JPH0752498B2 - 回転ヘッド型再生装置 - Google Patents

回転ヘッド型再生装置

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JPH0752498B2
JPH0752498B2 JP58175379A JP17537983A JPH0752498B2 JP H0752498 B2 JPH0752498 B2 JP H0752498B2 JP 58175379 A JP58175379 A JP 58175379A JP 17537983 A JP17537983 A JP 17537983A JP H0752498 B2 JPH0752498 B2 JP H0752498B2
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capstan
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/58Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B5/584Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following for track following on tapes
    • G11B5/588Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following for track following on tapes by controlling the position of the rotating heads

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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〈従来分野〉 本発明は回転ヘッド型再生装置、特に、移送手段により
移送される記録媒体上に所定の配列ピッチを以って形成
された記録トラックを、変移手段によりその回転面と直
交する方向に変移させられる回転ヘッドによってトレー
スすることにより記録信号の再生を行う回転ヘッド型再
生装置に関するものであり、更に詳しくは高速再生、低
速再生、逆転再生等、記録速度と異なった速度で再生を
行う際の上記変移手段の制御に関するものである。
〈従来技術の説明〉 VRT等の回転ヘッド型再生装置に於て、高速再生、低速
再生(静止再生を含む)、逆転再生等、記録速度と異な
る任意の速度で再生を行う(所謂特殊再生)際に、ノイ
ズ・バーの発生を防止し、安定した鮮明な画像の再生を
可能にするためには各走査フィールドに於て再生ヘッド
が1つの記録トラックを正確にトレースする様にする必
要がある。
斯かる機能を実現するための1つの手段として、従来、
任意のテープ走行速度に於ける再生ヘッドの走査軌跡か
らテープ上の記録トラックまでの距離に応じたパターン
信号を発生するパターン信号発生装置を設け、このパタ
ーン信号発生装置から得られるパターン信号により、再
生ヘッドをその回転面と直交する方向に変移させる電気
−機械変換素子(例えばバイモルフ素子)等の変移手段
を制御する様な手法が知られている。
第1図は従来のこの種のVTRを示す図であって、特に本
発明に関する要部の概略構成を示す図である。第1図に
於て、1は記録媒体としての磁気テープ、2A及び2Bは再
生用磁気ヘッドで、同一アジマス角を有して互いに180
度対向する様に設けられ、夫々変移手段としてのバイモ
ルフ素子の如き電気−機械変換素子3A及び3Bの自由端に
取り付けられている。変換素子3A及び3Bはその尾端に於
て回転部材4に取り付けられており、又、回転部材4は
ヘッド回転モータ5により図中矢印の如く回転させられ
る。尚、図では省略してあるが、周知の様に、ヘッド2A
及び2Bは一対のテープ案内ドラム間のスリットから突出
した状態で回転させられるものであり、又、この一対の
ドラムに対しテープ1は180度以上の範囲に亘って斜め
に巻き付けられるものである。6はヘッド2A及び2Bの回
転位相を検出するための回転位送検出器で、該検出器6
からの信号はヘッド切換え信号(以下、HSW信号)とし
て用いられると共に、ヘッド・モータ制御回路7に附与
