィルムを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記課題を解
決するために、鋭意研究した結果、無延伸フィルムは、
延伸フィルムに比べ透明性が優れており、また流延法に
よって製造されたフィルムにあっては、その製造時に使
用したキャリアフィルムが、合成樹脂積層フィルムの製
造時、あるいはモールディング本体への取着時に、表面
保護フィルムの保護フィルムとして機能し得るという知
見を得、これに基づいて本考案を完成するに至った。
【0007】すなわち、本考案は、片面に金属蒸着層を
有する第1の合成樹脂フィルムと、前記第1の合成樹脂
フィルムの金属蒸着面と対向する面に第2の合成樹脂フ
ィルムとして接合された、溶液流延法により製造された
無延伸ポリフッ化ビニル樹脂フィルムと、前記第1の合
成樹脂フィルムの金属蒸着面上にさらに接着層を介して
第3の合成樹脂フィルムとして積層されるポリ塩化ビニ
ルフィルムを備えたことを特徴とするモールディング用
合成樹脂積層フィルムを提供するものである。
【0008】
【実施例】以下本考案の一実施例を図1を参照して詳し
く説明する。
【0009】図1に示される本考案のモールディング用
合成樹脂積層フィルム10は、片面に金属蒸着層12を
有する第1の合成樹脂フィルム11を有する。合成樹脂
フィルム11は、例えばポリエステルで形成することが
でき、通常12〜100μmの厚さを有する。金属蒸着
層12は、例えばアルミニウム、クロム等を厚さ約10
0A〜1000Aの厚さにフィルム11上に蒸着するこ
とにより得られる。
【0010】第1の合成樹脂フィルム11の金属蒸着面
とは反対側の面に、無延伸ポリフッ化ビニル樹脂フィル
ム13が、第2の合成樹脂フィルムとして、例えば接着
剤17により接合されている。この無延伸ポリフッ化ビ
ニル樹脂フィルム13は、溶液流延法によって得られた
ものであり、ポリフッ化ビニル樹脂を有機溶媒に溶解
し、その溶液を例えばポリエステル樹脂で形成されたキ
ャリアフィルム上に流延し、乾燥することによって製造
される。得られたフィルムは、延伸することなくそのま
ま用いる。この溶液流延法で得られた無延伸ポリフッ化
ビニル樹脂フィルムは、延伸フィルムに比べて、透明性
に優れている。そして本考案では、この製造時に用いた
キャリアフィルムを剥離することなく積層フィルムの構
成部材として使用する。すなわち、図1に示すように、
無延伸ポリフッ化ビニル樹脂フィルム13の保護被覆と
してキャリアフィルム14が設けられている。キャリア
フィルム14は、無延伸ポリフッ化ビニルフィルムの表
面を保護するものであり、キャリアフィルム14の厚さ
に特に制限はないが、通常、25〜125μmである。
【0011】第1の合成樹脂フィルム11に形成された
金属蒸着層12上には、さらに接着層15を介してポリ
塩化ビニルフィルム16が第3の合成樹脂フィルムとし
て積層されている。このポリ塩化ビニルフィルムは、ポ
リ塩化ビニルからなるモールディング本体との接合性を
向上させるものであり、通常、50〜200μmの厚さ
を有する。
【0012】以上の構成の本考案の積層フィルムは、従
来の積層フィルムと同様、ポリ塩化ビニルからなるモー
ルディング本体を成形するときの熱により該本体に同時
に接合させることができる。このとき、無延伸ポリフッ
化ビニルフィルムは、キャリアフィルムにより覆われて
いるので、傷が生じることがない。 実施例 1
【0013】溶液流延法で得られた、厚さ25μmのポ
リエステルキャリアフィルムを有する厚さ25μmの無
延伸ポリフッ化ビニルフィルム(デュポン社製テドラ
ー)と、アルミニウムを約200Aの厚さに蒸着した厚
さ12.5μmのポリエステルフィルム(帝人社製)と
を、無延伸ポリフッ化ビニルフィルムとポリエステルフ
ィルムとが対向するように、湿潤状態での厚さが20μ
mのウレタン系接着剤(武田薬品社製タケラック/タケ
ネート)を介して重ね、温度150℃の熱ロールプレス
を通して接合した。
【0014】ついで、この接合フィルムのポリエステル
フィルム上にウレタン系接着剤を用いて厚さ100μm
のポリ塩化ビニルフィルム(理研ビニル社製)を接合し
て本考案のモールディング用積層フィルムを製造した。 比較例 1
【0015】ポリエステルキャリアフィルムを有する無
延伸ポリフッ化ビニルフィルムの代りに、2軸延伸ポリ
フッ化ビニルフィルムを用いた以外は、実施例1と同様
にしてモールディング用積層フィルムを製造した。
【0016】実施例1および比較例1で得た積層フィル
ムを、それぞれ、ポリ塩化ビニル樹脂成形品(モールデ
ィング本体)を押し出し成形するためのダイに装入し、
モールディング本体を押し出し成形するとともに、その
表面に積層フィルムを接合し、自動車用モールディング
を得た。なお、その後、実施例1の積層フィルムを使用
したモールディングからは、キャリアフィルムを剥離し
た。
【0017】こうして得られた2種類の自動車用モール
ディングを調べたところ、本考案の積層フィルムを用い
たモールディングは、その表面(無延伸ポリフッ化ビニ
ルフィルム表面)に傷がなく、また、無延伸ポリフッ化
ビニルフィルムアルミニウムは、透明性に優れているこ
とから、蒸着層の装飾効果が十分に発揮されていた。こ
れに対し、比較例の積層フィルム(従来品)を用いたモ
ールディングは、その表面に長さ5mm程度の細かい傷
が多く発生していた。
【0018】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば、金
属蒸着層の装飾効果を充分に発揮でき、しかも製造工程
時あるいは取着時に表面保護層を傷から充分に保護でき
る、モールディング用合成樹脂積層フィルムが提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の積層フィルムの断面図。
【符号の説明】
11…第1の合成樹脂フィルム、12…金属蒸着層、1
3…無延伸ポリフッ化ビニルフィルム、14…キャリア
フィルム、15…接着剤層、16…ポリ塩化ビニルフィ
ルム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B60R 19/42 B60R 19/42

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片面に金属蒸着層を有する第1の合成樹
    脂フィルムと、前記第1の合成樹脂フィルムの金属蒸着
    面と対向する面に第2の合成樹脂フィルムとして接合さ
    れた、溶液流延法により製造された無延伸ポリフッ化ビ
    ニル樹脂フィルムと、前記第1の合成樹脂フィルムの金
    属蒸着面上にさらに接着層を介して第3の合成樹脂フィ
    ルムとして積層されるポリ塩化ビニルフィルムを備えた
    ことを特徴とするモールディング用合成樹脂積層フィル
    ム。
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JPH04135326U JPH04135326U (ja) 1992-12-16
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