JPH0752591Y2 - 振動式力センサによる計量装置 - Google Patents

振動式力センサによる計量装置

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JPH0752591Y2
JPH0752591Y2 JP1992014830U JP1483092U JPH0752591Y2 JP H0752591 Y2 JPH0752591 Y2 JP H0752591Y2 JP 1992014830 U JP1992014830 U JP 1992014830U JP 1483092 U JP1483092 U JP 1483092U JP H0752591 Y2 JPH0752591 Y2 JP H0752591Y2
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  • Indication And Recording Devices For Special Purposes And Tariff Metering Devices (AREA)
  • Electric Clocks (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、振動力学センサを有
する振動式力センサによる計量装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、力センサを有する電気機械式計
量秤では、計量精度の向上を図るため、力センサの振動
周波数の温度影響を、秤の感度が温度影響を受けないよ
うに補正を行なうのと同時に、他の温度影響を受ける計
量パラメータ、たとえば測定器のゼロ点のずれや直線性
の狂いを最小に抑えるよう補正する必要がある。
【0003】この計量パラメータに対する温度の補正に
は、直接の反作用(中和)に基づく方法を用いたり、連
続的に測定する秤の温度に基づく補正量(測定量に関連
している)を数学的に求めたりして、直接補正すること
が知られている。
【0004】ところで、上記力センサと計量パラメータ
に対する温度補正のどちらの場合も、計量パラメータや
補正手段および温度センサのばらつきが大きく、それら
の温度特性に直線性がない場合、正確な補正効果を得る
ため複数の異なる温度で秤の補正を行なうことが必要と
なる。
【0005】このような問題の一つの解決策として、従
来、秤に使われる部品に、できるだけ精度が高く、また
温度に対する直線性の良い、ばらつきの小さな部品を用
い、上記の調整が少なくなるようにしている。しかし、
一方で、それは秤のコスト上昇を招くため、あまりにも
高価な補正方法だといえる。
【0006】このため、例えば、米国特許第4,46
4,725号には、周波数伝達温度センサと、その温度
センサの温度影響を受ける振動周波数の測定に用いるタ
イマー用のマイクロプロセッサのクロックジェネレータ
とを有し、前記マイクロプロセッサが前記温度センサか
ら入力される振動周波数から秤の温度を算出し、その算
出した測定温度から演算処理により数学的に秤の荷重測
定量の補正を行い、直接的に作用する補正手段を用いな
いものが記載されている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
数学的に決定された補正量に基づいて温度補正を行うこ
の種の計量パラメータの包括的な温度補正では、手間の
かかる調整作業を避けたいならば、ハード、ソフトの両
面で装置の高度化を図らなければ不可能である。
【0008】即ち、上記米国特許第4,464,725
号に記載のものでは、マイクロプロセッサのクロックジ
ェネレータは、周波数伝達力センサの振動周波数の測定
用のタイマーとして用いられるが、上記機能を考えると
品質面の許容誤差が小さいことが要求されるので、比較
的高価なものを用いなければならない。
【0009】また一方、温度センサとしては、上述の高
精度という必要条件を満たすために、たとえば水晶発振
器のような高品質の部品を必要とする。
【0010】そこで、この考案の課題は、単純な方法で
簡単に上記の問題を解決することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この考案は、計量装置を、加えられる荷重の大き
さを振動数に変換して荷重信号を出力する振動式力セン
と、発振周波数が温度に対して変化する第1のクロッ
ク信号を発生する第1の水晶発振器と、発振周波数が温
度に対して常に一定な第2のクロック信号を発生する第
2の水晶発振器と、記第1のクロック信号がタイミン
グクロックとして入力され、第1のクロック信号と上記
振動式力センサの荷重信号とから荷重測定信号を生成す
ると共に、第1のクロック信号と第2のクロック信号と
