JPH0752550B2 - デイスクプレ−ヤのオ−トチエンジヤ− - Google Patents

デイスクプレ−ヤのオ−トチエンジヤ−

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JPH0752550B2
JPH0752550B2 JP4950787A JP4950787A JPH0752550B2 JP H0752550 B2 JPH0752550 B2 JP H0752550B2 JP 4950787 A JP4950787 A JP 4950787A JP 4950787 A JP4950787 A JP 4950787A JP H0752550 B2 JPH0752550 B2 JP H0752550B2
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tray
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drive
disc
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幸康 鶴田
泰三 一色
公一郎 木村
将典 岡田
哲男 野田
三郎 頼實
雅人 石原
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明はディスクプレーヤのオートチェンジャーに関す
るものである。
(ロ) 従来の技術 近年、複数のディスクに亘って連続的に再生を行なう所
謂オートチェンジャーを有するディスクプレーヤが普及
している。斯かるオートチェンジャーを有するディスク
プレーヤでは一般にディスクはトレーに支持されてトレ
ーボックス内に収納されており、再生時においてこのト
レーボックスをプレーヤに配された挿入口からプレーヤ
内に装着し、然る後、所定のトレーをトレーボックスか
ら引き出してディスクを再生位置に搬送する様に構成さ
れている。
ところで、斯かるディスクプレーヤのオートチェンジャ
ーは最近では据置型のみならず車載用しても用いられて
きた。斯様にオートチュンジャーが車載用として用いら
れた場合は、プレーヤに外部から振動が加わるため再生
待機位置にあるトレーがこの振動によりトレーボックス
から飛び出し、再生に支障を及ぼす惧れがあった。この
ため、例えば特開昭58−208962号公報(G11B 17/04)で
はトレーとトレーボックスに係合部を設け、トレー収納
時にこれら係合部を係合させてトレーの飛び出しを防止
している。しかしながら斯かる構成においてもトレーが
トレーボックスに完全に収納されていなければ前記係合
部は係合されず、上記の様にトレーは未だ振動によりト
レーボックスから飛び出す惧れがあった。
更に据置型プレーヤにおいても、例えばトレーの側面に
ラックギアを設け、再生時に所定のトレーのラックギア
と搬送様ギアとを噛合させてトレーを引き出す場合に
は、トレーがトレーボックスから飛び出した状態で搬送
用ギアと噛合すると、搬送用ギアとラックギアとの初期
の噛合位置が異なり、搬送用ギアの回転数に対するトレ
ーの引き出し量が通常時と異なるため、トレーの引き出
し位置が再生位置からずれるという等の問題点を生じる
ものであった。
(ハ) 発明が解決しようとする問題点 本発明は複数のディスクに亘って連続的に再生可能なデ
ィスクプレーヤのオートチェンジャーにおいて、再生時
におけるトレーのトレーボックスからの飛び出しを確実
に防止せんとするものである。
(ニ) 問題点を解決するための手段 上記問題点に鑑み本発明は、機構部が装着される本体シ
ャーシと、複数のトレーを積層支持したトレーボックス
が装着されるべく前記本体シャーシに配された挿入口
と、前記本体シャーシに配され、前記トレーボックスの
積層方向に移動する移動シャーシとを有するディスクプ
レーヤのオートチェンジャーにおいて、前記本体シャー
シ及び移動シャーシから前記積層方向に向かって互いに
逆方向に突出すると共に、前記トレーボックス装着時、
全てのトレーの前端に当接して斯かるトレーの前端を揃
える第1及び第2の突起を設け、更に斯かる突起の内、
本体シャーシ側に配された第1の突起を積層方向に向か
って変位自在とすると共に付勢手段により移動シャーシ
側に付勢し、前記移動シャーシの移動時においてこの移
動シャーシによって前記第1の突起を反付勢方向に押圧
して該第1の突起を変位せしめる様構成した。
(ホ) 作用 トレーボックスから所定のトレーが飛び出した状態で、