され、該制御回路7は検出器6の出力に基づきヘッド2A
及び2Bを所定位相且つ所定回転数で回転させる様にヘッ
ド・モータ5をヘッド・モータ駆動回路8を通じて制御
する。9はテープの下部に長手方向に1フレーム間隔で
記録されているコントロール信号(以下、CTL信号)を
再生するコントロール信号再生用固定ヘッド(以下、CT
Lヘッド)、10は不図示のピンチ・ローラーと共働して
テープ1を長手方向へ移送するための移送手段を構成す
るキャプスタン、11は該キャプスタン10を回転させるた
めのキャプスタン・モータ、12はキャプスタン10の回転
に対応した周波数信号(以下、キャプスタンFG信号=第
1のパルス)を発生する周波数信号発生器、13はCTLヘ
ッド9からのCTL信号と周波数信号発生器12からのキャ
プスタンFG信号とに基づいてキャプスタン10を所定位相
且つ所定回転数で回転させる様にキャプスタン・モータ
11をキャプスタン・モータ駆動回路14を通じて制御する
キャプスタン・モータ制御回路である。15は回転位相検
出器6からのHSW信号とCTLヘッド9からのCTL信号と周
波数信号発生器12からのキャプスタンFG信号とに基づい
て任意速度(静止、逆転を含む)での再生に際し、各走
査フィールドに於てヘッド2A及び2Bが夫々テープ1上の
1つの記録トラックをトレースする様にするための電気
−機械変換素子3A及び3Bに対するパターン信号を発生す
るパターン信号発生回路、16は該パターン信号発生回路
15からのパターン信号に基づいて変換素子3A及び3Bを駆
動する変換素子駆動回路である。
第2図に上記パターン信号発生回路15の一構成例を示
す。図に於て、入力端子17,18及び19には夫々前述の周
波数信号発生器12からのキャプスタンFG信号、CTLヘッ
ド9からのCTL信号及び回転位相検出器6からのHSW信号
が入力される。20は端子17に入力されるキャプスタンFG
信号をカウントすると共に端子18に入力されるCTL信号
によってリセットさせられる様に為されたバイナリ・カ
ウンタ、21は端子19に入力されるHSW信号をもとに該HSW
信号に同期したタイミング信号を発生するタイミング信
号発生回路、22は該タイミング信号発生回路21からのタ
イミング信号によってカウンタ20の出力をプリセット・
データPDとしてプリセットされると共に端子17に入力さ
れるキャプスタンFG信号をカウントするプリセッタブル
・バイナリ・カウンタ、23は該プリセッタブル・カウン
タ22の出力をD/A変換して第1のパターン信号を出力す
るD/A変換器、25は加算器、26は該加算器25の出力であ
る変換素子制御用パターン信号(駆動信号)を出力する
ための出力端子、27は所定の周波数のクロックパルスを
発生する発振器、28は発振器27より発生したクロックパ
ルスをカウントすると共にタイミング信号発生回路21か
らのタイミング信号によってリセットされるカウンタ、
29はカウンタ28の出力をD/A変換するD/A変換器である。
即ちカウンタ22の出力は記録媒体の移送速度に関連し、
カウンタ28の出力は記録媒体の移送速度に無関係であ
り、D/A変換器29はスティル再生用の固定パターン信号
(第2のパターン信号)を出力する。
次に上述の構成のVTRの特殊再生時の動作について、特
に第2図に示すパターン信号発生回路の動作を中心に第
3図及び第4図を参照して説明する。第3図は第2図
(a)〜(g)各部の理想的な波形を示すタイミングチ
ャートである。尚第3図中(d)〜(g)は特に1.5倍
速再生時のCTL信号、第2図示カウンタ20の出力、同プ
リセッタブルカウンタ22(またはD/A変換器23)の出力
及び加算器25の出力を夫々示すものである。但し第3図
に示すタイミングチャートはキャプスタンFG信号の周波
数を極めて高いと仮定した理想的な出力を示している。
第4図(A)及び(B)は夫々ステイル再生時及び1.5
倍速再生時のテープ1上の記録トラック中心軌跡に対す
るヘッド2A及び2Bの走査の中心軌跡の関係を示すもので
ある。
先ず、ヘッド・モータ5によるヘッド2A及び2Bの回転に
伴い回転位相検出器6からは第3図(a)に示す如きHS
W信号が出力され、これに対し、第2図に示すパターン
信号発生回路15に於けるタイミング信号発生回路21から
は第3図(b)に示す様にこのHSW信号の各立上り及び
立下りに同期したタイミング信号が出力される。そして
