JPH0752728Y2 - 自動車用クールボックス装置 - Google Patents

自動車用クールボックス装置

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JPH0752728Y2
JPH0752728Y2 JP1989039589U JP3958989U JPH0752728Y2 JP H0752728 Y2 JPH0752728 Y2 JP H0752728Y2 JP 1989039589 U JP1989039589 U JP 1989039589U JP 3958989 U JP3958989 U JP 3958989U JP H0752728 Y2 JPH0752728 Y2 JP H0752728Y2
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文夫 谷口
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) この考案は、特に冷風によって被冷却体を冷却する方式
の自動車用クールボックス装置に関する。
(従来の技術) 自動車のクールボックス装置は例えばセンタコンソール
の附近に設けられて缶ジュースなどの小型被冷却体を冷
却するのに用いられるもので、従来その冷却方式として
は冷風によるものとヒートパイプによるものとが知られ
ている(実開昭56-70793号参照)。
第4図を参照して上述冷風による冷却方式(以下風冷方
式という)の一例を説明する。
先ず、この自動車の空気調和装置101は次のように構成
されている。すなわち、ブロワユニット103からの送出
風はクーリングユニット105のエバポレータ107を通過し
て冷却され、その冷風がヒータユニット111へ送入され
る。このヒータユニット111内の空気通路にはヒータコ
ア113と、このヒータコア113を流過する風量を調節する
ための切換ドア115とが設置されている。よって切換ド
ア115の調節により上記送入された冷風がそのまま、あ
るいは所望のように加温されて、これがダクト117を経
て車室内に吹き出される。
一方、クールボックス121は、その主体部が上向きまた
は横向きの蓋板をそなえる箱体によって形成され、また
一般には缶ジュース等の被冷却体を載せるのに適した専
用のトレイが設けられている。そして上記箱体内にはエ
バポレータ107のすぐ下流からエアダクト123を通して前
記冷風の一部が導入され、この冷風がクールボックス12
1を流過したのち別のエアダクト125を経てブロワユニッ
ト103の吸入側へ還流されるようになっている。従っ
て、クールボックス121を流過する冷風によって被冷却
体を例えば冷風の温度10℃程度に冷やすことができる。
一方、前記ヒートパイプによる冷却方式は、実開昭61-1
95278号、実開昭61-107616号等に記載されているよう
に、クーリングユニットのエバポレータ、あるいはその
凝縮水貯留部を低熱源とし、この低熱源にヒートパイプ
の放熱部を配し、同受熱部をクールボックス内に配して
なるものである。従ってヒートパイプ内部の冷媒の蒸発
潜熱によってクールボックス内部の被冷却体を例えば10
℃以下まで冷却することができる。
(考案が解決しようとする課題) ところで前記風冷方式のものはヒートパイプ方式のもの
に比べて構造が簡単であり、また空気調和装置を含むク
ーリングシステム全体のレイアウトが容易であるという
利点を有する。
反面、クーリングユニットから吹き出される冷風の一部
を被冷却体に当てて冷却するものであるから、上記の吹
き出し温度以下には被冷却体を冷却することができない
ものであった。
一方ヒートパイプ方式では風冷方式のような欠点はない
反面、そのヒートパイプがクールボックスを貫通するた
め貫通部のシーリング構造が複雑になる。更に、ウィッ
クやキャピラリを有しない構造のヒートパイプではその
放熱部から受熱部に亘って冷媒を移動させるための勾配
をつける必要があり、ヒートパイプがクールボックス外
部へ露出することと相俟ってクールボックスレイアウト
に大きな制約をもたらす等の欠点がある。
そこでこの考案の課題は、風冷方式のクールボックスに
おいて、その利点を損うことなくその冷却性能を向上さ
せる点にある。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 上記課題を解決するためのこの考案の手段は、車室の温
度調整に供される冷風の一部を導入して流過させるクー
ルボックスを備え、このクールボックス内に被冷却体を
収納して冷却する自動車用クールボックス装置におい
て、前記クールボックスの内部に被冷却体を安定的に載