トレーボックスを挿入口からプレーヤ内に押し込むと、
先ず飛び出したトレーが第1或いは第2の突起に当接
し、その後更にトレーボックスを押し込むことによりこ
の突起に押されてこのトレーがトレーボックス内に押し
込まれる。トレーボックスが装着完了時には全てのトレ
ーは第1或いは第2の突起に当接し、これにより全ての
トレーの前端が均一に揃えられる。
(ヘ) 実施例 以下本発明の一実施例について説明する。
第1図において(1)は本体ケースで、ローディング機
構等の機構部が装着される。斯かる本体ケース(1)は
断面が略コ字状であり、その上面半領域は開放(開口
(2)を構成)されている。また本体ケース(1)の両
側面には上下方向に案内孔(3)(3)及び(4)が穿
設されている。斯かる案内孔(3)(3)及び(4)に
は昇降シャーシ(5)の両側部に突設されたピン(6)
(6)及び(7)が嵌入し、これにより昇降シャーシ
(5)は案内孔(3)(3)及び(4)に規制されて上
下方向に移動自在となっている。
(8)(9)は駆動スライドで、夫々3組の摺動孔(1
0)(10)(10)及び(11)(11)(11)を有し、これ
らの摺動孔を介して本体ケース(1)側面に夫々ねじ止
めされることにより、これら側面に沿って横方向に摺動
自在に装着されている。またこれら駆動スライド(8)
(9)には上下方向に傾斜した傾斜孔(12)(12)及び
(13)が穿設されており、これら傾斜孔(12)(12)及
び(13)は前述したピン(6)(6)及び(7)に嵌合
している。またこれらの傾斜孔(12)(12)と(13)と
はその傾き方向が相反している。
更に駆動スライド(9)にはその上端部にラックギア
(14)が設けられ、このラックギア(14)には駆動ギア
(15)が噛合している。斯様にして、駆動スライド
(9)は駆動ギア(15)が回動されることにより移動さ
れるが、この駆動スライド(9)は後述する様に回動レ
バー(16)により駆動スライド(8)に連結されている
ため、駆動スライド(9)の移動に伴なって駆動スライ
ド(8)も同時に移動される。
前述した駆動ギア(15)は径の異なる大径ギア部(17)
及び小径ギア部(18)を有し、大径ギア部(17)には軸
対称の位置にスリット孔(19)(20)が穿設されている
(第2図参照)。斯かる駆動ギア(15)は本体ケース
(1)の天面に軸支され、更に同様に2つの伝達ギア
(21)(22)及びモータ(23)が前記天面に軸支及び装
着されている。そしてモータ(23)からの駆動力はベル
ト(24)によって伝達ギア(22)に伝達され、更に伝達
ギア(21)を介して大径ギア部(18)に伝達される。
また、本体ケース(1)の天板には検出素子(25)が配
設され、駆動ギア(15)の回転数が検出される。即ち、
前記検出素子(25)は所定の間隙をおいて発光素子と受
孔素子とを有し、この間隙でもって前記大径ギア部(1
8)を挾むことにより、前記駆動ギア(15)が回転して
前記間隙をスリット孔(19)(20)が通過する毎に、即
ち駆動ギア(15)が半回転する毎に1つの電気パルス信
号を発生して駆動ギア(15)の回転数を検出している。
更に本体ケース(1)の天面には規制レバー(101)が
切起し片(102)によって回動自在に支持されており、
バネ(108)によって下方向に付勢されている(第4図
参照)。斯かる規制レバー(101)の回動端には舌片(1
03)が設けられており、開口(2)から本体ケース
(1)内に臨んでいる。
前記本体ケース(1)には更に底板(26)が装着され、
この底板(26)を装着することによりトレーボックス
(27)装着様の挿入口(28)が形成されている。この底
板(26)の裏面には前述した回動レバー(16)が回動自
在に軸支され、この回動レバー(16)の両端には前記駆
動スライド(8)(9)が取り付けられている(第3図
参照)。従って前述の様に駆動スライド(9)が一方向
に移動されると、駆動スライド(8)が逆方向に移動さ
れる。
前記昇降シャーシ(5)には開口(29)、透孔(30)が
穿設されると共に内側端辺に突起(104)及び凹部(10
5)が配設されており、更にディスク再生機構(31)、
ディスク脱落防止機構(32)及びディスクローディング
機構(33)が装着されている。この内、突起(104)は
規制レバー(101)の舌片(103)と相挨って、トレーボ
ックス(27)に収納されたトレー(78)の前端をそろえ
る作用をするもので、即ち昇降シャーシ(5)が最下位