から温度補正信号を生成するプロセッサ手段を備え、上
記第1の水晶発振器の温度依存性と上記振動式力センサ
の温度依存性とがほぼ等しい構成としたのである。
【0012】また、上記第2の水晶発振器に、時計用水
晶振動子を用いたり、上記第1の水晶発振器の水晶振動
子の1次温度係数(α1 )がゼロでないものとし、一
方、上記第2の水晶発振器の水晶振動子の1次温度係数
(α2 )がゼロであるものとしたり、上記、第1の水晶
発振器と第2の水晶発振器の水晶振動子の2次温度係数
(β1 ,β2 )を等しいものとすることもできる。
【0013】また、上記マイクロプロセッサ手段が、上
記第1のクロック信号と第2のクロック信号の商を算出
することにより、ディジタル温度補正信号を生成するこ
ととすることもできる。
【0014】さらに、上記振動式力センサがロードセル
を有し、一方、上記プロセッサ手段と第1及び第2の水
晶発振器とをプリント回路板に実装し、そのプリント回
路板と前記ロードセルとをケーシング内に近接して取り
付けた構成とすることもできる。
【0015】その際、上記振動式力センサが振動弦を備
えることもできる。
【0016】
【作用】このように構成される振動式力センサによる計
量装置では、第2の水晶発振器は、単なるタイマー用発
振器としてのみ用いられ、安価で構造の単純なクロック
発振器が用いられる。
【0017】一方、第1の水晶発振器は、マイクロプロ
セッサのクロックジェネレータ、および振動式力セン
の振動周波数の測定用のカウンタのタイマー用の発振
器として用いられると同時に、温度センサとしても用い
られ、温度センサ用いられた第1の水晶発振器は、
動式力センサの直接的な温度補正に用いられる。
【0018】このとき、第1の水晶発振器の周波数の温
度依存性が、振動式力センサの振動周波数の温度依存性
と、少なくとも本質的には対応するように選択されるよ
うにしたので、この計量装置の最も重要な計量パラメー
タである上記振動式力センサと第1の水晶発振器の温度
特性のばらつきが非常に小さくなる。
【0019】また、第2の水晶発振器に時計用水晶振動
子を用いたものでは、時計用水晶振動子が、必要な精度
を有し、かつ広範囲に渡って温度影響を受けないため、
第2の水晶発振器の温度依存性を解消する。
【0020】さらに、第1の水晶発振器の水晶振動子の
1次温度係数(α1 )がゼロでないように、また、第2
の水晶発振器の水晶振動子の1次温度係数(α2 )をゼ
ロとしたものでは、一般に、1次(α1 、α2 )と2次
(β1 、β2 )の温度係数を有する水晶振動子の場合、
一定の温度〔たとえば、T=25℃+△T〕において、
その固有振動周波数は、下記の等式で表され、
【0021】
【数1】
【0022】それらの等式の商は、
【0023】
【数2】
【0024】で表される。この等式(3)からわかるよ
うに、二つの周波数値の商は、単なる温度の関数として
表される。
【0025】このとき、第2の水晶発振器の水晶振動子
として1次温度係数α2 =0のものを用いて、その固有
振動周波数が少なくとも(3)式の1次項の近似値では
温度影響を受けないようなタイプのものを選択すると、
上式(3)は
【0026】
【数3】
【0027】となり、第1の水晶発振器だけで温度測定
が行える。
【0028】また、第1及び第2の水晶発振器の水晶振
動子の2次温度係数(β1 )、(β2 )が互いに等しい
ものとした場合、等式(3)の2次の項はゼロとなり、
等式(3)は
【0029】
【数4】
【0030】となる。
【0031】また、一方マイクロプロセッサ手段をそな
えたプリント回路板を、力センサを入れた計量セルに取
り付け、これらを共通のケーシングに収容したもので
は、温度センサとして作動する第1の水晶発振器を補正
すべき温度影響の効果が現れる計量セル内の部品のでき
るだけ近くに設けることによって、計量セル内の温度カ
ーブをできるだけ正確に測定する。
【0032】
【実施例】以下、この考案の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0033】本実施例は、図1及び図2に示すように、
振動式力センサによる計量装置を上皿天秤に適用した場
合について述べる。
【0034】即ち、上皿天秤は、ケーシング20上面に
設けられた上皿aと、ケーシング内に設けられた前記計
量装置とからなっている。
【0035】記計量装置は、振動式力センサとして設
けられた計量セルとプリント回路板16とからなり、計
量セルには、いわゆるロードセル14を用いる。このロ
ードセル14は、図3に示すように、固定支持部2、3
間にひも、または弦部材を固定した振動弦4を有する
振動弦力センサ1と振動器5とからなっており、前記振
動器5は、振動弦4を共振周波で駆動する。