置可能とした丸樋状の2条の溝部が冷風の流過方向に沿
って形成された受熱部および流過する冷風と接触しうる
放熱部を備えたヒートパイプ全体を収容してなることを
特徴とする。
(作用) この手段によれば、被冷却体はクールボックス内を流過
する冷風に当って直接冷やされるほか、ヒートパイプの
受熱部が被冷却体との接触部から吸熱すると、ヒートパ
イプ内の冷媒が蒸発してその潜熱により被冷却体が更に
冷やされる。またヒートパイプの放熱部はクールボック
ス内を流過する冷風と接触しているので、冷媒蒸気が放
熱部に導かれてくると、冷風がこの蒸気から吸熱しては
次々と流れ去ってゆく。すなわち冷媒蒸気はかかる冷風
を低熱源として凝縮液化し、これが受熱部へ戻されて同
様なサイクルをくり返えす。よってこのサイクルの繰返
えしにより被冷却体の冷却速度がはやめられ、更に被冷
却体を冷風の温度以下にまで冷却することが可能とな
る。更に、クールボックスの内部に受熱部を備え、該受
熱部は被冷却体を安定的に載置可能とした丸樋状の2条
の溝部を有し、溝部が冷風の流過方向に沿って形成され
てなることによって、受熱部が被冷却体を安定的に載置
可能であるばかりか、冷風の流過方向に沿って丸樋状の
2条の溝部が形成されることで、冷却効果が大きい。
(実施例) 第1図および第2図を参照してこの考案の一実施例を説
明する。
第1図に示すように、このクールボックス1の外殻を構
成する箱体3は、例えば発泡層などの断熱層を有する樹
脂等によって長方形に形成されており、その上壁はヒン
ジ3bを中心にして上下方向に開閉できる蓋板3aからなっ
ている。また箱体3の両端壁3cおよび3dにはそれぞれホ
ースコネクタ5および7が対向的に一体成形されてお
り、これらのコネクタ5および7にはそれぞれ前記第4
図のものと同様にエアダクト123および125を連結してあ
る。これによって第4図で示すクーリングユニット105
からの冷風の一部が箱体3内に導入されて端壁3c側から
同3d側へ向って流過する。
そしてこのような箱体3の内部にヒートパイプ11の全体
を収容してある。
第2図に示す様に、ヒートパイプ11は偏平板状の中空体
によってその横断面が基本的にL字形に形成されてい
る。そしてL字形の横辺部を箱体3の底壁3e上に配して
ここを受熱部15となし、また縦辺部を箱体の一方の側壁
3fに沿わせてここを放熱部21としている。従って、放熱
部21は冷風の流過方向に沿った方向となり、十分な熱交
換を行なうことが可能となっている。また、側壁3fに沿
っているため、収納される被冷却体Aの邪魔になること
がない。
更に前記受熱部15には、被冷却体Aとしての例えば缶ジ
ュース等を安定に載置できるように、丸樋状の2条の溝
部17,17が冷風の流過方向に沿って形成されている。こ
れによって受熱部15は被冷却体Aのトレイの用にも供さ
れる。また上記溝部17,17の間には、冷媒13が流通でき
るように第2図のように適数の連絡路19が形成されてい
る。
実施例は以上のように構成されている。したがって、エ
アダクト123からホースコネクタ5を経て導入された前
記冷風は、被冷却体A(缶ジュース等)に当ってこれを
直接冷却しつつ、更に放熱部21に接触してここに低熱源
を構成しつつ箱体3内を流過してゆく。一方、受熱部1
5、特にその溝部17は被冷却体Aの下側と広範囲で接触
してここから受熱する。よって溝部周辺の冷媒13が蒸発
し、その蒸気が放熱部21内に導かれ、この放熱部21にお
ける冷風との熱交換で凝縮液化する。凝縮した冷媒の液
滴13aは放熱部21の縦壁を伝わって受熱部15へ戻ってゆ
く。よってこのサイクルの繰返えしにより前述したよう
な被冷却体Aの下側からの冷却作用が営まれる。この場
合、冷媒13として、例えば5℃程度の飽和温度を有する
ものを使えば、被冷却体Aを容易に10℃以下に冷却する
ことが可能である。蒸発した冷媒は次々と放熱部21へ移
るため、圧力上昇によって10℃以上の過熱蒸気となり、
10℃の冷風と熱交換されて上記作用が営まれる。
また、ヒートパイプ11を併用したため、冷却速度も早
く、迅速な冷却ができる。
ヒートパイプ11は全体がクールボックス1内に収納され
ているため、ヒートパイプ11の配置のためにクールボッ
クス1がレイアウトの制約を受けることはない。また、
クールボックス1の取付時ヒートパイプ11を他部材にぶ
つけて破損するといったこともない。ヒートパイプ11の
放熱部を外部へ引出す際に必要とするシール構造も不要
で構造が簡単である。受熱部15には被冷却体Aの下部が
受入れられる溝部17を形成してあるので、これによって
両者の接触面積、したがって熱交換面積が増加するので
冷却作用が一層効果的に営まれる。溝部17によって断面
係数が増大し、薄板化が可能で迅速な熱交換を可能にす
