JPH0752408A - インクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェット記録装置Info
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- JPH0752408A JPH0752408A JP20668993A JP20668993A JPH0752408A JP H0752408 A JPH0752408 A JP H0752408A JP 20668993 A JP20668993 A JP 20668993A JP 20668993 A JP20668993 A JP 20668993A JP H0752408 A JPH0752408 A JP H0752408A
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Abstract
ッドの不吐出検知を高精度に行えるようにする。 【構成】 記録ヘッドや記録装置の特性情報に応じて、
前記記録ヘッドの不吐出検知や記録ヘッドの熱特性測定
の駆動条件を変更するか、あるいは記録ヘッドや記録装
置の特性情報に応じて、前記不吐出判定の判定条件を変
更するように構成したインクジェット記録装置。
Description
置、特に不吐出検知が可能なインクジェット記録装置に
関するものである。
は、吐出を行わない状態で長時間放置された場合など、
特に吐出口近傍のインク液路内においてインクが増粘し
正常な吐出が行われなくなることがある。また、比較的
印字デューティーが高い記録を行う場合などに吐出が連
続的に行われると、吐出に伴って上記液路内のインク中
に生じる微細な気泡が成長し、この成長した気泡が液路
内に残留して吐出に影響を及ぼし、同様に正常な吐出が
行われなくなることがある。この気泡については、上述
のように吐出に伴って生ずるもの以外に、インク供給路
の接続部等、インク供給系においてインク中に混入する
ものもある。
下がるばかりでなく、正常に吐出できない状態で記録ヘ
ッドで高デューティーの印字を行おうとすると、記録ヘ
ッドの状態が正常な場合よりはるかに高い温度まで昇温
し記録ヘッド自体にダメージが生じ、耐久性が損なわれ
る場合がある。
は、インクジェット記録装置では、例えば、吐出を行わ
ないときに記録ヘッドの吐出口面を被覆してインクの増
粘を防止するキャッピング処理、このキャッピング状態
で吐出口からインクを吸引して増粘インクを排出させる
インク吸引、インク吸収体等で構成される所定のインク
受けに通常の記録時と同様にインクを吐出し同様に増粘
インクを排出する空吐出などの吐出回復処理が行われ
る。
投入時や記録動作中所定の時間間隔で自動的に行われた
り、あるいはユーザーが必要に応じて回復ボタン等を押
下することによって行われていた。
をするインクジェット記録装置においては、頻繁に電源
のオン・オフを繰り返すユーザーが使用した場合、吐出
回復処理を行う回数が不必要に増加し、インク消費量、
吐出口から吸引された廃インクの量が増加する問題があ
る。一方、ユーザーがその判断に応じ回復ボタンを操作
して回復処理を行うものにおいては、ユーザーには記録
ヘッドが正常な状態にあるのか、不吐出の状態であるの
かが実際に印字を行わないとユーザーにはわからず、信
頼性に欠けるという問題点がある。
ドに生じる温度上昇及び空吐出後の記録ヘッドに生じる
温度の降下に応じて、記録ヘッドが不吐出か否かを判断
する技術が提案されている。記録ヘッドが正常な吐出状
態である場合と、不吐出の状態である場合を比較する
と、吐出状態が正常な場合は空吐出により生じた熱の一
部はインクに伝わり、その内の一部はインクを膜沸騰さ
せるのに使われ、また一部はインク滴と共に記録ヘッド
の外部へ出ていく。すなわち、記録ヘッドが不吐出の状
態である場合、昇温の温度差も降温の温度差も良好に吐
出が行われるときよりも大きくなる。従って、例えば昇
温と降温の温度変化が(例えば、その和が)所定値を越
えた場合は、その記録ヘッドに不吐出が生じていると判
断することができる。
で不吐出の検知に用いている、空吐出による記録ヘッド
の昇温には、記録ヘッドの発熱特性、蓄熱特性のばらつ
きなど記録ヘッドの個体差や電源電圧のばらつきなどの
記録装置本体の個体差などにより、ばらつきを生じる。
このようなばらつきが大きい場合においても、高精度に
記録ヘッドの不吐出の検知を行えるようにするのが本発
明の目的である。
録ヘッドや記録装置の特性情報に応じて、前記記録ヘッ
ドの不吐出検知や、記録ヘッドの熱特性測定の駆動条件
を変更するか、あるいは記録ヘッドや記録装置の特性情