【0036】また、前記ロードセル14は、ケーシング
20を貫通する入力軸bを介して上皿aと連結され、上
皿aに加わる荷重が前記振動弦4の固定支持部2、3に
伝達されるようになっている。即ち、上皿aに荷重が加
わると、振動弦4に加わる引張力が変化し、その引張力
と共に変化する振動周波数出力が振動器5よりプリント
回路板16に出力される。
【0037】プリント回路板16は、例えばねじ18に
よりロードセル14に取り付けられ、そのプリント回路
板16の部品取り付け面には、第1の水晶発振器9、第
2の水晶発振器11及びマイクロプロセッサ8が取り付
けられている。即ち、マイクロプロセッサ8のクロック
ジェネレータつまり、第1の水晶発振器9は、マイクロ
プロセッサ8の確実な作動を図るため、マイクロプロセ
ッサ8の隣接した位置に設ける必要がある。さらに、前
記第1の水晶発振器9は、ここでは温度センサとしても
はたらくので、補正すべき温度影響の効果が現れるロー
ドセル14内の部品のできるだけ近くに設ける必要があ
る。したがって、マイクロプロセッサ8をそなえたプリ
ント回路板16を振動弦力センサ1を備えたロードセル
14に取り付け、これらを共通のケーシングに収容して
ロードセル14内の温度変化をできるだけ正確に記録す
るようにしてある。
【0038】第1の水晶発振器9は、1次温度係数α1
がゼロと異なる水晶振動子を有し、周波数伝達温度セン
サとして形成されている。また、その水晶発振器9の温
度特性は、前記振動弦力センサ1の温度特性と同じとな
るよう設定されており、その出力は、前記マイクロプロ
セッサ8(例えばINTEL80C51FA−1)に入
力されている。このため、マイクロプロセッサ8へ入力
される第1の水晶発振器出力と振動弦力センサ出力間の
温度変化による特性のバラツキを小さくして両者間のマ
ッチングを取るための調整作業を省いている。このマイ
クロプロセッサ8に入力された第1の水晶発振器9の出
力は、マイクロプロセッサ8のタイミングクロック(シ
ステムクロック)として用いられると同時に、プロセッ
サ8内部のパルス成形器10を介し、プロセッサ8によ
り制御される例えば、内部の2つのカウンタ、即ち前記
振動器5よりパルス成形器6を介して入力される振動弦
4の振動周波数出力をカウントするカウンタ7とタイマ
ー用カウンタ13とへ入力されている。
【0039】ちなみに、このタイプにふさわしい水晶の
一例として、市販のフィリップス社製水晶RW−43が
挙げられる。
【0040】第2の水晶発振器11は、1次温度係数α
2 がゼロ、また、2次温度係数β2が前記第1の水晶発
振器11の水晶振動子の2次温度係数β1 と同じ水晶振
動子を備え、その発振出力はパルス成形器12を介し、
前記マイクロプロセッサ8のタイマー用カウンタ13へ
入力されている。
【0041】このように、第2の水晶発振器11は、単
なるタイマー用の発振器として用いるので、第2の水晶
発振器11を安価で構造が単純なクロック発振器で構成
することができる。というのは、例えば従来例で述べた
米国特許第4,464,725号によるものでは、温度
センサとして、高精度という必要条件を満たすために、
水晶発振器のような高品質で比較的高価な部品を必要と
する。しかし、本願考案では、温度測定に関する2つの
水晶発振器の機能が上記のものと一部逆になっており、
第1の水晶発振器は、マイクロプロセッサ8のクロック
ジェネレータ、および振動弦力センサ1の振動周波数の
測定用のタイマーの基準周波数として用いられるのと同
時に、温度センサの機能を果たす。そのため、第2の水
晶発振器11は、タイマー用の発振器としてのみ必要と
される。
【0042】また、この第2の水晶発振器11には、時
計用に市販されている水晶発振器を用いることができ
る。いわゆる「時計用」水晶振動子である。この「時計
用」水晶振動子は、非常に手頃な値段で、それにもかか
わらず上記の目的に必要な精度を有し、広範囲に渡って
温度影響を受けない。さらに、このとき周波数伝達温度
センサのタイマーに、温度影響を受けない水晶発振器を
使用すれば、温度測定に関して、従来、ほとんどの場合
に必要だった互いに逆の温度特性を有する2つの水晶発
振器は必要でなくなり、その代わり単一の水晶発振器だ
けで済む。この結果、2つの発振器の温度特性のバラツ
キにより発生する2つの出力信号の位相差等による測定
値への干渉を減少できる。
【0043】一方、上記の米国特許第4,464,72
5号記載の秤では、本願考案のように「時計用」水晶振
動子を用いても問題の解決はできない。なぜなら振動周
波数がふつう32.768kHzの「時計用」水晶振動
子は、振動周波数が低過ぎ、前記力センサの振動周波数
測定に用いるタイマーや、高分析秤(クロック周波数約
16MHz)のマイクロプロセッサのクロックジェネレ