置に位置付けられているトレーボックス装着時に(第4
図参照)装着用挿入口(28)からトレーボックス(27)
を押し込むことによってトレー(78)前端部に当接して
トレー(78)の前端をそろえるものである。また、昇降
シャーシ(5)上昇時には昇降シャーシ(5)の凹部
(105)に規制レバー(101)の舌片(103)の端部に設
けられた曲げ部(106)が当接し、規制レバー(101)を
反付勢方向に回動せしめる。
ディスク再生機構(31)は昇降シャーシ(5)の上面に
装着され、スピンドルモータ(34)と、このスピンドル
モータ(34)の駆動軸に枢着されたターンテーブル(3
5)と、ピックアップ装置(36)とを有し、ターンテー
ブル(35)及びピックアップ装置(36)は昇降シャーシ
(5)の開口(29)から下方に臨んでいる。
ディスク脱落防止機構(32)は同じく昇降シャーシ
(5)の上面に装着され、回動シャーシ(37)、カムス
ライド(38)、及び駆動ギア部(39)とによって構成さ
れている(第2図及び第7図参照)。即ち回動シャーシ
(37)は軸(40)によって回動自在に軸支され、突条
(41)と昇降シャーシ(5)上面に植設されたピン(4
2)との間にばね(43)を張架することによってその回
動端が昇降シャーシ(5)に接近する方向に付勢されて
いる。またこの回動シャーシ(37)の2つの回動端の下
面には夫々押え部材(44)(45)が固着されており、こ
れらの押え部材(44)(45)は昇降シャーシ(5)の開
口(29)及び透孔(30)に夫々臨んでいる。
カムスライド(38)にはその長手方向に長孔(46)(4
7)が穿設され、この長孔(46)(47)を介してピン(4
8)(49)止めすることによって昇降シャーシ(5)に
摺動自在に装着されている。またこのカムスライド(3
8)の長手方向の両側面にはラックギア(50)及び突条
(51)が夫々設けられており、更にこの突条(51)は低
条部(51a)、高条部(51b)及びこれらを連結する傾斜
部(51c)により形成されている。更に斯かる突条(5
1)には回動シャーシ(37)下面の突起(52)が当接し
ており、前記ばね(43)の付勢による回動シャーシ(3
7)の回動を規制している。
駆動ギア部(39)はプーリ(53)、伝達ギア(54)(5
5)及び駆動ギア(56)によって形成され、夫々昇降シ
ャーシ(5)に軸支されている。これらギアの内、駆動
ギア(56)はカムスライド(38)のラックギア(50)と
噛合し、またプーリ(53)の軸(57)は昇降シャーシ
(5)を貫通して昇降シャーシ(5)の裏面に至ってい
る。更にこのプーリ(53)はモータ(58)の駆動軸に枢
着されたプーリ(59)にベルト(60)によって連結さ
れ、モータ(58)の駆動力が伝達される。
ディスクローディング機構(33)は昇降シャーシ(5)
の下面側に配されている。即ち、第3図に示す様に昇降
シャーシ(5)の裏面にはトレーを案内する案内溝を有
するガイド部材(61)(62)が固着され、更にクランプ
部材(63)をその回動端に有するクランプレバー(64)
が回動自在に軸支されている。前記クランプ部材(63)
は昇降シャーシ(5)の開口(29)からターンテーブル
(35)に対向しており、また、クランプレバー(64)は
バネ(100)によりターンテーブル(35)方向に付勢さ
れている。更に前記昇降シャーシ(5)の裏面にはく字
状の位置決め部材(65)が軸支され、この位置決め部材
(65)はバネ(66)により時計方向に回動付勢されてい
ると共にその回動端にピン(67)を有する。
更に斯かる裏面には支持シャーシ(68)が支持され、こ
の支持シャーシ(68)上面にはカムギア(69)、伝達ギ
ア(70)及び送りギア(71)が軸支されている(第6図
参照)。カムギア(69)は内径ギア(69a)及び外径ギ
ア(69b)を有し、また外周に沿って設けられた周壁(7
2)にはカム部(73)が設けられている。更に外径ギア
(71)の所定の円弧部分にはその幅方向の上半分の部分
に径の小さい小径部(74)が、またその下半部の部分に
は外径ギア(71)の径と等しい大径部(75)が設けられ
ている。斯かるカムギア(69)の周壁(72)上部には前
記クランプレバー(64)の突起(64a)が当接してお
り、前記バネ(65)の付勢によるクランプレバー(64)
の回動を規制している。更にカムギア(69)の内径ギア
(69a)には昇降シャーシ(5)の上部から貫通した前
記プーリ軸(57)の軸端に枢着されたギア(75)が噛合