報に応じて前記不吐出判定の判定条件を変更することに
より、上記目的を達成するものである。
して説明する。
ット記録装置の構成例を説明する。
ェットカラープリンターを示す。記録ヘッド1は、複数
のノズル列を有しインク滴を吐出することにより、記録
媒体12上にドット形成により画像記録を行うデバイス
である。(本図では、記録ヘッド固定レバー4におおわ
れて直接図中には示されていない。)また、後述のよう
に、本実施例では、複数色のインク滴を吐出可能なよう
に、複数の印字ヘッドが一体となって記録ヘッド1を形
成している。異なる印字ヘッドからは異なる色のインク
が吐出され、これらのインク滴の混色により記録媒体1
2上に色画像が形成される。
よりプリンタ本体の電気回路から印字ヘッドに伝達され
る。印字ヘッド列1K(ブラック)、1C(シアン)、
1M(マゼンタ)、1Y(イエロー)は、本実施例で
は、4色分の記録ヘッドが一体となって構成されてい
る。その記録ヘッド1はキャリッジ3に着脱自在になっ
ている。往走査ではこの順序でインクを吐出する。例え
ば、レッド(以下R)を作る場合、まずマゼンタ(以下
M)が記録媒体12上に着弾され、その後Mのドッド上
にイエロー(以下Y)が着弾されてレッドのドットとし
て見えるようになる。以下同様にグリーン(以下G)の
場合は、C、Yの順番に、ブルー(以下B)では、C、
Mの順番にそれぞれ着弾し色を形成する。ただし、各印
字ヘッドは一定間隔(P1)を持って配置されているた
め、例えば、Gのベタ印字をするときCを印字した後に
2*P1分遅れてYの印字が行われる。すなわち、Cベ
タの上にYベタを印字することになる。
によりキャリッジの走査速度及び印字位置を検出して主
走査方向の移動制御を行う。この動力源はキャリッジ駆
動モーターであり、タイミングベルト8により伝達され
てガイド軸6、7上を矢印a,b方向へ移動する。この
主走査動作中に印字が行われる。桁方向の印字動作は片
方向印字と両方向印字がある。通常、片方向印字はキャ
リッジがホームポジション(以下HP)から反対方向に
移動するとき(往方向)のみ印字し、HPに戻る方向
(復方向)は印字動作を行わない。それに対して両方向
印字は、往、復両方向のとも印字動作を行う。よって高
速度の印字が可能になる。
ーにより駆動されたプラテンローラー11により記録媒
体12が送られる。同図矢印c方向に給紙され、印字位
置に到達したら上記印字ヘッド列により印字動作が行わ
れる。
いて述べる。図4および図5に示すようにキャリッジ3
内には、K、C、M、Yのインクを各々吐出する4つの
印字ヘッド(図2)とインクを貯蔵、供給するインクタ
ンク2bk、2c、2m、2yが搭載されている。これ
ら4つのインクタンクは各々キャリッジ3に着脱可能な
構成で、インクがなくなった時点で新たなインクタンク
を色別に交換することができる。
をキャリッジ3に位置決めし、固定するためのものであ
り、キャリッジ3のボス3bと記録ヘッド固定レバー4
の穴4aが回転自在に嵌合しており、記録ヘッド1は上
記レバーの開閉によって記録ヘッドが交換可能になる。
また、記録ヘッド固定レバー4とキャリッジ3のストッ
パー3dが噛み合うことによって上記記録ヘッド1をキ
ャリッジ3上に正確に固定する。さらに、記録ヘッド1
上部の接点群が接合することにより4色分の印字ヘッド
の吐出ヒーター駆動の駆動信号、前述のヘッド特性、ダ
イオードセンサー値等が記録装置本体から送信あるいは
検知可能となる。
2、図3に示すように、印字ヘッドは列状に設けられた
複数個の吐出口Aよりインク滴を吐出させるために、印
加電圧が供給され熱エネルギーを発生される電気熱変換
体(以下、吐出ヒーターB)が各吐出口毎にヒーターボ
ード20G上に配設されている。そして駆動信号の印加
によって、全吐出ヒーターBを加熱しインク滴を吐出さ
せる。ヒーターボード20Gには、吐出ヒーターBが複
数個並んで配置された吐出ヒーター列20Dが配設さ
れ、その近傍にはインク滴を吐出しないダミー抵抗20
Eが配設されている。前記ダミー抵抗20Eは、吐出ヒ
ーターBと同様の条件で作成されたものであるため、こ
の抵抗値を測定することにより一定電圧を印加した場合
の吐出ヒーターの生成エネルギー(Watt/時)が検知で
きる。吐出ヒーターの発生エネルギーは、印加電圧V
(Volt)、吐出ヒーター抵抗値R(Ω)のときV 2/R
で算出できるので、上記抵抗体のばらつきによって吐出
ヒーターは特徴が変わることになる。これら抵抗体は、
製作時のばらつきとして、例えば±15%のばらつきを
有する場合がある。この吐出ヒーターの特性のばらつき