ータとして使用するのに適当ではないからである。
【0044】なお、上記第2の水晶発振器11の水晶振
動子には、例えば商品化されたスイスのミクロクリスタ
ル(ETA)社製クリスタルタイプMX−IV等の「時
計用」水晶振動子が用いられる。
【0045】この実施例は以上のように構成されてお
り、第1の水晶発振器9はロードセル14に取り付けら
れたプリント板16にあって、ロードセル14の温度
(温度上昇カーブ)を検出し、その検出した温度と対応
する所定の周波数の発振出力を、カウンタ7とカウンタ
13へ入力する。また、第2の水晶発振器9は周囲温度
に無関係に、常に同じ周波数の発振出力をカウンタ13
へ入力する。一方、振動器5は振動弦4の共振振動数出
力をカウンタ7へ入力している。
【0046】いま、この天秤の上皿aへ測定物を載置す
ると、その載置した測定物の荷重は、ロードセル14に
加わり、振動器5の振動出力を変移させる。この荷重に
より変移した振動器5の振動出力は、パルス成形器6で
波形整形が施され、カウンタ7でカウントされる。この
カウンタ7によりカウントされた振動数は、マイクロプ
ロセッサ8により、公知の方法で、ある秤の荷重に対応
する周波数値f1 が決定され、その周波数値f1 より、
補正を行う場合、その結果も考慮して荷重測定出力値G
Wが計算される。その測定出力GWは秤表示手段(図示
せず)により読み取られ表示される。
【0047】また同時に、マイクロプロセッサ8は、カ
ウンタ13のカウント値からカウンタ7と同じ方法で、
周波数値f2 を計算し、最後に2つの周波数値f1 とf
2 の商を計算する。その結果、補整用の有効なディジタ
ル温度値TWが得られる。
【0048】このとき秤の感度が温度の影響を受けない
ようにするために、第1の水晶発振器8の温度特性は、
振動弦センサ1の特性に合わせられ、また2次温度係数
β1、β2 が同じ値になるように2つの水晶発振器9、
11に使用される水晶振動子のタイプは選択されてお
り、この結果、計算で求めた温度値TWと温度センサ9
の温度との関係は直線的になる。
【0049】即ち、第1の水晶発振器9の水晶振動子の
1次温度係数をα1 、2次温度係数をβ1 、また同様に
第2の水晶発振器11の水晶振動子の1次温度係数をα
2 、2次温度係数をβ2 とすると、その各発振器9、1
1の水晶振動子の固有振動周波数f1 、f2 は、一定の
温度(たとえば、T=25℃+△T)において、
【0050】
【数5】
【0051】となり、ここで、これらの等式の商を取る
と(α△T,β△T<<1)、
【0052】
【数6】
【0053】となる。したがって、上式からわかるよう
に、二つの周波数値からの商は、単なる温度の関数であ
る。またこのとき、本実施例によれば、第2の水晶発振
器用の水晶振動子として、その周波数が少なくとも上式
の第1項(温度係数α2 =0)では温度影響を受けない
ようなタイプのものを選択するので、上式は、
【0054】
【数7】
【0055】となり、第2の水晶発振器の発振出力は温
度に無関係となるので、第1の水晶発振器の温度だけで
温度測定値が決められる。
【0056】また、2つの水晶発振器の水晶として、整
級数として示される温度の関数の2次成分の係数
(β1 、β2 )が互いに等しいため、上式は、
【0057】
【数8】
【0058】となり、この場合、上式によって温度に対
する特性は直線的になることがわかる。したがって、両
発振器9、11に係る調整は、ある温度値(たとえば2
0℃)で調整を行うだけで充分であり、その結果、測定
量としての絶対温度が得られる。しかし多くの場合、温
度測定の精密度が補正を行うのに充分なものなので、先
に述べた調整をしなくてもよい。
【0059】このように、本実施例では、第1の水晶発
振器9を振動弦力センサ1の直接的な温度補正に用いる
ようにして、第1の水晶発振器の周波数の温度依存性
が、振動弦力センサ1の周波数の温度依存性と、少なく
とも本質的には対応するように選択される。このため、
既存の高品質の水晶発振器を有効に利用できるという効
果だけでなく、直接の反作用に基づいた温度補正が、あ
る条件下においては数学的補正方法よりも正確になると
いう効果ももたらす。さらに、このとき、上記振動弦力
センサ1の特性は測定装置の最も重要な計量パラメータ
であるので、周波数伝達力センサ(たとえば、ひもや弦
発振器)の特性のばらつきを非常に小さくできる。この
ため、調整作業の必要もなくなる。
【0060】
【効果】この考案は、以上のように構成したので、以下
の様な効果を発する。
【0061】(1)高価な部品を使うことなく、また手
間のかかる計量パラメータの調整をせずに計量装置の温
度補正が行える。
【0062】(2) 第1の水晶発振器の温度依存性と振動
式力センサの温度依存性とを等しくしたので、既存の高