しており、モータ(58)からの駆動力を得ている。
また、カムギア(69)の外径ギア(69b)と噛合してい
る伝達ギア(70)には所定の円弧部分の厚み方向の下半
分の部分に欠歯部(76)が設けられており、この欠歯部
(76)は前記カムギア(69)の大径部(75)と係合可能
となっている。更にこの伝達ギア(70)と噛合している
送りギア(71)の上段ギア(71a)には欠歯部(77)が
設けられている。
第8図はトレーを示す図で、トレー(78)には一側面に
ラックギア(79)が設けられており、このラックギア
(79)の前端には突起(80)が設けられている。またト
レー(78)の前側部には鉤部(81)が設けられ、更に中
央部にはディスク収納部(82)及び開口(83)が設けら
れている。斯かるトレー(78)はトレーボックス(27)
の開口(84)からトレーボックス(27)内に収納され、
開口(84)を通って水平方向に出入り自在となってい
る。
次に以上詳述した本実施例の動作について説明する。
(a) ディスク選択動作 前述した様に昇降シャーシ(5)の側面に突設されたピ
ン(6)(6)及び(7)は本体ケース(1)の側面に
穿設された案内孔(3)(3)及び(4)と駆動スライ
ド(8)(9)に穿設された傾斜孔(12)(12)及び
(13)とに同時に嵌合している。従って前述の様に駆動
スライド(9)が駆動ギア(15)によって駆動され、こ
れと同時に回動レバー(16)により駆動スライド(8)
が駆動スライド(9)と反対方向に移動されると、昇降
シャーシ(5)は案内孔(3)(3)及び(4)に沿っ
て上方向或いは下方向に移動される。
第11図は駆動ギア(15)の小径ギア部(18)と、駆動ス
ライド(9)のラックギア(14)の形状を示す図であ
る。図示の如く小径ギア部(18)には軸対称の位置に溝
状のギア(18a)(18a)が設けられ、またこれらギア
(18a)(18a)間の側面の下半分には円周方向に所定の
厚みでもって切欠いた切欠溝(18b)(18b)及びこれに
より上半分に生じる係合部(18c)(18c)が設けられて
いる。一方、ラックギア(14)はピッチP1を有する第1
ギア(14a)と、この第1ギア(14a)の半分の長さで、
且つピッチP2(=1/2 P1)を有する第2ギア(14b)と
が互い違いに配設されることによって形成されている。
第12図は斯かる小径ギア部(18)とラックギア(14)と
の噛合状態を示す図である。駆動ギア(15)が矢印A方
向に回転して一方のギア(18a)が第1ギア(14a)を矢
印B方向に移動した後は次のギア(18a)が第2ギア(1
4b)に当接するまでラックギア(14)は駆動されない。
またこの時同時に小径ギア部(18)の係合部(18c)が
ラックギア(14)の第1ギア(14a)(14a)間に係合し
てラックギア(14)が長手方向に移動するのを規制す
る。そして次のギア(18)が第2ギア(14b)を押圧す
ると、ラックギア(14)は再び矢印B方向に移動され
る。従って、ラックギア(14)は駆動ギア(15)の半回
転毎にピッチP1ずつ間欠的に移動される。
この様にして駆動ギア(15)が所定の方向に回転駆動さ
れると、これに伴なって駆動スライド(9)及び(8)
が間欠的に移動され、従って上述した様な作用により昇
降シャーシ(5)が上方向或いは下方向に間欠的に移動
される。斯様にステップ状に移動される昇降シャーシ
(5)の1ステップの移動距離はトレーボックス(27)
に収納されたトレー間の距離に等しく設定されている。
また駆動ギア(15)のスリット孔(19)(20)と小径ギ
ア部(18)との位置関係は第12図の様になっており、ま
た検出素子(25)は第12図の状態において上側のスリッ
ト孔(19)を検出できる様に配設されている。斯様に配
設することにより、駆動ギア(15)回転時において、前
述した小径ギア部(18)とラックギア(14)との噛合が
間欠的に解除されるタイミングで、即ち昇降シャーシ
(5)の単位ステップの上昇或いは下降が完了したタイ
ミングで検出素子からパルス信号が出力され、昇降シャ
ーシ(5)の単位ステップの移動が検出される。
さて今複数のトレー(78)を積層支持したトレーボック
ス(27)が挿入口(28)から本体ケース(1)内に装着
されたとする。この時駆動シャーシ(8)(9)は第4
図の状態にあり、従って昇降シャーシ(5)は最下部に
位置付けられている(初期状態)。次に操作者の操作に
よりトレーボックス(27)に支持されたトレーの内、一