を検知して各記録ヘッドごとに最適な駆動条件を設定す
ることにより、記録ヘッドの高寿命化、高画質化が可能
となる。
は、インクに熱エネルギーを投入しインクを吐出させて
いるため、記録ヘッドの温度管理が必要となる。そのた
め、ヒーターボード上には、ダイオードセンサー20C
が配設され、吐出ヒーター近傍の温度を測定し、インク
吐出あるいは温度調節用の投入エネルギーを制御してい
る。
おり、ヘッド交換時には吐出ヒーター特性、吐出ヒータ
ー熱特性を測定する。(吐出ヒーターの熱特性の測定に
ついては後述する。)吐出ヒーター特性は、ダミー抵抗
20E(図3)の抵抗値を測定する。印字ヘッドの駆動
に定電圧駆動を用いる場合、吐出ヒーターの抵抗値がわ
かればどの程度エネルギーを投入すれば良いかわかる。
らつきが272. 1Ω±約15%の例の場合について説
明する。図6に示すように抵抗値のばらつきを13ラン
クに分割する。中心値をランク7とし、1ランク中の抵
抗値の幅は約8Ωで全体のばらつきの約2. 3%となっ
ている。このランク数は細かく分割した方が高精度のヘ
ッドランク設定が可能だが、その分、記録装置本体側の
ランク読み取り回路も高精度化が必要である。記録装置
がヘッドランクを読み取った後、記録装置本体中の記憶
部材(EEPROM、NVRAM 等)に書き込む場合は、上記1〜
13の数字を4ヘッド分、各々記憶することとなる。
て説明する。(以下、本実施例における、ヘッドランク
に対応した駆動パルスの基本波形を単に”基本波形”と
呼ぶ。)この駆動パルスの基本波形は重要であり、これ
をもとに各種の記録ヘッドの駆動を行う。
形を基本として行う。ヘッドランクに応じ、記録ヘッド
の吐出状態が安定であり、かつ吐出ヒーターの高寿命化
が達成できるよう、駆動波形を設定している。よって、
通常の環境化においては、記録ヘッドが特に高デューテ
ィーな印字により自己昇温していなければ、基本波形の
ままで印字を行っても良い。本実施例では、基本波形と
してダブルパルス波形を用いている。記録ヘッド温度が
所定の温度より小さい場合は、上記サブヒーターによる
温度調節を行い吐出量を補償する。逆に、記録ヘッドの
温度が所定の温度以上の場合、相対的に先のパルス(プ
レヒートパルス)のパルス幅を短い方向に変調すること
(PWM制御)により吐出量の調節を行う。
形に基づいて行う。予備吐出は記録ヘッドの吐出ノズル
内のリフレッシュを目的に行うものであり、記録ヘッド
が高温となり吐出量が増大しても、吐出量を調節する必
要はない。プレヒートパルスのパルス幅は、最大のもの
(すなわち、基本形のパルス波形そのもの)を用い、回
復性を良くする。
プレヒートパルスのパルス幅が十分に長いことが要求さ
れる。すなわちPWM制御では、記録ヘッドの温度が高
温になるに従いプレヒートパルスを短くするため、基本
波形におけるプレヒートパルスの幅が短ければ、PWM
制御における制御可能温度範囲が狭くなってしまう。よ
って、上記基本波形のプレヒートパルスの幅をあまり小
さく設定することは好ましくない。
まり、ヘッドランク)が小さくなると、それに従いプレ
ヒートパルスのパルス幅も短くしないと、プレヒートパ
ルスによるインクの発泡(以下、プレ発泡)が起こって
しまい安定な吐出ができなくなってしまう。
本波形のプレヒートパルスを設定する必要があり、吐出
ヒーターの抵抗値に比例したプレパルス幅の設定にはな
っていない。
下、メインヒートパルスと呼ぶ)もヘッドランクに応じ
て変更しないと安定な吐出状態を得ることができないた
め、図7のように、ヘッドランクが大きくなるに従い、
パルス幅が長くなるように設定している。
波形が構成される。
ヘッドの温度上昇と空吐出終了後の温度降下の温度変化
は、記録ヘッドの発熱特性や蓄熱特性などに大きく影響
される。本実施例では、ヘッドランクに応じた上記基本
波形のプレパルスにより吐出ヒーターを駆動し、それに
よる記録ヘッドの温度上昇の温度差と、パルス印加終了
から所定の時間後までの温度降下の温度差より、吐出ヒ
ーターの熱特性を測定する。
合や、吐出量の大小のばらつきなどで、記録ヘッドごと
に異なっている。吐出ヒーターに同じエネルギーを投入
しても蓄熱しやすい記録ヘッドは高温まで昇温するが、
蓄熱しにくい記録ヘッドは熱エネルギーが発生するとす
ぐに放熱してしまうのであまり昇温しない。また、吐出
ヒーターのシート抵抗などのばらつきなどにより発熱特
性は記録ヘッドごとに異なる。また、記録装置本体のヒ
ーター駆動本体電源の駆動電圧のばらつきにより、本体
ごとにも発熱特性は異なる。
基本波形のプレパルス幅のパルスを15kHzで1秒間
の吐出ヒーターへの印加を行い、その前後の温度変化よ