このタイミング信号をもとにD/A変換器29からは第3図
(c)に示す様、1フィールドの走査内でヘッド2A、2B
を0から−1トラック・ピッチ(以下、TP)分まで連続
的に変移させるためのステイル・パターン信号が出力さ
れる。
ここで、今、再生ヘッド2A及び2Bと同一のアジスマ角を
有した記録ヘッドにより記録された1つの記録トラック
のフィールド信号を両ヘッド2A及び2Bによって交互に再
生する所謂フィールド・スティル再生を行おうとした場
合、この時のテープ1上での記録トラックに対するヘッ
ド2A及び2Bの走査の中心軌跡の関係は第4図(A)に示
す如くになる。即ち、第4図(A)中、実線はヘッド2A
及び2Bと同一のアジマス角を有した記録ヘッドによって
記録されたフィールド信号の記録トラックの中心軌跡
を、破線はヘッド2A及び2Bとは異なるアジマス角を有し
た記録ヘッドによって記録されたフィールド信号の記録
トラックの中心軌跡を、白抜きの矢印はヘッド2A及び2B
の走査の中心軌跡を、又、CTLはCTL信号の記録軌跡を示
すものであり(尚、これは第4図(B)に於ても同様で
ある)、図示の如くヘッド2A及び2Bの走査の中心軌跡
(以下、ヘッド軌跡)Cは再生しょうとするトラックの
中心軌跡(以下、トラック軌跡)aに対し、該トラック
軌跡aの始端と左側に隣接するトラックのトラック軌跡
bの終端とを対角的に結ぶ線分となる。従って、これを
是正してヘッド軌跡Cをトラック軌跡aに合わせるに
は、ヘッド2A及び2Bを、記録時のテープ1の走行方向を
+、反対方向を一にとると、1フィールドの走査内で0
から−1TP分まで連続的に変移させれば良いことが解
る。
従って第2図に示すD/A変換器29に於いては、カウンタ2
8の出力を第3図(c)に示す如きスティルパターン信
号に変換してやればフィールドスティル再生のためのヘ
ッド2A及び2Bの必要な変移を満足し得るものであること
が解る。
さて一方、キャプスタン・モータ11によるキャプスタン
10の回転に伴い周波数信号発生器12から出力されるキャ
プスタンFG信号は第2図に示すパターン信号発生回路15
に於けるカウンタ20及び22に附与され、これらカウンタ
20及び22はこのキャプスタンFG信号をカウントすること
になる訳であるが、ここで、カウンタ20はCTLヘッド9
からのCTL信号によって1フレーム分毎にリセットされ
るためにそのカウンタ出力は+2トラック・ピッチ分の
カウント値を上限として、1.5倍速再生時にはCTL信号が
第3図(d)の様になるために第3図(e)の様にな
る。そして、25に対し、プリセッタブル・カウンタ22は
タイミング信号発生回路21からのタイミング信号(第3
図(b)によりその時点での上記カウンタ20の出力をプ
リセットされつつキャプスタンFG信号をカウントするた
め、そのカウント出力(或いはD/A変換器23の出力)
は、1.5倍速再生時には第3図(f)に示す様になる。
従って加算器25からは、この時のD/A変換器23の出力と
スティル・パターン発生器24の出力とを加算する結果、
1.5倍速再生時には第3図(g)に示す様なパターン信
号が出力される。
ここで、1.5倍速再生時にはテープ1上のトラック軌跡
に対するヘッド2A及び2Bのヘッド軌跡は第4図(B)に
示す如くになる。即ち、図中、A1,A2,A3,……はヘッ
ド2Aのヘッド軌跡を、B1,B2,B3,……はヘッド2Bのヘ
ッド軌跡を、又、a1,a2,a3,……はヘッド2A及び2Bと
同一アジマス角の記録ヘッドによって記録されたフィー
ルド・トラックのトラック軌跡を示すものであり、第1
フィールドではヘッド軌跡A1をトラック軌跡a1に合わせ
るためにヘッド2Aに対し第1フィールドの走査内で0か
ら+0.5TP分までの変移を連続的に与える必要があり、
第2フィールドではヘッド軌跡B1を同じくトラック軌跡
a1に合わせるためにヘッド2Bに対し第2フィールドの走
査内で+1.5TP分から+2TP分までの変移を連続的に与え
る必要があり、第3フィールドではヘッド軌跡A2を次の
次のトラック軌跡a2に合わせるためにヘッド2Aに対し第
3フィールドの走査内で+1TP分から+1.5TP分までの変
移を連続的に与える必要があり、第4フィールドではヘ
ッド軌跡B2を次の次のトラック軌跡a3に合わせるために
ヘッド2Bに対し第4フィールドの走査内で+0.5TP分か