番下のトレーに収納されているディスクを再生する指令
が制御回路に印加されたとする。すると、この指令に応
じて制御回路からモータ(23)に駆動電流が印加され、
モータ(23)が回転駆動されて駆動ギア(15)が回動さ
れる。斯様に駆動ギア(15)が回動されると、前述の様
に昇降シャーシ(5)が駆動ギア(15)の最初の半回転
で第1ステップ上昇され、一番下のトレー(78)前端の
突起(80)と昇降シャーシ(5)に軸支された送りギア
(71)の上段ギア(71a)の欠歯部(77)とが係合され
る(第13図参照)。そして斯様に昇降シャーシ(5)が
1ステップ上昇されると、前述の様に検出素子(25)か
ら前記制御回路にパルス信号が出力され、昇降シャーシ
(5)の1ステップ上昇が検出され、これに応答して前
記モータ(23)への通電が遮断される。斯様にして昇降
シャーシ(5)は一番下のトレーを駆動及び搬送できる
位置に位置付けられる。
(b) トレー搬入動作 以上の様に一番下のトレーが選択されると、前記検出素
子(25)から制御回路にパルス信号が入力されることに
応じて、制御回路からモータ(58)に駆動電流が印加さ
れる。斯様にしてモータ(58)が駆動されると、この駆
動力はベルトを介してプーリ(53)に伝達され、更にこ
のプーリ(53)の昇降シャーシ(5)裏面側に枢着され
たギア(70)を介してカムギア(69)に伝達される。初
期状態においてカムギア(69)、伝達ギア(70)、送り
ギア(71)は第6図に示す様に噛合しているので、上述
したモータ(58)の駆動によりカムギア(69)が時計方
向に回動されると、伝達ギア(70)を介して送りギア
(71)が時計方向に回動される。そして上記ディスク選
択動作において送りギア(71)の欠歯部(77)とトレー
(78)の突起(80)とが係合しているので、上記の如く
送りギア(71)が時計方向に回動されると、これに応じ
てトレー(78)がトレーボックス(27)から引き出さ
れ、昇降シャーシ(5)下面のガイド部材(61)(62)
に支持されて昇降シャーシ(5)方向に搬入される。
尚、この時、クランプレバー(64)はカムギア(69)の
回動に伴なって斯かるクランクレバー(64)の突起(64
a)がカムギア周壁(72)のカム部(73)から離間する
ので、引き続きその回動が規制され、非クランプ位置に
保たれる。
そして更にトレー(78)が搬入されると、伝達ギア(7
0)の欠歯部(76)がカムギア(69)の大径部(75)に
係合し、且つ伝達ギア(70)の欠歯部(76)上部の歯部
がカムギア(69)の小径部(74)に面するので(第15図
(a)及び(b)参照)、カムギア(69)が更に回転し
ても伝達ギア(70)はそれ以上回転せず、更に前記大径
部(75)と欠歯部(76)との係合により伝達ギア(70)
はロックされる(第16図(a)及び(b)参照)。斯様
にしてトレー(78)の送りギア(71)による搬入が終了
する。
そして斯かるトナー(78)の搬送終了直前において、ト
レー(78)の鉤部(81)が昇降シャーシ(5)下面に位
置決め部材(65)のピン(67)に当接し、そしてこれを
押圧して位置決め部材(65)をバネ(66)の付勢に抗し
て回動せしめる。そしてトレー(78)の搬入はピン(6
7)が鉤部(81)の傾斜部(81a)を少し越えた時に終了
し、その後、前記バネ(66)に蓄積された弾性力によっ
てトレー(78)がギア間のバックラッシュにより搬入方
向に若干だけ送られ、前記ピン(67)が鉤部(81)の係
合部(81b)に係合することによってトレー(78)が搬
入位置に位置決めされる(第9図参照)。
以上の様にしてトレー搬入動作が終了する。
(c) ディスククランプ動作 上述の如くトレー(78)の搬入が終了した直後におい
て、クランプレバー(64)の突起(64a)がカムギア(6
9)周壁のカム部(73)に達する。そしてこの後カムギ
ア(69)が更に回転するとクランプレバー(64)はこの
カム部(73)に規制されて回動し、これに伴なってクラ
ンプ部材(63)が上方に変位する。上記ディスク搬入動
作においてトレー(78)はその開口(83)がクランプ部
材(63)の上方に位置付けられているので、斯様にクラ
ンプ部材(63)が上方に変位すると、前記開口(83)か
らディスクがクランプ部材(63)によって支持され、更
にクランプ部材(63)が変位することによってディスク
がターンテーブル(35)に圧着される。
以上の様にしてディスククランプ動作が終了する。