り記録ヘッドの熱特性を測定する。
説明する。まず、パルス印加前の記録ヘッドの温度(図
中、T1 )を測定する。前述のように、上記基本波形の
プレヒートパルス幅のパルスを15kHz、1秒間印加
するとともに、印加終了直前の記録ヘッドの温度(図
中、T2 )を測定する。ヘッド温度は20msec. ご
とに常時、取得し、ノイズを抑えるため4回の移動平均
を取っている。
記録ヘッドの熱特性を示す値ΔTsを次のように算出す
る。
ば高デューティー印字の後など、記録ヘッドの温度が変
化している場合の影響を極力避けるためである。なお、
上記基本波形のプレパルス幅は十分に短く、熱特性測定
のためのパルス印加によりインクの発泡は生じない。ま
た、この記録ヘッドの熱特性の測定に基本波形のテーブ
ルを用いることにより、用意するテーブルが少なくてす
むというメリットがある。
動パルスを吐出ヒーターに印加し、それによる記録ヘッ
ドの温度上昇とその後の温度降下の温度差を測定し、温
度変化の大きさ示す値ΔTiを算出する。そのΔTi
と、上記吐出ヒーターの熱特性ΔTsにより決まる判定
のしきい値ΔTthを比較し、記録ヘッドの不吐出の判
定を行う。
による温度変化の大きさを示す値ΔTiを測定する方法
を具体的に説明する。まず、駆動パルス印加前の記録ヘ
ッドの温度(図中、T4 )を測定する。続いてヘッドラ
ンクに応じた上記基本波形の駆動パルスを6. 125k
Hzで5000発(約0. 8秒)印加するとともに、印
加終了直前の記録ヘッドの温度(図中、T5 )を測定す
る。その後、駆動パルス印加終了から0. 8秒経過後の
記録ヘッド温度(図中、T6 )を測定する。記録ヘッド
温度は20msec. ごとに常時、取得し、ノイズを抑
えるため4回移動平均を取っている。
空吐出による記録ヘッドの昇降温の大きさを示す値、Δ
Tiを次のようにして算出する。
である場合と、正常な吐出状態である場合について、Δ
TiをΔTsに対してプロットしたものが図10であ
る。記録ヘッドが不吐出の状態である場合は、ΔTiは
ΔTsにほぼ比例している。また、記録ヘッドが正常な
吐出状態である場合は、ΔTiのΔTsに対する変化率
は小さく、厳密には比例の関係ではない。この原因はΔ
Tsにより吐出量が変わっているためと考えられる。す
なわち、ΔTsが大きいと、不吐出検知の空吐出による
昇温が大きく、ヒーター近傍のインク温度が上がり、吐
出量が増加することにより、吐出されたインク滴により
記録ヘッド外部に持ち出される熱エネルギーが増え、Δ
Tiは(ΔTiがΔTsに比例している場合より)やや
小さくなる。
つきを考慮し、ΔTsより不吐出判定のしきい値ΔTt
hを次のように算出する。(図10では破線で示されて
いる。) ΔTth = 0. 571・ΔTs+17 この判定のしきい値ΔTthと、測定されたΔTiの関
係より ΔTi ≧ ΔTth −−−−> 不吐出 ΔTi < ΔTth −−−−> 正常吐出 と、判定する。図10からわかるように不吐出判定のマ
ージンは十分にある。
を、ヘッドランクに応じた基本波形の駆動パルスで行う
ことにより、記録ヘッドの耐久性の向上、過昇温の防止
による記録ヘッドの保護を達成する。
を行わず固定の駆動パルスで不吐出の検出、熱特性の補
正を行う場合には、シート抵抗の大きな記録ヘッドにつ
いては、不吐出検知の空吐出により発生する熱量が小さ
いため、不吐出判定のマージンが小さくなるという問題
が発生する可能性がある。本実施例では、上述のよう
に、記録ヘッドのランクに応じた駆動パルスによる不吐
出検知の空吐出の駆動および記録ヘッドの熱特性の測定
を行うので、例えば、シート抵抗の大きい記録ヘッドに
は大きめのエネルギーを投入する。その結果、十分大き
な判定のマージンを得ることができる。
の設定のため、不吐出検知の空吐出により発生する熱エ
ネルギーや、記録ヘッドの熱特性の測定のためのパルス
印加により発生する熱エネルギーは、ヘッドランクによ
らず一定にはなっていない。しかし、不吐出検知の空吐
出や、熱特性の測定のためのパルス印加をヘッドランク
によらず固定の駆動で行った場合と比較すると、本実施
例の駆動では発生する熱エネルギーのヘッドランクによ
る違いははるかに小さく、ΔTs、ΔTiの測定による
ばらつき以下である。
応する上記基本波形の駆動パルスを印加した場合に発生
する熱エネルギーのヘッドランク間の比と、それと同様
に基本波形のプレパルスを印加した場合に発生する熱エ
ネルギーのヘッドランク間の比は、できる限り一定にな
るように(本実施例では6%以下)基本波形は設計され
ている。仮に、ヘッドランクの大きい記録ヘッドとヘッ