る。
第3図に示したヒートパイプ25は受熱部27の両側から1
対の放熱部29,29を立上げて角溝形の断面に形成したも
のである。このように放熱部を2箇所に設けることによ
り放熱面積の設定自由度が増大する。したがって、例え
ばクールボックスのレイアウト上から、その幅方向(図
面で左右方向)の寸法に対して長手方向(同直交方向)
の寸法が制限されていて前記L字形断面のヒートパイプ
では十分な放熱面積が得られないような場合に、この角
溝形のヒートパイプ25を用いれば、このような問題が直
ちに解消する。
また、この実施例のヒートパイプ25は、その受熱部27に
中央部へ向って緩下降する傾斜が附されており、これに
よって冷媒13を両側の放熱部29,29へ均等に移動させる
ことができる。
さらに、このヒートパイプ25においても、先のヒートパ
イプ11に倣って、受熱部27に被冷却体の下部を受入れる
溝部を形成することができる。
なお、上記各実施例のヒートパイプにキャピラリ、ウィ
ック等を設ければ、被冷却体Aに直接接する側の面(上
面)にも冷却媒体13を保持することが可能となり、ドラ
イアウトによる効率低下が避けられる。また、冷媒13を
案内する傾斜等も格別必要とすることがなくなり、さら
に、車が坂道等で停車しているときでもドライアウトを
起すことなく液冷媒の保持が可能となる。
なお、ヒートパイプは、板状のものに限らず、パイプ状
のものを複数本設けるものでもよい。
また上記実施例では箱体3のコネクタ5,7は、両端壁3c,
3dの中央部に設けたがヒートパイプ3の放熱部21の近く
に設け、被冷却体Aの直接冷却よりもヒートパイプ3の
熱交換を優先させるようにしても良い。
[考案の効果] 以上説明したようにこの考案の構成によれば、車室の温
度調整に供される冷風の一部を導いて被冷却体を冷却す
る方式のクールボックス装置において、クールボックス
内に収容されたヒートパイプがこのクールボックス内に
おいて独立したヒートパイプサイクルを繰返えしつつ被
冷却体の冷却を促進するので、構造の簡易性やレイアウ
トの容易性等の利点を損うことなく冷却性能の向上を図
ることができる。更に、クールボックスの内部に受熱部
を備え、該受熱部は被冷却体を安定的に載置可能とした
丸樋条の2条の溝部を有し、溝部が冷風の流過方向に沿
って形成されてなることによって、受熱部が被冷却体を
安定的に載置可能であるばかりか、冷風の流過方向に沿
って丸樋条の2条の溝部が形成されることで、冷却効果
が大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例に係るクールボックスの一
部を切欠いた斜視図、第2図は第1図におけるヒートパ
イプの断面図、第3図は別の実施例に係るヒートパイプ
の断面図、第4図は風冷方式のクールボックス構造を説
明するための図である。 1……クールボックス 3……箱体 11……ヒートパイプ 15……受熱部 21……放熱部 25……ヒートパイプ 27……受熱部 29……放熱部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車室の温度調整に供される冷風の一部を導
    入して流過させるクールボックスを備え、このクールボ
    ックス内に被冷却体を収納して冷却する自動車用クール
    ボックス装置において、 前記クールボックスの内部に被冷却体を安定的に載置可
    能とした丸樋状の2条の溝部が冷風の流過方向に沿って
    形成された受熱部および流過する冷風と接触しうる放熱
    部を備えたヒートパイプ全体を収容してなることを特徴
    とする自動車用クールボックス装置。
JP1989039589U 1989-04-05 1989-04-05 自動車用クールボックス装置 Expired - Fee Related JPH0752728Y2 (ja)

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JPH02129936U JPH02129936U (ja) 1990-10-26
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JPS61114278U (ja) * 1984-12-27 1986-07-19
JPS6234214U (ja) * 1985-08-19 1987-02-28

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JPH02129936U (ja) 1990-10-26

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