(d) ディスク脱落防止動作 斯かる動作はディスク脱落防止機構(32)によってなさ
れる。第2図の様に初期状態においてカムスライド(3
8)は矢印D方向位置に位置付けられている。斯かる時
回動シャーシ(37)はその下面に設けられた突起(52)
がカムスライド(38)の低条部(51a)に当接すること
により回動が規制されており、その回動端に設けられた
押え部材(44)(45)が開口(29)及び透孔(30)から
昇降シャーシ(5)の下面側へ突出している。
斬かる状態から前記ディスク搬入動作が実行されてモー
タ(58)が駆動されると、このモータ(58)の駆動力は
プーリ(53)、伝達ギア(54)(55)を介して駆動ギア
(56)に伝達され、これによりカムスライド(38)が矢
印D′方向に移動される。斯様にカムスライド(38)が
移動されてもしばらく回動シャーシ(37)の突起(52)
はカムスライド(38)の低条部(51a)上を滑るので、
その回動端は変位せず、よって押え部材(44)(45)は
昇降シャーシ(5)の下面側に突出したままである。斯
かる状態は突起(52)が突条(51)の傾斜部(51c)に
達するで続き、これはディスク搬入動作においてトレー
(78)が搬入完了位置に達するタイミングに一致する。
斯かる動作によりディスクはトレー(68)搬入時におい
てトレー(68)の収納部(82)から飛び出すことが防止
され、即ち前記押え部材(44)(45)は昇降シャーシ
(5)の下面に突出することによりトレー(68)に収納
されたディスクのわずか上方に位置付けられ、例えば衝
撃等によってディスクが収納部(82)から飛び出しかけ
たとき、これを上から押える働きをしている。
そしてその後カムスライド(38)が矢印D′方向に更に
移動されると、突条(51)の傾斜部(51c)によって突
起(52)が持ち上げられ、回動シャーシ(37)が付勢に
抗して回動されて押え部材(44)(45)が上方に変位す
る。この時前記クランプ動作が同時になされており、斯
様に押え部材(44)(45)が上方に変位することによっ
て、クランプ部材によるディスクの持ち上げが可能とな
る。
以上(a)(b)(c)(d)の動作によってトレーボ
ックス(27)の一番下に配されたトレーが選択され、そ
してこのトレー内に収納されているディスクがターンテ
ーブル(35)に装着されて再生が行なわれる。
斯かるディスクの再生が終了した場合は以上と逆の手順
でもってこのディスクがトレーボックス内に戻される。
即ち、ディスクの再生が終了すると、モータ(58)が搬
入時と反対の方向に回転駆動され、これに伴ないカムギ
ア(69)も反対方向に回動される。従ってクランプレバ
ー(64)がカムギア(69)のカム部(73)によって回動
され、これに伴ないクランプ部材(63)がターンテーブ
ル(35)から離間する。斯様にクランプ部材(63)がタ
ーンテーブル(35)から離間すると、このクランプ部材
(63)により支持されて、ディスクが下方向に変位し、
トレー(78)の収納部(82)内に収納される。
斯かるクランプ解除と同時に、前記モータ(58)の駆動
によってカムスライド(38)が搬入時と反対方向に移動
される。そしてカムスライド(38)の傾斜部(51c)に
よって回動シャーシ(37)が付勢方向に回動され、これ
により押え部材(44)(45)が昇降シャーシ(5)の開
口(29)及び透孔(30)から下面側に突出され、前述の
様にディスクの脱落が防止される。そして、その後カム
ギア(69)と伝達ギア(70)とが噛合し、トレー(78)
が駆動されてトレーボックス(27)内に搬入される。以
上の様にしてトレー及びディスクのトレーボックス(2
7)内への搬入が完了する。
さて、この状態においては昇降シャーシ(5)は一番下
のトレーの位置に位置付けられているが、次にここから
他のディスク、例えば下から6番目のディスクを選択し
て再生する場合には先づ上記ディスク選択動作と同じく
して下から6番目のディスクが選択される。即ちモータ
(23)の駆動により、駆動ギア(15)が回動されて昇降
シャーシ(5)がステップ状に上昇される。そして検出
素子(25)から出力されるパルス数を制御回路が計数
し、斯かるパルス数が5個になった時にモータ(23)へ
の駆動電流が遮断され、モータ(23)の駆動が停止され
る。従って昇降シャーシ(5)は上記パルス数に相当す
るステップ数、即ち5ステップだけ上昇され、即ち、下
から6番目のトレーの位置に位置付けられる。この時、
昇降シャーシ(5)の送りギア(71)の欠歯部(77)は