ドランクの小さいものがあり、測定誤差やヘッドランク
以外の特性の違いが全くないとすると、そのヘッドにつ
いて測定したΔTs、ΔTiは、ヘッドランクの大きい
記録ヘッドについて測定したものが他方と比べいくらか
大きめになるはずである。しかし、ヘッドランクの違い
により発生する熱エネルギーの違いによる上記のΔTs
とΔTiの大きさの違いは、図10における記録ヘッド
の熱特性(ΔTs)によるΔTsとΔTiの大きさの違
いと、ほぼ同じ方向のばらつきを持つ。それは、例えば
正常吐出の場合には、発生する熱エネルギーが大きけれ
は吐出量も増加する、つまり発生する熱エネルギー量の
違いは、記録ヘッドの熱特性の違いと、現象的にはほぼ
同じ記録ヘッドの昇温への影響を持つからである。よっ
て、発生する熱エネルギーのヘッドランクによる違いに
よっては、不吐出判定のマージンが小さくなりにくいこ
とがわかる。
パルスを用いて記録ヘッドの熱特性ΔTsの測定を、ま
た基本波形を用いた駆動で空吐出による昇降温の大きさ
ΔTiの測定を行ったが、本発明はこの構成に限るもの
ではなく、ΔTsとΔTiの測定用の駆動パルス波形の
ヘッドランクによるテーブルを用意しても良い。(ΔT
sの測定はそのテーブルのプレヒートパルスを用いる)
また、ΔTsの測定とΔTiの測定のそれぞれにテーブ
ルを用意しても良い。また、計算式を用意し、それによ
り駆動パルス波形を算出しても良い。
ルス波形を変更したが、本発明はこの構成に限るもので
はなく、記録ヘッドの耐久性の許す範囲で駆動パルス
の、駆動電圧や、パルス数を変更しても良い。本実施例
はヘッドランクにより、不吐出検知による記録ヘッドの
発熱量、または記録ヘッドに投入するエネルギーをコン
トロールし、記録ヘッドの保護を図りつつ、高精度の不
吐出の検知を行うものである。
thを、ΔTsの一次の関数として算出したが、本発明
はこの構成に限るものではなく、より高次の曲線でΔT
thを求めても良いし、ΔTsによりテーブルから適当
なしきい値を選ぶ構成にしても良い。
定は吐出ヒーターの駆動による昇温と、その後の降温の
両方の温度差を用いて行ったが、本発明はその構成に限
るものではない。例えば、ヘッドの温度が安定した状態
においてのみ、ΔTs、ΔTiの測定を行う場合には、
昇温、または降温の片方だけでも十分な精度で測定を行
うことができる。
能温度範囲を大きくするため、ヘッドランクに応じた駆
動波形のテーブル(基本波形)は、前述のように投入エ
ネルギーがヘッドランクにより一定になるようには設定
しなかった。しかし、例えば駆動周波数が遅いなど印字
による昇温があまり問題にならない記録装置において
は、本実施例の基本波形に相当するテーブルを、投入エ
ネルギーがヘッドランクによらず一定になるように、あ
るいは発生熱量がヘッドランクによらず一定になるよう
に、設計しても良い。この場合はヘッドランクのΔTi
への影響が全くなくなるというメリットがある。
測定において発生する熱量のヘッドランクによる違いが
大きい場合は、不吐出判定のしきい値をΔTsだけでは
なく、ヘッドランクによっても補正を行っても良い。
いは記録装置に付け換えて使用する構成の記録装置にお
いては、ヘッドの特性により各条件を変更することが有
効である。それにより異なるタイプの記録ヘッドにおい
て、その記録ヘッドに適した設定で不吐出の検出を行う
ことができる。
吐出検知の空吐出をヘッドランクに応じて上記基本波形
の駆動パルスを用いて行い、更に記録ヘッドの熱特性に
対応して空吐出の発数を変更する。それにより不吐出検
知の精度を高める。本実施例に用いる記録装置の構成、
吐出ヒーター特性(ヘッドランク)の測定、駆動パルス
の基本波形については第1実施例と同じである。
に、ΔTsが小さいヘッドについては吐出による昇温が
小さいため、ΔTsが大きい場合と比べ、比較的に不吐
出判定のマージンが小さい。そこで、本実施例では、吐
出ヒーターの熱特性により空吐出の発数を変更し、ヘッ
ドランクによらず一定以上の不吐出判定のマージンを確
保する。逆に、ΔTsが大きく、マージンが必要以上に
ある記録ヘッドについては、不吐出検知の空吐出の発数
を減らし、無駄なエネルギーの投入や、不必要な記録ヘ
ッドの昇温を防ぐ。
知の空吐出の発数を選ぶテーブルを図11に示す。空吐
出の発数を増減すると空吐出に要する時間も変わるが、
それに応じて空吐出終了時からT6 測定までの時間間隔
も変更する(図9参照)。上記のように、T4 とT 5、
T 5とT6 の測定の時間間隔がΔTsにより変わる以外
は、具体的なΔTiの測定方法は第1実施例と同じであ
る。
ヘッドの吐出状態が正常である場合、不吐出である場合