ら+1TP分までの変移を連続的に与える必要があり、以
下、上記を4フィールド周期で繰り返すことになる訳で
あるが、斯かるヘッド2A及び2Bの必要な変移に対し第3
図(g)に示すパターン信号はこれを満足するものであ
ることが解る。
以上は1.5倍速再生時を例にとって説明したものである
が、1.5倍速に限らす任意の再生スピードに於てそれに
見合ったヘッド2A及び2Bの制御のためのパターン信号が
上記パターン信号発生回路15から得られる。
この様にしてパターン信号発生回路15から得られたパタ
ーン信号は変換素子駆動回路16に附与され、該駆動回路
16は該パターン信号をもとにヘッド2A及び2Bを再生すべ
きトラックに対してオン・トラックにさせるべく電気−
機械変換素子3A及び3Bを駆動する様になる。
以上の如き原理により、従来の装置にあっては、電気−
機械変換素子等の変移手段の駆動用パターン信号を得て
任意の再生スピードにおいてノイズのない再生ビデオ信
号を得ていた。
ところが実際には第3図(c),(e),(f)に示す
カウンタ29,20,22の出力は図示の如く直線状にはならな
い。今キャプスタンFG信号の単位時間当りの発生数が無
限大でかつ発振器27の発振周波数が極めて大きければほ
ぼ第3図に示す如き波形が得らるが、実際は単位フィー
ルド当り(1TP分記録媒体を移送させる間)に発生する
キャプスタンFG信号のパルス数は装置の小型化及び高密
度記録化に伴うキャプスタンの構造上の問題から数個〜
十数個になってしまう。従ってカウンタ20,22の出力は
小刻みな階段的変化を含むものである。特にスローモー
ション再生時等の記録媒体の移送速度が小さいモードに
於いては単位時間当りに発生するキャプスタンFG信号の
数は極めて少なくなり、回転ヘッドの一回転について2
〜3度しかカウントされないこともある。
一般に変換素子駆動回路16中には加算器25の出力信号を
波するローパスフィルタ(LPF)が含まれており、あ
る程度の階段的な変化については補償される。しかしな
がら上述の如く単位時間当りに発生するキャプスタンFG
信号の数が極めて少なくなってしまった場合に於いて
は、変移手段の駆動用パターン信号に階段的な変化が残
ってしまい、記録トラック上を忠実にトレースすること
ができなくなってしまう。またこの階段的な変化によっ
て電気−機械変換素子等の変移手段に共振(リンギン
グ)現象が生じてしまい良好なトレースの妨げになるも
のであった。また、これを防止するため変換素子駆動回
路16中のLPFのカットオフ周波数を極めて低く設定して
やることが考えられるが、この場合駆動用パターン信号
の形状が第3図に示す如き理想的なものからかけ離れた
ものとなってしまう上に、本来の位相に対して大きな位
相遅れを生じてしまう為好ましくない。
〈発明の目的〉 本発明は上述の如き欠点に鑑みてなされたものであっ
て、キャプスタン等の移送手段の構造を高精密度化する
ことなく、回転ヘッドをその回転面と直交する方向に変
移させる変移手段を駆動する駆動信号を形成するための
パルスの周波数を高くすることによって良好な駆動信号
を得、記録トラックを忠実にトレースし得る如く構成し
た回転ヘッド型再生装置を提供することを目的とするも
のである。
〈実施例の説明〉 以下本発明を上述した如きVTRに適用した実施例につい
て詳細に説明する。
第5図は本発明の一実施例としてのVTRの要部構成を示
すブロック図である。第5図に於いて第2図と同様の構
成要素については同一番号を付与し、説明は省略する。
第5図に於いて31は電圧制御発振器(以下VCO)、32はV
CO31の出力を1/nに分周する分周器、33は端子17より入
力されるキャプスタンFG信号と分周器3の出力とを位相
比較する位相検波回路である。発振器27′は第2図に示
す発振器27に比べて発振周波数の高い発振器、29′は発
振器27′の出力をカウントしたカウンタの出力をD/A変
換し、前述の如きスティルパターン信号を出力するD/A
変換器である。
以下、動作の説明をする。VCO31の出力は1/n分周器32で
分周され位相検波回路33に供給される。位相検波回路33
では端子17より入力されたキャプスタンFGと1/n分周器3
2の出力信号とが位相比較され、そのエラー電圧によっ
てVCO31を制御している。これらは位相同期ループ(PL
L)を構成しており、VCO31からはキャプスタンFG信号
(第1のパルス)に位相同期し、周波数がn倍のパルス