品質の水晶発振器を有効に利用できるという効果だけで
なく、直接の反作用に基づいた温度補正が、ある条件下
においては数学的補正方法よりも正確になるという効果
をもたらすと同時に、装置の最も重要な計量パラメータ
である振動式力センサの特性のばらつきを小さくし、装
置の調整作業を必要としない。
【0063】(3)第2の水晶発振器に時計用水晶振動
子を用いたものでは、第2の水晶振動子の精度を低下す
ることなく安価に構成できる。
【0064】(4)第1の水晶発振器の水晶振動子の1
次温度係数(α1 )がゼロでなく、第2の水晶発振器の
水晶振動子の1次温度係数(α2 )をゼロとしたもので
は第1の水晶発振器の測定値だけで温度測定が行える。
【0065】(5)第1と第2の水晶発振器の水晶振動
子の2次温度係数(β1 、β2 )を等しくしたもので
は、両発振器間の温度特性がリニアになり、両発振器間
の特性を合わすために必要とされる多温度点での調整を
1点で済ますことができる。
【0066】(6)第1と第2の水晶振動子の商を求め
るものでは、その商を求めることにより温度を周波数の
関数として求めることができる。
【0067】(7)プリント回路板とロードセルとをケ
ーシング内に近接して取り付けたものでは、ロードセル
の温度変化を直接検出し、正確な補正が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の上皿天秤を示す縦断面図
【図2】図1のII−II線に沿った横断面図
【図3】実施例のブロック図
【符号の説明】
1 振動弦力センサ 8 マイクロプロセッサ 9 第1水晶発振器 11 第2水晶発振器 14 ロードセル 16 プリント回路板 20 ケーシング TW ディジタル温度補正信号 GW 荷重測定出力信号

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加えられる荷重の大きさを振動数に変換
    荷重信号を出力する振動式力センサと、発振周波数
    が温度に対して変化する第1のクロック信号を発生する
    第1の水晶発振器と、発振周波数が温度に対して常に一
    定な第2のクロック信号を発生する第2の水晶発振器
    と、記第1のクロック信号がタイミングクロックとし
    て入力され、第1のクロック信号と記振動式力センサ
    の荷重信号とから荷重測定信号を生成すると共に、第1
    のクロック信号と第2のクロック信号とから温度補正信
    号を生成するプロセッサ手段を備え、上記第1の水晶発
    振器の温度依存性と上記振動式力センサの温度依存性と
    がほぼ等しい、振動式力センサによる計量装置。
  2. 【請求項2】 上記第2の水晶発振器に、時計用水晶振
    動子を用いたことを特徴とする請求項1に記載の振動式
    力センサによる計量装置。
  3. 【請求項3】 上記第1の水晶発振器の水晶振動子の1
    次温度係数(α1 )が正か又は負であり、上記第2の水
    晶発振器の水晶振動子の1次温度係数(α2)がゼロで
    あることを特徴とする請求項1又は2に記載の振動式力
    センサによる計量装置。
  4. 【請求項4】 上記第1の水晶発振器と第2の水晶発振
    器の水晶振動子の2次温度係数(β1 ,β2 )が等しい
    ことを特徴とする請求項1乃至3に記載の振動式力セン
    サによる計量装置。
  5. 【請求項5】 上記マイクロプロセッサ手段が、上記第
    1のクロック信号と第2のクロック信号の商を算出する
    ことにより、ディジタル温度補正信号を生成することを
    特徴とする請求項1乃至4に記載の振動式力センサによ
    る計量装置。
  6. 【請求項6】 上記振動式力センサ手段がロードセルを
    有し、上記プロセッサ手段と第1及び第2の水晶発振手
    段とをプリント回路板に実装し、そのプリント回路板と
    前記ロードセルとをケーシング内に近接して取り付けた
    ことを特徴とする請求項1乃至5に記載の振動式力セン
    サによる計量装置。
  7. 【請求項7】 上記振動式力センサが振動弦を備えたこ
    とを特徴とする請求項1乃至6に記載の振動式力センサ
    による計量装置。
JP1992014830U 1991-03-19 1992-03-19 振動式力センサによる計量装置 Expired - Lifetime JPH0752591Y2 (ja)

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DE9115887U1 (ja) 1992-02-20
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