ともに、ヘッドランクとΔTsによらず、それぞれΔT
iはほぼ一定であるので、不吐出判定のしきい値ΔTt
hは ΔTth = 32 (℃) と、固定値で判定を行う。判定基準は第1実施例と同様
に、 ΔTi ≧ ΔTth −−−−> 不吐出 ΔTi < ΔTth −−−−> 正常吐出 空吐出の発数を増やせば不吐出判定のマージンが大きく
なることを、図12を用いて説明する。図12には、記
録ヘッド温度が室温で安定している状態から、空吐出を
連続して行った場合の記録ヘッドの温度変化を示してい
る。図中、実線は記録ヘッドが正常な吐出状態の場合、
破線は不吐出の場合を示す。空吐出を開始すると記録ヘ
ッドは昇温する。そして空吐出発数が多くなり(つま
り、図中では空吐出の時間が長くなると)徐々に昇温は
飽和していく。
(図中、(a) )ではまだ昇温は飽和してなく、発数が多
くなると記録ヘッドが正常な吐出状態である場合と、不
吐出状態の場合の温度差も大きくなる。よって空吐出の
発数を変えることにより、空吐出による昇温の程度も変
わり、不吐出判定のマージンも変わる。
構成においては主に記録ヘッドの蓄熱特性を反映してい
る。ΔTsの小さいヘッドは吐出ヒーターで発生した熱
の放熱が速いものである。そのため、空吐出発数を増や
して、より多くの熱エネルギーを発生させても、過昇温
によるヘッドのダメージにはつながりにくい。逆に、Δ
Tsの大きい記録ヘッドは蓄熱しやすいヘッドであり、
第1実施例の図10に示させるように、大きく昇温して
る。よって、空吐出の発数を減らすことは不必要な昇温
を防ぐことになり、ヘッドの保護につながる。
発数の変更の設定により、不吐出判定のマージンがほぼ
一定になるようにした。しかし、不吐出判定のマージン
は実使用上は一定以上であれば問題はないので、例え
ば、ΔTsが所定の値より小さい記録ヘッドについての
み、不吐出検知の空吐出の発数を最低必要なマージンを
得るのに必要なだけ増やす構成にしても良い。このよう
な場合には、不吐出判定のしきい値ΔTthは、ΔTs
について、あるいはΔTsとヘッドランク両方について
補正することにより、高精度で不吐出検知を行うことが
できる。
sにより不吐出検知の空吐出の発数を変更することによ
り、熱特性によらず一定以上の判定のマージンを確保し
た。しかし、本発明の構成はこれに限るものではない、
ΔTsによって空吐出の駆動電圧を変更しても良いし、
駆動パルスを変更してもよい。すなわち、本実施例で
は、ΔTsにより、記録ヘッドの耐久性に問題がない範
囲で、不吐出検知の投入エネルギーを変更することによ
り、ΔTsによらず一定以上の不吐出判定のマージンを
確保するものである。
知のための空吐出を固定パルス波形の駆動で行う。そし
て、不吐出の判定における判定条件を上記ヘッドランク
と、上記記録ヘッドの熱特性により補正する。本実施例
に用いる記録装置と、記録ヘッドの熱特性の取得方法は
第1実施例と同じである。
ッドランク7に相当する駆動パルス波形により不吐出検
知の空吐出を行い、それによる昇降温の大きさを示す値
ΔTiを取得する。不吐出判定のしきい値ΔTthを、
ヘッドランクと、記録ヘッドの熱特性より、以下に示す
ように決める。
り、ヘッドランクよりbHRを決めるテーブルを図13に
示す。
空吐出に用いる駆動パルスを、ヘッドランク等により変
更する制御を行ったが、記録ヘッドの耐久性が十分あ
り、先に述べた吐出ヒーター駆動により耐久性が低下す
る弊害の可能性がないと考えられる場合には、本実施例
のように空吐出を固定パルスで行うことにより制御をシ
ンプルにすることができる。
ランク)によるΔTiのばらつき方と、蓄熱特性などに
よるばらつき方(先に述べたように本実施例の熱特性は
主に蓄熱特性を反映している)が異なり、それらが合わ
さりΔTiのばらつき全体が大きくなっている場合に
は、特に、本実施例のようにばらつきの主原因ごとに補
正を行うことは、不吐出判定の精度を高めるのに効果が
ある。
の補正を計算式を用いて行い、ヘッドランクによる補正
はテーブルより値を選んで行ったが、本発明はこの構成
に限るものではない。例えば、熱特性による補正、ヘッ
ドランクによる補正の両方とも計算式を用いて判定のし
きい値を補正する構成にしても良い。
ーターの駆動を行っても良い。これは、インクが高粘度
となりそのまま吐出ヒーターを駆動しても正常に吐出し
難いが、インクの温度を上げることにより吐出し易くな
る場合に有効である。本実施例の構成においては、記録
装置の温度調節用のヒーターであるサブヒーター20F
を駆動することにより、不吐出検出前の記録ヘッドの保
温を行うことが有効である。サブヒーターは直接記録ヘ