信号(第2のパルス)が得られる。即ち分周器32の分周
比を1/n、VCO31の中心周波数をキャプスタンFG信号の周
波数のn倍とすることによって、カウンタ20及びプリセ
ッタブルカウンタ22でカウントされるパルス信号の周波
数をn倍とすることができる。
第6図は第2図及び第5図に示す(a)〜(g)
(c)′及び、(e)′〜(g)′各部の波形を示すタ
イミングチャートである。同図は1.5倍速再生時のタイ
ミングチャートであって、磁気テープをCTL信号の間隔
分だけ移動させた時4つのキャプスタンFGパルスが得ら
れる構成であるとしたものである。即ち入力端子17に供
給されるキャプスタンFG信号の周波数は180Hzである。
またVCO31の中心周波数を360Hz、分周器32を1/2分周器
と仮定している。更には簡単のため発振器27の発振周波
数を180Hz、発振器27′の発振周波数を360Hzとし、VCO3
1の出力パルスと発振器27′の出力及びキャプスタンFG
信号と発振器27の出力とは位相が同じと仮定している。
第6図のタイミングチャートから明白な様に、第5図に
示す加算器25の出力信号(g)′は第3図(g)に示す
理想的な駆動用パターン信号と極めて類似しており、キ
ャプスタンFG信号を直接カウントした場合の出力(第6
図(g)に示す)に比べて波形がなめらかになる。その
ため従来の駆動用パターン信号を用いた場合に比べて、
記録トラックを忠実にトレースすることができる。また
変換素子駆動回路中のLPFのカットオフ周波数を高く設
定できるので本来の位相に比べて、駆動用パターン信号
の位相遅れが小さくトラックずれが小さくなる。更に
は、駆動用パターン信号がなめらかになるので電気−機
械変換素子等の変移手段に起こりがちな機械的共振現象
の起こる可能性を小さくできるものである。
第7図は本発明の他の実施例としてのVTRの要部構成を
示す図である。本実施例のVTRはビデオ信号にパイロッ
ト信号を重畳する等の手法により、CTL信号を用いない
でトラッキングを行うタイプのVTRである。第7図に於
いて第5図と同様の構成要素については同一番号を付
す。同図は第1図のパターン信号発生回路15に代るパタ
ーン信号発生回路の一構成例を示すもので、図に於て、
該パターン信号発生回路はその全体を15″で示される。
36は後述するパワーアップクリアパルス(PUC)の入力
される端子、37は該PUCによりリセットされると共にタ
イミング信号発生回路21からのタイミング信号の立上り
又は立下りによってセットされる様に為されたRSフリッ
プ・フロップ、38は入力端子17からのキャプスタンFG信
号をカウントする下位バイナリ・カウンタで、キャプス
タンFG信号に係るVCO42の出力を1フレーム分、即ち、2
TP分受けた時点でオーバー・フロー信号(以下、OF信
号)を出力すると共に自己リセット乃至帰零する様に構
成されている。尚、上記フリップ・フロップ37の出力
は該下位カウンタ38のリセット入力に附与され、該カウ
ンタ38はそのリセット入力がハイである限りリセット状
態に維持され、これがロウになった時、カウント・イネ
ーブルとなる様に構成されている。39は下位カウンタ38
からのオーバー・フロー信号をカウントするための上位
バイナリ・カウンタ、40は下位カウンタ38のカウント出
力を下位バイナリ・データとして、又、上位カウンタ39
のカウント出力を上位バイナリ・データとして入力して
その合成カウント値をD/A変換する第5図のD/A変換器23
と同様のD/A変換器である。41は端子17に入力されたキ
ャプスタンFGをF−V変換(周波数−電圧変換)するFV
変換器である。42はFV変換器41の出力電圧に応じて発振
周波数が変化するVCOであり、その発振周波数はキャプ
スタンFG信号の周波数に比べてはるかに高く設定されて
いる。27″は高周波数発振器である。
次に以上の構成のパターン信号発生回路の動作について
第8図及び第9図(A),(B)を参照して説明する。
尚第8図中、(d−1)〜(g−1)は1.5倍速再生
時、(d−2)〜(g−2)は3倍速再生時、そして、
(d−3)〜(g−3)は0.6倍速再生時の下位カウン
タ38のカウント出力、上位カウンタ39のカウント出力、
カウンタ38及び39の合成カウント出力(又はD/A変換器4
0の出力)及び加算器25′の出力を夫々示すものであ