トレー(78)前端の突起(80)と係合を繰り返すが、第
14図に示す如く、欠歯部(77)と突起(80)との間には
係合時に隙き間があるので、上昇時に送りギア(71)に
トレー(78)が引っ掛かることなく、昇降シャーシ
(5)の移動を妨げない。
以上の様に昇降シャーシ(5)が位置付けられた後は、
ディスクの搬入は前記と同様にして行なわれる。そし
て、再生が終了して次に再生すべきディスクの指令がな
い時は昇降シャーシ(5)は最下位置即ち初期位置に移
動される。そしてトレーボックス(27)を取りはずす時
は第5図において駆動スライド(8)が矢印C′方向に
移動され、このストロークにより挿入口(28)側面から
突出しているロック部材(107)が変位されて、このロ
ック部材(107)とトレーボックス(27)側面の係合部
(図示せず)との係合が解除されて、トレーボックスの
引出しが可能となる。
(ト) 発明の効果 本発明に依ればトレーボックス装着時に各トレーはその
前端を揃えられて、トレーボックス内に完全に収納され
るので、トレーはトレーボックスから飛び出す惧れはな
く安定した再生動作を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
図は何れも本発明の一実施例を示す図で、第1図は要部
分解斜視図、第2図は上面図、第3図は底面図、第4図
は正面図、第5図は側面図、第6図はローディング用の
ギアを示す斜視図、第7図はディスク脱落防止機構を示
す斜視図、第8図はローディング用のギア、トレー、ト
レーボックスの関係を示す斜視図、第9図は搬入完了位
置にあるトレーの状態を示す平面図、第10図はターンテ
ーブルとクランパーの関係を示す側面図、第11図はラッ
クギアと駆動ギアの小径ギア部の形状を示す斜視図、第
12図はラックギアと駆動ギアとの噛合関係を示す平面
図、第13図は送りギアとトレーの突起との関係を示す斜
視図、第14図は同じく送りギアの欠歯部とトレーの突起
との係合状態を示す図、第15図(a)及び(b)はカム
ギアの外径ギアと伝達ギアとの噛合が解除された瞬間を
示す上面図及び裏面図、第16図(a)及び(b)はカム
ギアの外径ギアと伝達ギアとの噛合が解除された後の状
態を示す上面図及び裏面図である。 (1)……本体ケース(本体シャーシ)、(27)……ト
レーボックス、(28)……挿入口、(101)……規制レ
バー、(103)……舌片(第1の突起)、(104)……突
起(第2の突起)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 将典 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (72)発明者 野田 哲男 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (72)発明者 頼實 三郎 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (72)発明者 石原 雅人 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−16462(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機構部が装着される本体シャーシと、複数
    のトレーを積層支持したトレーボックスが装着されるべ
    く前記本体シャーシに配された挿入口と、前記本体シャ
    ーシに配され、前記トレーボックスの積層方向に移動す
    る移動シャーシとを有するディスクプレーヤのオートチ
    ェンジャーにおいて、 前記本体シャーシ及び移動シャーシから前記積層方向に
    向かって互いに逆方向に突出すると共に、前記トレーボ
    ックス装着時、全てのトレーの前端に当接して斯かるト
    レーの前端を揃える第1及び第2の突起を設け、更に斯
    かる突起の内、本体シャーシ側に配された第1の突起を
    積層方向に向かって変位自在とすると共に付勢手段によ
    り移動シャーシ側に付勢し、前記移動シャーシの移動時
    においてこの移動シャーシによって前記第1の突起を反
    付勢方向に押圧して該第1の突起を変位せしめる様構成
    したことを特徴とするディスクプレーヤのオートチェン
    ジャー。
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