ッド中のインクに接しないように設計され、大きなエネ
ルギーを短時間で投入しても、インクが発泡し、記録ヘ
ッド中に泡を生成するなどの弊害が起こりにくいためで
ある。
動の後、記録ヘッドの温度がある程度まで安定するのに
必要な期間、不吐出検知を待機することも不吐出判定の
精度を高めるのに有効である。
本体の特性にも応じた不吐出検知の補正を行う。本実施
例では、その一例として、記録装置のヒーター駆動の本
体電源の駆動電圧のばらつきの補正を行う。記録装置製
造時に電源電圧を測定し、記録装置本体の情報記憶手段
(EEPROMや、NVRAM 等)に記憶させておく。第1実施例
では、記録ヘッドのシート抵抗に基づきヘッドランクを
決め、それによって吐出ヒーターの熱特性値ΔTsの測
定、記録ヘッドの不吐出の検出のための空吐出の駆動を
上記基本波形から選んだ。本実施例では記録装置の本体
の電源電圧のばらつきにより上記基本波形から駆動波形
を選ぶ際に補正を行う。それにより、記録装置の本体電
源の電圧にばらつきがある場合でも、投入エネルギーや
発熱の大きさを補正できる。それにより、更に高精度な
不吐出の検知が可能となる。具体的には、記録装置本体
製造時に上記電源電圧ばらつきの大きさに対応した補正
値を選び、記録装置本体上のEEPROMに書き込む。電源電
圧と上記補正値の対応を図14に示す。そして、吐出ヒ
ーターの熱特性値の測定や、不吐出検知の空吐出を行う
ため、上記基本波形のテーブルより駆動パルスの波形を
選ぶ際、ヘッドランクに補正値を足した値に対応した駆
動パルス波形を選択する。
吐出ヒーターの熱特性値の測定、不吐出検知の空吐出を
行う。その後の具体的な吐出ヒーターの熱特性値や、不
吐出検知の方法、および不吐出判定の方法は第1実施例
と同じである。
圧のばらつきに応じて、基本波形からの駆動条件の選択
を補正したが、本発明の構成はこれに限るものではな
い。記録装置本体の駆動電圧のばらつきに応じてΔT
s、ΔTiを補正しても良いし、不吐出判定の条件の変
更により補正しても良い。
測定を行う場合に、記録装置本体の駆動電圧のばらつき
に応じて駆動条件を補正したが、記録装置の本体電源の
ばらつきの補正は、記録装置の印字や、信頼性向上のた
めの空吐出等にも有効であり、それにより投入エネルギ
ーを更に高精度にコントロールでき、記録ヘッドの耐久
性の向上、吐出量の安定化、吐出状態の安定化などに貢
献する。
ド上に設けられたダミー抵抗の抵抗値から吐出ヒーター
特性(ヘッドランク)を測定した。だが、本発明におい
てはヘッドランクの測定をこの構成に限るものではな
い。例えば、ヘッド製造時などにヘッドランクの測定を
行い、記録ヘッドに情報記憶手段を設け、それにヘッド
ランク情報を記憶させ、記録装置本体で読みとる構成に
しても良い。更に、ヘッドランクの測定は記録ヘッド上
に設けられたヒーターの抵抗値を測定することによると
は限らない。例えば、記録ヘッド昇温しない条件で印字
を行い、印字物の印字濃度よりヘッドランクを判断して
も良い。しかし、記録ヘッドに情報記憶手段を設けるこ
とは、いくらかのコストアップにつながる。
ターの熱特性の測定は、実際に吐出ヒーターを駆動して
行った。しかし、本発明はその構成に限るものではな
い。例えば、第1実施例の構成のヒーターボード20G
上に構成された記録ヘッド温度調節用のサブヒーター2
0Fにより熱特性測定を行っても良い。しかし、その場
合にはそのデータを吐出ヒーターのデータとして用いる
には何らかの補正を行う必要が考えられる。また、記録
ヘッドの製造時に予め測定しておき、記録ヘッドに情報
記憶手段を設け、それに記憶させておいても良い。な
お、本実施例のように記録装置本体で吐出ヒーターを駆
動して熱特性値を取得する方法は、記録ヘッドの特性が
長期の駆動により変化する場合、例えば吐出ヒーターの
表面の状態の変化などがある場合には、例えば一定期間
ごとに熱特性値の取得を行うことにより記録ヘッドの特
性の変化に対応できるメリットがある。
の特性情報に応じて前記記録ヘッドの不吐出検知や、記
録ヘッドの熱特性測定の駆動条件を変更すること、ある
いは記録ヘッドや記録装置の特性情報に応じて前記不吐
出判定の判定条件を変更することにより、過昇温などか
ら記録ヘッドを保護し、高精度な記録ヘッドの不吐出検
知が可能となった。
を示す図
基本波形を示す図
sの測定を示す図
る昇降温ΔTiの測定を示す図
を示す図
対応を示す図
ドの昇温特性を示す模式図
を決定するためのテーブル
動電圧と補正値の対応を示す図
Claims (16)
- 【請求項1】 記録ヘッドの吐出に伴う昇温による温度