り、又、第9図(A)及び(B)は夫々3倍速再生時及
び0.6倍速再生時のテープ1上の記録トラックの中心軌
跡に対するヘッド2A及び2Bの走査の中心軌跡の関係を示
すものである。
先ず、装置の電源投入に伴ない、或いは、再生モードへ
の設定に伴ないフリップ・フロップ37がリセットされて
その出力がハイとなり、これにより下位カウンタ38は
リセット状態に維持される様になる。次いで、ヘッド・
モータ5によるヘッド2A及び2Bの回転が開始され、そし
て、これに伴ない回転位相検出器6から第8図(a)に
示す如きHSW信号が出力されると、第2図及び第5図の
パターン信号発生回路15に於けると同様、タイミング信
号発生回路21からは第8図(b)に示す様にこのHSW信
号の各立上り及び立下りに同期したタイミング信号が出
力される。
タイミング信号発生回路21からタイミング信号が出力さ
れると、その1つ目の信号によりフリップ・フロップ37
がリセットされてその出力がロウとなるために下位カ
ウンタ38はリセット状態を解かれ、以降、VCO42の出力
信号をカウントすることになる。また、上位カウンタ39
はタイミング信号の発生毎にリセットされる様になる。
ここで、VCO42の出力信号はキャプスタンFG信号を逓倍
したものになっており、従ってキャプスタンFG信号の2T
Pに於ける発生数が分かれば、VCO42より発生されるパル
ス信号の発生数も分かる。そこで、上述した様に、下位
カウンタ38はVCO42の発生パルスを2TP分受けた時点でOF
信号を出力すると共に自己リセット乃至帰零するためそ
のカウント出力は、1.5倍速再生時には第8図(d−
1)の様に、3倍速再生時には第8図(d−2)の様
に、又、0.6倍速再生時には第8図(d−3)の様にな
る。又、この時、該下位カウンタ38からのOF信号をカウ
ントする上位カウンタ39のカウント出力は、1.5倍速再
生時には、第8図(e−1)の様に、3倍速再生時には
第8図(e−2)の様に、又、0.6倍速再生時には第8
図(e−3)の様になる。従って、これらカウンタ38及
び39の合成カウント出力(又はD/A変換器40の出力)
は、1.5倍速再生時には第8図(f−1)の様に、3倍
速再生時には第8図(f−2)の様に、又、0.6倍速再
生時には第8図(f−3)の様になる。
この様に、キャプスタンFG信号を直接カウントするので
はなく、これを一度FV変換したのちに、周波数の高いパ
ルス信号に変換してカウントすることによって第8図に
示す如き理想的なカウント出力が得られる。
一方発振器27″は所定の高周波パルスを発振し、これを
カウンタ28でカウントし、タイミング信号でリセットす
ることによってD/A変換器40で得られる固定パターン信
号と同位相のスティルパターン信号が得られる。このス
ティルパターン信号は第8図(c)に示す如く、1フィ
ールドの走査内でヘッド2A,2Bを0から−1TP分まで連続
的に変移させるための信号である。このスティルパター
ン信号についても発振器27″の出力パルスが高周波数で
あるため、なめらかな変化を示す理想的なパターンに近
いものが得られる。
これにより加算器25からは、この時のD/A変換器40の出
力とスティル・パターン発生器24の出力とを加算する結
果、1.5倍速再生時には第8図(g−1)に示す様なパ
ターン信号が、3倍速再生時には第8図(g−2)に示
す様なパターン信号が、又、0.6倍速再生時には第8図
(g−3)に示す様なパターン信号が出力される。
ここで、第8図(g−1)の1.5倍速再生時のパターン
信号は先の第3図(g)のパターン信号と同等のもので
あり、従って、斯かるパターン信号は1.5倍速再生時の
ヘッド2A及び2Bの必要な変移を満足し得るものであるこ
とは明らかであろう。
一方、3倍速再生時及び0.6倍速再生時について第9図
(A)及び(B)を参照して考察してみると、先ず、3
倍速再生時にはテープ1上のトラック軌跡に対するヘッ
ド2A及び2Bのヘッド軌跡は第9図(A)に示す如くにな
る。即ち、図中、第4図(B)に於けると同様、A1
A2,A3,……はヘッド2Aのヘッド軌跡を、B1,B2,B3
…はヘッド2Bのヘッド軌跡を、又、a1,a2,a3……はヘ
ッド2A及び2Bと同一アジマス角の記録ヘッドによって記
録されたフィールド・トラックのトラック軌跡を示すも
のであり(尚、これについては第9図(B)について同