変化、吐出後の降温による温度変化、あるいはその両方
の温度変化の相互関係のいずれかにより記録ヘッドの不
吐出を判定する不吐出検知手段を有するインクジェット
記録装置において、記録ヘッドあるいは記録装置の特性
情報に応じて、前記不吐出検知のために行われる吐出の
駆動条件を変更する手段を有することを特徴とするイン
クジェット記録装置。 - 【請求項2】 請求項1のインクジェット記録装置にお
いて、少なくとも記録ヘッドのヘッドランクに応じて、
前記不吐出検知のために行われる吐出の駆動条件を変更
する手段を有することを特徴とするインクジェット記録
装置。 - 【請求項3】 請求項2のインクジェット記録装置にお
いて、少なくとも記録ヘッドのヘッドランクと熱特性に
応じて、前記不吐出検知のために行われる吐出の駆動条
件を変更する手段を有することを特徴とするインクジェ
ット記録装置。 - 【請求項4】 記録ヘッドの吐出に伴う昇温による温度
変化、吐出後の降温による温度変化、あるいはその両方
の温度変化の相互関係のいずれかにより記録ヘッドの不
吐出を判定する不吐出検知手段を有するインクジェット
記録装置において、少なくとも記録ヘッドのヘッドラン
クに応じて、前記不吐出検知における不吐出判定条件を
変更する手段を有することを特徴とするインクジェット
記録装置。 - 【請求項5】 請求項4のインクジェット記録装置にお
いて、少なくとも記録ヘッドのヘッドランクと熱特性に
応じて、前記不吐出検知における不吐出判定条件を変更
する手段を有することを特徴とするインクジェット記録
装置。 - 【請求項6】 請求項1のインクジェット記録装置にお
いて、記録ヘッドあるいは記録装置の特性情報に応じ
て、前記不吐出検知における不吐出判定条件を変更する
手段を有することを特徴とするインクジェット記録装
置。 - 【請求項7】 請求項2または3のインクジェット記録
装置において、少なくとも記録ヘッドのヘッドランクに
応じて、前記不吐出検知における不吐出判定条件を変更
する手段を有することを特徴とするインクジェット記録
装置。 - 【請求項8】 請求項7のインクジェット記録装置にお
いて、少なくとも記録ヘッドのヘッドランクと熱特性に
応じて、前記不吐出検知における不吐出判定条件を変更
する手段を有することを特徴とするインクジェット記録
装置。 - 【請求項9】 請求項7または8のインクジェット記録
装置において、記録ヘッドに設けられたヒーターの駆動
による昇温による温度変化または降温による温度変化、
あるいはその両方の温度変化の相互関係のいずれかによ
り、記録ヘッドの熱特性を測定する手段を有することを
特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項10】 請求項9のインクジェット記録装置に
おいて、記録ヘッドのヘッドランクの測定を記録装置に
より行うことを特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項11】 記録ヘッド駆動用の電源電圧の情報
を、記録装置本体の情報記憶手段に予め格納しておき、
それにより記録ヘッドの駆動条件を変更する手段を有す
ることを特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項12】 請求項1〜10のいずれかに記載のイ
ンクジェット記録装置において、記録ヘッド駆動用の電
源電圧の情報を、記録装置本体の情報記憶手段に予め格
納しておき、それにより記録ヘッドの駆動条件を変更す
る手段を有することを特徴とするインクジェット記録装
置。 - 【請求項13】 不吐出検知手段を有するインクジェッ
ト記録装置において、不吐出検知を行う前に、記録ヘッ
ドに設けた温度調節用ヒーターを駆動する手段を有する
ことを特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項14】 請求項1〜12のいずれかに記載のイ
ンクジェット記録装置において、不吐出検知を行う前
に、記録ヘッドに設けた温度調節用ヒーターを駆動する
手段を有することを特徴とするインクジェット記録装
置。 - 【請求項15】 請求項13または14のインクジェッ
ト記録装置において、不吐出検知前に行う温度調節用ヒ
ーターの駆動終了後、不吐出検知を所定の時間待機する
手段を有することを特徴とするインクジェット記録装
置。 - 【請求項16】 前記記録ヘッドは熱エネルギーによっ
てインクを吐出することを特徴とする請求項1記載のイ
ンクジェット記録装置。
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