様である)、第1フィールドではヘッド軌跡A1をトラッ
ク軌跡a1に合わせるためにヘッド2Aに対し第1フィール
ドの走査内で0から+2TP分までの変移を連続的に与え
る必要があり、第2フィールドではヘッド軌跡B1を次の
次のトラック軌跡a2に合わせるためにヘッド2Bに対し第
2フィールドの走査内で+1TP分から+3TP分までの変移
を連続的に与える必要があり、以下、これを2フィール
ド周期で繰り返すことになる訳であるが、斯かるヘッド
2A及び2Bの必要な変移に対し第8図(g−2)に示すパ
ターン信号はこれを満足し得るものであることが解る。
又、0.6倍速再生時にはテープ1上のトラック軌跡に対
するヘッド2A及び2Bのヘッド軌跡は第9図(B)に示す
如くになる。即ち、第1フィールドではヘッド軌跡A1
トラック軌跡a1に合わせるためにヘッド2Aに対し第1フ
ィールドの走査内で0から−0.4TP分までの変移を連続
的に与える必要があり、第2フィールドではヘッド軌跡
B1を同じくトラック軌跡a1に合わせるためにヘッド2Bに
対し第2フィールドの走査内で+0.6TP分から+0.2TP分
までの変移を連続的に与える必要があり、第3フィール
ドではヘッド軌跡A2を同じくトラック軌跡a1に合わせる
ためにヘッド2Aに対し第3フィールドの走査内で+1.2T
P分から+0.8TP分までの変移を連続的に与える必要があ
り、第4フィールドではヘッド軌跡B2を同じくトラック
軌跡a1に合わせるためにヘッド2Bに対し第4フィールド
の走査内で+1.8TP分から+1.4TP分までの変移を連続的
に与える必要があり、第5フィールドではヘッド軌跡A3
を次の次のトラック軌跡a2に合わせるためにヘッド2Aに
対し第5フィールドの走査内で+0.4TP分から0までの
変移を連続的に与える必要があり、第6フィールドでは
ヘッド軌跡B3を同じくトラック軌跡a2に合わせるために
ヘッド2Bに対し第6フィールドの走査内で+1TP分から
+0.6TP分の変移を連続的に与える必要があり、第7フ
ィールドではヘッド軌跡A4を同じくトラック軌跡a2に合
わせるためにヘッド2Aに対し第7フィールドの走査内で
+1.6TP分から+1.2TP分までの変移を連続的に与える必
要があり、第8フィールドでは軌跡B4を次の次のトラッ
ク軌跡a3に合わせるためにヘッド2Bに対し第8フィール
ドの走査内で+0.2TP分から−0.2TP分までの変移を連続
的に与える必要があり、第9フィールドではヘッド軌跡
A5を同じくトラック軌跡a3に合わせるためにヘッド2Aに
対し第9フィールドの走査内で+0.8TP分から+0.4TP分
までの変移を連続的に与える必要があり、第10フィール
ドではヘッド軌跡B5を同じくトラック軌跡a3に合わせる
ためにヘッド2Bに対し第10フィールドの走査内で+1.4T
P分から+1TP分までの変移を連続的に与える必要があ
り、以下、上記を10フィールド周期で繰り返すことにな
る訳であるが、斯かるヘッド2A及び2Bの必要な変移に対
し第8図(g−3)に示すパターン信号はこれを満足し
得るものであることが解る。
この様にCTL信号を用いないVTRに於いても本発明を適用
することによって、カウントするパルス信号の周波数を
高くすることができるので、変移手段の駆動用パターン
信号がなめらかになり、変速再生時記録トラックを忠実
にトレースすることができる。また前述の実施例と同様
に、駆動用パターン信号の位相遅れも小さく、変移手段
に機械的な共振現象の起こる可能性も小さい。
尚、上記実施例の説明では逆転再生については触れなか
ったが、逆転再生時にはD/A変換器23′の出力を反転さ
せた後にD/A変換器29の出力と加算する等の手段を講ず
れば良いものである。又、周知の様に、ヘッド2A及び2B
の再生出力をもとにオート・トラッキング信号(ATF信
号)を形成してこれを加算器25′の出力に加算する様に
することにより更にきめ細かなトラッキングを行うこと
が可能になる。
〈効果の説明〉 以上説明した如く、本発明によれば移送動作による記録
媒体の移送速度の変動に基づいてその周波数が変動する
第1のパルスをもとにこれより周波数の高い第2のパル
スを形成し、この第2のパルスを用いて回転ヘッドの変
移手段の駆動信号を形成するため、階段状の変化のない
理想的な駆動信号に近い駆動信号が得られる。そのため
記録トラックを極めて忠実にトレースでき、駆動信号の
位相遅れもなく、更には変移手段の機械的共振も起こり
にくい回転ヘッド型再生装置を得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のVTRの要部の概略構成を示す図、 第2図は第1図に示すVTRのパターン信号発生回路の一
例を示す図、 第3図は第2図各部に於ける理想的な波形を示す図、 第4図(A),(B)は夫々スティル再生時及び1.5倍
速再生時のテープ上の記録トラックとヘッドの走査との
関係を示す図、 第5図は本発明の一実施例としてのVTRの要部構成を示
すブロック図、 第6図は第2図及び第5図に示す各部の波形を示す図、 第7図は本発明の他の実施例としてのVTRの要部構成を
示す図、 第8図は第7図各部の波形を示す図、 第9図(A),(B)は3倍速再生時及び0.6倍速再生
時のテープ上の記録トラックとヘッド走査との関係を示
す図である。 1は記録媒体としての磁気テープ、2A,2Bは夫々回転ヘ
ッド、3A,3Bは夫々変移手段としてのバイモルフ、10は
キャプスタン、11はキャプスタンモータ、12は第1のパ
ルスとしてのキャプスタンFG信号発生器、20はカウン
タ、22はプリセッタブルカウンタ、23はD/A変換器、25,
25′は加算器、27′,27″は高周波発振器、28はカウン
タ、29′はD/A変換器、31はVCO、32は分周器、33は位相
検波回路、38,39は夫々カウンタ、40はD/A変換器、41は
FV変換器、42はVCOである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 滝本 宏之 神奈川県川崎市高津区下野毛770番地 キ ヤノン株式会社玉川事業所内 (56)参考文献 特開 昭58−3130(JP,A) 特開 昭54−87314(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移送手段により移送されるテープ状記録媒
    体上に形成された多数の記録トラックを、変移手段によ
    りその回転面と直交する方向に変移させられる回転ヘッ
    ドによってトレースすることにより記録信号を再生する
    装置において、 前記テープ状記録媒体の移送速度の変動に基づいてその
    周波数が変動する第1のパルスを形成する手段と、 前記第1のパルスをもとに前記第1のパルスより周波数
    の高い第2のパルスを形成する手段と、 前記第2のパルスをもとに前記変移手段を駆動する駆動
    信号を形成する手段と を備える回転ヘッド型再生装置。
JP58175379A 1983-09-22 1983-09-22 回転ヘッド型再生装置 Expired - Lifetime JPH0752498B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58175379A JPH0752498B2 (ja) 1983-09-22 1983-09-22 回転ヘッド型再生装置
US06/652,762 US4780774A (en) 1983-09-22 1984-09-20 Rotary head type reproducing apparatus having a head shifter for accurately shifting the rotary head

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JPS6069813A JPS6069813A (ja) 1985-04-20
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5467314A (en) * 1977-11-08 1979-05-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd Magnetic recording reproducer
JPS583130A (ja) * 1981-06-30 1983-01-08 Sony Corp 磁気記録再生装置

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JPS6069813A (ja) 1985-04-20

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